JPH0741134U - 自動変速機のシフトレバーのロック装置 - Google Patents

自動変速機のシフトレバーのロック装置

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JPH0741134U
JPH0741134U JP6902193U JP6902193U JPH0741134U JP H0741134 U JPH0741134 U JP H0741134U JP 6902193 U JP6902193 U JP 6902193U JP 6902193 U JP6902193 U JP 6902193U JP H0741134 U JPH0741134 U JP H0741134U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ソレノイドの負荷を低減するとともにプランジ
ャの移動回数を減らすことができ、しかも作動部材の部
品点数を減らすことにより作動音の低減を図ることを目
的とする。 【構成】シフトレバー5のロック機構20はロックピー
ス21とロックバー35とを備えている。ロックピース
21は前後方向及び左右方向に回動可能に支持され、パ
ーキング位置PP又はニュートラル位置PNにあるシフ
トレバー5とそれぞれ係合する係止部28,29とを備
えている。また、ロックピース21はソレノイド32に
より非ロック位置に移動されたロックバー35の挿通孔
36,37に相対向するロックピン30,31が設けら
れ、相対向した状態でロックピース21の右方向の回動
が可能となる。ロックバー35がソレノイド32により
ロック位置に移動するとロックピン30,31が当接し
右方向の回動が制限され、シフトレバー5の右方向の揺
動が制限される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は自動変速機のシフトレバーのロック装置に係り、詳しくは走行中にシ フトレバーが誤ってリバース位置に入るのを防止するシフトレバーのリバースイ ンヒビット機能を有するシフトレバーのロック装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動変速機を搭載した自動車(以下A/T車という)にはフロア式シフ トレバーが設けられ、そのシフトレバーにより自動変速機の変速位置を指定する ようになっている。そのA/T車の運転席を図8に示す。
【0003】 図8に示すように、A/T車の運転席1にはブレーキペダル2が運転席1の足 元前方に設けられている。又、運転席1にはシフトレバーハウジング3が運転席 1の左前方に設けられている。シフトレバーハウジング3にはシフトパターン孔 4が形成され、そのシフトパターン孔4にシフトレバー5が挿通され前後方向及 び左右方向に揺動可能に支持されている。
【0004】 図9に示すように、シフトパターン孔4は複数の段部がその内側面に形成され 、シフトレバー5を移動させるときにはそのシフトレバー5をシフトパターン孔 4の内側面に沿って左右方向に移動させながら前後方向に移動させる。シフトパ ターン孔4にはA/T車の自動変速機(図示せず)に対応したシフトポジション が所定の位置に設定されている。
【0005】 シフトポジションは駆動輪が機械的にロックされるパーキング位置PP、変速 要素が作用しないニュートラル位置PN及び車両を後進させるリバース位置PR が設けられている。又、自動変速機は前進3段の変速機であって、そのシフトポ ジションは全変速機の前進自動変速を行うドライブ位置PD、前進3段の各段に 固定される固定位置P1,P2,P3が設けられている。そして、シフトレバー 5を左右方向に揺動させながら前後方向に移動させ、各シフトポジションに移動 させることによりそのシフトポジションの機能を選択することができるようにな っている。即ち、シフトパターン孔4はシフトレバー5が各シフトポジションに 移動するための通路となっている。
【0006】 シフトレバー5の操作について説明すると、例えばシフトレバー5をパーキン グ位置PPから脱出させる時には、先ずシフトレバー5が後方向に移動可能な位 置となるまで右方向に移動させる。次に、シフトレバー5をシフトパターン孔4 の内側面に沿ってシフトレバー5が段部4aに当接するまで後方向(図において 下方向)に移動させる。そして、シフトレバー5を左方向に移動させてシフトパ ターン孔4の内側面に当接させる。この操作によりシフトレバー5をパーキング 位置PPから脱出させることができる。
【0007】 又、シフトレバー5をニュートラル位置PNからリバース位置PRに移動させ る時には、先ずシフトレバー5が前方向に移動可能な位置となるまで右方向に移 動させる。次に、シフトレバー5を段部4bに当接するまで前方向(図において 上方向)に移動させる。この操作によりシフトレバー5をニュートラル位置PN からリバース位置PRに移動させることができる。
【0008】 また、図9に示すように、シフトレバーハウジング3にはインヒビットロック 機構10が設けられている。インヒビットロック機構10はシフトレバー5が不 用意にニュートラル位置PNからリバース位置PRに入るのを防いでいる。即ち 、A/T車が前進走行中にはドライブ位置PD又は固定位置P1,P2,P3の 何れかにあるシフトレバー5が誤操作によってリバース位置PRに入ってしまう と、車両に大きなショックが発生する。そのため、車両の停止等の条件を満足し ないとシフトレバー5をリバース位置PRに移動させることができないようにし ているものである。
【0009】 インヒビットロック機構10の構成について説明すると、インヒビットロック 機構10は第1及び第2のロックピース11,12、リンク13及びソレノイド 14から構成されている。第一のロックピース11はその一端が固定軸15に回 動可能に軸着され、他端はシフトパターン孔4内に配置されている。第二のロッ クピース12は固定軸16で回動可能に支持され、その一端がシフトパターン孔 4内に配置され、他端はリンク13で第1のロックピース11に連結されている 。また、第1のロックピース11はソレノイド14のプランジャ14aの先端に 回動可能に軸着されている。
【0010】 ソレノイド14は図示しない制御回路に接続され、制御回路は車両の停止等の 条件に基づいてソレノイド14を励磁状態(オン)と非励磁状態(オフ)とに制 御されるようになっている。そして、ソレノイド14はオフに制御されると、プ ランジャ14aが押しバネ14bにより突出し、第1及び第2のロックピース1 1,12はシフトパターン孔4内に配置され、シフトパターン孔4、即ち、シフ トレバー5の通路を塞ぐ。
【0011】 すると、パーキング位置PPにあるシフトレバー5は第1のロックピース11 と係合し、その左右方向の揺動が制限される。従って、シフトレバー5をパーキ ング位置PPから脱出させることができない。また、ニュートラル位置PNにあ るシフトレバー5は第2のロックピース12と係合し、その左右方向の揺動が制 限される。従って、シフトレバー5をリバース位置PRに移動させることができ ない。
【0012】 一方、ソレノイド14はオンに制御されると、プランジャ14aを奥に引き込 み第1及び第2のロックピース11,12をシフトパターン孔4から退避させる 。すると、パーキング位置PPにあるシフトレバー5は第1のロックピース11 と係合しなくなるので、パーキング位置PPから脱出することができる。また、 ニュートラル位置PNにあるシフトレバー5は第2のロックピース12と係合し なくなるので、リバース位置PRに移動することができる。
【0013】 尚、ソレノイド14がオフのときにシフトレバー5がリバース位置PRにある ときがある。このとき、シフトレバー5で第1のロックピース11を押しバネ1 4bの弾性力に抗して前方向に移動させ、更に左方向に移動させることでパーキ ング位置PPに移動させることができる。また、シフトレバー5で第2のロック ピース12を押しバネ14bの弾性力に抗して後方向に移動させ、更に左方向に 移動させることでニュートラル位置PNに移動させることができる。
【0014】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、インヒビットロック機構10を構成する両ロックピース11,12 及びリンク13が寸法精度や回動部に塗布されたグリスの量等の原因によって回 動し難くなる場合がある。この回動し難くなった各リンク両ロックピース11, 12及びリンク13を無理に回動させようとするので、ソレノイド14の負荷が 大きくなりソレノイド14を安定して動作させることができないという問題があ る。
【0015】 また、ソレノイド14はシフトレバー5をパーキング位置PP又はニュートラ ル位置PNからリバース位置PRに移動させるときにオンとなりプランジャ14 aが移動する。一方、リバース位置PRからパーキング位置PP又はニュートラ ル位置PNに移動させる場合にもプランジャ14aがシフトレバー5により移動 する。そのため、ソレノイド14の耐久性はオン・オフ制御によりプランジャ1 4aが移動する場合の他に、プランジャ14aがシフトレバー5により強制的に 移動する場合をも考慮しなければならないという問題がある。
【0016】 更に、ソレノイド14をオン・オフ制御してプランジャ14aを移動させると 、それに連動してロックピース11,12及びリンク13も移動するため、ソレ ノイド14の作動時の音が大きく耳障りとなるという問題がある。
【0017】 本考案は上記問題点を解決するためになされたものであって、ロック機構を単 純にしてソレノイドの負荷を低減するとともにプランジャの移動頻度を減らすこ とができ、しかも作動部材の部品点数を減らすことにより作動音の低減を図るこ とができる自動変速機のシフトレバーのロック装置を提供することを目的とする 。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記の問題点を解決するために、本考案は、駐車用位置と後進走行用位置、非 駆動位置及び前進走行用位置の間で切替配置されるシフトレバーと、垂直に立設 され、前後方向及び左右方向に回動可能に支持され、左右方向に回動して第1及 び第2の係止部が駐車用位置と後進走行用位置間及び非駆動位置と後進走行用位 置間の通路を開閉するとともに、前記シフトレバーにて前記前後方向に回動して 同シフトレバーを後進走行用位置から駐車用位置及び後進走行用位置から非駆動 位置への移動を可能にする揺動体と、前記揺動体に対して前記シフトレバーとは 反対側に設けられ、同揺動体と係合して左右方向の回動を不能にし前記第1及び 第2の係止部が前記通路を塞ぐロック位置と、同揺動体と係合しない非ロック位 置との間を移動する作動体と、非駆動状態においては前記作動体を前記ロック位 置に移動させ、駆動状態において前記作動体を前記非ロック位置に移動させる移 動手段とを備えたことを要旨とする。
【0019】
【作用】
従って、本考案によれば、揺動体は、垂直に立設され、前後方向及び左右方向 に回動可能に支持される。そして、揺動体は、左右方向に回動して第1及び第2 の係止部が駐車用位置と後進走行用位置間及び非駆動位置と後進走行用位置間の 通路を開閉するとともに、シフトレバーにて前後方向に回動してシフトレバーを 後進走行用位置から駐車用位置及び後進走行用位置から非駆動位置への移動を可 能にする。作動体は、揺動体に対してシフトレバーとは反対側に設けられ、揺動 体と係合して左右方向の回動を不能にし第1及び第2の係止部が通路を塞ぐロッ ク位置と、揺動体と係合しない非ロック位置との間を移動する。移動手段は、非 駆動状態においては作動体をロック位置に移動させ、駆動状態において作動体を 非ロック位置に移動させる。
【0020】 即ち、移動手段によってロック位置に移動される作動体により揺動体の左右方 向の回動を制限しシフトレバーの操作を制限する。また、シフトレバーの操作に より揺動体のみが前後方向に回動される。その結果、移動手段の負荷が低減され るとともに移動手段の移動頻度が減らされる。しかも、作動音の低減を図られる 。
【0021】
【実施例】
以下、本考案を具体化した一実施例を図1〜図7に従って説明する。 尚、本実施例において、図8,9と同じ構成については同一の符号を付して詳 細な説明を省略する。また、シフトレバー5を各シフト位置に移動させる操作に ついては従来と同一であるので、その説明を省略する。
【0022】 図1に示すように、シフトパターン孔4近傍にはインヒビットロック機構20 が設けられている。インヒビットロック機構20にはロックピース21が設けら れている。
【0023】 図2,3に示すように、ロックピース21はユニバーサルジョイント22を介 して固定軸23に軸支されている。ロックピース21はユニバーサルジョイント 22によって紙面に対して前後方向及び左右方向(図3において左右方向)に回 動可能となっている。
【0024】 ロックピース21の前方には第1のバネ24の一端が係合され、後方には第2 のバネ25の一端が係合されている。各バネ24,25の他端はシフトレバーハ ウジング3にそれぞれ固定されている。各バネ24,25は押しバネであって、 常にはロックピース21を前後方向から互いに押し合った位置に保持している。 この位置を原位置とする。
【0025】 また、図3に示すように、ロックピース21の右側面には第3のバネ26の一 端が係合され、第3のバネ26の他端はシフトレバーハウジング3に固定されて いる。第3のバネ26は押しバネであって、常にはロックピース21をシフトレ バーハウジング3に設けられたストッパ27に押し当てるようになっている。従 って、ロックピース21は常には第1及び第2のバネ24,25によって原位置 に保持され、第3のバネ26によってストッパ27に押し当てられている。
【0026】 図1,3に示すように、ロックピース21の前後端左側面には第1及び第2の 係止部28,29が突出形成されている。両係止部28,29はロックピース2 1がストッパ27に押し当てられた状態でシフトパターン孔4内にそれぞれ配置 されるようになっている。
【0027】 第1の係止部28はロックピース21が原位置にあってストッパ27に押し当 てられた状態のとき、パーキング位置PPとリバース位置PR間の通路を塞ぐ。 このとき、第1の係止部28とパーキング位置PPにあるシフトレバー5とが係 合する。同様に、第2の係止部29はロックピース21が原位置にあってストッ パ27に押し当てられた状態のとき、ニュートラル位置PNとリバース位置PR 間の通路を塞ぐ。このとき、第2の係止部29とニュートラル位置PNにあるシ フトレバー5とが係合するようになっている。そして、パーキング位置PP又は ニュートラル位置PNにあるシフトレバー5を左右方向に揺動させると、その揺 動に基づいてロックピース21が左右方向に回動するようになっている。
【0028】 また、ロックピース21の前後端右側面には円柱状のロックピン30,31が 突出形成されている。 また、インヒビットロック機構20にはソレノイド32(図3において図示せ ず)が設けられている。ソレノイド32にはプランジャ33が設けられている。 又、ソレノイド32にはバネ34が設けられている。バネ34は圧縮バネであっ て、ソレノイド32が非励磁状態(オフ)のときにバネ34の弾性力によってプ ランジャ33を突出させる。一方、ソレノイド32は励磁状態(オン)のときに バネ34の弾性力に抗してプランジャ33を奥に引っ込んだ状態にするようにな っている。
【0029】 プランジャ33の先端にはロックバー35が固着されている。ロックバー35 はロックピン30,31の先端と当接可能な位置に配置されている。そして、ロ ックピン30,31がロックバー35に当接すると、ロックピース21は右方向 の回動が制限されるようになっている。その結果、パーキング位置PPにあるシ フトレバー5の右方向の揺動が制限され、下方向に移動可能な位置まで右方向に 揺動させることができない。また、ニュートラル位置PNにあるシフトレバー5 の右方向の揺動が制限され、上方向に移動可能な位置まで右方向に揺動させるこ とができない。このときのロックバー35の位置をロック位置とする。
【0030】 また、ロックバー35にはその前後端に挿通孔36,37が設けられている。 挿通孔36,37は前記ロックピース21のロックピン30,31が挿入可能な 大きさに形成されている。図5に示すように、ソレノイド32がオンとなりプラ ンジャ33が前方に移動したときに、ロックバー35は右方向に移動すると、挿 通孔36,37と原位置にあるロックピース21のロックピン30,31とが相 対向するようになる。従って、図6に示すように、ロックバー35が前方に移動 すると、ロックピン30,31が挿通孔36,37に挿入可能となり、ロックピ ース21の右方向の回動が妨げられないようになっている。その結果、パーキン グ位置PPにあるシフトレバー5の右方向の揺動が可能となり、下方向に移動可 能な位置まで右方向に揺動させることができる。また、ニュートラル位置PNに あるシフトレバー5の右方向の揺動が可能となり、上方向に移動可能な位置まで 右方向に揺動させることができる。このときのロックバー35の位置を非ロック 位置とする。
【0031】 また、図1に示すように、シフトパターン孔4近傍にはパーキングスイッチ3 8とニュートラルスイッチ39とが設けられている。パーキングスイッチ38は パーキング位置PPにあるシフトレバー5と係合する位置に設けられ、その係合 状態においてオン(閉路)となる。ニュートラルスイッチ39はニュートラル位 置PNにあるシフトレバー5と係合する位置に設けられ、その係合状態において オン(閉路)となるようになっている。
【0032】 なお、図7に示すように、シフトレバー5がリバース位置PRにあってロック バー35が後方に移動した状態、即ち、ロックピース21が右方向に回動しない 状態となるときがある。この時、シフトレバー5をパーキング位置PPに移動さ せるには、先ずシフトレバー5を前方向に移動させて係止部28に係合させる。 そして、シフトレバー5を第1のバネ24及び第2のバネ25の弾性力に抗して 前方向に移動させ、更に左方向に移動させることによりパーキング位置PPに移 動させることができる。
【0033】 一方、シフトレバー5をニュートラル位置PNに移動させるには上記パーキン グ位置PPに移動させる場合とは逆に、先ずシフトレバー5を後方向に移動させ て係止部29に係合させる。そして、シフトレバー5を第1のバネ24及び第2 のバネ25の弾性力に抗して後方向に移動させ、更に左方向に移動させることに よりニュートラル位置PNに移動させることができる。
【0034】 次に、上記の自動変速機のシフトレバーのロック装置の電気的構成について説 明する。 図4に示すように、制御回路40にはイグニションスイッチ41が接続されて いる。イグニションスイッチ41は運転席1の図示しないキーシリンダ内に設け られている。キーシリンダ内にはキーロックソレノイド42が設けられ、そのキ ーロックソレノイド42は制御回路40に接続されている。そして、キーロック ソレノイド42は励磁されると図示しないプランジャを突出させ、そのプランジ ャによってイグニッションキーが所定の位置から回動しないようにしてイグニッ ションキーの抜出防止をしている。
【0035】 A/T車にはバッテリEが搭載され、イグニションスイッチ41の一端側接点 がバッテリEに接続されている。イグニションスイッチ41にはアクセサリ接点 ACCとイグニション接点IGとが設けられ、イグニションキー(図示せず)の 回転操作量に基づいてアクセサリ接点ACC、イグニション接点IGに適宜接続 されるようになっている。両接点ACC,IGはそれぞれ制御回路40に接続さ れ、バッテリEの電圧がそれぞれアクセサリ電源,イグニション電源として制御 回路40に供給される。すると、制御回路40は供給されたバッテリEの電源に 基づいて駆動するようになっている。
【0036】 制御回路40には前記パーキングスイッチ38が接続されている。制御回路4 0はパーキングスイッチ38のオンを入力し、シフトレバー5がパーキング位置 PPにあるのを検出するようになっている。また、制御回路40には前記ニュー トラルスイッチ39が接続されている。制御回路40はニュートラルスイッチ3 9のオンを入力し、シフトレバー5がニュートラル位置PNにあるのを検出する ようになっている。制御回路40は検出したシフトレバー5の位置に基づいてソ レノイド32をオン・オフ制御するようになっている。
【0037】 制御回路40には車速センサ43が接続され、その車速センサ43の状態に基 づいてA/T車の前進走行時の車速を検出するようになっている。そして、A/ T車が所定の車速(本実施例では10km/h)以上のときにソレノイド32をオフ にしてシフトレバー5がリバース位置PRに入るのを防止するようになっている 。
【0038】 制御回路40にはブレーキスイッチ44が接続され、そのブレーキスイッチ4 4によって前記ブレーキペダル2の踏み込みを検出する。そして、制御回路40 は検出したブレーキペダル2の踏み込みに基づいてソレノイド32をオン・オフ 制御するようになっている。
【0039】 即ち、制御回路40はパーキングスイッチ38、ニュートラルスイッチ39、 ブレーキスイッチ44及び車速センサ43の状態に基づいた条件によってソレノ イド32をオン(励磁)・オフ(非励磁)制御するようになっている。そして、 ソレノイド32のオン・オフによってロックバー35が非ロック位置とロック位 置とに移動し、ロックバー35がロック位置にあるときにロックピース21の右 方向の回動が制限される。その結果、シフトレバー5の移動が制限されることに なる。
【0040】 次に、このように構成された本実施例のシフトレバーのリバースインヒビット 装置の作用を説明する。 運転者がイグニションキーを回転操作してイグニションスイッチ41をアクセ サリ接点ACCに接続すると、バッテリEの電圧はアクセサリ接点ACCを介し て制御回路40に印加される。すると、制御回路40はパーキングスイッチ38 、ニュートラルスイッチ39、車速センサ43及びブレーキスイッチ44の状態 を入力し、その状態に基づいてソレノイド32を駆動制御する。
【0041】 即ち、制御回路40はパーキングスイッチ38がオンのとき、即ち、シフトレ バー5がパーキング位置PPにあるときにはソレノイド32をオフに制御する。 すると、プランジャ33はバネ34の弾性力によって突出し、ロックバー35を ロック位置に移動させる。この時、ロックピン30,31がロックバー35に当 接してロックピース21の右方向の回動が制限される。従って、シフトレバー5 はその右方向の揺動が制限され、パーキング位置PPから脱出できない。
【0042】 一方、制御回路40はパーキングスイッチ38がオフのとき、即ち、シフトレ バー5がパーキング位置PP以外にあるときにはソレノイド32をオンに制御す る。ソレノイド32がオンになると、プランジャ33はバネ34の弾性力に抗し て奥に引き込まれ、ロックバー35を非ロック位置に移動させる。すると、図5 に示すように、ロックピン30,31が挿通孔36,37に挿入可能となってロ ックピース21はロックバー35によりその右方向の回動が可能となる。従って 、図6に示すように、シフトレバー5はその揺動が制限されることなく任意のシ フト位置に移動させることができる。
【0043】 次に、運転者がイグニションキーを回転操作してイグニションスイッチ41を イグニション接点IGに接続すると、バッテリEの電圧はイグニション接点IG を介して制御回路40に印加される。
【0044】 先ず、車速があるとき、即ち、A/T車が前進走行中であるときについて説明 する。この時、シフトレバー5はニュートラル位置PNから固定位置P1の何れ かに位置している。制御回路40は車速センサ43により車速を検出し、ソレノ イド32をオフに制御する。ソレノイド32がオフになると、プランジャ33は バネ34の弾性力によって突出しロックバー35をロック位置に移動させる。す ると、ロックピン30,31がロックバー35に当接しロックピース21の右方 向の回動が制限される。従って、シフトレバー5が走行中にニュートラル位置P Nに入ると、その揺動が制限されリバース位置PRに移動させることができない 。その結果、走行中に不用意にシフトレバー5がリバース位置PRに移動するの を防止することができる。
【0045】 次に、車速がないとき、即ち、A/T車が停車中であってブレーキペダル2が 踏み込まれてブレーキスイッチ44がオンである場合、制御回路40はパーキン グスイッチ38及びニュートラルスイッチ39の状態に関係なくソレノイド32 をオンに制御する。ソレノイド32がオンになると、プランジャ33はバネ34 の弾性力に抗して奥に引き込まれ、ロックバー35を非ロック位置に移動させる 。すると、ロックピン30,31が挿通孔36,37にそれぞれ挿入可能となり 、ロックピース21は右方向の回動が可能となる。従って、シフトレバー5はパ ーキング位置PP又はニュートラル位置PNのときにその右方向の揺動が可能と なり、パーキング位置PPから固定位置P1の間の任意のシフト位置に移動する ことができる。
【0046】 一方、A/T車が停車中であってブレーキスイッチ44がオフ、即ち、ブレー キペダル2が踏み込まれていない場合、シフトレバー5がパーキング位置PPに あると、そのシフトレバー5によってパーキングスイッチ38がオンとなる。制 御回路40はパーキングスイッチ38のオンを入力し、ソレノイド32をオフに 制御する。ソレノイド32がオフになると、プランジャ33はバネ34の弾性力 によって突出し、ロックバー35はロック位置に移動する。すると、ロックピー ス21はロックバー35によりその右方向の回動が制限される。従って、シフト レバー5はその揺動が制限されるので、パーキング位置PPから脱出することが できない。
【0047】 また、シフトレバー5がニュートラル位置PNにあると、そのシフトレバー5 によってニュートラルスイッチ39がオンとなる。制御回路40はニュートラル スイッチ39のオンを入力し、ソレノイド32をオフに制御する。ソレノイド3 2がオフになると、プランジャ33はバネ34の弾性力によって突出し、ロック バー35はロック位置に移動する。すると、ロックピース21はロックバー35 によりその右方向の回動が制限される。従って、シフトレバー5はその揺動が制 限されるので、ニュートラル位置PNからリバース位置PRへ移動することがで きない。
【0048】 以上詳述したように本実施例においては、シフトレバー5の移動を制限するイ ンヒビットロック機構20をロックピース21とロックバー35とに分離し、ロ ックバー35をソレノイド32のプランジャ33に固定して移動させるようにし た。その結果、ソレノイド32はロックバー35を移動させるだけであるので、 ソレノイド32の負荷が低減され、安定に動作させることができる。
【0049】 また、シフトレバー5をリバース位置PRからパーキング位置PP又はニュー トラル位置PNに移動させる場合にはロックピース21のみが回動するので、ソ レノイド32のプランジャ33は強制的に移動されることがない。その結果、ソ レノイド32の耐久性は駆動させようとする回数のみを考慮すればよいことにな る。
【0050】 更に、ソレノイド32を駆動した場合にはプランジャ33の移動によりロック バー35のみが移動するので、ソレノイド32の作動時の発生音を低減すること ができる。
【0051】 尚、本考案は上記実施例に限定されるものではなく、以下のように実施しても よい。 (1)上記実施例では、ロックピース21をユニバーサルジョイント22で固 定軸23に前後方向及び左右方向に回動可能に支持するようにしたが、球関節継 手等の継手を用いてロックピース21を支持するようにしてもよい。
【0052】 (2)上記実施例では、ロックピース21を原位置に保持するための第1及び 第2のバネ24,25に押しバネを用いたが、引っ張りバネ等を用いて原位置に 保持するようにしてもよい。また、押しバネである第3のバネ26を用いてロッ クピース21をストッパ27に当接させるようにしたが、ストッパ側から引っ張 りバネ等を用いてロックピース21をストッパ27に当接させるようにしてもよ い。
【0053】 (3)上記実施例では、制御回路40にソレノイド32とキーロックソレノイ ド42とを設けたが、ソレノイド32のみを設けて実施してもよい。 (4)本実施例では、制御回路40はパーキングスイッチ38、ニュートラル スイッチ39、車速センサ43及びブレーキスイッチ44の状態に基づいてソレ ノイド32をオン・オフ制御するようにしたが、その組合せを適宜変更して実施 するようにしてもよい。
【0054】 また、上記実施例では、車速が10km/h以上のときに車速があるとしてソレノ イド32をオフに制御してシフトレバー5の移動を制限したが、車速を適宜の値 に変更し、その値以上のときにソレノイド32をオフに制御してシフトレバー5 の移動を制限するようにしてもよい。
【0055】 (5)本実施例では、3段変速の自動変速機を用い、全変速機の前進自動変速 を行うドライブ位置PD、前進3段の各段に固定される固定位置P1,P2,P 3を設定したが、ドライブ位置PD及び固定位置P1,P2に設定する等の任意 に設定するようにしてもよい。また、2段変速又は4段以上の変速可能な自動変 速機を用いて実施するようにしてもよい。
【0056】 また、本実施例のシフトパターン孔4の形状に限定されるものではなく、例え ば左右方向にミラー反転した形状等にその形状を適宜変更するようにしてもよい 。
【0057】 (6)本実施例ではロックピース21に2つのロックピン30,31を形成し たが、1つ又は3つ以上ロックピンを形成するようにしてもよい。その際、ロッ クバー35に形成する挿通孔をロックピンの位置及び数に合わせて形成すること は言うまでもない。
【0058】 (7)本実施例では、シフトレバー5がニュートラル位置PNにあるときに係 合するニュートラルスイッチ39を設けてシフトレバー5がニュートラル位置P Nにあるのを検出するようにしたが、自動変速機に変速要素が作用しないのを検 出するニュートラル検出センサを設け、そのニュートラル検出センサの検出結果 に基づいてシフトレバー5がニュートラル位置PNにあるのを検出するようにし てもよい。
【0059】
【考案の効果】
以上詳述したように本考案によれば、ロック機構を単純にしてソレノイドの負 荷を低減するとともにプランジャの移動頻度を減らすことができ、しかも作動音 の低減を図ることができる優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のシフトレバーのロック機構を説明する
平面図である。
【図2】ロック機構のX矢視図である。
【図3】ロック機構のY矢視図である。
【図4】シフトレバーのロック機構の制御回路を説明す
るブロック回路図である。
【図5】ロックバーが非ロック位置に移動した時のロッ
ク機構のX矢視図である。
【図6】シフトレバーの左右方向の揺動に対するロック
ピースの動きを説明するY矢視図である。
【図7】シフトレバーのリバース位置からの移動に対す
るロックピースの動きを説明する平面図である。
【図8】A/T車の運転席を示す概略図である。
【図9】従来のシフトレバーのインヒビットロック機構
を説明する平面図である。
【符号の説明】
5…シフトレバー、21…揺動体としてのロックピー
ス、32…移動手段としてのソレノイド、33…移動手
段としてのプランジャ、34…移動手段としてのバネ、
35…作動体としてのロックバー、PP…駐車用位置と
してのパーキング位置、PR…後進用走行位置としての
リバース位置、PN…非駆動位置としてのニュートラル
位置、PD…前進走行用位置としてのドライブ位置

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駐車用位置(PP)と後進走行用位置
    (PR)、非駆動位置(PN)及び前進走行用位置(P
    D)の間で切替配置されるシフトレバー(5)と、 垂直に立設され、前後方向及び左右方向に回動可能に支
    持され、左右方向に回動して第1及び第2の係止部(2
    8,29)が駐車用位置(PP)と後進走行用位置(P
    R)間及び非駆動位置(PN)と後進走行用位置(P
    R)間の通路を開閉するとともに、前記シフトレバー
    (5)にて前記前後方向に回動して同シフトレバー
    (5)を後進走行用位置(PR)から駐車用位置(P
    P)及び後進走行用位置(PR)から非駆動位置(P
    N)への移動を可能にする揺動体(21)と、 前記揺動体(21)に対して前記シフトレバー(5)と
    は反対側に設けられ、同揺動体(21)と係合して左右
    方向の回動を不能にし前記第1及び第2の係止部(2
    8,29)が前記通路を塞ぐロック位置と、同揺動体
    (21)と係合しない非ロック位置との間を移動する作
    動体(35)と、 非駆動状態においては前記作動体(35)を前記ロック
    位置に移動させ、駆動状態において前記作動体(35)
    を前記非ロック位置に移動させる移動手段(32,3
    3,34)とを備えたことを特徴とする自動変速機のシ
    フトレバーのロック装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005067234A (ja) * 2003-08-25 2005-03-17 Sakae Riken Kogyo Co Ltd 車両用シフトロック装置
JP2005067235A (ja) * 2003-08-25 2005-03-17 Sakae Riken Kogyo Co Ltd 車両用シフトロック装置

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