JPH0741357A - 建築用焼成板の製造方法 - Google Patents

建築用焼成板の製造方法

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JPH0741357A
JPH0741357A JP5158625A JP15862593A JPH0741357A JP H0741357 A JPH0741357 A JP H0741357A JP 5158625 A JP5158625 A JP 5158625A JP 15862593 A JP15862593 A JP 15862593A JP H0741357 A JPH0741357 A JP H0741357A
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JP
Japan
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weight
inorganic powder
strength
firing
molding
Prior art date
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Pending
Application number
JP5158625A
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English (en)
Inventor
Kazunori Tsutsumi
一徳 堤
Hiroaki Kuniya
宏明 國屋
Kei Ito
圭 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiken Trade and Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiken Trade and Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Daiken Trade and Industry Co Ltd filed Critical Daiken Trade and Industry Co Ltd
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Pending legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P40/00Technologies relating to the processing of minerals
    • Y02P40/10Production of cement, e.g. improving or optimising the production methods; Cement grinding

Landscapes

  • Finishing Walls (AREA)
  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 より一層強度が高く、軽量な建築用焼成板の
製造方法を提供することにある。 【構成】 スラグと、アルカリ性刺激剤と、二水石膏
と、ガラス質成分を含む無機質粉体とに水を添加,混合
して混合物を得る。この混合物で成形体を成形し、養生
して水和硬化させる。ついで、前記成形体を1000℃
以上の温度で焼成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として内外装の仕上
げ材に用いる建築用焼成板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようする課題】従来、建築
用焼成板の製造方法としては、焼成収縮を改善し、生産
性に優れた建築用焼成板を得るため、例えば、セメント
の水和硬化とガラスの融着とを利用したセメント−ガラ
ス系陶磁器製品の製造方法にかかる改良技術(特願平2
−199970号、特願平4−339656号)が提案
されている。
【0003】しかしながら、前述の先行技術では、実用
上の強度は確保できるものの、比較的肉厚の製品とな
り、軽量化という見地においては不十分であるという問
題点があった。このため、より一層強度を高めて軽量化
し、最終製品を薄くすることが望まれている。
【0004】本発明は、前記問題点に鑑み、より一層強
度を高めて軽量化し、肉厚の薄い最終製品を提供できる
建築用焼成板の製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するため、鋭意研究の結果、スラグと、アルカリ
性刺激剤と、二水石膏と、ガラス質成分を含む無機質粉
体とを併用すると、焼成前はスラグ,アルカリ性刺激剤
および二水石膏のポゾラン反応に基づく水和硬化によっ
て強度を発現し、焼成後はスラグおよび無機質粉体のガ
ラス質成分の融着によって大きな強度を発現することを
知見し、この知見に基づいて本発明を完成するに至っ
た。
【0006】すなわち、本発明の要旨は、スラグと、ア
ルカリ性刺激剤と、二水石膏と、ガラス質成分を含む無
機質粉体とを必須成分とし、これらに水を添加,混合し
て得た混合物で成形体を成形し、養生して水和硬化させ
た後、1000℃以上の温度で焼成することを特徴とす
る建築用焼成板の製造方法にある。また、養生後、焼成
前に、成形体の表面に釉薬を塗布したり、表面加工を施
したり、あるいは、表面加工を施して釉薬を塗布しても
よい。
【0007】スラグは、CaO,MgO,Al23,S
iO2等を含むガラス化率の高い無機粉体であり、化学
的に不活性であるので、水と混合しても水和硬化は起こ
らない。しかし、後述するアルカリ性刺激剤が水和硬化
するときに遊離する水酸化カルシウムと結合して珪酸カ
ルシウムの水和物を生成するものであり、特にガラス化
率の高い高炉水砕スラグが好適で、混合物の固形成分全
体の15〜60重量%が添加される。15重量%未満で
あると、ポゾラン反応による常温での硬化強度が不足す
るからであり、60重量%を越えると、ガラス質成分を
含む無機質粉体の添加量が減り、焼成後の強度が不足す
るからである。
【0008】アルカリ性刺激剤は、前述のスラグをポゾ
ラン反応で硬化させるために添加されるものであり、例
えば、消石灰,高炉セメント,普通ポルトランドセメン
ト等が挙げられ、混合物の固形成分全体の0.5〜10
重量%が添加される。0.5重量%未満であると、ポゾ
ラン反応による硬化強度が不足するからであり、10重
量%を越えると、焼成後の強度が不足するからである。
【0009】二水石膏は、自ら水和し、強度を発現する
とともに、スラグの水和硬化性を助長するために添加さ
れるものであり、例えば、排煙脱硫石膏,化学石膏,天
然石膏等が挙げられ、混合物の固形成分全体の10〜3
5重量%が添加される。10重量%未満であると、上記
効果が不十分であるからであり、35重量%を越える
と、焼成後の強度が不足するからである。
【0010】ガラス質成分を含む無機質粉体は、焼成に
よるガラス質成分の溶融,融着によって焼成後の強度を
得るために添加されるものであり、例えば、シラス,フ
ライアッシュ,抗火石,ガラス粉等が挙げられ、混合物
の固形成分全体の20〜80重量%が添加される。20
重量%未満であると、焼成後の強度が低いからであり、
80重量%を越えると、相対的に前記水硬性原料の添加
量が減少し、焼成前の強度が低くなるからである。
【0011】水の添加量は特に限定しないが、後述する
混合作業や成形作業の必要に応じて適宜添加すればよ
い。例えば、押し出し成形する場合の水の添加量は混合
物の固形成分全体の15〜25重量%が適当である。な
お、押し出し成形する場合には、押し出し成形直後の形
状を維持するため、メチルセルロース,カルボキシメチ
ルセルロース,ポバール等の増粘剤を添加してもよい。
また、抄造成形する場合には、抄造する際の濾水性を向
上させるため、パルプ,ロックウール等の繊維、および
/または、アクリルアミド等の凝集剤を添加してもよ
い。
【0012】混合方法は特に限定するものでなく、既存
の混合方法から任意に選択でき、例えば、ニーダー,ミ
キサー等で混合して混合物を得ればよい。
【0013】成形方法は既存の成形方法から任意に選択
でき、例えば、押し出し成形,抄造成形,プレス成形等
によって成形できる。
【0014】成形後の養生による水和硬化は、焼成前に
おける成形体の運搬,加工等を容易にし、焼成時におけ
るクラックの発生を減少させ、最終製品の強度を向上さ
せるために寄与するものであり、養生方法としては、室
内放置や水蒸気養生等の既存の方法から任意に選択でき
る。
【0015】なお、残留する水分によって焼成時にクラ
ックが発生するのを防止するため、養生後、焼成前に成
形体を十分に乾燥することが好ましく、特に、含水率を
3重量%以下まで乾燥しておくことが望ましい。
【0016】焼成作業はスラグおよび無機質粉体に含ま
れるガラス質成分を融着させて強度を発現するために行
われるものであり、焼成温度はスラグ,無機質粉体に含
まれるガラス質成分の軟化点以上、望ましくは粘度が1
5poise(「リリー点」という)となる粘性温度10
00℃以上であることが必要である。焼成温度が100
0℃以下であると、スラグ,無機質粉体に含まれている
ガラス質成分が軟化,融着せず、最終製品の強度向上に
寄与しないからである。
【0017】なお、焼成前に釉薬の塗布、表面加工、ま
たは、表面加工後に釉薬を塗布してもよい。釉薬は特に
限定するものではなく、既存の陶磁器用釉薬から任意に
選択できる。また、表面加工も特に限定するものでな
く、ルーター加工,型押し加工,サンドブラストなどの
既存のものから任意に選択できる。
【0018】
【作用】したがって、本発明によれば、スラグ中のガラ
ス質成分のすべてが水和硬化せず、その一部が残存して
も、焼成時に軟化,融着してバインダーとして機能し、
強度発現に寄与することになる。
【0019】
【実施例】次に、本発明にかかる実施例を説明する。 (実施例1)スラグとして高炉水砕スラグを30重量
部、二水石膏を15重量部、アルカリ性刺激剤としてポ
ルトランドセメントを5重量部、ガラス質成分を含む無
機質粉体として抗火石を50重量部、硅砂5号を20重
量部、増粘剤としてメチルセルロースを1.5重量部、
これらに水を25重量部添加し、ニーダーで混合して混
合物を得た後、土練機で混練し、真空押し出し機で巾4
50mm、高さ7mm、長さ1000mmの断面長方形
の押し出し成形板を得た。その後、室内で2日間密封養
生し、温度60〜70℃の熱風乾燥機にて24時間乾燥
させた後、通常の陶磁器用釉薬をスプレーで約500g
/m2の割合で塗布し、ローラーハースキルンで180分
間、特に、最高温度1130℃で30分間焼成し、得ら
れた焼成体をサンプルとした。
【0020】このサンプルの曲げ破壊荷重はスパンの長
さが450mmの場合に平均で107kgfであり、内
外装の仕上げ材としては十分な強度を有することがわか
った。
【0021】(比較例1)ポルトランドセメントを50
重量部、ガラス質成分を含む無機質粉体として抗火石を
50重量部、硅砂5号を20重量部、これらに増粘剤と
してメチルセルロースを1.5重量部、および、水を2
5重量部を添加して実施例1と同様に処理して成形体を
得、他は前述の実施例1と同様に処理して得られた焼成
体をサンプルとした。
【0022】このサンプルの曲げ破壊荷重はスパンの長
さが450mmの場合に平均52kgfであった。一般
に、内外装の仕上げ材の曲げ破壊荷重は80kgf以上
であることが必要とされていることから、比較例1のサ
ンプルでは内外装の仕上げ材に不適であることがわかっ
た。
【0023】(実施例2)スラグとして高炉水砕スラグ
を25重量部、二水石膏を25重量部、アルカリ性刺激
剤として消石灰1.5重量部、ガラス質成分を含む無機
質粉体として抗火石を50重量部をミキサーで混合して
混合粉体を得た。一方、古紙パルプとロックウールとを
1対2の重量比で水に混合して解織した後、前記混合粉
体と繊維とを固形分比で10対1となるように混合し、
さらに、凝集剤としてポリアクリルアミドを固形分全体
の0.5重量%添加し、ついで、水を適宜投入して濃度
8%のスラリーを得た。そして、このスラリーを丸網抄
造機に導入して厚さ10mmの湿潤マットを抄造した
後、巾450mm、長さ900mmに切断して成形体を
得、この成形体を室内に2日間密封養生し、ついで、温
度60〜70℃の熱風乾燥機で24時間乾燥した後、そ
の表面に陶磁器用釉薬を約500g/m2の割合でスプレ
ーで塗布し、ローラーハースキルンによって120分
間、特に、最高温度1130℃で20分間焼成し、得ら
れた焼成体をサンプルとした。
【0024】このサンプルの曲げ破壊荷重はスパンの長
さが450mmの場合に平均で93kgfであり、内外
装の仕上げ材としては充分な強度を有するものであるこ
とがわかった。
【0025】(比較例2)ポルトランドセメントを50
重量部、ガラス質成分を含む無機質粉体として抗火石5
0重量部をミキサーで混合して混合粉体を得た点を除
き、他は前述の実施例2と同様に処理して得られた焼成
体をサンプルとした。
【0026】このサンプルの曲げ破壊荷重はスパンの長
さが450mmである場合に平均で58kgfであり、
内外装の仕上げ材に必要な強度を有していないことがわ
かった。
【0027】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にかかる建築用焼成板の製造方法によれば、焼成前は、
スラグがアルカリ性刺激剤の刺激を受けることにより、
成形体の強度発現に寄与し、焼成後は、スラグ中の水和
硬化せずに残存するガラス質成分および無機粉体のガラ
ス質成分が焼成によって軟化,融着し、バインダーとし
て作用するので、最終製品の強度が向上し、所望の強度
を有する建築用焼成板が得られるという効果がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 28/08 28/14 35/63 E04F 13/14 103 A 9127−2E

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スラグと、アルカリ性刺激剤と、二水石
    膏と、ガラス質成分を含む無機質粉体とを必須成分と
    し、これらに水を添加,混合して得た混合物で成形体を
    成形し、養生して水和硬化させた後、1000℃以上の
    温度で焼成することを特徴とする建築用焼成板の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 スラグと、アルカリ性刺激剤と、二水石
    膏と、ガラス質成分を含む無機質粉体とを必須成分と
    し、これらに水を添加,混合して得た混合物で成形体を
    成形し、養生して水和硬化させた後、その表面に釉薬を
    塗布し、1000℃以上の温度で焼成することを特徴と
    する建築用焼成板の製造方法。
JP5158625A 1993-06-29 1993-06-29 建築用焼成板の製造方法 Pending JPH0741357A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005194142A (ja) * 2004-01-08 2005-07-21 Nichiha Corp 無機質板の製造方法
JP2005194151A (ja) * 2004-01-09 2005-07-21 Nichiha Corp 無機質板
KR101279881B1 (ko) * 2011-09-22 2013-06-28 (주)원진세라텍 유약 조성물을 도포한 슬래그 벽돌 및 이의 제조 방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005194142A (ja) * 2004-01-08 2005-07-21 Nichiha Corp 無機質板の製造方法
JP2005194151A (ja) * 2004-01-09 2005-07-21 Nichiha Corp 無機質板
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