JPH1044423A - プリント装置およびプリントヘッドの位置ずれ調整方法 - Google Patents
プリント装置およびプリントヘッドの位置ずれ調整方法Info
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- JPH1044423A JPH1044423A JP8205704A JP20570496A JPH1044423A JP H1044423 A JPH1044423 A JP H1044423A JP 8205704 A JP8205704 A JP 8205704A JP 20570496 A JP20570496 A JP 20570496A JP H1044423 A JPH1044423 A JP H1044423A
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- G06K15/02—Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers
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- Ink Jet (AREA)
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 プリント装置における複数のプリントヘッド
間に、それらの温度差による熱膨張の差が生じた場合で
も、各ヘッドで形成されるドットのズレを一定値以下に
抑える。 【解決手段】 低温のラインヘッドおよび高温のライン
ヘッドそれぞれの吐出口No.7〜No.12)相互に
熱膨張の差により吐出口ピッチの1/2ピッチ以上の位
置ズレを生じている場合、低温ヘッド用の吐出データD
1〜D12の一部にダミーデータD6′を挿入し、ダミ
ーデータD6′本来の吐出データD7〜D12を、本来
の吐出を1個分ずらして割当てる。これにより、データ
D1〜D12に基づき各ヘッドにより形成されるドット
は相互の位置ズレが1/2ピッチ以下となる。
間に、それらの温度差による熱膨張の差が生じた場合で
も、各ヘッドで形成されるドットのズレを一定値以下に
抑える。 【解決手段】 低温のラインヘッドおよび高温のライン
ヘッドそれぞれの吐出口No.7〜No.12)相互に
熱膨張の差により吐出口ピッチの1/2ピッチ以上の位
置ズレを生じている場合、低温ヘッド用の吐出データD
1〜D12の一部にダミーデータD6′を挿入し、ダミ
ーデータD6′本来の吐出データD7〜D12を、本来
の吐出を1個分ずらして割当てる。これにより、データ
D1〜D12に基づき各ヘッドにより形成されるドット
は相互の位置ズレが1/2ピッチ以下となる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプリント装置に関
し、詳しくは、搬送される紙の幅に対応してインク吐出
口等のプリント素子を配列したフルラインヘッドのレジ
ストレーション調整に関するものである。
し、詳しくは、搬送される紙の幅に対応してインク吐出
口等のプリント素子を配列したフルラインヘッドのレジ
ストレーション調整に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のフルラインヘッドを複数用いた
プリント装置の一例として、ブラック,シアン,マゼン
タ,イエローの4色のインクをそれぞれ熱エネルギーに
よる気泡の生成を利用して吐出するヘッド(以下、サー
マルラインヘッドともいう)を備えたフルカラーページ
プリンタが知られている。その構成例を以下に説明す
る。
プリント装置の一例として、ブラック,シアン,マゼン
タ,イエローの4色のインクをそれぞれ熱エネルギーに
よる気泡の生成を利用して吐出するヘッド(以下、サー
マルラインヘッドともいう)を備えたフルカラーページ
プリンタが知られている。その構成例を以下に説明す
る。
【0003】図4は、例えば、A4サイズの用紙を縦に
用いる場合の幅に対応して約8インチの範囲にわたり分
解能600dpiでインク吐出口を配列したサーマルラ
インヘッドを、ブラック,シアン,マゼンタ,イエロー
のインク毎に備えたフルカラープリンタの制御構成を示
すブロック図である。
用いる場合の幅に対応して約8インチの範囲にわたり分
解能600dpiでインク吐出口を配列したサーマルラ
インヘッドを、ブラック,シアン,マゼンタ,イエロー
のインク毎に備えたフルカラープリンタの制御構成を示
すブロック図である。
【0004】図において、1はこの装置全体の動作制御
およびデータ処理を実行するCPU、2はCPU1の制
御プログラムやフォント、処理のための各種データを格
納するROM、3は各種データを一時格納する等、CP
U1の処理のワークエリアとして用いられるRAM、4
はホストコンピュータ等の外部機器(不図示)との間で
通信制御を行い外部機器から送られてくるデータを取り
込むためのデータ受信部、5はデータ受信部4からのデ
ータをRAM3へDMA転送すること、RAM3に格納
されたイメージデータのラインヘッドコントローラ9へ
DMA転送すること、およびCPU1からのRAM3へ
アクセスすることをそれぞれ制御するDMA/RAMコ
ントローラ、6はプリンタ固有のパラメータを格納する
EEPROMなどの不揮発メモリである。7K,7C,
7M,7Yは記録用紙等のプリント媒体にそれぞれブラ
ック(K),シアン(C),マゼンタ(M),イエロー
(Y)のインクを吐出して画像を記録するためのサーマ
ルラインヘッド、8K,8C,8M,8Yはそれぞれサ
ーマルラインヘッド7K,7C,7M,7Yを駆動する
ラインヘッドドライバ、9はCPU1からの制御信号に
より、各ラインヘッドドライバ8K,8C,8M,8Y
へのイメージデータの転送とヒートパルス信号の発生等
を行うラインヘッドコントローラである。
およびデータ処理を実行するCPU、2はCPU1の制
御プログラムやフォント、処理のための各種データを格
納するROM、3は各種データを一時格納する等、CP
U1の処理のワークエリアとして用いられるRAM、4
はホストコンピュータ等の外部機器(不図示)との間で
通信制御を行い外部機器から送られてくるデータを取り
込むためのデータ受信部、5はデータ受信部4からのデ
ータをRAM3へDMA転送すること、RAM3に格納
されたイメージデータのラインヘッドコントローラ9へ
DMA転送すること、およびCPU1からのRAM3へ
アクセスすることをそれぞれ制御するDMA/RAMコ
ントローラ、6はプリンタ固有のパラメータを格納する
EEPROMなどの不揮発メモリである。7K,7C,
7M,7Yは記録用紙等のプリント媒体にそれぞれブラ
ック(K),シアン(C),マゼンタ(M),イエロー
(Y)のインクを吐出して画像を記録するためのサーマ
ルラインヘッド、8K,8C,8M,8Yはそれぞれサ
ーマルラインヘッド7K,7C,7M,7Yを駆動する
ラインヘッドドライバ、9はCPU1からの制御信号に
より、各ラインヘッドドライバ8K,8C,8M,8Y
へのイメージデータの転送とヒートパルス信号の発生等
を行うラインヘッドコントローラである。
【0005】ラインフィードモータドライバ10および
これによって駆動されるラインフィードモータ11は、
CPU1から供給される制御信号によって不図示の搬送
ローラを回転駆動し、これによりプリント媒体の副走査
方向の移動が行われる。
これによって駆動されるラインフィードモータ11は、
CPU1から供給される制御信号によって不図示の搬送
ローラを回転駆動し、これによりプリント媒体の副走査
方向の移動が行われる。
【0006】図5はラインヘッドコントローラ9および
ラインヘッドドライバ8の詳細を示すブロック図であ
る。なお、同図は説明の簡略化のためインクの1色分の
構成のみ示すものである。
ラインヘッドドライバ8の詳細を示すブロック図であ
る。なお、同図は説明の簡略化のためインクの1色分の
構成のみ示すものである。
【0007】図5のラインヘッドコントローラ9におい
て、91はラインフィードモータの駆動に同期してサー
マルラインヘッドを駆動するパルスを発生させるヒート
パルス発生部、92はDMA/RAMコントローラ5
(図4参照)を介してRAM3に格納されたイメージデ
ータを受信するイメージデータラッチ、93はイメージ
データラッチ92のデータに、吐出開始吐出口すなわ
ち、サーマルラインヘッドにおける吐出口配列のうち、
吐出データが「吐出」を示す最端部の吐出口のオフセッ
トを付加した後パラレル/シリアル変換してラインヘッ
ドドライバ8へシリアル送信するパラレル/シリアル変
換部、94は吐出開始吐出口のオフセットを設定するオ
フセット設定レジスタである。一方、ラインヘッドドラ
イバ8において、81はシリアルデータをシリアル/パ
ラレル変換するシリアル/パラレル変換部、82はシリ
アル/パラレル変換部81の出力とヒートパルス発生部
91からのヒートパルスとの論理和をとるゲート部、8
3はゲート部82の出力に応じてサーマルラインヘッド
の電気熱変換素子に電流を供給するトランジスタアレイ
部である。
て、91はラインフィードモータの駆動に同期してサー
マルラインヘッドを駆動するパルスを発生させるヒート
パルス発生部、92はDMA/RAMコントローラ5
(図4参照)を介してRAM3に格納されたイメージデ
ータを受信するイメージデータラッチ、93はイメージ
データラッチ92のデータに、吐出開始吐出口すなわ
ち、サーマルラインヘッドにおける吐出口配列のうち、
吐出データが「吐出」を示す最端部の吐出口のオフセッ
トを付加した後パラレル/シリアル変換してラインヘッ
ドドライバ8へシリアル送信するパラレル/シリアル変
換部、94は吐出開始吐出口のオフセットを設定するオ
フセット設定レジスタである。一方、ラインヘッドドラ
イバ8において、81はシリアルデータをシリアル/パ
ラレル変換するシリアル/パラレル変換部、82はシリ
アル/パラレル変換部81の出力とヒートパルス発生部
91からのヒートパルスとの論理和をとるゲート部、8
3はゲート部82の出力に応じてサーマルラインヘッド
の電気熱変換素子に電流を供給するトランジスタアレイ
部である。
【0008】次に、上記従来構成における制御の手順を
図4および図5を参照して説明する。
図4および図5を参照して説明する。
【0009】まずデータ受信部4によって入力したデー
タは、DMA/RAMコントローラ5を介してRAM3
に一時格納され、ROM2に格納してあるプログラムに
死体CPU1によりコマンド、イメージデータ、文字コ
ードの解析が行われる。RAM3に格納されたデータは
その後CPU1により吐出データに変換され、順次RA
M3に格納される。1ページ分の吐出データの展開が終
了するか、もしくは外部機器のホストコンピュータより
プリント命令が入力された時点で、ラインフィードモー
タドライバ10によりラインフィードモータ11が駆動
され、これとともにRAM3に格納されている吐出デー
タがDMA/RAMコントローラ5およびサーマルライ
ンヘッド制御部9のパラレル/シリアル変換部93を介
してラインヘッドドライバ8のシリアル/パラレル変換
部81に転送される。1ライン分の吐出データの転送が
終了し、ラインフィードモータ11が所定の回転を行っ
た時点で、ラインヘッドコントローラ9のヒートパルス
発生部91からラインヘッドドライバ8のゲート部82
にヒートパルス信号が送られ、これにより、トランジス
タアレイ部83のスイッチング駆動がなされてサーマル
ラインヘッドの対応する吐出口の電気熱変換素子が熱エ
ネルギーを発生し、それによって生じる気泡により、そ
の吐出口からインクが吐出される。
タは、DMA/RAMコントローラ5を介してRAM3
に一時格納され、ROM2に格納してあるプログラムに
死体CPU1によりコマンド、イメージデータ、文字コ
ードの解析が行われる。RAM3に格納されたデータは
その後CPU1により吐出データに変換され、順次RA
M3に格納される。1ページ分の吐出データの展開が終
了するか、もしくは外部機器のホストコンピュータより
プリント命令が入力された時点で、ラインフィードモー
タドライバ10によりラインフィードモータ11が駆動
され、これとともにRAM3に格納されている吐出デー
タがDMA/RAMコントローラ5およびサーマルライ
ンヘッド制御部9のパラレル/シリアル変換部93を介
してラインヘッドドライバ8のシリアル/パラレル変換
部81に転送される。1ライン分の吐出データの転送が
終了し、ラインフィードモータ11が所定の回転を行っ
た時点で、ラインヘッドコントローラ9のヒートパルス
発生部91からラインヘッドドライバ8のゲート部82
にヒートパルス信号が送られ、これにより、トランジス
タアレイ部83のスイッチング駆動がなされてサーマル
ラインヘッドの対応する吐出口の電気熱変換素子が熱エ
ネルギーを発生し、それによって生じる気泡により、そ
の吐出口からインクが吐出される。
【0010】4本のサーマルラインヘッド7K,7C,
7Mおよび7Yは記録用紙の搬送方向である副走査方向
に配列されている。このため、用紙上の同一の位置に複
数のインクドットが重ねて形成されるよう各サーマルラ
インヘッドに対し副走査方向のサーマルラインヘッド間
距離に応じたタイミングで吐出データを転送する必要が
ある。例えば、各サーマルラインヘッドの各吐出口の副
走査方向の間隔が1インチで副走査方向において形成す
るドットの分解能が600dpiである場合、ある位置
にイエローとマゼンタを重ねてレッドにしようとする
と、まずイエローインクを吐出してドットを形成した後
に1インチ副走査方向に記録用紙を搬送し、マゼンタイ
ンクを吐出してドットを重ねて形成する。つまりイエロ
ーインクを吐出するタイミングでマゼンタインクを吐出
するときの吐出データは600ドット分(600ラスタ
分)手前のデータである必要がある。
7Mおよび7Yは記録用紙の搬送方向である副走査方向
に配列されている。このため、用紙上の同一の位置に複
数のインクドットが重ねて形成されるよう各サーマルラ
インヘッドに対し副走査方向のサーマルラインヘッド間
距離に応じたタイミングで吐出データを転送する必要が
ある。例えば、各サーマルラインヘッドの各吐出口の副
走査方向の間隔が1インチで副走査方向において形成す
るドットの分解能が600dpiである場合、ある位置
にイエローとマゼンタを重ねてレッドにしようとする
と、まずイエローインクを吐出してドットを形成した後
に1インチ副走査方向に記録用紙を搬送し、マゼンタイ
ンクを吐出してドットを重ねて形成する。つまりイエロ
ーインクを吐出するタイミングでマゼンタインクを吐出
するときの吐出データは600ドット分(600ラスタ
分)手前のデータである必要がある。
【0011】次に、上記従来構成におけるレジストレー
ション調整について説明する。
ション調整について説明する。
【0012】レジストレーション調整とは、異なるサー
マルラインヘッドによって吐出されるインク滴の着弾位
置のズレを小さくもしくはゼロにすることであり、副走
査方向の調整と吐出口の配列方向である主走査方向の調
整とがある。一般的にはズレ量がドット径の1/2以下
でない場合は画像品位が低下する。
マルラインヘッドによって吐出されるインク滴の着弾位
置のズレを小さくもしくはゼロにすることであり、副走
査方向の調整と吐出口の配列方向である主走査方向の調
整とがある。一般的にはズレ量がドット径の1/2以下
でない場合は画像品位が低下する。
【0013】副走査方向のズレの発生原因はサーマルラ
インヘッドの取り付け誤差や記録媒体の送りムラであ
り、その調整方法としては、取り付け部に調整機構を設
けたり各サーマルラインヘッドの吐出タイミングを可変
にしたりすることなどがある。
インヘッドの取り付け誤差や記録媒体の送りムラであ
り、その調整方法としては、取り付け部に調整機構を設
けたり各サーマルラインヘッドの吐出タイミングを可変
にしたりすることなどがある。
【0014】一方、主走査方向のズレの発生原因はサー
マルラインヘッドの取り付け誤差が種であり、その調整
方法としては、取り付け部に調整機構を設けることで各
ヘッド間の吐出口位置を調整することが可能となる。ま
た、サーマルラインヘッドのプリント可能幅、つまり吐
出口の配列幅がプリントに必要な幅よりも長いものであ
る場合には、図6に示すように、吐出開始吐出口につい
てそれぞれのヘッド毎にオフセットを調整することによ
り各サーマルラインヘッド間の取り付け誤差を補正して
レジストレーションのズレを低減することができる。
マルラインヘッドの取り付け誤差が種であり、その調整
方法としては、取り付け部に調整機構を設けることで各
ヘッド間の吐出口位置を調整することが可能となる。ま
た、サーマルラインヘッドのプリント可能幅、つまり吐
出口の配列幅がプリントに必要な幅よりも長いものであ
る場合には、図6に示すように、吐出開始吐出口につい
てそれぞれのヘッド毎にオフセットを調整することによ
り各サーマルラインヘッド間の取り付け誤差を補正して
レジストレーションのズレを低減することができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、複数の
サーマルラインヘッドを備えたフルカラーページプリン
タでは、各色のドットをできるだけ正確に位置合わせを
行う必要があり、上記従来例で示した、主走査方向の解
像度が600dpiでプリントを行う位置の場合では、
1ドットに割当てられる幅、従ってドットピッチは約4
2μmであるので、その半分の21μm程度以上ドット
位置がずれると画像品位が低下する。
サーマルラインヘッドを備えたフルカラーページプリン
タでは、各色のドットをできるだけ正確に位置合わせを
行う必要があり、上記従来例で示した、主走査方向の解
像度が600dpiでプリントを行う位置の場合では、
1ドットに割当てられる幅、従ってドットピッチは約4
2μmであるので、その半分の21μm程度以上ドット
位置がずれると画像品位が低下する。
【0016】ところで、工場出荷時に各サーマルライン
ヘッドの相互の位置関係を正確に調整することは比較的
容易に行うことはできる。しかし、通常の使用環境にお
いては環境温度の変化やプリント動作などによってサー
マルラインヘッドの温度が変化することがあり、これに
よってヘッド各部に熱膨張が起こると、以下のような問
題を生じることがある。例えばサーマルラインヘッドの
ベースプレート等がアルミでできている場合には、アル
ミの線膨張係数は2×10-5/℃程度であるので、A4
サイズ対応のプリンタでは約4μm/℃の割合でヘッド
の長さが伸びる。各サーマルラインヘッドが同じ温度で
あれば相対的な位置関係は変化しないのでプリント品位
には問題がないが、温度誤差が5.2℃以上である場合
には、上述した、プリント品位を維持できる位置ズレの
許容量21μmを超えてしまい、画像品位の低下が顕著
となる。
ヘッドの相互の位置関係を正確に調整することは比較的
容易に行うことはできる。しかし、通常の使用環境にお
いては環境温度の変化やプリント動作などによってサー
マルラインヘッドの温度が変化することがあり、これに
よってヘッド各部に熱膨張が起こると、以下のような問
題を生じることがある。例えばサーマルラインヘッドの
ベースプレート等がアルミでできている場合には、アル
ミの線膨張係数は2×10-5/℃程度であるので、A4
サイズ対応のプリンタでは約4μm/℃の割合でヘッド
の長さが伸びる。各サーマルラインヘッドが同じ温度で
あれば相対的な位置関係は変化しないのでプリント品位
には問題がないが、温度誤差が5.2℃以上である場合
には、上述した、プリント品位を維持できる位置ズレの
許容量21μmを超えてしまい、画像品位の低下が顕著
となる。
【0017】一方、各サーマルラインヘッドをこのよう
な狭い温度範囲に収めるようにすることは非常に困難な
ことであり、そのためには大がかりな温度調整装置を設
ける必要があり、これによってコストの上昇を招いてい
た。
な狭い温度範囲に収めるようにすることは非常に困難な
ことであり、そのためには大がかりな温度調整装置を設
ける必要があり、これによってコストの上昇を招いてい
た。
【0018】本発明は、上述した問題点に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、各プリントヘ
ッドの温度差による熱膨張の差が生じた場合でもそれに
よる各ヘッドで形成されるドットのズレを一定以下に抑
えることが可能なプリント装置を提供することにある。
たものであり、その目的とするところは、各プリントヘ
ッドの温度差による熱膨張の差が生じた場合でもそれに
よる各ヘッドで形成されるドットのズレを一定以下に抑
えることが可能なプリント装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】そのために本発明では、
それぞれ複数のプリント素子を所定方向に配列した複数
のプリントヘッドを用いてプリント媒体にプリントを行
うプリント装置において、複数のプリントヘッドそれぞ
れの温度を検知するヘッド温度検知手段と、複数のプリ
ントヘッドのそれぞれに対して、当該複数のプリント素
子を駆動するための駆動データを当該プリント素子の配
列に対応させて供給する駆動データ供給手段と、前記ヘ
ッド温度検知手段が検知する複数のプリントヘッドそれ
ぞれの温度に基づき、前記駆動データ供給手段が供給す
る駆動データにダミーデータを挿入するダミーデータ挿
入手段と、を具えたことを特徴とする。
それぞれ複数のプリント素子を所定方向に配列した複数
のプリントヘッドを用いてプリント媒体にプリントを行
うプリント装置において、複数のプリントヘッドそれぞ
れの温度を検知するヘッド温度検知手段と、複数のプリ
ントヘッドのそれぞれに対して、当該複数のプリント素
子を駆動するための駆動データを当該プリント素子の配
列に対応させて供給する駆動データ供給手段と、前記ヘ
ッド温度検知手段が検知する複数のプリントヘッドそれ
ぞれの温度に基づき、前記駆動データ供給手段が供給す
る駆動データにダミーデータを挿入するダミーデータ挿
入手段と、を具えたことを特徴とする。
【0020】また、それぞれ複数のプリント素子を所定
方向に配列した複数のプリントヘッドを用いてプリント
媒体にプリントを行うプリント装置におけるプリントヘ
ッドの位置ずれ調整方法において、複数のプリントヘッ
ドそれぞれの温度を検知し、該検知する複数のプリント
ヘッドそれぞれの温度に基づき、前記複数のプリント素
子を駆動するため当該複数のプリント素子の配列に対応
させて供給される駆動データにダミーデータを挿入す
る、各ステップを有することを特徴とする。
方向に配列した複数のプリントヘッドを用いてプリント
媒体にプリントを行うプリント装置におけるプリントヘ
ッドの位置ずれ調整方法において、複数のプリントヘッ
ドそれぞれの温度を検知し、該検知する複数のプリント
ヘッドそれぞれの温度に基づき、前記複数のプリント素
子を駆動するため当該複数のプリント素子の配列に対応
させて供給される駆動データにダミーデータを挿入す
る、各ステップを有することを特徴とする。
【0021】以上の構成によれば、複数のプリントヘッ
ドそれぞれの温度に基づいて、各プリント素子の駆動デ
ータにダミーデータが挿入されるので、各ヘッドの温度
差による熱膨張の差を生じ各ヘッド間の対応するプリン
ト素子相互に所定値以上の位置ずれを生じていても、上
記ダミーデータの挿入により各ヘッド間で対応すべき駆
動データにより駆動されるプリント素子をずらして位置
ずれを所定値以下とすることができ、これにより、それ
ぞれ対応すべき駆動データに基づいて形成されるドット
の位置ずれを所定値以下に抑えることができる。
ドそれぞれの温度に基づいて、各プリント素子の駆動デ
ータにダミーデータが挿入されるので、各ヘッドの温度
差による熱膨張の差を生じ各ヘッド間の対応するプリン
ト素子相互に所定値以上の位置ずれを生じていても、上
記ダミーデータの挿入により各ヘッド間で対応すべき駆
動データにより駆動されるプリント素子をずらして位置
ずれを所定値以下とすることができ、これにより、それ
ぞれ対応すべき駆動データに基づいて形成されるドット
の位置ずれを所定値以下に抑えることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。
施形態を詳細に説明する。
【0023】図1は本発明の一実施形態に係るインクジ
ェットプリンタの制御構成を示すブロック図であり、図
2は図1に示すラインヘッドコントローラ9およびライ
ンヘッドドライバ8の詳細を示すブロック図である。
ェットプリンタの制御構成を示すブロック図であり、図
2は図1に示すラインヘッドコントローラ9およびライ
ンヘッドドライバ8の詳細を示すブロック図である。
【0024】これら図において、図1および図2に示す
従来例の構成と異なる点は、本実施形態では図1に示す
ように、各サーマルラインヘッド7に密着した形態で温
度センサ12が取付けられ、また、この温度センサ12
からの出力をディジタルデータに変換してCPU1に供
給するADコンバータ13が設けられている。また、図
2に示すように、本実施形態ではラインヘッドコントロ
ーラ9のパラレル/シリアル変換部93とラインヘッド
ドライバ8のシリアル/パラレル変換部81の間にダミ
ーデータ挿入回路95およびこの回路95に対してダミ
ーデータを挿入するか否かの設定およびどの位置に挿入
するかについての設定をするダミーデータ設定レジスタ
96が設けられており、これらの設定は、CPU1によ
って制御される構成となっている。
従来例の構成と異なる点は、本実施形態では図1に示す
ように、各サーマルラインヘッド7に密着した形態で温
度センサ12が取付けられ、また、この温度センサ12
からの出力をディジタルデータに変換してCPU1に供
給するADコンバータ13が設けられている。また、図
2に示すように、本実施形態ではラインヘッドコントロ
ーラ9のパラレル/シリアル変換部93とラインヘッド
ドライバ8のシリアル/パラレル変換部81の間にダミ
ーデータ挿入回路95およびこの回路95に対してダミ
ーデータを挿入するか否かの設定およびどの位置に挿入
するかについての設定をするダミーデータ設定レジスタ
96が設けられており、これらの設定は、CPU1によ
って制御される構成となっている。
【0025】図1および図2に示す構成に基づく各ヘッ
ドのレジストレーション調整について以下に説明する。
ドのレジストレーション調整について以下に説明する。
【0026】CPU1は定期的あるいは所定の動作終了
後に、各サーマルラインヘッド7K,7C,7M,7Y
の温度を、温度センサ12K,12C,12M,12Y
の出力をADコンバータ13を介して検出し、サーマル
ラインヘッドの温度差が、例えば1/2ピッチ以上の位
置ズレを引き起こす熱膨張に相当する温度であると判断
した場合には、温度の低いサーマルラインヘッドに対応
するラインヘッドコントローラ9のダミーデータ設定レ
ジスタ96にダミーデータを挿入するように設定を行
う。
後に、各サーマルラインヘッド7K,7C,7M,7Y
の温度を、温度センサ12K,12C,12M,12Y
の出力をADコンバータ13を介して検出し、サーマル
ラインヘッドの温度差が、例えば1/2ピッチ以上の位
置ズレを引き起こす熱膨張に相当する温度であると判断
した場合には、温度の低いサーマルラインヘッドに対応
するラインヘッドコントローラ9のダミーデータ設定レ
ジスタ96にダミーデータを挿入するように設定を行
う。
【0027】図3(A)および(B)はダミーデータ挿
入の詳細を説明する図である。なお、同図では説明を簡
略化するため、温度が異なり、熱膨張によるサーマルヘ
ッドの長さの変化量が異なる2本のヘッドのみを示し、
かつ、吐出口数が12の場合を示しているが、吐出口の
数はこれに限られず、また、本実施形態のように4本の
ヘッドを備える場合は、以下で説明するように、それぞ
れ量を熱膨張の大きいヘッドを基準としてより熱膨張の
小さいヘッドのデータに対してダミーデータを挿入する
ようにする。また、吐出口の形状は説明の便宜上長方形
をなしているが、この形状に限られないことは明らかで
ある。
入の詳細を説明する図である。なお、同図では説明を簡
略化するため、温度が異なり、熱膨張によるサーマルヘ
ッドの長さの変化量が異なる2本のヘッドのみを示し、
かつ、吐出口数が12の場合を示しているが、吐出口の
数はこれに限られず、また、本実施形態のように4本の
ヘッドを備える場合は、以下で説明するように、それぞ
れ量を熱膨張の大きいヘッドを基準としてより熱膨張の
小さいヘッドのデータに対してダミーデータを挿入する
ようにする。また、吐出口の形状は説明の便宜上長方形
をなしているが、この形状に限られないことは明らかで
ある。
【0028】図3(A)は、温度差による熱膨張によっ
てサーマルヘッドの長さが異なった場合を示し、7番目
以降の吐出口に1/2ピッチ以上のズレを生じ、これに
よって形成されるドットに1/2ピッチ以上のズレを生
じることを示している。すなわち、本来同じ番号の吐出
口により形成されるドットは相互にズレないことが望ま
しいが7番目以降の各吐出口によって形成されるドット
はそれぞれ1/2ピッチ以上のズレを生じることにな
る。
てサーマルヘッドの長さが異なった場合を示し、7番目
以降の吐出口に1/2ピッチ以上のズレを生じ、これに
よって形成されるドットに1/2ピッチ以上のズレを生
じることを示している。すなわち、本来同じ番号の吐出
口により形成されるドットは相互にズレないことが望ま
しいが7番目以降の各吐出口によって形成されるドット
はそれぞれ1/2ピッチ以上のズレを生じることにな
る。
【0029】これに対し、図3(B)に示すように、低
温のラインヘッドにおいて1/2ピッチ以上のズレを生
じ始める7番目の吐出口には、本来の吐出データD7の
代わりにダミーデータD6′が割当てられるようにダミ
ーデータ挿入回路95により吐出データD6とD7の間
にダミーデータD6′を挿入する。そして、このダミー
データ挿入によりNo.8〜No.12の吐出口には1
個分ずれた吐出データD7〜D11がそれぞれ割当てら
れることになる。
温のラインヘッドにおいて1/2ピッチ以上のズレを生
じ始める7番目の吐出口には、本来の吐出データD7の
代わりにダミーデータD6′が割当てられるようにダミ
ーデータ挿入回路95により吐出データD6とD7の間
にダミーデータD6′を挿入する。そして、このダミー
データ挿入によりNo.8〜No.12の吐出口には1
個分ずれた吐出データD7〜D11がそれぞれ割当てら
れることになる。
【0030】この結果、低温および高温のラインヘッド
によりそれぞれ吐出データD1〜D11に基づいたイン
ク吐出により形成されるドットは、全て相互に1/2ピ
ッチ以下のズレで重ねることができ、これにより、対応
する吐出口の位置ずれに起因した画像品位の低下を抑制
することができる。なお、挿入するダミーデータD6′
としては全ての場合に「吐出しない」というデータとす
るか、直前のD6と同様のデータとするのが望ましい。
によりそれぞれ吐出データD1〜D11に基づいたイン
ク吐出により形成されるドットは、全て相互に1/2ピ
ッチ以下のズレで重ねることができ、これにより、対応
する吐出口の位置ずれに起因した画像品位の低下を抑制
することができる。なお、挿入するダミーデータD6′
としては全ての場合に「吐出しない」というデータとす
るか、直前のD6と同様のデータとするのが望ましい。
【0031】ダミーデータ挿入位置は、ヘッドの膨張係
数やヘッド温度によって以下のように定まる。
数やヘッド温度によって以下のように定まる。
【0032】
【数1】M=1/(2×A×ΔT) ただし、M: ダミーデータを挿入する吐出口番号 A: サーマルラインヘッドの線膨張係数 ΔT:最高温度のサーマルラインヘッドとの温度差 例えば、上記例のようにサーマルラインヘッドの材質が
アルミの場合は、A=2×10-5/℃であり、ΔT=1
0.4℃の場合、M=約2400となり、A4サイズ対
応のヘッドでは、吐出口配列においてほぼ中央にダミー
データを挿入することになる。
アルミの場合は、A=2×10-5/℃であり、ΔT=1
0.4℃の場合、M=約2400となり、A4サイズ対
応のヘッドでは、吐出口配列においてほぼ中央にダミー
データを挿入することになる。
【0033】なお、低温のラインヘッドに通常使用しな
い吐出口(No.13)がある場合には、この吐出口に
データD12を割当てることにより、画像端部における
画質の劣化をも抑制することができる。
い吐出口(No.13)がある場合には、この吐出口に
データD12を割当てることにより、画像端部における
画質の劣化をも抑制することができる。
【0034】また、熱膨張が大きく複数のダミーデータ
を挿入しなければならない場合のダミーデータ挿入位置
は、
を挿入しなければならない場合のダミーデータ挿入位置
は、
【0035】
【数2】Mn =(2×n−1)/(2×A×ΔT) ただし、Mn :n番目のダミーデータを挿入する吐出口
番号 Mn >サーマルラインヘッドの吐出口数のときはダミー
データを挿入しない。
番号 Mn >サーマルラインヘッドの吐出口数のときはダミー
データを挿入しない。
【0036】となる。この場合には、ダミーデータ設定
レジスタ96は複数個の吐出口位置を設定できるよう
に、複数のレジスタを持つ必要がある。ダミーデータの
最大挿入個数は、予想されるサーマルラインヘッドの最
大温度差と、線膨張係数、1吐出口あたりの長さ(=分
解能)、吐出口数から決定すればよい。すなわち最大温
度差×線膨張係数×分解能×吐出口数が何吐出口分の長
さになるかによって求められる。
レジスタ96は複数個の吐出口位置を設定できるよう
に、複数のレジスタを持つ必要がある。ダミーデータの
最大挿入個数は、予想されるサーマルラインヘッドの最
大温度差と、線膨張係数、1吐出口あたりの長さ(=分
解能)、吐出口数から決定すればよい。すなわち最大温
度差×線膨張係数×分解能×吐出口数が何吐出口分の長
さになるかによって求められる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数のプリントヘッドそれぞれの温度に基づいて、各プ
リント素子の駆動データにダミーデータが挿入されるの
で、各ヘッドの温度差による熱膨張の差を生じ各ヘッド
間の対応するプリント素子相互に所定値以上の位置ずれ
を生じていても、上記ダミーデータの挿入により各ヘッ
ド間で対応すべき駆動データにより駆動されるプリント
素子をずらして位置ずれを所定値以下とすることがで
き、これにより、それぞれ対応すべき駆動データに基づ
いて形成されるドットの位置ずれを所定値以下に抑える
ことができる。
複数のプリントヘッドそれぞれの温度に基づいて、各プ
リント素子の駆動データにダミーデータが挿入されるの
で、各ヘッドの温度差による熱膨張の差を生じ各ヘッド
間の対応するプリント素子相互に所定値以上の位置ずれ
を生じていても、上記ダミーデータの挿入により各ヘッ
ド間で対応すべき駆動データにより駆動されるプリント
素子をずらして位置ずれを所定値以下とすることがで
き、これにより、それぞれ対応すべき駆動データに基づ
いて形成されるドットの位置ずれを所定値以下に抑える
ことができる。
【0038】この結果、プリント品位の低下が抑制され
た良好なプリント結果を得ることができる。
た良好なプリント結果を得ることができる。
【図1】本発明の一実施形態に係るサーマルラインプリ
ンタの制御構成を示すブロック図である。
ンタの制御構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すサーマルラインプリンタのラインヘ
ッドドライバおよびラインヘッドコントローラの詳細を
示すブロック図である。
ッドドライバおよびラインヘッドコントローラの詳細を
示すブロック図である。
【図3】(A)および(B)は本発明の一実施形態によ
るダミーデータ挿入によるドットズレの低減を説明する
図である。
るダミーデータ挿入によるドットズレの低減を説明する
図である。
【図4】一従来例によるサーマルラインプリンタの制御
構成を示すブロック図である。
構成を示すブロック図である。
【図5】図4に示すサーマルラインプリンタのラインヘ
ッドドライバおよびラインヘッドコントローラの詳細を
示すブロック図である。
ッドドライバおよびラインヘッドコントローラの詳細を
示すブロック図である。
【図6】一従来例に係る各ヘッド間のレジストレーショ
ン調整を説明する図である。
ン調整を説明する図である。
1 CPU 2 ROM 3 RAM 4 データ受信部 5 RAM/DMAコントローラ 6 不揮発性メモリ 7 サーマルラインヘッド 8 ラインヘッドドライバ 10 ラインフィードドライバ 11 ラインフィードモータ 12 温度センサ 13 ADコンバータ 81 シリアル/パラレル変換部 82 ゲート部 83 トランジスタアレイ部 91 ヒートパルス発生部 92 イメージデータラッチ 93 パラレル/シリアル変換部 94 オフセット設定レジスタ 95 ダミーデータ挿入回路 96 ダミーデータ設定レジスタ 109 ラインヘッドコントローラ
Claims (10)
- 【請求項1】 それぞれ複数のプリント素子を所定方向
に配列した複数のプリントヘッドを用いてプリント媒体
にプリントを行うプリント装置において、 複数のプリントヘッドそれぞれの温度を検知するヘッド
温度検知手段と、 複数のプリントヘッドのそれぞれに対して、当該複数の
プリント素子を駆動するための駆動データを当該プリン
ト素子の配列に対応させて供給する駆動データ供給手段
と、 前記ヘッド温度検知手段が検知する複数のプリントヘッ
ドそれぞれの温度に基づき、前記駆動データ供給手段が
供給する駆動データにダミーデータを挿入するダミーデ
ータ挿入手段と、 を具えたことを特徴とするプリント装置。 - 【請求項2】 前記ダミーデータ挿入手段は、複数のプ
リントヘッドそれぞれの前記温度に応じた当該プリント
ヘッドの熱膨張の違いに応じて、ダミーデータの挿入を
行うことを特徴とする請求項1に記載のプリント装置。 - 【請求項3】 前記ダミーデータ挿入手段は、温度が最
も高いプリントヘッドを基準とし、該プリントヘッドよ
り低い温度のプリントヘッドについてダミーデータの挿
入を行うことを特徴とする請求項1または2に記載のプ
リント装置。 - 【請求項4】 前記ダミーデータ挿入手段は、前記温度
が最も高いプリントヘッドとの温度差に基づいて演算さ
れる熱膨張の差が所定値以上のときダミーデータの挿入
を行うことを特徴とする請求項3に記載のプリント装
置。 - 【請求項5】 前記ダミーデータ挿入手段は、前記プリ
ント素子の配列において、前記温度が最も高いプリント
ヘッドの対応するプリント素子に対する位置ずれが少な
くとも最初に前記所定値以上となるプリント素子に対応
する駆動データとしてダミーデータを挿入することを特
徴とする請求項4に記載のプリント装置。 - 【請求項6】 前記複数のプリントヘッドは、それぞれ
搬送されるプリント媒体の幅に対応して複数のプリント
素子を配列したことを特徴とする請求項1ないし5のい
ずれかに記載のプリント装置。 - 【請求項7】 前記複数のプリントヘッドは、それぞれ
イエロー,マゼンタ,シアン,ブラックの色のプリント
を行うことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに
記載のプリント装置。 - 【請求項8】 前記ヘッド温度検知手段は、前記複数の
プリントヘッドに取付けられた温度センサを有すること
を特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載のプリ
ント装置。 - 【請求項9】 前記複数のプリントヘッドそれぞれは、
プリント素子としてインク吐出口を有し、該インク吐出
口から熱エネルギーを利用して生成される気泡の圧力に
よってインクを吐出することを特徴とする請求項1ない
し8のいずれかに記載のプリント装置。 - 【請求項10】 それぞれ複数のプリント素子を所定方
向に配列した複数のプリントヘッドを用いてプリント媒
体にプリントを行うプリント装置におけるプリントヘッ
ドの位置ずれ調整方法において、 複数のプリントヘッドそれぞれの温度を検知し、 該検知する複数のプリントヘッドそれぞれの温度に基づ
き、前記複数のプリント素子を駆動するため当該複数の
プリント素子の配列に対応させて供給される駆動データ
にダミーデータを挿入する、 各ステップを有することを特徴とするプリントヘッドの
位置ずれ調整方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20570496A JP3368152B2 (ja) | 1996-08-05 | 1996-08-05 | プリント装置およびプリントヘッドの位置ずれ調整方法 |
US08/904,866 US5966149A (en) | 1996-08-05 | 1997-08-01 | Printing apparatus in which registration adjustment between a plurality of print heads is performed |
EP97305873A EP0824243B1 (en) | 1996-08-05 | 1997-08-04 | Printing apparatus with registration of line print heads |
DE69731263T DE69731263T2 (de) | 1996-08-05 | 1997-08-04 | Druckvorrichtung mit Justierung von Zeilendruckköpfen |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20570496A JP3368152B2 (ja) | 1996-08-05 | 1996-08-05 | プリント装置およびプリントヘッドの位置ずれ調整方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1044423A true JPH1044423A (ja) | 1998-02-17 |
JP3368152B2 JP3368152B2 (ja) | 2003-01-20 |
Family
ID=16511328
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20570496A Expired - Fee Related JP3368152B2 (ja) | 1996-08-05 | 1996-08-05 | プリント装置およびプリントヘッドの位置ずれ調整方法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5966149A (ja) |
EP (1) | EP0824243B1 (ja) |
JP (1) | JP3368152B2 (ja) |
DE (1) | DE69731263T2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008044116A (ja) * | 2006-08-10 | 2008-02-28 | Fuji Xerox Co Ltd | 印刷装置及び補正方法 |
JP2008272973A (ja) * | 2007-04-26 | 2008-11-13 | Fuji Xerox Co Ltd | 液滴吐出装置、及びこれを備えた画像形成装置 |
JP2013248884A (ja) * | 2012-05-02 | 2013-12-12 | Komori Corp | シートデジタル印刷機 |
JP2015058664A (ja) * | 2013-09-20 | 2015-03-30 | コニカミノルタ株式会社 | インクジェット記録装置 |
US11697295B2 (en) | 2020-10-30 | 2023-07-11 | Canon Kabushiki Kaisha | Printing position adjustment method and storage medium |
US11760083B2 (en) | 2020-10-30 | 2023-09-19 | Canon Kabushiki Kaisha | Printing position correction method, printing apparatus, and storage medium |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6322189B1 (en) | 1999-01-13 | 2001-11-27 | Hewlett-Packard Company | Multiple printhead apparatus with temperature control and method |
EP1681164A3 (en) * | 1999-03-10 | 2009-04-01 | Seiko Epson Corporation | Dot formation position misalignment adjustment performed using pixel-level information indicating dot non-formation |
US6739687B1 (en) * | 2002-10-31 | 2004-05-25 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | System and method for positioning print heads based on print job |
JP4717342B2 (ja) | 2003-12-02 | 2011-07-06 | キヤノン株式会社 | インクジェット記録装置及び方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61272759A (ja) * | 1985-05-28 | 1986-12-03 | Olympus Optical Co Ltd | カラ−静電記録装置における色ずれ補正方法 |
US4977410A (en) * | 1989-09-14 | 1990-12-11 | Seiko Instruments Inc. | Thermal line printer with staggered head segments and overlap compensation |
US5160945A (en) * | 1991-05-10 | 1992-11-03 | Xerox Corporation | Pagewidth thermal ink jet printhead |
US5528272A (en) * | 1993-12-15 | 1996-06-18 | Xerox Corporation | Full width array read or write bars having low induced thermal stress |
US6068359A (en) * | 1994-11-07 | 2000-05-30 | Canon Aptex Inc. | Printer including a formatter and a printing unit without a memory |
-
1996
- 1996-08-05 JP JP20570496A patent/JP3368152B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1997
- 1997-08-01 US US08/904,866 patent/US5966149A/en not_active Expired - Fee Related
- 1997-08-04 DE DE69731263T patent/DE69731263T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1997-08-04 EP EP97305873A patent/EP0824243B1/en not_active Expired - Lifetime
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US11697295B2 (en) | 2020-10-30 | 2023-07-11 | Canon Kabushiki Kaisha | Printing position adjustment method and storage medium |
US11760083B2 (en) | 2020-10-30 | 2023-09-19 | Canon Kabushiki Kaisha | Printing position correction method, printing apparatus, and storage medium |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5966149A (en) | 1999-10-12 |
DE69731263D1 (de) | 2004-11-25 |
DE69731263T2 (de) | 2006-02-23 |
EP0824243A2 (en) | 1998-02-18 |
JP3368152B2 (ja) | 2003-01-20 |
EP0824243A3 (en) | 1999-03-17 |
EP0824243B1 (en) | 2004-10-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |