JPH0741148B2 - 液体膜分離装置 - Google Patents

液体膜分離装置

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JPH0741148B2
JPH0741148B2 JP4217748A JP21774892A JPH0741148B2 JP H0741148 B2 JPH0741148 B2 JP H0741148B2 JP 4217748 A JP4217748 A JP 4217748A JP 21774892 A JP21774892 A JP 21774892A JP H0741148 B2 JPH0741148 B2 JP H0741148B2
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JP
Japan
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liquid
plate
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shaped
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直紀 大熊
雅行 松野
博 岩堀
昌孝 楠田
貞三 先生
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Nitto Denko Corp
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Nitto Denko Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D33/00Filters with filtering elements which move during the filtering operation
    • B01D33/15Filters with filtering elements which move during the filtering operation with rotary plane filtering surfaces
    • B01D33/21Filters with filtering elements which move during the filtering operation with rotary plane filtering surfaces with hollow filtering discs transversely mounted on a hollow rotary shaft

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液体膜分離装置、詳しく
は被処理液中で透過膜が回転されるこの種の装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】液体膜分離装置に用いられる膜モジュー
ルとしては、中空糸型、管状型、スパイラル型及び耐圧
板型が知られている。これらの膜モジュールでは、いず
れも被処理液を流動させることで、膜面の濃度分極を抑
制して効率的に透過液を得るようになっている。
【0003】しかしながら、上記膜モジュールを用いた
従来の液体膜分離装置では、エネルギー損失が大である
こと等からエネルギーコストが大であったり、圧力損失
が大であることから高い操作圧力が必要であると云う問
題があった。
【0004】そこで、図5及び図6に示されるように、
中空円板状の支持板10の外表面に透過膜12を配して
板状膜13となし、この板状膜13を所定間隔で中空状
の軸14に列設し、この軸14を駆動回転して板状膜1
3を被処理液中で回転させるタイプの液体膜分離装置が
考えられている。
【0005】この装置では、支持板10の中空部16は
連通孔18を介して透過膜12と連通されているととも
に、軸14の中空部20とも連通されており、静水圧に
より透過膜12を透過した透過液は、連通孔18、中空
部16、中空部20を経て集液されるようになってい
る。従って、圧力損失がないので低い操作圧力で所要の
透過性能を得ることができる長所がある。
【0006】また、この装置では、板状膜13が回転さ
れることで、膜面における濃度分極が抑制されるように
なっている。従って、板状膜13の回転抵抗が小さいこ
とから、軸14を駆動するためのエネルギーコストが低
くなる長所がある。
【0007】しかしながら、このような液体膜分離装置
では、板状膜13と板状膜13とが接近配置されるた
め、被処理液が板状膜13と共回りを起し易く、板状膜
13の回転中心に向うほど被処理液の流動性が悪くなる
ことがある。その結果、板状膜13の回転中心近傍で
は、被処理液が滞留して濃度分極が局部的に上昇するこ
とがあり、透過膜12の実質有効面積が低減されてしま
うことがあるという問題が生じる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮して、板状膜の回転中心近傍における被処理液の滞留
を防止することができる液体膜分離装置を得ることが目
的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る液体膜分離
装置では、駆動回転される複数の板状膜が所定間隔をあ
けて互いに対向するように液処理槽内に配置された液体
膜分離装置において、前記互いに対向する板状膜のうち
少くとも一方の板状膜には、板状膜の回転中心方向両側
面を連通しており被処理液を攪拌して乱流を生じさせる
透孔が形成されていることを特徴とする。
【0010】
【作用】上記構成の本発明では、被処理液は、透孔を通
ることによって、積極的に攪拌されて乱流が生じ、板状
膜の回転中心近傍に位置する被処理液は流動されて他と
置換される。ところで、膜分離処理を行うことによって
は一般に、ファウリング物質が膜面に付着し、膜分離の
透過速度が低下する。流体と膜面との間に生ずる相対速
度は、膜面において剪断場を生じさせる。この剪断場に
おける剪断力が、ファウリング物質が膜面に付着するこ
とを妨げるように作用する。本発明では、透孔の存在に
よって、被処理液が中心側から供給され、被処理液には
板状膜の回転に伴う遠心力が作用し、剪断力は、周方向
の相対速度差による剪断力と、遠心力に基づく半径方向
外方への吸出力との合成されたものとなる。遠心力は、
膜面と被処理液との間の摩擦抵抗に比例した大きさで作
用するので、剪断力が摩擦抵抗に負けることなく、粘性
の大きい被処理液に対しても、共回りを生じさせず、特
に有効である。しかも、被処理液が中心側から、攪拌さ
れて乱流となって半径方向外方へ流れ、これによって、
中心側でも、周速が小さいのに関わらず、十分な剪断力
が確保される。これにより、複数枚の全ての板状膜面
に、膜面全体に渡って、ムラのない剪断力が生ずる。従
って、全ての板状膜面についてそこにファウリング物質
が付着することが妨げられ、板状膜への透過速度が低下
することなく、全体の膜面積を有効に利用することがで
きる。更に、板状膜を駆動回転すべく液処理槽内に配置
するだけでよく、そして、液処理槽内に余裕をもって板
状膜を設けることができ、簡単な構造で、そして、液処
理槽の形状自由度を大きくして、十分な被処理液の分離
機能を果たすことができる。
【0011】
【実施例】本発明に係る液体膜分離装置の一実施例を、
図1乃至図4に基づき説明する。本実施例では、図4に
示されるように、板状膜27は、中空円板状の支持板2
2の外面の表裏両面に透過膜25が接着されて構成され
ている。この板状膜27の外面の表裏両面には、図3に
示されるように、渦巻羽根58が突出形成され、中央の
透孔60の周囲に等間隔で3個の透孔46が形成されて
いる。図1に示されるように、板状膜27は、多数枚設
けられ、各板状膜27は、3本の集液パイプ(図3)を
兼ねた支持パイプ48が透孔46に挿通されて、板状膜
27と支持パイプ48とが一体化され、各支持パイプ4
8に嵌合されたスペーサ50により、所定の間隔に保持
されている。支持パイプ48には、さらに端末板52が
一体とされて、端末板52には、支軸54が固着される
とともに、多数の透孔56が形成されている(図2)。
支持板22の中空部28は、支持板22に多数設けられ
た連通孔30を介して透過膜25に連通されているとと
もに、支持パイプ48の中空部32に連通されている。
【0012】このように多数の板状膜27が一体とされ
て、そして一体とされたものが複数、併列され、図1に
示されるように、液処理層34内に配置されている。支
軸54は、液処理層34の側壁34Aに回転自在に支持
されており、図示しない駆動装置で駆動回転されるよう
になっている。支持パイプ48の中空部32は、一方の
支軸54内の中空部54Aを介して、液処理層34外に
連通されている。液処理層34には、上方に被処理液4
2の導入口38が開口され、下方に溶質の排出口40が
開口されている。排出口40は所定の時期に開口される
が、通常は閉塞されている。
【0013】次に本実施例の作用を説明する。被処理液
42は導入口38から液処理槽34に導入される。被処
理液42が導入された液処理槽34では、駆動装置が駆
動されて支軸54が駆動回転されている。支軸54の駆
動回転で板状膜27も回転されている。透過膜25には
被処理液42の静水圧が作用し、この静水圧により被処
理液42の溶媒のみが透過膜25を透過される。透過膜
25を透過した溶媒、即ち、透過液44は連通孔30、
中空部28を経て支持パイプ48の中空部32に集液さ
れ、そして支軸54内の中空部54Aを通って液処理槽
34外へ導出される。
【0014】被処理液42の溶質は透過膜25に阻止さ
れるので、透過膜25の膜面及びその近傍には溶質が集
中しがちであるが、板状膜27が回転されているので、
板状膜27から離間され、その比重が大である場合には
液処理槽34の下方へ沈降される。
【0015】一方、板状膜27の回転中心近傍では、流
動が起り難く溶質が滞留して濃度分極が高くなりがちで
あるが、本実施例では、被処理液は、図1に矢印Aで示
されるように、端末板52の透孔56から吸引され、透
孔60を通り、板状膜27と板状膜27との間隙から板
状膜27の半径方向外方に吸出されるようになってい
る。従って、被処理液は、透孔60を通ることによっ
て、攪拌されて乱流が生じ、そして、透孔60を通過し
た被処理液が半径方向外方に吸出されるにあたって、こ
れは、渦巻き羽根58によれば被処理液の攪拌効果が一
層高まるが、必ずしも渦巻羽根58を設けるまでもな
く、特に、被処理液が高粘性液である場合には、板状膜
27の回転遠心力によって行われる。
【0016】これによって、極めて優れた溶質の滞留防
止効果が得られる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る液体膜
分離装置では、被処理液が透孔を通ることによって、板
状膜の回転中心近傍に位置する被処理液の滞留を防止す
ることができる。また、透孔の存在によって、被処理液
が中心側から供給され、被処理液には板状膜の回転に伴
う遠心力が作用し、剪断力は、周方向の相対速度差によ
る剪断力と、遠心力に基づく半径方向外方への吸出力と
の合成されたものとなり、複数枚の全ての板状膜面に、
膜面全体に渡って、ムラのない剪断力が生じ、全ての板
状膜面についてそこにファウリング物質が付着すること
が妨げられ、板状膜への透過速度が低下することなく、
全体の膜面積を有効に利用することができる。更に、板
状膜を駆動回転すべく液処理槽内に配置するだけでよ
く、そして、液処理槽内に余裕をもって板状膜を設ける
ことができ、簡単な構造で、そして、液処理槽の形状自
由度を大きくして、十分な被処理液の分離機能を果たす
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る液体膜分離装置を正面
から見た、図2の1−1線断面図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】図1の3−3線断面図である。
【図4】図3の4−4線拡大断面図である。
【図5】本発明をなす前提となった液体膜分離装置の要
部を示す斜視図である。
【図6】図5の液体膜分離装置の板状膜を、回転軸に沿
って切断した断面図である。
【符号の説明】
27 板状膜 34 液処理槽 42 被処理液 60 透孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩堀 博 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電気工業株式会社内 (72)発明者 楠田 昌孝 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電気工業株式会社内 (72)発明者 先生 貞三 東京都町田市木曽町1858−6 (56)参考文献 特開 昭58−114707(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動回転される複数の板状膜が所定間隔
    をあけて互いに対向するように液処理槽内に配置された
    液体膜分離装置において、前記互いに対向する板状膜の
    うち少くとも一方の板状膜には、板状膜の回転中心方向
    両側面を連通しており被処理液を攪拌して乱流を生じさ
    せる透孔が形成されていることを特徴とする液体膜分離
    装置。
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