JPH0738452U - 保護網体 - Google Patents

保護網体

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JPH0738452U
JPH0738452U JP7394693U JP7394693U JPH0738452U JP H0738452 U JPH0738452 U JP H0738452U JP 7394693 U JP7394693 U JP 7394693U JP 7394693 U JP7394693 U JP 7394693U JP H0738452 U JPH0738452 U JP H0738452U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】建築現場等の仮設足場等に、作業者が極めて簡
単に設置して、作業者や通行者を安全に保護すること。 【構成】縦棒部材2と横架棒部材3とを直交するように
配して形成した保護網体1にあって、縦棒部材2の形状
を、鉛直方向に伸びる縦棒部2aと、この縦棒部2aの
上端に一方向に略直角に折り曲げて延設した引掛け部2
bとを有するようにし、縦棒部材2同士の間隔を、設置
する場所に立っている、仮設足場等の並立された縦パイ
プP1の太さよりも広くし、横架棒部材3の方は、縦パ
イプP1が挿入できる間隔を保持した引掛け部2bの先
端部及び縦棒部2aの下端部に少なくとも 1本配し、引
掛け部2bの先端部の横架棒部材3と縦棒部2aとの間
に前記縦パイプP1をその解放端から挿入することで簡
単に設置できるようにする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、建築現場等の仮設足場や工事中の道路上に設ける仮設のガードポ スト等に、作業者が極めて簡単に設置して、作業者や通行者を安全に保護するた めに使用する保護網体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、建築現場等に構築されている仮設足場にあっては、例えば、パイプ部材 を適宜交差するように配してこれらをクランプ金具等によって連結することで足 場用枠組を構成し、そこに適宜足場板を架設して設置されている。
【0003】 このような仮設足場にあっては、建築現場であるがため、建築物の屋上又は屋 根から作業者が落下する虞や上方から何等かの落下物が発生する等の危険がつき ものであった。そのため、仮設足場の周りには、例えば、柔軟性を有する養生ネ ットを張り巡らしたり、縦や横のパイプ部材の本数を増やして隙間を狭くしたり する安全確保手段を設けて、作業者の安全、或いは、その建築現場の近くを通行 する通行者の安全を確保している。
【0004】 又、工事中の道路上に設けた仮設の安全囲いにあっては、例えば、H型鋼やコ ンクリートブロックの土台に均一な間隔で縦部材を立設配置し、隣合った縦部材 の間に塞ぎ板又は網体を取付けた構成を採用している。そして、この縦部材と塞 ぎ板又は網体との連結は、予め縦部材の側面と塞ぎ板又は網体の側面とに、例え ば、鈎とこれに係合する鈎受とからなる連結手段を設けることで、接地時の作業 性を向上させていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、このような仮設足場における作業者の落下又は落下物等から作業者 を安全に保護する手段は、作業者が足場板に乗った状態でも手が届かない上方の 部分に前記安全確保手段を設ける場合には、それ程距離はないにしても、その都 度作業者がその位置まで上って横のパイプを取付けたりしなければならず、その 作業は、特に高所にあっては非常に危険なものとなってしまう問題点があると共 に、手間のかかる作業でもあった。
【0006】 又、道路上の仮設の安全囲いにあっては、縦部材の側面と塞ぎ板又は網体の側 面とに連結手段を設けたものを製作することはメーカーにとっては手間がかかり 、これによる製品のコスト高が生じてしまうため、結局ユーザーは高い製品を購 入しなければならなかった。
【0007】 そこで、この考案は、上述した問題点等に鑑み、仮設足場にあっては、作業者 が足場板に乗った状態でも手が届かない上方の部分に、極めて簡単に設置して、 作業者の落下又は落下物等から作業者を安全に保護できるようにすること、及び 道路上の仮設の安全囲いにあっては、予め縦部材や塞ぎ板又は網体に特別な連結 手段を設けなくとも、極めて簡単に設置できる安全囲いを提供することを課題と して案出されたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の考案は、複数本の縦棒部材と複数本の横架棒部材とを直交す るように固着形成した保護網体において、前記縦棒部材の形状を、側面形状にあ って、鉛直方向に伸びる縦棒部と、この縦棒部の上端に一方向に略直角に折曲延 設した引掛け部とからなり、縦棒部材同士は、その水平方向間隔を設置する場所 に立設されている縦部材の太さよりも広くして配し、横架棒部材は、前記縦部材 が挿入できる間隔を保持した前記引掛け部の先端部及び縦棒部の下端部に少なく とも 1本配すると共に、縦棒部材の前記水平方向間隔を保持する適数本を配した ことにより、縦棒部の下端部の横架棒部材が横部材又はクランプ金具等に当接し て、上述した課題を解決するものである。
【0009】 請求項2に記載の考案は、複数本の縦棒部材と複数本の横架棒部材とを直交す るように固着形成した保護網体において、前記縦棒部材の形状を、側面形状にあ って、鉛直方向に伸びる縦棒部と、この縦棒部の上端に一方向に略直角に折曲延 設した引掛け部と、縦棒部の下端に前記引掛け部に対して反対方向に略直角に折 曲延設した受け部とからなり、前記縦棒部材同士は、その間隔を設置する場所に 立設されている縦部材の太さよりも広くして配し、横架棒部材は、前記縦部材が 挿入できる間隔を確保した前記引掛け部の先端部に少なくとも 1本配すると共に 、縦棒部材の前記水平方向間隔を保持する適数本を配したことにより、下端に設 けた受け部が横部材又はクランプ金具等に当接して、上述した課題を解決するも のである。
【0010】 請求項3に記載の考案は、その場合に、縦棒部材の受け部を、引掛け部の長さ に対して長く形成したことで、仮設足場と屋根等の構築物の一部との隙間を小さ くし、屋根工事の作業者を安全に保護する課題をより確実に解決する。
【0011】 請求項4に記載の考案は、複数本の縦棒部材と複数本の横架棒部材とを直交す るように固着形成した保護網体において、前記縦棒部材の形状を、側面形状にあ って、鉛直方向に伸びる縦棒部と、この縦棒部の上端に一方向に略直角に折曲延 設した引掛け部とからなり、前記縦棒部材同士は、その間隔を設置する場所に立 設されている縦部材の太さよりも広くして配し、横架棒部材は、前記縦部材が挿 入できる間隔を保持した前記引掛け部の先端部に少なくとも 1本配すると共に、 縦棒部材の前記水平方向間隔を保持する適数本を配し、最下部に配した横架棒部 材から縦棒部材が突出する櫛部を形成したことにより、櫛部が保護網体と仮設足 場又は道路上のガードポストとの係合手段を構成するため、風や作業者等による 押し上げ防止のための別部材を必要としないで、上述した課題を解決する。
【0012】 請求項5に記載の考案は、請求項1乃至4項のうちのいずれか1項記載の考案 において、縦棒部材の引掛け部の同一平面状の少なくとも一方の端に縦部材が遊 嵌する突出輪を設けたことにより、出角部又は入隅部における保護網体同士の干 渉を防止して、出角部又は入隅部の施工を円滑迅速にできるようにして、上述し た課題を解決する。
【0013】
【作用】
この考案に係る保護網体を建築現場の仮設足場に設置するには、複数本の縦棒 部材と複数本の横架棒部材とを直交するように固着形成した保護網体において、 構築された仮設足場の足場板に作業者が乗った状態で、その作業者が保護網体の 縦棒部の下端部分、或いは、受け部を手で掴んで持ち上げ、仮設足場を構成する 並立された縦部材の上部解放端に引掛け部を位置させ、そこで縦棒部材同士の間 で且つ引掛け部の先端部の横架棒部材と縦棒部との間に前記仮設足場の縦部材を その解放端から挿入する。
【0014】 そうすると、保護網体の引掛け部は、その先端部の横棒部材があるため仮設足 場の縦部材から脱落しない状態となり、その状態で保護網体を下降させると、縦 棒部材の下端又は下端近傍に配した横架棒部材若しくは下端に設けた受け部の折 曲角部が、仮設足場の縦部材同士にわたって横架される横部材又は縦部材と横部 材とを連結するクランプ金具等に当接する。ここで、この横部材を、作業者の手 の届く顔の位置、或いは、それよりも若干上の位置に配しておけば、そこで保護 網体の下降は停止し、仮設足場に設置されたことになる。
【0015】 縦棒部材の受け部を、引掛け部の長さに対して長く形成した保護網体にあって は、短いものに比較して屋根等の構築物の一部との隙間を少なくすることができ る。
【0016】 必要に応じて、縦棒部材の下端部分又は下端に設けた受け部の折曲角部分と、 仮設足場を構成する縦部材或いは横部材とを何等かの係止手段で係止させておけ ば、風の煽りを受けたり誤って作業者が保護網体に接触しても、押し上げられる ことなく保護網体は確実に設置状態が確保されるものである。
【0017】 下端の横架棒部材から下方に突設する櫛部を設けたものは、保護網体の縦棒部 の下端部を手で掴んで持ち上げ、仮設足場を構成する並立された縦部材の上部解 放端に引掛け部を位置させ、そこで縦棒部材同士の間で且つ引掛け部の先端部に 少くとも 1本配したの横架棒部材と縦棒部との間に前記仮設足場の縦部材をその 解放端から挿入して、その状態で保護網体を下降させると、縦棒部材の下端近傍 に配した横架棒部材が、仮設足場の縦部材同士にわたって横架される横部材又は 縦部材と横部材とを連結するクランプ金具等に当接し、櫛部を形成している縦棒 部材間に、クランプ金具等又は直交する横部材が嵌り込み、しかも櫛部がクラン プ金具又は横部材に隠れることになる。従って、別部材の係止手段を採用しなく とも、風の煽りを受けたり誤って作業者が保護網体に接触した場合に、押し上げ られることなく保護網体は確実に設置状態が確保されるものである。
【0018】 縦棒部材の引掛け部の同一平面状の少なくとも一方の端に縦部材が遊嵌する突 出輪を設けた保護網体は、仮設足場及び安全囲いの出角部又は入隅部を形成する 際に、前記突出輪に縦部材を挿入することにより、突出輪の内面から保護網体の 端面までの寸法分だけ出角部に位置する保護網体が出角位置から遠ざかるため、 受け部を設けた保護網体同士の干渉が避けられる。
【0019】
【実施例】
以下、図面を参照してこの考案の実施例を説明する。 まず、以下に示す全ての実施例に共通する構成について説明する。
【0020】 図に示す符号1は保護網体であり、図2に示した第1実施例のように、複数本 の縦棒部材2と複数本の横架棒部材3とを略直交するように固着形成しているも のである。
【0021】 縦棒部材同士2,2は、図1に示した第1実施例のように、設置する場所、例 えば、仮設足場に立設されている縦部材としての縦パイプP1の太さよりも広い 間隔(例えば、クランプ金具等Q又は横部材としての横パイプP2を跨ぐことの できる大きさ)に配し、横架棒部材3は、前記縦棒部材2の引掛け部2bの先端 部と縦棒部2aとの間に前記立設されている縦パイプP1を挿入できるようにす べく、少なくとも引掛け部2bの先端或いはその近傍の先端部に 1本配すると共 に、縦棒部材同士2,2を前記水平方向間隔に保持すべく適数本配してある。
【0022】 そして、縦棒部材2の形状は、図3に示す第1実施例と図5に示す第4実施例 のように、側面形状が逆L字状のもの、又は、図4に示す第2実施例と図6に示 す第3実施例のように、側面形状が略Z字状が考えられる。図3と図5のもので は、縦棒部材2aと、この縦棒部材2aの上端に一方向に略直角に折曲延設した 引掛け部2bと、縦棒部2aの下端に前記引掛け部2bに対して反対方向に略直 角に折曲延設した受け部2cとからなっている。
【0023】 側面形状が逆L字状の第1実施例のものは、縦棒部材2を多数前記間隔に縦に 配し、それらにわたって横架棒部材3を、引掛け部2bの先端に 1本、縦棒部2 aの上端部分に 1本、そして、縦棒部2aの中間部分に適数本、更に、縦棒部2 aの下端部に 1本配して固着している。
【0024】 側面形状が略Z字状の第2実施例と第3実施例のものは、縦棒部材2を多数前 記間隔に縦に配し、それらにわたって横架棒部材3を、引掛け部2bの先端に 1 本、縦棒部2aの上端部分に 1本、そして、縦棒部2aの中間部分に適数本、更 に、受け部2cの基端部分と先端部分とにそれぞれ 1本ずつ配して固着している 。
【0025】 このうち、第3実施例のものは、縦棒部材2の受け部2cは、引掛け部2bの 長さに対して約 2倍以上長く形成してあり、それにより、引掛け部2bの長さが 比較的長さが短くともそれに対して受け部2cの長さを十分に確保して、仮設足 場等に設置した際に屋根等の構築物の一部Tとの隙間を少なくすることができる ようにしている。
【0026】 第4実施例である図5に示すものは、縦棒部材2を多数前記間隔に縦に配し、 それらにわたって横架棒部材3を、引掛け部2bの先端に 1本、縦棒部2aの上 端部分に 1本、そして、縦棒部2aの中間部分に適数本、更に、縦棒部2aの下 端の近傍に 1本配して、最下部の横架棒部材3aから下方に縦棒部材2が突設し て櫛部4を構成するようにして固着している。
【0027】 この考案の設置作業の状態を図6に基づいて説明する。
【0028】 保護網体1は、まず、構築された仮設足場の足場板Sに作業者Oが乗った状態 で、その作業者Oが保護網体1の縦棒部2aの下端部分、或いは、受け部2cを 手で掴んで持ち上げ、仮設足場を構成する並立された縦パイプP1の上部解放端 に引掛け部2bを位置させ、そこで、縦棒部材同士2,2の間で且つ引掛け部2 bの先端或いはその近傍の先端部に少なくとも 1本配した横架棒部材3と縦棒部 2aとの間に前記仮設足場の縦パイプP1をその解放端から挿入する。
【0029】 そうすると、保護網体1の引掛け部2bは、その仮設足場の縦パイプP1から 脱落しない状態となり、その状態で保護網体1を下降させると、縦棒部材2の下 端に設けた受け部2cの折曲角部分が、仮設足場の縦パイプ同士P1,P1にわ たって横架される横部材としての横パイプP2に当接する。ここで、この横パイ プP2を、例えば、作業者Oの手の届く顔の位置、或いは、それよりも若干上の 位置に配しておけば、そこで保護網体1の下降が停止し、仮設足場に設置された ことになる。
【0030】 ここで、縦棒部材2の下端に設けた受け部2cの折曲角部分と、仮設足場を構 成する縦パイプP1或いは横パイプP2とを係止する何等かの係止手段を設けれ ば、風等の煽りをうけたり誤って作業者が保護網体1に接触した場合でも、保護 網体1は確実に取付けられた状態が確保されるものである。この係止手段は、例 えば、図1及び図7に示すようなスナップリングRのようなものを用いることで 、その解放端に設けた摘み部R1を手で閉じるようにして掛止すれば容易に係止 でき、取り外すときは摘み部R1を手で捩じるようにしてその係止を解除できる ため、作業の簡素化を図れるものである。勿論、手間を惜しまなければ、スナッ プリングRを使わずに紐や針金等で縛ってもよい。
【0031】 第4実施例のものでは、最下部の横架棒部材3aから下方に縦棒部材2が突設 した櫛部4を、仮設足場を構成する並立された縦パイプP1の上部解放端に引掛 け部2bを位置させ、そこで、縦棒部材同士2,2の間で且つ引掛け部2bの先 端或いはその近傍の先端部に少なくとも 1本配した横架棒部材3と縦棒部2aと の間に前記仮設足場の縦パイプP1その解放端から挿入して、その状態で保護網 体1を下降させると、縦棒部材2の下端近傍に配した横架棒部材3aが、仮設足 場の縦パイプ同士P1,P1にわたって横架される横パイプP2に当接し、そこ で保護網体1の下降が停止すると同時に、櫛部4の一部である縦棒部材2,2間 に、仮設足場の縦パイプP1と横パイプP2とを連結しているクランプ金具等Q が嵌り込み、仮設足場に設置されたことになる。これにより、スナップリングR のような別部材の係止手段を採用しなくとも、櫛部4を構成する櫛部材2dがク ランプ金具等Qを跨いで、櫛部4がクランプ金具Q又は横部材(例えば横パイプ P2)に接触して隠れる係合状態を呈し、風の煽りを受けたり誤って作業者が保 護網体1に接触した場合に、この係合状態が抵抗となるため、保護網体1が押し 上げられることがない。
【0032】 保護網体1は、単独で使用することは希で、実際には、図1に示すように、保 護網体同士1,1は横方向に隣り合わせて設置されることになる。この場合にお いて、隣接する保護網体同士1,1の両側端を若干重ね合わせて配することで、 隣接する保護網体同士1,1が隙間なく設置することが可能になる。
【0033】 ところで、出角部又は入隅部のように設置する保護網体1,1が交差する箇所 では、第1実施例乃至第4実施例のように、正面形状が矩形で何等突出部が存在 しない形状に構成されたものにあっては、一方の保護網体1aを設置した後から 他方の保護網体1bを設置しようとした場合に、最初に設置した保護網体1aの 縦パイプP1を囲っている縦棒部材2と横架棒部材3が、後から設置しようとす る保護網体1bの邪魔になって設置することができない。
【0034】 そこで、次に、保護網体1を出角部に使用する場合の設置作業の状態を図8に 基づいて説明する。
【0035】 図8は、保護網体1を載置する横部材の上に直交して取付けられる別の上横部 材がある場合の出角部に、第5実施例の保護網体1を使用した場合の施工例を示 している。
【0036】 そこで、第5実施例は、第2実施例の縦棒部材2の引掛け部2bの同一平面状 の一方端に、設置する場所に立設されている縦パイプP1を内包するように貫通 させるべくその縦パイプP1の太さよりも大きく形成した突出輪5を設けている 。その他の点は、第2実施例と同一であるので、同一部材に同一の符号を付すこ とで、それらについての説明を省略する。この突出輪5は、図示したような外径 が半円形状のものに限らず、上述のように内部に縦パイプP1が遊嵌できる寸法 であれば、矩形であっても勿論構わない。
【0037】 突出輪5の突出量は、少なくとも縦棒部材2の 1ピッチ分とすれば、最初に設 置した保護網体1aが邪魔になって後から設置しようとする保護網体1bが設置 できないといったことがなくなる。
【0038】 出角部又は入隅部では、保護網体1を設置する保護網体1の上に直交して取付 けられる別の上横部材としての上横パイプP3が存在するため、突出輪5の突出 量を縦棒部材2の 1ピッチ分とした場合では、縦パイプP1、横パイプP2、上 横パイプP3が交わる箇所で、当該箇所に位置する左右の保護網体1,1の縦棒 部2aの下端部分が、上横パイプP3及びこの上横パイプP3を把持しているク ランプ金具等Qと干渉することになる。
【0039】 従って、このままでは保護網体1の出角部側又は入隅部側のみが上横パイプP 3又はクランプ金具等Qに当接した状態で設置されることになり、水平状態に設 置できない不都合が生じる。
【0040】 そのため、突出輪5の突出量を縦棒部材2の 1ピッチ分とした場合では、突出 輪5を設けた側の保護網体1の縦棒部2aの下端部分を、予め切欠いておく必要 がある。
【0041】 そこで、突出輪5の突出量を縦棒部材2の 2ピッチ分とすることにより、更に 縦パイプP1から縦棒部2aを遠ざけ、上横パイプP3及びクランプ金具等Qと の干渉を防止することで、突出輪5を設けた側の保護網体1の縦棒部2aの下端 部分を切欠くことなく、保護網体1水平状態の設置を可能とすることができる。
【0042】 この場合には、上横パイプP3及びクランプ金具等Q上に位置する保護網体1 の縦棒部2aが一列分存在しないことになるが、 100mm以下位の隙間であるため 安全上問題はない。
【0043】 更に、第6実施例としては、第1実施例の縦棒部材2の引掛け部2bの同一平 面状の両端に、設置する場所に立設されている縦パイプP1を内包するように貫 通させるべく前述した第5実施例と同様の突出輪5を設けた保護網体1cである 。この保護網体1cのその他の点は、第1実施例と同一であるので、同一部材に 同一の符号を付すことで、それらについての説明を省略する。この場合には、並 立された 2本の縦パイプ同士P1,P1の間隔に合わせて突出輪5が位置するよ うに保護網体1cの幅を設定し、それらの縦パイプ同士P1,P1を両端の突出 輪5に遊嵌して設置するものである。
【0044】 又、横幅のある場所に設置する場合には、図1に示すように、隣接する保護網 体1同士を若干重ね合わせて配することで連続して設置することが可能である。
【0045】 保護網体1の使用例としては、仮設足場だけではなく、図10に示したように 、道路工事等で通行車輛や通行者を保護するために、適宜立設するために配した ガードポストP4,P4間に適用することで、極めて簡単に設置のできる安全確 保手段を提供できる。この場合に、保護網体1自体が、ガードポストP4,P4 間の間隔保持機能を有するため、これら二者以外の部材を必要とせず、低廉な同 路上での安全確保が実現できる。
【0046】 設置作業については、仮設足場に適用した場合と特別変わるところはなく、同 じ部材については仮設足場の説明で使用した符号を付し、その説明を省略する。
【0047】
【考案の効果】
このように、この考案は、複数本の縦棒部材と複数本の横架棒部材とを直交す るように固着形成した保護網体において、前記縦棒部材の形状を、側面形状にあ って、鉛直方向に伸びる縦棒部と、この縦棒部の上端に一方向に略直角に折曲延 設した引掛け部とからなり、縦棒部材同士は、その水平方向間隔を設置する場所 に立設されている縦部材の太さよりも広くして配し、横架棒部材は、前記縦部材 が挿入できる間隔を保持した前記引掛け部の先端部及び縦棒部の下端部に少なく とも 1本配すると共に、縦棒部材の前記水平方向間隔を保持する適数本を配した ことにより、次のような効果を奏する。
【0048】 構築された仮設足場等の足場板に作業者が乗った状態で、その作業者が保護網 体の縦棒部の下端部分、或いは、受け部を手で掴んで持ち上げ、仮設足場を構成 する並立された縦部材の上部解放端に引掛け部を位置させ、そこで縦棒部材同士 の間で且つ引掛け部の先端部に 1本配した横架棒部材と縦棒部との間に前記仮設 足場の縦部材をその解放端から挿入すると、保護網体の引掛け部は、その仮設足 場の縦部材から脱落しない状態となり、その状態で保護網体を下降させると、縦 棒部材の下端又は下端近傍に配した横架棒部材若しくは下端に設けた受け部の折 曲角部が、仮設足場の縦部材同士にわたって横架される横部材に当接して設置が 完了する。しかも、上述のような設置作業が仮設足場の内側からのみの操作で実 施が可能なため設置作業を安全に行える。
【0049】 従って、この横部材を、例えば、作業者の手の届く顔の位置、或いは、それよ りも若干上の位置に配しておけば、そこで保護網体の下降は停止し、その位置で 仮設足場等に設置されたことになる。そうすれば、従来、作業者の手の届かない 上方の場所に、横のパイプ部材を取り付けたりしなければならなかったが、その 横部材の代わりに、保護網体が配されることになるので、安全確保手段を極めて 簡単に設置することができるようになった。しかも網体であるから軽量であり、 作業者が容易に持ち上げられる。その結果、作業者の落下又は落下物等から作業 者を安全に保護できるようになった。
【0050】 又、縦棒部材の受け部を、引掛け部の長さに対して長く形成した保護網体にあ っては、短いものに比較して建築物の一部との隙間を少なくすることができるた め、屋根作業を行う際の仮設足場に適用した場合には、軒先と仮設足場の縦部材 との隙間を受け部が有効に埋めることになり、作業者の落下をより確実に防止で きると共に、真上からの落下物に対する保護も可能となる。
【0051】 必要に応じて、縦棒部材の下端部分又は下端に設けた受け部の折曲角部分と、 仮設足場を構成する縦部材或いは横部材とを係止する何等かの係止手段を設ける ことにより、風や作業者等により押し上げられるような外力が働いても、保護網 体は確実な設置状態が確保されるものである。
【0052】 最下部の横架棒部材から下方に突設する櫛部を設けた保護網体にあっては、仮 設足場の縦部材同士にわたって横架される横部材又はクランプ金具等に当接し、 櫛部の一部である縦棒部材間に、仮設足場の縦部材と横部材とを連結するクラン プ金具等の連結部が嵌り込むため、特別な係止手段を採用することなく、風の煽 りを受けたり誤って作業者が保護網体に接触した場合に、押し上げられることな く保護網体は確実に設置状態が確保されるものである。つまり、風や作業者等の 外力に抵抗して初期の設置状態を維持でき、安全性が十分に確保される。
【0053】 この考案の保護網体を仮設足場及び安全囲いの出角部又は入隅部に適用する際 には、縦棒部材の引掛け部の同一平面状の少なくとも一方の端に縦部材が遊嵌す る突出輪を設けたものを使用することにより、前記突出輪に縦部材を挿入すれば 、ほぼ縦部材の寸法分だけ出角部又は入隅部に位置する保護網体が出角又は入隅 位置から遠ざけられ、保護網体同士の干渉がなくなるため、連続平面部同様に円 滑迅速な施工が実現できる。
【0054】 又、横方向に連続してこの考案の保護網体を設置する場合に、隣合う仮設足場 の縦部材同士や安全囲いの縦部材同士の間隔が均一でない場合であっても、隣合 う縦棒部材間の隙間がその誤差を吸収でき、且つ、それ以上の誤差であれば、挿 入位置を一つとばした次の縦棒部材間に変更することができるため、設置作業の 柔軟性に富んだ安全な保護網体を提供できることとなった。
【0055】 道路上の仮設の安全囲いとして使用するものにあっては、予め縦部材や塞ぎ板 又は網体に特別な連結手段を設けなくとも、極めて簡単に設置できる安全な保護 網体を提供することができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1実施例の使用状態を示す斜視図
である。
【図2】この考案の第1実施例の正面図である。
【図3】この考案の第1実施例の側面図である。
【図4】この考案の第2実施例の側面図である。
【図5】この考案の第4実施例の斜視図である。
【図6】この考案の第3実施例の設置作業の状態を示す
側面図である。
【図7】この考案の第2実施例のスナップリングにて係
止した状態の要部拡大側面図である。
【図8】この考案を出角部に適用した状態を示す第5実
施例の斜視図である。
【図9】この考案の第6実施例の斜視図である。
【図10】この考案の第2実施例を道路上の仮設の安全
囲いに適用した使用状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 保護網体 1a 保護網
体 1b 保護網体 1c 保護網
体 2 縦棒部材 2a 縦棒部 2b 引掛け部 2c 受け部 2d 櫛部材 3 横架棒部材 3a 最下端
の横架棒部材 4 櫛部 5 突出輪 O 作業者 P1 縦パイプ P2 横パイ
プ P3 上横パイプ P4 ガード
ポスト Q クランプ金具等 R スナップリング R1 摘み部 S 足場板

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の縦棒部材と複数本の横架棒部材
    とを直交するように固着形成した保護網体において、前
    記縦棒部材の形状を、側面形状にあって、鉛直方向に伸
    びる縦棒部と、この縦棒部の上端に一方向に略直角に折
    曲延設した引掛け部とからなり、縦棒部材同士は、その
    水平方向間隔を設置する場所に立設されている縦部材の
    太さよりも広くして配し、横架棒部材は、前記縦部材が
    挿入できる間隔を保持した前記引掛け部の先端部及び縦
    棒部の下端部に少なくとも 1本配すると共に、縦棒部材
    の前記水平方向間隔を保持する適数本を配したことを特
    徴とする保護網体。
  2. 【請求項2】 複数本の縦棒部材と複数本の横架棒部材
    とを直交するように固着形成した保護網体において、前
    記縦棒部材の形状を、側面形状にあって、鉛直方向に伸
    びる縦棒部と、この縦棒部の上端に一方向に略直角に折
    曲延設した引掛け部と、縦棒部の下端に前記引掛け部に
    対して反対方向に略直角に折曲延設した受け部とからな
    り、前記縦棒部材同士は、その間隔を設置する場所に立
    設されている縦部材の太さよりも広くして配し、横架棒
    部材は、前記縦部材が挿入できる間隔を確保した前記引
    掛け部の先端部に少なくとも 1本配すると共に、縦棒部
    材の前記水平方向間隔を保持する適数本を配したことを
    特徴とする保護網体。
  3. 【請求項3】 縦棒部材の受け部は、引掛け部の長さに
    対して長く形成した請求項2記載の保護網体。
  4. 【請求項4】 複数本の縦棒部材と複数本の横架棒部材
    とを直交するように固着形成した保護網体において、前
    記縦棒部材の形状を、側面形状にあって、鉛直方向に伸
    びる縦棒部と、この縦棒部の上端に一方向に略直角に折
    曲延設した引掛け部とからなり、前記縦棒部材同士は、
    その間隔を設置する場所に立設されている縦部材の太さ
    よりも広くして配し、横架棒部材は、前記縦部材が挿入
    できる間隔を保持した前記引掛け部の先端部に少なくと
    も 1本配すると共に、縦棒部材の前記水平方向間隔を保
    持する適数本を配し、最下部に配した横架棒部材から縦
    棒部材が突出する櫛部を形成したことを特徴とする保護
    網体。
  5. 【請求項5】 縦棒部材の引掛け部の同一平面状の少な
    くとも一方の端に縦部材が遊嵌する突出輪を設けた請求
    項1乃至4項のうちのいずれか1項記載の保護網体。
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