JPH0741006Y2 - コロナ放電器清掃用具 - Google Patents

コロナ放電器清掃用具

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JPH0741006Y2
JPH0741006Y2 JP12706289U JP12706289U JPH0741006Y2 JP H0741006 Y2 JPH0741006 Y2 JP H0741006Y2 JP 12706289 U JP12706289 U JP 12706289U JP 12706289 U JP12706289 U JP 12706289U JP H0741006 Y2 JPH0741006 Y2 JP H0741006Y2
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shield case
cleaning
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corona discharger
discharge wire
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Inventor
稔彦 久米
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三田工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、静電写真複写機等の帯電器や除電器等に用い
られるコロナ放電器を清掃する用具に関する。
〔従来の技術〕 上述のようなコロナ放電器においては、その使用中にト
ナーや紙粉などが放電ワイヤーの表面やシールドケース
の内面に付着しやすく、その付着が多くなるとコロナ放
電器が放電ムラを起こすようになり、均一に十分な帯電
や除電を行えなくなることがある。従って、コロナ放電
器の清掃はしばしば行う必要がある。
従来のこの種のコロナ放電器清掃用具として、例えば特
開昭58−163194号公報に示されるものがある。
第5図および第6図はこの公報のコロナ放電器清掃用具
50を概略的に示すもので、これらの図において、51は支
持部材で、その両部片51a,51bには外側部に斜面部52,52
を有する導入部材53,53が設けてある。そして、前記両
部片51a,51bの端部には、清掃用パッド54,54が、互いに
若干離間した状態で、しかも、その取付け状態における
幅寸法がコロナ放電器60のシールドケース61の内幅寸法
より若干大きくなるように取り付けてある。なお、62は
シールドケース61内に張設された放電ワイヤーである。
このように構成されたコロナ放電器清掃用具50を用いて
コロナ放電器60を清掃する場合、先ず、第5図に示すよ
うに、清掃用パッド54,54をシールドケース61に挿入し
て、その状態でシールドケース61の長手方向にコロナ放
電器清掃用具50を移動させると、清掃用パッド54,54と
接触するシールドケース61の内面が清掃される。次い
で、第6図に示すように、支持部材51にその上方から下
方に力を加えて導入部材53,53の斜面部52,52をシールド
ケース61の側壁上縁に押し当てると、斜面部52,52の作
用で清掃用パッド54,54が内方に寄せられて清掃用パッ
ド54,54が放電ワイヤー62を挟持するようになり、その
状態で前記長手方向にコロナ放電器清掃用具50を移動さ
せると、放電ワイヤー62とシールドケース61の中央部61
aとが清掃される。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記従来のコロナ放電器清掃用具50にお
いては、次のような不都合がある。
すなわち、上述の説明からも明らかなように、コロナ放
電器60を清掃する場合、放電ワイヤー62とシールドケー
ス61とを同時に清掃することができず別々に行う必要が
あり、清掃作業が煩わしい。また、支持部材51にその上
方から下方に力を加えて清掃用パッド54,54によって放
電ワイヤー62を挟持させたとき、両部片51a,51bが捩じ
れると放電ワイヤー62が切れるなど損傷されることがあ
るため、その取扱い並びに操作に細心の注意を払う必要
がある。
本考案は、上述の事柄に留意してなされたもので、その
目的とするところは、放電ワイヤーを損傷することな
く、放電ワイヤーとシールドケースとを同時に清掃する
ことができ、しかも、取扱いが簡単なコロナ放電器清掃
用具を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上述の目的を達成するため、本考案に係るコロナ放電器
清掃用具は、保持部の一側面に、シールドケースの側壁
が対向する方向に撓み変形自在な保持部材を設け、この
保持部材に、前記シールドケースの内面に当接させると
共にシールドケース内に張設された放電ワイヤーを挟持
させるための清掃用部材を、その弛緩状態における前記
側壁対向方向の幅寸法が前記シールドケースの側壁対向
方向の内幅寸法よりも若干大きくなる状態で、かつ、そ
の下方に放電ワイヤー挿入用の隙間が形成される状態で
保持させた点に特徴がある。
〔作用〕
上記特徴的構成よりなる本考案のコロナ放電器清掃用具
においては、放電ワイヤー挿入用の隙間が清掃用部材の
下方に形成された状態で保持されているので、清掃用部
材をシールドケース内へ挿入する際、清掃用部材が放電
ワイヤーに接触することがない。
そして、保持部材が撓み変形し、清掃部材の幅がシール
ドケースの側壁が対向する方向に小さくなるようにする
ので、清掃用部材をシールドケース内に容易に挿入でき
る。また、前記挿入後の清掃用部材は保持部材の弾性力
によって、シールドケースの内面に密に接触すると共
に、放電ワイヤーと接触しこれを挟持する。従って、こ
の状態でコロナ放電器清掃用具をシールドケースの長手
方向に移動させるだけで、清掃用部材によって放電ワイ
ヤーとシールドケースとを同時に清掃することができ
る。
また、清掃用部材をシールドケース内から取り出すとき
には、清掃用部材の下方に放電ワイヤー挿入用の隙間が
形成されるので、挿入時と同様に、清掃用部材が放電ワ
イヤーに接触することがない。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を第1図〜第4図に基づいて説
明する。
第1図は本考案に係るコロナ放電器清掃用具を、コロナ
放電器と共に示すもので、この図において、1はコロナ
放電器で、一方に放電開口2が形成されたシールドケー
ス3内にその長手方向に放電ワイヤー4を張設して形成
してある。5は放電ワイヤー4およびシールドケース3
内面を清掃するためのコロナ放電器清掃用具(以下、単
に清掃用具と云う)である。
第2図〜第4図は前記清掃用具5の構成を詳細に示すも
ので、これらの図において、6は保持部で、そのほぼ水
平な本体部7の一側面(図示例では下面)には、シール
ドケース3の両側壁8,8の放電開口側端面8A,8Aに当接す
る当接部9,9が形成されると共に、この当接部9,9の外側
部分には、シールドケース3の開口側における側壁8,8
の外側面8B,8Bより若干外側に位置し、保持部6がシー
ルドケース3の側壁が対向する方向(第3図および第4
図における矢印A方向)に移動するのを規制する規制部
10,10が本体部7と一体的に形成してあり、更に、前記
本体部7の下面には、前記側壁が対向する方向に撓み変
形自在で、その遊端側が互いに遠ざかるように外方に折
り曲げた一対の保持部材片11A,11Aからなる保持部材11
が本体部7と一体的に形成してある。また、本体部7の
他側面である上面には把手部12が突設してある。このよ
うな構成の保持部6は例えば弾性を有する合成樹脂を用
いて一体的に成形することができる。
13は清掃用部材で、例えばフェルトまたは発泡ウレタン
フォームなど弾性に富む材料よりなり、図示例では2つ
の清掃用部材片13A,13Aを適宜の接着剤によって保持部
材片11A,11Aの外部に、断面形状がほぼW字状を呈する
ように接着固定してある。そして、この清掃用部材13
は、特に第3図に示すように、その弛緩状態(シールド
ケース3内に挿入してない状態)においては、側壁が対
向する方向(同図における矢印A方向)の幅寸法がシー
ルドケース3の側壁が対向する方向の幅寸法よりも若干
大きくなるように形成されると共に、その中央下方側、
つまり、清掃用部材片13A,13Aの間には放電ワイヤー挿
入用の末広がりの僅かな隙間gが形成されるようにして
ある。このように構成するには、例えば保持部6におけ
る保持部材片11A,11Aの形状、形成位置やその弾性力或
いは清掃用部材片13A,13Aの厚みや弾性力を適宜選択す
ればよい。
而して、上記構成の清掃用具5を用いてコロナ放電器1
を清掃するには、第3図に示すように、清掃用具5をコ
ロナ放電器1の放電開口2の真上にもってきて、清掃用
具5を、第1図における矢印C方向、つまり、シールド
ケース3の長手方向(放電ワイヤー4の張設方向)に動
かしながら、これを矢印B方向に押し下げる。この場
合、清掃用部材13がシールドケース3内に進入し始めた
ときには、清掃用部材片13A,13Aの間に末広がりの僅か
な隙間gが形成してあるので、清掃用部材13が放電ワイ
ヤー4に接触することがない。
そして、さらに清掃用具5を押し下げ、保持部6の当接
部9,9をシールドケース3の放電開口側端面8A,8Aに当接
させた状態においては、清掃用部材片13A,13Aがシール
ドケース3の両側壁8,8によってその幅を狭められ、こ
れによって、第4図に示すように、清掃用部材片13A,13
Aが放電ワイヤー4を所定の状態に挟持すると共に、清
掃用部材13の各部がシールドケース3の内面(この実施
例では両側壁8,8の内側面8C,8Cおよび底部14の内面14
A)に密着するように当接する。この状態で、前記矢印
C方向に清掃用具5を移動させると、放電ワイヤー4と
シールドケース3の各内面8C,8C,14Aとを同時に清掃す
ることができる。
なお、所定の清掃が終わったときは、挿入時と同じよう
に、清掃用具5を第1図における矢印C方向に動かしな
がら、上方に持ち上げれば、保持部材片11A,11Aがもと
の状態に復帰して清掃用部材13の下方に再び隙間gが形
成されるので、清掃用部材13が放電ワイヤー4に殆ど接
触することなく、清掃用具5をシールドケース3から取
り出すことができる。
上記実施例においては、清掃用具5の保持部6の下面に
は、シールドケース3の放電開口側端面8A,8Aと当接す
る当接部9,9と、保持部6がシールドケース3の側壁が
対向する方向に移動するのを規制する規制部10,10とが
形成してあるので、保持部6の本体部7をシールドケー
ス3の放電開口側端面8A,8Aに軽く押し付けるようにし
て清掃用具5を動かすだけで、シールドケース3の長手
方向に直線的に移動させることができ、従って、清掃用
具5をこじたりすることがないから、清掃動作中に放電
ワイヤー4を切ってしまうことがない。
そして、清掃用部材13は、それ自体の弾性力および保持
部材11の撓みによる弾性力によってシールドケース3の
両側壁8,8内側面および底部14の内面14Aに密着させられ
るので、これらの各内側面8C,8C,14Aを確実に清掃する
ことができる。
なお、前記清掃用部材13はブラシで構成してあってもよ
い。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案に係る清掃用具は、保持部
の下面に、シールドケースの側壁が対向する方向に撓み
変形自在な保持部材が設けてあり、この保持部材に、清
掃用部材がその弛緩状態における前記側壁対向方向の幅
寸法がシールドケースの側壁対向方向の内幅寸法よりも
若干大きくなる状態で、かつ、その下方に放電ワイヤー
挿入用の隙間が形成される状態で保持させてあるので、
放電ワイヤーとシールドケース内面との清掃を同時に行
うことができる。
そして、清掃に際して清掃用具をシールドケース内に挿
入したり、シールドケース内で清掃用具を所定の方向に
移動させたり、或いは、シールドケースから清掃用具を
取り出したりしても放電ワイヤーを損傷させたりするこ
とがなく、しかも、その取扱いが極めて簡単である。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本考案の一実施例を示し、第1図は本
考案に係るコロナ放電器清掃用具を、コロナ放電器と共
に示した斜視図、第2図はコロナ放電器清掃用具を示す
斜視図、第3図はコロナ放電器清掃用具をシールドケー
ス内に挿入する前の状態を示す断面図、第4図はコロナ
放電器清掃用具をシールドケース内に挿入した状態を示
す断面図である。 第5図および第6図は従来技術を示す断面図である。 2…放電開口、3…シールドケース、4…放電ワイヤ
ー、5…コロナ放電器清掃用具、6…保持部、8…側
壁、8A…放電開口側端面、8C…内側面、9…当接部、10
…規制部、11…保持部材、13…清掃部材、14A…底部内
面、g…隙間。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】保持部の一側面に、シールドケースの側壁
    が対向する方向に撓み変形自在な保持部材を設け、この
    保持部材に、前記シールドケースの内面に当接させると
    共にシールドケース内に張設された放電ワイヤーを挟持
    させるための清掃用部材を、その弛緩状態における前記
    側壁対向方向の幅寸法が前記シールドケースの側壁対向
    方向の内幅寸法よりも若干大きくなる状態で、かつ、そ
    の下方に放電ワイヤー挿入用の隙間が形成される状態で
    保持させたことを特徴とするコロナ放電器清掃用具。
JP12706289U 1989-10-30 1989-10-30 コロナ放電器清掃用具 Expired - Lifetime JPH0741006Y2 (ja)

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