JPH0739443Y2 - 圧延ロール冷却水の水切板 - Google Patents
圧延ロール冷却水の水切板Info
- Publication number
- JPH0739443Y2 JPH0739443Y2 JP1989030803U JP3080389U JPH0739443Y2 JP H0739443 Y2 JPH0739443 Y2 JP H0739443Y2 JP 1989030803 U JP1989030803 U JP 1989030803U JP 3080389 U JP3080389 U JP 3080389U JP H0739443 Y2 JPH0739443 Y2 JP H0739443Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cooling water
- rolling roll
- rolling
- draining plate
- draining
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Drying Of Solid Materials (AREA)
- Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、熱間圧延機の圧延ロールの冷却水水切装置に
係り、特に冷却水の排水を良くし、圧延材への水洩れを
防止できる水切板に関するものである。
係り、特に冷却水の排水を良くし、圧延材への水洩れを
防止できる水切板に関するものである。
〈従来の技術〉 近年の熱間圧延においては、高生産性，高能率等の要請
が強く、これに伴い圧延条件は苛酷なものとなってきて
いる。これに対応するため圧延ロールの冷却能力を増強
し、かつ冷却水の圧延材への水洩れを防止するため水切
装置の増強が行われている。
が強く、これに伴い圧延条件は苛酷なものとなってきて
いる。これに対応するため圧延ロールの冷却能力を増強
し、かつ冷却水の圧延材への水洩れを防止するため水切
装置の増強が行われている。
従来の水切装置は、第４図に示すように、圧延ロール１
と接触する水切板２の押付力を高めるために、カウンタ
ーウェイト３やシリンダー装置４を設け、圧延材５への
水洩れを防止している。この方法は、圧延ロール１の直
径の変化に対して水切板２とロール表面との間隔及び押
付力が変化し、適切な水切りができないという問題があ
り、これを解決するために特開昭51−18964号公報に
は、シリンダー装置を動作し、その作動圧を適宜制御し
水切板先端部とロール表面との間隔及びロール表面への
押付力を任意に調整可能とした方法及び装置が開示され
ている 〈考案が解決しようとする課題〉 しかしながら、圧延ロール１は圧延中において圧延ロー
ルの直径すなわちプロフィルが変化するため、水切板２
とロール表面との間隔及び押付け力を調整しても適正な
水切りができなくなり、ロール冷却水が水切板２とロー
ル表面の隙間から洩れ、圧延材５を必要以上に冷却する
場合が発生する。従って温度降下の大きい圧延材では圧
延材の仕上がり温度が確保できない結果となる。
と接触する水切板２の押付力を高めるために、カウンタ
ーウェイト３やシリンダー装置４を設け、圧延材５への
水洩れを防止している。この方法は、圧延ロール１の直
径の変化に対して水切板２とロール表面との間隔及び押
付力が変化し、適切な水切りができないという問題があ
り、これを解決するために特開昭51−18964号公報に
は、シリンダー装置を動作し、その作動圧を適宜制御し
水切板先端部とロール表面との間隔及びロール表面への
押付力を任意に調整可能とした方法及び装置が開示され
ている 〈考案が解決しようとする課題〉 しかしながら、圧延ロール１は圧延中において圧延ロー
ルの直径すなわちプロフィルが変化するため、水切板２
とロール表面との間隔及び押付け力を調整しても適正な
水切りができなくなり、ロール冷却水が水切板２とロー
ル表面の隙間から洩れ、圧延材５を必要以上に冷却する
場合が発生する。従って温度降下の大きい圧延材では圧
延材の仕上がり温度が確保できない結果となる。
また、無理に押付け力を大きくして水洩れを防止しよう
とすると、水切板２の先端部２（１）の摩耗が甚だしく
多くなり実用的でない。
とすると、水切板２の先端部２（１）の摩耗が甚だしく
多くなり実用的でない。
〈課題を解決するための手段〉 前記課題解決のため、本考案は、熱間圧延機の圧延ロー
ルに付設される冷却水の水切板において、圧延ロールに
対向して接触する水切板先端部の中央部領域に、圧延ロ
ール軸方向に延びる幅広の開口部を設け、該開口部から
水切板の圧延ロール軸方向両側面部に大気開放した開口
部へ貫通する中空排水孔を設けたことを特徴とする圧延
ロール冷却水の水切板である。
ルに付設される冷却水の水切板において、圧延ロールに
対向して接触する水切板先端部の中央部領域に、圧延ロ
ール軸方向に延びる幅広の開口部を設け、該開口部から
水切板の圧延ロール軸方向両側面部に大気開放した開口
部へ貫通する中空排水孔を設けたことを特徴とする圧延
ロール冷却水の水切板である。
〈作用〉 本考案は、第１図，第２図に示すように水切板先端部２
（１）に幅方向に広い開口部Ｃ（１）を設け、その開口
部Ｃ（１）から水切板の両側面部２（２）に設けた開口
部Ｃ（２）に貫通するような中空排水孔８を設け、水切
板２と圧延ロール表面との隙間Ａから洩れた冷却水を先
端部の開口部Ｃ（１）から中空排水孔８を通って側面部
の開口部Ｃ（２）に排水させて、水切板の押付け力を増
強せずに、冷却水の圧延材５への洩れを防止できる。
（１）に幅方向に広い開口部Ｃ（１）を設け、その開口
部Ｃ（１）から水切板の両側面部２（２）に設けた開口
部Ｃ（２）に貫通するような中空排水孔８を設け、水切
板２と圧延ロール表面との隙間Ａから洩れた冷却水を先
端部の開口部Ｃ（１）から中空排水孔８を通って側面部
の開口部Ｃ（２）に排水させて、水切板の押付け力を増
強せずに、冷却水の圧延材５への洩れを防止できる。
圧延ロールを冷却した冷却水は、冷却ゾーン側の圧延ロ
ールと水切板との隙間Ａを通過して減圧されていて、か
つ圧延機側の圧延ロールと水切板との隙間Ｂより相対的
に広い開口部Ｃ（１）を水切板先端部に設けたので、冷
却水は開口部Ｃ（１）の方に流れ、Ｂ部には冷却水の極
めて小さい動圧しか作用しないことになり、結果的にＢ
部からの冷却水の洩れは飛躍的に減衰される。
ールと水切板との隙間Ａを通過して減圧されていて、か
つ圧延機側の圧延ロールと水切板との隙間Ｂより相対的
に広い開口部Ｃ（１）を水切板先端部に設けたので、冷
却水は開口部Ｃ（１）の方に流れ、Ｂ部には冷却水の極
めて小さい動圧しか作用しないことになり、結果的にＢ
部からの冷却水の洩れは飛躍的に減衰される。
〈実施例〉 本考案の実施例を以下に説明する。
７スタンドからなる熱間仕上圧延機において本考案によ
る水切板を使用し、板厚:16mm,板幅:965mmのSPHC材を圧
延した。その結果を従来の水切板を使用し、同一の圧延
条件による結果とともに第３図に示した。
る水切板を使用し、板厚:16mm,板幅:965mmのSPHC材を圧
延した。その結果を従来の水切板を使用し、同一の圧延
条件による結果とともに第３図に示した。
第３図は、圧延材長手方向の仕上温度分布を示したもの
であるが、本図から本考案に係る水切板を使用すると、
水切板と圧延ロール表面からの水洩れを防止できて、仕
上がり温度が約30℃上昇していることが明らかである。
であるが、本図から本考案に係る水切板を使用すると、
水切板と圧延ロール表面からの水洩れを防止できて、仕
上がり温度が約30℃上昇していることが明らかである。
〈考案の効果〉 本考案に係る水切板を使用すると、ロール冷却水の水洩
れを防止することができ、それに起因する圧延材の仕上
がり温度の低下を防止することができる。
れを防止することができ、それに起因する圧延材の仕上
がり温度の低下を防止することができる。
第１図は、本考案に係る水切装置の模式図、第２図は、
本考案に係る水切板の斜視図、第３図は、圧延材長手方
向の仕上温度分布図、第４図は、従来の水切装置の模式
図である。 １……圧延ロール、２……水切板、２（１）……水切板
先端部、２（２）……水切板側面部、３……カウンター
ウェイト、４……シリンダー装置、５……圧延材、６…
…冷却水、７……連結具（軸着）、８……中空排水孔、
Ａ……冷却ゾーン側隙間、Ｂ……圧延機側隙間、Ｃ……
開口部、Ｃ（１）……先端部の開口部、Ｃ（２）……側
面部の開口部。
本考案に係る水切板の斜視図、第３図は、圧延材長手方
向の仕上温度分布図、第４図は、従来の水切装置の模式
図である。 １……圧延ロール、２……水切板、２（１）……水切板
先端部、２（２）……水切板側面部、３……カウンター
ウェイト、４……シリンダー装置、５……圧延材、６…
…冷却水、７……連結具（軸着）、８……中空排水孔、
Ａ……冷却ゾーン側隙間、Ｂ……圧延機側隙間、Ｃ……
開口部、Ｃ（１）……先端部の開口部、Ｃ（２）……側
面部の開口部。
Claims (1)
- 【請求項１】熱間圧延機の圧延ロールに付設される冷却
水の水切板において、 圧延ロールに対向して接触する水切板先端部の中央部領
域に、圧延ロール軸方向に延びる幅広の開口部を設け、
該開口部から水切板の圧延ロール軸方向両側面部に大気
開放した開口部へ貫通する中空排水孔を設けたことを特
徴とする圧延ロール冷却水の水切板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989030803U JPH0739443Y2 (ja) | 1989-03-20 | 1989-03-20 | 圧延ロール冷却水の水切板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989030803U JPH0739443Y2 (ja) | 1989-03-20 | 1989-03-20 | 圧延ロール冷却水の水切板 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02123303U JPH02123303U (ja) | 1990-10-11 |
| JPH0739443Y2 true JPH0739443Y2 (ja) | 1995-09-13 |
Family
ID=31256187
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1989030803U Expired - Lifetime JPH0739443Y2 (ja) | 1989-03-20 | 1989-03-20 | 圧延ロール冷却水の水切板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0739443Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102011084735A1 (de) * | 2011-10-18 | 2013-04-18 | Sms Siemag Ag | Abstreifer für eine Arbeitswalze eines Walzgerüsts |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6427102U (ja) * | 1987-08-11 | 1989-02-16 |
-
1989
- 1989-03-20 JP JP1989030803U patent/JPH0739443Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02123303U (ja) | 1990-10-11 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH0739443Y2 (ja) | 圧延ロール冷却水の水切板 | |
| CA2112607A1 (en) | Shoe for an Extended-Nip Press | |
| KR920004049A (ko) | 압연재의 폭축소용 압착프레스 | |
| JP3077625B2 (ja) | 熱間圧延ロールの冷却方法 | |
| JPH02133107A (ja) | 圧延ロールの冷却装置 | |
| JPH0711175Y2 (ja) | スナバーロール | |
| JP3315643B2 (ja) | スクリュー式圧下装置および圧延機 | |
| JP3392366B2 (ja) | 金属ストリップの冷間圧延機 | |
| JPS61144245A (ja) | 双ドラム式連鋳機 | |
| CA1170087A (en) | Variable crown roll | |
| JPH0225206A (ja) | 圧延ロールの冷却装置 | |
| JPS6343713A (ja) | ロ−ルのサ−マルクラウン制御装置 | |
| JPH0352707A (ja) | ストリップのロールワイピング装置 | |
| JPH06161Y2 (ja) | 熱間スラブ幅圧下装置 | |
| GB2015401A (en) | A Method for Controlling the Flatness of Cold-rolled Plates and Foils | |
| JPH01309706A (ja) | 圧延ロール冷却水の水切り方法及び装置 | |
| JPS6331818Y2 (ja) | ||
| JPS602923B2 (ja) | 模様付き鋼板の製造法 | |
| JPS61117301U (ja) | ||
| JPS6229126Y2 (ja) | ||
| JPH04322843A (ja) | 薄鋳片の連続鋳造機におけるサイド堰押圧力制御方法及び装置 | |
| JPH0241710A (ja) | 圧延ロール冷却液のシール方法 | |
| JPS6313841Y2 (ja) | ||
| Wang et al. | Coupling analysis of elastic deformation and heat crown of roll system and its effect on the strip profile | |
| Wang et al. | Cause of Damage of Work Roll on HC Mill |