JPH0740864B2 - 食品素材の加圧下溶融装置 - Google Patents

食品素材の加圧下溶融装置

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JPH0740864B2
JPH0740864B2 JP63131204A JP13120488A JPH0740864B2 JP H0740864 B2 JPH0740864 B2 JP H0740864B2 JP 63131204 A JP63131204 A JP 63131204A JP 13120488 A JP13120488 A JP 13120488A JP H0740864 B2 JPH0740864 B2 JP H0740864B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は食品素材、特には魚肉等から成る動物性蛋白を
主成分とする食品素材を、加圧下で溶融するための装置
に関する。
(従来の技術) 従来魚肉等は、その加工製品としては周知のように蒲
鉾、竹輪等の練り製品として供用されるか、あるいは魚
粉として知られるように、粉体状の熱変性魚肉として、
飼料等に供用されることがほとんどであり、これらの加
工に際して用いられる物理的状態変数としては、温度を
中心としてその技術が行なわれてきたものである。しか
るに最近では、高圧下における蛋白変成等を利用する食
品加工技術が開発され、新技術として注目を浴びるとと
もに、各種の応用が試行される処で、このような食品加
工への圧力利用に関しては、例えば相連通する双円筒断
面のシリンダ内に一対のスクリュ軸乃至ブレード軸を可
回動に並設する型式の2軸エクストルーダが1例として
挙げられるが、同装置の場合、あくまで温度と撹拌、混
練、剪断等の機械的作用効果により、当該食品素材の変
性、組織化を行なおうとするものであり、その圧力は意
図的にコントロールされるものでなく、その素材物性に
よって変化する不安定なものであり、また例えば1000kg
f/cm2のような高圧力を作用させる訳にはゆかないもの
である。
一方圧力の存在が食品加工、とりわけ魚肉等から成る動
物性蛋白を主成分とする食品素材の加工に有効であるこ
とは、特開昭62-40255号公報あるいは特開昭62-40267号
公報に開示される通りである。即ち魚肉すり身あるいは
熱変性魚肉に対し、100〜200℃で加熱処理を施すととも
に、30kgf/cm2以上の加圧処理を1〜5分間持続するこ
とにより、溶融体が得られることが開示されており、特
に圧力の存在下において従来になかった効果が引出され
ることは注目に価する点である。
(発明が解決しようとする課題) 上記した従来技術の内、魚肉等から成る動物性蛋白を主
成分とする食品素材に対し、加熱、加圧を施すことによ
り溶融状態の製品を得る方法において、食品素材の物性
等に支配されることなく、かつその圧力条件を従来の10
kgf/cm2のレベルから数1000kgf/cm2のレベルまで引上げ
ても、尚安定に実施することが可能であり、更に一旦そ
の溶融条件が決定した後は、同一の装置構成を用いて連
続的に溶融製品の製造が可能であるようにした食品素材
の加圧下溶融装置を提供しようとするものである。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本発明においては、魚肉等か
ら成る動物性蛋白を主成分とする食品素材(以下単に被
処理素材と指称する)に対し、加圧シリンダと直結され
ることにより、圧力付加および押出可能とした加圧容器
と背圧容器とを各別に設け、両容器を連通遮断可能とす
る開閉弁を具備した配管系によって連結し、同配管系に
被処理素材の加熱処理を行なう加熱器および被処理素材
の冷却処理を行なう冷却器を直列に介入することによっ
て、加圧容器側の加圧シリンダの前進動作および背圧容
器側の加圧シリンダの後退動作を介し、配管系内の圧力
を所要圧力に保持しつつ、加圧容器に供給された被処理
素材を背圧容器における背圧下に移送する間に、加熱器
における加熱および冷却器における冷却処理を経て溶融
化を行なうとともに、両者を連絡する配管系において、
冷却器出口側と背圧容器の排出路とをつなぐ絞りを有す
る切換配管、更には背圧容器と被処理素材の供給装置並
びに加熱器入口側をつなぐ各切換配管を組込むことによ
り、前記背圧容器に加圧容器と同様の機能を付与し、一
方の容器において加圧下溶融作業を施行する間、他方の
容器に被処理素材を供給準備することにより、効率的な
連続運転が容易に可能であるようにしたものである。
また加熱器内に被処理素材に対して均質撹拌機能を有す
るスタティックミキサ、同じく剪断機能を有する絞りお
よび/または狭少間隙領域、同じく撹拌および/または
剪断機能を有する回転ロータを設けることにより、被処
理素材の熱変性、再組織化における均質化を促進するこ
とができるようにしたものである。
また加熱器における加熱源を複数個に分割し、かつ個別
に温度制御可能とした加熱装置を設けることにより、被
処理素材に対する加熱がより効果的に得られるようにし
たものである。
また加熱容器に被処理素材を装入するためのフィーダ並
びにホッパから成る被処理素材供給装置を持続すること
により、装置の連続運転に対応して材料供給が行なわれ
るようにし、前記ホッパに被処理素材の脱気を行なうた
めの真空排気装置および/またはガス置換装置を設け、
背圧容器側に処理済み素材の回収部材を持続することに
より、被処理素材の変質、汚染を防ぎ、効率的な取扱い
を可能としたものである。
(作用) 本発明の上記した技術的手段によれば、第1図におい
て、被処理素材に対して圧力付加および押出可能とされ
る加圧シリンダ1と直結された加圧容器2と、同じく被
処理素材に対して圧力付加および押出可能とされる加圧
シリンダ3と直結される背圧容器4とを、開閉弁20,21
を備える配管系Aにより連通遮断可能に連結し、同配管
系Aに被処理素材の加熱器5および冷却器6を直列に介
入設置するとともに、前記配管系Aにおいて、背圧容器
4から加圧シリンダ3により押出される処理済み素材を
回収容器19に収納する排出路Cと、冷却器6の出口側間
をつなぎ、かつ開閉弁26および固定または可変の絞り
(流路抵抗部材)27を具備した切換配管C1を設け、更に
前記背圧容器4とホッパ7およびフィーダ8とによる被
処理素材の供給装置との間に、開閉弁9を有する加圧容
器2側への供給路Bとは別箇に、開閉弁29を有する切換
配管B1を設けるとともに、同じく背圧容器4と加熱器5
の入口側との間に開閉弁28を有する切換配管B2を設ける
ことにより、次のようにして被処理素材に対する加圧下
溶融処理が行なわれる。即ちホッパ7内で脱気処理され
た被処理素材はフィーダ8側より開閉弁9を開とした供
給路Bにより、加圧容器2内に充填される。このさい配
管系Aにおける開閉弁20および切換配管B1における開閉
弁29は閉とされ、また加圧容器2における加圧シリンダ
1のピストンロッド1aは被処理素材が供給されるととも
に後退させられる。加圧容器2が満杯状態になって後、
開閉弁9を閉じる。このさい他方の背圧容器4において
は、その加圧シリンダ3におけるピストンロッド3aは下
降端まで前進させて置くのであり、この時、同系内の配
管中には被処理素材または水等の触体を満たして置く。
次いで配管系Aにおける開閉弁20,21は開とし、その他
の全ての開閉弁9,18,26,28,29は第5図示のように全て
閉とし、加圧シリンダ1のピストンロッド1aを前進さ
せ、収容した被処理素材に対し所定の圧力を加え、所定
圧力に到達後、液圧シリンダ1を停止させ、所定の処理
時間となるように、加圧容器2側の加圧シリンダ1の前
進速度および背圧容器4側の加圧シリンダ3の後退速度
を決定することによって、加圧容器2内の被処理素材は
所定圧力の加圧下に加熱器5、冷却器6を経由して背圧
容器4内に移送されるのであり、この移送間において被
処理素材の加熱器5における加熱源12,12′により所定
温度下の加熱処理、また冷却器6における冷却源28によ
る冷却処理が行なわれることによって、前記背圧容器4
内には溶融状の被処理素材が収容されることになる。こ
の背圧容器4内に収容された処理済み素材は、開閉弁18
を有する排出路Cによって回収部材19内に回収されるこ
とになる。この作業においては加圧容器2および背圧容
器4による装置では1回毎に被処理素材を投入処理する
バッチ作業に止まるが、本発明においては一定の溶融条
件が見出され、同一条件下で工業的もしくは準生産的に
連続処理を行ないたい場合には、配管系Aに付加した切
換配管B1,B2およびC1の存在により、次のようにして行
なうことが可能である。即ち先に述べたように加圧容器
2内に被処理素材を加圧シリンダ1によって満杯状に充
填し、後退させたピストンロッド1aの前進により所定圧
力にするのであるが、このさい配管系Aにおいて開閉弁
20,26を開とし、その他の開閉弁9,18,21,28,29は閉とす
るのであり(第5図の場合とは開閉弁21を閉とする点に
おいて相違する)、次いで所定の処理時間となるように
決定した前進速度によって加圧シリンダ1におけるピス
トンロッド1aの前進が行なわれるように切換配管C1にお
ける絞り27で調整して置き、こうして加圧容器2内の被
処理素材を配管系Aおよび切換配管C1により、加圧下に
加熱、冷却処理している間に(第6図参照)、フィーダ
8および切換配管B1(開閉弁29を開とする)を介して、
新しい被処理素材を背圧容器4内に加圧シリンダ3のピ
ストンロッド3aの後退を介し充填させるのである(第6
図参照)。かくして加圧容器2内の被処理素材が加熱冷
却処理を受けて回収部材19内に収容されてなくなれば
(加圧シリンダ1のピストンロッド1aが最下端に下降し
た時点)、開閉弁20を閉じるとともに切換配管B2におけ
る開閉弁28を開とし、被処理素材の満杯充填とともに開
閉弁29を閉じた背圧容器4側において、その加圧シリン
ダ3におけるピストンロッド3aによって所定圧力に付圧
されている被処理素材は、所定処理時間となるように速
度決定されているピストンロッド3aの前進に伴ない、切
換配管B2を経て加熱器5および冷却器6を所定加圧下に
順次通過し、加圧下溶融処理を受け、最終的には切換配
管C1、絞り27をへて回収部材19側に収容されることにな
る。一方空となった加圧容器2側には、前記背圧容器4
における加圧下溶融処理の進行中に、開閉弁9を開と
し、第7図に示す各開閉弁状態下に(弁18,20,21,29
閉)、フィーダ8より供給路Bにより新しい被処理素材
の充填作業を、加圧シリンダ1のピストンロッド1aの後
退とともに行なうのであり、これを反復することによっ
て、加圧容器2および背圧容器4を交互に使用して、被
処理素材の連続供給を介し、一連の加圧下溶融作業が連
続して施行可能となるのである。
(実施例) 本発明に係る適切な装置実施例を第1図乃至第7図に亘
って説示する。
第1図において、ホッパ7、フィーダ8の配設される材
料供給側に、加圧シリンダ1と直結される加圧容器2が
配設され、これと反対側、即ち処理済み素材の収納容器
である回収部材19の配設される他側に加圧シリンダ3と
直結される背圧容器4が設けられる。各容器2,4は何れ
も食品素材を対象とするため、ステンレス系材料等を用
いた円筒形態とされ、また各容器2,4の各一端は被処理
素材の給排口が開設され、各他端には加圧シリンダ1,3
が直結され、各ピストンロッド1a,3aが容器2,4内に進退
可能に挿入される。両容器2,4を連通遮断可能に連結す
る配管系Aはその一端が開閉弁20を介し加圧容器2に連
通され、他端は開閉弁21を介して背圧容器4に連通され
るとともに、中間に加熱器5および冷却器6が直列に介
入設置される。また加熱器5の入口側および冷却器6の
出口側にはそれぞれ圧力計23,24が管路に付設されて系
内圧力を検知可能とされる。ホッパ7、同ホッパ7に連
結されるフィーダ8による被処理素材の供給装置におい
て、フィーダ8に連結される供給路Bは開閉弁9を有す
るとともに前記した配管系Aの開閉弁20を有する側に連
通され、この供給路Bから分岐される切換配管B1が、前
記した背圧容器4への被処理素材の供給路として設けら
れ、開閉弁29を介して配管系Aの開閉弁21を有する他端
側に連結される。またホッパ7には、被処理素材の加熱
処理に際し、素材に共存する空気が酸化作用によって悪
影響を及ぼすおそれがあるので、これを防ぐため既知の
真空排気装置10および/またはアルゴンガス等の不活性
ガスを用いるガス置換装置11を、図示のように付設する
ことにより被処理素材の変質、劣化を防止できるように
している。また配管系Aにおける開閉弁21を有する側に
は開閉弁18を有する排出路Cが分岐され、同排出路Cは
処理済み素材を収容する回収部材19に開口されるととも
に、この排出路Cは図示のように加熱器5の入口側に連
通しかつ開閉弁28を有する切換配管B2とされるのであ
り、22,25は加圧容器2及び背圧容器4側の内部圧力検
知用の圧力計を示している。被処理素材の加熱処理を行
なう加熱器5は、実施例では、その外周に加熱源(加熱
装置)12,12′……を設置した円筒状高圧容器13または
高圧管体から成り、また加熱源12,12′……について
は、全体を一括してその温度制御を行なっても、また個
別の加熱源12,12′……毎に独立して各自温度制御可能
を行なうものの何れでもよく、また加熱源(加熱装置)
としては、バンドヒータを用いる電気加熱が一般的とさ
れるが、これはスチーム等の熱媒を用いることもでき
る。また高圧容器13の構成としては、図示のような単一
体の圧力容器(高圧管)が最も容易であるが、これは複
数の高圧管を並列に設置し、スチームその他の熱媒を用
いて熱交換させる熱交換方式による加熱形態も可能であ
り、これらは対象とする被処理素材の物性に基づく熱伝
達特性、更には処理量に応じて適宜選択使用が可能であ
る。冷却器6は、前述の加熱器5を通過した被処理素材
をそのまま取出した場合、被処理素材に当然に含まれる
水分が沸騰して、素材として好ましいものでなくなるこ
と、あるいは安定な取出しが困難化する等のトラブルを
回避するために設置するものであり、その構成として用
いる冷却源(冷却装置)30は、例えば単管を螺旋状に巻
いて被処理素材を通過させ(第1図図示例)ケーシング
31に水等の冷媒32を通過させて熱交換する方式、あるい
は複数の高圧管を並列に設置し、冷媒と熱交換させる方
式等、自由に選択可能であり、被処理素材の物性、処理
量に応じて適切な冷却手段を用いることができる。
また加熱器5において加圧下に被処理素材の加熱を行な
うに当り、第1図において例示するように、被処理素材
の均質な撹拌加熱が得られるように、スタティックミキ
サ14を併設することができる。これは同ミキサ14の代り
に、第2図に例示するような絞り15および/または狭小
間隙16によることもでき、絞り15の場合には高圧容器
(高圧管)13内に、テーパ口部15a,15aの中央に小口径
の絞り孔15bを一連に形成したブロック15cを内嵌するこ
とにより、容器13内を流動する被処理素材を、該絞り15
を強制通過させることにより、剪断作用を加えることが
できるようにしたものである。
また狭小間隙16によるものは、第3図(a)(b)に例
示するように高圧容器13に内嵌させたブロック16aの外
周面に複数個の、かつ軸方向に亘る凹周溝16bを列設す
ることにより、同凹周溝16bと容器内面との間に狭小間
隙16を形成し、高圧容器13内を加圧下に流動する被処理
素材を強制通過させ、同じく剪断作用を加え得るように
したものである。またこれらに代り、第4図に例示する
ように外部駆動部材17aにより可回動な回転軸17bに保持
された撹拌および/または剪断可能な回転ロータ17をケ
ーシング17c内に設置し、同ケーシング17cの一端から他
端に亘り配管系Aを連通させ、被処理素材を強制通過さ
せ、撹拌および/または剪断を加えるようにすることも
でき、かかる構造の併設、付加によって、加圧加熱され
る被処理素材の均質化、再組織化が良好に得られること
になる。
各加圧容器2および背圧容器4に対する加圧力の調整に
ついては、各加圧シリンダ1、3における供給側圧力
(液圧)の制御によって容易に行なうことができ、第1
図における32は両シリンダ1,3を制御する既知の油圧ユ
ニットに示す。
上記した実施例構造によれば、先に作用の項において説
示したように前記容器2を送出側、背圧容器4を受取側
として用いるバッチ式の加圧下溶融作業と、加圧容器2
および背圧容器4を交互に加圧容器として用い、固定ま
たは可動の絞り27(流路抵抗部材)を有する切換配管
C1、被処理素材の供給管路である切換配管B1、加熱器5
への導入管路である切換配管B2の使い分けにより、完全
な連続操業タイプの加圧下溶融作業を何れもが容易に得
られるのである。
(発明の効果) 本発明装置によれば、魚肉等から成る動物性蛋白を主成
分とする固液混合相の食品素材の加圧下溶融を、先行技
術である特開昭62-40225号、特開昭62-40267号に開示さ
れた圧力条件に止まることなく、数1000kgf/cm2を越え
る高圧機内において、きわめて安定にかつ工業的量産規
模下に実施できる点において優れ、かつ従来のバッチ式
あるいは半連続的操業内容と相違し、完全な連続操業が
容易に得られること、従って均一な条件下に安定な作業
内容を持続して得ることができる点で大きな利点を持つ
ものである。またこれによれば従来到達できなかった圧
力と温度域下での食品素材に対する再変性、再組織化が
可能であり、魚肉等の動物性蛋白を主成分とする食品素
材から新しい未知の加工食品を探索するに最も好適な装
置の提供が可能となるのであり、特に最適な溶融化条件
が決定した後は、その条件に従っての安定な反復施行が
容易であり、均質な製品の得られることは有利である。
尚本装置は動物性蛋白を主成分とする食品素材に限定さ
れることなく、植物性蛋白等、他の食品素材に適用可能
であることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装置実施例の縦断正面図、第2図、第3
図(a)(b)及び第4図は同装置の加熱器構造各実施
例の断面図、第5図は同装置によるバッチ式操業状態を
示す正面図、第6、7図は同装置による連続操業状態を
示す正面図である。 1,3……加圧シリンダ、2……加圧容器、4……背圧容
器、5……加熱器、6……冷却器、7……ホッパ、8…
…フィーダ、9,18,20,21,26,28,29……開閉弁、19……
回収部材、22〜25……圧力計、27……固定、可変絞り、
B……供給路、C……排出路、C1、B1、B2……切換配管、
A……配管系。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加圧シリンダと直結されることにより、供
    給された被処理素材に対し圧力付加および押出可能とさ
    れる加圧容器と、該加圧容器と開閉弁を具備する配管系
    によって連通遮断可能に連結され、かつ同じく加圧シリ
    ンダと直結されることにより、前記加圧容器より押出さ
    れる被処理素材を背圧下に受取るとともに、圧力付加お
    よび押出可能とされる背圧容器と、前記配管系に直列に
    介入され、かつ所定圧力下に配管系を通過する被処理素
    材に対し加熱処理を行なう加熱器および冷却処理を行な
    う冷却器とから成るとともに、前記配管系に、冷却器出
    口側と背圧容器排出路とをつなぐ絞りを有する切換配管
    および前記背圧容器と被処理素材の供給装置並びに加熱
    器入口側をつなぐ各切換配管を設けることにより、被処
    理素材の加圧下加熱および冷却移送が連続して行なわれ
    ることを特徴とする食品素材の加圧下溶融装置。
  2. 【請求項2】加熱器内に被処理素材の均質撹拌加熱用の
    スタティックミキサを設ける請求項1記載の食品素材の
    加圧下溶融装置。
  3. 【請求項3】加熱器内に被処理素材に対して剪断機能を
    有する絞りおよび/または微少間隙の領域を設ける請求
    項1、2記載の食品素材の加圧下溶融装置。
  4. 【請求項4】加熱器内に撹拌および/または剪断機能を
    有する回転ロータを設ける請求項1〜3記載の食品素材
    の加圧下溶融装置。
  5. 【請求項5】加熱器における加熱源が複数個に分割さ
    れ、かつ個別に温度制御可能な加熱装置とされる請求項
    1〜4記載の食品素材の加圧下溶融装置。
  6. 【請求項6】加圧容器に被処理素材を装入するためのフ
    ィーダ並びにホッパによる供給装置が接続される請求項
    1〜5記載の食品素材の加圧下溶融装置。
  7. 【請求項7】ホッパに真空排気装置および/またはガス
    置換装置が接続される請求項1〜6記載の食品素材の加
    圧下溶融装置。
  8. 【請求項8】背圧容器に被処理素材の処理後の回収部材
    が接続される請求項1〜7記載の食品素材の加圧下溶融
    装置。
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