JPH0739123A - 誘導電動機の回転子導体製造方法 - Google Patents
誘導電動機の回転子導体製造方法Info
- Publication number
- JPH0739123A JPH0739123A JP18254393A JP18254393A JPH0739123A JP H0739123 A JPH0739123 A JP H0739123A JP 18254393 A JP18254393 A JP 18254393A JP 18254393 A JP18254393 A JP 18254393A JP H0739123 A JPH0739123 A JP H0739123A
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- JP
- Japan
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- conductor
- rotor
- conductor bar
- end ring
- slots
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 作業環境の改善、工程不良率の低減、電動機
の回転性能の安定化を図ることのできる誘導電動機の回
転子導体製造方法を提供することを目的とする。 【構成】 回転子鉄心１に設けられる複数のスロット４
内に挿入される導体バー５と導体バー５が貫通する孔８
を有するエンドリング６とを備え、導体バー５の端部を
略エピサイクロイド状または略エピトロコイド状に押圧
・圧延してかしめ、導体バー５とエンドリング６の間に
隙間が生じることなく密着させることにより相互の電気
的接続を行い一体にして製造する方法とする。
の回転性能の安定化を図ることのできる誘導電動機の回
転子導体製造方法を提供することを目的とする。 【構成】 回転子鉄心１に設けられる複数のスロット４
内に挿入される導体バー５と導体バー５が貫通する孔８
を有するエンドリング６とを備え、導体バー５の端部を
略エピサイクロイド状または略エピトロコイド状に押圧
・圧延してかしめ、導体バー５とエンドリング６の間に
隙間が生じることなく密着させることにより相互の電気
的接続を行い一体にして製造する方法とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、家電製品のファン駆動
用などに使用される誘導電動機の回転子導体の製造方法
に関する。
用などに使用される誘導電動機の回転子導体の製造方法
に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、誘導電動機の回転子はその製造過
程において、コストの合理化とともに作業環境の改善が
強く求められている。
程において、コストの合理化とともに作業環境の改善が
強く求められている。
【０００３】以下、従来の誘導電動機の回転子導体製造
方法について図７〜図１０を参照にしながら説明する。
図に示すように、複数個の丸型のスロット５１を外周部
近傍に配置し、各スロット５１に、開口部５２を設けた
回転子鉄心５３を一枚ごとに微少角度ずつ回転子軸５４
の円周方向に回転させ、複数枚積層してスキューを形成
した後、導電材料性の導体バー５５を前記スロット５１
の内部に挿入し、積層した回転子鉄心５３の軸方向の両
側端面において、前記導体バー５５を挿通または嵌合さ
せる孔５６を有する導電材料性のエンドリング５７とを
ガス溶接５８もしくは半田付けなどにより、相互の電気
的接続を行い回転子導体を一体に構成していた。
方法について図７〜図１０を参照にしながら説明する。
図に示すように、複数個の丸型のスロット５１を外周部
近傍に配置し、各スロット５１に、開口部５２を設けた
回転子鉄心５３を一枚ごとに微少角度ずつ回転子軸５４
の円周方向に回転させ、複数枚積層してスキューを形成
した後、導電材料性の導体バー５５を前記スロット５１
の内部に挿入し、積層した回転子鉄心５３の軸方向の両
側端面において、前記導体バー５５を挿通または嵌合さ
せる孔５６を有する導電材料性のエンドリング５７とを
ガス溶接５８もしくは半田付けなどにより、相互の電気
的接続を行い回転子導体を一体に構成していた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の誘導
電動機の回転子導体製造方法では、燃焼ガスの発生や、
半田ヒュームの発生など作業環境上の問題のほか、ガス
溶接では導体バー５５およびエンドリング５７の断面積
を一定に保持することが困難で電動機としての回転性能
が不安定となるとともに、溶融アルミが回転子鉄心５３
の外周部からはみ出てしまい工程不良の原因となる危険
性があり、また、ガス温度や溶融範囲の設定が困難であ
るなどの問題があった。
電動機の回転子導体製造方法では、燃焼ガスの発生や、
半田ヒュームの発生など作業環境上の問題のほか、ガス
溶接では導体バー５５およびエンドリング５７の断面積
を一定に保持することが困難で電動機としての回転性能
が不安定となるとともに、溶融アルミが回転子鉄心５３
の外周部からはみ出てしまい工程不良の原因となる危険
性があり、また、ガス温度や溶融範囲の設定が困難であ
るなどの問題があった。
【０００５】本発明は上記課題を解決するもので、導体
バーとエンドリングを他の物質を介在させることなく相
互の電気的接続を行い、作業環境の改善、工程不良率の
低減、電動機回転性能の安定化を図ることのできる誘導
電動機の回転子導体の製造方法を提供することを目的と
する。
バーとエンドリングを他の物質を介在させることなく相
互の電気的接続を行い、作業環境の改善、工程不良率の
低減、電動機回転性能の安定化を図ることのできる誘導
電動機の回転子導体の製造方法を提供することを目的と
する。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するために、外周部近傍に複数のスロットを有し積
層固着された回転子鉄心と、前記スロット内に挿入また
は圧入された導体材料からなる導体バーと、導体材料の
板材からなり導体バーが貫通する孔を有するエンドリン
グとを備え、前記導体バーの端部をエピサイクロイド状
またはエピトロコイド状に押圧して導体バーを塑性変形
させてかしめることにより、導体バーとエンドリングの
相互の電気的接続を行い一体に製造する誘導電動機の回
転子導体製造方法としたものである。
達成するために、外周部近傍に複数のスロットを有し積
層固着された回転子鉄心と、前記スロット内に挿入また
は圧入された導体材料からなる導体バーと、導体材料の
板材からなり導体バーが貫通する孔を有するエンドリン
グとを備え、前記導体バーの端部をエピサイクロイド状
またはエピトロコイド状に押圧して導体バーを塑性変形
させてかしめることにより、導体バーとエンドリングの
相互の電気的接続を行い一体に製造する誘導電動機の回
転子導体製造方法としたものである。
【０００７】
【作用】本発明は上記した方法により、導体バーの端部
をエピサイクロイド状またはエピトロコイド状に押圧す
ることにより、導体バーはラジアル方向外側、ラジアル
方向内側および押圧軌道接線方向に金属組織に歪が生じ
ることなく圧延・塑性変形して、電気的に接続され、回
転子導体が製造されることとなる。
をエピサイクロイド状またはエピトロコイド状に押圧す
ることにより、導体バーはラジアル方向外側、ラジアル
方向内側および押圧軌道接線方向に金属組織に歪が生じ
ることなく圧延・塑性変形して、電気的に接続され、回
転子導体が製造されることとなる。
【０００８】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図１〜図６
を参照しながら説明する。図に示すように、回転子鉄心
１には回転子軸２が嵌合される回転子軸孔３と外周部近
傍にはスロット４を複数個設け、適当なスキュー値で積
層されて前記回転子軸２に固着されている。そして、ス
ロット４には円柱状の導体バー５を挿入または圧入し、
エンドリング６の孔８を導体バー５が貫通するように回
転子鉄心１の負荷側および反負荷側にエンドリング６を
取り付け、回転子鉄心１の外周部を固定保持し、導体バ
ー５の負荷側および反負荷側の両方向から同時に、導体
バー５の端部５ａを端面形状が凹状のポンチ７で略エピ
トロコイド状Ｒに押圧することにより、導体バー５の端
部５ａをラジアル方向外側Ｒａ、ラジアル方向内側Ｒ
ｂ、およびポンチ７軌道接線方向Ｒｃに重なり合うよう
に、ポンチ７で圧延部外形および寸法を規制しながら圧
延し、導体バー５の金属組織に歪を生じること無く塑性
変形させ、導体バーとエンドリングの間に隙間を生じる
ことなく、相互の電気的接続を行う方法とする。
を参照しながら説明する。図に示すように、回転子鉄心
１には回転子軸２が嵌合される回転子軸孔３と外周部近
傍にはスロット４を複数個設け、適当なスキュー値で積
層されて前記回転子軸２に固着されている。そして、ス
ロット４には円柱状の導体バー５を挿入または圧入し、
エンドリング６の孔８を導体バー５が貫通するように回
転子鉄心１の負荷側および反負荷側にエンドリング６を
取り付け、回転子鉄心１の外周部を固定保持し、導体バ
ー５の負荷側および反負荷側の両方向から同時に、導体
バー５の端部５ａを端面形状が凹状のポンチ７で略エピ
トロコイド状Ｒに押圧することにより、導体バー５の端
部５ａをラジアル方向外側Ｒａ、ラジアル方向内側Ｒ
ｂ、およびポンチ７軌道接線方向Ｒｃに重なり合うよう
に、ポンチ７で圧延部外形および寸法を規制しながら圧
延し、導体バー５の金属組織に歪を生じること無く塑性
変形させ、導体バーとエンドリングの間に隙間を生じる
ことなく、相互の電気的接続を行う方法とする。
【０００９】このように本発明の実施例における誘導電
動機の回転子導体の製造方法によれば、導体バー５の端
部５ａを略エピトロコイド状Ｒに押圧することにより、
導体バー５の端部５ａはラジアル方向外側Ｒａ、ラジア
ル方向内側Ｒｂ、およびポンチ７軌道接線方向Ｒｃに重
なり合うように圧延するため、導体バー５とエンドリン
グ６の間に隙間が生じることなく密着させて電気的接続
を行うので、ガス溶接もしくは半田付けなどを必要とし
ないため、導体材料の回転子鉄心１の外径からのはみ出
しや、回転子導体断面積のばらつきを防止するととも
に、作業環境の悪化を防止すことができる。
動機の回転子導体の製造方法によれば、導体バー５の端
部５ａを略エピトロコイド状Ｒに押圧することにより、
導体バー５の端部５ａはラジアル方向外側Ｒａ、ラジア
ル方向内側Ｒｂ、およびポンチ７軌道接線方向Ｒｃに重
なり合うように圧延するため、導体バー５とエンドリン
グ６の間に隙間が生じることなく密着させて電気的接続
を行うので、ガス溶接もしくは半田付けなどを必要とし
ないため、導体材料の回転子鉄心１の外径からのはみ出
しや、回転子導体断面積のばらつきを防止するととも
に、作業環境の悪化を防止すことができる。
【００１０】なお、実施例ではポンチ７の端面形状を凹
状としたが、他の形状でもよく、その作用効果に差異を
生じない。
状としたが、他の形状でもよく、その作用効果に差異を
生じない。
【００１１】
【発明の効果】以上の実施例の説明からも明らかなよう
に、本発明によれば導体バーの端部を略エピサイクロイ
ド状または略エピトロコイド状に押圧・圧延してかし
め、導体バーとエンドリングを隙間が生じることなく密
着させることにより相互の電気的接続を行う方法である
ので、作業環境の改善、工程不良率の低減および電動機
回転性能の安定化を図ることのできる誘導電動機の回転
子導体製造方法を提供できる。
に、本発明によれば導体バーの端部を略エピサイクロイ
ド状または略エピトロコイド状に押圧・圧延してかし
め、導体バーとエンドリングを隙間が生じることなく密
着させることにより相互の電気的接続を行う方法である
ので、作業環境の改善、工程不良率の低減および電動機
回転性能の安定化を図ることのできる誘導電動機の回転
子導体製造方法を提供できる。
【図１】本発明の一実施例の誘導電動機の回転子導体製
造方法により導体バーとエンドリングの接合時の状況を
示す拡大断面図
造方法により導体バーとエンドリングの接合時の状況を
示す拡大断面図
【図２】同導体バー押圧・圧延時の状況図
【図３】同積層前の回転子鉄心の斜視図
【図４】同方法により製造した回転子の斜視図
【図５】同エンドリングの斜視図
【図６】同回転子に用いられる導体バーの斜視図
【図７】従来の回転子の斜視図
【図８】同積層前の回転子鉄心の斜視図
【図９】同エンドリングの斜視図
【図１０】同回転子に用いられる導体バーの斜視図
１ 回転子鉄心 ４ スロット ５ 導体バー ６ エンドリング
Claims (1)
- 【請求項１】 外周部近傍に複数のスロットを有し積層
固着された回転子鉄心と、前記スロット内に挿入または
圧入された導体材料からなる導体バーと、導体材料の板
材からなり導体バーが貫通する孔を有するエンドリング
とを備え、前記導体バーの端部を略エピサイクロイド状
または略エピトロコイド状に押圧して導体バーを塑性変
形させてかしめることにより、導体バーとエンドリング
の相互の電気的接続を行い一体に製造する誘導電動機の
回転子導体製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18254393A JPH0739123A (ja) | 1993-07-23 | 1993-07-23 | 誘導電動機の回転子導体製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18254393A JPH0739123A (ja) | 1993-07-23 | 1993-07-23 | 誘導電動機の回転子導体製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0739123A true JPH0739123A (ja) | 1995-02-07 |
Family
ID=16120132
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18254393A Pending JPH0739123A (ja) | 1993-07-23 | 1993-07-23 | 誘導電動機の回転子導体製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0739123A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6325954B1 (en) | 1998-06-05 | 2001-12-04 | Toshiba Kikai Kabushiki Kaisha | Method of controlling electric injection unit of injection molding machine |
| US7898138B2 (en) * | 2006-12-06 | 2011-03-01 | Hitachi Industrial Equipment Systems Co., Ltd. | Rotary electric machine |
-
1993
- 1993-07-23 JP JP18254393A patent/JPH0739123A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6325954B1 (en) | 1998-06-05 | 2001-12-04 | Toshiba Kikai Kabushiki Kaisha | Method of controlling electric injection unit of injection molding machine |
| US7898138B2 (en) * | 2006-12-06 | 2011-03-01 | Hitachi Industrial Equipment Systems Co., Ltd. | Rotary electric machine |
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