JPH0740739Y2 - 円筒ころ軸受の潤滑装置 - Google Patents

円筒ころ軸受の潤滑装置

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JPH0740739Y2
JPH0740739Y2 JP1989126175U JP12617589U JPH0740739Y2 JP H0740739 Y2 JPH0740739 Y2 JP H0740739Y2 JP 1989126175 U JP1989126175 U JP 1989126175U JP 12617589 U JP12617589 U JP 12617589U JP H0740739 Y2 JPH0740739 Y2 JP H0740739Y2
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路芳 石丸
正継 森
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エヌティエヌ株式会社
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、ハウジング内部に組込まれた円筒ころ軸受
の潤滑装置に関するものである。
〔従来の技術〕 上記潤滑装置として、第5図に示すように、ハウジング
21の内部に組込まれた円筒ころ軸受22の一側方に間座23
を設け、その間座23に設けた給油ノズル24から円筒ころ
軸受22の内部に油をジェット噴射するようにしたものが
従来から知られている。
この潤滑装置は、普通、軸受内での油の滞溜を防ぐた
め、ハウジング21の下部に排油口25を形成し、その排油
口25より潤滑油を自然排油又は強制排油しているが、円
筒ころ軸受22の冷却を目的とした場合、多量の油を使用
するため、軸受の回転による潤滑油の攪拌抵抗が増加す
る。その結果、トルクが大きくなって軸受動力損失が増
大するという問題がある。
上記の問題点を解決するため、特公昭52−1448号公報に
記載された潤滑装置においては、円筒ころ軸受の両側に
潤滑油を供給し、かつ排油圧力を調節して排油すること
により、軸受の両側に適量の潤滑油を溜めるようにして
いる。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記公報に記載された潤滑装置においては、軸受のころ
がり面に適量の潤滑油を流入させることができるため、
軸受回転による潤滑油の攪拌抵抗を小さくすることがで
き、軸受の温度上昇を抑えることができるという利点を
有する。
しかし、軸受の両側に溜まる潤滑油によって軸受の側面
から軸受を冷却し、しかも潤滑油の流動性が悪いため、
軸受を効果的に冷却することができない不都合がある。
そこで、この考案は上記の不都合を解消し、円筒ころ軸
受の冷却効果を高めることを技術的課題としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題を解決するために、この考案においては、ハ
ウジングとそのハウジングの内部に組込まれた円筒ころ
軸受の外輪の対向面における少なくとも一方に環状溝を
設け、ハウジングの上部には上記環状溝に連通して給油
口を形成し、ハウジングの下部には上記環状溝に連通す
る第1排油口と、上記外輪の両側位置に第2排油口とを
設け、第1排油口には排油量を調整する調整バルブを取
付け、前記円筒ころ軸受の外輪には、上記環状溝と外輪
のつばの根元に形成された逃げに連通する給油ノズルを
設けた構成を採用したのである。
〔作用〕
上記給油口に潤滑油を供給すると、その潤滑油は環状溝
から給油ノズルに供給されると共に、その環状溝を流れ
る。
給油ノズルに流れた潤滑油は外輪の逃げに送りこまれ、
円筒ころ軸受の潤滑に供給される。その潤滑油は、円筒
ころ軸受の内面を伝って下部に流れ、外輪の内径面下部
から両側に流れて第2排油口から排油される。
一方、環状溝に流れる潤滑油は、外輪の外径面に沿って
流れて外輪を冷却する。その冷却用の潤滑油は第1排油
口から排油される。
第1排油口からの排油量は調整バルブによって調整する
ことができ、その排油量を多くすると、環状溝から給油
ノズルに送り込まれる潤滑油の量が少なくなる。
したがって、調整バルブの操作によって、軸受内に適量
の潤滑油を流入させることができる。
〔実施例〕
以下、この考案の実施例を第1図乃至第4図に基づいて
説明する。
第1図および第2図に示すように、ハウジング1の内側
に組込まれた円筒ころ軸受2は、外輪3、内輪4および
円筒ころ5から成り、円筒ころ5の端面は外輪3の両端
部に設けたつば6によって案内される。そのつば6の根
元に逃げ7が設けられている。
ハウジング1の内径面には一対の環状溝8が複列に設け
られている。この環状溝8は、第3図に示すように、ハ
ウジング1に代えて外輪3の外径面に形成してもよい。
また、ハウジング1の上部に給油口9が形成され、油供
給装置10から給油口9に送られる潤滑油は、斜め通路11
を介して前記環状溝8に供給される。
さらに、ハウジング1の下部には、第1排油口12と、円
筒ころ軸受2の両側方に一対の第2排油口13とが設けら
れ、第1排油口12は斜めの通路14を介して環状溝8に連
通している。
第1排油口12と第2排油口13は戻り管路15、16を介して
油供給装置10に接続される。第1排油口12と油供給装置
10を接続する戻り管路15に流量調整用の調整バルブ17が
取付けられている。
前記外輪3には、外周上部から逃げ7に貫通する半径方
向の一対の給油ノズル18が設けられ、各供給ノズル18は
環状溝8に連通している。
実施例で示す潤滑装置は上記の構造から成り、円筒ころ
軸受2の潤滑および冷却に際しては、油供給装置10から
給油口9に潤滑油を供給する。
いま、給油口9に潤滑油を供給すると、その潤滑油は、
通路11から環状溝8に流入し、その環状溝8を上部から
下部に流れると共に、給油ノズル18に流入する。
給油ノズル18に流入した潤滑油は逃げ7に供給され、そ
の逃げ7から外輪3の転走面に流れて円筒ころ5を潤滑
する。その潤滑油は、円筒ころ軸受2の内部を下方に流
れ、外輪2の内径面下部から両側方に流れて第2排油口
13から排油される。
一方、環状溝8に流れる潤滑油は外輪3の外径面に沿っ
て外輪3の下部に流れるため、外輪3が冷却される。
外輪3の下部に流れた潤滑油は第2排油口13から排油さ
れる。その排油量は調整バルブ17の操作によって調整さ
れ、上記バルブ17を開放して排油量を多くすると、環状
溝8に流れる潤滑油の量が多くなるため、外輪3の冷却
効果を高めることができると共に、環状溝8から給油ノ
ズル18に流れる潤滑油の量を少なくすることができる。
このように、調整バルブ17の操作によって円筒ころ軸受
2への潤滑油の量を調整することができるため、軸受2
に適量の潤滑油を供給することができる。
その結果、軸受回転による潤滑油の攪拌抵抗を小さくす
ることができ、軸受2が温度上昇するのを抑制すること
ができる。
第4図は、この考案に係る潤滑装置の他の実施例を示
す。この実施例においては、一対の環状溝8間に螺旋溝
19を形成して一対の環状溝8を連通させると共に、一対
の環状溝8の一方上部に給油口9を連通させ、他方環状
溝8の下部に排油口12を連通させた構成としてある。
上記のように構成すると、一方環状溝8に供給された冷
却用の潤滑油は螺旋溝19に沿って流れ他方環状溝8に流
入し、排油口12から排油されるため、外輪3の外周に潤
滑油を効果的に接触させることができ、外輪3の冷却効
果を高めることができる。
〔考案の効果〕
以上のように、この考案においては、給油口に潤滑油を
供給すると、その環状溝に流入し、一部は給油ノズルか
ら軸受内部に流入して軸受内部を潤滑し、残りは環状溝
に沿って流れて軸受外輪を冷却したのち第1排油口から
排出されるため、軸受の潤滑に用いられる油とは別の油
でもって外輪を冷却することができる。このため、外輪
をきわめて効果的に冷却することができる。
また、第1排油口に調整バルブを取付けたことにより、
調整バルブで第1排油口から排出される潤滑油の量を調
整することによって、円筒ころ軸受の潤滑に要する油量
と冷却に要する油量の比率を適正値に調整することがで
きる。このため、給油口に対する潤滑油の供給量を多く
して外輪の冷却効果を高めても、軸受内部に最適量の潤
滑油を供給することができ、軸受回転による潤滑油の撹
拌抵抗の上昇を抑え、円筒ころ軸受の温度上昇を抑制す
ることができる。
さらに、給油ノズルからつばの根元に形成された逃げに
潤滑油を供給するようにしたので、油切れし易いころ端
面とつばの接触面および外輪の転走面をきわめて効果的
に潤滑することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案に係る潤滑装置の一実施例を示す縦
断正面図、第2図は同上の縦断側面図、第3図および第
4図は同上の他の例を示す断面図、第5図は従来の潤滑
装置を示す断面図である。 1……ハウジング、2……円筒ころ軸受、3……外輪、
6……つば、7……逃げ、8……環状溝、9……給油
口、12……第1排油口、13……第2排油口、17……調整
バルブ、18……給油ノズル。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジングとそのハウジングの内部に組込
    まれた円筒ころ軸受の外輪の対向面における少なくとも
    一方に環状溝を設け、ハウジングの上部には上記環状溝
    に連通して給油口を形成し、ハウジングの下部には上記
    環状溝に連通する第1排油口と、上記外輪の両側位置に
    第2排油口とを設け、第1排油口には排油量を調整する
    調整バルブを取付け、前記円筒ころ軸受の外輪には、上
    記環状溝と外輪のつばの根元に形成された逃げに連通す
    る給油ノズルを設けた円筒ころ軸受の潤滑装置。
JP1989126175U 1989-10-27 1989-10-27 円筒ころ軸受の潤滑装置 Expired - Fee Related JPH0740739Y2 (ja)

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