JPH0738155U - 簡易冷却袋 - Google Patents
簡易冷却袋Info
- Publication number
- JPH0738155U JPH0738155U JP100060U JP10006091U JPH0738155U JP H0738155 U JPH0738155 U JP H0738155U JP 100060 U JP100060 U JP 100060U JP 10006091 U JP10006091 U JP 10006091U JP H0738155 U JPH0738155 U JP H0738155U
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- Japan
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- bag
- drug
- medicine
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Abstract
(57)【要約】
【目的】2種類の薬剤を混合することによって生ずる吸
熱を利用した簡易冷却袋の使用時に薬剤の混合状態を外
部から正確に識別できるようにすることによって冷却性
能を効率よく発揮させる。 【構成】2種類の薬剤の一方のみ、または双方に互いに
色の異なる着色剤を配合し、他方の薬剤と隔離された状
態で扁平状の袋に収納する。使用時に色の移行を観察す
ることによって薬剤の混合状態を確認する。
熱を利用した簡易冷却袋の使用時に薬剤の混合状態を外
部から正確に識別できるようにすることによって冷却性
能を効率よく発揮させる。 【構成】2種類の薬剤の一方のみ、または双方に互いに
色の異なる着色剤を配合し、他方の薬剤と隔離された状
態で扁平状の袋に収納する。使用時に色の移行を観察す
ることによって薬剤の混合状態を確認する。
Description
【0001】
本考案は簡易冷却袋に関し、さらに詳細には、薬剤の混合状態を外部から容易 に確認しうる簡易冷却袋に関する。
【0002】
混合することにより吸熱を生ずる2種類の薬剤を袋内に隔離した状態で収納し ておき、使用時に隔離を取り除いて両薬剤を混合することにより冷却現象を生ず る簡易冷却袋がある。これらの簡易冷却袋には合成樹脂フィルムまたはアルミニ ウム箔などの袋が用いられ、薬剤の一方を破れ易い小袋に入れ、もう一方の薬剤 とともに前記の袋に密封収納したものが知られている。 これらの薬剤としては無機アンモニウム塩と水、または、無機アンモニウム塩 と結晶水を保有する塩類の組合わせが知られている。
【0003】
しかしながら、これらの薬剤は一般的には白色乃至は無色のものが多いため、 使用時に薬剤AとBとの隔離が取り除かれているか否か、また、両薬剤が適切に 混合されているか否かを外部から正確に識別し難いため、しばしば冷却効果を十 分に発揮できないという問題点があった。
【0004】
本考案者らはこれらの課題に対処し、薬剤の混合状態を容易に確認することが でき、これによって十分な冷却性能を発揮しうる簡易冷却袋を得るべく研究を重 ねた結果、薬剤を着色することによってこれらの課題を解決しうることを見いだ し、本考案を完成した。 すなわち本考案は、薬剤Aと薬剤Bが隔離された状態で全面または部分的に透 明性を有する扁平状の袋内に収納され、使用時に隔離を取り除いて両者を混合す ることにより吸熱を生ぜしめる簡易冷却袋において、薬剤Aまたは薬剤Bの少な くとも一方に着色剤が配合されてなることを特徴とする簡易冷却袋である。
【0005】 本考案において薬剤AおよびBが使用されるが、例えば薬剤Aとして無機塩類 またはこれに尿素を混合したもの、薬剤Bとして結晶水を保有する塩水和物また はこれに水を混合したものが使用される。 無機塩類としては例えば硝酸アンモニウム、塩化アンモニウム、硫酸アンモニ ウム、臭化アンモニウム、沃化アンモニウム、燐酸アンモニウム、燐酸水素アン モニウム、メタバナジン酸アンモニウムなどの無機アンモニウム塩、硝酸ナトリ ウム、硝酸カリウムなどの無機硝酸塩であり、これらのうちでも硝酸アンモニウ ム、硫酸アンモニウム、臭化アンモニウム、塩化アンモニウムなどのアンモニウ ム塩が好ましい。 また、結晶水を保有する塩水和物としては例えば水酸化ストロンチウム8水和 物、メタ珪酸ナトリウム9水和物、塩化マグネシウム6水和物、4硼酸ナトリウ ム10水和物などであり、水酸化ストロンチウム8水和物またはこれにメタ珪酸 ナトリウム9水和物を混合したものなどが好ましい。 例えば、無機塩類を用いた方を薬剤A、結晶水を保有する塩水和物を用いた方 を薬剤Bとした場合の両者の割合はそれぞれの薬剤の種類、配合組成、目的とす る冷却性能などに応じて選択されるが、通常は重量比で薬剤Aが1に対し薬剤B が0.25〜4.0、好ましくは0.5〜2、0程度である。
【0006】 本考案において、薬剤Aまたは薬剤Bのいずれか一方または双方に着色剤が配 合される。薬剤AおよびBの双方に着色剤を配合する場合には互いに異なる色の 着色剤が用いられる。 着色剤としては顔料、染料、着色用食品添加物、pH指示薬など各種の天然お よび合成着色剤が使用でき、冷却薬剤の種類などによって選択される。顔料では 例えば銀朱、群青、紺青、チタンイエロー、モリブデンレッド、エメラルドグリ ーン、コバルトブルー、フタロシアニンブルー、ジオキサジンバイオレットなど 、染料では例えば分散染料、カチオン染料、塩基性染料、直接染料など、着色用 食品添加物では例えば赤色2号、3号、102号、104号、105号、106 号、黄色4号、5号、緑色3号、青色1号、2号など、指示薬では例えばメチル オレンジ、メチルレッド、フェノールフタレイン、フェノールレッド、ブロムク レゾールグリーン、ブロムチモールブルー、チモールフタレインなどが挙げられ る。これらのうちでも視覚を通じて清涼感を想起しうる点では群青、紺青、青色 1号、2号、ブロムチモールブルーなどの青色系統の着色剤が好ましい。 着色剤の配合割合はその種類および薬剤の種類などによって異なり一概に特定 はできないが、薬剤AおよびBの合計重量に対し、通常は0.00001〜10 %、好ましくは0.0001〜1%程度である。
【0007】 本考案において、扁平状の袋は全体または部分的に透明部を有するものであれ ばよいが、少なくとも片面の全面が無色透明材料製であることが好ましく、通常 は合成樹脂フィルムが用いられる。合成樹脂フィルムとしては例えば、ポリエチ レン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビ ニリデン、ポリイソシアネートなどの合成樹脂フィルムおよびこれらの複合フィ ルムであり、加工がし易く、安価で入手が容易なことなどからポリエチレン、ポ リプロピレン、ポリエステル、ナイロン、ポリ塩化ビニルなどの合成樹脂フィル ムおよびこれらの複合フィルムが好ましい。
【0008】 薬剤Aと薬剤Bを袋内に隔離して収納する手段としては扁平状の袋内を2つの 空間に仕切る形態、例えば扁平状の袋を棒状のクリップで挟んで袋内を仕切る方 法、扁平状の袋の内側片面に設けた溝と他面の相対する位置に設けた凸条とから なる密封性シール機構によつて袋内を仕切る方法、あるいは、一方の薬剤を例え ば外部から衝撃や圧力を加えることによって、容易に破ることができる小袋やカ プセルなどの別容器に密封した状態で他方の薬剤とともに扁平状の袋内に収納す る方法などがある。 扁平状の袋の形状には特に制限はなく、例えば長方形、正方形、円形、楕円形 などである。
【0009】 次に本考案を図面により例示し、さらに具体的に説明する。 図1は本考案の簡易冷却袋の切断斜視図である。図1において無色透明の合成 樹脂フィルム2枚を重ね合わせてその周辺を熱融着して成形した長方形扁平状の 袋体1のほぼ中央部を棒状のクリップ2で挟むことにより、袋体1は空間3およ び4に気密に仕切られている。空間3には薬剤Aが、また、空間4には着色剤5 が配合された薬剤Bが互いに隔離されて収納され、本考案の簡易冷却袋を構成し ている。 簡易冷却袋の使用時には棒状のクリップ2を取り外し、袋を手に持って軽く振 るなどで振動を与えることにより、薬剤Aおよび薬剤Bは互いに混合されて冷却 が開始される。混合状態は薬剤Bの着色が薬剤Aに移動し、薬剤全体が均一に着 色することによって確認することができる。
【0010】
本考案の簡易冷却袋は薬剤の一方に着色剤を配合したものであり、薬剤Aと薬 剤Bとの混合状態を正確に識別することができるので優れた冷却効果を得ること ができる。また、混合速度を調整することも可能であり、急速に冷却したり、冷 却持続時間を延長したり使用者の選択に応じて冷却性能を十分に発揮させること もでき、快適な冷却感を得ることができる。
【0011】
実施例1 厚さ50ミクロンで100×200mmの長方形に裁断した無色透明ポリエチ レンフィルム2枚を重ね合わせ、両長辺をそれぞれ5mm巾で熱シールして両端 が開口した扁平状の袋を制作した。この袋の中央部を直径6mm、長さ130m mの金属性の棒状クリップで長辺に対し直角方向に挟んで袋内を2つに仕切った 。袋の一方の開口部から薬剤Aとして硝酸アンモニウム60gを入れ、他方の開 口部から薬剤Bとしてブロムチモールブルー0.005gを配合して着色した水 酸化ストロンチウム8水和物40gを入れ、それぞれの開口部を熱シールして密 封し、簡易冷却袋のサンプルとした。 次に、雰囲気温度を36℃とした室内空間で、このサンプルの棒状クリップを 取り外し、手に持って軽く振りながら薬剤AおよびBを混合した。両者の混合経 過は青色の広がりの進行によって明瞭に識別でき、それに応じて袋の温度が低下 し、約2分後に10℃に達した。
【0012】
図1は本考案の簡易冷却袋の切断斜視図である。図面の
各番号は以下の通りである。 1 袋体 2 クリップ 3および4 空間
5 着色剤 A 薬剤A B 薬剤B
各番号は以下の通りである。 1 袋体 2 クリップ 3および4 空間
5 着色剤 A 薬剤A B 薬剤B
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 長津 功 神奈川県平塚市田村5181番地 日本パイオ ニクス株式会社平塚工場内 (72)考案者 平本 弥代子 神奈川県平塚市田村5181番地 日本パイオ ニクス株式会社平塚工場内
Claims (4)
- 【請求項1】薬剤Aと薬剤Bが隔離された状態で全面ま
たは部分的に透明性を有する扁平状の袋内に収納され、
使用時に隔離を取り除いて両者を混合することにより吸
熱を生ぜしめる簡易冷却袋において、薬剤Aまたは薬剤
Bの少なくとも一方に着色剤が配合されてなることを特
徴とする簡易冷却袋。 - 【請求項2】扁平状の袋の少なくとも片面が合成樹脂透
明フィルム製である請求項1に記載の簡易冷却袋。 - 【請求項3】薬剤Aが無機アンモニウム塩またはこれに
尿素が混合されたものであり、薬剤Bが結晶水を保有す
る塩またはこれに水が混合されたものである請求項1に
記載の簡易冷却袋。 - 【請求項4】着色剤が薬剤Bに配合された請求項3に記
載の簡易冷却袋。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP100060U JPH0738155U (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 簡易冷却袋 |
TW081100576A TW252147B (ja) | 1991-02-08 | 1992-01-27 | |
US07/827,601 US5261241A (en) | 1991-02-08 | 1992-01-29 | Refrigerant |
DE69208107T DE69208107T2 (de) | 1991-02-08 | 1992-02-06 | Kältemittel |
EP92101999A EP0498428B1 (en) | 1991-02-08 | 1992-02-06 | Refrigerant |
KR1019920001830A KR0139054B1 (ko) | 1991-02-08 | 1992-02-08 | 냉각제 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP100060U JPH0738155U (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 簡易冷却袋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0738155U true JPH0738155U (ja) | 1995-07-14 |
Family
ID=14263932
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP100060U Pending JPH0738155U (ja) | 1991-02-08 | 1991-09-30 | 簡易冷却袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0738155U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014050157A1 (ja) * | 2012-09-28 | 2014-04-03 | トッパン・フォームズ株式会社 | 保冷具 |
JP2017052953A (ja) * | 2016-09-21 | 2017-03-16 | トッパン・フォームズ株式会社 | 保冷具 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58180575A (ja) * | 1982-04-19 | 1983-10-22 | Earth Chem Corp Ltd | 瞬間冷却パツク |
JPS59172581A (ja) * | 1983-12-14 | 1984-09-29 | Tomoji Tanaka | 携帯用寒剤袋 |
JPS63234082A (ja) * | 1987-03-23 | 1988-09-29 | Hagiwara Kazuyoshi | 携帯用冷却剤 |
JPH01147235A (ja) * | 1987-12-02 | 1989-06-08 | Bridgestone Corp | ファン装置 |
JPH02120387A (ja) * | 1988-10-28 | 1990-05-08 | Nippon Risoosu:Kk | 冷却剤 |
-
1991
- 1991-09-30 JP JP100060U patent/JPH0738155U/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58180575A (ja) * | 1982-04-19 | 1983-10-22 | Earth Chem Corp Ltd | 瞬間冷却パツク |
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JPH01147235A (ja) * | 1987-12-02 | 1989-06-08 | Bridgestone Corp | ファン装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2014050157A1 (ja) * | 2012-09-28 | 2014-04-03 | トッパン・フォームズ株式会社 | 保冷具 |
JP2014070140A (ja) * | 2012-09-28 | 2014-04-21 | Toppan Forms Co Ltd | 保冷具 |
JP2017052953A (ja) * | 2016-09-21 | 2017-03-16 | トッパン・フォームズ株式会社 | 保冷具 |
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