JPH0741676Y2 - 浮きドック - Google Patents

浮きドック

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JPH0741676Y2
JPH0741676Y2 JP5411689U JP5411689U JPH0741676Y2 JP H0741676 Y2 JPH0741676 Y2 JP H0741676Y2 JP 5411689 U JP5411689 U JP 5411689U JP 5411689 U JP5411689 U JP 5411689U JP H0741676 Y2 JPH0741676 Y2 JP H0741676Y2
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JP
Japan
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floating dock
side wall
movable side
pouring
buoyancy chamber
Prior art date
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JP5411689U
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English (en)
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JPH02144898U (ja
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祐吉 岩渕
裕司 中西
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Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、運搬用の浮きドックに関するものである。
従来の技術 従来、例えば構造物を運搬する浮きドックとして、特公
昭55−22319号公報に開示されたものがある。この浮き
ドックは、第5図および第6図に示すように、浮きドッ
ク本体51には、固定側壁部52と運搬物取出用開口部を開
閉する可動側壁部53とが設けられるとともに、この可動
側壁部53の外側下端部がヒンジ機構(図示せず)を介し
て浮きドック本体51側に揺動自在に取り付けられたもの
であった。また、この可動側壁部53を揺動させる際に、
浮力を利用するため、その内部は斜めの仕切り板54によ
り三角柱状の上側浮力室53aと下側浮力室53bとに分割さ
れるとともに、各浮力室53a,53bには海水を注排出する
ための注排水パイプ55,56がそれぞれ接続されており、
またその接続口である各注排水口57,58は仕切り板54に
沿って隅部に設けられていた。この構成においては、可
動側壁部53を開放すなわち外側に揺動させる場合、第7
図(a)〜(b)に示すように、空状態の可動側壁部53
を自由浮揚により45度起こす。次に、第7図(c)〜
(d)に示すように、上側浮力室53aに注水して可動側
壁部53を135度の位置まで揺動させ、その後、第7図
(e)に示すように、下側浮力室53bにも注水して可動
側壁部53を180度揺動させ、可動側壁部53を開放状態に
していた。
考案が解決しようとする課題 ところで、上記従来の構成によると、可動側壁部53を起
こして閉鎖状態にする場合、上記とは逆の手順によって
行われるが、第7図(d)に示す135度の揺動位置から9
0度の揺動位置に起こす場合、上側浮力室53a内の海水を
排出する必要があるが、注排水パイプ55,56の注排水口5
7,58が仕切り板54に沿って配置されているため、135度
の揺動位置における上側浮力室53a内の海水を排出する
ことができず、したがって可動側壁部53を閉鎖できなく
なるという問題があった。
そこで、本考案は上記課題を解消し得る浮きドックを提
供することを目的とする。
課題を解決するための手段 上記課題を解決するため、本考案の浮きドックは、運搬
物取出用開口部を開閉する可動側壁部の外側下端部をヒ
ンジ機構を介して浮きドック本体側に揺動自在に取り付
け、かつこの可動側壁部の横断面形状を矩形状に構成す
るとともに可動側壁部内部の浮力室を水平仕切り板を介
して上下に2分割し、この2分割された上側浮力室およ
び下側浮力室内の水を注排出するための注排水口をそれ
ぞれ一対ずつ対角線上に配置し、かつ上記下側浮力室に
おける下部注排水口を浮きドック本体の内側寄りに、上
部注排水口を浮きドック本体の外側寄りに配置するとと
もに、上側浮力室における下部注排水口を浮きドック本
体の外側寄りに、上部注排水口を浮きドック本体の内側
寄りに配置したものである。
作用 上記構成において、可動側壁部の閉鎖動作を行わせる場
合、特に135度付近の揺動位置においても、下側浮力室
および上側浮力室における外側の注排水口は水面下に位
置しているため、従来閉鎖動作時における135度付近で
の水の排出が不可能であったのに対し、135度付近での
水の排出を確実に行うことができる。
実施例 以下、本考案の一実施例を第1図〜第3図に基づき説明
する。
なお、本考案の要旨は可動側壁部にあるため、本実施例
においては、この可動側壁部について説明し、その他の
構造について従来例のものと同一であるため、その説明
を省略する。
第1図において、1は浮きドック本体2の運搬物取出用
開口部の外端にヒンジ部材(ヒンジ機構)3を介して揺
動自在に取り付けられた可動側壁部で、その横断面形状
が縦に長い長方形状にされている。この可動側壁部1内
部の浮力室4は、水平方向で配置された水平仕切り板5
により、上側浮力室4aと下側浮力室4bとに2分割されて
いる。さらに、上記上側および下側浮力室4a,4bには、
海水(水)を注排出するための注排水パイプ6,7が一対
ずつ接続されている。そして、第2図に示すように、こ
れら一対ずつの注排水パイプ6,7と可動側壁部1との一
対ずつの各注排水口8a,8b,9a,9bはそれぞれの浮力室4a,
4bにおいて互いに対角線上に位置するように配置されて
おり、また下側浮力室4bにおける下部注排水口9aは浮き
ドック本体2の内側寄りに、上部注排水口9bは浮きドッ
ク本体2の外側寄りに配置されるとともに、上側浮力室
4aにおける下部注排水口8aは浮きドック本体2の外側寄
りに、上部注排水口8bは浮きドック本体2の内側寄りに
配置されている。
なお、可動側壁部1の閉鎖状態においては、その内側の
上下部がそれぞれ固定部材(例えば、ターンバックル)
10を介して浮きドック本体2側に固定されて、外側に揺
動しないようにされている。
次に、可動側壁部1の開閉動作について説明する。
第3図(a)に示すように、可動側壁部1が浮きドック
本体2上に固定されて閉鎖状態である場合において、ま
ず固定部材10を解放する。すると、第3図(b)に示す
ように、その浮力により外側に揺動する。なお、最初、
浮力室4内は空の状態である。次に、第3図(c)に示
すように、上側浮力室4a内に海水を注入して可動側壁部
1を水平に、即ちほぼ90度揺動させるとともに、第3図
(d)から第3図(e)に示すように、下側浮力室4b内
にも海水を注入して可動側壁部1を逆さまに、即ち180
度揺動させれば開放状態となる。
次に、可動側壁部1を閉鎖状態にする場合、第3図
(e)に示す開放状態において、下側浮力室4b内の海水
を排出する。すると、下側浮力室4bの浮力により可動側
壁部1は上方に揺動して、第3図(d)に示すように、
やや水平状態に、即ち135度に近い状態になる。なお、
この時の下側浮力室4bにおける外側の注排水口9bは水面
下にあるため、従来とは異なり海水を排出し得る状態に
ある。この状態から下側浮力室4bおよび上側浮力室4a内
の海水を順次排出して可動側壁部1を第3図(c)から
第3図(b)に示すように立て起こした後(この場合も
上側浮力室4aにおける外側の注排水口8aは水面下に位置
しているため、排水を行うことができる)、下側浮力室
4b内に海水を注入して、第3図(a)に示すように、完
全な起立状態、即ち閉鎖状態にし、そして最後に下側浮
力室4b内の海水を排出するとともに、固定部材10により
可動側壁部1を浮きドック本体2に固定すればよい。
ところで、上記可動側壁部1の自由浮揚時および90度揺
動時においては、その横断面形状が長方形状でしかも上
下に2分割された構造にされているため、従来の正方形
状でしかも斜めに仕切られた構造のものと異なり、揺動
時の回転力、即ち揺動モーメントが大きくなる。第4図
にこのことを示す。第4図(a)は従来例を示し、第4
図(b)は本実施例を示し、勿論大きさは同一にされて
いる。これらの図から分かるように、可動側壁部の自由
浮揚時(点線で示す)における重心までのレバー長L1よ
りL3の方が長く、また90度揺動時(一点鎖線で示す)に
おけるレバー長L2よりL4の方が長くなっている。
なお、各浮力室への海水の注入はポンプにより行われ、
海水の排出はポンプおよび空気の注入により行われる。
また、上記実施例においては、注排水パイプを注排水口
に接続するように説明したが、例えば注排水口として注
排水パイプの先端部をそのまま利用するようにしてもよ
い。
考案の効果 以上のように本考案の構成によると、可動側壁部の横断
面形状を矩形状に構成するとともに可動側壁部内部の浮
力室を水平仕切り板を介して上下に2分割し、この2分
割された上側浮力室および下側浮力室内の水を注排出す
るための注排水口をそれぞれ一対ずつ対角線上に配置
し、かつ上記下側浮力室における下部注排水口を浮きド
ック本体の内側寄りに、上部注排水口を浮きドック本体
の外側寄りに配置するとともに、上側浮力室における下
部注排水口を浮きドック本体の外側寄りに、上部注排水
口を浮きドック本体の内側寄りに配置したので、従来閉
鎖動作時における135度付近での水の排出が不可能であ
ったのに対し、上側および下側浮力室における外側の各
注排水口がそれぞれ仕切り板の直ぐ上下に位置している
ため、135度付近での水の排出を確実に行うことがで
き、したがって可動側壁部の閉鎖動作を確実に行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本考案の一実施例を示すもので、第1
図は一部切欠斜視図、第2図は要部断面図、第3図
(a)〜(e)は開閉動作を説明する断面図、第4図は
従来例と本実施例とにおける揺動モーメントの比較を示
す断面図、第5図〜第7図は従来例を示すもので、第5
図は全体断面図、第6図は第5図の一部切欠水平断面
図、第7図(a)〜(e)は開閉動作を説明する断面図
である。 1……可動側壁部、2……浮きドック本体、3……ヒン
ジ部材、4……浮力室、4a……上側浮力室、4b……下側
浮力室、5……水平仕切り板、6,7……注排水パイプ、8
a,8b,9a,9b……注排水口。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】運搬物取出用開口部を開閉する可動側壁部
    の外側下端部をヒンジ機構を介して浮きドック本体側に
    揺動自在に取り付け、かつこの可動側壁部の横断面形状
    を矩形状に構成するとともに可動側壁部内部の浮力室を
    水平仕切り板を介して上下に2分割し、この2分割され
    た上側浮力室および下側浮力室内の水を注排出するため
    の注排水口をそれぞれ一対ずつ対角線上に配置し、かつ
    上記下側浮力室における下部注排水口を浮きドック本体
    の内側寄りに、上部注排水口を浮きドック本体の外側寄
    りに配置するとともに、上側浮力室における下部注排水
    口を浮きドック本体の外側寄りに、上部注排水口を浮き
    ドック本体の内側寄りに配置したことを特徴とする浮き
    ドック。
JP5411689U 1989-05-11 1989-05-11 浮きドック Expired - Lifetime JPH0741676Y2 (ja)

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JPH02144898U JPH02144898U (ja) 1990-12-07
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