JPH0740432Y2 - 内装材における管体または棒体の挿通構造 - Google Patents

内装材における管体または棒体の挿通構造

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JPH0740432Y2
JPH0740432Y2 JP3840989U JP3840989U JPH0740432Y2 JP H0740432 Y2 JPH0740432 Y2 JP H0740432Y2 JP 3840989 U JP3840989 U JP 3840989U JP 3840989 U JP3840989 U JP 3840989U JP H0740432 Y2 JPH0740432 Y2 JP H0740432Y2
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insulator
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Inventor
隆 錦野
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池田物産株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は例えば自動車のダッシュパネルに取付ける内装
材の構造に関するものである。
〔考案の背景〕
第6図に示すように、ダッシュパネル(1)の車室側を
被覆する内装材(2)はポリ塩化ビニル、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等の熱可塑性プラスチックのシート
からなる表皮(3)とフェルト、ポリウレタン発泡体、
アスファルト混合ポリウレタン発泡体等の多孔質体から
なるインシュレーター(4)とからなり、該ダッシュパ
ネル(1)に係止片(5)、ピン(6)を起立させた内
装材(2)に係合孔(7),(8)を設け、該ダッシュ
パネル(1)の係止片(5)およびピン(6)を該内装
材(2)の係合孔(7),(8)に係合することにより
該タッシュパネル(1)に該内装材(2)を止着してい
た。なお該ダッシュパネル(1)および内装材(2)に
はステアリングシャフト孔(9)、アクセルペダル孔
(10)、ブレーキペダル孔(11)、計器類のハーネス孔
(12)等が設けられている。
しかしながら上記構成においては例えばハーネス孔(1
2)においては第7図に示すようにハーネス孔(12)の
径よりもハーネス(13)の径を小さくしてハーネス(1
3)をハーネス孔(12)に通し易くしている。同様なこ
とはピン(6)の係合孔(8)等についても言える。し
たがってエンジンルーム側からの騒音が矢印イに示すよ
うに直接ハーネス孔(12)を介して車室内に侵入した
り、あるいはエンジンルーム側の騒音がダッシュパネル
(1)を介して内装材(2)のインシュレーター(4)
内に伝達して矢印ロに示すように直接ハーネス孔(12)
のインシュレーター(4)露出部やピン(6)の係合孔
(8)のインシュレーター(4)露出部から車室側に漏
洩すると言う問題点があった。
〔従来の技術〕
そこで従来では第8図に示すように、例えば表皮(3)
のハーネス孔(12)被覆部分(31)の中央孔(32)から
放射状に切目(33)を入れることにより複数個の切片
(34)に分割し、第9図および第10図に示すように該ハ
ーネス孔(12)にハーネス(13)を挿通すると該表皮
(3)の切片(34)が弾性的に圧接することにより出来
るだけ該ハーネス孔(12)を閉塞しようと言う構造が提
供されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら上記従来の構成では第9図に見るように該
該表皮(3)の切片(34)と切片(34)との間に大きな
隙間(14)が生ずるから、該ハーネス孔(12)からの騒
音の侵入や漏洩が効率よく防止されるものではない。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は上記従来の課題を解決するための手段として、
表皮(3)Aとインシュレーター(4)Aとからなる内
装材(2)Aのインシュレーター(4)A部分に管体
(13)Aまたは棒体を挿通する孔部(12)Aを設け、該
表皮(3)Aの該孔部(12)A被覆部分(31)Aには裏
打層(41)Aを設け、該表皮(3)Aの孔部(12)A被
覆部分(31)Aと該裏打層(41)Aとには夫々放射状の
切目(33)A,(43)Aを互い違いに入れて、夫々複数個
の切片(34)A,(44)Aに分割し、該インシュレーター
(4)Aの孔部(12)Aには該孔部(12)Aより小径な
管体(13)Aまたは棒体を該表皮(3)Aの該孔部(1
2)A被覆部分(31)Aを貫いて挿通し、該管体(13)
Aまたは棒体に該表皮(3)Aおよび裏打層(41)Aの
切片(34)A,(44)Aを圧接した内装材(2)Aにおけ
る管体(13)Aまたは棒体の挿通構造を提供するもので
ある。
〔作用〕
表皮(3)Aとインシュレーター(4)Aとからなる内
装材(2)Aのインシュレーター(4)Aの孔部(12)
Aに該孔部(12)Aより小径な管体(13)Aまたは棒体
を挿通するが、この際、該管体(13)Aまたは棒体を該
孔部(12)Aに位置合わせすることは容易である。そし
て該管体(13)Aまたは棒体は該表皮(3)Aの孔部
(12)A被覆部分(31)Aおよびその部分における表皮
(3)Aの裏打層(41)Aの切片(34)A,(44)Aを押
開くが、該表皮(3)Aの切目(33)Aと該裏打層(4
1)Aの切目(43)Aとは互い違いになているから該表
皮(3)Aの切片(34)Aと該裏打層(41)Aの切片
(44)Aとも互い違いになり、該表皮(3)Aの切片
(34)Aの間隙は該裏打層(41)Aの切片(44)Aで塞
がれ、該裏打層(41)Aの切目(43)Aとは互い違いに
なっているから該表皮(3)Aの切片(34)Aと該裏打
層(41)Aの切片(44)Aは該表皮(3)Aの切片(3
4)Aで塞がれ、そして該表皮(3)Aおよび裏打層の
該切片(44)Aは該管体(13)Aまたは棒体に圧接し、
かくして該内装材(2)Aのインシュレーター(4)A
の孔部(12)Aは閉塞される。
〔考案の効果〕
したがって本考案においては、管体または棒体を内装材
(2)Aのインシュレーターの孔部に挿通する作業は簡
単かつ容易であり、そして該孔部は管体または棒体に相
互に隙間を塞いでいる表皮および裏打層の切片が圧接す
ることによって閉塞されるから騒音の漏洩が少なくな
る。
〔実施例〕
本考案を第1図〜第4図に示す一実施例によって説明す
れば、図において(1)Aはパネルであり、(2)Aは
該パネル(1)Aに被着される内装材であり、表皮
(3)Aとインシュレーター(4)Aとからなる。該パ
ターン(1)Aおよび内装材(2)Aのインシュレータ
ー(4)Aとを貫通して孔部であるハーネス孔(12)A
が設けられるが、該内装材(2)Aの表皮(3)Aのハ
ーネス孔(12)A被覆部分(31)Aにおいて、該表皮
(3)Aにはインシュレーター(4)Aから延長される
裏打層(41)Aが存在し、該表皮(3)Aの被覆部分
(31)Aには中央孔(32)Aから放射状に切目(33)A
が入れられて、該被覆部分(31)Aは切目(33)Aによ
って複数個の切片(34)Aに分割せられ、更に該裏打層
(41)Aにも中央孔(42)Aから放射状に切目(43)A
が入れられて該裏打層(41)Aは該切目(43)Aによっ
て複数個の切片(44)Aに分割せらる。第3図イ、ロに
示すように該表皮(3)Aの被覆部分(31)Aの切目
(33)Aと該裏打層(41)Aの切目(43)Aとは互い違
いにされ、したがって該表皮(3)Aの切片(34)Aと
裏打層(41)Aの切片(44)Aとは互い違いになってい
る。
上記内装材(2)Aのインシュレーター(4)Aのハー
ネス孔(12)Aには棒体であるハーネス(13)Aが挿通
されるが、該ハーネス(13)Aは該ハーネス孔(12)A
より小径であるから位置合わせは容易である。そして該
ハーネス(13)Aは裏打層(41)Aの切片(44)Aおよ
び該表皮(3)Aの切片(34)Aを押開き、この状態で
該切片(44)Aは該切片(34)Aの隙間を塞ぎ、該切片
(34)Aは切片(44)Aの隙間を塞ぎ、そして切片(3
4)Aおよび切片(44)Aはハーネス(13)Aに圧接し
てハーネス孔(12)Aを閉塞するから、該ハーネス孔
(12)Aからの騒音の漏洩は少なくなる。
本実施例以外、該内装材(2)Aのインシュレーター
(4)Aの孔部はパネル(1)Aから差出されるピンを
係合する係合孔であってもよい。
本考案の内装材の第1図に示す孔部構造についてJIS−
A−1416の方法により音響透過損失を測定した。本測定
に使用した試験片の孔部面積率は開口部面積に対し10%
とし、またハーネス断面積率は孔部面積率に対して50%
とする。比較として孔部を設けない内装材(比較1)と
第10図に示す従来例(比較2)とについても本測定を行
なった。
本測定の結果は第5図に示される。図において横軸には
周波数(Hz)をとり立て軸には透過損失(dB)をとる。
図にみるように本考案の管体または棒体の挿通構造にお
いては比較2と比べて高い遮音効率が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本考案の一実施例を示すものであり、
第1図はハーネス挿通状態のハーネス孔付近の側断面
図、第2図はハーネス挿入前のハーネス孔付近の側断面
図、第3図イは表皮ハーネス孔被覆部分表面図、ロは裏
打層裏面図、第4図はハーネス挿通状態のハーネス孔部
の正面図、第5図は音響透過損失測定結果を示すグラ
フ、第6図はダッシュボードの斜視図、第7図はハーネ
ス孔付近の側断面図、第8図〜第10図は従来例を示すも
ので第8図はハーネス挿入前の孔部付近の正面図、第9
図はハーネス挿通状態のハーネス孔付近の正面図、第10
図はハーネス挿通状態のハーネス孔付近の側断面図であ
る。 図中、(1)A……パネル、(2)A……内装材、
(3)A……表皮、(4)A……インシュレーター、
(12)A……ハーネス孔(孔部)、(13)A……ハーネ
ス(管体または棒体)、(31)A……表皮被覆部分、
(41)A……裏打層、(33)A,(43)A……切目、(3
4)A,(44)A……切片

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】表皮とインシュレーターとからなる内装材
    のインシュレーター部分に管体または棒体を挿通する孔
    部を設け、該表皮の該孔部被覆部分には裏打層を設け、
    該表皮の孔部被覆部分と該裏打層とには夫々放射状の切
    目を互い違いに入れて、夫々複数個の切片に分割し、該
    インシュレーターの孔部には該孔部より小径な管体また
    は棒体を該表皮の該孔部被覆部分を貫いて挿通し、該管
    体または棒体に該表皮および裏打層の切片を圧接したこ
    とを特徴とする内装材における管体または棒体の挿通構
JP3840989U 1989-03-31 1989-03-31 内装材における管体または棒体の挿通構造 Expired - Lifetime JPH0740432Y2 (ja)

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