JPH0738549Y2 - サイディングボード - Google Patents
サイディングボードInfo
- Publication number
- JPH0738549Y2 JPH0738549Y2 JP1991113849U JP11384991U JPH0738549Y2 JP H0738549 Y2 JPH0738549 Y2 JP H0738549Y2 JP 1991113849 U JP1991113849 U JP 1991113849U JP 11384991 U JP11384991 U JP 11384991U JP H0738549 Y2 JPH0738549 Y2 JP H0738549Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- board
- piece
- decorative
- edge
- core material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Finishing Walls (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は防水性、意匠性にすぐれ
た建築、構築物の内、外装の横張り壁体、ひいては段葺
状の屋根を形成するのに有用なサイディングボード(以
下、単にボードという)に関する。
た建築、構築物の内、外装の横張り壁体、ひいては段葺
状の屋根を形成するのに有用なサイディングボード(以
下、単にボードという)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から使用されているこの種ボードと
しては(A)特公昭51−29339号、(B)実公昭
51−11882号、(C)実公昭54−26649号
などがある。
しては(A)特公昭51−29339号、(B)実公昭
51−11882号、(C)実公昭54−26649号
などがある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記ボ
ードにおいては種々の問題があった。すなわち、(A)
のボード(下見板)では雨水が風で吹きつけられたりす
ると単なる平板同士の連結構造のため雨水が裏面に漏洩
し、胴縁、柱を腐食させたり、室内や押入れに湿気を与
えたりする欠点があった。また(B)のボードでは下縁
の傾斜部の立上がり部までの長さが長いため引張り力に
弱く、目地なしの外装しか形成できない不利があった。
しかも、本来は目地なしの外装なのに施工者の技術によ
って目地なし、目地ありのバラバラな幅の目地からなる
外装となると共に、施工の際に立上がり部で負傷する危
険があった。また、(C)のボードは側面の形状が複雑
で成形が難しく、かつ、高価となり、その上、平坦部に
補強用のリブもなく、反り、捻じれなどが大幅に化粧面
に現れて美観を損なう欠点があった。また、ボードはい
ずれも裏打材がなく、かつ、壁下地と表面材が直接接触
するため、化粧面の裏面に結露が生じ、錆びたり、壁下
地の腐食をまねき、壁体自体の断熱性、防火性、防音性
に欠けると共に、化粧面の変形を阻止できず、しかもボ
ード自体が変形しやすく、かつ、連結力に欠ける欠点が
あった。またこの種ボードにおいては、落とし込み型の
連結構造としたボードも知られているが、防水性、施工
性に劣る不利があった。
ードにおいては種々の問題があった。すなわち、(A)
のボード(下見板)では雨水が風で吹きつけられたりす
ると単なる平板同士の連結構造のため雨水が裏面に漏洩
し、胴縁、柱を腐食させたり、室内や押入れに湿気を与
えたりする欠点があった。また(B)のボードでは下縁
の傾斜部の立上がり部までの長さが長いため引張り力に
弱く、目地なしの外装しか形成できない不利があった。
しかも、本来は目地なしの外装なのに施工者の技術によ
って目地なし、目地ありのバラバラな幅の目地からなる
外装となると共に、施工の際に立上がり部で負傷する危
険があった。また、(C)のボードは側面の形状が複雑
で成形が難しく、かつ、高価となり、その上、平坦部に
補強用のリブもなく、反り、捻じれなどが大幅に化粧面
に現れて美観を損なう欠点があった。また、ボードはい
ずれも裏打材がなく、かつ、壁下地と表面材が直接接触
するため、化粧面の裏面に結露が生じ、錆びたり、壁下
地の腐食をまねき、壁体自体の断熱性、防火性、防音性
に欠けると共に、化粧面の変形を阻止できず、しかもボ
ード自体が変形しやすく、かつ、連結力に欠ける欠点が
あった。またこの種ボードにおいては、落とし込み型の
連結構造としたボードも知られているが、防水性、施工
性に劣る不利があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、上述した欠点
を除去するため、化粧面部に段差部を少なくとも1段形
成して複数の化粧片に区分すると共に、ボードの捩じ
れ、ペコツキ、反りを防止し、ボードを広幅に形成して
経済性、施工性を改善し、また段差部の段差片の下端と
化粧片との境界に窪部を形成して目地部の外観と酷似し
たものとすると共に、化粧面部の一端に差込縁、係合溝
からなる雄型連結部を形成し、他端には嵌合溝からなる
雌型連結部を形成して、ボードの連結構造を差込縁と嵌
合溝、係合溝と嵌合溝の下縁との2重として係合力、防
水性を向上し、延長部裏面に位置する芯材を下方に膨出
して断熱性を向上し、化粧片と差込縁の境界で、前記化
粧面部他端の段差片下端と接触する位置を外方へ立ち上
げた嵩上げ面を形成して目地部における雨水の浸入を阻
止すると共に、ボードの施工を容易に、1人で行うこと
のできる落とし込みタイプとしたボードを提案するもの
である。
を除去するため、化粧面部に段差部を少なくとも1段形
成して複数の化粧片に区分すると共に、ボードの捩じ
れ、ペコツキ、反りを防止し、ボードを広幅に形成して
経済性、施工性を改善し、また段差部の段差片の下端と
化粧片との境界に窪部を形成して目地部の外観と酷似し
たものとすると共に、化粧面部の一端に差込縁、係合溝
からなる雄型連結部を形成し、他端には嵌合溝からなる
雌型連結部を形成して、ボードの連結構造を差込縁と嵌
合溝、係合溝と嵌合溝の下縁との2重として係合力、防
水性を向上し、延長部裏面に位置する芯材を下方に膨出
して断熱性を向上し、化粧片と差込縁の境界で、前記化
粧面部他端の段差片下端と接触する位置を外方へ立ち上
げた嵩上げ面を形成して目地部における雨水の浸入を阻
止すると共に、ボードの施工を容易に、1人で行うこと
のできる落とし込みタイプとしたボードを提案するもの
である。
【0005】
【実施例】以下に図面を用いて本考案に係るボードの構
成について説明する。すなわち、上記ボードAは図1に
示すように、例えば表面処理鋼板、鋼板に亜鉛・ニッケ
ル合金をメッキした鋼板、アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板
(商品名ガルファン、ガルバリウム鋼板、スーパージン
ク)、アルミニウム板、アルミニウム合金板、銅板等の
1種からなる金属板(平板、エンボス加工板も含む)ま
たは合成樹脂板をロール、またはプレスで成形した
り、、あるいは押出成形などの1種により形成した表面
材1と裏面材18間に芯材17を一体に充填してサンド
イッチ構造としたものである。
成について説明する。すなわち、上記ボードAは図1に
示すように、例えば表面処理鋼板、鋼板に亜鉛・ニッケ
ル合金をメッキした鋼板、アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板
(商品名ガルファン、ガルバリウム鋼板、スーパージン
ク)、アルミニウム板、アルミニウム合金板、銅板等の
1種からなる金属板(平板、エンボス加工板も含む)ま
たは合成樹脂板をロール、またはプレスで成形した
り、、あるいは押出成形などの1種により形成した表面
材1と裏面材18間に芯材17を一体に充填してサンド
イッチ構造としたものである。
【0006】さらに説明すると、表面材1は図1に示す
ように、長尺状の化粧面部2と雄型連結部4、雌型連結
部11とから構成したものである。すなわち、化粧面部
2は長尺状の板材の表面の任意位置(図ではほぼ中央)
に表面の長手方向と平行に図示するように、少なくとも
1段を形成した段差部3と段差部3によって区分した複
数個の長尺状の傾斜化粧片(以下、単に化粧片という)
2a、2bとから構成したものである。さらに説明する
と、段差部3は段差片3aと、段差片3aの下端を内方
に屈曲し、次に外方に折り返して、例えば深さを1〜1
0mm位とした窪部3bとから形成したものである。な
お、窪部3bの大きさは表面材1の折り曲げ時に生ずる
間隙の大きさ、あるいは任意に形成したものであり、段
差片3aの下端と化粧片2b間を明確に区分すると共
に、ボードAを施工した際に目地部と段差部3の外観を
酷似させることにより、あたかも化粧片2a、2bの個
々のボードAから壁体を形成しているような外観とし、
美観性を向上させるものである。また段差部3はボード
Aの意匠性を向上すると共に、ボードAの強度を向上
し、ボードAを広幅に形成しても反り、ペコツキ、捩じ
れを防止するのに役立つものである。
ように、長尺状の化粧面部2と雄型連結部4、雌型連結
部11とから構成したものである。すなわち、化粧面部
2は長尺状の板材の表面の任意位置(図ではほぼ中央)
に表面の長手方向と平行に図示するように、少なくとも
1段を形成した段差部3と段差部3によって区分した複
数個の長尺状の傾斜化粧片(以下、単に化粧片という)
2a、2bとから構成したものである。さらに説明する
と、段差部3は段差片3aと、段差片3aの下端を内方
に屈曲し、次に外方に折り返して、例えば深さを1〜1
0mm位とした窪部3bとから形成したものである。な
お、窪部3bの大きさは表面材1の折り曲げ時に生ずる
間隙の大きさ、あるいは任意に形成したものであり、段
差片3aの下端と化粧片2b間を明確に区分すると共
に、ボードAを施工した際に目地部と段差部3の外観を
酷似させることにより、あたかも化粧片2a、2bの個
々のボードAから壁体を形成しているような外観とし、
美観性を向上させるものである。また段差部3はボード
Aの意匠性を向上すると共に、ボードAの強度を向上
し、ボードAを広幅に形成しても反り、ペコツキ、捩じ
れを防止するのに役立つものである。
【0007】雄型連結部4は化粧片2aの端縁を立ち上
げて外方へ屈曲した嵩上げ面5と、嵩上げ面5の先端を
外側方に突出した差込縁6と、差込縁6の先端を内方に
折り曲げ、次に外方に屈曲して断面をほぼU字状に形成
した係合溝7と、係合溝7の下縁8を外側方に延長した
延長部9と、延長部9の先端を必要によりはぜ状に屈曲
した舌片10とから構成したものである。さらに説明す
ると、嵩上げ面5は図2に示すようにボードAを連結し
た場合に、上段のボードA2 の段差片12の下端と差込
縁6が接触する位置を外方へ立ち上げて形成し、化粧片
2aの先端と異なる位置とするため、連結部において雨
水が吹き上げられても、雨水が浸入しにくくなり、連結
部の防水性が向上する。また、差込縁6は後述する雌型
連結部11の嵌合溝15に挿入し、また係合溝7は嵌合
溝15の下縁14を嵌合してボードAの連結構造を2重
として、防水性、係合力、パッキング性を強化するもの
である。さらに延長部9はボードAを雨水の直接浸入し
ない位置で釘等の固定具により壁下地に固定する部分で
ある。また舌片10は必要により設けられるものであ
り、延長部9の端縁の波打ちを防止すると共に、作業の
際、延長部9の端縁によって負傷するのを防止するもの
である。なお図示しないが、差込縁6の上側面6aには
突条や溝条を形成し、パッキング性、防水性をより向上
することも可能である。
げて外方へ屈曲した嵩上げ面5と、嵩上げ面5の先端を
外側方に突出した差込縁6と、差込縁6の先端を内方に
折り曲げ、次に外方に屈曲して断面をほぼU字状に形成
した係合溝7と、係合溝7の下縁8を外側方に延長した
延長部9と、延長部9の先端を必要によりはぜ状に屈曲
した舌片10とから構成したものである。さらに説明す
ると、嵩上げ面5は図2に示すようにボードAを連結し
た場合に、上段のボードA2 の段差片12の下端と差込
縁6が接触する位置を外方へ立ち上げて形成し、化粧片
2aの先端と異なる位置とするため、連結部において雨
水が吹き上げられても、雨水が浸入しにくくなり、連結
部の防水性が向上する。また、差込縁6は後述する雌型
連結部11の嵌合溝15に挿入し、また係合溝7は嵌合
溝15の下縁14を嵌合してボードAの連結構造を2重
として、防水性、係合力、パッキング性を強化するもの
である。さらに延長部9はボードAを雨水の直接浸入し
ない位置で釘等の固定具により壁下地に固定する部分で
ある。また舌片10は必要により設けられるものであ
り、延長部9の端縁の波打ちを防止すると共に、作業の
際、延長部9の端縁によって負傷するのを防止するもの
である。なお図示しないが、差込縁6の上側面6aには
突条や溝条を形成し、パッキング性、防水性をより向上
することも可能である。
【0008】雌型連結部11は化粧片2bの端縁を内方
に屈曲した段差片12と、段差片12の下端を内方へ屈
曲して上縁13と下縁14とから断面をほぼU字状に形
成した嵌合溝15と、下縁14の先端に設けた舌片16
とから構成したものであり、下縁14は図2に示すよう
に、差込縁6を嵌合溝15に嵌合する際に、係合溝7に
挿入され、ボードAの連結構造を2重として防水性、係
合力をより強化するものである。
に屈曲した段差片12と、段差片12の下端を内方へ屈
曲して上縁13と下縁14とから断面をほぼU字状に形
成した嵌合溝15と、下縁14の先端に設けた舌片16
とから構成したものであり、下縁14は図2に示すよう
に、差込縁6を嵌合溝15に嵌合する際に、係合溝7に
挿入され、ボードAの連結構造を2重として防水性、係
合力をより強化するものである。
【0009】芯材17は少なくとも表面材1の裏面の化
粧面部2、雄型連結部4、雌型連結部11によって囲ま
れた樋状の部分に充填し、主にボードAに断熱性を付与
するものであり、副次的に接着剤、不燃材、クッション
材、防音材などの機能を有する素材の1種以上からなる
ものである。具体的には合成樹脂発泡体、ロックウー
ル、グラスウール、シージングボード、石膏ボード、木
毛セメント板等からなり、原料で吐出し、成形、硬化、
自己接着させるもの、あるいは成形体からなるものであ
る。なお、芯材17として成形体を用いる場合には芯材
17と表面材1、裏面材18間に接着剤(図示せず)が
必要である。
粧面部2、雄型連結部4、雌型連結部11によって囲ま
れた樋状の部分に充填し、主にボードAに断熱性を付与
するものであり、副次的に接着剤、不燃材、クッション
材、防音材などの機能を有する素材の1種以上からなる
ものである。具体的には合成樹脂発泡体、ロックウー
ル、グラスウール、シージングボード、石膏ボード、木
毛セメント板等からなり、原料で吐出し、成形、硬化、
自己接着させるもの、あるいは成形体からなるものであ
る。なお、芯材17として成形体を用いる場合には芯材
17と表面材1、裏面材18間に接着剤(図示せず)が
必要である。
【0010】さらに説明すると、芯材17としては主に
合成樹脂発泡体を用い、例えばポリウレタンフォーム用
樹脂、フェノールフォーム用樹脂、ポリイソシアヌレー
トフォーム用樹脂、ポリスチレンフォーム、パーライト
の周囲にフェノールフォーム樹脂をコーテングし、これ
を加温、加圧して発泡させるフォーム、およびこれらに
難燃剤、難燃助剤(硼砂、メタ硼酸ソーダ、三酸化アン
チモン、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、ベント
ナイト、パーライト粒、シラスバルーン)の1種以上を
添加したものなどからなる。さらに、図示しないが芯材
17は延長部9の裏面に位置する部分を内方へ向かって
膨出して設け、より断熱性、防火性を向上することも可
能である。
合成樹脂発泡体を用い、例えばポリウレタンフォーム用
樹脂、フェノールフォーム用樹脂、ポリイソシアヌレー
トフォーム用樹脂、ポリスチレンフォーム、パーライト
の周囲にフェノールフォーム樹脂をコーテングし、これ
を加温、加圧して発泡させるフォーム、およびこれらに
難燃剤、難燃助剤(硼砂、メタ硼酸ソーダ、三酸化アン
チモン、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、ベント
ナイト、パーライト粒、シラスバルーン)の1種以上を
添加したものなどからなる。さらに、図示しないが芯材
17は延長部9の裏面に位置する部分を内方へ向かって
膨出して設け、より断熱性、防火性を向上することも可
能である。
【0011】18は裏面材で少なくとも芯材17の裏面
を覆ってボードAをサンドイッチ構造とし、ボードA自
体の機械強度を向上すると共に、不燃シート、防水膜、
遮熱シート、吸水シート、防音シート、パッキング材な
どの機能として役立つものであり、例えばアスベスト
紙、クラフト紙、アスファルトフェルト、金属箔(A
l、Fe、Pb、Cu)、合成樹脂シート、ゴムシー
ト、布シート、石膏紙、水酸化アルミ紙、ガラス繊維不
織布等の1種、または2種以上をラミネートしたもの、
あるいは防水処理、難燃処理されたシートなどからなる
ものである。
を覆ってボードAをサンドイッチ構造とし、ボードA自
体の機械強度を向上すると共に、不燃シート、防水膜、
遮熱シート、吸水シート、防音シート、パッキング材な
どの機能として役立つものであり、例えばアスベスト
紙、クラフト紙、アスファルトフェルト、金属箔(A
l、Fe、Pb、Cu)、合成樹脂シート、ゴムシー
ト、布シート、石膏紙、水酸化アルミ紙、ガラス繊維不
織布等の1種、または2種以上をラミネートしたもの、
あるいは防水処理、難燃処理されたシートなどからなる
ものである。
【0012】いま、図1に示すようなボードAを図2に
示すように横張りして壁体を形成すると仮定する。な
お、ボードA1 、A2 は表面材1に0.27mm厚のカ
ラー鋼板を用い、裏面材18にはアルミ・クラフト紙を
用い、芯材17は表面材1と裏面材18の間にポリイソ
シアヌレートフォーム用原料を吐出し、反応、発泡さ
せ、次にキュアして一体化したもである。そこで、主
柱、間柱、防水シート等からなる壁下地(図では防水シ
ートを使用しない場合の壁下地を示す)αに第n段目の
ボードA1 の延長部9を釘βを介して固定する。次に第
n+1段目のボードA2 の雌型連結部11の嵌合溝15
をボードA1 の雄型連結部4の差込縁6に嵌挿し、図2
のような横目地部を形成するものである。また、壁体全
体を形成するには、上記したような工程を土台から桁に
向かって行えばよいものである。なお、土台部分にはス
タータ(図示せず)にはコーキング材、役物を用いる必
要がある。また屋根を形成する際も同様の工程によって
行う。
示すように横張りして壁体を形成すると仮定する。な
お、ボードA1 、A2 は表面材1に0.27mm厚のカ
ラー鋼板を用い、裏面材18にはアルミ・クラフト紙を
用い、芯材17は表面材1と裏面材18の間にポリイソ
シアヌレートフォーム用原料を吐出し、反応、発泡さ
せ、次にキュアして一体化したもである。そこで、主
柱、間柱、防水シート等からなる壁下地(図では防水シ
ートを使用しない場合の壁下地を示す)αに第n段目の
ボードA1 の延長部9を釘βを介して固定する。次に第
n+1段目のボードA2 の雌型連結部11の嵌合溝15
をボードA1 の雄型連結部4の差込縁6に嵌挿し、図2
のような横目地部を形成するものである。また、壁体全
体を形成するには、上記したような工程を土台から桁に
向かって行えばよいものである。なお、土台部分にはス
タータ(図示せず)にはコーキング材、役物を用いる必
要がある。また屋根を形成する際も同様の工程によって
行う。
【0013】以上説明したのは本考案に係るボードAの
一実施例にすぎず、図3(a)〜(i)〜図8(a)〜
(f)に示すように形成することもできる。
一実施例にすぎず、図3(a)〜(i)〜図8(a)〜
(f)に示すように形成することもできる。
【0014】すなわち、図3(a)〜(i)は段差部3
の実施例であり、(a)、(b)図は段差片3を傾斜し
て形成した段差部3、(c)、(d)図は段差片3aと
窪部3bとの境界、または化粧片2aと段差片3aとの
境界に段差強化用の目取り面3cを形成した段差部3、
(e)〜(h)図は窪部3bを図示するように形成した
段差部3、(i)図は窪部3bを大きく形成した段差部
3である。
の実施例であり、(a)、(b)図は段差片3を傾斜し
て形成した段差部3、(c)、(d)図は段差片3aと
窪部3bとの境界、または化粧片2aと段差片3aとの
境界に段差強化用の目取り面3cを形成した段差部3、
(e)〜(h)図は窪部3bを図示するように形成した
段差部3、(i)図は窪部3bを大きく形成した段差部
3である。
【0015】図4(a)〜(x)は雄型連結部4の変形
例であり、(a)〜(d)図は差込縁6の上側面6aを
台形状、く字状、円弧状等に屈曲して溝部6bを1本以
上設け、ボードAの連結部内に空隙を設け、毛細管現象
を阻止するようにした雄型連結部4、(e)〜(h)図
は嵩上げ面5を傾斜して形成した雄型連結部4、(i)
図は差込縁6の上側面6aを傾斜して形成した雄型連結
部4、(j)図は差込縁6の上側面6aに突起6cを1
本、あるいは複数本形成し、係合力、パッキング性を向
上した雄型連結部4、(k)図は差込縁6の上側面と係
合溝7の上縁7aとの中間に芯材17を配設しないよう
に形成した雄型連結部4、(l)図は係合溝7の上縁7
aを下縁8に対し傾斜して形成した雄型連結部4、
(m)図は上縁7aに突起7bを形成した雄型連結部
4、(n)図は上縁7aに溝条7cを形成した雄型連結
部4、(o)、(p)図は延長部9、あるいは下縁8に
突条9aまたは溝条9b、あるいは図示しないが両方を
形成した雄型連結部4、(q)図は係合溝7の深さを深
く形成した雄型連結部4、(r)、(s)図は延長部9
に段差を形成した雄型連結部4、(t)図は下縁8を傾
斜して形成した雄型連結部4、(u)図は舌片10を下
はぜ状に形成した雄型連結部4、(v)図は化粧片2a
と嵩上げ面5との中間に窪部5aを形成した雄型連結部
4、(w)図は化粧片2aと嵩上げ面5との中間に水平
面5bを形成した雄型連結部4、(x)図は差込縁6の
上側面6aに段差を形成した雄型連結部4である。
例であり、(a)〜(d)図は差込縁6の上側面6aを
台形状、く字状、円弧状等に屈曲して溝部6bを1本以
上設け、ボードAの連結部内に空隙を設け、毛細管現象
を阻止するようにした雄型連結部4、(e)〜(h)図
は嵩上げ面5を傾斜して形成した雄型連結部4、(i)
図は差込縁6の上側面6aを傾斜して形成した雄型連結
部4、(j)図は差込縁6の上側面6aに突起6cを1
本、あるいは複数本形成し、係合力、パッキング性を向
上した雄型連結部4、(k)図は差込縁6の上側面と係
合溝7の上縁7aとの中間に芯材17を配設しないよう
に形成した雄型連結部4、(l)図は係合溝7の上縁7
aを下縁8に対し傾斜して形成した雄型連結部4、
(m)図は上縁7aに突起7bを形成した雄型連結部
4、(n)図は上縁7aに溝条7cを形成した雄型連結
部4、(o)、(p)図は延長部9、あるいは下縁8に
突条9aまたは溝条9b、あるいは図示しないが両方を
形成した雄型連結部4、(q)図は係合溝7の深さを深
く形成した雄型連結部4、(r)、(s)図は延長部9
に段差を形成した雄型連結部4、(t)図は下縁8を傾
斜して形成した雄型連結部4、(u)図は舌片10を下
はぜ状に形成した雄型連結部4、(v)図は化粧片2a
と嵩上げ面5との中間に窪部5aを形成した雄型連結部
4、(w)図は化粧片2aと嵩上げ面5との中間に水平
面5bを形成した雄型連結部4、(x)図は差込縁6の
上側面6aに段差を形成した雄型連結部4である。
【0016】また、図5(a)〜(o)は雌型連結部1
1の例であり、(a)図は嵌合溝15の上縁13に凹条
13a、あるいは図示しないが突条を1本、または複数
本形成して防水性を向上した雌型連結部11、(b)図
は下縁14に溝条14a、あるいは図示しないが突条を
1本、または複数本形成して防水性を向上した雌型連結
部11、(c)〜(h)図は嵌合溝15の断面形状を図
示するように形成し、目地部の立体感、防水性、係合力
を強化した雌型連結部11、(i)図は舌片16を下は
ぜ状に形成した雌型連結部11、(j)、(k)図は段
差片12を内方、あるいは外方に傾斜して形成し、壁体
の意匠性を向上した雌型連結部11、(l)図は下縁1
4を外方に突出して形成し、下縁14を施工時にガイド
としても機能するように形成した雌型連結部11、
(m)図は下縁14の先端を内方に折り曲げ、そのまま
延長して芯材挟持片16aを形成し、表面材1と芯材1
7の一体化を強化すると共に、雌型連結部11周辺から
の芯材17の漏洩を防止した雌型連結部11、(n)図
は雄型連結部4を図4(k)のように形成した場合の雌
型連結部11であり、下縁14と芯材挟持片16aとの
中間に芯材17が介在するように形成した雌型連結部1
1、(o)図は雄型連結部4の嵩上げ片5の高さを段差
部3の段差片3aの高さとほぼ等しくした場合の雌型連
結部11である。なお、図3(a)〜(i)〜図5
(a)〜(o)においては表面材1のみを示し、板厚を
省略している。
1の例であり、(a)図は嵌合溝15の上縁13に凹条
13a、あるいは図示しないが突条を1本、または複数
本形成して防水性を向上した雌型連結部11、(b)図
は下縁14に溝条14a、あるいは図示しないが突条を
1本、または複数本形成して防水性を向上した雌型連結
部11、(c)〜(h)図は嵌合溝15の断面形状を図
示するように形成し、目地部の立体感、防水性、係合力
を強化した雌型連結部11、(i)図は舌片16を下は
ぜ状に形成した雌型連結部11、(j)、(k)図は段
差片12を内方、あるいは外方に傾斜して形成し、壁体
の意匠性を向上した雌型連結部11、(l)図は下縁1
4を外方に突出して形成し、下縁14を施工時にガイド
としても機能するように形成した雌型連結部11、
(m)図は下縁14の先端を内方に折り曲げ、そのまま
延長して芯材挟持片16aを形成し、表面材1と芯材1
7の一体化を強化すると共に、雌型連結部11周辺から
の芯材17の漏洩を防止した雌型連結部11、(n)図
は雄型連結部4を図4(k)のように形成した場合の雌
型連結部11であり、下縁14と芯材挟持片16aとの
中間に芯材17が介在するように形成した雌型連結部1
1、(o)図は雄型連結部4の嵩上げ片5の高さを段差
部3の段差片3aの高さとほぼ等しくした場合の雌型連
結部11である。なお、図3(a)〜(i)〜図5
(a)〜(o)においては表面材1のみを示し、板厚を
省略している。
【0017】さらに、図6(a)〜(k)は裏面材18
の雄型連結部4における装着状態を示す説明図であり、
(a)図は裏面材18を延長部9の裏面に積層するか、
接着した状態、(b)図は舌片10で裏面材18の端部
を挟持した状態、(c)図は裏面材18を延長部9の端
縁より外側方に突出した状態、(d)〜(j)図は芯材
17を延長部9裏面より内方に向かって膨出した際の裏
面材18の装着状態、(k)図は裏面材18の端部を係
合溝7の上縁7aと芯材17の中間に配設した状態であ
り、(b)、(d)、(f)、(h)、(j)、(k)
は裏面材18が芯材17を原料で吐出した際の液漏れ防
止、あるいは離型材として役立たせた場合である。また
(b)図は裏面材18を挟持することによりボードAの
機械強度の向上、変形防止を図る場合、(c)図は防水
性の向上を図る装着状態である。
の雄型連結部4における装着状態を示す説明図であり、
(a)図は裏面材18を延長部9の裏面に積層するか、
接着した状態、(b)図は舌片10で裏面材18の端部
を挟持した状態、(c)図は裏面材18を延長部9の端
縁より外側方に突出した状態、(d)〜(j)図は芯材
17を延長部9裏面より内方に向かって膨出した際の裏
面材18の装着状態、(k)図は裏面材18の端部を係
合溝7の上縁7aと芯材17の中間に配設した状態であ
り、(b)、(d)、(f)、(h)、(j)、(k)
は裏面材18が芯材17を原料で吐出した際の液漏れ防
止、あるいは離型材として役立たせた場合である。また
(b)図は裏面材18を挟持することによりボードAの
機械強度の向上、変形防止を図る場合、(c)図は防水
性の向上を図る装着状態である。
【0018】また、図7(a)〜(d)図は雌型連結部
11側での裏面材18の装着状態であり、目的、作用効
果は図6と同様である。なお、図6(a)〜(k)、図
7(a)〜(d)においては、表面材1を2点鎖線で示
し、裏面材18を実線で示す。
11側での裏面材18の装着状態であり、目的、作用効
果は図6と同様である。なお、図6(a)〜(k)、図
7(a)〜(d)においては、表面材1を2点鎖線で示
し、裏面材18を実線で示す。
【0019】さらに、図8(a)〜(f)は芯材17、
および化粧面部2の変形を示す説明図であり、(a)図
は芯材17を複数の素材(同質、異質)により形成した
ボードA、(b)〜(d)図は裏面に流通溝19を形成
し、壁体にエアサイクル効果を付加したボードA、
(e)図は化粧面部2の長手方向の両端縁、あるいは一
端縁に端面壁20を形成し、ボードAを長手方向に付き
合わせた場合の縦目地の防水処理を容易にしたボード
A、(f)図は化粧片2a、2bに中間化粧溝2c、2
dを形成したボードAである。なお、図示しないが、必
要に応じて芯材17の裏面に裏面材18を貼着しないボ
ードAも形成できるものである。勿論、図3(a)〜
(i)〜図8(a)〜(f)を各々組み合わせたボード
Aとすることもできる。
および化粧面部2の変形を示す説明図であり、(a)図
は芯材17を複数の素材(同質、異質)により形成した
ボードA、(b)〜(d)図は裏面に流通溝19を形成
し、壁体にエアサイクル効果を付加したボードA、
(e)図は化粧面部2の長手方向の両端縁、あるいは一
端縁に端面壁20を形成し、ボードAを長手方向に付き
合わせた場合の縦目地の防水処理を容易にしたボード
A、(f)図は化粧片2a、2bに中間化粧溝2c、2
dを形成したボードAである。なお、図示しないが、必
要に応じて芯材17の裏面に裏面材18を貼着しないボ
ードAも形成できるものである。勿論、図3(a)〜
(i)〜図8(a)〜(f)を各々組み合わせたボード
Aとすることもできる。
【0020】
【考案の効果】上述したように本考案に係るボードによ
れば、雄、雌型連結部を前記した落とし込み構造にし
たため、1人でも十分に施工でき、かつ、目地幅を一定
にすることができる。化粧面部に少なくとも1本以上
の段差片を形成したため、強度が十分に補強されて反
り、捩じれ、ペコツキを防止でき、また化粧面部が山状
になったりすることがない。段差部に窪部を形成した
ため、段差部と目地部の形状が酷似したものになり、壁
体に統一した横のラインを生み、壁体に立体感を付与す
ると共に、美観性を向上することができる。ボードを
サンドイッチ構造としたため、機械強度が大幅に向上す
る。ボードを広幅にできるため、施工性に富み、しか
も素材幅を有効に利用できるので経済性にすぐれる。
壁全体のフラット性が容易に得られる。差込縁と化粧
片との境界で段差片下端と接触する位置を外方へ立ち上
げた嵩上げ面を設けたため、雨水が浸入しにくく、連結
部の防水性が向上する。目地部の断熱、防火性能が向
上する。等の特徴、効果がある。
れば、雄、雌型連結部を前記した落とし込み構造にし
たため、1人でも十分に施工でき、かつ、目地幅を一定
にすることができる。化粧面部に少なくとも1本以上
の段差片を形成したため、強度が十分に補強されて反
り、捩じれ、ペコツキを防止でき、また化粧面部が山状
になったりすることがない。段差部に窪部を形成した
ため、段差部と目地部の形状が酷似したものになり、壁
体に統一した横のラインを生み、壁体に立体感を付与す
ると共に、美観性を向上することができる。ボードを
サンドイッチ構造としたため、機械強度が大幅に向上す
る。ボードを広幅にできるため、施工性に富み、しか
も素材幅を有効に利用できるので経済性にすぐれる。
壁全体のフラット性が容易に得られる。差込縁と化粧
片との境界で段差片下端と接触する位置を外方へ立ち上
げた嵩上げ面を設けたため、雨水が浸入しにくく、連結
部の防水性が向上する。目地部の断熱、防火性能が向
上する。等の特徴、効果がある。
【図1】本考案に係るサイディングボードの一実施例を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図2】上記ボードを用いて形成した壁体の縦断面の一
部を示す説明図である。
部を示す説明図である。
【図3】その他の実施例を示す説明図である。
【図4】その他の実施例を示す説明図である。
【図5】その他の実施例を示す説明図である。
【図6】その他の実施例を示す説明図である。
【図7】その他の実施例を示す説明図である。
【図8】その他の実施例を示す説明図である。
A サイディングボード 3 段差部 3b 窪部 4 雄型連結部 5 嵩上げ面 6 差込縁 7 係合溝 11 雌型連結部 15 嵌合溝 17 芯材 18 裏面材
Claims (1)
- 【請求項1】 長尺状の板材を表面材とし、該表面材の
表面に長手方向と平行に形成した段差部を少なくとも1
段配設して前記表面を階段状に形成した化粧面部と、該
化粧面部の一端には、差込縁と該差込縁を上縁とする係
合溝と該係合溝の下縁を外方へ突出した延長部とからな
る雄型連結部を設け、また前記化粧面部の他端には、内
方に屈曲した段差片と、該段差片の下端を内方へU字状
に屈曲して前記差込縁と嵌合する嵌合溝を設けた雌型連
結部を形成し、また、該表面材の裏面に充填した芯材と
該芯材のうち延長部の裏面に位置する部分を内方に向か
って膨出して充填し、該芯材の裏面を被覆した裏面材と
を一体にすることにより形成したサイディングボードに
おいて、前記段差部の段差片の下端と、段差部によって
複数に区分された化粧片との境界に窪部を形成すると共
に、化粧片と前記雄型連結部の差込縁との境界で、前記
化粧面他端の段差片下端と接触する位置を外方へ立ち上
げた嵩上げ面を設けたことを特徴とするサイディングボ
ード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991113849U JPH0738549Y2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | サイディングボード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991113849U JPH0738549Y2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | サイディングボード |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04103938U JPH04103938U (ja) | 1992-09-08 |
JPH0738549Y2 true JPH0738549Y2 (ja) | 1995-09-06 |
Family
ID=31861473
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991113849U Expired - Lifetime JPH0738549Y2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | サイディングボード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0738549Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2688119B2 (ja) * | 1991-01-26 | 1997-12-08 | 大八化学工業株式会社 | N−置換マレイミド系共重合体の製造方法 |
-
1991
- 1991-12-27 JP JP1991113849U patent/JPH0738549Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04103938U (ja) | 1992-09-08 |