JPH0740867A - コンバインの水平制御車体 - Google Patents
コンバインの水平制御車体Info
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- JPH0740867A JPH0740867A JP18617593A JP18617593A JPH0740867A JP H0740867 A JPH0740867 A JP H0740867A JP 18617593 A JP18617593 A JP 18617593A JP 18617593 A JP18617593 A JP 18617593A JP H0740867 A JPH0740867 A JP H0740867A
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- rolling
- chassis
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Abstract
(57)【要約】
【目的】走行用クロ−ラのピッチング及びロ−リング制
御を、各々別のフレ−ムによることなく一つのフレ−ム
で両方の制御を兼用させることにより簡素化する。 【構成】クロ−ラ1を支持して昇降可能な左右のクロ−
ラフレ−ム2に、前側はピッチングシリンダ3により車
台4に対して左右同時に上下回動させるピッチングア−
ム5と、後側はロ−リングシリンダ6により車台4に対
して各別に上下回動させるロ−リングア−ム7を各々連
結して設けるコンバインの水平制御車体の構成とする。
御を、各々別のフレ−ムによることなく一つのフレ−ム
で両方の制御を兼用させることにより簡素化する。 【構成】クロ−ラ1を支持して昇降可能な左右のクロ−
ラフレ−ム2に、前側はピッチングシリンダ3により車
台4に対して左右同時に上下回動させるピッチングア−
ム5と、後側はロ−リングシリンダ6により車台4に対
して各別に上下回動させるロ−リングア−ム7を各々連
結して設けるコンバインの水平制御車体の構成とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンバインの水平制
御車体に関し、クロ−ラを支持する左右のクロ−ラフレ
−ムを、ピッチング及びロ−リング制御により車台に対
して直接昇降させるもの等に利用できる。
御車体に関し、クロ−ラを支持する左右のクロ−ラフレ
−ムを、ピッチング及びロ−リング制御により車台に対
して直接昇降させるもの等に利用できる。
【0002】
【従来の技術、および発明が解決しようとする課題】コ
ンバインの作業において、軟弱な土壌面では走行時のク
ロ−ラの沈下により車体がピッチングやロ−リングを起
すことが多いが、これらのピッチングやロ−リングに対
して車体を水平状態に保持するため、ピッチングでは前
端部を支軸としたピッチングフレ−ムによる左右のクロ
−ラ後部の上下動作用により対応させ、ロ−リングで
は、このピッチングフレ−ムに連結したロ−リングフレ
−ムによる左右のクロ−ラの各別の平行昇降作用により
対応させるようにしている。
ンバインの作業において、軟弱な土壌面では走行時のク
ロ−ラの沈下により車体がピッチングやロ−リングを起
すことが多いが、これらのピッチングやロ−リングに対
して車体を水平状態に保持するため、ピッチングでは前
端部を支軸としたピッチングフレ−ムによる左右のクロ
−ラ後部の上下動作用により対応させ、ロ−リングで
は、このピッチングフレ−ムに連結したロ−リングフレ
−ムによる左右のクロ−ラの各別の平行昇降作用により
対応させるようにしている。
【0003】しかし、これらのコンバインにおいては、
ピッチングフレ−ムが車台のフレ−ムとロ−リングフレ
−ムとの間に介在し、おまけにロ−リングリンクア−ム
とその連結ロッドも位置しているため、車台の下に滞積
した泥土を左右方向へ排出することは容易ではなく、左
右方向への排出を抑えられた泥土は後方へ流れるが、後
方にはピッチングフレ−ムの後部横棧とピッチングリン
クア−ムとが位置しており、後方への泥土の排出も容易
ではなく、徐々に車台の下に泥土が滞積されて走行が阻
害される虞れがある。また、ピッチング及びロ−リング
制御装置は機構が複雑なだけに、クロ−ラ関係のコスト
及び重量が増大するという不利な面も併せもっている。
ピッチングフレ−ムが車台のフレ−ムとロ−リングフレ
−ムとの間に介在し、おまけにロ−リングリンクア−ム
とその連結ロッドも位置しているため、車台の下に滞積
した泥土を左右方向へ排出することは容易ではなく、左
右方向への排出を抑えられた泥土は後方へ流れるが、後
方にはピッチングフレ−ムの後部横棧とピッチングリン
クア−ムとが位置しており、後方への泥土の排出も容易
ではなく、徐々に車台の下に泥土が滞積されて走行が阻
害される虞れがある。また、ピッチング及びロ−リング
制御装置は機構が複雑なだけに、クロ−ラ関係のコスト
及び重量が増大するという不利な面も併せもっている。
【0004】そこでこの発明は、各々別のフレ−ムで行
っていたピッチング及びロ−リング制御を、一つのフレ
−ムで両方の制御を兼用させることにより簡素化しよう
とするものである。
っていたピッチング及びロ−リング制御を、一つのフレ
−ムで両方の制御を兼用させることにより簡素化しよう
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、クロ−ラ1
を支持して昇降可能な左右のクロ−ラフレ−ム2に、前
側はピッチングシリンダ3により車台4に対して左右同
時に上下回動させるピッチングア−ム5と、後側はロ−
リングシリンダ6により車台4に対して各別に上下回動
させるロ−リングア−ム7を各々連結して設けるコンバ
インの水平制御車体の構成とする。
を支持して昇降可能な左右のクロ−ラフレ−ム2に、前
側はピッチングシリンダ3により車台4に対して左右同
時に上下回動させるピッチングア−ム5と、後側はロ−
リングシリンダ6により車台4に対して各別に上下回動
させるロ−リングア−ム7を各々連結して設けるコンバ
インの水平制御車体の構成とする。
【0006】
【作用、および発明の効果】上記の構成によれば、コン
バイン作業において、軟弱な土壌面を走行するときに、
クロ−ラ1が土壌面に潜って沈下し車体が傾斜状態とな
ったときは、クロ−ラフレ−ム2の前側をピッチングシ
リンダ3の作用により左右同時に昇降させるピッチング
制御と、クロ−ラフレ−ム2の後側をロ−リングシリン
ダ6の作用により左右各別に昇降させるロ−リング制御
との組合わせによって、車台4に対して左右のクロ−ラ
フレ−ム2を直接昇降させることにより、車体を水平状
態に保持させることができる。
バイン作業において、軟弱な土壌面を走行するときに、
クロ−ラ1が土壌面に潜って沈下し車体が傾斜状態とな
ったときは、クロ−ラフレ−ム2の前側をピッチングシ
リンダ3の作用により左右同時に昇降させるピッチング
制御と、クロ−ラフレ−ム2の後側をロ−リングシリン
ダ6の作用により左右各別に昇降させるロ−リング制御
との組合わせによって、車台4に対して左右のクロ−ラ
フレ−ム2を直接昇降させることにより、車体を水平状
態に保持させることができる。
【0007】このように、コンバインの作業時に軟弱な
土壌面において、車台4に対して左右のクロ−ラフレ−
ム2を、従来必要とされていたピッチングフレ−ムを介
在させずに直接昇降させて、ピッチング及びロ−リング
制御ができることとなり、従来ピッチングフレ−ムとそ
の関係部材により塞がれていた左右方向及び後方への排
泥用の空間を確保することができるので、この空間か
ら、軟弱な土壌面によって車台4の下側に滞積する泥土
を容易に外方へ排出することが可能となって、従来の如
く、泥土の滞積により走行を阻害されるようなことがな
い。また、ピッチング及びロ−リング制御装置の機構が
非常に簡単となり、コスト及び重量を大幅に低減するこ
とができるので、経済性及び湿田適応性の向上を図りう
るものである。また、ピッチング制御では、従来の如
く、一旦車高を上昇させてから制御を行わせる必要がな
く、ピッチングア−ム5によって車体の前部を持ち上げ
る作用のみで制御を行うことができるので、操作が簡素
化される。
土壌面において、車台4に対して左右のクロ−ラフレ−
ム2を、従来必要とされていたピッチングフレ−ムを介
在させずに直接昇降させて、ピッチング及びロ−リング
制御ができることとなり、従来ピッチングフレ−ムとそ
の関係部材により塞がれていた左右方向及び後方への排
泥用の空間を確保することができるので、この空間か
ら、軟弱な土壌面によって車台4の下側に滞積する泥土
を容易に外方へ排出することが可能となって、従来の如
く、泥土の滞積により走行を阻害されるようなことがな
い。また、ピッチング及びロ−リング制御装置の機構が
非常に簡単となり、コスト及び重量を大幅に低減するこ
とができるので、経済性及び湿田適応性の向上を図りう
るものである。また、ピッチング制御では、従来の如
く、一旦車高を上昇させてから制御を行わせる必要がな
く、ピッチングア−ム5によって車体の前部を持ち上げ
る作用のみで制御を行うことができるので、操作が簡素
化される。
【0008】
【実施例】以下に、この発明の実施例を図面に基づいて
説明する。コンバインの車台4の下部側に土壌面を走行
する左右一対のクロ−ラ1を有する走行装置8を配設
し、この車台4上に、フィ−ドチェン9に挟持して供給
される穀稈を脱穀し、この脱穀された穀粒を選別回収し
て一時貯留する穀粒タンク10を備えた脱穀装置11を
載設する。この脱穀装置11の前方側に立毛穀稈を分草
し引起して刈取ると共に、この刈取った穀稈を後方側へ
搬送しながら横倒れ姿勢に変更して該フィ−ドチェン9
へ受渡しする刈取装置12を、土壌面に対して昇降自在
なるよう該車台4の前端部へ装架して設ける。この刈取
装置12の右方側にコンバインの操作制御を行う操作装
置13と、この操作のための座席14とを設け、この座
席14の後方側で該脱穀装置11の右方側に該穀粒タン
ク10を配設して、これらの走行装置8,脱穀装置1
1,刈取装置12,操作装置13等によってコンバイン
の車体15を構成する。
説明する。コンバインの車台4の下部側に土壌面を走行
する左右一対のクロ−ラ1を有する走行装置8を配設
し、この車台4上に、フィ−ドチェン9に挟持して供給
される穀稈を脱穀し、この脱穀された穀粒を選別回収し
て一時貯留する穀粒タンク10を備えた脱穀装置11を
載設する。この脱穀装置11の前方側に立毛穀稈を分草
し引起して刈取ると共に、この刈取った穀稈を後方側へ
搬送しながら横倒れ姿勢に変更して該フィ−ドチェン9
へ受渡しする刈取装置12を、土壌面に対して昇降自在
なるよう該車台4の前端部へ装架して設ける。この刈取
装置12の右方側にコンバインの操作制御を行う操作装
置13と、この操作のための座席14とを設け、この座
席14の後方側で該脱穀装置11の右方側に該穀粒タン
ク10を配設して、これらの走行装置8,脱穀装置1
1,刈取装置12,操作装置13等によってコンバイン
の車体15を構成する。
【0009】該走行装置8の左右のクロ−ラ1関係の構
成は、ほぼ左右同形につき片側の説明を省略することも
ある。前記車台4の中央側下面に取付ステ−によって前
後方向に延長支架され該クロ−ラ1を支持する直線状の
左右の支持フレ−ム16を、該車台4に適宜間隔をおい
て平行に固定して設け、この左右の支持フレ−ム16の
前端部下面に、ピッチング軸17を回動自在に支承する
左右の前部支持メタル18を、その取付面が該支持フレ
−ム16より外側に張出す如く各々幅広に取付け固定す
る。該ピッチング軸17は該左右の支持フレ−ム16の
補強接続を兼ねて、該左右の前部支持メタル18により
回動可能に嵌挿支承されるもので、この左右の前部支持
メタル18から各々外側に向けて突出させた軸端部に、
左右のピッチングア−ム5の下部ア−ム5bを、その回
動を該前部支持メタル18の取付面によって受止め可能
に位置させるよう軸止すると共に、その下端部を該左右
の支持フレ−ム16の外側下方に、該支持フレ−ム16
に沿って平行に配設された直線状の左右のクロ−ラフレ
−ム2の前側部に各々回動可能にピン連結して設ける。
該左の前部支持メタル18の内側に接する該ピッチング
ア−ム5の上部ア−ム5aを、該下部ア−ム5bに対し
て逆くの字形となる関係位置に軸止して設け、この上部
ア−ム5aの上端部と、該左の支持フレ−ム16から該
車台4の上面へ突設した固定板16aに、その固定側を
ピン連結した油圧等によって伸縮作用するピッチングシ
リンダ3の可動側ピストン3aの先端部とをピン連結し
て構成する。
成は、ほぼ左右同形につき片側の説明を省略することも
ある。前記車台4の中央側下面に取付ステ−によって前
後方向に延長支架され該クロ−ラ1を支持する直線状の
左右の支持フレ−ム16を、該車台4に適宜間隔をおい
て平行に固定して設け、この左右の支持フレ−ム16の
前端部下面に、ピッチング軸17を回動自在に支承する
左右の前部支持メタル18を、その取付面が該支持フレ
−ム16より外側に張出す如く各々幅広に取付け固定す
る。該ピッチング軸17は該左右の支持フレ−ム16の
補強接続を兼ねて、該左右の前部支持メタル18により
回動可能に嵌挿支承されるもので、この左右の前部支持
メタル18から各々外側に向けて突出させた軸端部に、
左右のピッチングア−ム5の下部ア−ム5bを、その回
動を該前部支持メタル18の取付面によって受止め可能
に位置させるよう軸止すると共に、その下端部を該左右
の支持フレ−ム16の外側下方に、該支持フレ−ム16
に沿って平行に配設された直線状の左右のクロ−ラフレ
−ム2の前側部に各々回動可能にピン連結して設ける。
該左の前部支持メタル18の内側に接する該ピッチング
ア−ム5の上部ア−ム5aを、該下部ア−ム5bに対し
て逆くの字形となる関係位置に軸止して設け、この上部
ア−ム5aの上端部と、該左の支持フレ−ム16から該
車台4の上面へ突設した固定板16aに、その固定側を
ピン連結した油圧等によって伸縮作用するピッチングシ
リンダ3の可動側ピストン3aの先端部とをピン連結し
て構成する。
【0010】該左右の支持フレ−ム16のほぼ中間部を
補強接続する補強枠19と該左右の支持フレ−ム16と
の下面に亘って、左右のロ−リング軸20を回動自在に
支承する左右の後部支持メタル21を各々取付け固定す
る。該左右のロ−リング軸20の各外側突出軸端部にロ
−リングア−ム7の下部ア−ム7bを、その回動を該左
右の支持フレ−ム16の下面によって受止め可能に位置
させるよう軸止すると共に、その下端部を前記左右のク
ロ−ラフレ−ム2の後端部に各々回動可能にピン連結し
て設ける。該左右のロ−リング軸20の各内側突出軸端
部に、該左右のロ−リングア−ム7の上部ア−ム7a
を、該下部ア−ム7bに対して逆L字形となる関係位置
に各々軸止して設け、この左右の上部ア−ム7aの上端
部と、該車台4の前側横枠22から後方へ向け突設した
左右の固定板22aに、その固定側をピン連結した油圧
等によって伸縮作用する左右のロ−リングシリンダ6
(6a,6b)の可動側ピストン6cの先端部とを各々
ピン連結して設け、この左右のロ−リングシリンダ6を
該車台4を構成する枠厚内に位置させて構成する。
補強接続する補強枠19と該左右の支持フレ−ム16と
の下面に亘って、左右のロ−リング軸20を回動自在に
支承する左右の後部支持メタル21を各々取付け固定す
る。該左右のロ−リング軸20の各外側突出軸端部にロ
−リングア−ム7の下部ア−ム7bを、その回動を該左
右の支持フレ−ム16の下面によって受止め可能に位置
させるよう軸止すると共に、その下端部を前記左右のク
ロ−ラフレ−ム2の後端部に各々回動可能にピン連結し
て設ける。該左右のロ−リング軸20の各内側突出軸端
部に、該左右のロ−リングア−ム7の上部ア−ム7a
を、該下部ア−ム7bに対して逆L字形となる関係位置
に各々軸止して設け、この左右の上部ア−ム7aの上端
部と、該車台4の前側横枠22から後方へ向け突設した
左右の固定板22aに、その固定側をピン連結した油圧
等によって伸縮作用する左右のロ−リングシリンダ6
(6a,6b)の可動側ピストン6cの先端部とを各々
ピン連結して設け、この左右のロ−リングシリンダ6を
該車台4を構成する枠厚内に位置させて構成する。
【0011】前記左右のクロ−ラフレ−ム2の後端上部
から後方へ向けて、左右の後部転輪23を前後張設可能
に伸縮保持する支持ア−ム24を各々固定すると共に、
該左右のクロ−ラフレ−ム2の外側面下部側に所定の間
隔をおいて複数個の接地転輪25を各々回動自在に軸承
し、これらの後部転輪23、及び複数個の接地転輪25
と、該車台4の前端部近傍に配設した走行のための伝動
機構を内装したミッションケ−ス26から動力を伝達す
る左右の駆動輪27とによって、左右のクロ−ラ1を各
々巻掛け張設して構成する。
から後方へ向けて、左右の後部転輪23を前後張設可能
に伸縮保持する支持ア−ム24を各々固定すると共に、
該左右のクロ−ラフレ−ム2の外側面下部側に所定の間
隔をおいて複数個の接地転輪25を各々回動自在に軸承
し、これらの後部転輪23、及び複数個の接地転輪25
と、該車台4の前端部近傍に配設した走行のための伝動
機構を内装したミッションケ−ス26から動力を伝達す
る左右の駆動輪27とによって、左右のクロ−ラ1を各
々巻掛け張設して構成する。
【0012】車体15の適宜位置に配設した複数のセン
サ群によって、車体15の傾斜状態を検出したときは、
この検出情報を受けて演算を行い、この演算結果によっ
て自動的に前記ピッチングシリンダ3及び左右のロ−リ
ングシリンダ6を作用させる制御装置28を、前記操作
装置13の周辺位置に配設し、図6に示す如く、この制
御装置28の入力側へ、前後傾斜センサ29、左右傾斜
センサ30、及び該ピッチングシリンダ3と左右のロ−
リングシリンダ6の伸縮ストロ−クを検出するピッチン
グストロ−クセンサ31と左右のロ−リングストロ−ク
センサ32とを各々接続し、出力側へ該ピッチングシリ
ンダ3と左右のロ−リングシリンダ6を作用させるピッ
チング電磁弁33と左右のロ−リング電磁弁34とを各
々接続して構成する。
サ群によって、車体15の傾斜状態を検出したときは、
この検出情報を受けて演算を行い、この演算結果によっ
て自動的に前記ピッチングシリンダ3及び左右のロ−リ
ングシリンダ6を作用させる制御装置28を、前記操作
装置13の周辺位置に配設し、図6に示す如く、この制
御装置28の入力側へ、前後傾斜センサ29、左右傾斜
センサ30、及び該ピッチングシリンダ3と左右のロ−
リングシリンダ6の伸縮ストロ−クを検出するピッチン
グストロ−クセンサ31と左右のロ−リングストロ−ク
センサ32とを各々接続し、出力側へ該ピッチングシリ
ンダ3と左右のロ−リングシリンダ6を作用させるピッ
チング電磁弁33と左右のロ−リング電磁弁34とを各
々接続して構成する。
【0013】次に、以上の構成による作用について説明
する。車体15を走行装置8により走行させてコンバイ
ン作業を行うが、この作業において土壌面が軟弱な場合
には、クロ−ラ1が、土壌面に潜り沈下して車体15が
前後及び左右に傾斜することになる。この車体15の傾
斜について、前後傾斜センサ29により後側下がりを検
出したときは、この検出信号を制御装置28に送って演
算を行い、この演算結果によって左右のロ−リング電磁
弁34により左右のロ−リングシリンダ6を同一に伸長
させ、この伸長による左右のロ−リングア−ム7の下降
回動によって、左右のクロ−ラフレ−ム2の後部側を下
降させることにより、左右のクロ−ラ1の後部が平行に
下降して、後側下がりに傾斜した車体15を水平状態に
復帰させる。このように、該左右のロ−リングシリンダ
6を同一に伸長させてクロ−ラ1を平行に下降させた場
合はピッチング制御となる。
する。車体15を走行装置8により走行させてコンバイ
ン作業を行うが、この作業において土壌面が軟弱な場合
には、クロ−ラ1が、土壌面に潜り沈下して車体15が
前後及び左右に傾斜することになる。この車体15の傾
斜について、前後傾斜センサ29により後側下がりを検
出したときは、この検出信号を制御装置28に送って演
算を行い、この演算結果によって左右のロ−リング電磁
弁34により左右のロ−リングシリンダ6を同一に伸長
させ、この伸長による左右のロ−リングア−ム7の下降
回動によって、左右のクロ−ラフレ−ム2の後部側を下
降させることにより、左右のクロ−ラ1の後部が平行に
下降して、後側下がりに傾斜した車体15を水平状態に
復帰させる。このように、該左右のロ−リングシリンダ
6を同一に伸長させてクロ−ラ1を平行に下降させた場
合はピッチング制御となる。
【0014】このとき、穀粒タンク10の貯留量の増大
等により車体15の後部が、左右傾斜センサ30により
右側下がりを検出したときは、この検出信号による該制
御装置28の演算によって、該左右のロ−リングシリン
ダ6の伸長量を、左のロ−リングシリンダ6aよりも右
のロ−リングシリンダ6bの方をより大きく伸長させる
ことにより、右のクロ−ラ1の後部が左のクロ−ラ1の
後部よりも大きく下降して、右側下がりに傾斜した車体
15の後部を水平状態に復帰させる。この場合はロ−リ
ング制御となる。
等により車体15の後部が、左右傾斜センサ30により
右側下がりを検出したときは、この検出信号による該制
御装置28の演算によって、該左右のロ−リングシリン
ダ6の伸長量を、左のロ−リングシリンダ6aよりも右
のロ−リングシリンダ6bの方をより大きく伸長させる
ことにより、右のクロ−ラ1の後部が左のクロ−ラ1の
後部よりも大きく下降して、右側下がりに傾斜した車体
15の後部を水平状態に復帰させる。この場合はロ−リ
ング制御となる。
【0015】また、車体15の後進等により、前記前後
傾斜センサ29により車体15の前側下がりを検出した
ときは、この検出信号による該制御装置28の演算によ
って、ピッチング電磁弁33によりピッチングシリンダ
3を短縮させ、この短縮により左右のピッチングア−ム
5をピッチング軸17により同一に下降回動して、該左
右のクロ−ラフレ−ム2の前部側を下降させることによ
り、左右のクロ−ラ1の前部が平行に下降して、前側下
がりに傾斜した車体15を水平状態に復帰させるピッチ
ング制御を行う。これにより、前記刈取装置12も逸早
く水平状態に復帰させることができるので、前側下がり
による該刈取装置12先端部の土壌面への突っ込みを回
避することができる。
傾斜センサ29により車体15の前側下がりを検出した
ときは、この検出信号による該制御装置28の演算によ
って、ピッチング電磁弁33によりピッチングシリンダ
3を短縮させ、この短縮により左右のピッチングア−ム
5をピッチング軸17により同一に下降回動して、該左
右のクロ−ラフレ−ム2の前部側を下降させることによ
り、左右のクロ−ラ1の前部が平行に下降して、前側下
がりに傾斜した車体15を水平状態に復帰させるピッチ
ング制御を行う。これにより、前記刈取装置12も逸早
く水平状態に復帰させることができるので、前側下がり
による該刈取装置12先端部の土壌面への突っ込みを回
避することができる。
【0016】また、該ピッチングシリンダ3の短縮と左
右のロ−リングシリンダ6の同一伸長とを、同時に均等
に作用させることにより、車体15を水平状態に保持し
たまま左右のクロ−ラ1を平行に下降させて、車体15
の車高を高位置にすることができる。このように、車台
4に対して該左右のクロ−ラフレ−ム2を直接昇降させ
る簡素な構成であるから、この構成により案出されたク
ロ−ラ1の側面空間及び該車台4の後方空間から、従来
から軟弱な土壌面において該車台4の下側に滞積してい
た泥土を、車体15の外方へ容易に排出することが可能
になると同時に、コスト及び重量を大幅に低減して、経
済性及び湿田適応性の向上を図ることができる。
右のロ−リングシリンダ6の同一伸長とを、同時に均等
に作用させることにより、車体15を水平状態に保持し
たまま左右のクロ−ラ1を平行に下降させて、車体15
の車高を高位置にすることができる。このように、車台
4に対して該左右のクロ−ラフレ−ム2を直接昇降させ
る簡素な構成であるから、この構成により案出されたク
ロ−ラ1の側面空間及び該車台4の後方空間から、従来
から軟弱な土壌面において該車台4の下側に滞積してい
た泥土を、車体15の外方へ容易に排出することが可能
になると同時に、コスト及び重量を大幅に低減して、経
済性及び湿田適応性の向上を図ることができる。
【0017】また、前記左右のピッチングア−ム5を連
結するピッチング軸17により、前記左右の支持フレ−
ム16間を固定することによって、従来の如く、この回
動支点部に掛かる捩り応力を受けるための補強枠を必要
としないので、該ピッチング軸17による該左右のピッ
チングア−ム5への動力の伝達と、強度メンバとを兼ね
させることにより、構成を簡素化しながら強度の向上を
図ることができる。
結するピッチング軸17により、前記左右の支持フレ−
ム16間を固定することによって、従来の如く、この回
動支点部に掛かる捩り応力を受けるための補強枠を必要
としないので、該ピッチング軸17による該左右のピッ
チングア−ム5への動力の伝達と、強度メンバとを兼ね
させることにより、構成を簡素化しながら強度の向上を
図ることができる。
【0018】また、前記左右の前部支持メタル18の幅
広の取付部下面によって、該左右のピッチングア−ム5
の下部ア−ム5bの上縁を各々受止めることができると
共に、該左右の支持フレ−ム16の下面によって、前記
左右のロ−リングア−ム7の下部ア−ム7bの上縁を各
々受止めることができるので、この両者の受止め位置を
基準とすることにより、前記走行装置8の組立時等にお
いて組立治具が不要となり作業性が容易化されると同時
に、前記ピッチングシリンダ3及びロ−リングシリンダ
6や制御用のハ−ネス等が破損したときでも、この受止
め位置(車高が低位値)の状態での刈取作業や走行は可
能となるので、圃場において足回りが故障したとしても
コンバインが立往生するようなことはない。
広の取付部下面によって、該左右のピッチングア−ム5
の下部ア−ム5bの上縁を各々受止めることができると
共に、該左右の支持フレ−ム16の下面によって、前記
左右のロ−リングア−ム7の下部ア−ム7bの上縁を各
々受止めることができるので、この両者の受止め位置を
基準とすることにより、前記走行装置8の組立時等にお
いて組立治具が不要となり作業性が容易化されると同時
に、前記ピッチングシリンダ3及びロ−リングシリンダ
6や制御用のハ−ネス等が破損したときでも、この受止
め位置(車高が低位値)の状態での刈取作業や走行は可
能となるので、圃場において足回りが故障したとしても
コンバインが立往生するようなことはない。
【図1】コンバインの全体を示す側面図。
【図2】走行用クロ−ラの制御機構を示す平面図。
【図3】走行用クロ−ラの制御機構を示す側面図。
【図4】走行用クロ−ラの制御機構の作用を示す側面
図。
図。
【図5】走行用クロ−ラの制御機構の作用を示す正面
図。
図。
【図6】走行用クロ−ラの制御回路を示すブロック図。
1 クロ−ラ 2 クロ−ラフレ−ム 3 ピッチングシリンダ 4 車台 5 ピッチングア−ム 6 ロ−リングシリンダ 7 ロ−リングア−ム
Claims (1)
- 【請求項1】 クロ−ラ1を支持して昇降可能な左右の
クロ−ラフレ−ム2に、前側はピッチングシリンダ3に
より車台4に対して左右同時に上下回動させるピッチン
グア−ム5と、後側はロ−リングシリンダ6により車台
4に対して各別に上下回動させるロ−リングア−ム7を
各々連結して設けるコンバインの水平制御車体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18617593A JPH0740867A (ja) | 1993-07-28 | 1993-07-28 | コンバインの水平制御車体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18617593A JPH0740867A (ja) | 1993-07-28 | 1993-07-28 | コンバインの水平制御車体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0740867A true JPH0740867A (ja) | 1995-02-10 |
Family
ID=16183707
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18617593A Pending JPH0740867A (ja) | 1993-07-28 | 1993-07-28 | コンバインの水平制御車体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0740867A (ja) |
-
1993
- 1993-07-28 JP JP18617593A patent/JPH0740867A/ja active Pending
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