JPH0740551A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH0740551A
JPH0740551A JP18510693A JP18510693A JPH0740551A JP H0740551 A JPH0740551 A JP H0740551A JP 18510693 A JP18510693 A JP 18510693A JP 18510693 A JP18510693 A JP 18510693A JP H0740551 A JPH0740551 A JP H0740551A
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JP
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ink
block
recording head
ejection
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JP18510693A
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English (en)
Inventor
Akira Katayama
昭 片山
Hideaki Kishida
秀昭 岸田
Kimiyuki Hayashizaki
公之 林崎
Masaya Kikuta
昌哉 菊田
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Original Assignee
Canon Inc
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数のインクジェット記録ヘッドを用いた記
録装置において、記録ヘッドの傾きによる記録ドットの
位置ずれを電気的に調整可能とする。 【構成】 傾いて装着される記録ヘッド12個の吐出口
からの吐出インクにより形成されるドット列3Bは、そ
の下端を基準として記録ヘッドの移動方向に傾く上記1
2個の吐出口を、3分割した各ブロック毎に下方ブロッ
クから順次駆動することにより、その形成が行われる。
これにより、正規に装着される記録ヘッドによるドット
列と良好に重なることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の記録ヘッドを具
えて記録を行うインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の装置の一般的なものとしては、
例えばシアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y)
の3色のインクをそれぞれ吐出する3つの記録ヘッドを
具えてカラー記録を行うものがある。このような記録装
置では、各記録ヘッドのインク吐出口間のいわゆるレジ
スト調整は重要である。すなわち、各記録ヘッドのイン
ク吐出口の間にレジストずれがあると、例えば被記録媒
体上の同一点に打ち込まれるべき各記録ヘッドからの吐
出インク滴が、ずれて打ち込まれることになる。このよ
うな場合、色ずれによって色バランスがくずれ、記録さ
れる画像の品位が著しく低下する。
【0003】このようなレジストずれに対して従来より
行われているレジスト調整には大別して2つの方式があ
る。すなわち、機械的な調整と電気的な調整である。
【0004】機械的な調整は、例えば複数の記録ヘッド
相互の装着位置を調整して行うものであり、電気的な調
整は、例えばインクの吐出タイミングを、電気信号の印
加タイミング等を調整することにより行うものである。
このうち、電気的なレジスト調整は、比較的容易にかつ
短時間で行うことができ、しかも精度良く調整を行うこ
とが可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、複数の記録
ヘッド間相互に生じるレジストずれの原因の一つとし
て、記録ヘッドの傾きがある。すなわち、各記録ヘッド
は複数のインク吐出口を有していて、これら複数の吐出
口の配列がなす吐出口ラインが、各記録ヘッド間相互で
平行とならず、これによりレジストずれを生じることが
ある。
【0006】このような記録ヘッドの傾きによるレジス
トずれに対して、上記機械的なレジスト調整は可能であ
るが、その精度には限界がある。また、機械的レジスト
調整は、一般に微妙な調整を必要とし、調整を行うのが
熟練者でない場合には調整に多大な時間を要することに
なる。さらに、交換式の記録ヘッドを用いる場合、その
交換の度に以上のような微妙な調整を行わなければなら
ず、調整が煩雑なものとなる。
【0007】一方、電気的レジスト調整にあっては、記
録ヘッド相互の間隔のずれに起因したレジストずれの調
整を行うのがほとんどであり、傾きに関するレジスト調
整は行われていない。
【0008】本発明は、上述した従来の問題点に鑑みて
なされたものであり、その目的とするところは、記録ヘ
ッドの傾きによるレジストずれを電気的に調整可能な記
録装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明では
複数の吐出口を有し該複数の吐出口からインクを吐出す
るための記録ヘッドを複数用い、該記録ヘッドから被記
録媒体にインクを吐出して記録を行うインクジェット記
録装置において、前記複数の記録ヘッドを走査させるた
めの走査手段と、前記複数の記録ヘッドそれぞれの複数
の吐出口について、所定数の吐出口からなるブロック毎
に順次駆動してインクを吐出するためのヘッド駆動手段
と、前記複数の記録ヘッドそれぞれにおける当該複数の
吐出口の配列の当該走査方向に対する傾きに応じて前記
複数の吐出口のブロック毎の駆動順序を、当該吐出口配
列の下のブロックから、または上のブロックからとする
駆動設定手段と、前記ブロック毎の駆動間隔を前記傾き
の大きさに応じて、可変設定する設定手段と、を具えた
ことを特徴とする。
【0010】
【作用】以上の構成によれば、複数の記録ヘッドのう
ち、他の記録ヘッドに対して傾いて装着される記録ヘッ
ドがある場合、その吐出口配列がその走査方向に対して
傾く方向に応じて、記録ヘッドのブロック駆動の順序
を、吐出口配列の上または下のブロックから駆動するよ
う設定することができる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0012】図1は本発明にかかるカラープリンタの一
実施例の要部を示す斜視図である。図1において、キャ
リッジ1は、シアン(C),マゼンタ(M)およびイエ
ロー(Y)のインクそれぞれに対応して記録ヘッド2,
3および4をそれぞれの所定の位置に搭載する。各記録
ヘッドは、記録紙9が搬送されれば方向(以下、副走査
方向という)に所定数のインク吐出口を有している。本
装置の両端に設けられた1対のプーリ5の一方には、駆
動用モータ6の回転軸が結合し、また一対のプーリ5に
よりベルト7が張設されている。このベルト7の一部と
キャリッジ1が接続し、これにより、駆動用モータ6の
駆動力によってキャリッジ1の主走査方向の移動が可能
となる。プラテンローラ8に接する記録紙9はプラテン
ローラ8が不図示のモータにより回転させられることに
より搬送される。
【0013】図2は、図1に示すキャリッジ1に搭載さ
れる記録ヘッド2,3および4の一例を示す斜視図であ
る。
【0014】図2に示す記録ヘッドは、Al板等のベー
スプレート203上に接着された基板204に天板20
1が接合されることにより形成される。基板204はシ
リコン等よりなり、その上面にはインク吐出のための熱
エネルギーを発生する複数の電気熱変換素子(不図示)
やこれに電力を供給するための電極配線、さらには駆動
データに基づき上記電気熱変換素子を駆動するための駆
動回路が形成されている。天板201には、上記電気熱
変換素子の各々に対応して設けられる吐出口210およ
びこれを端部開口とするインク路(不図示)、また、こ
れらインク路に共通に連通する共通液室(不図示)を形
成するための凹部が設けられている。
【0015】記録ヘッドの前端部には、吐出口部202
aを有した前面プレート202が設けられており、これ
により、吐出口およびその近傍が、記録紙9と接触して
損傷することなどを防止できる。天板201の共通液室
に対応した部分のほぼ中央には、共通液室にインク供給
を行うためのエルボ形状の接続管215が設けられ、さ
らに、この接続管215に供給管216,フィルタユニ
ット217が接続する。これにより、不図示のインクタ
ンクから記録ヘッドへのインク供給が可能となる。
【0016】図3は、図1に示したプリンタの主に記録
ヘッド駆動制御のための回路構成を示すブロック図であ
る。
【0017】図3において、CPU301は本例カラー
プリンタの各部を、ROM303に格納されるプログラ
ムに従って制御する。RAM302は、このCPU30
1の制御処理のワークエリアとして用いられる。データ
セレクタ334は、ホスト装置からの画像データ信号を
各色記録信号(Y,MおよびC)に分け、そして、分け
られた各色信号を、各色のヘッド制御回路(図3ではY
ヘッドの制御回路351のみ具体的構成を示し、他の2
色の回路352,353は同一であるので具体的構成は
省略する)に各々入力する。Yヘッド制御回路351は
次の符号336〜338で示す構成要素からなる。
【0018】記録データバッファ335は、データセレ
クタ334からの該当する色(Y)の画像データを記憶
する。336は読み出しアドレスカウンタ(ADD)で
あって、CPU301からの制御信号に基づいて、記録
データバッファ335内の読み出すべきポイントを指定
する。記録データバッファ335は、読み出しADD3
36によって指定されたポイントのデータをパラレル/
シリアル(P/S)変換回路337に対して並列に出力
する。P/S変換回路337から直列に出力されたデー
タ信号は、ヘッド駆動信号発生回路から出力される吐出
データ転送信号(LAT,SCK)に同期して、Yヘッ
ド304に転送される。
【0019】この時、CPU301は、レジスト調整ス
イッチとしてのロータリディップスイッチ308の設定
状態を読み取り、各記録ヘッド内の駆動ブロックの駆動
方向の切り替え、および駆動するブロックの駆動間隔を
指定するデータ(駆動指令)をヘッド駆動信号発生回路
338に出力する。ヘッド駆動信号発生回路338は駆
動指令に従って、駆動ブロックの駆動方向の切り替え、
および駆動ブロックの駆動間隔を設定して、ヘッドの駆
動信号を発生する。
【0020】図4は各記録ヘッドのヘッド駆動回路の構
成を示すブロック図である。
【0021】図4において、41−1〜41−nは上述
した電気熱変換素子、42−1〜42−mは、電気熱変
換素子41−1〜41−nを、その所定数よりなるブロ
ック毎に駆動するための出力バッファ、43−1〜43
−mは、ブロックシフトレジスタ406からのブロック
駆動信号とラッチ44−1〜44−nからの吐出データ
信号とを入力とするゲート回路である。ラッチ44−1
〜44−mはシフトレジスタ45−1〜45−mからそ
れぞれ転送される吐出データを一時的に保持し、シフト
レジスタ45−1〜45−mはヘッド制御回路351か
ら転送されてくる吐出データをシリアル/パラレル変換
する。ブロックシフトレジスタ406はヘッド制御回路
351から入力するヘッド駆動信号DIRに応じてブロ
ック駆動信号ブロック1〜ブロックnの出力順番を切り
替え、同様に入力するヘッド駆動信号ECKに同期して
各ブロックゲート回路43−1〜43−mにブロック駆
動信号ブロック1〜ブロックnを出力する。
【0022】図5および図6は、上記図3および図4に
示した構成における駆動制御タイミングを示すタイミン
グチャートである。図5は出力バッファ42−1から順
序駆動したときのタイミングチャートであり、図6は、
出力バッファ42−mから順次駆動したときのタイミン
グチャートである。
【0023】図5に明らかなように、出力バッファ42
−1から順に駆動する場合は、この間ヘッド駆動信号D
IRは“OFF”状態にあり、これにより、ブロック駆
動信号ブロック1から順に“ON”となる。逆に、出力
バッファ42−mから順に駆動する場合は、ヘッド駆動
信号DIRは“ON”となり、これにより、ブロック駆
動信号ブロックnから順に“ON”となる。このブロッ
ク駆動順序の切り替えのための構成は、後述されるよう
に、記録ヘッドの傾き補正に際して用いられる。
【0024】上述した構成に基づく、吐出口列の傾きに
起因したレジストずれの調整について以下に説明する。
【0025】図7は、記録ヘッドが傾いて取付けられる
等の原因で、各記録ヘッド間の吐出口列が相対的に傾い
た様子を示す模式図である。なお、図7は、各記録ヘッ
ドの移動方向における配列順序を示すものではない。
【0026】破線で示される吐出口ライン4A,2Aを
イエロー(Y),シアン(C)の記録ヘッド4,2のも
のとし、実線で示された吐出口ライン3Aをマゼンタ
(M)の記録ヘッドそのものとする。吐出口ライン3A
がキャリッジ移動方向に傾いて(他の吐出口ライン4
A,2Aと平行でない)場合を想定して、本発明の原理
を説明する。なお、本発明の原理を分かりやすくするた
めに、図7においては、吐出口ラインの傾きを大きく示
してあるが、実際は機械的構造により傾きの角度を1度
以内に押さえることは容易である。また、以下では、吐
出口ライン4Aと2Aは傾いていないので、吐出口ライ
ン4Aと3Aとの傾きに着目して説明する。
【0027】ところで、記録が行われる場合、各記録ヘ
ッドの主走査方向への移動に伴ない各記録ヘッド相互に
所定時間のずれを有してインク吐出を行うことにより、
各インク色によるドットが重ねられて行く。これら重ね
られるドットの数は、各記録ヘッドに設けられる吐出口
の数と同数形成されることが可能であり、これにより、
記録紙上には副走査方向に延在するドットラインの重な
りが形成され、これが主走査方向に順次に形成されて行
く。
【0028】図8(A)は吐出口ライン3Aの傾きに対
するレジストずれ調整が行われない場合のドットライン
を示す。
【0029】記録ヘッド3および4の移動に伴ない、記
録紙の所定箇所に対して、まず吐出口ライン4Aよりイ
ンク吐出がなされてドットライン4Bが形成され、その
後所定時間経過後、吐出口ライン3Aよりインク吐出が
なされてドットライン3Bが形成される。ここで、吐出
口ライン3Aの傾きが無い場合には、これらドットライ
ンは重なり、色ずれ等は生じない。しかし、吐出口ライ
ン3Aが傾いていることによって図8(A)に示すよう
なレジストずれを生じる。
【0030】一方、本発明のレジストずれ調整のための
構成によれば、図8(B)に示すようなドットラインが
形成されて、ドットライン3Bとドットライン4Bとは
ほぼ重なった状態となる。これは以下のようにして達成
される。本例のレジストずれ調整は、吐出口ライン3A
の所定数のブロック(ここでは、説明のため12個の吐
出口を3ブロックに分割した場合を示す)の駆動順序を
切り替えることにより行う。すなわち、吐出口3Aが図
7に示すように、記録を行うときの記録ヘッドの移動方
向に傾き、かつ吐出口列3Aの最下端(図7の最下端)
の吐出口が正規位置(正規吐出タイミング位置)にある
場合、すなわち、下端部を中心として傾いてなる場合、
ブロック駆動を、本来、上から順次行うものを最下端ブ
ロックから上方向に順次駆動するようにする。これによ
り、ドット列3Bは、図8(B)に示すように、ドット
列4Bとのずれが最小となるよう形成される。なお、本
例では、各ブロックの駆動間隔を最小とする。
【0031】なお、図7に示す吐出口列3Aの装着位置
と傾きを有している場合、吐出口列3Aの吐出タイミン
グを早めて吐出口列の上から順次ブロック駆動を行うよ
うにしても図8(B)に示すものと同様の結果を得るこ
ともできるが、吐出タイミング信号の変更のための回路
を要する等、構成が複雑なものとなる。これに対し、本
発明は、上述のようにブロック駆動の順序を切り替える
ための簡易な切り替え信号のみの構成だけで同様の効果
を得ることができる。
【0032】図9は、記録ヘッドの正規位置と傾きに応
じたブロック駆動の順序および間隔を示す説明図であ
る。このように、記録ヘッドの傾きに応じて各ブロック
の駆動間隔を可変とすることができる。
【0033】以上説明したように、各記録ヘッドのブロ
ック駆動の駆動方向、およびブロックの駆動間隔の両方
を可変にすることによってヘッドの傾きを補正すること
ができる。しかし、機械的構造により、各記録ヘッドが
傾いた場合でも、その正規位置および傾きの方向が一定
となるようにすれば、ブロック駆動の駆動方向を切り替
えるための構成が必要なく、時分割駆動の駆動間隔のみ
を可変にする回路だけが必要なものとなり、回路を簡略
化することができる。
【0034】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0035】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0036】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0037】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0038】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0039】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0040】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0041】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の記録ヘッドのうち、他の記録ヘッドに対して傾い
て装着される記録ヘッドがある場合、その吐出口配列が
その走査方向に対して傾く方向に応じて、記録ヘッドの
ブロック駆動の順序を、吐出口配列の上または下のブロ
ックから駆動するよう設定することができる。
【0043】この結果、記録に際して記録ヘッドの傾き
によるレジストずれを補正することができるので画像品
位を高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるインクジェット記録
装置の概略斜視図である。
【図2】上記装置で用いられる記録ヘッドの一例を示す
斜視図である。
【図3】上記装置の制御回路構成を示すブロック図であ
る。
【図4】上記記録ヘッドの駆動回路を示すブロック図で
ある。
【図5】図3および図4に示す回路における各信号のタ
イミングチャートである。
【図6】図3および図4に示す回路における各信号のタ
イミングチャートである。
【図7】本発明の一実施例における記録ヘッドの傾きを
説明するための模式図である。
【図8】(A)および(B)は、複数の記録ヘッドによ
り形成されるドットの、それぞれずれおよびその補正を
示す模式図である。
【図9】本発明の実施例における記録ヘッドの傾きの大
きさおよびそれに応じたブロック駆動間隔を説明する説
明図である。
【符号の説明】
1 キャリッジ 2,3,4 記録ヘッド 41−1〜41−n 電気熱変換素子 42−1〜42−m 出力バッファ 43−1〜43−m ブロックゲート回路 44−1−44−m ラッチ 45−1〜45−m シフトレジスタ 210 吐出口 301 CPU 302 RAM 303 ROM 308 ロータリディップスイッチ 334 データセレクタ 335 記録データバッファ 336 読み出しADD 337 P/S変換 338 ヘッド駆動信号発生回路 351,352,353 ヘッド制御回路 406 ブロックシフトレジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊田 昌哉 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の吐出口を有し該複数の吐出口から
    インクを吐出するための記録ヘッドを複数用い、該記録
    ヘッドから被記録媒体にインクを吐出して記録を行うイ
    ンクジェット記録装置において、 前記複数の記録ヘッドを走査させるための走査手段と、 前記複数の記録ヘッドそれぞれの複数の吐出口につい
    て、所定数の吐出口からなるブロック毎に順次駆動して
    インクを吐出するためのヘッド駆動手段と、 前記複数の記録ヘッドそれぞれにおける当該複数の吐出
    口の配列の当該走査方向に対する傾きに応じて前記複数
    の吐出口のブロック毎の駆動順序を、当該吐出口配列の
    下のブロックから、または上のブロックからとする駆動
    設定手段と、 前記ブロック毎の駆動間隔を前記傾きの大きさに応じ
    て、可変設定する設定手段と、 を具えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の記録ヘッドは、それぞれ熱エ
    ネルギーを利用してインクに気泡を生じさせ該気泡の生
    成に伴なってインクを吐出することを特徴とする請求項
    1に記載のインクジェット記録装置。
JP18510693A 1993-07-27 1993-07-27 インクジェット記録装置 Pending JPH0740551A (ja)

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