JPH0740710U - 衣 類 - Google Patents

衣 類

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JPH0740710U
JPH0740710U JP6905193U JP6905193U JPH0740710U JP H0740710 U JPH0740710 U JP H0740710U JP 6905193 U JP6905193 U JP 6905193U JP 6905193 U JP6905193 U JP 6905193U JP H0740710 U JPH0740710 U JP H0740710U
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elastomer resin
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elongation
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造が容易で、厚みが薄くでき、段差による
食い込みが無く、着用者の外観を低下させず、伸縮性の
阻害が少なく、伸縮性の劣化が防止され、所望の伸縮特
性を容易に達成しやすく、着用が容易で、着用感が良好
で、且つ必要なゴムテープ様の伸縮性を所定部分に備え
た衣類を提供する。 【構成】 ショーツのウェスト部分10と裾部分11に
於いて本体生地1の表裏を挟むように2つ折にした本体
生地とは別個の伸縮性生地2が当てがわれ、本体生地1
の表裏と伸縮性生地2の間にそれぞれ150〜1200
%の伸びを有し、100%伸長時の引張応力が10〜2
00Kgf/cm2 で、150%伸長時の引張応力が1
00%伸長時の引張応力の5倍以内の熱接着性熱可塑性
エラストマー樹脂層3、3´が設けられ、熱プレスによ
って本体生地1と伸縮性生地2とが前記樹脂層を介して
熱接着積層されたショーツなどの衣類。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、伸縮性生地が少なくとも一部に用いられた衣類であって、当該衣類 のゴムテープ様の伸縮性を付与したい所定部分に熱接着性熱可塑性エラストマー 樹脂により、伸縮性ゴムテープに代わる、伸縮性ゴムテープ様の伸縮性を付与し た衣類に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、パンツ(女性用のショーツも含む意味である)やガードルなどのウ ェスト部分すなわちはき口や、あるいは足などの裾口部分、袖を有する上半身用 肌着(シャツ)のウェスト部分や袖先近傍部分、あるいは、タイツやパンティス トッキングのウェスト部分には、ゴムテープなどを縫製により取り付けたり、場 合によっては、袋状に縫製した空間にゴム紐を挿入するなどの手法により、伸縮 性を高め、その部分を身体の所定位置に係止してフィットさせ、着用中のずり上 がりやずり下がり、位置ずれなどを防止し、また、場合によってはフィツト感を 付与し、着用の際には当該部分のゴムテープの伸縮性を利用して広げて着用でき るなど、着脱の便と着心地の良さを増すことは従来より広く行われている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、前述したゴムテープやゴム紐を用いた衣類は、ゴムテープやゴム紐 の取り付けに、縫製などかなりの手間がかかり、例えばゴム紐をあらかじめ縫製 して形成した袋状の空間に挿入するには、まず袋状の空間を縫製により設け、且 つ人手によりゴム紐を前記袋状の空間に挿入しなければならず、また、ゴムテー プを直接衣類の所定部分に縫製により取り付ける場合においても、ゴムテープを 伸ばした状態で縫い付けるなど、かなりの手間がかかるのみならず、当該部分が 厚手となり、見栄えが悪く、特にこのような衣類を着用した上に更に比較的タイ トなアウターウェアーを着用した場合など、アウターウェアーにこの厚手の部分 が反映して着用外観が低下するなどの問題もある。また、ブラジャーなどに於い てはその上辺および/または下辺部の肌側にゴムテープが縫着されているが、こ の部分の厚みが厚くなって段差が生じ、しばしば、このゴムテープの部分が段差 により肌に食い込んで、肌にゴムテープ部分の転写跡が残り、水着などに着替え る場合にこの肌に食い込んだ跡がしばらくは消えずに残るため、見苦しいと言う 問題があり、また、ブラジャーは比較的多くのパーツからなるので縫製などにか なり手間がかかり、またその下辺部などはワイヤーなどが取り付けられることが 多く、更に厚みが増大しやすく、着用に際してごろごろするなど着用感の低下に つながると言った問題、ブラジャーの上辺部、例えばカップの上辺部は、乳房自 体に当接されるので、乳房が比較的柔らかいため、乳房に食い込みやすいなどと 言う問題もあった。
【0004】 本考案は、上記の問題点を解消し、製造に手間がかからず、製造が容易で従っ てコストを低減でき、ゴムテープなどを用いた場合に比べて当該部分の厚みを薄 くでき、従って見栄えが良く、また段差による食い込みも無く着用者の外観を低 下させることがなく、また、洗濯後物干し等で天日に晒して干す場合においても 耐候性が良くて当該部分の伸縮性の劣化が少ないゴムテープ様の伸縮性を所定部 分に備えた衣類を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を達成するために、本考案の衣類は次の構成を有する。 (1)伸縮性生地を用いてなる衣類において、ゴムテープ様の伸縮性を付与し たい前記衣類の所定部分が、衣類本体生地の上にほぼ帯状の熱接着性熱可塑性エ ラストマー樹脂層が積層され、更に前記熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂層の 上に前記熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂層を少なくともカバーする伸縮性生 地が積層された構造を有しており、前記積層構造は前記熱接着性熱可塑性エラス トマー樹脂の熱接着により接着されてなる積層構造であり、前記熱接着性熱可塑 性エラストマー樹脂が150〜1200%の伸びを有し、また100%伸長時の 引張応力が10〜200Kgf/cm2 であり、且つ、150%伸長時の引張応 力が100%伸長時の引張応力の5倍以内の熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂 である衣類。
【0006】 (2)前記本考案の衣類においては、熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂が4 00〜1200%の伸びを有し、また100%伸長時の引張応力が10〜100 Kgf/cm2 であり、且つ、150%伸長時の引張応力が100%伸長時の引 張応力の3倍以内の熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂である事が好ましい。
【0007】 (3)また、前記本考案の衣類においては、熱接着性熱可塑性エラストマー樹 脂が、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー樹脂、ポリスチレン系熱可塑性エラ ストマー樹脂、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー樹脂、ポリエステル系熱 可塑性エラストマー樹脂、ポリアミド系熱可塑性エラストマー樹脂、1,2−ポ リブタジエン系熱可塑性エラストマー樹脂、弗素系熱可塑性エラストマー樹脂、 ポリ塩化ビニル系熱可塑性エラストマー樹脂、および、エチレン−酢酸ビニル系 熱可塑性エラストマー樹脂からなる群から選ばれた少なくとも1種の熱可塑性エ ラストマー樹脂である事が好ましい。
【0008】 (4)また、前記本考案の衣類においては、熱接着性熱可塑性エラストマー樹 脂層が、フイルム状の熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂を用いて形成された熱 接着性熱可塑性エラストマー樹脂層である事が好ましい。
【0009】 (5)また、前記本考案の衣類においては、衣類が下着類である事が好ましい 。 (6)また、前記本考案の衣類においては、衣類がブラジャーであって、ゴム テープ様の伸縮性を付与したい所定部分が、前記ブラジャーの上辺部および/ま たは下辺部である事が好ましい。
【0010】 (7)また、前記本考案の衣類においては、衣類がガードルまたはパンツであ って、ゴムテープ様の伸縮性を付与したい所定部分が、前記ガードルまたはパン ツのウェスト部分および/または裾部分であるである事が好ましい。
【0011】
【作用】
(1)本考案の衣類は、伸縮性生地を用いてなる衣類において、ゴムテープ様 の伸縮性を付与したい前記衣類の所定部分が、衣類本体生地の上にほぼ帯状の熱 接着性熱可塑性エラストマー樹脂層が積層され、更に前記熱接着性熱可塑性エラ ストマー樹脂層の上に前記熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂層を少なくともカ バーする伸縮性生地が積層された構造を有しており、前記積層構造は前記熱接着 性熱可塑性エラストマー樹脂の熱接着により接着されてなる積層構造を有するの で、この部分の積層に縫製などの手間がかからず製造が容易で従ってコストを低 減でき、しかもゴムテープなどを用いた場合に比べて当該部分の厚みをかなり薄 くでき、従って見栄えが良く、また衣類を着用した場合にこの部分の段差による 身体への食い込みも無く着用者の外観を低下させることがない。熱接着性熱可塑 性エラストマー樹脂の熱接着により積層されているので、縫製糸による伸縮性の 阻害が無く、また、熱可塑性エラストマー樹脂層は伸縮性生地に接着剤などを用 いて接着されているものではなく、熱融着により接着されているので、接着剤を 用いて接着した場合に比べて、接着剤による伸縮性の阻害が無く、熱可塑性エラ ストマー樹脂の本来の伸縮性が十分に発揮される。熱可塑性エラストマー樹脂は ゴムテープなどに比べて、厚さを変化させることや、種類を2種類以上変えて用 いることも容易であり、所望の要求特性に応じて厚みを変えたり、適用部位によ って2種類以上の異なる樹脂を適用してそれぞれの要求特性に適合できるものが 選定できたり、同じ適用部位に於いても特定方向例えば幅方向に厚みを変えて適 用するとか特定方向に樹脂の種類を変えて適用することによって、微妙な伸縮パ ワーの調整も比較的容易に出来るというメリットもある。
【0012】 また、前記熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂層はその表裏面とも前記伸縮性 生地で覆われているので、洗濯した後物干し等で天日に晒して干す場合において も、直射日光に熱可塑性エラストマー樹脂層が直接晒されることはなく、従って 、耐候性が改良され、熱可塑性エラストマー樹脂層の光などによる劣化を少なく でき当該部分の伸縮性の劣化を少なくする事ができると共に、熱可塑性エラスト マー樹脂層が直接肌に当たることはないので、肌触りも良好に保つことができる 。
【0013】 また、前記熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂は150〜1200%の伸びを 有し、また100%伸長時の引張応力が10〜200Kgf/cm2 であり、且 つ、150%伸長時の引張応力が100%伸長時の引張応力の5倍以内の熱接着 性熱可塑性エラストマー樹脂が用いられているので、十分な伸縮性を有し、例え ばショーツのウェスト部分などに適用する場合でも、ウェストのサイズよりもお よそ1.5倍程度大きなヒップを通過できるに十分なほど伸長して着用でき、し かも伸長した際の応力が大きすぎず、余り大きな力をかけずに伸長することがで き、着用を阻害しない。また、仮に製品サイズ適用範囲の上限のサイズを有する 人や多少それより大きなサイズの人が着用しても、150%伸長時の引張応力が 100%伸長時の引張応力の5倍以内の熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂が用 いられているので、必要以上にあまりに締め付けパワーが強すぎて、着用感が低 下することも無く、目的とするゴムテープ様の伸縮性を所定部分に備えた衣類を 提供することができる。
【0014】 (2)本考案の衣類において、熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂が400〜 1200%の伸びを有し、また100%伸長時の引張応力が10〜100Kgf /cm2 であり、且つ、150%伸長時の引張応力が100%伸長時の引張応力 の3倍以内の熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂である好ましい態様とすること により、伸縮性を付与すべき所定部分が十分な伸縮性を有し、前述したように例 えばショーツのウェスト部分などに適用する場合でも、ウェストのサイズよりも およそ1.5倍程度大きなヒップを通過できるに十分なほど伸長して着用でき、 しかも伸長した際の応力が小さくでき、より小さな力で伸長することができ、着 用がより容易になると共に、仮に製品サイズ適用範囲の上限のサイズを有する人 や多少それより大きなサイズの人が着用しても、150%伸長時の引張応力が1 00%伸長時の引張応力の3倍以内の熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂が用い られているので、締め付けパワーが必要以上に強過ぎることがなく、しかもより しっかりと固定でき着用安定性がより優れ、着用感がより改善されたゴムテープ 様の伸縮性を所定部分に備えた衣類を提供することができる。
【0015】 (3)また、本考案の衣類において、熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂が、 ポリウレタン系熱可塑性エラストマー樹脂、ポリスチレン系熱可塑性エラストマ ー樹脂、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー樹脂、ポリエステル系熱可塑性 エラストマー樹脂、ポリアミド系熱可塑性エラストマー樹脂、1,2−ポリブタ ジエン系熱可塑性エラストマー樹脂、弗素系熱可塑性エラストマー樹脂、ポリ塩 化ビニル系熱可塑性エラストマー樹脂、および、エチレン−酢酸ビニル系熱可塑 性エラストマー樹脂からなる群から選ばれた少なくとも1種の熱可塑性エラスト マー樹脂である好ましい態様とすることにより、これらの熱接着性熱可塑性エラ ストマー樹脂は入手が比較的容易であり、耐洗濯性などの耐久性に於いても実用 に耐え得る耐久性を有し、皮膚がかぶれるなどの悪影響も無く、有効に本考案に 適用でき好ましい。
【0016】 (4)また、本考案の衣類において、熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂層が 、フイルム状の熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂を用いて形成された熱接着性 熱可塑性エラストマー樹脂層である好ましい態様とすることにより、本考案の衣 類を工業的に大量に生産する場合には、フィルム状のものが生地の要尺を節約で き経済的である。すなわち熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂として溶液状ない しエマルジョンの形態のものを用いる場合には長尺の生地にあらかじめ所定のパ ターンに従って、所定部分に熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂溶液ないしエマ ルジョンを所定のパターンに従ってスプレーしたり塗布する場合が多く、従って 生地を裁断して所定の形にする場合に、製品として使用されないカット屑の部分 が多くなるが、フイルム状の熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂を使用する場合 は、あらかじめ長尺の生地に所定のパターンに従って所定部分に熱接着性熱可塑 性エラストマ樹脂フイルムを載せておく必要はなく、従って自由なパターンで生 地を裁断できるため、なるべく生地のカット屑が少なくなるようなパターン配置 にして生地を裁断することができ従って生地を効率的に使用でき、生地の要尺を 少なくすることができる。しかもスプレーや塗布に比べてむらが少なく均一に付 与でき、また、例えば付与パターンがやや複雑な形になる場合であっても、フイ ルム状の場合はそのパターンに合わせてあらかじめ裁断しておくので、所望の形 に精度良く加工できる。
【0017】 (5)また、本考案の衣類において、衣類が下着類である好ましい態様とする ことにより、下着類は一般に身体にフィツトさせて着用されるものが多く、従来 ゴムテープやゴム紐が使用されていた下着類の所定部分が、本考案で言う熱接着 性熱可塑性エラストマー樹脂の熱接着により接着されてなる積層構造に置き換え られた下着類とすることによって、当該所定部分の厚みが少なくすることができ 、この部分の段差も極めて少なくなり、また、この部分に縫製糸がほとんどない ので、身体にこの部分が圧接されても不快感をより少なくすることができ、しか もアウターウェアーにこの部分の厚みが反映する欠点のない下着類を提供できる 。
【0018】 (6)また、本考案の衣類においては、衣類がブラジャーであって、ゴムテー プ様の伸縮性を付与したい所定部分が、前記ブラジャーの上辺部および/または 下辺部である好ましい態様とすることにより、ブラジャーは直接肌に接して着用 される衣類であり、本考案のブラジャーに於いてはその上辺および/または下辺 部の部分の厚みを従来のゴムテープ使いに比べて薄くでき、この部分の段差によ り当該部分が肌に食い込む事が無く、肌に当該部分の転写跡が残らず、水着など に着替える場合にもこの肌に食い込んだ跡がしばらくは消えずに残るため、見苦 しいと言う問題も解消される。また、ブラジャーは比較的多くのパーツからなる ので縫製などにかなり手間がかかるが、ゴムテープを縫着する場合に比べてこの 部分の加工に要する手間をより簡素化でき、またブラジャーの下辺部などはワイ ヤーなどが取り付けられることが多く、厚みが増大して着用に際してごろごろす るなど着用感の低下につながると言った問題を、少なくとも本考案で適用する所 定部分の厚みがゴムテープを縫着する場合に比べて薄くすることができる分だけ 軽減できる。また、ブラジャーの上辺部、例えばカップの上辺部に適用した場合 には、この部分は乳房自体に当接されるが、柔らかい乳房に食い込むなどの問題 が解消される。
【0019】 (7)また、本考案の衣類において、衣類がガードルまたはパンツであって、 ゴムテープ様の伸縮性を付与したい所定部分が、前記ガードルまたはパンツのウ ェスト部分および/または裾部分である好ましい態様とすることにより、特にガ ードルまたはパンツのウェスト部分に適用した場合に於いては、前述したように この部分の厚みを薄くでき、ウェスト部分はスカートやパンティストッキングな どが着用されて重なることが多く、ウェスト部分の見苦しい厚みの増大を少なく する事ができ好ましい。また、裾部分に適用されることにより、太ももへの食い 込みなどがなく、また、この部分の厚みも厚くならないので、アウターウェアー への厚みの反映が無く着用者の美しいシルエットを保持することができるガード ルないしパンツを提供できる。尚、本考案に於いて、特に断らない限りパンツと はショーツなども含む概念で用いている。
【0020】
【実施例】
本考案に於いて伸縮性生地を用いてなる衣類および当該衣類に於いてゴムテー プ様の伸縮性を付与したい前記衣類の所定部分の例としては、例えばブラジャー の上辺部および/または下辺部やあるいはカップの上辺部に例えばレースなどを 取り付ける場合など;ガードルやパンツのウェスト部分とか裾部分など;肌着の ウェスト部分、裾部分、袖口近傍、襟繰りなど;スリップの裾部分や上辺部など ;ペチコート、タップパンツ、キュロットペチコートのウェスト部分など;ウェ ストニッパーの上辺部および/または下辺部など;ボディースーツの裾部分や上 辺部など;パンティストッキング、タイツのウェスト部分など;スパッツのウェ スト部分や裾部分など;水着の裾部分や上辺部などが挙げられるが、本考案の目 的を達成するものであればこれらに限定されるものではない。前述した作用の項 で記載した理由により下着類、より好ましくは、ブラジャーの上辺部および/ま たは下辺部やガードルやパンツのウェスト部分とか裾部分など特に有効なものの 例である。尚、本考案に於いて伸縮性生地を用いてなる衣類とは衣類のすべての 部分が伸縮性生地で構成されている必要は無く、必要に応じて本考案の目的達成 を阻害しない部位に於いて適宜非伸縮性の生地が使用されいる部位があっても良 いことは勿論である。ただし、本考案に於いて、ゴムテープ様の伸縮性を付与し たい前記衣類の所定部分は伸縮性生地が用いられている。伸縮性生地としては、 素材繊維がポリウレタン系弾性繊維糸などで代表される弾性繊維糸などを含んで いる、素材自体が伸縮性を有するものであっても良いし、素材自体は格別伸縮性 は大きくないが、編みないし織り組織により伸縮性が発現される伸縮性を有する 編物または織物など、いずれに於いても目的に応じて適宜選定すれば良い。
【0021】 本考案に於いて、ゴムテープ様の伸縮性を付与したい前記衣類の所定部分は前 記熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂を用いた熱接着により形成されるので、特 にこの部分を形成するための縫製は不要となるが、他の目的のため必要な例えば 飾り縫いや、その他衣類の設計上必要な縫製部分がこの部分に設けられることが あっても、実質上本考案の目的とする当該所定部分の伸縮性が保持されている限 り差支えない。
【0022】 熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂としては、150〜1200%の伸び(J IS K6301)を有し、また100%伸長時の引張応力(JIS K630 1)が10〜200Kgf/cm2 であり、且つ、150%伸長時の引張応力が 100%伸長時の引張応力の5倍以内の熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂を用 いることが、ゴムテープ様の伸縮性を付与したい所定部分に十分な伸縮性を付与 し、着用の際に容易に伸長して着用でき、しかも伸長した際の応力が大きすぎず 、余り大きな力をかけずに伸長することができ、また、必要以上にあまりに締め 付けパワーが強すぎて、着用感が低下することも無く、必要なゴムテープ様の伸 縮性を所定部分に付与することができる。更にこの点に於いては、400〜12 00%の伸びを有し、また100%伸長時の引張応力が10〜100Kgf/c m2 であり、且つ、150%伸長時の引張応力が100%伸長時の引張応力の3 倍以内の熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂を用いることがより好ましい。
【0023】 熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂の融点ないし軟化点としては、適用される 生地を加熱接着する際に生地を痛めないで加工できる範囲の融点ないし軟化点を 有し、また洗濯後に乾燥機で乾燥される場合に接着がはがれてしまわないなどの 点も考慮して、融点であれば100℃以上で、且つ適用される生地の素材の融点 以下の範囲の融点を有するもの、あるいは、ビカット軟化点が50℃以上で、且 つ適用される生地の素材の融点以下の範囲のビカット軟化点を有するものを用い ることが好ましいが、余りこれらの融点や軟化点が高すぎると、加熱温度を高く する必要があり加工もしにくく不経済になるので通常は融点ないしビカット軟化 点は300℃以下の範囲のものを選定することが好ましい。
【0024】 熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂としては、例えば、ポリウレタン系熱可塑 性エラストマー樹脂、ポリスチレン系熱可塑性エラストマー樹脂、ポリオレフィ ン系熱可塑性エラストマー樹脂、ポリエステル系熱可塑性エラストマー樹脂、ポ リアミド系熱可塑性エラストマー樹脂、1,2−ポリブタジエン系熱可塑性エラ ストマー樹脂、弗素系熱可塑性エラストマー樹脂、ポリ塩化ビニル系熱可塑性エ ラストマー樹脂、エチレン−酢酸ビニル系熱可塑性エラストマー樹脂等が好まし く用いられ、また、これらの2種以上を適宜用いても良い。入手が現時点で最も 容易で、比較的所望の物性のものが容易に入手できると言う観点からは、ポリウ レタン系熱可塑性エラストマー樹脂(具体的市販品の例としては、例えば日本ミ ラクトラン社製の“ミラクトラン E785MSME”など)が例示され、また 耐候性が良好であると言う観点からは、弗素系熱可塑性エラストマー樹脂が例示 される。
【0025】 これらの熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂を用いて生地を熱接着するには、 生地の所定部分にほぼ帯状に所定の形状で熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂を 適用するが、熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂としては、溶液状ないしエマル ジョンの形態のもの、フィルム状のもの、粉末状のもの等適宜の態様のものが用 いられ、扱いやすいと言う観点からは溶液状ないしエマルジョンの形態のもの、 フィルム状のものが好ましく、大量に生産する場合には、フィルム状のものが生 地の要尺を節約でき経済的である。すなわち溶液状ないしエマルジョンの形態の ものを用いる場合には長尺の生地にあらかじめ所定のパターンに従って、所定部 分に熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂溶液ないしエマルジョンを塗布する場合 が多く、従って生地を裁断して所定の形にする場合に、製品として使用されない カット屑の部分が多くなるが、フイルム状の熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂 を使用する場合は、あらかじめ長尺の生地に所定のパターンに従って所定部分に 熱接着性熱可塑性エラストマ樹脂フイルムを載せておく必要はなく、従って自由 なパターンで生地を裁断できるため、なるべく生地のカット屑が少なくなるよう なパターン配置にして生地を裁断することができ、従って生地を効率的に使用で きるので生地の要尺を少なくすることができる。また、スプレーや塗布に比べて むらが少なく均一に付与でき、また、例えば付与パターンがやや複雑な形になる 場合であっても、フイルム状の場合はそのパターンに合わせてあらかじめ裁断し ておくので、所望の形に精度良く加工できる。
【0026】 フイルム状物を用いる場合に、その厚さは目的とする衣類の種類や、付与部分 、目的とする付与したい伸縮性の程度や熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂の種 類などによって変わるので一概に規定できないが、通常、15〜150μm程度 の厚さのものが用いられる。
【0027】 熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂は熱接着されるそれぞれの生地の向かい合 った面のいずれか少なくとも一方または両方の面に溶液またはエマルジョン状で あれば塗布したり、粉末状であれば所定部分に帯状の所定形状になるように載せ たり、フィルム状であれば同じく帯状で所定形状のフィルムを生地の向かい合っ た面のいずれか少なくとも一方または両方の面に載せたり、生地の向かい合った 面の間に挟むなどして熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂を配置し、熱圧着など の適宜の加熱手段で熱接着する。
【0028】 熱接着させる際の加熱条件は特に限定するものではなく、熱接着が可能な加熱 温度以上で、使用される生地をいためない温度以下で行われるが、用いる熱接着 性熱可塑性エラストマー樹脂の種類や使用される生地の素材の種類によって異な り、また高温で短時間で熱接着する場合と、より低い温度でやや時間を長くして 熱接着する場合など適宜選定すれば良いが、通常は100〜300℃の熱プレス が用いられる。高温でも短時間で熱接着する場合は、生地をいためないで接着で きる。
【0029】 熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂層の厚さも特に制限するものではなく熱接 着が可能な程度以上の厚さで、必要とする伸縮パワーの程度に応じて厚さを厚く したり薄くしたりすればよい。
【0030】 以下、図面を参照しながら具体的実施例に即し更に本考案を説明するが、本考 案はこれらの実施例にのみ限定されるものではない。 図1は本考案のショーツの一態様の正面図である。また図2〜図4もそれぞれ 異なる態様の本考案のショーツの正面図を示したものである。図5は本考案のガ ードルの正面図、図6は本考案のブラジャーの斜視図であり、図7は本考案の肌 着の正面図である。図1〜7に於いては、熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂層 が施されている部分をやや長めの点線で示したが、これは熱接着性熱可塑性エラ ストマー樹脂層が設けられている位置を概念的に分かりやすく説明するための模 式的図示のためであって、熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂層の横幅がこの点 線で示された幅と等しいことを意味するものではない。
【0031】 また、図8〜図27は本考案の衣類のゴムテープ様の伸縮性を付与した部分の 近傍の断面構造をモデル的に示した断面模式図である。図8〜図27に於いては 、図の左側が衣類の表側、右側が衣類の肌側になるような位置で図示してある。
【0032】 図1の本考案のショーツに於いて、1はショーツの本体生地、10はウェスト 部分、11は裾部分である。2は本体生地の表裏を挟むように2つ折にした本体 生地とは別個の伸縮性生地を示している。このウェスト部分の断面(A−A´方 向)は、例えば図13に示したような断面になっている。すなわち本体生地1の 表裏を挟むように2つ折にした本体生地とは別個の伸縮性生地2があてがわれ、 本体生地1の表裏と伸縮性生地2の間にそれぞれ熱接着性熱可塑性エラストマー 樹脂層3、3´が設けられ、例えば熱プレスなどによって熱接着され、本体生地 1と伸縮性生地2と熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂層3、3´が積層された 構造となっている。こうすることによって、この部分に縫製することなしに、ゴ ムテープ様の伸縮性を付与することができ、熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂 層3、3´は、伸縮性生地に覆われており、外部に露出していないので、洗濯し た後に物干し等で天日に晒して干す場合においても、直射日光に熱可塑性エラス トマー樹脂層が直接晒されることはなく、従って、耐候性が改良され、熱可塑性 エラストマー樹脂層の光などによる劣化を少なくでき当該部分の伸縮性の劣化を 少なくする事ができると共に、熱可塑性エラストマー樹脂層が直接肌に当たるこ とはないので、肌触りも良好に保つことができる。
【0033】 11は裾部分であり、この部分の構造も上記のウェスト部分と同様の構造にな っていて同様に、この部分も縫製することなしに、ゴムテープ様の伸縮性を付与 することができる。このような、ゴムテープ様の伸縮性を付与する所定部分の構 造は、前述した図13に示された構造のみでなく、図14〜図27に示された他 の態様の構造のうち適当な態様に変更しても良い。この点は後述する他の衣類の 例に於いても同様である。
【0034】 すなわち図14に示したゴムテープ様の伸縮性を付与した部分の近傍の断面構 造に於いては、図13に示した構造と異なるところは、熱接着性熱可塑性エラス トマー樹脂層3が本体生地の表裏を挟むように2つ折にした伸縮性生地2と同様 に本体生地の表裏を挟むように施されている点であり、特に限定するものではな いがこのような態様は、熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂層3としてはフィル ムの形態で用いるのが便利である。
【0035】 図15に示したゴムテープ様の伸縮性を付与した部分の近傍の断面構造に於い ては、図13に示した構造と異なるところは、本体生地の表裏を挟むように2つ 折にした本体生地とは別個の伸縮性生地2の生地の裁ち端がそれぞれ更に内側に 折り込まれて、生地の裁ち端が外部に現れないように処理されている点でより好 ましい態様と言える。尚ここで4、4´は伸縮性生地2の生地の裁ち端の内側に 折り込まれた部分を示している。
【0036】 図16に示したゴムテープ様の伸縮性を付与した部分の近傍の断面構造に於い ては、図15に示した構造と異なるところは、熱接着性熱可塑性エラストマー樹 脂層3が図14の場合と同様な態様になっている点である。
【0037】 図17に示したゴムテープ様の伸縮性を付与した部分の近傍の断面構造に於い ては、図16に示した構造と異なるところは、熱接着性熱可塑性エラストマー樹 脂層3が伸縮性生地2の裏側に沿って設けられ、且つ更に伸縮性生地2の生地の 裁ち端の内側に折り込まれた部分4、4´と本体生地1との間に熱接着性熱可塑 性エラストマー樹脂層5、5´が更に設けられて熱接着されており、ゴムテープ 様の伸縮性をより強化し、接着性もより強固になっている点である。
【0038】 図18に示したゴムテープ様の伸縮性を付与した部分の近傍の断面構造に於い ては、図17に示した構造と異なるところは、衣類の表側すなわち図の左側半分 の構造は図17と同一であるが、衣類の肌側すなわち図の右側半分に於いては、 図14の右半分の構造と同一にしてある点である。こうすることにより、衣類の 表側からは裁ち端が見えず見栄えは良好になっているが、衣類の肌側は裁ち端を 内側に折り込んでおらず、製造を容易にして、より経済的にコスト削減を図って いる点である。
【0039】 図19に示したゴムテープ様の伸縮性を付与した部分の近傍の断面構造に於い ては、図18に示した構造と異なるところは、熱接着性熱可塑性エラストマー樹 脂層3、3´を必要最小限の部位に設けることにより、更にコスト削減を図った 態様である。
【0040】 またゴムテープ様の伸縮性を付与した部分の近傍の断面構造に於いて、本体生 地とは別個の伸縮性生地を用いた他の例としては、図26ないし図27に示すよ うに、例えば本体生地1の表側または肌側に熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂 層3が設けられ、それぞれ熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂層3の上に伸縮性 生地2があてがわれ、熱接着されたものもあげられる。このタイプは構造が簡単 で製造に手間がかからずコストの面では有利ではあるが、裁ち端が上から非常に 良く見えやすい構造であるので、見栄えが余り良好でないという点を考慮してお く必要がある。
【0041】 また、図8〜12は本体生地とは別個の伸縮性生地を用いるのではなく、本体 生地の端部を帯状に折り返して、本体生地とその折り返し部分の間に熱接着性熱 可塑性エラストマー樹脂層を設け熱接着された構造を有するものの幾つかの態様 を示している。
【0042】 これらのタイプはいずれも衣類の表側からは裁ち端が見えないので好ましい態 様の1つである。 図8は本体生地1の端を肌側に帯状に折り返し、折り返し部分6と本体生地1 の間に当該生地の折り返しに沿って熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂層3が設 けられている。図では、説明を分かりやすくするために熱接着性熱可塑性エラス トマー樹脂層3が前記生地の折り返しに沿って逆U字状に設けられたような形で 記載されているが、熱接着後は熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂層3の相互に 向かい合った面は相互に熱接着されるので、仕上がり状態は熱接着性熱可塑性エ ラストマー樹脂層3は一体となっている。他の例に於いても特に説明していない が、熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂層どうしが直接相互に向かい合った面は 熱融着により一体となっていることは同様である。このタイプは熱接着がより強 固になる。
【0043】 図9のゴムテープ様の伸縮性を付与した部分の近傍の断面構造は、図8と異な る点は熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂層3が図8のように生地の折り返しに 沿って逆U字状に設けられたものではなく、本体生地1と折り返し部分6の間に 熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂層3が単相で設けられている例である。図8 のタイプに比べより製造が容易になっている。
【0044】 図10のゴムテープ様の伸縮性を付与した部分の近傍の断面構造に於いては、 図9と異なる点は、折り返し部分6の先端部分7を更に内側に折り返して、裁ち 端が肌側からも見えないようにした態様である。
【0045】 図11のゴムテープ様の伸縮性を付与した部分の近傍の断面構造に於いては、 折り返し部分6の先端部分7を更に内側に折り返して、裁ち端が肌側からも見え ないようにした点は図10の態様と同じであるが、図10と異なる点は、熱接着 性熱可塑性エラストマー樹脂層3が所定部分の生地の裏側に沿って設けられてお り、より熱接着を確実にした態様である。
【0046】 図12のゴムテープ様の伸縮性を付与した部分の近傍の断面構造に於いては、 折り返し部分6の先端部分7を更に内側に折り返して、裁ち端が肌側からも見え ないようにした点は図10の態様と同じであるが、図10と異なる点は、熱接着 性熱可塑性エラストマー樹脂層3の接着部分を、折り返し部分6の更に内側に折 り返された先端部分7の部分のみにした点であり、コストの低減タイプ、あまり 強い伸縮力を必要としない部位などに有用な態様である。
【0047】 以上に、説明した態様は、いずれも図1に示したショーツのウェスト部分10 ないしは裾部分11に適用できる。 図2に示した本考案のショーツに於いては、そのウェスト部分10は図14に 示した態様を採用しているが図1と同様他の態様でも良い。図1のショーツと異 なる点は裾部分11であり、裾部分11に伸縮性生地2として伸縮性レースが用 いられている例である。この裾部分の断面構造は、図20に示された断面構造が 用いられている。すなわち本体生地1の先端部分に当該先端部と一部が重なるよ う伸縮性レースからなる伸縮性生地2が本体生地1の表側に重ねられており、こ の両者の生地の間の重ね合わされた部分に帯状に熱接着性熱可塑性エラストマー 樹脂層3が設けられ、熱プレスなどによって熱接着されている。このように伸縮 性レースなどの装飾布を用いてその部分に必要なゴムテープ様の伸縮性を付与す ることもできる。
【0048】 この例の様に裾部分に伸縮性レースやその他の図1の裾部分と比べてやや幅の 広い生地を熱接着させる場合には、その断面構造は図20に示した態様に限られ るものではなく、例えば図21〜図23のような構造の態様を採用しても良い。
【0049】 図21に示したゴムテープ様の伸縮性を付与した部分の近傍の断面構造に於い ては、図20に示した構造と異なるところは、本体生地1の肌側に熱接着性熱可 塑性エラストマー樹脂層3を介して伸縮性生地2が設けられている点である。
【0050】 また、図22に示した構造は、図21と異なる点は本体生地1の先端部が内側 に折り返されて、当該折り返し部分6の肌側部分と伸縮性生地2とが熱接着性熱 可塑性エラストマー樹脂層3を介して熱接着されている点であり、他の点は図2 1の態様と同様である。
【0051】 同じく図23に示したゴムテープ様の伸縮性を付与した部分の近傍の断面構造 に於いては、図20に示した構造と異なる点は伸縮性生地2の上側の裁ち端が内 側に折り込まれ、当該内側に折り込まれた部分4の肌側が熱接着性熱可塑性エラ ストマー樹脂層3を介して本体生地1の先端部に熱接着されている点である。
【0052】 また、図示を省略しているが、上記図22や図23に示された構造の肌側と表 側が入れ代わった構造、すなわち左右線対象の鏡像に相当する構造のものも使用 できる。
【0053】 次に図3に示す本考案のショーツに於いては、裾部分11は図8に示した態様 の構造を採用しているが図1で説明したと同様に他の態様を採用してもよい。図 3のショーツに於いてはウェスト部分10に伸縮性生地2として伸縮性レースが 用いられている例である。このウェスト部分の断面構造は、図24に示された断 面構造が用いられている。すなわち本体生地1の上側の先端部分に当該先端部と 一部が重なるよう伸縮性レースからなる伸縮性生地2が本体生地1の表側に重ね られており、この両者の生地の間の重ね合わされた部分に帯状に熱接着性熱可塑 性エラストマー樹脂層3が設けられ、熱プレスなどによって熱接着されている。 このように伸縮性レースなどの装飾布を用いてウェスト部分に必要なゴムテープ 様の伸縮性を付与することもできる。
【0054】 この例の様にウェスト部分に伸縮性レースやその他図1のウェスト部分と比べ てやや幅の広い生地を熱接着させる場合には、その断面構造は図24に示した態 様に限られるものではなく、例えば図25のような構造の態様を採用しても良い 。
【0055】 図25に示したゴムテープ様の伸縮性を付与した部分の近傍の断面構造に於い ては、図24に示した構造と異なるところは、本体生地1の肌側に熱接着性熱可 塑性エラストマー樹脂層3を介して伸縮性生地2が設けられている点である。 その他図示していないが、かかるウェスト部分のゴムテープ様の伸縮性を付与 した部分の近傍の断面構造としては、図22や図23に於いて本体生地1と伸縮 性生地2とを入れ替えただけで実質的に同様の断面構造のものも採用できる。
【0056】 次に図4に示した本考案のショーツに於いては、そのウェスト部分10は図1 1に示した態様を採用しているが、図1の例の場合と同様に他の態様でも良い。 図2のショーツと異なる点は裾部分11であり、図2に示したショーツは裾部分 11全体に伸縮性生地2として伸縮性レースが用いられている例であるが、図4 に示したショーツに於いてはこの裾部分のうち前裾から脇裾の一部に渡る部分1 2に伸縮性生地2として伸縮性レースが用いられている例である。この裾部分の 断面構造は、図20に示された断面構造が用いられているが、図2の例で説明し たように他の構造としても良い。またこの図4の態様に於いては、後側の裾13 は図11に示した構造を採用しているが、図1で説明した裾部分11と同様他の 構造にしてもよい。
【0057】 図5に本考案のガードルの正面図を示す。このガードルのウェスト部分は、図 11に示された断面構造が用いられている。しかし、この部分は図1のウェスト 部分の断面構造の際に説明したと同様に図8〜10や図12〜19、図26〜2 7に示したような他の断面構造としてもよい。また場合によっては、図3のショ ーツの説明で示したような態様のウェスト構造としてもよい。また、このガード ルの裾部分11には、伸縮性生地2として伸縮性レースが用いられている。この 裾部分の断面構造は、図20に示された断面構造が用いられているが、図21〜 23に示したような構造としてもよい。また、場合によっては裾部分に伸縮性レ ースを用いずに図1の裾部分11と同様の態様にしてもよい。勿論裾部分にゴム テープ様の伸縮性を付与する必要がない場合には、この部分にゴムテープ様の伸 縮性が付与されない構造にしてもよい。
【0058】 次に図6は本考案のブラジャーの一例の斜視図である。土台布16(この例で は土台布としてバック布までも含めた意味で使用している。)およびカップ布1 7も含めたブラジャーの上辺部18と土台布の下辺部19の断面構造が図9で示 された構造となっている。こうすることによってブラジャーを身体にしっかりフ ィットし得るゴムテープ様の伸縮性を付与している。このブラジャーに於いては その上辺および下辺部の部分の厚みを従来のゴムテープ使いに比べて薄くでき、 従って、この部分の段差により当該部分が肌に食い込む事が無く、肌に当該部分 の転写跡が残らず、水着などに着替える場合にもこの肌に食い込んだ跡がしばら くは消えずに残るため、見苦しいと言う問題も解消される。また、ブラジャーは 比較的多くのパーツからなるので縫製などにかなり手間がかかるが、ゴムテープ を縫着する場合に比べてこの部分の加工に要する手間をより簡素化でき、またブ ラジャーの下辺部などはワイヤーなどが取り付けられることが多く、厚みが増大 して着用に際してごろごろするなど着用感の低下につながると言った問題を、少 なくとも本考案で適用する所定部分の厚みがゴムテープを縫着する場合に比べて 薄くすることができる分だけ軽減できる。また、本実施例のブラジャーに於いて はカップの上辺部にもゴムテープ様の伸縮性を有する本考案の熱接着性熱可塑性 エラストマー樹脂層の熱接着による積層構造が適用しされているが、この部分は 乳房自体に当接されるが、柔らかい乳房に食い込むなどの問題が解消される。
【0059】 本実施例では、ブラジャー上辺部および下辺部のほぼ全体にゴムテープ様の伸 縮性を付与した例を示したが、必要に応じて上辺部のみとか下辺部のみに適用し ても良いし、また、例えば土台布の部分のみのようにブラジャー上辺部および/ または下辺部の一部に部分的に適用しても良い。
【0060】 次に図7に本考案の肌着の正面図を示した。この肌着に於いては、袖口近傍1 4に伸縮性生地2として伸縮性レースが用いられている例である。この袖口近傍 14の断面構造は、図20に示された断面構造が用いられている。しかし、必要 に応じて図21〜図23に示されたような他の構造にしてもよいし、場合によっ ては図8〜19や図26〜27の断面構造としてもよい。このようにして袖口近 傍に必要なゴムテープ様の伸縮性を付与し、袖口のずり上がりを防止できる。
【0061】 またこの肌着のウェスト部分の断面構造は図20に示された構造を採用してい る。すなわち本体生地1のウェスト部分10に於いて本体生地1と一部が重なる よう伸縮性レースからなる伸縮性生地2が本体生地1の表側に重ねられており、 この両者の生地の間の重ね合わされた部分に帯状に熱接着性熱可塑性エラストマ ー樹脂層3が設けられ、熱プレスなどによって熱接着されている。このように伸 縮性レースなどの装飾布を用いてウェスト部分に必要なゴムテープ様の伸縮性を 付与し着用時の安定性を付与することができる。この肌着のウェスト部分の断面 構造は図20に示された構造以外に、例えば図21〜23に示されたような断面 構造としてもよい。
【0062】 以上、具体例として本考案の理解を容易にするために、幾つかの例を図示した が、この図示した態様のもののみに限定されるものではなく、また、前述した他 の衣類についても、適宜適用できることは、容易に理解されるところである。
【0063】
【考案の効果】
(1)本考案の衣類は、所定部分にゴムテープ様の伸縮性を付与でき、当該所 定部分の形成に縫製が不要で手間がかからず製造が容易で従ってコストを低減で き、しかもこの部分の厚みをかなり薄くでき、従って見栄えが良く、また段差に よる食い込みも無く着用者の外観を低下させることがなく、この部分の伸縮性の 阻害が少なく、溶剤による悪影響もなく、耐候性が良好で伸縮性の劣化が防止さ れており、所望の伸縮特性を容易に達成しやすく、当該所定部分の肌触りも良好 に保つことができ、当該所定部分を伸長して着用する場合に余り大きな力をかけ ずに伸長することができ着用が容易で、締め付けパワーが強すぎることがなく、 着用感が良好で、且つ必要なゴムテープ様の伸縮性を所定部分に備えた衣類を提 供できる。
【0064】 (2)本考案の衣類において、熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂が400〜 1200%の伸びを有し、また100%伸長時の引張応力が10〜100Kgf /cm2 であり、且つ、150%伸長時の引張応力が100%伸長時の引張応力 の3倍以内の熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂である好ましい態様とすること により、伸縮性を付与すべき所定部分が十分必要な伸縮性を有し、しかも伸長し た際の応力が比較的小さく、より小さな力で伸長することができ、着用がより容 易になると共に、締め付けパワーが必要以上に強過ぎることがなく、しかもより しっかりと固定でき着用安定性がより優れ、着用感がより改善されたゴムテープ 様の伸縮性を所定部分に備えた衣類を提供をできる。
【0065】 (3)また、本考案の衣類において、熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂が、 ポリウレタン系熱可塑性エラストマー樹脂、ポリスチレン系熱可塑性エラストマ ー樹脂、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー樹脂、ポリエステル系熱可塑性 エラストマー樹脂、ポリアミド系熱可塑性エラストマー樹脂、1,2−ポリブタ ジエン系熱可塑性エラストマー樹脂、弗素系熱可塑性エラストマー樹脂、ポリ塩 化ビニル系熱可塑性エラストマー樹脂、および、エチレン−酢酸ビニル系熱可塑 性エラストマー樹脂からなる群から選ばれた少なくとも1種の熱可塑性エラスト マー樹脂である好ましい態様とすることにより、これらの熱接着性熱可塑性エラ ストマー樹脂は入手が比較的容易であり、耐洗濯性などの耐久性に於いても実用 に耐え得る耐久性を有し、皮膚がかぶれるなどの悪影響も無く、工業的に容易に ゴムテープ様の伸縮性を所定部分に備えた衣類を提供できる。
【0066】 (4)また、本考案の衣類において、熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂層が フイルム状の熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂を用いて形成された熱接着性熱 可塑性エラストマー樹脂層である好ましい態様とすることにより、生地の要尺を 節約でき経済的であり、しかもむらが少なく均一に付与でき、また、所望の形に 精度良く加工されたゴムテープ様の伸縮性を所定部分に備えた衣類を提供できる 。
【0067】 (5)また、本考案の衣類において、衣類が下着類である好ましい態様とする ことにより、ゴムテープ様の伸縮性を付与したい所定部分の厚みを少なくするこ とができ、この部分の段差も極めて少なくなり、また、この部分に縫製糸がほと んどないので、身体にこの部分が圧接されても不快感をより少なくすることがで き、しかもアウターウェアーにこの部分の厚みが反映する欠点のない下着類を提 供できる。
【0068】 (6)また、本考案の衣類においては、衣類がブラジャーであって、ゴムテー プ様の伸縮性を付与したい所定部分が、前記ブラジャーの上辺部および/または 下辺部である好ましい態様とすることにより、ブラジャーの上辺および/または 下辺部の部分の厚みを従来のゴムテープ使いに比べて薄くでき、従って、着用の 際にこの部分の段差により当該部分が肌に食い込む事が無く、肌に当該部分の転 写跡が残らず、水着などに着替える場合にもこの肌に食い込んだ跡がしばらくは 消えずに残るため、見苦しいと言う欠点などの解消されたブラジャーを提供でき る。また、ゴムテープを縫着する場合に比べてこの部分の加工に要する手間をよ り簡素化でき、またブラジャーの下辺部などはワイヤーなどが取り付けられて厚 みが増大し、着用に際してごろごろするなど着用感の低下につながると言った問 題を、少なくとも本考案で適用する所定部分の厚みがゴムテープを縫着する場合 に比べて薄くすることができる分だけ軽減できる。また、ブラジャーの上辺部、 例えばカップの上辺部に適用した場合には、この部分は乳房自体に当接されるが 、柔らかい乳房に食い込むなどの問題のないブラジャーを提供できる。
【0069】 (7)また、本考案の衣類において、衣類がガードルまたはパンツであって、 ゴムテープ様の伸縮性を付与したい所定部分が、前記ガードルまたはパンツのウ ェスト部分および/または裾部分である好ましい態様とすることにより、特にガ ードルまたはパンツのウェスト部分に適用した場合に於いては、当該所定部分の 厚みを薄くでき、ウェスト部分はスカートやパンティストッキングなどが着用さ れて重なることが多く、ウェスト部分の見苦しい厚みの増大を少なくする事がで きる。また、裾部分に適用されることにより、太ももへの食い込みなどがなく、 また、裾部分の厚みも厚くならないので、アウターウェアーへの厚みの反映が無 く着用者の美しいシルエットを保持することができるガードルないしパンツを提 供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例のショーツの正面図である。
【図2】本考案の他の一実施例のショーツの正面図であ
る。
【図3】本考案の別の一実施例のショーツの正面図であ
る。
【図4】本考案の更に別の一実施例のショーツの正面図
である。
【図5】本考案の一実施例のガードルの正面図である。
【図6】本考案の一実施例のブラジャーの斜視図であ
る。
【図7】本考案の一実施例の肌着の正面図である。
【図8】本考案の衣類のゴムテープ様の伸縮性を付与し
た部分の近傍の断面構造の一例をモデル的に示した断面
模式図である。
【図9】本考案の衣類のゴムテープ様の伸縮性を付与し
た部分の近傍の断面構造の一例をモデル的に示した断面
模式図である。
【図10】本考案の衣類のゴムテープ様の伸縮性を付与
した部分の近傍の断面構造の一例をモデル的に示した断
面模式図である。
【図11】本考案の衣類のゴムテープ様の伸縮性を付与
した部分の近傍の断面構造の一例をモデル的に示した断
面模式図である。
【図12】本考案の衣類のゴムテープ様の伸縮性を付与
した部分の近傍の断面構造の一例をモデル的に示した断
面模式図である。
【図13】本考案の衣類のゴムテープ様の伸縮性を付与
した部分の近傍の断面構造の一例をモデル的に示した断
面模式図である。
【図14】本考案の衣類のゴムテープ様の伸縮性を付与
した部分の近傍の断面構造の一例をモデル的に示した断
面模式図である。
【図15】本考案の衣類のゴムテープ様の伸縮性を付与
した部分の近傍の断面構造の一例をモデル的に示した断
面模式図である。
【図16】本考案の衣類のゴムテープ様の伸縮性を付与
した部分の近傍の断面構造の一例をモデル的に示した断
面模式図である。
【図17】本考案の衣類のゴムテープ様の伸縮性を付与
した部分の近傍の断面構造の一例をモデル的に示した断
面模式図である。
【図18】本考案の衣類のゴムテープ様の伸縮性を付与
した部分の近傍の断面構造の一例をモデル的に示した断
面模式図である。
【図19】本考案の衣類のゴムテープ様の伸縮性を付与
した部分の近傍の断面構造の一例をモデル的に示した断
面模式図である。
【図20】本考案の衣類のゴムテープ様の伸縮性を付与
した部分の近傍の断面構造の一例をモデル的に示した断
面模式図である。
【図21】本考案の衣類のゴムテープ様の伸縮性を付与
した部分の近傍の断面構造の一例をモデル的に示した断
面模式図である。
【図22】本考案の衣類のゴムテープ様の伸縮性を付与
した部分の近傍の断面構造の一例をモデル的に示した断
面模式図である。
【図23】本考案の衣類のゴムテープ様の伸縮性を付与
した部分の近傍の断面構造の一例をモデル的に示した断
面模式図である。
【図24】本考案の衣類のゴムテープ様の伸縮性を付与
した部分の近傍の断面構造の一例をモデル的に示した断
面模式図である。
【図25】本考案の衣類のゴムテープ様の伸縮性を付与
した部分の近傍の断面構造の一例をモデル的に示した断
面模式図である。
【図26】本考案の衣類のゴムテープ様の伸縮性を付与
した部分の近傍の断面構造の一例をモデル的に示した断
面模式図である。
【図27】本考案の衣類のゴムテープ様の伸縮性を付与
した部分の近傍の断面構造の一例をモデル的に示した断
面模式図である。
【符号の説明】
1 本体生地 2 本体生地とは別個の伸縮性生地 3、3´ 熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂層 4、4´ 生地の裁ち端の内側に折り込まれた部分 5、5´ 熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂層 6 本体生地1の端の折り返し部分 7 折り返し部分6の先端部分 10 ウェスト部分 11 裾部分 12 前裾から脇裾の一部に渡る部分 13 後側の裾 14 袖口近傍 16 土台布 17 カップ布 18 上辺部 19 下辺部

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伸縮性生地を用いてなる衣類において、
    ゴムテープ様の伸縮性を付与したい前記衣類の所定部分
    が、衣類本体生地の上にほぼ帯状の熱接着性熱可塑性エ
    ラストマー樹脂層が積層され、更に前記熱接着性熱可塑
    性エラストマー樹脂層の上に前記熱接着性熱可塑性エラ
    ストマー樹脂層を少なくともカバーする伸縮性生地が積
    層された構造を有しており、前記積層構造は前記熱接着
    性熱可塑性エラストマー樹脂の熱接着により接着されて
    なる積層構造であり、前記熱接着性熱可塑性エラストマ
    ー樹脂が150〜1200%の伸びを有し、また100
    %伸長時の引張応力が10〜200Kgf/cm2 であ
    り、且つ、150%伸長時の引張応力が100%伸長時
    の引張応力の5倍以内の熱接着性熱可塑性エラストマー
    樹脂である衣類。
  2. 【請求項2】 熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂が4
    00〜1200%の伸びを有し、また100%伸長時の
    引張応力が10〜100Kgf/cm2 であり、且つ、
    150%伸長時の引張応力が100%伸長時の引張応力
    の3倍以内の熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂である
    請求項1に記載の衣類。
  3. 【請求項3】 熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂が、
    ポリウレタン系熱可塑性エラストマー樹脂、ポリスチレ
    ン系熱可塑性エラストマー樹脂、ポリオレフィン系熱可
    塑性エラストマー樹脂、ポリエステル系熱可塑性エラス
    トマー樹脂、ポリアミド系熱可塑性エラストマー樹脂、
    1,2−ポリブタジエン系熱可塑性エラストマー樹脂、
    弗素系熱可塑性エラストマー樹脂、ポリ塩化ビニル系熱
    可塑性エラストマー樹脂、および、エチレン−酢酸ビニ
    ル系熱可塑性エラストマー樹脂からなる群から選ばれた
    少なくとも1種の熱可塑性エラストマー樹脂である請求
    項1または2に記載の衣類。
  4. 【請求項4】 熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂層
    が、フイルム状の熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂を
    用いて形成された熱接着性熱可塑性エラストマー樹脂層
    である請求項1〜3のいずれかに記載の衣類。
  5. 【請求項5】 衣類が下着類である請求項1〜4のいず
    れかに記載の衣類。
  6. 【請求項6】 衣類がブラジャーであって、ゴムテープ
    様の伸縮性を付与したい所定部分が、前記ブラジャーの
    上辺部および/または下辺部である請求項1〜4のいず
    れかに記載の衣類。
  7. 【請求項7】 衣類がガードルまたはパンツであって、
    ゴムテープ様の伸縮性を付与したい所定部分が、前記ガ
    ードルまたはパンツのウェスト部分および/または裾部
    分である請求項1〜4のいずれかに記載の衣類。
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