JPH0741299Y2

JPH0741299Y2 - 挿苗機における苗挾持装置

Info

Publication number: JPH0741299Y2
Application number: JP1990057785U
Authority: JP
Inventors: 昇細田; 芳郎三木
Original assignee: マメトラ農機株式会社
Priority date: 1990-05-31
Filing date: 1990-05-31
Publication date: 1995-09-27
Anticipated expiration: 2005-05-31
Also published as: JPH0416516U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、植込杆を上下に動かしながら挿苗爪を開閉し
て苗を植付ける挿苗機の挿苗爪に関する。

（従来の技術）従来の挿苗爪は、２枚の挿苗爪の両方をその基部におい
て軸着し、これら２枚の挿苗爪の開閉によって苗を把持
する挿苗爪が知られている。

（考案が解決しようとする課題）この従来の挿苗爪は、給苗装置の給苗と挿苗爪の把持と
のタイミングを合わせることが難しく、特に横方向から
苗を供給する方式の給苗装置を用いる場合、挿苗爪が給
苗装置から苗を受取ることが出来ずに欠株を生ずること
がしばしばあった。

本考案は、横方向から苗を供給する方式の給苗装置を用
いる場合にも確実に苗を把持する苗挾持装置を提供する
ことを目的とする。

（課題を解決するための手段）上記目的を達成するために、本考案は、左右一対の挿苗爪のうちの苗の供給方向に対向する側の
爪を、上下動する挿苗杆の下端に固定して固定挿苗爪と
すると共に、他方をこの固定挿苗爪に対し開閉自在に軸
着して可動挿苗爪となし、さらに固定挿苗爪を可動挿苗
爪よりも下方に長く形成することを特徴とする。

（作用）以上のように構成した挿苗爪を有する挿苗機を起動する
と、上死点に到達し全開した前記挿苗爪のうち挿苗杆に
固定した固定挿苗爪に給苗位置に送られてきた苗供給台
の苗が一旦当てられたのち、前記挿苗杆に開閉自在に軸
着した可動挿苗爪を全閉して両爪間に苗を把持する。

（実施例）実施例について図面を参照して説明する。

本考案を実施する挿苗機は、第５図および第６図に示す
ように、左右の前輪31,31及び駆動輪32,32により畝34を
またぎ、駆動輪32,32の回転により前進する。作業者が
給苗装置Ｔの苗供給台32に、さつまいものつるのような
苗Ｓを１本ずつセットすると、植込杆２の挿苗爪4,14が
この苗Ｓを給苗装置Ｔより受取って畝34に順次植付ける
ものである。

第４図において、挿苗機の車体に植込杆２の基部2aを軸
支する。エンジンＲの出力軸にアーム21を固着し、その
先端と植込杆２をリンク22により連結する。植込杆２の
先端に挿苗杆３を固定し、挿苗杆の先端には固定挿苗爪
４を一体的に固定する。

固定挿苗爪４の基部には可動挿苗爪14を軸着し、その軸
16の他端にアーム15を固着し、アーム15の先端からロッ
ド13,12をそれぞれ挿苗杆３、植込杆２に並行して設け
る。ベルクランク11はその両端をロッド13,12に連結す
る。またロッド12はロッドガイド20との間にバネ18を巻
着する。

植込杆２に突片7,8を設け、ベルクランク11の屈曲部は
突片７に軸着し、ロッドガイド20は突片８に固着する。
ロッド12の基部は適宜に設計した往復動装置Ｍに連結す
る。

ロッド12,13、ベルクランク11、バネ18、ロッドガイド2
0及びアーム15により連接リンクＬを構成する。

しかしてエンジンＲを回転すると、その出力軸に取付け
たアーム21からリンク22を経て動力が植込杆２に伝達
し、植込杆２はその基部2aを支点に上下方向に往復動す
る。

植込杆２が上死点に至ると、往復動装置Ｍが連接リンク
Ｌを牽引し、可動挿苗爪14を全開する。

固定挿苗爪４に向けて、給苗位置Ｔに送られてきた苗供
給台33の苗Ｓが一旦当てられ（第２図）、その後可動挿
苗爪14を全閉して苗を把持する（第３図）。

植込杆２が下降して下死点に達すると同時に、往復動装
置Ｍが連接リンクＬを牽引し、挿苗爪14を再び全開して
苗Ｓを放す。

植込杆２が下死点を脱し上昇を始めると同時に、往復動
装置Ｍが連接リンクＬを押し、可動挿苗爪14を半開した
状態で地面を脱する。

植込杆２はその後再び上死点に到達する。以下これらの
作動を反復する。

（考案の効果）本考案は、以上説明したとおり左右１対の挿苗爪のうち
苗が給送されて来る方向に対向する側の爪を固定すると
共にこれを他方の可動挿苗爪よりも下方に長く形成する
ので、横方向から供給する苗を挿苗爪が確実に受取り、
従って欠株が生じないという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は挿苗爪の斜視図、第２図及び第３図は挿苗爪が
苗を把持する作動を示す側面図、第４図は挿苗装置と給
苗装置の位置関係を示す斜視図、第５図は本発明を実施
した挿苗機の全体平面図、第６図はその全体側面図であ
る。１……車体、２……植込杆、３……挿苗杆、４……固定
挿苗爪、14……可動挿苗爪、33……苗供給台、34……
畝、Ｌ……連接リンク、Ｍ……往復動装置、Ｒ……エン
ジン、Ｓ……苗、Ｔ……給苗装置

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】開閉自在な左右一対の挿苗爪を上下動しこ
れに横方向から苗を供給して、両爪間で苗を把持し移植
する挿苗機において、前記左右一対の挿苗爪のうちの苗の供給方向に対向する
側の爪を、上下動する挿苗杆の下端に固定して固定挿苗
爪とすると共に、他方をこの固定挿苗爪に対し開閉自在
に軸着して可動挿苗爪となし、さらに固定挿苗爪を可動
挿苗爪よりも下方に長く形成することを特徴とする苗挾
持装置。