JPH0740375A - ガスケットの製造方法 - Google Patents
ガスケットの製造方法Info
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- JPH0740375A JPH0740375A JP20833193A JP20833193A JPH0740375A JP H0740375 A JPH0740375 A JP H0740375A JP 20833193 A JP20833193 A JP 20833193A JP 20833193 A JP20833193 A JP 20833193A JP H0740375 A JPH0740375 A JP H0740375A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 バリの発生を防止しつつワークに一体化され
たガスケットを製造すること。 【構成】 ワークWが成形用金型M内にインサートされ
た後、金型分割面PLに熱変形可能なフィルム20が介
在されて型締される。この時、金型間に生じ得るクリア
ランスCにフィルム20が介在されるとともに、キャビ
ティ内の減圧または加圧によってフィルム20は金型キ
ャビティ面13A、またはワークWの面16Aに密着さ
れる。この状態でガスケット成形用材料がキャビティ内
に射出され、型開き後にワークWと一体化されたガスケ
ット30を得ることができる。は
たガスケットを製造すること。 【構成】 ワークWが成形用金型M内にインサートされ
た後、金型分割面PLに熱変形可能なフィルム20が介
在されて型締される。この時、金型間に生じ得るクリア
ランスCにフィルム20が介在されるとともに、キャビ
ティ内の減圧または加圧によってフィルム20は金型キ
ャビティ面13A、またはワークWの面16Aに密着さ
れる。この状態でガスケット成形用材料がキャビティ内
に射出され、型開き後にワークWと一体化されたガスケ
ット30を得ることができる。は
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガスケットの製造方法に
係り、更に詳しくは、インサート成形により、金属部品
に一体化されたガスケットの製造方法に関するものであ
る。
係り、更に詳しくは、インサート成形により、金属部品
に一体化されたガスケットの製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、各種機械、とりわけ自動車部
品等の部品相互間には、所定のシール効果を付与するた
めのゴムリングあるいは金属リング等のガスケットが採
用されている。この種のガスケットは、所定の成形方法
によって個別的に形成しておき、その後、当該ガスケッ
トを部品相互間のシール面に介在させるという手法が多
く採用されてきた。
品等の部品相互間には、所定のシール効果を付与するた
めのゴムリングあるいは金属リング等のガスケットが採
用されている。この種のガスケットは、所定の成形方法
によって個別的に形成しておき、その後、当該ガスケッ
トを部品相互間のシール面に介在させるという手法が多
く採用されてきた。
【0003】しかしながら、この場合、個別的に形成さ
れたガスケットを部品シール面上に装着する作業が不可
避とされる結果、作業工程数が増大するのみならず、ガ
スケットの装着ミス等の問題があった。
れたガスケットを部品シール面上に装着する作業が不可
避とされる結果、作業工程数が増大するのみならず、ガ
スケットの装着ミス等の問題があった。
【0004】そこで、ガスケット成形材料としてシリコ
ーンゴム等の樹脂材料を採用する場合には、例えば、図
6に示されるように、予め自動車用部品等のワークWを
雄型60及び雌型61からなる成形用金型M内にインサ
ートしておき、型締後にワークWに形成された凹溝63
と雄型60に形成された凹溝64とからなるキャビティ
66に、成形用材料を射出してワークWと一体化された
ガスケット67を得るというインサート成形法が知られ
ている。
ーンゴム等の樹脂材料を採用する場合には、例えば、図
6に示されるように、予め自動車用部品等のワークWを
雄型60及び雌型61からなる成形用金型M内にインサ
ートしておき、型締後にワークWに形成された凹溝63
と雄型60に形成された凹溝64とからなるキャビティ
66に、成形用材料を射出してワークWと一体化された
ガスケット67を得るというインサート成形法が知られ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この場
合、雄型60とワークWとの密着性の確保が必ずしも容
易ではなく、各金型60,61相互間、及び各金型6
0,61とワークWとの接触面に微細なクリアランスC
がそれぞれ形成され得るので、ガスケット成形用の樹脂
材料を射出しても、前記クリアランスCに当該材料が進
入してバリを形成することとなり、かかるバリの形成に
伴って射出圧力の損失や、無用な材料消費を招くという
不都合があった。
合、雄型60とワークWとの密着性の確保が必ずしも容
易ではなく、各金型60,61相互間、及び各金型6
0,61とワークWとの接触面に微細なクリアランスC
がそれぞれ形成され得るので、ガスケット成形用の樹脂
材料を射出しても、前記クリアランスCに当該材料が進
入してバリを形成することとなり、かかるバリの形成に
伴って射出圧力の損失や、無用な材料消費を招くという
不都合があった。
【0006】この場合、成形用金型MとワークWとの密
着性を改善するためにワークWの平面精度を上げたり、
ワークWに対する加圧力を増大することも考えられる
が、高精度加工を必要とするワークWの使用は生産性の
低下およびコスト上昇が不可避であり、また、加圧力増
大方法は、当該加圧力に起因したワークWの破損、或い
は成形用金型Mを損傷させる原因となって好ましくな
い。
着性を改善するためにワークWの平面精度を上げたり、
ワークWに対する加圧力を増大することも考えられる
が、高精度加工を必要とするワークWの使用は生産性の
低下およびコスト上昇が不可避であり、また、加圧力増
大方法は、当該加圧力に起因したワークWの破損、或い
は成形用金型Mを損傷させる原因となって好ましくな
い。
【0007】なお、比較的に柔軟性を有する成形用金型
Mを用いてワークWとの接触面における密着性を改善す
ることも可能であるが、この場合には、加圧力で成形用
金型Mが変形する可能性を回避し得ず、ひいてはガスケ
ット67の寸法精度維持等が困難となり、シール特性の
低下を招来するなど、実用性に劣るという不都合もあ
る。
Mを用いてワークWとの接触面における密着性を改善す
ることも可能であるが、この場合には、加圧力で成形用
金型Mが変形する可能性を回避し得ず、ひいてはガスケ
ット67の寸法精度維持等が困難となり、シール特性の
低下を招来するなど、実用性に劣るという不都合もあ
る。
【0008】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の不都合を改善
するために案出されたものであり、その目的は、成形用
金型とワークとの間に生じ得るクリアランスにガスケッ
ト成形用材料が進入することを防止でき、かつ、ワーク
の破損或いは金型の損傷原因等も有効に回避することの
できるガスケットの製造方法を提供することにある。
するために案出されたものであり、その目的は、成形用
金型とワークとの間に生じ得るクリアランスにガスケッ
ト成形用材料が進入することを防止でき、かつ、ワーク
の破損或いは金型の損傷原因等も有効に回避することの
できるガスケットの製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係るガスケットの製造方法は、ガスケット
形成領域を有するワークを成形用金型内にインサートす
るとともに、金型分割面にフィルムを介在させて型締を
行い、前記ワーク上のガスケット形成領域と相対する金
型キャビティ面、またはワーク側の面にフィルムを密着
させた後に、ガスケット成形用材料をキャビティ内に射
出する、という方法を採用する。
め、本発明に係るガスケットの製造方法は、ガスケット
形成領域を有するワークを成形用金型内にインサートす
るとともに、金型分割面にフィルムを介在させて型締を
行い、前記ワーク上のガスケット形成領域と相対する金
型キャビティ面、またはワーク側の面にフィルムを密着
させた後に、ガスケット成形用材料をキャビティ内に射
出する、という方法を採用する。
【0010】前記フィルムを金型キャビティ面に密着さ
せて材料の射出を行う方法においては、好ましくは金型
キャビティ側に面するフィルム面に離型剤を塗布するこ
とが採用される。
せて材料の射出を行う方法においては、好ましくは金型
キャビティ側に面するフィルム面に離型剤を塗布するこ
とが採用される。
【0011】また、前記フィルムをワークの面に密着さ
せて材料の射出を行う方法においては、フィルムの少な
くとも一方の面に接着層を設けることが好ましい。
せて材料の射出を行う方法においては、フィルムの少な
くとも一方の面に接着層を設けることが好ましい。
【0012】
【作用】本発明においては、金型分割面に介在されたフ
ィルムはキャビティ内の減圧または加圧によって金型キ
ャビティ面又はワーク側の面に密着されて所定のガスケ
ット形状に対応したキャビティを画成する。この状態で
材料の射出を行うことによってワークと一体化されたガ
スケットを成形することができる。この際、前記キャビ
ティを除く金型分割面とワーク表面との間にフィルムが
存在して材料が進入し得るクリアランスを一掃するた
め、バリの発生を防止するとともに、射出圧力の損失回
避と無駄な材料流出を防止することとなる。また、ワー
ク表面が高精度加工されていなくとも、金型分割面に存
在するフィルムによって良好に補正することが可能とな
り、ワーク自体の生産性低下ないしコスト上昇も有効に
回避可能となる。
ィルムはキャビティ内の減圧または加圧によって金型キ
ャビティ面又はワーク側の面に密着されて所定のガスケ
ット形状に対応したキャビティを画成する。この状態で
材料の射出を行うことによってワークと一体化されたガ
スケットを成形することができる。この際、前記キャビ
ティを除く金型分割面とワーク表面との間にフィルムが
存在して材料が進入し得るクリアランスを一掃するた
め、バリの発生を防止するとともに、射出圧力の損失回
避と無駄な材料流出を防止することとなる。また、ワー
ク表面が高精度加工されていなくとも、金型分割面に存
在するフィルムによって良好に補正することが可能とな
り、ワーク自体の生産性低下ないしコスト上昇も有効に
回避可能となる。
【0013】
【実施例】以下、本発明に係るガスケットの製造方法の
一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】図1には、本実施例における製造方法が適
用される射出成形装置の要部断面図が示されている。こ
の図において、成形用金型Mは、固定側ダイプレートに
固定支持される雄型10と、可動側ダイプレートに固定
支持される雌型11とにより構成されている。
用される射出成形装置の要部断面図が示されている。こ
の図において、成形用金型Mは、固定側ダイプレートに
固定支持される雄型10と、可動側ダイプレートに固定
支持される雌型11とにより構成されている。
【0015】前記雄型10には吸引減圧路12が形成さ
れている。この吸引減圧路12の図中左端側には、図示
省略した真空ポンプ等が接続されるようになっていると
ともに、他端側は金型キャビティ面13Aを有する凹溝
13に連通して開放されており、これにより、型締時に
キャビティ内を減圧することができるようになってい
る。
れている。この吸引減圧路12の図中左端側には、図示
省略した真空ポンプ等が接続されるようになっていると
ともに、他端側は金型キャビティ面13Aを有する凹溝
13に連通して開放されており、これにより、型締時に
キャビティ内を減圧することができるようになってい
る。
【0016】雌型11にはワーク収容部15が形成され
ており、このワーク収容部15内には、アルミダイキャ
スト製品等のワークWがインサートされるようになって
いる。このワークWの上面側外周部には、前記雄型10
に形成された凹溝13と協同してキャビティを構成し、
且つガスケット形成領域として作用する凹溝16が周方
向に形成されている。また、ワーク収容部15の底面側
には二つの孔17が穿設されており、これらの孔17内
には、図示省略したエジェクタピンが進退可能に配置さ
れるようになっている。
ており、このワーク収容部15内には、アルミダイキャ
スト製品等のワークWがインサートされるようになって
いる。このワークWの上面側外周部には、前記雄型10
に形成された凹溝13と協同してキャビティを構成し、
且つガスケット形成領域として作用する凹溝16が周方
向に形成されている。また、ワーク収容部15の底面側
には二つの孔17が穿設されており、これらの孔17内
には、図示省略したエジェクタピンが進退可能に配置さ
れるようになっている。
【0017】雄型10及び雌型11の間には、熱変形可
能な樹脂材料からなるフィルム20が配置され、このフ
ィルム20は、図2等に示されるように、型締時の金型
分割面PLに介在されるようになっている。
能な樹脂材料からなるフィルム20が配置され、このフ
ィルム20は、図2等に示されるように、型締時の金型
分割面PLに介在されるようになっている。
【0018】なお、図1中、符号21はガスケット成形
用材料の注入口を示し、符号22はスプルーロックピン
を示す。
用材料の注入口を示し、符号22はスプルーロックピン
を示す。
【0019】以上の構成において、本実施例に係るガス
ケット製造に際しては、前記雌型11のワーク収容部1
5内にワークWを予めインサートしておく一方、雄型1
0及び雌型11の型開き状態で、フィルム20を所定位
置にセットする。
ケット製造に際しては、前記雌型11のワーク収容部1
5内にワークWを予めインサートしておく一方、雄型1
0及び雌型11の型開き状態で、フィルム20を所定位
置にセットする。
【0020】このようなセットが完了した後、雌型11
を雄型10に向けて前進させて型締を行う。この際、各
金型はヒータ等によって加熱されるため、フィルム20
は熱変形可能な状態に維持されることとなり、従って、
図2に示されるように、金型分割面PLにフィルム20
が介在されて金型分割面PL、或いは雄型10とワーク
Wとの間に生じ得るクリアランスCを埋めることとな
り、バリが形成される空間を一掃することとなる。
を雄型10に向けて前進させて型締を行う。この際、各
金型はヒータ等によって加熱されるため、フィルム20
は熱変形可能な状態に維持されることとなり、従って、
図2に示されるように、金型分割面PLにフィルム20
が介在されて金型分割面PL、或いは雄型10とワーク
Wとの間に生じ得るクリアランスCを埋めることとな
り、バリが形成される空間を一掃することとなる。
【0021】次いで、図示省略した真空ポンプを駆動さ
せると、凹溝13内が減圧されることとなり、熱変形可
能な状態となっているフィルム20が金型キャビティ面
13Aに吸着される(図3参照)。この際、材料注入口
21の領域も減圧されることとなってフィルム20が材
料注入口21を閉塞しようとするが、材料注入口21の
開口径が比較的大きいため、フィルム20は破断され、
従って、この後の材料注入を阻害することはない。
せると、凹溝13内が減圧されることとなり、熱変形可
能な状態となっているフィルム20が金型キャビティ面
13Aに吸着される(図3参照)。この際、材料注入口
21の領域も減圧されることとなってフィルム20が材
料注入口21を閉塞しようとするが、材料注入口21の
開口径が比較的大きいため、フィルム20は破断され、
従って、この後の材料注入を阻害することはない。
【0022】この状態で、ガスケット成形用材料を注入
すると、図3に示されるように、材料がゲート25を通
って雄型10の凹溝13及びワークWの凹溝16により
形成されるキャビティ内に射出され、型開き後にワーク
Wと一体化されがガスケット30が得られることとな
る。この際、前記フィルム20の金型キャビティ面13
A側に予め離型剤を塗布しておくことにより、型開き時
の離型を極めて容易に行うことができる。また、金型キ
ャビティ面13Aとは反対側におけるフィルム20の面
に適宜な接着層を設けておけば、成形完了後のガスケッ
ト30の保護膜として利用することが可能となる。
すると、図3に示されるように、材料がゲート25を通
って雄型10の凹溝13及びワークWの凹溝16により
形成されるキャビティ内に射出され、型開き後にワーク
Wと一体化されがガスケット30が得られることとな
る。この際、前記フィルム20の金型キャビティ面13
A側に予め離型剤を塗布しておくことにより、型開き時
の離型を極めて容易に行うことができる。また、金型キ
ャビティ面13Aとは反対側におけるフィルム20の面
に適宜な接着層を設けておけば、成形完了後のガスケッ
ト30の保護膜として利用することが可能となる。
【0023】従って、このような実施例によれば、前述
のクリアランスCをフィルム20によって一掃すること
が可能となり、バリの発生を有効に回避することができ
るという効果がある。しかも、この場合においては、射
出圧力の損失や無用な材料消費をも防止できるという反
射的効果も得ることができる。
のクリアランスCをフィルム20によって一掃すること
が可能となり、バリの発生を有効に回避することができ
るという効果がある。しかも、この場合においては、射
出圧力の損失や無用な材料消費をも防止できるという反
射的効果も得ることができる。
【0024】また、成形用金型MとワークWとの密着性
がフィルム20によって改善されることから、ワークW
の加工精度、すなわち平面精度がさほど高くなくとも何
等の不都合も生じないため、ワークWの高精度加工も要
求されず、ワークWの生産性自体を低下させる虞もな
い。
がフィルム20によって改善されることから、ワークW
の加工精度、すなわち平面精度がさほど高くなくとも何
等の不都合も生じないため、ワークWの高精度加工も要
求されず、ワークWの生産性自体を低下させる虞もな
い。
【0025】さらに、ワークWに対する加圧力も高く設
定する必要がないから、ワークWの破損、或いは成形用
金型Mの損傷原因も回避可能となる。
定する必要がないから、ワークWの破損、或いは成形用
金型Mの損傷原因も回避可能となる。
【0026】また、金型キャビティ面13A側における
フィルム20の面に離型剤を設けた場合には、型開きの
際に成形品を極めてスムースに離型させることができる
一方、フィルム20のガスケット30側の面に接着層を
設けた場合には、ガスケット30の保護膜としてフィル
ム20を有効に利用することも可能となる。
フィルム20の面に離型剤を設けた場合には、型開きの
際に成形品を極めてスムースに離型させることができる
一方、フィルム20のガスケット30側の面に接着層を
設けた場合には、ガスケット30の保護膜としてフィル
ム20を有効に利用することも可能となる。
【0027】次に、本発明に係るガスケット製造方法の
他の実施例について、図4及び図5を参照しながら説明
する。なお、以下の説明において、前記実施例と同一も
しくは同等の構成部分については同一符号を用いるもの
とし、説明を省略もしくは簡略にする。
他の実施例について、図4及び図5を参照しながら説明
する。なお、以下の説明において、前記実施例と同一も
しくは同等の構成部分については同一符号を用いるもの
とし、説明を省略もしくは簡略にする。
【0028】図4及び図5に示される実施例は、少なく
とも一方の面に接着層を有するフィルム20を採用する
とともに、このフィルム20をワークW側の面16Aに
密着させて材料の射出を行うところに特徴を有するもの
である。すなわち、金型分割面PLに介在されたフィル
ム20は、材料の注入口21より供給される加圧空気に
よって、ワークWの凹溝16を形成する面16Aに密着
され、この後に材料がキャビティ内に射出されるもので
ある。
とも一方の面に接着層を有するフィルム20を採用する
とともに、このフィルム20をワークW側の面16Aに
密着させて材料の射出を行うところに特徴を有するもの
である。すなわち、金型分割面PLに介在されたフィル
ム20は、材料の注入口21より供給される加圧空気に
よって、ワークWの凹溝16を形成する面16Aに密着
され、この後に材料がキャビティ内に射出されるもので
ある。
【0029】従って、このような実施例によれば、フィ
ルム20に予め接着層が設けられているため、ガスケッ
ト30とワークWとの接着を成形と同時に行うことがで
きるという別途の効果を付加することが可能となる。こ
の際、両面に接着層がそれぞれ設けられたフィルム20
を採用した場合には、その接着効果をより増大させるこ
とが可能となる。
ルム20に予め接着層が設けられているため、ガスケッ
ト30とワークWとの接着を成形と同時に行うことがで
きるという別途の効果を付加することが可能となる。こ
の際、両面に接着層がそれぞれ設けられたフィルム20
を採用した場合には、その接着効果をより増大させるこ
とが可能となる。
【0030】また、フィルム20の両面に接着層を設け
た場合には、ワークWにおけるガスケット形成領域が凹
溝でない平面的なものであっても適用することが可能と
なり、これによれば、溝加工がなされない機械部品間の
ガスケットとしての利用が図れることとなり、本発明の
汎用性を更に拡大することも期待される。
た場合には、ワークWにおけるガスケット形成領域が凹
溝でない平面的なものであっても適用することが可能と
なり、これによれば、溝加工がなされない機械部品間の
ガスケットとしての利用が図れることとなり、本発明の
汎用性を更に拡大することも期待される。
【0031】なお、前記実施例の説明において、雄型1
0が固定側ダイプレートに固定支持されるとともに、雌
型11が可動側ダイプレートに固定支持されるとして説
明したが、これは、説明の便宜上定義しただけであり、
本発明方法を限定するものではない。
0が固定側ダイプレートに固定支持されるとともに、雌
型11が可動側ダイプレートに固定支持されるとして説
明したが、これは、説明の便宜上定義しただけであり、
本発明方法を限定するものではない。
【0032】また、フィルム20或いはガスケット成形
用材料の材質等は特に限定されるものでなく、適用され
るワークWとの相対関係や、ワークWの用途等、種々の
条件に対応して適宜選択されるものである。
用材料の材質等は特に限定されるものでなく、適用され
るワークWとの相対関係や、ワークWの用途等、種々の
条件に対応して適宜選択されるものである。
【0033】さらに、キャビティ内の減圧は吸引減圧路
12を介して行う一方、加圧は注入口21からの加圧空
気供給によるものとして説明したが、何れか一方に両作
用を行わせる方法も採用可能である。
12を介して行う一方、加圧は注入口21からの加圧空
気供給によるものとして説明したが、何れか一方に両作
用を行わせる方法も採用可能である。
【0034】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され、かつ、
作用するので、これによると、成形用金型とワークとの
間に生じ得るクリアランスにガスケット成形用材料が進
入することを防止でき、ワークの破損或いは金型の損傷
原因等も有効に回避することができる、かつ、ワーク自
体の高精度加工も要求されない、という従来にない優れ
た効果を奏するガスケットの製造方法を提供することが
できる。
作用するので、これによると、成形用金型とワークとの
間に生じ得るクリアランスにガスケット成形用材料が進
入することを防止でき、ワークの破損或いは金型の損傷
原因等も有効に回避することができる、かつ、ワーク自
体の高精度加工も要求されない、という従来にない優れ
た効果を奏するガスケットの製造方法を提供することが
できる。
【図1】本発明に係るガスケットの製造方法の一実施例
が適用される成形装置の要部断面図である。
が適用される成形装置の要部断面図である。
【図2】前記実施例における製造方法の材料射出前の断
面図である。
面図である。
【図3】前記実施例における材料射出後の断面図であ
る。
る。
【図4】本発明に係るガスケットの製造方法の他の実施
例を示す材料射出前の断面図である。
例を示す材料射出前の断面図である。
【図5】他の実施例における材料射出状態を示す断面図
である。
である。
【図6】従来例を説明するための要部断面図である。
13 キャビティを構成する凹溝 13A 金型キャビティ面 16 キャビティを構成する凹溝 16A 面 20 フィルム 30 ガスケット W ワーク PL 金型分割面 M 成形用金型
Claims (4)
- 【請求項1】 ガスケット形成領域を有するワーク
(W)を成形用金型(M)内にインサートするととも
に、金型分割面(PL)にフィルム(20)を介在させ
て型締を行い、前記ワーク上のガスケット形成領域と相
対する金型キャビティ面(13A)にフィルム(20)
を密着させた後に、ガスケット成形用材料をキャビティ
内に射出することを特徴とするガスケットの製造方法。 - 【請求項2】 前記フィルム(20)の金型キャビティ
側面には離型剤が塗布されていることを特徴とする請求
項1記載のガスケットの製造方法。 - 【請求項3】 ガスケット形成領域を有するワーク
(W)を成形用金型(M)内にインサートするととも
に、金型分割面(PL)にフィルム(20)を介在させ
て型締を行い、前記ワーク(W)側の面(16A)に前
記フィルム(20)を密着させた後に、ガスケット成形
用材料をキャビティ内に射出することを特徴とするガス
ケットの製造方法。 - 【請求項4】 前記フィルムの少なくとも一方の面には
接着層が付与されていることを特徴とする請求項3記載
のガスケットの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20833193A JPH0740375A (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | ガスケットの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20833193A JPH0740375A (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | ガスケットの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0740375A true JPH0740375A (ja) | 1995-02-10 |
Family
ID=16554503
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20833193A Withdrawn JPH0740375A (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | ガスケットの製造方法 |
Country Status (1)
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JP (1) | JPH0740375A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012121237A (ja) * | 2010-12-09 | 2012-06-28 | Maxell Seiki Kk | 金属成形品のシール構造 |
KR20190033980A (ko) * | 2017-09-22 | 2019-04-01 | 명성테크놀로지 주식회사 | 자동차용 워터펌프 |
CN113910515A (zh) * | 2021-10-29 | 2022-01-11 | 西安微电子技术研究所 | 一种电源模块内部加固散热垫片的装置及方法 |
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1993
- 1993-07-30 JP JP20833193A patent/JPH0740375A/ja not_active Withdrawn
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CN113910515B (zh) * | 2021-10-29 | 2024-04-26 | 西安微电子技术研究所 | 一种电源模块内部加固散热垫片的装置及方法 |
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