JPH0741002B2 - コ−ヒ−抽出器 - Google Patents

コ−ヒ−抽出器

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JPH0741002B2
JPH0741002B2 JP61031412A JP3141286A JPH0741002B2 JP H0741002 B2 JPH0741002 B2 JP H0741002B2 JP 61031412 A JP61031412 A JP 61031412A JP 3141286 A JP3141286 A JP 3141286A JP H0741002 B2 JPH0741002 B2 JP H0741002B2
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circuit
signal
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hot water
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隆保 成田
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] 本発明は、貯水タンクから供給される水を加熱パイプ内
で熱湯化すると共に、その熱湯を沸騰圧により押し上げ
てコーヒー粉が収納されたドリップケース内に滴下する
ようにしたコーヒー抽出器の改良に関する。
[発明の技術的背景とその問題点] この種のコーヒー抽出器にあっては、基端側が貯水タン
クの底部に連通され且つ先端側がドリップケースの上方
に位置された加熱パイプを設けると共に、この加熱パイ
プの途中部位にその内部の水を加熱するためのヒータを
添設する構成になされるのが一般的である。斯様なコー
ヒー抽出器によりコーヒー液を抽出する場合には、ドリ
ップケース内にコーヒー粉を収納し且つ貯水タンク内に
水を供給した状態にて、ヒータに通電するものである。
このようにしてヒータに通電されると、貯水タンクから
加熱パイプ内に流入する水がここで熱湯化されると共
に、その熱湯が沸騰圧により押し上げられて加熱パイプ
の先端側からドリップケース内に滴下されるというドリ
ップ動作が行なわれるものであり、斯かるドリップ動作
の継続により最終的に貯水タンク内の水が全てドリップ
ケース内に滴下供給されるものである。そして、斯様に
ドリップケース内に供給された熱湯は、コーヒー粉中を
通電する過程でこれからコーヒーエキスを抽出しながら
ドリップケース下方の容器内に落下貯留されるものであ
り、このようにしてコーヒー液の抽出が行なわれる。
ところが、従来のコーヒー抽出器では、ドリップ動作終
了後においても、抽出されたコーヒー液保温用のサーモ
スタットが動作するまでの間は熱湯生成用のヒータを一
定出力で発熱させる構成としているため、以下に述べる
ような問題点があった。即ち、ドリップ動作終了時点で
は、加熱パイプ内に少量の水が残存することが避けられ
ないものであるが、前記従来構成では、このような少量
の水がドリップ動作時と同じ比較的大出力で加熱される
ことになるため、その水が急激に蒸発して加熱パイプの
給湯側端部(先端側端部)から大量の高熱蒸気が噴出す
ることがあり、場合によっては使用者が火傷を負う等の
危険性がある。
[発明の目的] 本発明の目的は、ドリップ動作の終了時点において加熱
パイプの給湯側端部から大量の高熱蒸気が噴出する虞が
なくなり、以て安全性を高めることができる等の効果を
奏するコーヒー抽出器を提供するにある。
[発明の概要] 本発明は上記目的を達成するために、貯水タンクから供
給される水を加熱パイプ内で熱湯化すると共に、その熱
湯を沸騰圧により押し上げてドリップケース内に滴下す
るようにしたコーヒー抽出器において、前記加熱パイプ
の温度を検出する温度検出手段を設けると共に、この温
度検出手段による検出温度がドリップケースに対する給
湯開始後に急上昇したときに給湯終了信号を出力する給
湯終了検出手段を設け、上記給湯終了信号が出力された
後は前記ヒータの出力を比較的低い乾燥運転用出力以下
に抑制する構成としたものであり、これによってドリッ
プ動作終了時において加熱パイプ内に残存した少量の水
が急激に蒸発しないようにしたものである。
[発明の実施例] 以下、本発明の一実施例について図面を参照しながら説
明する。
第2図にはミル機能及びドリップ機能を備えたコーヒー
メーカーの全体構成が示されている。この第2図におい
て、1はミルケース兼用のドリップケース2内にカッタ
3を配設して成るミル機構、4はこのミル機構1を駆動
するためのモータで、これに通電されるとカッタ3が高
速回転される。従って、ドリップケース2内にコーヒー
豆が収納された状態でモータ4に通電されると、そのコ
ーヒー豆がカッタ3により粉砕されてコーヒー粉が生成
されるというミル動作が行なわれる。そして、斯様なド
リップケース2の底部にはコーヒー粉(及びコーヒー
豆)の落下を阻止するためのフィルタ5が設けられてい
る。また、ドリップケース2の上面開口部には多数の注
湯孔6aを有した拡散板6が着脱可能に装着されていると
共に、この拡散板6の上方には給湯口7が水平方向へ回
動可能に設置されている。
8はコーヒー抽出様に供される水が供給される貯水タン
ク、9はボトル10が載置される加熱盤で、この加熱盤9
の下面にはシーズヒータ11及び例えば金属製の加熱パイ
プ12が添設されている。この場合、第3図に示すよう
に、上記シーズヒータ11は円弧状に形成されて加熱盤9
の下面周縁部に配置されており、また、上記加熱パイプ
12はシーズヒータ11の内周に添うように配置された円弧
状部13を有する。そして、加熱パイプ12は、基端側が前
記貯水タンク8内にその底部において図示しない逆止弁
を介して連通されていると共に、先端側が前記給湯口体
7に連通されており、シーズヒータ11が通電されて発熱
すると、貯水タンク8から加熱パイプ12内に流入する水
がその加熱パイプ12内(特には円弧状部13内)において
加熱されて熱湯が生成されると共に、その熱湯が沸騰圧
により押し上げられて給湯口体7から拡散板6の拡散孔
6aを介してドリップケース2内に滴下供給されるもので
ある。そして、斯様にドリップケース2内に供給された
熱湯は、そのドリップケース2内のコーヒー粉中を通過
する過程でこれからコーヒーエキスを抽出した後にフィ
ルタ5を介してボトル10内に落下貯留され、これにより
コーヒー液が抽出される。
さて、加熱パイプ12には、例えばサーミスタより成る温
度検出手段としての温度センサ14が添設されている。こ
の場合、上記温度センサ14は、加熱パイプ12の円弧状部
13における前記貯水タンク8寄りの位置に設けられてお
り、従ってこの温度センサ14によって加熱パイプ12の熱
湯生成部分の温度を検出することができる。尚、15は操
作パネルで、これにはスタートスイッチ16,ストップス
イッチ17及び抽出するコーヒー液の量(1カップ分乃至
5カップ分)に応じて選択的にオン操作される選択スイ
ッチ18〜22が設けられている。
第1図には上記コーヒーメーカー内に設けられるミル及
びドリップ制御回路の構成が示されており、以下これに
ついて述べる。但し、第1図の回路構成においてブロッ
ク的に示す各部分の機能を、必要に応じてマイクロコン
ピュータのプログラムによって得るようにしても良いこ
とは勿論である。
商用交流電源23の両端には、前記モータ4及びリレース
イッチ24が直列に接続されていると共に、前記シーズヒ
ータ11及びトライアック25が直列に接続されている。26
は商用交流電源23から降圧トランス27を介して給電され
る定電圧電源回路で、その出力ラインLa,Lbから以下に
述べる各回路部に電源が与えられるようになっている。
即ち、28は波形整形回路で、これは降圧トランジスタ27
の二次側出力波形を矩形波に整形して電源周波数に同期
した同期パルスPsを出力するものであり、この同期パル
スPsはパルス発生回路29に与えられる。このパルス発生
回路29は、三相分の出力端子φ12を有し、入力
された同期パルスPsに基づいて各出力端子φ12
から互に位相が120度ずつ異なった1Hzのクロックパルス
P1,P2,P3(第5図参照)を出力する。30は例えば10進の
カウンタで、これは上記1HzのクロックパルスP1をカウ
ントするように設けられており、従ってカウンタ30から
はキャリーパルスP4(第5図参照)が10秒周期で出力さ
れる。
31は前記温度センサ14の検知出力をデジタル値に変換す
るA−D変換回路で、その変換値を温度信号S1として出
力する。32はモータ駆動回路で、これは「1」信号が入
力されたときに前記リレースイッチ24をオンさせてモー
タ4に通電させ、「0」信号が入力されたときにそのリ
レースイッチ24をオフさせる。33はヒータ駆動回路で、
これは「1」信号が入力されたときに前記トライアック
25をオンさせてシーズヒータ11に通電させ、「0」信号
が入力されたときにそのトライアック25をオフさせる。
34は上記ヒータ駆動回路33を介してシーズヒータ11の出
力を大小調節するための出力コントロール回路で、これ
は入力されたヒータ出力用データ信号(これについて後
述する)に応じた周期の「1」信号をヒータ駆動回路33
に間欠的に与えることによりトライアック25を断続的に
オンさせ、以てシーズヒータ11の出力が上記ヒータ出力
用データ信号に対応したものとなるようにデューティ比
制御する。
35〜37はR−Sフリップフロップ、38はOR回路、39〜61
はAND回路、62〜66はインバータである。67〜89はトラ
ンスファゲートで、これらはケート端子に「1」信号を
受けた状態時のみ導通状態を呈して信号の通過を許容す
る。90〜93はトリガ回路で、これらは入力信号が「0」
から「1」に立上がったときに夫々トリガパルスPtを出
力する。
94は時間測定用のカウンタで、これはクロック端子CKに
与えられる前記クロックパルスP1を計時要素とし、各カ
ウント内容を数値信号S2として出力すると共に、クリア
端子CLに対する入力が立上がったときにカウント内容を
初期化するように構成されている。95〜99は記憶回路
で、これらのうち記憶回路95〜98は、対応するトランス
ファゲート67,68,69,71が導通されて新たなデータが入
力される毎にそのデータを順次更新記憶するように構成
されている。また、記憶回路99は、クリア端子CLに対す
る入力が立上がったときに記憶内容を初期化すると共
に、プリセット端子PRに対する入力が立上がったときに
その時点における入力端子1に対する入力数値を記憶す
るように構成されており、その記憶内容を出力端子Qか
ら数値信号S3として出力する。100〜106は比較回路で、
これらは入力端子A,Bに対する各入力を比較し、A>B
の場合に「1」信号を出力し、A≦Bの場合に「0」信
号を出力する。107及び108は減算回路で、これらは入力
端子Cに対する入力数値から入力端子Dに対する入力数
値を減算し、各減算結果を夫々数値信号S4及びS5として
出力する。109は定数乗算回路で、これは前記記憶回路9
9からの数値信号S3に所定の定数例えば「0.5」を乗算
し、その乗算結果を数値信号S7として出力する。
ここで、スタートスイッチ16及びストップスイッチ17が
オンされた各場合には「1」信号より成るスタートパル
スPa及びストップパルスPbが夫々出力されるようになっ
ており、また、前記選択スイッチ18〜22がオンされた場
合には夫々から同じく「1」信号より成る選択パルスPc
が出力されるようになっている。そして、110は選択ス
イッチ18〜22からの各選択パルスPcを入力端子I1〜I5
受けるように設けられた抽出量設定回路で、上記選択パ
ルスPcが入力されたときには、その選択パルスPcが与え
られた入力端子I1〜I5に対応する出力端子Q1〜Q5から
「1」信号を出力した状態をラッチするように構成され
ている。
111は前記ミル機構1によるミル動作時間を決定するた
めの定数を記憶して成る定数記憶部で、この場合上記定
数は、実際にはミルに供されるコーヒー豆の量に応じた
値を選択できるように図示しない外部操作手段により適
宜に変更設定できるようになっているが、この実施例で
は説明の便宜上例えば12(秒)なる定数が記憶されてい
るものとする。112は前記加熱パイプ12内の乾燥運転
(これについて後述する)を終了させるために必要な定
数を記憶して成る定数記憶部で、これには加熱パイプ12
が空炊き状態を呈した内部の水が完全に蒸発したときに
おける前記温度センサ14による検出温度に対応した例え
ば150(℃)なる定数が記憶されている。113,114,115は
所定の演算処理用温度値に対応した定数を記憶して成る
定数記憶部で、これらには夫々例えば5(℃),60
(℃),65(℃)に対応した定数が記憶されている。116
〜132は前記出力コントロール回路34にヒータ出力用デ
ータ信号として与えられる所定の定数を記憶して成る定
数記憶部で、これらには例えば第1図中に示したような
100(W)から1000(W)までの範囲内の各定数が記憶
されている。特にこの場合、定数記憶部131には本発明
でいう乾燥運転用出力に対応した100(W)の定数が記
憶されている。
尚、上記したAND回路46,インバータ65,66,比較回路105,
106及び定数記憶部114,115によって、検出温度ランク分
け回路133が構成されるものであり、これには3本の出
力用ラインL1,L2,L3が設けられている。また、AND回路4
4,トランスファゲート88及び定数記憶部132によって出
力保持回路134が構成され、トランスファゲート67,68,7
0,トリガ回路92,記憶回路95,96,99,比較回路103,104及
び定数乗算回路109によって変化点検出手段135が構成さ
れ、R−Sフリップフロップ36,トランスファゲート71,
トリガ回路93及び記憶回路98によって温度測定回路136
が構成されている。そして、カウンタ30,トランスファ
ゲート69,記憶回路97,比較回路102,減算回路107及び定
数記憶部113によって本発明いう給湯終了検出手段137が
構成されている。さらに、138は本発明でいう制御手段
であり、この制御手段138は、上記検出温度ランク分け
回路133,出力コントロール回路34,R−Sフリップフロッ
プ37,AND回路42,43,45,47〜61,インバータ63,64,トラン
スファゲート72〜87,89,トリガ回路91及び定数記憶部11
6〜131により構成されている。
続いて、上記構成の作用について第4図乃至第6図も参
照しながら説明する。尚、第4図のタイミングチャート
には、温度センサ14による検出温度TX(加熱パイプ12に
おける熱湯生成部分の温度に相当)、R−Sフリップフ
ロップ35のセット出力端子Qからの出力、比較回路101
の出力、AND回路40,41の出力、記憶回路99の出力端子Q
からの出力、R−Sフリッププロップ36,37のセット出
力端子Qからの出力、AND回路44,45,43の出力、シーズ
ヒータ11の出力、の各変化状態が夫々の符号に対応させ
て示されている。また、第5図のタイミングチャートに
は、パルス発生回路29からのクロックパルスP1,P2,P3
びカウンタ30からのキャリーパルスP4の各出力タイミン
グが示され、第6図の温度特性曲線図には、第4図にも
示した温度センサ14による検出温度TXの変化状態が貯水
タンク8内の水の温度TCをパラメータとして3種類示さ
れている。
さて、コーヒー液を抽出する場合には、まずドリップケ
ース2内に抽出しようとするコーヒー液量に相当したカ
ップ数(人数)分のコーヒー豆を収納すると共に、貯水
タンク8内に所要量の水を供給する。また、このときに
は、選択スイッチ18乃至22のうち上記抽出カップ数に対
応したものをオン操作するものであり、「1カップ」に
対応した選択スイッチ18がオンされた場合には、抽出量
設定回路110の出力端子Q1から「1」信号が出力される
ため、この「1」信号を一方の入力端子に受けたAND回
路47〜49が他方の入力端子に対する入力信号(ライン
L1,L2,L3の出力)の通過を許容するようになる。また、
「2カップ」乃至「5カップ」に夫々対応した選択スイ
ッチ19乃至22がオンされた各場合には、抽出量設定回路
110の出力端子Q2乃至Q5から夫々「1」信号が出力され
るため、AND回路50〜52,53〜55,56〜58,59〜61の各グル
ープが他方の入力端子に対する入力信号(ラインL1,L2,
L3の出力)の通過を選択的に許容するようになる。
そして、この後第4図中の時刻t1においてスタートスイ
ッチ16をオン操作すると、これに応じて出力されるスタ
ートパルスPaによって、R−Sフリップフロップ35がセ
ットされると共に、R−Sフリップフロップ36,37がリ
セットされ、さらに記憶回路99の記憶内容が初期化され
る。上記のようにR−Sフリップフロップ35がセットさ
れてそのセット出力端子Qから「1」信号が出力される
と、この「1」信号を受けたトリガ回路90からトリガパ
ルスPtが出力され、そのトリガパルスPtによってカウン
タ94のカウント内容が初期化される。このようにカウン
タ94が初期化された状態では、その出力即ち数値信号S2
が零であるから、比較回路101にあっては入力端子A,Bの
各入力がA<B(A=0,B=12(定数記憶部111に記憶さ
れた定数))となって「0」信号を出力するようにな
り、結果的にAND回路40の一方の入力端子に対してイン
バータ62により反転された「1」信号が与えられる。こ
のAND回路40の他方の入力端子には、前記R−Sフリッ
プフロップ35のセット出力端子Qからの「1」信号が与
えられているため、AND回路40から「1」信号が出力さ
れるようになり、この「1」信号がモータ駆動回路32に
与えられる。すると、モータ駆動回路32によりリレース
イッチ24がオンされ、これに応じてモータ4に通電され
てミル機構1が駆動され、以てドリップケース2内に収
納されたコーヒー豆の粉砕が開始される。また、スター
トスイッチ16がオンされたときには、R−Sフリップフ
ロップ35からの「1」信号を一方の入力端子に受けたAN
D回路39が他方の入力端子に対する入力信号(即ち1Hzの
クロックパルスP1)の通電を許容するようになるため、
カウンタ94が初期化状態から1秒毎にカウントアップす
るようになり、従ってカウンタ94のカウント内容(数値
信号S2)は、スタートスイッチ16がオンされてからの経
過時間、即ちミル動作の継続時間を示すようになる。そ
して、スタートスイッチ16がオンされた時刻t1から13秒
経過した時刻t2に至ると、比較回路101の入力端子A,Bに
対する各入力がA>Bとなるため、その比較回路101か
ら「1」信号が出力される。すると、AND回路40の出力
が「0」信号に反転するため、モータ駆動回路32によっ
てリレースイッチ24がオフされるようになり、これによ
りモータ4が断電されてミル動作が終了される。また、
このときにはAND回路41の両入力端子に対して、R−S
フリップフロップ35からの「1」信号及び比較回路101
からの「1」信号が与えられるため、そのAND回路41が
「1」信号を出力するようになる。
要するに、スタートスイッチ16がオンされたときには、
定数記憶部111に記憶された定数(この定数は、前にも
述べたように実際には外部操作手段により設定変更でき
る)に対応した時間(実際には上記記憶定数より1秒だ
け長くなる)のミル動作が実行されるものであり、時刻
t2にてAND回路41から出力される「1」信号は、ミル動
作が終了したことを示す信号に相当するようになる。
尚、ミル動作中においてストップスイッチ17がオンされ
たときには、そのオンにより出力されるストップパルス
PbによってR−Sフリップフロップ35がリセットされる
ため、これに応じてAND回路40の出力が「0」信号に反
転してモータ駆動回路32がリレースイッチ24をオフさせ
るようになり、結果的にミル動作が途中で停止される。
しかして、時刻t2以降はドリップ動作が実行されるもの
である。即ち、時刻t2にてAND回路41から「1」信号が
出力されると、その「1」信号がAND回路43,44,45の各
入力端子に与えられる。このとき、3入力形のAND回路4
4にあっては、残りの各入力端子に対して、スタートス
イッチ16のオン時にリセットされたR−Sフリップフロ
ップ36,37の各セット出力端子Qからの「0」信号が夫
々インバータ64,63により「1」信号に反転されて与え
られているため、「1」信号を出力してトランスファゲ
ート88のゲート端子に与えられるようになる。この結
果、トランスファゲート88が導通状態を呈するため、定
数記憶部132に記憶された定数「500(W)」がヒータ出
力用データ信号として出力コントロール回路34に与えら
れる。すると、出力コントロール回路34にあっては、入
力された定数「500(W)」に応じた周期で「1」信号
を間欠的出力することにより、ヒータ駆動回路33を介し
てトライアック25を断続的にオンさせ、以てシーズヒー
タ11に対してその出力が上記定数「500(W)」に対応
したものとなるようにデューティ比制御しながら通電さ
せる。このようにして、出力保持回路134は、シーズヒ
ータ11の通電開始当初においてそのシーズニータ11の出
力が定数記憶部132に予め設定された一定値(500W)と
なるように保持するものである。そしてシーズヒータ11
が通電発熱されると、貯水タンク8から加熱パイプ12内
に流入する水がその円弧状部13にて加熱されて熱湯化さ
れると共に、その熱湯が沸騰圧により押し上げられて給
湯口体7からドリップケース2内に滴下供給されるよう
になり、以てドリップ動作が行なわれる。
ところで、本実施例のような給湯構成を採用したコーヒ
ーメーカーにおいては、貯水タンク8からの水を加熱パ
イプ12内において順次熱湯化している関係上、貯水タン
ク8内の水の温度の高低に応じてその水が熱湯化される
までの時間が大きく変化することになる。即ち、第6図
には、シーズヒータ11を一定出力で連続発熱させた状態
における加熱パイプ12の熱湯生成部分の温度(温度セン
サ14による検出温度TX)の時間変化状態が、貯水タンク
8内の水の温度TCをパラメータ(35℃,20℃,5℃)とし
て示されている。この第6図において、時間軸のa1点,b
1点,c1点は生成された熱湯の沸騰圧による押し上げが始
まった時点(給湯が開始された時点)に対応し、検出温
度TXは、上記給湯開始時点までは比較的急激に上昇する
と共に、この後には若干低下して一定値に落着くように
なる。また、第6図において、時間軸のa2点,b2点,c2
は貯水タンク8内の水がほとんど熱湯化されて加熱パイ
プ12内の温度が急上昇し始める時点(給湯が略終了され
た時点)に対応し、温度軸のA点,B点,C点は前記a1点,b
1点,c1点に対応した検出温度TXを示すものである。
この第6図から明らかなように、シーズヒータ11の通電
に応じて給湯が開始される時点の検出温度TX、並びに給
湯開始後から給湯終了するまでの時間ΔF(給湯所要時
間ひいては抽出時間に対応)は、貯水タンク8内の水の
温度TCに応じて変化するものである。そして、この場合
には、上記給湯開始時点の検出温度TXと貯水タンク8内
の水の温度TCとの間には、水温TCが低いときほど検出温
度TXが低くなるという一定の相関関係があるから、給湯
開始時点の検出温度TXに基づいて水温TCを間接的に検出
することができる。そして、上記のように給湯所要時間
ΔFが水温TCの高低に応じて変化する関係上、シーズヒ
ータ11の出力を一定にしたままドリップ動作を実行した
のでは、貯水タンク8内に供給される水の温度の相違に
よりコーヒー液の抽出時間が変化することになるため、
美味しく且つ常に一定の味のコーヒー液を抽出できなく
なるという問題点が惹起される。また、コーヒー液の抽
出量が大小異なる場合においても、その抽出量の如何に
拘らず抽出時間があまり変化しないことが望ましいもの
であるが、このような場合においては当然貯水タンク8
内に供給される水の量が大小異なるようになるため、シ
ーズヒータ11を一定出力で発熱させる構成としたので
は、給湯所要時間ひいては抽出時間が異なって上述と同
様の問題点が惹起されることになる。尚、第6図におい
て、給湯期間(a1〜a2,b1〜b2,c1〜c2の各期間)中にお
ける検出温度TXが水温TCに応じて相違するのは、温度セ
ンサ14が加熱パイプ12の円弧状部13における貯水タンク
8寄りの位置に設けられていて、その貯水タンク8内の
水温TCの影響を受け易くなっているためである。
さて、本実施例では、上述のような問題点が以下に述べ
るようにして解消されるものである。
即ち、トランスファゲート67は、パルス発生回路29から
1秒周期で出力されるクロックパルスP2をゲート端子に
受けるようになっており、従って1秒毎に導通状態を呈
してA−D変換回路31から出力される温度信号S1(温度
センサ14による検出温度TXに対応)を通過させる。この
ため記憶回路95には、1秒経過する毎に新たな検出温度
TXが順次更新記憶される。また、トランスファゲート68
は、パルス発生回路29から前記クロックパルスP2より時
間τ(第5図参照)だけ遅れて出力される1秒周期のク
ロックパルスP1をゲート端子に受けるようになってお
り、従って1秒毎に導通状態を呈して記憶回路95に記憶
された検出温度TXを通過させる。このため、次段の記憶
回路96にも検出温度TXが記憶回路95より時間τずつ遅れ
て順次更新記憶される。この結果、クロックパルスP2
びP1間の遅れ時間τに対応した期間においては、記憶回
路95,96に記憶された各検出温度TXのサンプリング時間
に1秒の時間差がある。そして、減算回路108において
は、入力端子Cに対する入力(記憶回路95からの検出温
度TX)から入力端子Dに対する入力(記憶回路96からの
検出温度TX)を減算し、その減算結果を数値信号S5とし
て出力する。従って、クロックパルスP2及びP1間の遅れ
時間τに対応した期間に出力される数値信号S5は、1秒
間での検出温度TXの上昇値に対応するものであり、この
数値信号S5は比較回路103の入力端子A,比較回路104の入
力端子B及び記憶回路99の入力端子Iに与えられる。
上記記憶回路99は、前記時刻t1にて初期化されているた
め当初においては数値零を記憶した状態にあり、その記
憶数値に対応した数値信号S3が出力端子Qから比較回路
103の入力端子Bに与えられる。このとき、シーズヒー
タ11に通電開始された時刻t2後においては検出温度TXが
上昇されるから、比較回路103の入力端子A,Bに対する各
入力が必ずA>Bの関係となり、このためその比較回路
103から「1」信号が出力される。すると、上記「1」
信号を受けたトリガ回路92がトリガパルスPtを出力して
これを記憶回路99のプリセット端子PRに与えるようにな
るため、記憶回路99はその時点の数値信号S5を新たに記
憶するようになる。そして、これ以降においても検出温
度TXが上昇している期間中は、上述と同様にトリガ回路
92からトリガパルスPtが出力されて、記憶回路99におい
て新たな数値信号S5の記憶動作が繰返されるものであ
る。つまり、記憶回路99は、今現在の記憶値より大きな
数値信号S5が入力されたときのみ、当該数値信号S5を新
たに記憶するものであり、結果的に記憶回路99から出力
される数値信号S3は、その出力時点までにおける検出温
度TXの1秒間における最大上昇値に対応するようにな
る。
斯かる記憶回路99からの数値信号S5は、定数乗算回路10
9によって「0.5」が乗算されて数値信号S6に変換され、
この数値信号S6が前記比較回路104の入力端子Aに与え
られる。上記比較回路104の出力はトランスファゲート7
0を通過するようになっているが、このトランスファゲ
ート70のゲート端子には、前記パルス発生回路29からク
ロックパルスP2及びP1間の遅れ時間τに対応した期間に
おいて1秒周期で出力されるクロックパルスP3(第5図
参照)が与えられるようになっている。従って、比較回
路104の比較動作は、クロックパルスP3によりトランス
ファゲート70が導通状態を呈した期間、つまり減算回路
108から出力される数値信号S5が1秒間における検出温
度TXの上昇値に対応している期間のみ有効化される。そ
して、このように比較回路104の比較動作が有効化され
ている期間において、数値信号S5及びS6がS6>S5の関係
となったとき、換言すれば、第4図中時刻t3において加
熱パイプ12内で沸騰圧による熱湯の押し上げ(給湯)が
開始され、以て検出温度TXの変化率(温度上昇勾配)が
鈍化し、これにより今現在の検出温度TXの1秒間におけ
る温度上昇値が記憶回路99に記憶された検出温度TXの1
秒間における最大上昇値の1/2以下となったときには、
上記比較回路104が「1」信号より成る変化率鈍化信号S
0を出力するものである。このようにして、変化点検出
手段135は、温度センサ14による検出温度TXの変化率が
鈍化する時点(給湯が開始される時点)を検出して変化
率鈍化信号S0を出力するものである。そして、このとき
には前述したようにトランスファゲート70が導通状態を
呈しているから、上記変化率鈍化信号S0はそのトランス
ファゲート70を通過してR−Sフリップフロップ36のセ
ット入力端子Sに与えられ、これによりR−Sフリップ
フロップ36がセットされる。尚、第4図では、検出温度
TXの変化率が時刻t3にて負になっているが、これは温度
センサ14の取付け位置に関係するものであり、その温度
センサ14が加熱パイプ12の円弧状部13における中央寄り
に位置されるときには、貯水タンク8内の水の温度TCに
よる影響が減少して上記検出温度TXの変化率の時刻t3
おける鈍化度合が小さくなるので、これに合せて定数乗
算回路109での定数を設定している。
時刻t3において、上記のように変化率鈍化信号S0が出力
されてR−Sフリップフロップ36がセットされると、そ
のセット出力端子Qからの「1」信号を受けたトリガ回
路93からトリガパルスPtが出力されるため、そのトリガ
パルスPtによってトランスファゲート71が導通状態を呈
する。すると、前記記憶回路95に記憶された検出温度TX
がトランスファゲート71を通過して記憶回路98に記憶さ
れる。このようにして、温度測定回路136は、変化率鈍
化信号S0が出力された時点(給湯開始された時点)の検
出温度TXを測定して、その測定結果を記憶回路98に記憶
するものである。この場合、前述したように給湯開始さ
れた時点の検出温度TXと貯水タンク8内の水の温度TCと
の間には、水温TCが低いときほど検出温度TXが低くなる
という一定の相関関係があるから、上記記憶回路98に記
憶された検出温度TXは上記水温TCに対応するようにな
り、結果的に温度測定回路136は貯水タンク8内の水温T
Cを間接的に検出することになる。
また、前記時刻t3において、R−Sフリップフロップ36
から「1」信号が出力されたときには、その「1」信号
がインバータ64により「0」信号に反転されてAN回路44
に与えられるため、そのAND回路44の出力が「0」信号
に反転してそれまで導通状態にあったトランスファゲー
ト88がしゃ断状態に切換えられる。これと同時に、3入
力形のAND回路45の各入力端子に対して、AND回路41から
の「1」信号,インバータ63からの「1」信号並びに上
記R−Sフリップフロップ36からの「1」信号が与えら
れるため、その出力が「1」信号に反転し、この「1」
信号をゲート端子に受けたトランスファゲート89が導通
状態を呈する。これにより、定数記憶部116〜130に記憶
された各定数が出力コントロール回路34に対しヒータ出
力用データ信号として選択的に入力可能な状態となる。
一方、前述したように、抽出カップ数に対応した選択ス
イッチ18〜22の何れかがオンされたときには、各オン状
態に応じてAND回路47〜49,50〜52,53〜55,56〜58,59〜6
1の何れかのグループがラインL1,L2,L3の出力(検出温
度ランク分け回路133からの出力)の通過を許容した状
態にある。従って、1カップ分のコーヒー液を抽出す
る、場合には、ヒータ出力用データ信号として定数記憶
部116〜118のグループに記憶された各定数の何れか一つ
が選択的に使用されることになり、同様に、2カップ分
乃至5カップ分のコーヒー液を抽出する各場合には、ヒ
ータ出力用データ信号として定数記憶部119〜121,122〜
124,125〜127,128〜130のグループに夫々記憶された各
定数の何れか一つが選択的に使用されることになる。そ
して、上記定数記憶部116〜130の各グループからの定数
の選択は、温度測定回路136からの出力を受ける検出温
度ランク分け回路133の出力に基づいて次に述べるよう
に行なわれる。
即ち、前記時刻t3において記憶回路98に記憶された検出
温度TXは貯水タンク8内の水の温度TCが低いときほど長
くなる性質を有するものであるが、この検出温度TXは比
較回路105,106の各入力端子Aに対して比較入力として
与えられる。この場合、上記記憶回路98に記憶された検
出温度TXが60℃以下の状態(即ち水温TCが比較的低い状
態)では、比較回路105において入力端子A,Bの各入力が
A≦B(Bには定数記憶部114に記憶された定数「60」
が与えられている)となて「0」信号が出力されると共
に、比較回路106においても入力端子A,Bの各入力がA<
B(Bには定数記憶部115に記憶された定数「65」が与
えられている)となって「0」信号が出力されるように
なり、従ってラインL1,L2,L3のうちラインL1のみに
「1」信号が出力される。また、検出温度TXが60℃を越
え且つ65℃以下の状態(水温TCが中程度の状態)では、
比較回路105から「1」信号が出力されると共に、比較
回路106から「0」信号が出力されるため、ラインL2
みに「1」信号が出力されるようになる。さらに、検出
温度TXが65℃を越えた状態(水温TCが比較的高い状態)
では、比較回路105及び106の双方から「1」信号が出力
されるため、ラインL3のみに「1」信号が出力されるよ
うになる。
従って、給湯開始時点の検出温度TXが、TX≦60℃の関係
にあるときには、ラインL1からAND回路47,50,53,56,59
に「1」信号が与えられるため、抽出量設定回路110か
らの出力状態に応じて上記AND回路47,50,53,56,59の何
れか一つから「1」信号が出力されて、トランスファゲ
ート72,75,78,81,84のうち当該AND回路に対応したもの
が導通状態を呈する。また、60℃<TX≦65℃の関係にあ
るときには、ラインL2からAND回路48,51,54,57,60に
「1」信号が与えられるため、抽出量設定回路110から
の出力状態に応じて上記AND回路48,51,54,57,60の何れ
か一つから「1」信号が出力されて、トランスファゲー
ト73,76,79,82,85のうち当該AND回路に対応したものが
導通状態を呈する。さらに、65℃<TXの関係にあるとき
には、ラインL3からAND回路49,52,55,58,61に「1」信
号が与えられるため、抽出量設定回路110からの出力状
態に応じて上記ATD回路49,52,55,58,61の何れか一つか
ら「1」信号が出力されて、トランスファゲート74,77,
80,83,86のうち当該AND回路に対応したものが導通状態
を呈する。
以上のようにして、抽出量設定回路110により選択され
た抽出カップ数並びに給湯開始時点の検出温度TXの高低
(ひいては貯水タンク8内の水の温度TCの高低)に応じ
て、トランスファゲート72〜86のうちの何れかが導通状
態を呈するものであり、これにより定数記憶部116〜130
の何れかに記憶された定数が、前述のように時刻t3にお
いて導通した状態にあるトランスファゲート89を介して
出力コントロール回路34にヒータ出力用データ信号とし
て与えられる。そして、出力コントロール回路34にあっ
ては、シーズヒータ11の出力が上述のように入力された
定数に応じた値となるようにデューティ比制御し、これ
によりシーズヒータ11の出力が貯水タンク8内の水の温
度TC及び抽出コーヒー液量に応じて変化されるようにな
る。そして、この場合、各定数記憶部116〜130の記憶定
数としては、その記憶定数に応じた出力でシーズヒータ
11が発熱されたときの給湯所要時間が、貯水タンク8内
の水の温度TC及び抽出コーヒー液量と無関係に略一定に
なるような値が予め記憶されている。即ち、上記各記憶
定数としては、温度測定回路136による測定温度が高い
状態時ほど、換言すれば給湯開始点の検出温度TXにより
示される貯水タンク8内の水の温度TCが低い状態時ほど
シーズヒータ11の出力が大きくなり、且つ抽出コーヒー
液量が多いときほどシーズヒータ11の出力が大きくなる
ような値が記憶されており、これによって時刻t3〜t4
の給湯所要時間ひいては抽出時間が貯水タンク8内の水
の温度TC及び抽出コーヒー液量の如何に拘らず一定化す
るようになっている。
このようにして、シーズヒータ11の出力が制御手段138
により調節された状態にてドリップ動作が行なわれるも
のであり、斯様なドリップ動作の進行に応じて貯水タン
ク8内の水が消費されて加熱パイプ12内に流入する水が
ほとんど無くなると、温度センサ14による検出温度TXが
急激に上昇するようになる。そして、このような場合に
は、給湯終了手段137が機能する。即ち、トランスファ
ゲート69は、カウンタ30から10秒周期で出力されるキャ
リーパルスP4をゲート端子に受けて、記憶回路95からの
検出温度TXを10秒毎に通過させており、この検出量度TX
が記憶回路97に順次更新記憶される。このため、減算回
路107にあっては、入力端子Cに対する入力(記憶回路9
5からの今現在の検出温度TX)から入力端子Dに対する
入力(記憶回路97からの10秒前の時点の検出温度TX)を
減算し、その減算結果を数値信号S4として出力する。従
って、この数値信号S4は10秒間での検出温度TXの上昇値
に対応するものであり、この数値信号S4は比較回路102
にて定数記憶部113の記憶定数(5℃)と比較される。
そして、前述のように加熱パイプ12内の水がほとんど無
くなることによりドリップ動作が終了されて検出温度TX
が急上昇し、以て時刻t4にて10秒当りの温度上昇値が5
℃を越えるようになると、比較回路102から「1」信号
より成る給湯終了信号Snが出力され、この給湯終了信号
Snが制御手段138内のAND回路42に与えられる。
しかして、上記AND回路42の他方の入力端子にはR−S
フリップフロップ36のセット出力端子Qから「1」信号
が与えられており、従って時刻t4ではこのAND回路42の
出力が「1」信号に反転する。このため、AND回路42か
らの「1」信号を受けたトリガ回路91からトリガパルス
Ptが出力され、このトリガパルスPtによりR−Sフリッ
プフロップ37がセットされる。すると、それまで「1」
信号を出力していたAND回路45の出力が「0」信号に反
転してトランスファゲート89がしゃ断されると共に、AN
D回路43の出力が「1」信号に反転するようになり、こ
れによりトランスファゲート87が導通状態を呈する。こ
のため、ドリップ動作が終了された時刻t4以降において
は、定数記憶部131に記憶された定数(100(W))が出
力コントロール回路34に与えられるようになって、シー
ズヒータ11が100Wの出力にて発熱されるという乾燥運転
が行なわれるようになり、以て加熱パイプ12内に残存し
た水分が緩やかに蒸発されて、残存水に起因した異臭及
び錆等の発生が未然に防止される。
そして、この後の時刻t5において、温度信号S1により示
される検出温度TXが定数記憶部112に記憶された乾燥運
転終了用の温度150℃を越えるようになると、比較回路1
00の入力端子A,Bに対する各入力がA>Bの関係になっ
て、これから「1」信号が出力される。すると、R−S
フリップフロップ35がリセットされてAND回路41の出力
が「0」信号に反転すると共に、これに応じてそれまで
「1」信号を出力していたAND回路43の出力も「0」信
号に反転するため、トランスファケート87がしゃ断状態
に切換えられ、これに応じて出力コントロール回路34に
対するヒータ出力用データ信号の入力が停止され、以て
シーズヒータ11が断電されて乾燥運転が終了される。
また、ドリップ動作及び乾燥運転中において、ストップ
スイッチ17がオンされたときには、そのオンに応じて出
力されるストップパルスPbによってR−Sフリップフロ
ップ35がリセットされると共に、これに応じてAND回路4
1の出力が「0」信号に反転してAND回路43,44,45が信号
の通過を阻止するようになるため、トランスファゲート
87,88,89がしゃ断状態に保持されてシーズヒータ11が断
電され、以てドリップ動作及び乾燥運転が途中停止され
る。
上記した本実施例によれば、ドリップ動作終了後の乾燥
運転中には、シーズヒータ11が比較的低い乾燥運転用出
力(100W)により発熱されるから、ドリップ動作終了時
点で加熱パイプ12内に残存した少量の水が従来のように
急激に蒸発することがなくなり、以て給湯口体7から大
量の高熱蒸気が噴出することがなくなって、その噴出蒸
気に起因した火傷等の危険性が未然に防止される。しか
も、上記実施例によれば給湯所要時間即ちコーヒー液の
抽出時間が、貯水タンク8内の水温TCの如何に拘らず予
め設定された略一定の時間になるから、美味しく且つ常
に一定の味のコーヒー液を抽出することができる。ま
た、上記実施例では、給湯開始された時点の検出温度TX
に基づいて給湯所要時間を決定するようにしているか
ら、そのシーズヒータ11の定格がばらついたり、或は電
源電圧が変動したとしても、上記給湯所要時間が一定化
される利点がある。さらに、本実施例によれば、加熱パ
イプ12の熱湯生成部分の温度を検出するように設けた1
個の温度センサ14を利用して、貯水タンク8内の水の温
度TCをも間接的に検出する構成としたから、全体の構造
を簡単化することができる。
尚、上記実施例では、温度測定回路136による測定温度
を検出温度ランク分け回路133により3段階にランク分
けするようにしたが、さらに多段にランク分けしても良
く、抽出量設定回路110も5段階の設定に限らないもの
である。また、上記実施例では温度センサ14を加熱パイ
プ12の円弧状部13における貯水タンク8寄りの位置に設
ける構成としたが、必ずしもこのような位置に設ける必
要はないものである。但し、上記構成を採用した場合に
は、温度センサ14の検出温度TXに対して貯水タンク8内
の水温TCの影響が及び易いので、第4図中の時刻t3(変
化率鈍化信号S0が出力されてR−Sフリップフロップ36
がセットされるタイミング)における上記検出温度TXの
変化度合が大きくなり、結果的に変化率鈍化信号S0の出
力タイミングが正確になって抽出時間の制御が確実にな
るという利点がある。さらに、定数記憶部111〜132の記
憶定数は、上記各実施例に限定されるものでないことは
勿論である。また、上記各実施例では、シーズヒータ11
の出力をデューティ比制御により調節するようにした
が、位相制御手段等の他の手段であっても良い。
その他、本発明は上記し且つ図面に示した実施例に限定
されるものではなく、例えば変化点検出手段として他の
手段を採用しても良い等、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変形して実施することができるものである。
[発明の効果] 本発明によれば以上の説明によって明らかなように、貯
水タンクから供給される水を加熱パイプ内で熱湯化する
と共に、その熱湯を沸騰圧により押し上げてコーヒー粉
が収納されたドリップケース内に滴下することによりコ
ーヒー液を抽出するようにしたコーヒー抽出切におい
て、ドリップ動作の終了後において、加熱パイプ内の残
存水を確実に蒸発させ得て、その残存水に起因した異臭
及び錆び等の発生を防止できると共に、そのドリップ動
作終了時点において加熱パイプの給湯側端部から大量の
高熱蒸気が噴出する虞がなくなり、以て安全性を高め得
るという優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すものであり、第1図は電
気的構成のブロック図、第2図はコーヒー抽出器を一部
破断して示す側面図、第3図はコーヒー抽出器の底面
図、第4図及び第5図は作用説明用のタイミングチャー
ト、第6図は同じく作用説明用の温度変化特性図であ
る。 図中、1はミル機構、2はドリップケース、7は給湯口
体、8は貯水タンク、11はシーズヒータ、12は加熱パイ
プ、14は温度センサ(温度検出手段)、16はスタートス
イッチ、17はストップスイッチ、18〜22は選択スイッ
チ、34は出力コントロール回路、110は抽出量設定回
路、133は検出温度ランク分け回路、134は出力保持回
路、135は変化点検出手段、136は温度測定回路、137は
給湯終了検出手段、138は制御手段を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】貯水タンクからの水が流入する加熱パイプ
    と、この加熱パイプ内の水を熱湯化することによりその
    熱湯を沸騰圧により押し上げてコーヒー粉が収納される
    ドリップケース内に供給するヒータとを設けたコーヒー
    抽出器において、前記加熱パイプの温度を検出するよう
    に設けられた温度検出手段と、前記ドリップケース内に
    対する給湯開始後に前記温度検出手段による検出温度が
    急上昇する時点を検出して給湯終了信号を出力する給湯
    終了検出手段と、前記ヒータの出力を大小調節し得るよ
    うに設けられ前記給湯終了検出信号が出力された時点以
    降はそのヒータ出力を比較的低い乾燥運転用出力以下に
    抑制した状態に制御する制御手段とを備えたことを特徴
    とするコーヒー抽出器。
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