JPH0740070A - レーザ加工方法 - Google Patents
レーザ加工方法Info
- Publication number
- JPH0740070A JPH0740070A JP5189800A JP18980093A JPH0740070A JP H0740070 A JPH0740070 A JP H0740070A JP 5189800 A JP5189800 A JP 5189800A JP 18980093 A JP18980093 A JP 18980093A JP H0740070 A JPH0740070 A JP H0740070A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acid
- steel sheet
- stainless steel
- soln
- laser processing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
- Laser Beam Processing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 大面積の薄板鋼板でも容易かつ高精度で加工
することができるレーザ加工方法を提供する。 【構成】 ステンレス薄板2の所定位置にレーザビーム
αを照射して貫通孔3を開口する。次いで、そのステン
レス薄板2を弗酸を含む水溶液7に浸漬して酸洗浄を施
す。レーザ加工時に貫通孔3に付着したドロス4などは
酸洗浄により除去される。
することができるレーザ加工方法を提供する。 【構成】 ステンレス薄板2の所定位置にレーザビーム
αを照射して貫通孔3を開口する。次いで、そのステン
レス薄板2を弗酸を含む水溶液7に浸漬して酸洗浄を施
す。レーザ加工時に貫通孔3に付着したドロス4などは
酸洗浄により除去される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はレーザ加工方法に関
し、特に、レーザビームを照射することによって薄板鋼
板を加工するレーザ加工方法に関する。
し、特に、レーザビームを照射することによって薄板鋼
板を加工するレーザ加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、レーザビームを照射すること
により薄板鋼板を切断したり、薄板鋼板に貫通孔を開口
したりするレーザ加工方法が知られている。
により薄板鋼板を切断したり、薄板鋼板に貫通孔を開口
したりするレーザ加工方法が知られている。
【0003】しかしながら、その薄板鋼板の溶融酸化物
の粘性が非常に高い場合(たとえば、薄板鋼板がステン
レス薄板である場合)、切断面や貫通孔の開口端にドロ
スや酸化膜や飛散物が付着するという問題があった。し
たがって、そのままでは加工精度が悪く使用に耐えなか
った。
の粘性が非常に高い場合(たとえば、薄板鋼板がステン
レス薄板である場合)、切断面や貫通孔の開口端にドロ
スや酸化膜や飛散物が付着するという問題があった。し
たがって、そのままでは加工精度が悪く使用に耐えなか
った。
【0004】そこで、ステンレス薄板の上に軟鋼薄板を
重ねてレーザ加工を行ない、軟鋼薄板の溶融酸化物をス
テンレス薄板の溶融酸化物に混ぜ合わせることにより、
その粘性を減少させてドロスなどの付着を防止する方法
が提案された。
重ねてレーザ加工を行ない、軟鋼薄板の溶融酸化物をス
テンレス薄板の溶融酸化物に混ぜ合わせることにより、
その粘性を減少させてドロスなどの付着を防止する方法
が提案された。
【0005】また、レーザ照射点に斜め方向からガスを
吹き付けて溶融酸化物を吹き飛ばす方法や、レーザ加工
後にドロスなどを機械的に除去する方法も提案されてい
る。
吹き付けて溶融酸化物を吹き飛ばす方法や、レーザ加工
後にドロスなどを機械的に除去する方法も提案されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、軟鋼薄
板をステンレス薄板に重ねて切断する方法では、軟鋼薄
板とステンレス薄板とを密着させないと溶融酸化物を混
ぜ合わせることができず、ドロスなどの付着を防止する
ことができない。加工面積が小さい場合はクリップ状の
治具などで軟鋼薄板をステンレス薄板に押しつけて密着
させることができるが、加工面積が大きい場合は軟鋼薄
板をステンレス薄板に密着させることは困難である。
板をステンレス薄板に重ねて切断する方法では、軟鋼薄
板とステンレス薄板とを密着させないと溶融酸化物を混
ぜ合わせることができず、ドロスなどの付着を防止する
ことができない。加工面積が小さい場合はクリップ状の
治具などで軟鋼薄板をステンレス薄板に押しつけて密着
させることができるが、加工面積が大きい場合は軟鋼薄
板をステンレス薄板に密着させることは困難である。
【0007】また、斜め方向からガスで吹き飛ばす方法
では、上方から見てガスを吹き付ける方向とレーザによ
る切断方向とを一致させる必要があるが、2次元や3次
元の加工を行なう場合、これは困難である。
では、上方から見てガスを吹き付ける方向とレーザによ
る切断方向とを一致させる必要があるが、2次元や3次
元の加工を行なう場合、これは困難である。
【0008】また、ドロスなどを機械的に除去する方法
では、微細な貫通孔に付着したものを除去することはで
きない。また、ステンレス薄板を機械力によって変形さ
せてしまうという問題もあった。
では、微細な貫通孔に付着したものを除去することはで
きない。また、ステンレス薄板を機械力によって変形さ
せてしまうという問題もあった。
【0009】それゆえに、この発明の主たる目的は、大
面積の薄板薄板でも容易かつ高精度で加工することがで
きるレーザ加工方法を提供することである。
面積の薄板薄板でも容易かつ高精度で加工することがで
きるレーザ加工方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明のレーザ加工方
法は、薄板鋼板をレーザ加工した後、弗酸を含む溶液に
よって酸洗浄を施すことを特徴としている。
法は、薄板鋼板をレーザ加工した後、弗酸を含む溶液に
よって酸洗浄を施すことを特徴としている。
【0011】
【作用】この発明に係るレーザ加工方法にあっては、レ
ーザ加工の後、弗酸溶液による酸洗浄を施してドロスな
どを除去する。酸洗浄においては薄板鋼板を溶液中に浸
漬するだけなので、薄板鋼板の面積が大きくなっても取
扱いが困難になることはない。また、機械力を加えない
ので、薄板鋼板を変形させることもない。したがって、
大面積の薄板鋼板でも容易かつ高精度で加工することが
できる。
ーザ加工の後、弗酸溶液による酸洗浄を施してドロスな
どを除去する。酸洗浄においては薄板鋼板を溶液中に浸
漬するだけなので、薄板鋼板の面積が大きくなっても取
扱いが困難になることはない。また、機械力を加えない
ので、薄板鋼板を変形させることもない。したがって、
大面積の薄板鋼板でも容易かつ高精度で加工することが
できる。
【0012】
【実施例】図1および図2はこの発明の一実施例による
クリームハンダ印刷用メタルマスク1の製造方法を示す
断面図である。このクリームハンダ印刷用メタルマスク
1の製造方法にあっては、まず図1(a)に示すよう
に、ステンレス薄板2(たとえば、厚さ0.15〜0.
3mm、縦500mm、横600mm)の所定位置に図
示しないレーザ光源(たとえば、YAGレーザ)からレ
ーザビームαを垂直に照射し、そのレーザエネルギによ
ってステンレス薄板2に貫通孔3(たとえば、縦1.5
mm、横1.5mm)を開口する。このときステンレス
薄板2の溶融酸化物の粘性が非常に高いため、図1
(b)に示すように、貫通孔3の内面や下端にドロス4
が付着する。また、貫通孔3の周囲には酸化膜5や飛散
物6が付着する。
クリームハンダ印刷用メタルマスク1の製造方法を示す
断面図である。このクリームハンダ印刷用メタルマスク
1の製造方法にあっては、まず図1(a)に示すよう
に、ステンレス薄板2(たとえば、厚さ0.15〜0.
3mm、縦500mm、横600mm)の所定位置に図
示しないレーザ光源(たとえば、YAGレーザ)からレ
ーザビームαを垂直に照射し、そのレーザエネルギによ
ってステンレス薄板2に貫通孔3(たとえば、縦1.5
mm、横1.5mm)を開口する。このときステンレス
薄板2の溶融酸化物の粘性が非常に高いため、図1
(b)に示すように、貫通孔3の内面や下端にドロス4
が付着する。また、貫通孔3の周囲には酸化膜5や飛散
物6が付着する。
【0013】次いで、図2(a)に示すように、貫通孔
3が開口されたステンレス薄板2を弗酸を含む水溶液7
に浸漬して酸洗浄を施す。具体的には硝酸8〜20%、
弗酸1〜4%の第1の水溶液に10〜15分程度浸し、
その後硫酸6〜8%、塩酸2〜4%の第2の水溶液に数
分間浸す。これにより、図2(b)に示すように、ステ
ンレス薄板1の貫通孔3に付着していたドロス4や酸化
膜5や飛散物6を完全に除去することができる。
3が開口されたステンレス薄板2を弗酸を含む水溶液7
に浸漬して酸洗浄を施す。具体的には硝酸8〜20%、
弗酸1〜4%の第1の水溶液に10〜15分程度浸し、
その後硫酸6〜8%、塩酸2〜4%の第2の水溶液に数
分間浸す。これにより、図2(b)に示すように、ステ
ンレス薄板1の貫通孔3に付着していたドロス4や酸化
膜5や飛散物6を完全に除去することができる。
【0014】なお、浸漬中にステンレス薄板2を揺動さ
せたり、水溶液7を攪拌すれば、洗浄効果が高まる。ま
た、第2の水溶液として、塩酸20%、硝酸5%、燐酸
7%、インヒビター0.2%の水溶液を用いれば、ステ
ンレス薄板2の表面に光沢を与えることができる。
せたり、水溶液7を攪拌すれば、洗浄効果が高まる。ま
た、第2の水溶液として、塩酸20%、硝酸5%、燐酸
7%、インヒビター0.2%の水溶液を用いれば、ステ
ンレス薄板2の表面に光沢を与えることができる。
【0015】図3はこのようにして製造したメタルマス
ク1の使用方法を示す一部破断した断面図である。まず
図3(a)に示すように、プリント基板8上にメタルマ
スク1を位置合わせして重ねる。次いで、メタルマスク
1の表面に所定量のクリームハンダ9を供給し、スキー
ジ10のエッジでメタルマスク1の表面を擦り、図3
(b)に示すように、メタルマスク1の貫通孔3をクリ
ームハンダ9で埋める。メタルマスク1を除去した後、
図3(c)に示すように、クリームハンダ9上にチップ
部品11を実装して乾燥させる。この後、リフロー炉で
プリント基板全体を加熱し、チップ部品11の電極とプ
リント基板8の電極とをハンダ接合する。
ク1の使用方法を示す一部破断した断面図である。まず
図3(a)に示すように、プリント基板8上にメタルマ
スク1を位置合わせして重ねる。次いで、メタルマスク
1の表面に所定量のクリームハンダ9を供給し、スキー
ジ10のエッジでメタルマスク1の表面を擦り、図3
(b)に示すように、メタルマスク1の貫通孔3をクリ
ームハンダ9で埋める。メタルマスク1を除去した後、
図3(c)に示すように、クリームハンダ9上にチップ
部品11を実装して乾燥させる。この後、リフロー炉で
プリント基板全体を加熱し、チップ部品11の電極とプ
リント基板8の電極とをハンダ接合する。
【0016】この実施例においては、製造中においてメ
タルマスク1に何ら機械力を加えないので、メタルマス
ク1が変形することがない。また、酸洗浄により貫通孔
3のドロス4などが完全に除去される。したがって、高
精度のメタルマスク1を製造することができる。
タルマスク1に何ら機械力を加えないので、メタルマス
ク1が変形することがない。また、酸洗浄により貫通孔
3のドロス4などが完全に除去される。したがって、高
精度のメタルマスク1を製造することができる。
【0017】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、レー
ザ加工後に酸洗浄を施してドロスなどを除去するので、
薄板鋼板の面積の大小に関係なく容易に扱うことがで
き、また、機械力により薄板鋼板を変形させることもな
い。したがって、大面積の薄板鋼板でも容易かつ高精度
で加工することができる。
ザ加工後に酸洗浄を施してドロスなどを除去するので、
薄板鋼板の面積の大小に関係なく容易に扱うことがで
き、また、機械力により薄板鋼板を変形させることもな
い。したがって、大面積の薄板鋼板でも容易かつ高精度
で加工することができる。
【図1】この発明の一実施例によるメタルマスクの製造
方法のレーザ加工工程を示す断面図である。
方法のレーザ加工工程を示す断面図である。
【図2】図1に示したレーザ加工工程の後の酸洗浄工程
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図3】図1および図2に示した方法で製造したメタル
マスクの使用例を示す一部破断した断面図である。
マスクの使用例を示す一部破断した断面図である。
1 クリームハンダ印刷用メタルマスク 2 ステンレス薄板 3 貫通孔 4 ドロス 5 酸化膜 6 飛散物 7 酸洗浄用水溶液 8 プリント基板 9 クリームハンダ 10 スキージ 11 チップ部品
Claims (1)
- 【請求項1】 薄板鋼板をレーザ加工した後、弗酸を含
む溶液によって酸洗浄を施すことを特徴とする、レーザ
加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5189800A JPH0740070A (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | レーザ加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5189800A JPH0740070A (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | レーザ加工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0740070A true JPH0740070A (ja) | 1995-02-10 |
Family
ID=16247425
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5189800A Withdrawn JPH0740070A (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | レーザ加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0740070A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007535417A (ja) * | 2003-07-03 | 2007-12-06 | エーステライヒシェ バンクノーテン− ウント ズィヒャーハイツドルック ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | インタグリオ凹版印刷のための版板を製造するための方法及びインタグリオ凹版印刷のための版板 |
US20110210108A1 (en) * | 2007-05-31 | 2011-09-01 | Abbott Cardiovascular Systems Inc. | Method for laser cutting tubing using inert gas and a disposable mask |
-
1993
- 1993-07-30 JP JP5189800A patent/JPH0740070A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007535417A (ja) * | 2003-07-03 | 2007-12-06 | エーステライヒシェ バンクノーテン− ウント ズィヒャーハイツドルック ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | インタグリオ凹版印刷のための版板を製造するための方法及びインタグリオ凹版印刷のための版板 |
US20110210108A1 (en) * | 2007-05-31 | 2011-09-01 | Abbott Cardiovascular Systems Inc. | Method for laser cutting tubing using inert gas and a disposable mask |
US8278593B2 (en) * | 2007-05-31 | 2012-10-02 | Abbott Cardiovascular Systems Inc. | Method for laser cutting tubing using inert gas and a disposable mask |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20001003 |