JPH0740641Y2 - クラッチ付きエアモーター - Google Patents

クラッチ付きエアモーター

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JPH0740641Y2
JPH0740641Y2 JP1989128678U JP12867889U JPH0740641Y2 JP H0740641 Y2 JPH0740641 Y2 JP H0740641Y2 JP 1989128678 U JP1989128678 U JP 1989128678U JP 12867889 U JP12867889 U JP 12867889U JP H0740641 Y2 JPH0740641 Y2 JP H0740641Y2
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JP
Japan
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output shaft
rotation
air motor
gear
clutch
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邦彦 小林
隆 河村
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Kohan Kogyo Co Ltd
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Kohan Kogyo Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、圧縮空気をベーンに吹きつけてローターを回
転せしめるエヤモーターに関し、より詳しくは、エアモ
ーターにクラッチ機能を内装させることによるエアモー
ターの改良に関するものである。
〔従来の技術〕
従来からエアモーターは、その保有する多くの優れた特
性、すなわち、ソフトな回転力、ストールトルクの保
持、手軽な動力源、等等が評価されて、広く各分野で活
用されてきたが、その極めて手軽な動力源であるが故
に、動力伝達系列の中にクラッチ機構を組み込む例は見
られず、従つて、エアモーター自体にクラッチをもつも
のは見られなかつた。
しかしながら、技術の進展に伴うエアモーターの用途も
多用化して、出力軸とローター(ベーンを含む)との回
転系列を一時的に遮断する必要を生じる場合がしばしば
あり、従来のエアモーターは、このようなニーズを満足
させることはできなかつた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
前述のようにエアモーターに望ましいクラッチ機能を、
極めてコンパクトに、且つ確実作動のもとに具備せしめ
ることを課題として本考案者等は、鋭意検討と試行を重
ねて、遂に、遊星歯車機構を用いたコンパクトにして作
動の確実なクラッチ付きエアモーターを提供するに至つ
た。
〔問題点を解決するための手段〕
前述の問題点を解決するために、本考案は次の手段を適
用して対処した。
すなわち、従来のエアモーターに対して、その1次出力
軸を太陽歯車とする遊星歯車群を設け、該遊星歯車群の
回転可能な外周歯車を、モーターケースにその回転を固
定しあるいは該固定を解除して回転自在とするため、外
周歯車用の切替ノッチを具備せしめて、前記外周歯車
を、前記切替ノッチで固定したとき2次出力軸の出力回
転を100%とし、前記切替ノッチをはずして固定を解除
し回転自在としたとき2次出力軸の出力回転を0とする
ごとく構成したものである。
この切替ノッチの操作によつて極めて簡潔に、且つ確実
にクラッチ機能を発揮するものである。
〔作用〕
本考案のクラッチ付きエアモーターの作用は、太陽歯
車,遊星歯車,外周歯車,出力軸の構成の中で、外周歯
車を固定あるいは回転自在に撰択することにより、外周
歯車固定では、太陽歯車の入力回転を遊星歯車の自転並
びに公転に基づく2次出力軸の出力回転を100%とし、
外周歯車を回転自在としたとき、太陽歯車の入力回転
が、遊星歯車の自転と外周歯車の回転によつて、前記遊
星歯車の公転力を消去して2次出力転の出力回転を0と
するものであり、ここにクラッチの「オン」と「オフ」
の作用が完全に果たされるものである。
〔実施例〕
以下、本考案の好適な1実施例を図面に従つて詳しく説
明する。
第1図に、本考案のクラッチ付きエアモーター(以下単
に本エアモーターという)1の正面図を示し、第2図に
第1図のA−A矢視側面図、第3図に第1図のB−B矢
視側面図を示したが、これらの図面から明らかなよう
に、本エアモーター1の外観は、外筒2,外筒蓋3,そして
本エアモーター1を必要器機に取付けるための、外筒1
と一体物のブラケット4を備え、通気孔5,そして本考案
のポイントであるクラッチ機構50が付設されている。
第4図には、第2図のC−C矢視断面図を示し第5図に
第4図のD−D矢視断面図を示したが、これらの図面か
ら本エアモーター1の内部が詳細に判るように、公知の
ローター15,ベーン14,第1の遊星歯車群30(ローター15
の回転を減速して1次出力軸35に及ぼすもの)、1次出
力軸35があり、本考案では、これらに加えて第2の遊星
歯車群40を含むクラッチ機構50を付設している。
第6図に第4図のP部(クラッチ機構50を中心とする)
を拡大図示したが、クラッチ機構50は、第2の遊星歯車
群40の太陽歯車41(該太陽歯車41は第1の遊星歯車群30
の出力軸35に歯を刻んでいる)、2つの遊星歯車42,42,
回転可能な外周歯車43,2次出力軸45と、前記外周歯車43
の回転を外筒2に固定させあるいは回転自在に撰択操作
するための切替ノッチ53,該切替ノッチ53を前記外周歯
車43に突出嵌合させて固定し、あるいは上昇後退して嵌
合固定を解除するためのエアシリンダー55を含んで構成
している。
なお、外周歯車43の内径,出力軸45の外径には玉軸承を
嵌装して軸支し、外周歯車43の外径,両遊星歯車42,42
の内径にはそれぞれニードルベアリングを嵌装して軸支
している。
ここで付記すべきは、別の実施例として、前述のエアシ
リンダー55によるクラッチ自動切換を、手動操作方式で
代替することも可能でありこの場合、エアシリンダー55
を排して切替ノッチ用把手(図示せず)を取付ければよ
い。
さて、クラッチ機構50の作動については、第6図のE−
E矢視による断面略図を第7図に、その作動線図を第8
図に、説明図として示し、これに従つて詳しく述べる。
まず、第7図および第8図の(1)に示すように、エア
シリンダー55の操作によつて切替ノッチ53を突出させて
外周歯車43のノッチ嵌装部に嵌合させて外筒2に外周歯
車43の回転を固定すると、太陽歯車41が矢印Rの方向に
回転すれば遊星歯車42,42は矢印Lの方向に自転すると
共に、外周歯車43が固定のため、両遊星歯車42,42は矢
印Rの方向に公転して、2次出力軸45は矢印Rの方向に
回転する。この2次出力軸45の回転出力は、第2の遊星
歯車群40の減速比に従つて、その100%の回転をなすも
のである。
つぎに、エアシリンダー55を操作して切替ノッチ53を押
し上げ、外周歯車43との嵌合固定を解除し、外周歯車43
を回転自在としたとき、第7図および第8図の各(2)
で判るように、太陽歯車41が矢印Rの方向に回転すれば
遊星歯車42,42は矢印Lの方向に自転し、このとき、外
周歯車43は回転自在であるため、外周歯車43が矢印Lの
方向に回転して、従つて前記遊星歯車42,42は公転する
ことはない。従つて2次出力軸45の出力回転は0とな
る。
かくして、切替ノッチ53をエアシリンダー55によつて切
替操作することにより、2次出力軸45が本エアモーター
1の1次出力軸35の回転力を100%2次出力軸45に伝達
するか、1次出力軸35と2次出力軸45の回転系列を遮断
するかの、所謂クラッチ機能を発揮するものである。
なお、エアシリンダー55は、遠隔操作可能であり、切替
ノッチ53を容易に自動操作可能であるが、該切替ノッチ
53を、別の実施例で手動操作する方式も可能であること
は前述の通りである。
本エアモーター1の回転操作は、別に設けた制御機構に
よつて行われ、圧縮エア通入、排気による作動すなわ
ち、正転、逆転可能なことは申すまでもない。
〔効果〕
本考案の実施により、エアモーターのローターと最終出
力軸との間に回転関係の遮断が可能となり、エアモータ
ーと連結された器機回転部の空転,手動運転が極めて容
易となり、エアモーターの用途が更に拡大され、空圧器
機技術の進展に大きく貢献するものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の1実施例を示すものであり、第1図は本
エアモーターの正面図、第2図は第1図のA−A矢視に
よる側面図、第3図は第1図のB−B矢視による側面図
である。 第4図は第2図のC−C矢視断面図、第5図は第4図の
D−D矢視断面図、第6図は第4図のP部拡大断面図、
第7図は第6図のE−E矢視による遊星歯車群の略図で
ある。第8図は第7図に対応する作用説明線図である。 1……本エアモーター、2……外筒 3……外筒蓋、4……ブラケット 5……通気孔、14……ベーン 15……ローター、25……ローター軸 30……第1の遊星歯車群、35……1次出力軸 40……第2の遊星歯車群、41……太陽歯車 42……遊星歯車、43……外周歯車 45……2次出力軸、50……クラッチ機構 53……切替ノッチ、55……エアシリンダー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮空気をベーンに吹きつけてローターを
    回転せしめるエアモーターにおいて、その1次出力軸を
    太陽歯車とする遊星歯車群を設け、該遊星歯車群の回転
    可能な外周歯車を、モーターケースにその回転を固定し
    あるいは該固定を解除して回転自在とするため、外周歯
    車用の切替ノッチを具備せしめて、前記外周歯車を、前
    記切替ノッチで固定したとき2次出力軸の出力回転を10
    0%とし、前記切替ノッチをはずして固定を解除し回転
    自在としたとき2次出力軸の出力回転を0とするごとく
    構成したことを特徴とするクラッチ付きエアモーター。
JP1989128678U 1989-11-01 1989-11-01 クラッチ付きエアモーター Expired - Lifetime JPH0740641Y2 (ja)

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JP1989128678U JPH0740641Y2 (ja) 1989-11-01 1989-11-01 クラッチ付きエアモーター

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JP1989128678U JPH0740641Y2 (ja) 1989-11-01 1989-11-01 クラッチ付きエアモーター

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JPH0365801U JPH0365801U (ja) 1991-06-26
JPH0740641Y2 true JPH0740641Y2 (ja) 1995-09-20

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ID=31676367

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JP1989128678U Expired - Lifetime JPH0740641Y2 (ja) 1989-11-01 1989-11-01 クラッチ付きエアモーター

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA1039985A (en) * 1974-11-12 1978-10-10 Ingersoll-Rand Company Controlled torque air motor

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JPH0365801U (ja) 1991-06-26

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