JPH0740395Y2 - ドライクリーニング用溶剤などのろ過装置 - Google Patents

ドライクリーニング用溶剤などのろ過装置

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JPH0740395Y2
JPH0740395Y2 JP1992029865U JP2986592U JPH0740395Y2 JP H0740395 Y2 JPH0740395 Y2 JP H0740395Y2 JP 1992029865 U JP1992029865 U JP 1992029865U JP 2986592 U JP2986592 U JP 2986592U JP H0740395 Y2 JPH0740395 Y2 JP H0740395Y2
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JP
Japan
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square pipe
filter cloth
pipe
cloth body
outer periphery
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JP1992029865U
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JPH0580493U (ja
Inventor
鐵太郎 伊藤
Original Assignee
株式会社共信
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ドライクリーニング用
溶剤(洗浄液)のような非水溶剤や産業、民生の排水な
ど多方面において、ろ過を行うことのできるろ過装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、ドライクリーニング用溶剤な
どのろ過装置として、ハウジング内で中空軸に回転自在
に若干数の円板状フィルタ要素が配置され、そのフィル
タ要素のフィルタ面が軸線を横切って延びており、その
フィルタ要素の内部が中空軸の内部と接続されている清
掃機のフィルタにおいて、各フィルタ要素のフィルタ面
のそれぞれの前に、1個または複数個の固定して配置さ
れて半径方向にハウジング内壁から中空軸の近くまで、
かつ軸方向にフィルタ面の近くまで延びているウェブが
備えられているものがある(実公昭61−7764号公
報)。この例における円板状フィルタ要素は、中空軸と
嵌合可能なボスに多孔板を取り付け、この多孔板の上に
さらにフィルタを取り付けることにより組み立てられて
いる。また、実願昭57−132343号公報には、円
板状のろ過体は、回転自在な軸パイプに被嵌してある筒
体に単に固着してあるものが開示されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、前者の例は、
中空軸と嵌合しているボスの部分にはフィルタ面を設け
ることができないため、ろ過面積が小さくなり、また、
ろ過部材(円板状フィルタ要素)と中空軸とは、ボスに
形成された円形状の軸孔に、円形状の中空軸が挿入され
たものであるため、ろ過部材を高速で回転させた時に空
回りがしやすかった。また、後者の例も、軸パイプに被
嵌してある筒体の部分にはフィルタ面を設けることがで
きないため、前者と同様にろ過面積が小さくなり、ま
た、ろ過部材は、単に軸パイプに被嵌してある筒体に固
着しただけのものであるため、耐久性に欠けるものであ
った。
【0004】そこで本考案の目的は、中空軸ぎりぎりの
ところまでフィルタ面を設けることができ、また、ろ過
部材を耐久性のあるものにすることができるドライクリ
ーニング用溶剤などのろ過装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案に係るドライクリーニング用溶剤などのろ過
装置は、密閉のろ過タンクと、このタンクの軸心部に回
転可能に架設してある角パイプと、この角パイプの外周
に取り付けてあるろ過手段と、上記角パイプの回転駆動
手段とから構成される。上記角パイプの外周には透孔が
穿設してある。上記ろ過手段は、複数のろ過部材を並列
状に角パイプに固着したものであり、円板状のろ布体
と、このろ布体内に挿置され、このろ布体の拡張用のメ
ッシュ体と、このろ布体を角パイプに固定するための固
定金具とからなる。上記固定金具は、その外周にフラン
ジが形成されかつ中空部を有する円盤状のものであり、
この固定金具の拡張部の中央部には、角パイプが挿入可
能でありかつ各辺の中央部に円弧を有する軸孔が形成し
てあり、拡張部の外周には、フランジとの境界部に孔部
が設けてある。
【0006】
【実施例】以下、図面を参照して、本考案の一実施例に
ついて説明する。
【0007】図1において、支持枠体(図示せず)によ
って設置されている円筒状で密閉されているろ過用のタ
ンク1は、内径がほぼ55cmであり、軸方向の長さが
ほぼ75cmのものであって、その左側面は円弧状であ
り、このタンクの軸心部には角パイプ2が回転可能に架
設してある。角パイプ2の左端部は、その開口部が閉鎖
されて軸支用の円柱状の軸部に形成してあり、この軸部
がこのタンクの円弧状側壁に固定してある軸受3を貫通
した状態で軸支され、この軸受の前後はシール部材4に
よってシールしてある。この軸支用の軸部先端にはプー
リ5が固着してあり、このプーリにはベルト(図示せ
ず)が掛け回され、駆動モータ(図示せず)からの回転
駆動力を角パイプ2にその回転駆動力として伝達してい
る。また、角パイプ2の外周には、図2に示すように、
内径が9mm程度の透孔2a…が、ほぼ10cmおきに
穿設してある。なお、角パイプ2の他端の軸受構造につ
いては後で説明する。
【0008】角パイプ2の外周には、図1に示すよう
に、複数のろ過部材6を並列にこの角パイプに固着して
なるろ過手段が設けてある。ろ過部材6の構造は、図2
に示すように、中空で円盤状に形成されたろ布体61,
61を有し、その内にはこのろ布体を所定の厚さの拡張
状態に保持するためのメッシュ体62,62が挿置さ
れ、さらにこのろ布体は固定金具63により角パイプ2
に固定してある。ろ布体61は、ポリエチレン、テトロ
ン、ナイロン繊維を素材とし、その通気度は、毎秒1平
方センチ当たり16〜40ccのものである。ろ布体6
1は軟質であるため、硬質樹脂からなる2枚のメッシュ
板からなるメッシュ体62,62が挿置し、それにより
外周から圧力を受けてもろ布体は圧縮することなく、所
定厚さの中空の円盤状の形状を保持可能である。ろ布体
61とメッシュ板62のそれぞれの中央部には、大きな
穴部61a,61aが形成してある。
【0009】固定金具63の構造は、図2,3に示すよ
うに、2枚の円形の灰皿状に成形された金属板の開口縁
を合体させたもの、つまりこの外周に形成してあるフラ
ンジ631面を接合合体させ、内部を中空に形成したも
のである。そして、円弧に拡張している拡張部632の
中央部には、図3に示すように、ほぼ四角形の軸孔63
2aが形成してあり、この軸孔に角パイプ2が挿入可能
である。軸孔632aの各辺の中央部は外方に向けて円
弧に形成してあるため、角パイプ2の外周との間に間隙
が生じている。拡張部632の外周には、フランジ63
1との境界部に4個の孔部632b…が開口している。
【0010】このため、外周が未だ綴じられていない状
態のろ布体61とメッシュ体62の中に予め固定金具6
3を入れておき、このろ布体とメッシュ体との外周縁を
結合させる。ろ布体61,61とメッシュ体62,62
の穴部61aの周辺の内面縁部をこの固定金具63の拡
張部632の外面に当接させ、この状態を保持するよう
に固定金具をろ布体とメッシュ体に固定する。ろ布体6
1,61とメッシュ体62,62の穴部61aに角パイ
プを貫通させ、隣接するろ布体との間にシール材7を介
在させながら、順次複数のろ布体とメッシュ体との穴部
61a内に角パイプ2を貫通させていく。最外位置にあ
るろ布体61,61を角パイプ2に沿って内方に向けて
強力に押圧して固定すると、このろ布体とメッシュ体6
2とはシール材7と固定金具63の間で圧接状態にな
る。また、図2に示すように、角パイプ2の左端部には
羽根車9が固着してある。
【0011】次に、角パイプ2の他端の軸支構造と、外
部の洗浄タンクに連結しているパイプとの連結構造につ
いて説明する。
【0012】図4に示すように、タンク1の後側板には
カップリング10が溶着してあり、このカップリングの
雌ねじにはニップル11のねじ部が螺入可能となってい
る。角パイプ2の後端には、連結用パイプ12の基端部
であり外形が四角形のものが挿入されて固着してある。
連結用パイプ12の先端部の形状は、図5に示すよう
に、外形が円形であり、内壁面にはその軸心方向に沿っ
て複数の溝12a…が形成されたものである。連結用パ
イプ12の外周には、ニップル11の後端部11aの内
壁面が密着かつ摺動可能に嵌合するもので、このパイプ
にはOリング13が設けてあり、このニップルを強制的
にパイプに嵌合させると、パイプ12は溝部12aがあ
るため容易にその中心方向に向けて収縮し、この嵌合作
業を容易にしている。したがって、角パイプ2が回転駆
動される時は、この角パイプの他端はニップル11によ
って軸受けされた状態で回転する。
【0013】タンク1には、図1に示すように、パイプ
14が連結してあり、パイプは分岐し、一方にはバルブ
15が、他方にはバルブ16が設けてある。両バルブ1
5,16は、溶液のタンク1への流入の制御と溶液の蒸
留器17への流入を制御するものである。
【0014】次に、本考案の動作について説明する。
【0015】衣類などをドライクリーニングしている最
中は、図1に示す状態であって、バルブ15は開き、バ
ルブ16は閉じているため、溶剤は洗浄タンクからパイ
プ14を介してろ過タンク1内に導入され、このろ過タ
ンク内のろ布体61,61によってろ過され、固定金具
63の孔部632bを介してこの金具の中空部内に入
る。さらに角パイプ2の外周と軸孔632aとの間隙を
通過しながら透孔2a…からこの角パイプ内に入り、こ
のパイプの右端部から出て、洗浄タンクに循環するよう
になっている。溶液に含まれている異物は、ろ布体61
によりろ過され、このろ布体間の間隙に蓄積される。
【0016】異物がろ布体61相互間の間隙に蓄積さ
れ、ろ過能力限度までくると、パイプ14のバルブ15
を閉め、駆動モータを駆動させ、角パイプ2を回転させ
る。この時、羽根車9を同時に回転させると、ろ布体6
1相互間に蓄積されている異物は、角パイプ2やろ過部
材6の回転によって発生する遠心力と羽根車9によって
引き起こされる乱流によって隣接するろ布体61,61
の隙間から離脱し、溶液内に浮遊状態となる。そこで、
バルブ16を開くと、異物を浮遊させている溶液は、タ
ンク1内からパイプ14を介して蒸留器17内に流入
し、再生される。
【0017】
【考案の効果】以上のように、本考案によると、固定金
具を覆うようにしてろ布体とメッシュ体を固定するた
め、角パイプのぎりぎりの所までろ布体を設けることが
でき、ろ過面積を広くすることができる。また、ろ布体
とメッシュ体は固定金具によりしっかりと固定されるた
め、耐久性を有するろ過部材を製作することができる。
また、固定部材に形成された四角形状の軸孔に回転軸で
ある角パイプが挿入されるため、ろ過部材を高速で回転
させた時でも空回りすることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】正面図において一部を切断した断面図である。
【図2】ろ布体の拡大断面図である。
【図3】固定金具の正面図である。
【図4】角パイプの他端の連結構造を示す断面図であ
る。
【図5】角パイプの連結パイプの正面図である。
【符号の説明】
1 ろ過タンク 2 角パイプ 2a 透孔 5 回転駆動手段(プーリ) 6 ろ過部材 61 ろ布体 62 メッシュ体 63 固定金具 632a 軸孔 632b 孔部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉のろ過タンク(1)と、このタンク
    の軸心部に回転可能に架設してある角パイプ(2)と、
    この角パイプの外周に取り付けてあるろ過手段と、上記
    角パイプの回転駆動手段(5)とからなり、 上記角パイプの外周には透孔(2a)が穿設してあり、 上記ろ過手段は、複数のろ過部材(6)を並列状に上記
    角パイプに固着したものであり、 上記ろ過部材は、円板状のろ布体(61)と、このろ布
    体内に挿置され、このろ布体の拡張用のメッシュ体(6
    2)と、このろ布体を上記角パイプに固定するための固
    定金具(63)とからなり、上記固定金具は、その外周にフランジ(631)が形成
    されかつ中空部を有する円盤状のものであり、 上記固定金具の拡張部(632)の中央部には、上記角
    パイプが挿入可能でありかつ各辺の中央部に円弧を有す
    る軸孔(632a)が形成してあり、 上記拡張部の外周には、上記フランジとの境界部に孔部
    (632b)が設けてある ことを特徴とするドライクリーニング用溶剤などのろ過
    装置。
JP1992029865U 1992-04-09 1992-04-09 ドライクリーニング用溶剤などのろ過装置 Expired - Lifetime JPH0740395Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1992029865U JPH0740395Y2 (ja) 1992-04-09 1992-04-09 ドライクリーニング用溶剤などのろ過装置

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JPH0580493U JPH0580493U (ja) 1993-11-02
JPH0740395Y2 true JPH0740395Y2 (ja) 1995-09-20

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JP1992029865U Expired - Lifetime JPH0740395Y2 (ja) 1992-04-09 1992-04-09 ドライクリーニング用溶剤などのろ過装置

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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3413467C2 (de) * 1984-04-10 1986-09-25 BÖWE GmbH, 8900 Augsburg Filter für Reinigungsmaschine
JPS617764U (ja) * 1984-06-19 1986-01-17 松下電器産業株式会社 輻射式温風暖房機

Also Published As

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JPH0580493U (ja) 1993-11-02

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