JPH0741682A - 水分散体組成物 - Google Patents

水分散体組成物

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JPH0741682A
JPH0741682A JP18408593A JP18408593A JPH0741682A JP H0741682 A JPH0741682 A JP H0741682A JP 18408593 A JP18408593 A JP 18408593A JP 18408593 A JP18408593 A JP 18408593A JP H0741682 A JPH0741682 A JP H0741682A
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恭弘 山口
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 熱硬化性樹脂と塩素化パラフィンとを含む水
分散体組成物であって、かつ塩素化パラフィンが熱硬化
性樹脂100重量部に対して、0.1〜30重量部の割
合で配合されていることを特徴とする水分散体組成物。 【効果】 加工性、耐熱水性、耐酸性、耐アルカリ性お
よび耐食性に優れた塗膜を形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水分散体組成物に関
し、さらに詳しくは金属を対象とした焼き付け用の被覆
用水分散体組成物として有用であり、特に前塗装鋼板
(プレコート鋼板)用下塗り塗料、さらには缶被覆用塗
料、自動車用下塗り塗料等として優れた塗膜を形成する
ことができる水分散体組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、前塗装鋼板(プレコート鋼
板)用下塗り塗料、飲食料品用の金属缶の内面用塗料と
しては、強靭性、可とう性、密着性、耐薬品性等に優れ
たエポキシ樹脂またはその変性樹脂を主成分とする溶剤
系塗料が多く使用されてきた。しかしながら近年、環境
公害、作業環境、省資源または省エネルギー等の面から
前塗装鋼板用塗料、金属缶の内面用塗料も溶剤系から水
系への転換が望まれている。そのため、エポキシ樹脂を
水性化する種々の技術が開発されている。
【0003】例えば、特開昭53−1228号公報に
は、エポキシ樹脂の存在下に、ベンゾイルパーオキサイ
ド等のフリーラジカル発生剤を用いて、メタクリル酸の
如きカルボキシル基含有ビニルモノマーを含有するビニ
ルモノマー混合物を共重合させて得られるグラフト化さ
れたエポキシ樹脂組成物を塩基を含む水性媒体中に分散
してなる水性被覆用樹脂組成物が開示されている。
【0004】また、特開昭54−75460号公報およ
び特開昭55−3482号公報には、アクリル系樹脂と
比較的高分子量の芳香族系エポキシ樹脂とを反応させて
得られるカルボキシル過剰の部分反応物をアンモニアも
しくはアミンの存在下で水性媒体中に分散してなる水性
被覆用樹脂組成物が開示されている。
【0005】さらに、特開昭55−3481号公報およ
び特開昭55−3482号公報には、アミン存在下にカ
ルボキシル基含有ポリマーとエポキシ樹脂を反応させて
得られる自己乳化性エポキシエステルコポリマー混合物
からなる水性被覆用樹脂組成物が開示されている。
【0006】さらにまた、特開昭57−105418号
公報および特開昭58−198513号公報には、芳香
族系エポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸を部分反応させ
て得られる1分子中にエポキシ基とアクリロイル基を有
する低分子化合物とアクリル酸もしくはメタアクリル酸
を含むモノマー混合物を重合し、塩基性化合物で中和し
てなる水性の分散体組成物が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如き公知の技術によって得られる水性被覆用樹脂組成物
は、従来の溶剤型エポキシ系塗料と比較して、金属缶の
内面用塗料ならともかく、前塗装鋼板用下塗り塗料とし
て使用した場合は、折り曲げ加工を施した場合、金属と
の、特に亜鉛鍍金鋼板との密着性と可とう性に劣り、割
れが生じて剥がれるという欠点を有していた。
【0008】本発明の目的は、上記従来の水性被覆用樹
脂組成物の欠点を克服し、前塗装鋼板用下塗り塗料とし
ては折り曲げ加工を施した場合、金属との、特に亜鉛鍍
金鋼板との密着性と可とう性に優れ、割れが生じて剥が
れることのない水分散体組成物を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の如
き問題点を克服すべく鋭意検討を重ねた結果、熱硬化性
樹脂に内部可塑剤として、塩素化パラフィンを特定量配
合した複合樹脂組成物を水に分散させた水分散体組成物
が、前記目的を解決できることを知り、本発明を完成す
るに至った。
【0010】すなわち、本発明は、熱硬化性樹脂と塩素
化パラフィンとを含む水分散体組成物であって、かつ塩
素化パラフィンが熱硬化性樹脂100重量部に対して、
0.1〜30重量部の割合で配合されていることを特徴
とする水分散体組成物に関する。
【0011】本発明に用いる熱硬化性樹脂としては、エ
ポキシ系樹脂またはエポキシ系樹脂を主成分とし、これ
とアクリル系樹脂、フェノール系樹脂およびアミノ系樹
脂のうちから選ばれた少くとも1種の樹脂との組合せか
らなる水分散可能な複合樹脂組成物が使用される。
【0012】本発明に用いるエポキシ樹脂は、ビスフェ
ノールA、ビスフェノールF等とエピクロルヒドリンを
アルカリ触媒の存在下に高分子量まで縮合させるか、あ
るいはビスフェノールA、ビスフェノールF等とエピク
ロルヒドリンをアルカリ触媒の存在下に低分子量のエポ
キシ樹脂に縮合させ、この低分子量エポキシ樹脂とビス
フェノールA、ビスフェノールF等とを重付加反応させ
ることにより製造されたものであり、数平均分子量が2
00〜10,000、好ましくは1,000〜9,00
0のものが使用される。市販品としては、日本チバガイ
ギー(株)製のアラルダイト6099、東都化成(株)
のエポトートYD−017、シェルケミカル社製のエピ
コート1007、油化シェルエポキシ(株)製のエピコ
ート1005F等がある。エポキシ系樹脂は、2種以上
混合して用いることもできる。また、本発明に用いるエ
ポキシ系樹脂は、上記エポキシ樹脂に脱水ひまし油、大
豆油脂肪酸、ヤシ油脂肪酸等の植物油脂肪酸や、アマイ
ド、ビスフェノールA等の変性剤で変性したものや、燐
酸エステル変性あるいは乳化剤等の活性剤で変性したも
のを使用することもできる。
【0013】本発明において使用されるアクリル系樹脂
は、アクリル酸、メタクリル酸等の不飽和カルボン酸単
量体と、これと共重合可能な重合性不飽和単量体からな
る単量体混合物をベンゾイルパーオキサイド等の通常の
ラジカル重合開始剤を用いて、80〜150℃の温度で
共重合せしめることにより得ることができる。不飽和カ
ルボン酸単量体と共重合可能な重合性不飽和単量体とし
ては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル
酸イソプロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イ
ソブチル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸ドデシ
ル等のアクリル酸エステル類、メタクリル酸メチル、メ
タクリル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタク
リル酸n−オクチル、メタクリル酸ドデシル等のメタク
リル酸エステル類、スチレン、ビニルトルエン、2−メ
チルスチレン、クロルスチレン等のスチレン系単量体、
アクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシプ
ロピル、メタクリル酸ヒドロキシエチル、メタクリル酸
ヒドロキシプロピル等のヒドロキシ基含有単量体、N−
メチロールアクリルアミド、N−ブトキシメチルアクリ
ルアミド等のN−置換アクリル系単量体、アクリル酸グ
リシジル、メタクリル酸グリシジル等のエポキシ基含有
単量体、アクリロニトリル等があげられ、これらの共重
合可能な重合性不飽和単量体は、必要に応じて2種以上
を併用することもできる。
【0014】不飽和カルボン酸単量体とこれと共重合可
能な重合性不飽和単量体の共重合割合は、不飽和カルボ
ン酸単量体30〜90重量%と共重合可能な重合性不飽
和単量体70〜10重量%であることが好ましい。
【0015】共重合可能な重合性不飽和単量体の共重合
割合が10重量%未満では、得られるアクリル系樹脂の
水性媒体中への分散性が悪い。また、共重合可能な重合
性不飽和単量体の共重合割合が70重量%より多い場合
は、アクリル系樹脂の粘度が高くなりすぎて円滑に製造
できないばかりでなく、このアクリル系樹脂を使用して
分散体組成物を調整すると、水分散体組成物から形成さ
れる塗膜の耐水性が悪くなる。
【0016】本発明において使用されるフェノール系樹
脂は、フェノール類とホルムアルデヒドを触媒の存在下
で、通常用いられる公知の方法で付加縮合させて得られ
るもので、フェノール性水酸基あるいはアルコール性水
酸基を低分子量アルコールで変性したものでも良い。上
記触媒としては、アンモニア、エチルアミン、ブチルア
ミン、ジエタノールアミン等のような有機アミン、水酸
化ナトリウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウ
ム、水酸化バリウム等の塩基性化合物、および塩酸、燐
酸、硫酸、酢酸等の酸性化合物がある。フェノール類と
しては、p−クレゾール、o−クレゾール、p−ter
t−ブチルフェノール、p−エチルフェノール、2,3
−キシレノール、2,5−キシレノール等の2官能性フ
ェノール、石炭酸、m−クレゾール、m−エチルフェノ
ール、3,5−キシレノール、m−メトキシフェノール
等の3官能性フェノール、ビスフェノールB等の4官能
性フェノール等がある。
【0017】フェノール系樹脂は、上記の如くフェノー
ル類とホルムアルデヒドを触媒の存在下で、通常の方法
で付加縮合させて得られるものであるが、本発明におい
ては、フェノール系樹脂を高アルカリ濃度の中でハロゲ
ン化アリルと反応させ、フェノール性水酸基をアリルエ
ーテル化したものでも良い。また、アリルエーテル化し
た後、アルコール性水酸基を低分子量アルコールで変性
したものでも良い。これらのフェノール系樹脂は、2種
以上を混合して用いることもできる。
【0018】また、本発明において使用されるアミノ系
樹脂は、少くとも1種のアルデヒドを尿素、N,N−エ
チレン尿素、ジシアンジアミドおよびアミノトリアジン
例えばメラミンおよびグアナミンの少くとも1種と結合
させることにより製造されたアミノ樹脂のアルキル化生
成物である。適当なアルデヒドの中にはホルムアルデヒ
ド、その可逆性重合体、例えばパラホルムアルデヒド、
アセトアルデヒド、クロトンアルデヒドおよびアクロレ
インがある。好ましいアルデヒドとしては、ホルムアル
デヒドおよびその可逆性重合体があげられる。このアミ
ノ系樹脂は、1〜6個の炭素原子を含有する少くとも1
個そして6個までのアルカノール分子でアルキル化され
ている。アルカノールは、直鎖状、分岐鎖状または環状
であり得る。好ましいアミノ系樹脂の中には、部分メチ
ル化メラミン、部分ブチル化メラミン、ヘキサエトキシ
メチルメラミン、ヘキサメトキシメチルメラミン、ジメ
トキシテトラエトキシメチルメラミン、ジブトキシテト
ラメトキシメチルメラミン、ブチル化ベンゾグアナミ
ン、部分メチル化尿素、完全ブチル化尿素、ヘキサブト
キシメチルメラミンおよびその混合物がある。これらの
アミノ系樹脂は、固体としてまたいくつかの混和性有機
溶剤中の溶液として水分散前または後に直接ブレンドで
きる。
【0019】本発明に用いる熱硬化性樹脂は、エポキシ
系樹脂またはエポキシ系樹脂を主成分とし、これとアク
リル系樹脂、フェノール系樹脂およびアミノ系樹脂のう
ちから選ばれた少くとも1種の樹脂との組合せからなる
水分散可能な複合樹脂組成物が使用されるが、熱硬化性
樹脂としてエポキシ系樹脂を使用する場合は、エポキシ
系樹脂はエポキシ系樹脂の存在下に、不飽和カルボン酸
単量体とこれと共重合可能な重合性不飽和単量体から単
量体混合物を重合して得られる変性されたエポキシ系樹
脂であっても良い。本発明においては、この変性された
エポキシ系樹脂も含めてエポキシ系樹脂という。
【0020】不飽和カルボン酸単量体および不飽和カル
ボン酸単量体と共重合可能な重合性不飽和単量体として
は、前記アクリル系樹脂の製造に用いられるものと同様
のものが使用される。単量体混合物中に含まれる不飽和
カルボン酸単量体は、変性されたエポキシ系樹脂の酸価
を30〜200とする量であることが望ましい。30よ
り少いと水分散化し難く、200より多いと耐食性、加
工性が劣るだけでなく高粘度で作業性が悪い。
【0021】本発明において使用される熱硬化性樹脂
は、エポキシ系樹脂またはエポキシ系樹脂を主成分と
し、これとアクリル系樹脂、フェノール系樹脂およびア
ミノ系樹脂からなる群から選ばれた少くとも1種の樹脂
との組合せからなるが、具体的には(1)エポキシ系樹
脂単独(前記の変性されたエポキシ系樹脂を含む、以下
同じ)、(2)エポキシ系樹脂とアクリル系樹脂、
(3)エポキシ系樹脂とフェノール系樹脂および/また
はアミノ系樹脂、(4)エポキシ系樹脂とアクリル系樹
脂とフェノール系樹脂および/またはアミノ系樹脂の組
合せがあげられる。これらの組合せの中では(3)およ
び(4)の組合せが好ましい。
【0022】本発明の水分散体組成物は、前記組合せの
各々の樹脂が単に分散していても良いし、また樹脂の組
合せによってはエポキシ系樹脂とアクリル系樹脂が部分
的に結合して分散していても良いし、フェノール系樹脂
はエポキシ系樹脂および/またはアクリル系樹脂と予備
縮合されて分散していても良い。
【0023】前記(2)の組合せにおいて、エポキシ系
樹脂とアクリル系樹脂の使用割合は、エポキシ系樹脂5
0〜90重量%に対してアクリル系樹脂10〜50重量
%であることが好ましい。また、前記(3)と(4)の
組合せにおいて、フェノール系樹脂および/またはアミ
ノ系樹脂の使用割合は、エポキシ系樹脂またはエポキシ
系樹脂とアクリル系樹脂の全重量の30重量%以下であ
ることが好ましい。
【0024】本発明において、内部可塑剤として使用さ
れる塩素化パラフィンは、原料パラフィンとして平均分
子量が200〜500程度の低分子ノルマルパラフィン
や平均分子量が500〜2,000程度のパラフィンワ
ックスが用いられ、通常用いられる公知慣用の方法で塩
素化変性されたものを使用する。内部可塑剤として使用
される塩素化パラフィンは、平均分子量が200〜2,
000、塩素含有量が10〜80%、好ましくは40〜
50%であるものが使用される。平均分子量が200未
満では塗膜が柔軟化しすぎるため逆効果で、高温焼き付
けで揮発することもあり好ましくなく、また平均分子量
が2,000を超える場合は取扱いが困難であるだけで
なく、可塑効果も十分でない。また、塩素化パラフィン
の塩素含有量が10%より少いと可塑効果が少く、密着
阻害となり、塩素含有量が80%より多いと高温焼き付
けで脱塩酸しやすくなり好ましくない。上記塩素化パラ
フィンの市販品としては、東ソー社製トヨパラックスA
−40、トヨパラックスA−50等がある。
【0025】塩素化パラフィンの配合量は熱硬化性樹脂
100重量部に対して、0.1〜30重量部、好ましく
は10〜20重量部である。塩素化パラフィンの配合量
が0.1重量部未満では添加効果がなく、30重量部よ
り多い場合では塗膜が柔軟化しすぎるため逆効果で好ま
しくない。
【0026】熱硬化性樹脂に内部可塑剤として塩素化パ
ラフィンを添加する理由としては、塗料化し塗装焼き付
けを行った場合、金属素材への密着性を阻害することな
く、硬化樹脂塗膜を可塑化し、折り曲げ加工を施したと
きのクラックに対する抵抗性、密着性に優れ、割れが生
じて剥がれることをなくすためである。
【0027】通常、硬化塗膜の潤滑性能を高め、塗膜の
動摩擦係数を下げるために熱硬化性樹脂にみつロウ、鯨
ロウ、牛脂、カルナバワックス、ラノリンワックスのよ
うな動物性または植物性ワックスおよびポリエチレンワ
ックスを配合したり、フタレート系高沸点溶剤のような
可塑剤を配合することが行われている。しかし、これら
の方法では、十分な可塑効果を与えることができないだ
けでなく、金属素材への密着性を阻害する結果を招くた
め、折り曲げ加工を施した場合、割れが生じ、剥がれる
こととなる。また、金属缶用塗料においては、フッ素系
等のワックス類が常用されるが、これについても前塗装
鋼板用下塗り塗料に用いた場合、多量の顔料を使用する
こともあり金属素材への密着性を阻害する結果を招くた
め、折り曲げ加工を施した場合、割れが生じ、剥がれる
こととなる。従って、金属素材への密着性を必須とする
前塗装鋼板用下塗り塗料に加工性向上のため可塑剤を添
加することがなされないのが常であった。本発明は、前
塗装鋼板用下塗り塗料に有用なる可塑剤が存在するとい
う、予想外の発見により成り立っている。
【0028】本発明の水分散体組成物を調整するには、
熱硬化性樹脂と塩素化パラフィンからなる組成物に、最
終水分散体組成物のpHが4ないし11となるようにア
ンモニアもしくはアミンを加えて水性媒体中に分散せし
めれば良い。上記アミンとしては、例えば、トリメチル
アミン、トリエチルアミン、ブチルアミン等のアルキル
アミン類、2−ジメチルアミノエタノール、ジエタノー
ルアミン、トリエタノールアミン、アミノメチルプロパ
ノール等のアルコールアミン類、モルホリン等があげら
れる。また、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン
等の多価アミンも使用できる。
【0029】本発明において水性媒体とは、少くとも1
0重量%以上が水である水単独もしくは親水性有機溶剤
との混合物を意味し、親水性有機溶剤としてはメチルア
ルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコー
ル、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、
sec−ブチルアルコール、イソブチルアルコール等の
アルキルアルコール類、メチルセロソルブ、エチルセロ
ソルブ、プロピルセロソルブ、ブチルセロソルブ、メチ
ルカルビトール、エチルカルビトール、プロピルカルビ
トール、ブチルカルビトール等のエーテルアルコール
類、その他ジオキサン、ジメチルホルムアミド、ダイア
セトンアルコール、アセトン等が使用される。これらの
親水性有機溶剤は、最終水分散体組成物になった後脱溶
剤することもできる。また、疎水性の有機溶剤は、親水
性有機溶剤と併用して使用することができる。
【0030】本発明においては、塩素化パラフィンは熱
硬化性樹脂の水分散体を前記と同様な方法で調整してか
ら後で添加しても良い。
【0031】本発明の水分散体組成物には、必要に応じ
て分散剤、表面調整剤、防腐剤、消泡剤、防蝕剤、充填
剤等の公知慣用の添加剤を適宜選択して添加することが
できる。
【0032】本発明の水分散体組成物は、防錆顔料、着
色顔料、体質顔料、添加剤等を用いて塗料化することに
より、前処理鋼板用下塗り塗料に使用することができ
る。上記防錆顔料としては、ストロンチウムクロメー
ト、ジンククロメート、トリポリ燐酸アルミニウム、メ
タほう酸バリウム等の公知慣用のものが用いられる。着
色顔料、体質顔料としては、酸化チタン、炭酸カルシウ
ム、タルク、マイカ、クレー等の公知慣用のものが用い
られる。上記添加剤としては、必要に応じて可塑剤、成
膜助剤、分散剤、表面調整剤、防腐剤、消泡剤、防蝕
剤、充填剤、粘性調整剤、エポキシ樹脂用架橋剤等の公
知慣用のものを適宜選択して添加することができる。
【0033】本発明の水分散体組成物を適用できる基材
としては、処理済みまたは未処理のアルミニウム板、鋼
板、亜鉛鍍金鋼板、ブリキ板等の金属板が適している
が、中でも脱脂洗浄後、燐酸亜鉛処理等の燐酸系処理や
電解クロメート処理等のクロメート処理を施した亜鉛鍍
金鋼板が望ましい。
【0034】水分散体組成物の塗装方法としては、この
分野で公知の各種の方法、例えばロールコーター塗装、
スプレー塗装、浸漬塗装、電着塗装等が適用できるが、
中でもロールコーター塗装が望ましい。
【0035】塗膜は熱風炉、電磁誘導加熱、熱線照射等
によって加熱乾燥させる。乾燥硬化条件としては、15
0〜250℃で30秒〜30分間の間が望ましい。
【0036】本発明の水分散体組成物を前処理鋼板用下
塗り塗料に使用する場合、通常用いられるような、溶剤
系、粉体、水系、好ましくは水系の前処理鋼板用上塗り
塗料を塗装することができる。
【0037】
【作用】本発明の水分散体組成物は、熱硬化性樹脂中に
内部可塑剤として、塩素化パラフィンを含むため、前塗
装鋼板用下塗り塗料としては折り曲げ加工を施した場
合、金属との、特に亜鉛鍍金鋼板との密着性と、可とう
性に優れ、割れが生じて剥がれることのない、極めて優
れた作用を示す。
【0038】
【実施例】次に本発明を実施例および比較例により、一
層、具体的に説明する。以下において、部および%は特
に断りのない限り、すべて重量基準である。
【0039】〔ベース水分散体組成物の合成例〕(1)ベース水分散体組成物Aの合成 反応容器に、アラルダイト6099(日本チバガイギー
社製,エポキシ樹脂)を139.3部とn−ブチルアル
コール81.3部、ブチルセロソルブ54.1部を仕込
んで加熱溶解し、撹拌しながら温度を117〜119℃
に保った。別の容器に、メタアクリル酸26.5部、ス
チレン16部、アクリル酸エチル17.6部およびベン
ゾイルパーオキサイド4.0部を入れて均一に混合溶解
した。このモノマー溶液を、上記のエポキシ樹脂溶液を
収容している反応容器に120分にわたって一定速度で
徐々に加え、温度を117〜119℃に保ち、3時間撹
拌した後、80℃まで冷却して22.8部の2−ジメチ
ルアミノエタノールを加えて30分間保持した。次に、
水を301部加えて60℃で均一になるまで撹拌し、常
温まで冷却して不揮発分30%のベース水分散体組成物
Aを得た。
【0040】(2)ベース水分散体組成物Bの合成 反応容器に、ベース水分散体組成物Aを100部仕込
み、続いてショノールPCL−681(昭和高分子社
製,ストレートフェノールレゾール樹脂,固形分60
%)5.6部を加え均一になるまで撹拌した。次いで、
水5.6部を加えて不揮発分30%のベース水分散体組
成物Bを得た。
【0041】(3)ベース水分散体組成物Cの合成 反応容器に、ベース水分散体組成物Aを100部仕込
み、続いてサイメル303(三井サイアナミテッド社
製,メチル化メラミン樹脂)3.3部を加え均一になる
まで撹拌し、水7.7部を加えて不揮発分30%のベー
ス水分散体組成物Cを得た。
【0042】(4)ベース水分散体組成物Dの合成 (フェノール樹脂溶液の調整)反応容器に、p−ter
t−ブチルフェノール136部、37%ホルムアルムア
ルデヒド水溶液162部、25%水酸化ナトリウム水溶
液160部を仕込み、50℃で3時間反応させた後塩酸
で中和し、水を分離した。水を分離した後、p−ter
t−ブチルフェノール250部、10%塩酸3.7部お
よび水を250部加え約30分撹拌し、発熱が終了した
時点で、25%水酸化ナトリウム水溶液160部、37
%ホルムアルムアルデヒド水溶液120部を加えた。5
0℃で3時間反応させ塩酸で中和し水層を分離させた
後、水洗、水分離を3回繰り返し、n−ブチルアルコー
ル/キシレン=1/1混合溶剤に溶解し、60%のフェ
ノール樹脂溶液を得た。
【0043】(アクリル樹脂溶液の調整) スチレン 300部 アクリル酸エチル 210部 メタアクリル酸 90部 ブチルセロソルブ 388部 ベンゾールパーオキサイド 12部 上記組成の混合物の1/4を反応容器に仕込み、80〜
90℃に加熱し、その温度に保ちつつ残りの全量を2時
間かけて徐々に滴下し、さらに2時間撹拌した。常温ま
で冷却しカルボキシル基含有アクリル樹脂溶液を得た。
【0044】(エポキシ樹脂溶液の調整)反応容器に、
エピコート1007(シェルケミカル社製,エポキシ樹
脂,エポキシ当量2,000)を500部、ブチルセロ
ソルブ333.3部を仕込み、100℃まで加熱して、
1時間撹拌溶解した後、冷却しエポキシ樹脂溶液を得
た。
【0045】(水分散体組成物Dの調整) 上記アクリル樹脂溶液 50部 上記エポキシ樹脂溶液 100部 上記フェノール樹脂溶液 30部 2−ジメチルアミノエタノール 4.8部 水 175.2部 上記〜を反応容器に仕込み、撹拌しながら100℃
で2時間反応させた。反応前後のGPCの測定によりフ
ェノール樹脂とエポキシ樹脂の1部が結合していること
を確認した。液温を80℃に下げを加えて30分間反
応させ冷却した。反応前後のGPCの測定によりアクリ
ル樹脂とエポキシ樹脂の結合を確認した。さらに撹拌し
ながらを徐々に添加し、不揮発分30%のベース水分
散体組成物Dを得た。
【0046】実施例1 反応容器に、ベース水分散体組成物Bを100部仕込
み、トヨパラックスA−40(東ソー社製,塩素化パラ
フィン:分子量570,塩素含有量40.5%)6部を
加え均一になるまで撹拌した後、水14部を加えて不揮
発分30%の水分散体組成物を得た。
【0047】実施例2 反応容器に、ベース水分散体組成物Cを100部仕込
み、トヨパラックスA−40を6部加え均一になるまで
撹拌した後、水14部を加えて不揮発分30%の水分散
体組成物を得た。
【0048】実施例3 反応容器に、ベース水分散体組成物Dを100部仕込
み、トヨパラックスA−40を6部加え均一になるまで
撹拌した。次いで、水14部を加えて不揮発分30%の
水分散体組成物を得た。
【0049】実施例4 反応容器に、ベース水分散体組成物Bを100部仕込
み、トヨパラックスA−50(東ソー社製,塩素化パラ
フィン:分子量690,塩素含有量40%)6部を加え
均一になるまで撹拌した後、水14部を加えて不揮発分
30%の水分散体組成物を得た。
【0050】比較例1 ベース水分散体組成物Bをそのまま使用した。
【0051】比較例2 ベース水分散体組成物Dをそのまま使用した。
【0052】比較例3 反応容器に、ベース水分散体組成物Bを100部仕込
み、トヨパラックスA−40を15部加え均一になるま
で撹拌し、水14部を加えて不揮発分30%の水分散体
組成物を得た。
【0053】なお、試験条件および試験方法を下記に示
す。 1.前塗装鋼板(プレコート鋼板)用下塗り塗料配合 水分散体組成物(不揮発分30%) 100部 TITANIX JR−701(テイカ社製,酸化チタン) 13部 CLAY TC−600(東洋化成社製,クレー) 6.5部 ストロンチウムクロメート(東邦顔料工業社製) 6.5部 ガラスビーズ 50部 上記を撹拌容器に仕込みディスパーで撹拌しながら
〜を加え、を添加してから1500回転で1時間撹
拌後、180目の濾布で濾過し、下塗り塗料を得た。
【0054】2.溶剤系上塗り塗料の調整基本ポリエステル樹脂ワニスの調整 イソフタル酸0.40モル、フタル酸0.30モル、ア
ジピン酸0.24モル、ネオペンチルグリコール0.7
0モル、トリメチロールプロパン0.20モルおよび
1,6−ヘキサンジオール0.10モルからなる混合物
を210〜230℃において1時間反応させた後、キシ
レンを該混合物の5重量%配合し、220℃で2時間反
応を続けた。その後、スワゾール1500(コスモ石油
(株)製,高沸点芳香族石油系溶剤)とセロソルブアセ
テートとを50:50の重量割合で混合した溶剤を加え
て不揮発分60%のポリエステル樹脂ワニスを得た。
【0055】顔料ペーストの調整 上記のポリエステル樹脂ワニス100部、チタン白24
2部、セロソルブアセテート50部およびガラスビーズ
300部からなる混合物をマヨネーズ瓶(900ml)に
仕込み、ペイントシェーカーで1時間分散を行った。
【0056】溶剤系上塗り塗料の調整 上記の顔料ペースト100部、ユーバン20SE(三井
東圧化学工業(株)製,固形分60%変性メラミン樹
脂)26部およびポリエステル樹脂ワニス77部を均一
に混合し溶剤系上塗り塗料を得た。上塗り塗料は、塗装
時にセロソルブアセテート/スワソルブの1/1混合シ
ンナーで最適粘度に希釈して塗装する。
【0057】3.塗装、乾燥条件 アセトンで脱脂処理後の亜鉛鍍金鋼板に、上記で得た下
塗り塗料を乾燥膜厚が5μmになるようにバーコーター
で塗装し、205℃の熱風乾燥器で風速5mで50秒焼
き付けを行い、下塗り塗膜を得た。続いて、上塗り塗料
を全体の乾燥膜厚が20μmになるようにバーコーター
で塗装し、215℃の熱風乾燥器で風速5mで60秒焼
き付けを行い、前塗装鋼板(プレコート鋼板)を得た。
【0058】4.試験条件 仕上り感は、目視によりワキ、ハジキ等の有無を観察し
た。異常なし○、良く見れば異常がある△、明確な異常
がある×。加工性は、試験板4枚分をはさみ万力で折り
曲げ、曲げ部分をセロテープで剥離し観察した。剥がれ
がない○、少し剥がれる△、大きく剥がれる×。沸騰水
浸漬は、7時間の水道沸騰水に浸漬し、その状態観察を
行った。異常なし○、膨れはないが光沢低下がある△、
膨れがある×。耐酸性は、20℃の5%塩酸水溶液に2
4時間浸漬し、その状態観察を行った。異常なし○、膨
れはないが光沢低下がある△、膨れがある×。耐アルカ
リ性は、20℃の5%水酸化ナトリウム水溶液に24時
間浸漬し、その状態観察を行った。異常なし○、膨れは
ないが光沢低下がある△、膨れがある×。耐食性は、5
%食塩水を40℃で1,000時間塩水噴霧試験するこ
とにより、その状態観察により行った。錆,膨れ,錆流
れなし○、錆,膨れはないが錆流れがある△、錆,膨れ
が観察される×。
【0059】実施例1〜4、および比較例1〜3の試験
結果を表1に表した。
【0060】
【表1】
【0061】
【発明の効果】本発明の水分散体組成物は、熱硬化性樹
脂中に内部可塑剤として塩素化パラフィンを含むため、
前塗装鋼板(プレコート鋼板)用下塗り塗料としては折
り曲げ加工を施した場合、金属との、特に亜鉛鍍金鋼板
との密着性と、可とう性に優れ、割れが生じて剥がれる
ことのない、極めて優れた塗料を得ることができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱硬化性樹脂と塩素化パラフィンとを含
    む水分散体組成物であって、かつ塩素化パラフィンが熱
    硬化性樹脂100重量部に対して、0.1〜30重量部
    の割合で配合されていることを特徴とする水分散体組成
    物。
  2. 【請求項2】 熱硬化性樹脂がエポキシ系樹脂であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の水分散体組成物。
  3. 【請求項3】 熱硬化性樹脂がエポキシ系樹脂を主成分
    とし、これとアクリル系樹脂、フェノール系樹脂および
    アミノ系樹脂からなる群から選ばれた少くとも1種の樹
    脂との組合せからなることを特徴とする請求項1記載の
    水分散体組成物。
  4. 【請求項4】 塩素化パラフィンの平均分子量が200
    〜2,000であることを特徴とする請求項1ないし請
    求項3のいずれか1項に記載の水分散体組成物。
  5. 【請求項5】 塩素化パラフィンの塩素含有量が10〜
    80%であることを特徴とする請求項1ないし請求項4
    のいずれか1項に記載の水分散体組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH09157631A (ja) * 1995-12-06 1997-06-17 Showa Highpolymer Co Ltd 無機質成形板用シーラー組成物

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