JPH0738349A - マイクロ波増幅器 - Google Patents

マイクロ波増幅器

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JPH0738349A
JPH0738349A JP17711693A JP17711693A JPH0738349A JP H0738349 A JPH0738349 A JP H0738349A JP 17711693 A JP17711693 A JP 17711693A JP 17711693 A JP17711693 A JP 17711693A JP H0738349 A JPH0738349 A JP H0738349A
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JP
Japan
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transmission line
transmission
microwave
microwave amplifier
amplifier
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JP17711693A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Nakano
義明 中野
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マイクロ波帯無線装置などで使用されるマイ
クロ波増幅器に関し、伝送帯域内での利得が低下せずに
増幅動作の安定化を図ることを目的とする。 【構成】 第1の伝送線路31を介して入力したマイクロ
波を増幅して出力するマイクロ波増幅器において、該第
1の伝送線路に、抵抗器R を介して、伝送帯域の中心波
長λ0 の(nλ0)/2の線路長を持ち、先端開放状態の第2
の伝送線路32と[(2n+1)λ0]/4の線路長を持ち、先端短
絡状態の第3の伝送線路33のうち、何れか一方の伝送線
路を接続するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマイクロ波帯無線装置な
どで使用されるマイクロ波増幅器に関するものである。
【0002】現在、移動無線装置や多重無線装置などに
使用されるマイクロ波帯の増幅器の入出力側には、アイ
ソレータ,増幅器,フイルタなどが接続されることが多
い。この時、増幅器に対して安定な増幅動作を行わせる
為には周知の様に安定化指数K>1の条件を満たす必要
がある。なお、K <1の時は不要な発振現象を起こした
り、所望の電気特性が得られない可能性が高くなる。
【0003】そこで、マイクロ波増幅器として、伝送帯
域内での利得が低下せずに増幅動作の安定化を図ること
が必要である。
【0004】
【従来の技術】図5は従来例の構成図で、(a) は多段増
幅器のブロック図、(b) は増幅動作の安定化を特に考慮
しないマイクロ波増幅器の要部構成図、(c) は増幅動作
の安定化を考慮したマイクロ波増幅器の要部構成図であ
る。
【0005】以下、図の動作を説明する。先ず、図5
(a) に示す様に2段増幅器の場合、マイクロ波増幅器2a
の入力側にアイソレータ11が、マイクロ波増幅器2bの出
力側にアイソレータ12がそれぞれ設けられている。そこ
で、入力端子、アイソレータ11を通ったマイクロ波は、
マイクロ波増幅器2a, 2bで増幅された後、アイソレータ
12、出力端子を介して外部に送出される。なお、マイク
ロ波増幅器2は、図5(b) に示す様に、電界効果トラン
ジスタ( 以下、FET と省略する)Q1 の入力側に入力整合
回路及びバイアス回路21が、出力側に出力整合回路及び
バイアス回路22がそれぞれ設けられている。
【0006】ここで、マイクロ波増幅器2の入出力側に
は、上記の様に、アイソレータや別のマイクロ波増幅器
などが接続されるが、安定な増幅動作をさせる為には公
知の様に安定化指数 K>1の条件を満たす必要がある
( K<1の時は不要な発振現象を起こしたり、所望の電
気特性が得られない可能性が高い)。
【0007】図5(a) の場合、アイソレータ11は伝送帯
域内では入力インピーダンスが良好なので、増幅器2aの
入力側で反射があっても反射波はアイソレータで終端さ
れる。この為、入力端子側からマイクロ波増幅器側を見
た時、反射波は現れず、インピーダンス整合が取れた様
に見え、マイクロ波増幅器2aは安定な増幅動作をする。
【0008】しかし、伝送帯域外では入力インピーダン
スが劣化するので、FET の入力側で発生した反射波の殆
どがアイソレータを通って入力端子側に戻るので、マイ
クロ波増幅器は動作が不安定となり発振する可能性が高
い。
【0009】そこで、図5(c) 示す様に、マイクロ波増
幅器2の入力側に固定減衰器/直列抵抗減衰器23を接続
して、入力端子側に戻る反射波を減衰させる。これによ
り、入力端子に戻る反射波が少なくなって、伝送帯域
内、伝送帯域外の入力インピーダンスが改善され、上記
の安定化指数 K>1の条件を満たす様になるが、減衰器
を挿入した為に伝送帯域内の利得が低下する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、マイクロ波増
幅器の入力側に固定減衰器/直列抵抗減衰器を接続する
方法は伝送帯域内の利得が低下すると云う課題がある。
【0011】本発明は伝送帯域内での利得が低下せずに
増幅動作の安定化を図ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理構成
図、図2は図1の動作説明図で、(a) は第2の伝送線路
の特性インピーダンスが50Ω、(b) は第2の伝送線路の
特性インピーダンスが85Ωの場合である。
【0013】図1中、31は第1の伝送線路、32は第2の
伝送線路、33は第3の伝送線路である。また、第1の本
発明は、第1の伝送線路に、抵抗器を介して、伝送帯域
の中心波長λ0 の(nλ0)/2の線路長を持ち、先端開放状
態の第2の伝送線路と[(2n+1)λ0]/4の線路長を持ち、
先端短絡状態の第3の伝送線路のうち、何れか一方の伝
送線路を接続した。
【0014】第2の本発明は、第2の伝送線路、または
第3の伝送線路の特性インピーダンスを変化して伝送帯
域幅を可変にする構成にした。第3の本発明は、抵抗器
の抵抗値を変化して伝送帯域外の減衰量を可変にする構
成にした。
【0015】
【作用】第1の本発明は、第1の伝送線路に、抵抗器を
介して(nλ0)/2の線路長を持ち、先端開放状態の第2の
伝送線路と[(2n+1)λ0]/4の線路長を持ち、先端短絡状
態の第3の伝送線路のうち、何れか一方の伝送線路を接
続することにより、マイクロ波増幅器の伝送帯域の利得
には影響を与えずに入力リターン・ロス( 公知のS マト
リクスのS11 に対応する) を改善し、上記の安定化指数
K>1を満足させることができる。この理由は次の様な
ものである。第1の伝送線路に、抵抗器を介して(nλ0)
/2の先端開放の伝送線路を接続する(この回路を付加回
路と云う)ことにり、波長λ0 ( 周波数f0とする) では
A点から抵抗器側を見たインピーダンスは無限大とな
り、マイクロ波増幅器の周波数特性に影響を及ぼさな
い。その他の周波数では先端開放の伝送線路の周波数特
性によってA 点から見たインピーダンスが変化するの
で、これに対応して付加回路の減衰量が変化する。
【0016】ここで、付加回路の特性は、図2(a) に示
す様に、2GHz 付近ではS21 ( 出力波と入力波の比を示
す) は殆ど減衰しないので、マイクロ波増幅器に本発明
の回路部分を付加しても利得の低下は殆ど見られず、こ
の時のS11 は−35dBである。
【0017】また、1GHz 付近ではS21 は約−3.5dB( 5
0 Ωの場合) となるので、本発明の付加回路を設ければ
1GHz 付近におけるマイクロ波増幅器の利得が低下し、
リターン・ロスが改善される。つまり、図1の第1の伝
送線路を介して入力波をマイクロ波増幅器に加えると、
この増幅器で反射された反射波は抵抗器と第2の伝送線
路で吸収されて入力側に現れない。これにより、入力側
からマイクロ波増幅器側を見ると反射波が減少し、リタ
ーン・ロスが改善される。
【0018】更に、第2の伝送線路の特性インピーダン
スを50Ω→85Ωに変化すると( 例えば、パターンで構成
された線路の幅を狭くすることにより特性インピーダン
スが高くなる) 、S21 の帯域幅を変化させることができ
る( 図2(a),(b) の2GHz 付近参照) 。
【0019】また、(nλ0)/2の先端開放の伝送線路でな
く、[(2n+1)λ0]/4の先端短絡の伝送線路にしても同様
な特性が得られる。これにより、伝送帯域内での利得が
低下せずに増幅動作の安定化を図ることができる。
【0020】
【実施例】図3は本発明を適用したマイクロ波増幅器の
実装図、図4は図3の説明図で、(a) は本発明の効果説
明図、(b) は(a) に対する条件説明図である。
【0021】以下、図の説明をする。図3において、基
板上にはFET Q2, Q3を用いた2段増幅器が形成されてお
り、FET Q2の入力側に点線で囲った本発明の付加回路が
設けられている。また、これらのFET は図示しないバイ
アス供給部分から必要なバイアス電圧が供給されている
ものとする。
【0022】先ず、端子 Pinから入力したマイクロ波(
例えば、2GHz) はコンデンサC1を介して表面実装型FE
T Q2に加えられる。FET Q2は入力したマイクロ波を増幅
し、コンデンサC2を介してFET Q3に加えるので、このFE
T Q3は更に、増幅して、コンデンサC8を介して端子 P
OUT から外部に送出する。
【0023】なお、FET Q2はスルーホールを介してソー
スが接地されるが、FET Q3のソースはパッケージを介し
て基板全体を収容するパッケージに接続されて接地され
る。また、付加回路の抵抗R は200 Ω、線路は長さをλ
0/2 にすると寸法が大きくなるので、λ0/4 して先端を
スルーホールを介して接地している。
【0024】次に、図4で本発明と従来例の効果を比較
して説明するが、図中の点線が本発明、実線が従来例で
ある。なお、本発明の付加回路は図4(b) に示す様にな
っている。
【0025】さて、図4(a) において、周波数の変化に
対する安定化指数 Kは、1GHz 以下では、従来例が1.5
GHz 付近から低い周波数では絶対安定ではなく、条件付
安定となるのに対し、本発明では全域に渡って1以上と
なって絶対的安定状態となり、増幅動作が不安定になる
可能性はない。
【0026】また、S11, S21については、安定化指数 K
に対応して、2GHZ 付近で本発明のS11, S21が従来例の
S11, S21に近づくが、それ以外の帯域では本発明のS11,
S21は従来例のS11, S21よりも小さくなり、本発明の付
加回路を使用することにより、伝送帯域内での利得が低
下せずに増幅動作の安定化を図ることができる。
【0027】以上、本発明の付加回路を使用することに
より、伝送帯域に影響を与えず、伝送帯域内外の入力リ
ターン・ロスを改善し、動作安定性を良好にすることが
できる。また、伝送線路のインピーダンスや抵抗値を可
変にすることにより、所要周波数帯域幅や減衰量も可変
させることができるので、増幅器の性能にあった使い方
ができる。
【0028】
【発明の効果】以上詳細に説明した様に本発明によれ
ば、伝送帯域内での利得が低下せずに増幅動作の安定化
を図ることができると云う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の原理構成図である。
【図2】図1の動作説明図で、(a) は第2の伝送線路の
特性インピーダンスが50Ω、(b) は第2の伝送線路の特
性インピーダンスが85Ωの場合である。
【図3】本発明を適用したマイクロ波増幅器の実装図で
ある。
【図4】図3の説明図で、(a) は本発明の効果説明図、
(b) は(a) に対する条件説明図である。
【図5】従来例の構成図で、(a) は多段増幅器のブロッ
ク図、(b) は増幅動作の安定化を特に考慮しないマイク
ロ波増幅器の要部構成図、(c) は増幅動作の安定化を考
慮したマイクロ波増幅器の要部構成図である。
【符号の説明】
31 第1の伝送線路 32 第2の伝
送線路 33 第3の伝送線路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の伝送線路(31)を介して入力したマ
    イクロ波を、増幅して出力するマイクロ波増幅器におい
    て、 該第1の伝送線路に、抵抗器(R) を介して、伝送帯域の
    中心波長λ0 の(nλ0)/2(nは正の整数)の線路長を持
    ち、先端開放状態の第2の伝送線路(32)と[(2n+1)λ0]
    /4の線路長を持ち、先端短絡状態の第3の伝送線路(33)
    のうち、何れか一方の伝送線路を接続したことを特徴と
    するマイクロ波増幅器。
  2. 【請求項2】 上記第2の伝送線路、または第3の伝送
    線路の特性インピーダンスを変化して伝送帯域幅を可変
    にする構成にした請求項1のマイクロ波増幅器。
  3. 【請求項3】 上記抵抗器の抵抗値を変化して伝送帯域
    外の減衰量を可変にする構成にした請求項1のマイクロ
    波増幅器。
JP17711693A 1993-07-19 1993-07-19 マイクロ波増幅器 Withdrawn JPH0738349A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001144560A (ja) * 1999-11-15 2001-05-25 Mitsubishi Electric Corp マイクロ波増幅器
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Effective date: 20001003