JPH0741714A - 油性インキ - Google Patents

油性インキ

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JPH0741714A
JPH0741714A JP20877093A JP20877093A JPH0741714A JP H0741714 A JPH0741714 A JP H0741714A JP 20877093 A JP20877093 A JP 20877093A JP 20877093 A JP20877093 A JP 20877093A JP H0741714 A JPH0741714 A JP H0741714A
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JP
Japan
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ink
solvent
parts
acid
oil
Prior art date
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Pending
Application number
JP20877093A
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English (en)
Inventor
Kenji Kamiya
謙二 上谷
Kinya Asahino
欣也 旭野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHIYACHIHATA KOGYO KK
Shachihata Industry Co Ltd
Original Assignee
SHIYACHIHATA KOGYO KK
Shachihata Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 アルコール系溶剤、グリコール系溶剤、芳香
族系溶剤を単独または混合してなる溶剤、染料、及び、
単糖類もしくは二糖類のヒドロキシ安息香酸エステルお
よび/または単糖類もしくは二糖類のアルキル安息香酸
エステルを配合させてなる油性インキ。 【効果】 本発明インキは、特定の添加剤を配合するこ
とにより、長期間にわたって退色することがなく、か
つ、ニジミ及び裏抜けを生じることがない染料系のスタ
ンプ台、マーキングペン用油性インキを得ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐光性に優れ、かつ、
ニジミを生じないスタンプ台・マーキングペン用油性イ
ンキに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の油性インキは、着色材として顔料
を用いたものと染料を用いたものに大別できる。前者
は、顔料の性質上耐光性に優れているが、一般に発色性
が悪く、望ましい色彩のインキが製造しにくい欠点があ
る。一方、後者は、発色性が良く、種々の色彩のインキ
を製造できるが、一般に耐光性が劣り、インキの退色が
顕著であった。これは、光の照射によって染料が酸化・
還元・重合等の化学反応を起こすためである。そこで、
紫外線吸収剤を配合させた染料系油性インキが提唱され
ているが、1〜2日は効果があるもののそれ以後は紫外
線吸収剤を配合させなかったインキと同様に退色してし
まう欠点があった。また、耐光性を上げるため、金属錯
塩型の染料、例えばクロム錯体染料などを用いた油性イ
ンキも存在するが、染料の選択の幅を狭める結果となっ
ていた。また、アルコール系溶剤、グリコール系溶剤、
芳香族系溶剤を主溶剤とするインキは、表面張力が低い
ため、紙に押印・筆記したときに、いわゆるニジミが生
じるが、これを防止するため、樹脂を加えることが必須
要件であった。しかし、紙の性質(たとえば、セルロー
ス等の繊維の絡み合いの状態)によっては、樹脂を配合
させただけでは、ニジミを防止できないことがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、長期間にわ
たって退色することのなく、かつ、ニジミを生じないス
タンプ台、マーキングペン用染料系の油性インキを提供
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】アルコール系溶剤、グリ
コール系溶剤、芳香族系溶剤を単独または混合してなる
溶剤、染料、及び、単糖類もしくは二糖類のヒドロキシ
安息香酸エステルおよび/または単糖類もしくは二糖類
のアルキル安息香酸エステルを配合させてなる油性イン
キ。
【0005】
【作用】本発明インキは、有機溶剤、染料、特定の添加
剤を必須構成要件とする。本発明インキに用いられる溶
剤は、アルコール系、グリコール系、芳香族系の溶剤か
ら適宜選択される。アルコール系溶剤としては、エタノ
ール、イソプロパノール、ノルマルプロパノール、イソ
ブタノール、ノルマルブタノール等の脂肪族低級アルコ
ール、ベンジルアルコール等の芳香族アルコールが挙げ
られる。グリコール系溶剤としては、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリ
エチレングリコール等のグリコール、エチレングリコー
ルモノメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエ
ーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、3−
メトキシ−1−ブタノール、エチレングリコールモノブ
チルエーテル、3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノ
ール、エチレングリコールモノフェニルエーテル、プロ
ピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリ
コールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノ
ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエ
ーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、
トリプロピレングリコールモノメチルエーテル等のグリ
コールエーテルが挙げられる。芳香族系溶剤としては、
キシレン等の芳香族炭化水素が挙げられる。本発明イン
キに使用する際は、得られるインキが適当な粘度となる
ように上記の溶剤を単独または二種以上混合して用いる
ことができ、その配合比はインキ組成中40〜99重量
%、好ましくは50〜95重量%である。
【0006】本発明インキに用いられる染料としては、
上記の溶剤に可溶な公知の直接染料、酸性染料、塩基性
染料、分散染料、油溶性染料などを用いることができ
る。本発明インキに使用する際は、これらの染料を単独
または二種以上併用して用いることができ、その配合比
はインキ組成中0.5〜20重量%、好ましくは1〜1
5重量%とするのがよい。金属錯塩型染料を用いた場合
は耐光性が更に向上する。また、本発明インキに顔料を
混合しても、本発明の効果を損なうものでなく、任意に
混合することができる。
【0007】本発明インキに耐光性を付与し、ニジミを
防止するために用いられる特定の添加剤は、単糖類もし
くは二糖類のヒドロキシ安息香酸エステルおよび/また
は単糖類もしくは二糖類のアルキル安息香酸エステルか
らなるものであって、更に詳しくは、単糖類とヒドロ
キシ安息香酸のエステル、二糖類とヒドロキシ安息香
酸のエステル、単糖類とアルキル安息香酸のエステ
ル、二糖類とアルキル安息香酸のエステルからなるも
のである。ここで、単糖類とはグルコース、フルクトー
ス等、及び、これらを還元したソルビット等を指し、二
糖類とは麦芽糖、ラクトース等のマルトース型二糖類、
トレハロース、ショ糖等のトレハロース型二糖類を指
す。また、ヒドロキシ安息香酸とは、ベンゼン環に配位
している水素を水酸基で置換したものを指し、本発明に
おいてはモノ及至ペンタヒドロキシ安息香酸が使用でき
るが、水酸基が多くなると溶剤との親和力が低下するた
め、モノヒドロキシ安息香酸、ジヒドロキシ安息香酸が
好ましい。アルキル安息香酸とは、ベンゼン環に配位し
ている水素をアルキル基で置換したものを指し、本発明
においてはモノ及至ペンタアルキル安息香酸が使用でき
るが、アルキル基が多くなると粘度が高くなるため、モ
ノアルキル安息香酸、ジアルキル安息香酸が好ましい。
また、アルキル基の炭素数が多くなるにしたがって粘度
が高くなるため、アルキル基はメチル基、エチル基が好
ましい。
【0008】またここで、単糖類は、5〜6個の水酸基
を有するため、モノ及至ヘキサエステルを得ることがで
き、本発明インキにおいてはそのいずれをも使用するこ
とができるが、水酸基が多く残存すると溶剤との親和力
が低するので、テトラ及至ヘキサエステルが好ましく用
いられる。また、二糖類は、8個の水酸基を有するた
め、モノ及至オクタエステルを得ることができ、本発明
インキにおいてはいずれをも使用することができるが、
水酸基が多く残存すると溶剤との親和力が低下するの
で、ヘキサ及至オクタエステルが好ましく用いられる。
本発明インキに使用する際は、これらのエステルを単独
または併用して用いることができ、そのインキ全量に対
する配合比はそれぞれがもつ粘度によっても異なるが、
組成中1〜20重量%、好ましくは2〜15重量%とす
るのがよい。
【0009】上記エステルが何故耐光性を付与し、か
つ、ニジミを防止するのかは定かでないが、以下のよう
に推定される。 (1)押印、筆記すると、インキ表面に薄い被膜を形成
し、紫外線等の高エネルギーの光を吸収または反射する
ことにより染料の化学変化を押さえると同時に、染着し
た部分が直接空気に触れることを防ぐことにより染料の
酸化を防止する。 (2)当該エステルが適度な粘性を有すると共に溶剤と
優れた親和性を有するため、インキ表面に形成される薄
い被膜によって溶剤の拡散を防止する。
【0010】本発明は、インキを吸収乾燥する被押印物
・被筆記物(コート紙、アート紙、上質紙等)を対象と
し、インキを吸収しない金属、ガラス、ビニール、ビニ
ールコートされた紙を対象外とするため、樹脂を必要と
しないが、フェノール樹脂、ケトン樹脂、アクリル樹
脂、ロジン樹脂、ナイロン樹脂、セルロース系化合物等
の油溶性樹脂を適宜配合しても本発明の効果を妨げるも
のではない。また、オレイン酸、アルキルエーテルリン
酸エステル、アルキルリン酸エステル等の染料溶解助
剤、ポリオキシプロピレングリコール、グリセリンポリ
オキシプロピレントリオール、ポリ(オキシエチレンプ
ロピレン)グリコールモノアルキルエーテル、グリセリ
ド等の界面活性剤、pH調整剤、防腐防黴剤、防錆剤を
適宜配合することができる。
【0011】
【実施例】以下に実施例により、本発明を更に具体的に
説明するが、本発明はこの実施例によって限定されるも
のではない。尚、単に「部」とあるのは「重量部」を示
す。
【0012】(実施例1) エチレングリコールモノブチルエーテル 30部 ジエチレングリコールモノブチルエーテル 30部 C.I.ソルベントブルー 2 8部 ショ糖モノメチル安息香酸オクタエステル 4部 ポリオキシエチレングリコールモノブチルエーテル 8部 リシノール酸モノグリセリド 18部 ポリオキシエチレンアルキルエーテルの リン酸エステル 2部 上記の成分を常温で攪拌し、粘度42cps(25℃)
の青色インキを得た。
【0013】(実施例2) エチレングリコールモノブチルエーテル 30部 ジプロピレングリコールモノメチルエーテル 30部 C.I.ソルベントブルー 2 6部 C.I.ソルベントイエロー 34 6部 ショ糖モノメチル安息香酸オクタエステル 6部 グルコースジメチル安息香酸ペンタエステル 6部 リシノール酸モノグリセリド 10部 オレイン酸 6部 上記の成分を常温で攪拌し、粘度52cps(25℃)
の緑色インキを得た。
【0014】(実施例3) エチレングリコールモノブチルエーテル 30部 ジプロピレングリコールモノメチルエーテル 20部 ベンジルアルコール 12部 C.I.ソルベントレッド 18 5部 ショ糖モノヒドロキシ安息香酸オクタエステル 3部 ソルビットメチル安息香酸ヘキサエステル 3部 ポリ(オキシエチレンオキシプロピレン) グリコールモノブチルエーテル 8部 リノール酸モノグリセリド 16部 ケトン樹脂 3部 上記の成分を常温で攪拌し、粘度43cps(25℃)
の赤色インキを得た。
【0015】(実施例4) キシレン 65部 n−ブタノール 25部 C.I.ソルベントバイオレット 8 2部 ショ糖モノメチル安息香酸オクタエステル 6部 エチルセルロース 1部 オレイン酸 1部 上記の成分を常温で攪拌し、粘度5cps(25℃)の
紫色インキを得た。
【0016】(比較例1)実施例1の成分からショ糖モ
ノメチル安息香酸オクタエステルを除き、実施例1の粘
度とほぼ同一に調製した青色インキを得た。
【0017】(比較例2)実施例2の成分からショ糖モ
ノメチル安息香酸オクタエステル、グルコースジメチル
安息香酸ペンタエステルを除き、実施例2の粘度とほぼ
同一に調製した緑色インキを得た。
【0018】(比較例3)実施例3の成分からショ糖モ
ノヒドロキシ安息香酸オクタエステル、ソルビットメチ
ル安息香酸ヘキサエステルを除き、実施例3の粘度とほ
ぼ同一に調製した赤色インキを得た。
【0019】(比較例4)実施例4の成分からショ糖メ
チル安息香酸オクタエステルを除き、実施例4の粘度と
ほぼ同一に調製した紫色インキを得た。
【0020】実施例1、実施例2、実施例3、及び、比
較例1、比較例2、比較例3のインキをスタンプ台に含
浸させ、市販のゴム印をもってコート紙、アート紙、上
質紙にそれぞれに押印した。実施例4、及び、比較例4
をマーキングペンに充填し、コート紙、アート紙、上質
紙にそれぞれ筆記した。次に、これらの印影・筆記線の
状態、及び、フェード・メーターで10時間照射した後
の状態を観察した。その結果を以下に示す。
【0021】
【表1】
【0022】(表1)の結果より、本発明のインキはフ
ェード・メーターで照射後も、高い耐光性を示した。ま
た、本発明はニジミがなく押印、筆記できるインキを得
ることができたが、比較例のインキはニジミがあった。
更に、本発明インキは裏抜けが生じなかったが、比較例
のインキは裏抜けが生じた。この原因は定かではない
が、ニジミが防止できることと同様の理由によるものと
思われる。
【0023】
【効果】以上の通り、本発明インキは、特定の添加剤を
配合することにより、長期間にわたって退色することが
なく、かつ、ニジミ及び裏抜けを生じることがない染料
系のスタンプ台、マーキングペン用油性インキを得るこ
とができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルコール系溶剤、グリコール系溶剤、芳
    香族系溶剤を単独または混合してなる溶剤、染料、及
    び、単糖類もしくは二糖類のヒドロキシ安息香酸エステ
    ルおよび/または単糖類もしくは二糖類のアルキル安息
    香酸エステルを配合させてなる油性インキ。
JP20877093A 1993-07-29 1993-07-29 油性インキ Pending JPH0741714A (ja)

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JP20877093A JPH0741714A (ja) 1993-07-29 1993-07-29 油性インキ

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JP20877093A JPH0741714A (ja) 1993-07-29 1993-07-29 油性インキ

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103897482A (zh) * 2014-03-28 2014-07-02 天津大学 一种炭黑中性墨水及其制备方法
CN103897483A (zh) * 2014-03-28 2014-07-02 天津大学 一种蓝色中性墨水及其制备方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103897482A (zh) * 2014-03-28 2014-07-02 天津大学 一种炭黑中性墨水及其制备方法
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