JPH0741085U - ディスクブレーキ用目視式ウエアインジケータ - Google Patents
ディスクブレーキ用目視式ウエアインジケータInfo
- Publication number
- JPH0741085U JPH0741085U JP6817993U JP6817993U JPH0741085U JP H0741085 U JPH0741085 U JP H0741085U JP 6817993 U JP6817993 U JP 6817993U JP 6817993 U JP6817993 U JP 6817993U JP H0741085 U JPH0741085 U JP H0741085U
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- lining
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ディスクブレーキにおけるパッドのライニン
グの摩耗状況をディスクブレーキから離れた場所で視認
できるウエアインジケータを得ようとする。 【構成】 ロータ側面に当接する接触片20を摺動自在
に支持する支持筒19をパッドの裏金15に取付ける。
ディスクブレーキから離れて固定されるケース24にラ
イニングの摩耗量を示す目盛26及び目盛26に沿って
移動する指標25を設ける。接触ピン20の動きを指標
25に伝えるフレキシブルワイヤで支持筒19、ケース
24を連結する。
グの摩耗状況をディスクブレーキから離れた場所で視認
できるウエアインジケータを得ようとする。 【構成】 ロータ側面に当接する接触片20を摺動自在
に支持する支持筒19をパッドの裏金15に取付ける。
ディスクブレーキから離れて固定されるケース24にラ
イニングの摩耗量を示す目盛26及び目盛26に沿って
移動する指標25を設ける。接触ピン20の動きを指標
25に伝えるフレキシブルワイヤで支持筒19、ケース
24を連結する。
Description
【0001】
この考案のディスクブレーキ用目視式ウエアインジケータは、自動車、鉄道車 輛、産業機械等に使用されるディスクブレーキ全般に使用して、パッドのライニ ングの摩耗程度を目視により知り得るようにしたウエアインジケータに関する。
【0002】
ディスクブレーキは、自動車の車輪等の回転部分に連結されて回転部分と連動 するロータの両側面にパッドを押付け、そのライニングとロータとの摩擦により ロータを介して車輪等を制動する装置である。
【0003】 パッドのライニングは、制動する毎にロータと摩擦するため次第に摩耗する。 摩耗が極端に進んで、パッドの裏金がロータと接触するようになると、制動作用 が失なわれてしまうので、危険である。
【0004】 そこでライニングが所定の摩耗限度まで摩耗すると、十分厚いライニングを持 つ新しいパッドと交換しなければならない。ライニングが摩耗限度まで摩耗した ことを知るには、種々の手段が考えられている。例えば、裏金に固定した振動片 がライニングが限度まで摩耗するとロータ側面に接触して振動し音響を発生する 発音式のウエアインジケータ、ライニング内に埋込んだ導線がライニングが限度 まで摩耗すると断線し、これにより出される電気信号で警告灯を点灯させる電気 式ウエアインジケータ、パッドの摩耗が進むに従ってブレーキ液タンクの液面が 下がることを利用した液面センサによるウエアインジケータ等の各種のものが知 られている。
【0005】 又、実公平5−26047号公報には、ピストン回り止め部材を利用してライ ニングの摩耗状態を知るようにしたディスクブレーキが示されている。このブレ ーキは、図5に示すように、キャリパに組込まれてパッドをロータに押付けるピ ストン1の回転を抑えるために、直角に折り曲げたピストン回り止め部材2のピ ストン係合部2aに係止爪3を形成し、これをピストン端の係止溝4に係止し、 パッド5の裏金6に当接して回転を制止されるパッド当接部2bに切欠き7を形 成しその縁に目盛8を設けたものである。ライニング9が摩耗してピストン回り 止め部材2がパッド5と共にロータに向けて進むと、キャリパ(図示せず)に設 けた覗き孔から目盛8がキャリパに対してロータ側へ相対的に移動するのを見る ことができるから、これによりライニングの摩耗状態を視認することができるも のである。
【0006】
従来の発音式、電気式のウエアインジケータは、ライニングが摩耗限度に達し たことは判るが、その途中の摩耗の進み方は知ることができない。液面センサに よるものは精度が良好ではない。又、実公平5−26047号公報記載のものは 、キャリパの上方からのみ視認できるが、その他の方向や離れた位置からは視認 不能である。
【0007】
本考案は、パッドの裏金に取付けた、ロータ側面に当接してパッドと相対的に 移動する感知部と、別位置に設けられてフレキシブルワイヤで感知部と接続され る表示部とを設け、感知部で感知した裏金のロータ方向への進行量をフレキシブ ルワイヤを介して指示部へ伝え、裏金の進行増加量、即ちライニングの摩耗量を 表示部で目視できるようにしたものである。感知部は、裏金に取付けた支持筒に 先端をロータ側面に接触させる接触片を摺動自在に嵌合させ、接触片の後端をフ レキシブルワイヤのインナワイヤに当接させて、インナワイヤにより裏金の動き を指示部に伝えるようにしている。
【0008】
ライニングの摩耗が進むと、接触片は裏金に取付けた支持筒内へ押込まれ、ア ウタワイヤを支持筒に接続したフレキシブルワイヤのインナワイヤを押す。イン ナワイヤは、この運動を指示部に伝え、指示部の指標を駆動する。指示部はディ スクブレーキに近い見易い場所、又は運転席に設けるから、指標の動きによりラ イニングがかなり摩耗したこと及び摩耗限度が近づく状況を目視して知ることが できる。
【0009】
図1〜4は本考案の実施例を示し、図1は目視式ウエアインジケータの構成の 概要を示すディスクブレーキの部分平面図、図2は図1のA−A拡大断面図、図 3は指示部の正面図、図4は接触片の別例を示す一部を切断した感知部の側面図 である。
【0010】 図1において、ロータ11の両側にはインナパッド12、アウタパッド13が 配置されている。インナパッド12は、ピストン14によりロータ11の側面に 押付けられ、アウタパッド13は、ピストン14が嵌合するシリンダを持つキャ リパ(図示せず)によりロータの反対側面に押付けられてロータ11を制動する 。
【0011】 インナパッド12、アウタパッド13の裏金15、15のライニング16を外 れた部分(又はライニングの一部をくりぬいた部分)には感知部17を取付ける 。感知部17は、図2のように、裏金15を貫通し、ナット18で裏金に結合さ れた支持筒19に接触片20を摺動自在に嵌合し、接触片のロータから離れた側 である後端にフレキシブルワイヤのインナワイヤ21を連結し、アウタワイヤ2 2を支持筒19の後端に連結する。接触片20の先端20aはロータ側面との接 触圧の大きさを小さくするため面積を広くしている。作用時に先端20aとロー タ側面との接触圧は大きくないから、先端20aの摩耗は少ないけれども、その 摩耗を少なくするために、この部分の硬度を高めるようにしてもよい。
【0012】 指示部23は、アウタワイヤ22を支持するケース24内に、インナワイヤ2 1に連結された指標25、ライニングの摩耗量を示す目盛26を設けたものであ る。ケース24の側壁にはフレキシブルワイヤのアウタワイヤ22の支持部27 を設け、支持部を貫通してケース内に進入したインナワイヤ21の端部に指標2 5を取付ける。指標25は、目盛26に沿ってケース24の開口の縁に形成され た歯28に係合しながら、図3の右から左へ移動できる。左から右への移動は、 指標25と歯28とが係合して動かないように歯の傾斜を右側へはゆるく、左側 へは急にしている。歯28を乗越しつつ左方へ移動するとき、指標25は、イン ナワイヤ21を弾力的に押し曲げつつ歯の山を乗越し、この弾力により次の歯の 谷に係合する。この目視式ウエアインジケータをインナ及びアウタパッドにそれ ぞれ設ける。歯28は、自動車の振動等により指標25が後退しないようにする ものであるから、振動等の影響が少ない場合は省略できる。又、支持筒17の部 分をパッド交換時に同時に廃棄するならば、ナット18の代りに溶接、かしめ付 け等で裏金に取付けることができる。
【0013】 以上のように構成されるから、指示部23を例えば自動車の運転席に設け、感 知部17と長いフレキシブルワイヤで連結すれば、自動車を運転しながらでもイ ンナ及びアウタパッドのライニングの摩耗状態を知ることができる。又、指示部 23をディスクブレーキに近い車体部分に取付けておき、ライニングの摩耗状態 を時々知るようにすることもできる。
【0014】 接触片20の先端20aは、ロータ側面と接触して摺動するから、面積を大き くして摩耗を少なくするようにしたが、図4のように先端に回転する球29を保 持させて、ロータと転がり接触させて摩耗を減少させるようにしてもよい。
【0015】
(1) 先端20aをロータ側面に接触させた接触片20がライニングが摩耗するに 従って支持筒19内に押込まれる量は、指示部23において指標25、目盛26 により読取り確認することができる。
【0016】 (2) 従ってライニングの摩耗する状態を摩耗限界に達する前から知ることができ る。
【0017】 (3) 従来のように、狭い場所にあるディスクブレーキのパッドをキャリパの覗き 孔から見るような窮屈な作業が必要でなくなる。
【0018】 (4) ライニングの摩耗の進行状況からパッド交換の時期を、予めかなり正確に推 定することができる。
【図1】本考案の目視式ウエアインジケータの概要の構
成を示すディスクブレーキの部分平面図。
成を示すディスクブレーキの部分平面図。
【図2】図1のA−A拡大断面図。
【図3】指示部の正面図。
【図4】接触片の別例を示す接触片端部を切断した感知
部の側面図。
部の側面図。
【図5】従来の目視式ウエアインジケータを例示する分
解斜視図。
解斜視図。
1 ピストン 2 ピストン回り止め部材 2a 係合部 2b 当接部 3 係止爪 4 係止溝 5 パッド 6 裏金 7 切欠き 8 目盛 9 ライニング 11 ロータ 12 インナパッド 13 アウタパッド 14 ピストン 15 裏金 16 ライニング 17 感知部 18 ナット 19 支持筒 20 接触片 20a 先端 21 インナワイヤ 22 アウタワイヤ 23 指示部 24 ケース 25 指標 26 目盛 27 支持部 28 歯 29 球
Claims (1)
- 【請求項1】 パッドの裏金に取付けられる感知部(1
7)と、ディスクブレーキから離れて固定される指示部
(23)とを、フレキシブルワイヤで連結して成り、感
知部(17)は、パッドの裏金に取付けた支持筒(1
9)に接触片(20)をロータ側面に向けて摺動自在に
支持したものであり、指示部(23)は、ケース(2
4)に施した目盛(26)に沿って指標(25)を移動
自在に設けたものであり、フレキシブルワイヤは、その
インナワイヤ(21)を接触片(20)と指標(25)
とに接続して接触片(20)の動きを指標(25)に伝
えるものであるディスクブレーキ用目視式ウエアインジ
ケータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6817993U JPH0741085U (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | ディスクブレーキ用目視式ウエアインジケータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6817993U JPH0741085U (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | ディスクブレーキ用目視式ウエアインジケータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0741085U true JPH0741085U (ja) | 1995-07-21 |
Family
ID=13366300
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6817993U Pending JPH0741085U (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | ディスクブレーキ用目視式ウエアインジケータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0741085U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010179799A (ja) * | 2009-02-06 | 2010-08-19 | Toyota Motor Corp | 液面低下判定装置およびブレーキ制御装置 |
JP2023028512A (ja) * | 2021-08-19 | 2023-03-03 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用制動装置 |
-
1993
- 1993-12-21 JP JP6817993U patent/JPH0741085U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010179799A (ja) * | 2009-02-06 | 2010-08-19 | Toyota Motor Corp | 液面低下判定装置およびブレーキ制御装置 |
JP2023028512A (ja) * | 2021-08-19 | 2023-03-03 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用制動装置 |
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