JPH0741580U - カーペット用位置表示マーカー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】二重床構造の床内部に配された配線器具や回路
を表示せしめる表示部１Ａを設けた表示板１と、この表
示板１を二重床上に敷設されたタイル形カーペットＰの
上面に係止固定する固定部材２とからなる。表示板１
は、透明粘着シート３Ａの粘着面３Ｂに表示を施し、こ
の表示を表面から透視可能にした表示シート３を硬質板
体の表面に貼着する。固定部材２は、ループパイル構造
のカーペットＰ表面に係止する多数の係止フック２Ａを
プラスチック板に突設する。 【効果】二重床構造の配線において、カーペット等で仕
上げられたフロアの下に位置するコンセントやターミナ
ル、あるいは回路などがフロア上で容易に確認できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、主に、二重床内に配したコンセントカーペット用位置を表示する のに用いるカーペット用位置表示マーカーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、フロアの配線やターミナルをフロアの下に収納するために、床構造 を二重にした所謂、二重床構造が知られている。この二重床は、カーペット等を 敷設する床の下にスペースを設け、このスペースに配線やコンセント、ターミナ ル等を配設しておくもので、フロア上に配設するオフィス機器の配置位置や、そ の他の配線が決まるまで、この二重床内部に収納しておく。そして、これらの配 置位置や配線位置が決定すると、最寄りのコンセントやターミナルから配線を引 き出すシステムになっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の二重床構造によると、使用されないコンセントやターミナル、あるいは 、オフィス機器の配置位置が決定する前のコンセントやターミナルは、カーペッ トが敷設されると全く見えなくなる。そこで、従来では、配線図からコンセント やターミナル等の位置を確認していたが、カーペット等が敷設された床下から、 コンセントやターミナル等を見つけ出す作業が困難で、コンセント等への配線に 手間を要するものであった。また、接着剤等を使用して所定位置に目印になるマ ーカー等を貼着しても、カーペットの表面に確実に固定する事は困難であり、し かも、接着剤によってカーペットの表面を汚す虞もある。

【０００４】 そこで、この考案は、上述の課題を解消すべく案出されたもので、二重床構造 の配線において、カーペット等で仕上げられたフロアの下に位置するコンセント やターミナル、あるいは回路などがフロア上で容易に確認できるカーペット用位 置表示マーカーの提供を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上述の目的を達成すべくこの考案の第１の手段は、二重床構造の床内部に配さ れた配線器具や回路を表示せしめる表示部１Ａを設けた表示板１と、この表示板 １を二重床上に敷設されたタイル形カーペットＰの上面に係止固定する固定部材 ２とで構成することにある。

【０００６】 また、第２の手段として、表示板１は、透明粘着シート３Ａの粘着面３Ｂに表 示を施し、この表示を表面から透視可能にした表示シート３を硬質板体の表面に 貼着したことにある。

【０００７】 更に、第３の手段の固定部材２は、ループパイル構造のカーペットＰ表面に係 止する多数の係止フック２Ａをプラスチック板に突設する。

【０００８】 第４の手段の表示板１は、硬質板体の上面に直接表示を施し、下面に係止フッ ク２Ａを突設したことを課題解消のための手段とする。

【０００９】

【作用】

すなわち、この考案の第１の手段によると、表示部１Ａにて二重床構造の床内 部に配された配線器具や回路を表示板１が表示し、この表示板１を固定部材２が カーペットＰ上に固定する。

【００１０】 また、第２の手段において、表示板１の表示は、硬質板体の表面に貼着した透 明粘着シート３Ａの粘着面３Ｂに施されている。

【００１１】 更に、第３の手段は、固定部材２の多数の係止フック２Ａがループパイル構造 のカーペットＰ表面に係止することで、表示板１を固定する。

【００１２】 そして、第４の手段にあっては、表示板１の上面に直接表示が施される。

【００１３】

【実施例】

以下、図面を参照して、この考案の実施例を詳細に説明する。

【００１４】 図において示される符号１は、表示板であり、二重床構造の床内部に配された 配線器具や回路を表示する。この表示板１は、透明粘着シート３Ａの粘着面３Ｂ に表示を施し、この表示を表面から透視可能にした表示シート３を硬質板体の表 面に貼着している（図１参照）。配線器具や回路の表示は、例えば、電気、電話 等のコンセントやターミナルを表示したり、あるいは、回路ナンバーやケーブル の種類などを予定している。この他の表示板１として、表示シート３を使用せず 、表示板１の板面に任意の表示を直接施したものでもよい。

【００１５】 固定部材２は、表示板１を二重床上に敷設されたタイル形カーペットＰの上面 に係止固定する。この固定部材２は、ループパイル構造のカーペットＰ表面に係 止する多数の係止フック２Ａをプラスチック板に突設している（図２参照）。図 示の固定部材２は、表示板１と別体に形成してあるが、固定部材２の係止フック ２Ａを設けていない面に表示シート３を直接接着し、表示板１と固定部材２とを 一体に形成することも可能である。また、表示シート３を使用せず、固定部材２ の係止フック２Ａを設けていない面に直接表示を施してもよい。

【００１６】 この考案マーカーの使用方法は、タイル形のカーペットＰで仕上げられた二重 床構造の床内部に配された配線器具や回路がカーペットＰの上から識別できるよ うに、所定器具類の対応位置に配設するものである（図３参照）。

【００１７】

【考案の効果】

この考案は、上述の如く構成したことにより、当初の目的を達成する。

【００１８】 すなわち、請求項１により、二重床構造の床内部に配された配線器具や回路な どがフロア上で容易に確認することが可能になった。

【００１９】 また、請求項２により、表示板１の表示は表示シート３にて保護されるものに なる。したがって、この考案マーカーを長期間カーペットＰ上に配置しておくこ とも可能である。

【００２０】 更に、請求項３は、特に、ループパイル構造のカーペットＰへの係止固定が強 力になり、この考案マーカーの位置ずれを防止することができる。また、接着剤 等を使用しないで表示板１を固定するから、カーペットＰ表面を汚さない。

【００２１】 そして、請求項４は、表示シート３を使用しないから、この考案マーカーの部 材を少なくすることができる。

【００２２】 このようにこの考案によると、二重床構造の配線において、カーペット等で仕 上げられたフロアの下に位置するコンセントやターミナル、あるいは回路などが フロア上で容易に確認することができるなどといった実用上有益な種々の効果を 奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の分解斜視図。

【図２】この考案の要部断面図。

【図３】この考案の使用例を示す側面図。

【符号の説明】

Ｐ カーペット １ 表示板 １Ａ 表示部 ２ 固定部材 ２Ａ 係止フック ３ 表示シート ３Ａ 透明粘着シート ３Ｂ 粘着面

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】二重床構造の床内部に配された配線器具や
   回路を表示せしめる表示部を設けた表示板と、この表示
   板を二重床上に敷設されたタイル形カーペットの上面に
   係止固定する固定部材とからなることを特徴とするカー
   ペット用位置表示マーカー。
2. 【請求項２】表示板は、透明粘着シートの粘着面に表示
   を施し、この表示を表面から透視可能にした表示シート
   を硬質板体の表面に貼着した請求項１記載のカーペット
   用位置表示マーカー。
3. 【請求項３】固定部材は、ループパイル構造のカーペッ
   ト表面に係止する多数の係止フックをプラスチック板に
   突設した請求項１記載のカーペット用位置表示マーカ
   ー。
4. 【請求項４】表示板は、硬質板体の上面に直接表示を施
   し、下面に係止フックを突設した請求項１記載のカーペ
   ット用位置表示マーカー。