JPH0738559A - 音声スクランブル・デスクランブル方法およびその装置 - Google Patents

音声スクランブル・デスクランブル方法およびその装置

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JPH0738559A
JPH0738559A JP5181133A JP18113393A JPH0738559A JP H0738559 A JPH0738559 A JP H0738559A JP 5181133 A JP5181133 A JP 5181133A JP 18113393 A JP18113393 A JP 18113393A JP H0738559 A JPH0738559 A JP H0738559A
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voice
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JP5181133A
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Inventor
Susumu Ibaraki
晋 茨木
Noboru Katsuta
昇 勝田
Seiji Nakamura
誠司 中村
Hironori Murakami
弘規 村上
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は任意のデジタル音声データに対して
適用することができ、スクランブル後の音声データが聴
く人に不快感を与えないような音声スクランブル方法を
実現することを目的とする。 【構成】 反転装置11はサンプル単位のデジタル音声
データをサンプルデータとして入力し、さらに入力した
サンプルデータに対応した乱数を入力して、入力した乱
数によって反転を行うか行わないかを決定し、反転を行
わない場合には、入力したサンプルデータをそのまま出
力し、反転を行う場合には、サンプルデータの値を反転
処理して出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタル音声信号を、
有線や無線や蓄積メディアにより送受信あるいは記録再
生する通信システムにおいて、秘密に通信を行うために
用いる音声スクランブル方法に関するものであり、スク
ランブル後の音声信号が聴く人に極度な不快感を与えな
いような音声スクランブル・デスクランブル方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のデジタル音声信号に対する音声ス
クランブル方法としては、例えば特開昭63−3132
3号公報に示されている。従来の音声スクランブル方法
を図を用いて以下に説明する。
【0003】従来の音声スクランブル方法は、図9に示
した形式で伝送される音声信号を処理の対象としてい
る。図9に示した形式で伝送される音声信号について
は、昭和58年5月号の放送技術(衛星放送のテレビデ
ジタル音声のしくみ)のp.100〜p.105に詳しく示され
ている。図9では、1msあたりの音声信号のAモード
のフレームを表しており、2048ビットで構成されて
いる。この2048ビットは、図9に示すように、4チ
ャンネルからなる音声信号(音声1と音声2と音声3と
音声4)と、同期信号と、レンジビットと、独立データ
と、誤り訂正符号から構成されている。各チャンネルの
音声信号は1サンプルあたり10ビットで構成されてお
り、1msあたり32サンプルで構成される。
【0004】したがって、4チャンネルの音声信号は4
×32×10ビットである。また、同期信号は32ビッ
ト、レンジビットは合計32ビット、独立データは48
0ビット、誤り訂正符号はBCH(63、56)用とし
て224ビットである。ここで、レンジビットは各音声
チャンネルに対応するレンジビットがそれぞれ8ビット
なので、4チャンネル分で32ビットとなる。例えば、
本フレームの音声1に対応するレンジビットは、本フレ
ームの音声1の中の全てのサンプルの中で最大値となる
サンプルから算出される。
【0005】図10は従来例の音声スクランブル方法を
実現する音声スクランブル装置の構成図である。図10
において、101は排他的論理和装置、102はスイッ
チである。
【0006】以上のように構成された従来例の音声スク
ランブル装置を用いて、図9に示した形式のデジタル音
声データの音声1に対してスクランブルを行うときの動
作を以下に説明する。
【0007】スイッチ102は制御信号の指示により動
作する。制御信号は、図9に示した音声信号のなかで音
声1のデータが伝送されている時で、かつレンジビット
のデータにより制御される時にのみスイッチ102がオ
ンとなるよう指示する信号である。スイッチ102の制
御により、スイッチ102がオンのときには、排他的論
理和装置101によりデジタル音声データと乱数とが排
他的論理和された結果が出力データとなり、スイッチ1
02がオフのときには、入力したデジタル音声データが
何も変化せずに出力データとなる。
【0008】ここで、スイッチ102におけるレンジビ
ットのデータによる制御とは、レンジビットのデータの
大きさに応じて、排他的論理和装置101で各サンプル
に排他的論理和するときに用いる乱数のレベルの大きさ
を可変にする事である。すなわち、レンジビットが大き
いときには大きいレベルの乱数を用い、レンジビットが
小さいときには小さいレベルの乱数を用い、レンジビッ
トが非常に小さいときにはスクランブルを行わないなど
の処理を行う。これにより、聴く人に極度の不快感を与
えないスクランブル音声を得ることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来の音声スクランブル方法では、レンジビットを持
たない一般のデジタル音声データには適用できないとい
う課題があった。レンジビットを持たない一般のデジタ
ル音声データは、例えば1990年のテレビジョン学会
誌の技術解説(規格特集)の7「デジタル音声の規格
(1)業務用」(Vol.44,No.7,pp.915〜918)及び8「デ
ジタル音声の規格(2)民生用」(Vol.45,No.7,pp.1023
〜1026)に示されているように、AES/EBUフォー
マット、DATフォーマット、コンパクトディスクフォ
ーマット、デジタルオーディオインターフェースなどが
ある。
【0010】本発明はかかる点に鑑み、レンジビットを
持たない任意のPCMデジタル音声データに対しても適
用することができ、スクランブル後の音声データが聴く
人に不快感を与えないような音声スクランブル・デスク
ランブル方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、複数のサ
ンプルから構成されるデジタル音声データを処理の対象
とし、前記複数のサンプルを乱数の指示により反転サン
プルと非反転サンプルに分け、前記反転サンプルの値を
ダイナミックレンジの中間値を中心にしてレベル反転す
る。
【0012】第2の発明は、ランダム反転処理および乱
数加算処理を組み合わせて行われる音声スクランブル方
法および音声デスクランブル方法であり、前記ランダム
反転処理は、複数のサンプルから構成されるデジタル音
声データを処理の対象とし、前記複数のサンプルを第1
の乱数の指示により反転サンプルと非反転サンプルに分
け、前記反転サンプルの値のみをダイナミックレンジの
中間値を中心にしてレベル反転する処理であり、前記乱
数加算処理は、前記複数のサンプルに第2の乱数を加算
するに際して、この時少なくとも前記サンプルの上位2
ビットには前記第2の乱数を加算しないようにして乱数
加算を行う処理である。
【0013】
【作用】第1の発明は前記した構成により、乱数の指示
によって反転されたサンプルは、正負が反転するだけ
で、振幅はほとんど変化しない。これにより、スクラン
ブルされた音声信号を再生しても、異常に大きい音量の
音声にはならず、聴く人に極度の不快感を与えない音声
スクランブルを実現できる。
【0014】また、第2の発明は前記した構成により、
第1の発明の音声スクランブル方法に加えて、サンプル
の少なくとも上位2ビットを除いたビットにのみ乱数を
加算する。これにより、スクランブルを行った後の音声
でも、振幅が異常に大きくなることが防げるので、聴く
人に極度の不快感を与えない音声スクランブル方法を実
現できる。さらに、第2の発明は、第1の発明と比べ
て、より多くの乱数を用いるので、より安全性が高い。
【0015】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例について、図面
を参照しながら説明する。図1は本発明の第1の実施例
における音声スクランブル方法を実現する音声スクラン
ブル装置の構成を示すものである。図1において、11
は反転装置である。
【0016】以上のように構成されたこの実施例の音声
スクランブル装置において、以下その動作を説明する。
反転装置11はサンプル単位のデジタル音声データをサ
ンプルデータとして入力し、さらに入力したサンプルデ
ータに対応した乱数を入力する。反転装置11は、入力
した乱数によって反転を行うか行わないかを決定し、反
転を行わない場合には、入力したサンプルデータをその
まま出力し、反転を行う場合には、サンプルデータの値
を反転処理して出力する。
【0017】ここで、サンプルデータの値の反転処理の
例を図6(a)に示す。図6(a)は3ビットの符号付
き2の補数表示の2進数で表されたサンプルデータの反
転の様子を示している。ここで、ダイナミックレンジは
101(10進数で−3)から011(10進数で3)
である。このように反転処理とは、ダイナミックレンジ
の中間値、すなわち、サンプルデータの最大値と最小値
の中間値を基準値として選び、各サンプルデータの値を
その基準値を中心に折り返す処理のことであり、ここで
は000がダイナミックレンジの中間値なので、000
を基準値として反転処理を行っている。
【0018】第1の実施例における音声デスクランブル
装置は、図1に示した第1の実施例における音声スクラ
ンブル装置と同じ構成をしており、反転装置11から構
成される。
【0019】以上のように構成された第1の実施例にお
ける音声デスクランブル装置の動作を説明する。反転装
置11は、第1の実施例における音声スクランブル装置
でスクランブルされたサンプルデータを入力し、各サン
プルデータに対して、第1の実施例における音声スクラ
ンブル装置の反転装置11で用いられたのと同じ乱数を
用いて、第1の実施例における音声スクランブル装置の
反転装置11における処理と同じ処理を行う。
【0020】以上のように、本実施例によれば、スクラ
ンブルによる音声データの変化は、乱数により指示され
るサンプルがそのダイナミックレンジの中心値である0
00を境に反転処理されるだけである。音声のサンプル
データは、正負の値をとるデータであるので、上記のよ
うに反転されたサンプルデータは、正負が反転するだけ
で、振幅の絶対値は全く変化しない。したがって、本実
施例によりスクランブルされた音声信号を再生しても、
異常に大きい音量の音声にはならず、聴く人に極度の不
快感を与えない音声スクランブルを実現できる。
【0021】さらに、本実施例によれば、サンプルデー
タごとに乱数の指示によって反転と非反転が選択されて
いるので、スクランブルされた音声を聴いても、その内
容はわからず、乱数を知らない者による不正な解読が困
難であるので、安全な音声スクランブル装置を実現でき
る。
【0022】さらに、本実施例によれば、スクランブル
後の出力が、ダイナミックレンジ外の値をとることはな
い。したがって、周辺装置でダイナミックレンジ外の値
を制御コードとして使用している場合にでも、スクラン
ブルによって周辺装置に誤動作を生じさせる心配のない
音声スクランブル装置を実現できる。
【0023】以下、本発明の第2の実施例について、図
面を参照しながら説明する。図2は本発明の第2の実施
例における音声スクランブル方法を実現する音声スクラ
ンブル装置の構成を示すものである。図2において、2
1は反転装置、22は乱数加算装置である。
【0024】以上のように構成されたこの実施例の音声
スクランブル装置において、以下その動作を説明する。
まず、反転装置21はサンプル単位のデジタル音声デー
タをサンプルデータとして入力し、さらに入力したサン
プルデータに対応した第1の乱数を入力し、図1に示し
た第1の実施例における反転装置11と同様の動作で処
理を行い、その結果のサンプルデータを出力する。次に
乱数加算装置22は、反転装置21より出力されたサン
プルデータを入力し、さらに入力したサンプルデータに
対応する第2の乱数を入力する。
【0025】乱数加算装置22は、入力したサンプルデ
ータと第2の乱数をビットごとの排他的論理和した結果
のサンプルデータを出力する。この時、第2の乱数はサ
ンプルデータよりも2ビット小さく、サンプルデータの
上位2ビットを除くビットに対して、第2の乱数がビッ
トごとの排他的論理和される。
【0026】図3は、第2の実施例における音声デスク
ランブル方法を実現する音声デスクランブル装置の構成
図を示すものである。図3において、21は反転装置、
22は乱数加算装置であり、図2に示した第2の実施例
における音声スクランブル装置の同番号の装置と同じ動
作をする。
【0027】以上のように構成された第2の実施例にお
ける音声デスクランブル装置の動作を説明する。まず、
乱数加算装置22は、第2の実施例における音声スクラ
ンブル装置でスクランブルされたサンプルデータを入力
し、各サンプルデータに対して、第2の実施例における
音声スクランブル装置の乱数加算装置22で用いられた
のと同じ第2の乱数を用いて、第2の実施例における音
声デスクランブル装置の乱数加算装置22における処理
と同じ処理を行い、その結果のサンプルデータを出力す
る。
【0028】次に、反転装置21は乱数加算装置22の
出力であるサンプルデータを入力し、各サンプルデータ
に対して、第2の実施例における音声スクランブル装置
の反転装置21で用いられたのと同じ第1の乱数を用い
て、第2の実施例における音声スクランブル装置の乱数
加算装置21における処理と同じ処理を行う。
【0029】以上のように、本実施例によれば、反転装
置21において、サンプルデータごとに第1の乱数の指
示によって反転されたサンプルデータは、第1の実施例
で示したのと同様に、正負が反転するだけで、振幅の絶
対値は全く変化しない。
【0030】また、乱数加算装置22において、サンプ
ルデータに第2の乱数を加算するに際して、この時に、
上位2ビットには乱数を加算しないので、上位2ビット
分の振幅は元のデータの振幅が保存される。したがっ
て、本実施例によりスクランブルされた音声信号を再生
しても、異常に大きい音量の音声にはならず、聴く人に
極度の不快感を与えない音声スクランブルを実現でき
る。
【0031】さらに、以上のように本実施例によれば、
第1の実施例における音声スクランブル装置と比べて、
用いる乱数が多く、より高い安全性が得られる音声スク
ランブル装置を実現できる。
【0032】なお、第1の実施例の音声スクランブル装
置における反転装置11、および第2の実施例の音声ス
クランブル装置および音声デスクランブル装置における
反転装置21は、図8のように構成された反転装置で実
現できる。図8において、81は排他的論理和装置、8
2は反転制御装置、83は全加算器である。
【0033】以下に図8に示した反転装置の動作を説明
する。反転制御装置82は乱数の制御により、反転を行
わない場合と行う場合を決定し、反転を行わない場合に
は0を反転制御信号として出力し、反転を行う場合には
1を反転制御信号として出力する。
【0034】排他的論理和装置81は、サンプルデータ
と反転制御装置82より出力される反転制御信号を入力
し、サンプルデータの全てのビットに反転制御信号を排
他的論理和した結果を出力し、全加算器83は排他的論
理和装置81より出力される結果と、反転制御装置82
より出力される反転制御信号を最下位のビットに加算
し、その結果の4ビット目への繰り上がりビットを除い
た3ビットのデータをスクランブルデータとして出力す
る。
【0035】以上のように、図8に示した反転装置によ
れば、図6(a)に示した反転処理を実現できる。
【0036】なお、第1の実施例の音声スクランブル装
置における反転装置11、および第2の実施例の音声ス
クランブル装置および音声デスクランブル装置における
反転装置21では、ダイナミックレンジが101から0
11であるサンプルデータをスクランブルする場合につ
いて示しているが、処理の対象とするサンプルデータの
ダイナミックレンジが、000を中心値とし、101か
ら011よりも小さい場合にでも、図8に示した反転装
置で同様にスクランブルする事が可能で、同様の効果が
得られる。
【0037】なお、第1の実施例の音声スクランブル装
置における反転装置11、および第2の実施例の音声ス
クランブル装置および音声デスクランブル装置における
反転装置21では、ダイナミックレンジが101から0
11であるサンプルデータをスクランブルする場合につ
いて示しているが、処理の対象とするサンプルデータの
ダイナミックレンジが、表現できる全ての数値である1
00(10進数で−4)から011(10進数で3)で
ある場合には、図6(b)に示したような反転処理によ
り同様にスクランブルを実現することができる。
【0038】この時、ダイナミックレンジの中間値は、
000と111の中間の値(10進数で−0.5)にな
るが、その値を基準値にして反転処理を行った結果は、
図6(b)に示したように表記できる値になる。
【0039】また、反転処理の結果、負の値は反転によ
りその絶対値が1小さくなり、正の値は反転によりその
絶対値が1大きくなるが、平均的には振幅の絶対値がほ
とんど変化しないといえる。したがって、本実施例によ
りスクランブルされた音声信号を再生しても、異常に大
きい音量の音声にはならず、同様の効果が得られる。ま
た、図6(b)に示した反転処理は、図8に示した反転
装置から全加算装置83を除いた反転装置により実現で
きる。
【0040】なお、図6(b)に示した反転処理では、
ダイナミックレンジが表現できる全ての数値であるサン
プルデータをスクランブルする場合について示している
が、処理の対象とするサンプルデータのダイナミックレ
ンジが、表現できる全ての値よりも小さい場合にでも、
反転装置が、入力したサンプルデータをダイナミックレ
ンジの中間値を境に反転処理するような処理、およびそ
のような処理を実現するように構成された装置により、
同様にスクランブルする事が可能で、同様の効果が得ら
れる。
【0041】なお、第1の実施例の音声スクランブル装
置における反転装置11、および第2の実施例の音声ス
クランブル装置および音声デスクランブル装置における
反転装置21では、3ビットで表されているサンプルデ
ータをスクランブルする場合について示しているが、4
ビットで表されているサンプルデータをスクランブルす
る場合でも、図7に示したような同様の反転処理、およ
びそのような処理を実現する装置により実現でき、同様
の効果が得られる。
【0042】ここで、図7(a)は4ビットの符号付き
2の補数表示の2進数で表され、ダイナミックレンジが
1001(10進数で−7)から0111(10進数で
7)であるサンプルデータを反転処理を示しており、図
7(b)は4ビットの符号付き2の補数表示の2進数で
表され、ダイナミックレンジが1000(10進数で−
8)から0111(10進数で7)であるサンプルデー
タを反転処理した例を示している。
【0043】なお、第1の実施例の音声スクランブル装
置における反転装置11、および第2の実施例の音声ス
クランブル装置および音声デスクランブル装置における
反転装置21では、3ビットで表されているサンプルデ
ータをスクランブルする場合について示しているが、n
ビットで表されているサンプルデータをスクランブルす
る場合でも同様の反転処理、およびそのような処理を実
現する装置により、同様の効果が得られる。
【0044】なお、第1の実施例の音声スクランブル装
置における反転装置11、および第2の実施例の音声ス
クランブル装置および音声デスクランブル装置における
反転装置21では、2の補数表示で表されているサンプ
ルデータをスクランブルする場合について示している
が、オフセットバイナリや、1の補数表示や、オフセッ
ト交番2進や、折り返し2進数など他の表示で表されて
いるサンプルデータをスクランブルする場合でも、同様
にダイナミックレンジの中間値を境に折り返す反転処
理、およびそのような処理を実現する装置により、同様
の効果が得られる。
【0045】なお、第2の実施例の音声スクランブル装
置および音声デスクランブル装置における乱数加算装置
では、サンプルデータよりも2ビット小さい第2の乱数
を用いて、サンプルデータの上位2ビットに第2の乱数
を加算しないようにしていたが、サンプルデータよりも
nビット小さい第2の乱数を用いて、サンプルデータの
上位mビットに第2の乱数を加算しないようにする構成
にすれば、さらに不快でないスクランブル音声が得られ
る。
【0046】ただし、ここで、nは2よりも大きい整数
であり、mは2以上で、n以下の整数であり、用いられ
る第2の乱数は1ビットよりも大きいものとする。
【0047】なお、第2の実施例の音声スクランブル装
置および音声デスクランブル装置において、反転装置2
1および乱数加算装置22の接続順が逆であるような構
成であっても、同様の効果が得られる。
【0048】すなわち、第2の実施例においては、音声
スクランブル装置が図2に示したように、入力データに
対して、反転装置21で反転処理を行ってから、乱数加
算装置22で乱数加算処理を行うような構成になってお
り、音声デスクランブル装置が図3に示したように、入
力データに対して乱数加算装置22で乱数加算処理を行
ってから、反転装置21で反転処理を行うような構成と
なっているが、音声スクランブル装置が図4に示すよう
に、入力データに対して乱数加算装置22で乱数加算処
理を行ってから、反転装置21で反転処理を行うような
構成で、音声デスクランブル装置が図5に示すように、
入力データに対して、反転装置21で反転処理を行って
から、乱数加算装置22で乱数加算処理を行うような構
成であっても、同様の効果が得られる。
【0049】なお、図2、図3および図4、図5に示し
た第2、第3の実施例の音声スクランブル装置および音
声デスクランブル装置において、反転装置21および乱
数加算装置22の接続順序を示しているが、反転装置2
1および乱数加算装置22の接続順序に制約を持たさ
ず、スクランブル装置および、そのデスクランブル装置
において、それぞれ自由な接続順序を設定したとして
も、同様の効果が得られるものである。
【0050】なお、第1の実施例の音声スクランブル装
置および音声デスクランブル装置において、処理の対象
としている音声信号が、ダイナミックレンジに含まれな
いコードを制御コードとして用いている場合、音声スク
ランブル装置および音声でスクランブル装置の前段に、
入力サンプルデータと制御コードを比較し、一致した場
合にスクランブルを行わないように音声スクランブル装
置および音声デスクランブル装置の制御を行う制御装置
を設けることにより、同様の効果が得られ、さらに制御
コードとして用いられているデータがスクランブルによ
って変化しないという効果が得られる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように第1の発明によれ
ば、任意のPCMデジタル音声データに対して適用する
ことができ、スクランブル後の音声データが聴く人に不
快感を与えず、かつ安全な音声スクランブル方法を実現
でき、その実用的効果は大きい。
【0052】また、以上説明したように第2の発明によ
れば、任意のPCMデジタル音声データに対して適用す
ることができ、スクランブル後の音声データが聴く人に
不快感を与えないような音声スクランブル方法で、第1
の発明における音声スクランブル方法よりも、安全な音
声スクランブル方法を実現でき、その実用的効果は大き
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における音声スクランブ
ル装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の第2の実施例における音声スクランブ
ル装置の構成を示すブロック図
【図3】第2の実施例における音声デスクランブル装置
の構成を示すブロック図
【図4】第3の実施例における音声スクランブル装置の
構成を示すブロック図
【図5】第3の実施例における音声デスクランブル装置
の構成を示すブロック図
【図6】第1の実施例における音声スクランブル装置に
おける反転処理の概要の説明図
【図7】第1の実施例における音声スクランブル装置に
おける反転処理の概要の説明図
【図8】第1の実施例における反転装置の構成を示すブ
ロック図
【図9】従来の音声スクランブル方法が処理の対象とす
るデジタル音声データの構成図
【図10】従来の音声スクランブル方法を実現する音声
スクランブル装置の構成図
【符号の説明】
11 反転装置 21 反転装置 22 乱数加算装置 81 排他的論理和装置 82 反転制御装置 83 全加算装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 弘規 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のサンプルから構成されるデジタル音
    声データを処理の対象とし、前記複数のサンプルを乱数
    の指示により反転サンプルと非反転サンプルに分け、前
    記反転サンプルの値のみをダイナミックレンジの中間値
    を中心にしてレベル反転するランダム反転処理を行うこ
    とを特徴とする音声スクランブル・デスクランブル方
    法。
  2. 【請求項2】ランダム反転処理後のサンプルに第2の乱
    数を加算するに際して、この時少なくとも前記サンプル
    の上位2ビットには前記第2の乱数を加算しないように
    して乱数加算処理を行うことを特徴とする請求項1記載
    の音声スクランブル・デスクランブル方法。
  3. 【請求項3】複数のサンプルから構成されるデジタル音
    声データを処理の対象とし、前記複数のサンプルに第2
    の乱数を加算するに際して、この時少なくとも前記サン
    プルの上位2ビットには前記第2の乱数を加算しないよ
    うにして乱数加算処理を行い、その後にランダム反転処
    理を行うことを特徴とする請求項1記載の音声スクラン
    ブル・デスクランブル方法。
  4. 【請求項4】複数のサンプルから構成されるデジタル音
    声データをサンプル単位で入力し、乱数により指示され
    る前記サンプルの値をダイナミックレンジの中間値を中
    心にしてレベル反転した結果を出力し、乱数により指示
    されない前記サンプルはそのまま出力するランダム反転
    装置を具備することを特徴とする音声スクランブル・デ
    スクランブル装置。
  5. 【請求項5】ランダム反転装置から出力されるサンプル
    および第2の乱数を入力し、前記サンプルと前記第2の
    乱数をビットごとの排他的論理和をするに際して、この
    時少なくとも前記サンプルの上位2ビットには前記第2
    の乱数を加算しないように排他的論理和処理を行った結
    果を出力する乱数加算装置を具備することを特徴とする
    請求項4記載の音声スクランブル・デスクランブル装
    置。
  6. 【請求項6】複数のサンプルから構成されるデジタル音
    声データを処理の対象とし、前記サンプルおよび第2の
    乱数を入力し、前記サンプルと前記第2の乱数をビット
    ごとの排他的論理和するに際して、この時少なくとも前
    記サンプルの上位2ビットには前記第2の乱数を加算し
    ないように排他的論理和処理を行った結果を出力する乱
    数加算装置と、前記乱数加算装置から出力される前記サ
    ンプルをランダム反転装置の入力とすることを特徴とす
    る請求項4記載の音声スクランブル・デスクランブル装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009514356A (ja) * 2005-10-28 2009-04-02 ルーセント テクノロジーズ インコーポレーテッド ワイヤレスネットワーク向けエアインターフェース・アプリケーション・レイヤ・セキュリティ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009514356A (ja) * 2005-10-28 2009-04-02 ルーセント テクノロジーズ インコーポレーテッド ワイヤレスネットワーク向けエアインターフェース・アプリケーション・レイヤ・セキュリティ
US8447968B2 (en) 2005-10-28 2013-05-21 Alcatel Lucent Air-interface application layer security for wireless networks

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