JPH0737924U - 飲料缶 - Google Patents
飲料缶Info
- Publication number
- JPH0737924U JPH0737924U JP7645293U JP7645293U JPH0737924U JP H0737924 U JPH0737924 U JP H0737924U JP 7645293 U JP7645293 U JP 7645293U JP 7645293 U JP7645293 U JP 7645293U JP H0737924 U JPH0737924 U JP H0737924U
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- pull
- pull tab
- tab
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- Pending
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- Containers Opened By Tearing Frangible Portions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ステイオンタブタイプの飲料缶において、プ
ルタブの引き起し端と缶の蓋の間に、開缶時に指をかけ
るのに充分な隙間を確保し開缶を容易にするとともに、
プルタブの引き起し部の剛性及び強度を高め、さらにプ
ルタブの成形を容易とする。 【構成】 プルタブの引き起し部を「コの字形」の断
面形状とする。
ルタブの引き起し端と缶の蓋の間に、開缶時に指をかけ
るのに充分な隙間を確保し開缶を容易にするとともに、
プルタブの引き起し部の剛性及び強度を高め、さらにプ
ルタブの成形を容易とする。 【構成】 プルタブの引き起し部を「コの字形」の断
面形状とする。
Description
【0001】
本考案は各種の飲料缶の内,開缶時に缶の開口部が缶本体から分離しない,い わゆる「ステイオンタブタイプ」の飲料缶に関する。
【0002】
例えば、ビール、コーヒー、コーラ等の飲料缶の内、缶の開口部が缶本体から 分離しない、いわゆるステイオンタブタイプの飲料缶は従来図3及び図4に示す ように、缶の胴部(3)の上部の蓋(2)にプルタブ(21)が、缶の蓋への取 付け穴(26)の部分でかしめて固定してあり、プルタブ(21)には指をかけ る穴(27)が設けられている。 開缶時には、プルタブ(21)の引き起し端(31)を引き起すと、缶の蓋( 2)への取付け穴(26)を支点として、テコの原理でプルタブ(21)の押込 み端(32)が、缶の蓋(2)の切り込み溝(5)に囲まれた開口予定部を缶の 内側方向へ押し込み、切り込み溝(5)に沿って缶の蓋(2)が分断されて開口 部ができる。(このとき、切り込み溝(5)は開口予定部の全周にはないため、 缶の蓋(2)は、切り込み溝(5)の内側部分が外側部分から分離することはな い。)この状態ではプルタブ(21)が立った状態(プルタブ(21)の、開缶 時の折れ曲がり部(28)が折れ曲がったまま、プルタブ(21)が缶の蓋(2 )に固定された状態)となっており、中の飲料を飲むのに邪魔になるため、プル タブ(21)を前記とは逆に押して倒すことにより開缶が完了する。
【0003】
ところが飲料缶を開缶する際、缶の蓋(2)とプルタブ(21)の間の隙間が 小さいために、指かかかりにくく、特に爪を切った後などはプルタブを引き起す のに苦労するというのはよく経験するところであり、これを改善するため、缶の 蓋(2)の内、プルタブ(21)の引き起し端(3上)の直下の部分に凹みを設 けるとか、プルタブ(21)の引き起し端(31)に押しつぶし部(30)を設 けて少しでも缶の蓋(2)とプルタブ(21)間の隙間を大きくしようとしたも のもあるが、指をかけやすくするに足る充分な隙間を設けるには至っておらず、 やはり開缶に苦労することが多い。この問題を解決するためには、プルタブ(2 1)の引き起し端(31)と缶の蓋(2)の間に隙間を確保するよう、プルタブ (21)を曲げ成形する方法もあるが、指をかける穴(27)に指をかけても穴 の周りのバリで怪我をせぬよう 穴(27)の内側に折り返し(29)が設けて あったり、プルタブ(21)の外周を折り返してあったりと、プルタブ(21) 自体が複雑な形状である為、プルタブ(21)の引き起し端(31)近辺をさら に曲げ成形するのは加工上困難であり、また、仮にプルタブ(21)の引き起し 端(31)と缶の蓋(2)の間に隙間ができるような形状に プルタブ(21) を成形したとしても、飲料缶の輸送途中等々にプルタブ(21)に無理な力が加 わった場合(例えば、缶を落としてプルタブ部がぶつかったりした場合)には、 プルタブ(21)もしくは缶の蓋(2)が変形して指をかける隙間が無くなり所 定の開缶機能を失ってしまうおそれがでてしまう。 また、開缶時には、プルタブ(21)は、指で引き起し端(31)を引き起す という動作と、プルタブ(21)を指で押し倒すという動作を行なうのみである ため、開缶動作だけを考えた場合、プルタブ(21)に指をかける穴(27)を 設けるということは何らの必然性も持たない。(缶の蓋の切り込み溝に囲まれた 開口予定部分を完全に分断してしまうタイプの飲料缶では、開口部を引きちぎる 際に、プルタブ(21)の穴(27)は指をかけて引っ張るための用をなすが、 ステイオンタブタイプの飲料缶では穴(27)に指をかけて引っ張るということ は一切行なわない。) ところが、この穴(27)を設けてあることにより、以下のような不都合が生 じる。 すなわち、プルタブ(21)は、プレス時のバリにより怪我をせぬようにする こと、ならびに、穴(27)を設けたために、プルタブ(21)の引き起し部の 穴(27)の周りの断面は小さくならざるを得ないが、プルタブ(21)を引き 起す際にプルタブ(21)の引き起し部自体が曲がってしまわぬように十分な剛 性と強度を持たせておく必要から、断面二次モーメントが小さくならぬよう穴( 27)のまわりに折り返し(29)を付けたりプルタブの外周に折り返しを付け たりするが、特に穴(27)のまわりの折り返し(29)は、プレスで一旦穴を あけてから、穴の内周を(図4(b)の下側方向に)折り曲げて、さらに折り曲 げた先端を、径が大きくなる方向に広げるという複雑な工程で成形せざるを得な い、。加えて、穴(27)の穴あけ時のプレス剪断及び穴の周りの折り返し成形 等高度の変形を要するプレス成形のため、プレス時に大きな加工力を要し、大型 プレスマシンを使う必要が出やすくコスト面で不利である。 また、この穴をあけることによりプルタブの軽量化を狙ったとしても前述の剛 性、強度を持たせるためには板厚を薄くできず、さらに前述のような穴広げ等の 高度な変形を要するプレス成形を、材料の破断等を伴わないで工業的に大量生産 ベースで安定的にやろうとすれば、プルタブの材質は必然的に高度なものとなら ざるを得ず、また、材質のバラツキを無くすよう、高度な品質管理が必要となる 等々、コストアップの要因となってしまう。 さらに、穴(27)があるため、プルタブ(21)自体に印字、印刷、刻印等 をする為の面積が小さく意匠的な面での自由度が小さくなってしまう。
【0004】
本考案による飲料缶は、缶の蓋に、開口予定部に沿った切り込み溝を設け,蓋 に固定したプルタブを引き起すことによりプルタブの先端が、蓋の前記切り込み 溝に囲まれた部分を缶の内側方向に押し込み、前記切り込み溝の部分が分断され て蓋に開口部を生じるが 開口部の周囲の一部に、切り込み溝のない部分が有る ため、前記切り込み溝に囲まれた部分は、缶の蓋から分離せずに缶の内部に曲げ て押し込まれた形となり、その後一旦引き起したプルタブを邪魔にならぬよう押 し戻すことにより開缶するよう構成されたいわゆるステイオンタブタイプの飲料 缶において,プルタブの引き起し部を「コの字形」の断面形状にしたことを特徴 とするものである。
【0005】
プルタブの引き起し部を「コの字形」の形状にしたことにより、缶の蓋とプル タブの引き起し端の間に充分な隙間を設けられるため、開缶時、プルタブに指を かけ易くなる。また、「コの字形」断面にしたことにより、引き起し部の断面剛 性ならびに強度を確保し易くなるため、プルタブの板厚を薄くすることも可能で あり、材料コストを低減できる。また、板厚を薄くできるということは指をかけ る穴を無くしてもプルタブ自体の重量増を抑えられるということであり、さらに 成形時の加工力が小さくなる。加えて、従来の飲料缶のプルタブが指をかける穴 の剪断、折り曲げ、折り返し加工等を行なうのに比べて曲げ成形が主体となるの で これによっても加工力が小さくなり、使用するプレスマシンも小さくて済む ため、コストを抑えることができる。 また、従来のプルタブのように指をかける穴の周りの折り返し加工等,高度に 材料を変形させる必要がなくなるため、材質を下げてもよく、この意味でもコス トダウンがはかれる。 さらに、引き起し部の穴を無くしてしまえば、プルタブの見える部分の表面積 も増すためプルタブ自体への印字、印刷、刻印等々も可能となり、意匠面でも自 由度が増す。
【0006】
本考案に基づく実施例を図1及び図2に示す。 従来と同様の部分については説明を省略する。まず図1は、本考案による飲料 缶であり、図2はプルタブ単体を図示したもので(a)は平面図、(b)はB− B断面図、(c)はC−C矢視図、(d)はD−D断面図である。 図2において、ブルタブ(1)は、引き起し部(17)の断面が、図2(d) に示すように、「コの字形」に成形してあり、引き起し端(11)部分に指をか けるための隙聞(h)が充分にとってある為、開缶が容易な形状となっている。 また、断面が「コの字形」になっているため、剛性及び強度を確保しやすく、板 厚(t2)を小さくすることが可能である。また、引き起し部の成形は曲げ成形 が主体であるので、従来のような穴あけ、穴の周りの曲げ、ならびに広げて折り 返すというような 複雑な工程が無いため成形コストを低減できるばかりではな く、高度な変形を伴う成形が無いため、材質も従来のプルタブ程高度なものを要 さず、製造コストを低減できる。 また、引き起し部に穴を設けなければ、目に見える部分の面積が増すため、引 き起し部に印字、印刷、刻印等々をできるため意匠等の面での自由度が増す。 以上、本考案の1実施例について、縷々説明したが、本考案は上記実施例に限 定されるものではなく、例えば、引き起し部(17)に穴を、1つもしくは複数 個設けてさらに軽量化するとか、缶の胴部と底板が一体となったいわゆる「ツー ピース缶」に、本考案のプルタブを取りつける等々、本考案の技術思想の範囲内 において、種々変更し得るものであり、それらはいずれも本考案の技術的範囲に 属するものである。
【0007】
本考案の飲料缶によると、開缶時、プルタブの引き起し端に指をかけやすくな るため、開缶が容易となる。また、断面の剛性並びに強度を確保しやすくできる ため、プルタブの板厚を小さくでき、加えて成形が容易となるため、成形のコス トのみならず、材質を低くすることによるコスト低減等、製造コストの低減がは かれる。 さらに、引き起し部に穴を設けなければ、目に見える部分の面積が増すため、 印字、印刷、刻印等々をできるため、意匠等の面での自由度が増す。
【図1】本考案による飲料缶の実施例の概念を表わす立
体図である。
体図である。
【図2】本考案による飲料缶のプルタブの実施例の概念
を表わす図であり、(a)は平面図、(b)はB−B断
面図、(c)はC−C矢視図、(d)はD−D断面図で
ある。
を表わす図であり、(a)は平面図、(b)はB−B断
面図、(c)はC−C矢視図、(d)はD−D断面図で
ある。
【図3】従来の飲料缶の概念を表わす立体図である。
【図4】従来の飲料缶のプルタブの概念を表わす図であ
り、(a)は平面図、(b)はB’−B’断面図、
(c)はC’−C’矢視図、(d)はD’−D’矢視図
である。
り、(a)は平面図、(b)はB’−B’断面図、
(c)はC’−C’矢視図、(d)はD’−D’矢視図
である。
(1)、(21)はプルタブ (2)は缶の蓋 (3)は缶の胴部 (4)は缶の底板 (5)は缶の開口予定部の周りの切り込み溝 (6)、(26)はプルタブの缶の蓋への取付け穴 (17)は本考案によるプルタブの引き起し剖 (27)は指をかける穴 (8)、(28)は開缶時の折れ曲がり部 (29)は指をかける穴周りの折り返し (30)は引き起し端の押しつぶし部 (11)、(31)は引き起し端 (12)、(32)は押し込み端
Claims (1)
- 【請求項1】缶の蓋に、開口予定部に沿った切り込み溝
を設け、蓋に固定したプルタブを引き起すことによりプ
ルタブの先端が、蓋の前記切り込み溝に囲まれた部分を
缶の内側方向に押し込み、前記切り込み溝の部分が分断
されて蓋に開口部を生じるが開口部の周囲の一部に、切
り込み溝のない部分が有るため、前記切り込み溝に囲ま
れた部分は、缶の蓋から分離せずに缶の内部に曲げて押
し込まれた形となり、その後一旦引き起したプルタブを
邪魔にならぬよう押し戻すことにより開缶するよう構成
された,いわゆる「ステイオンタブタイプ」の飲料缶に
おいて,プルタブの引き起し部を「コの字形」の断面形
状にしたことを特徴とする飲料缶。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7645293U JPH0737924U (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 飲料缶 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7645293U JPH0737924U (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 飲料缶 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0737924U true JPH0737924U (ja) | 1995-07-14 |
Family
ID=13605549
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7645293U Pending JPH0737924U (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 飲料缶 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0737924U (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013062062A1 (ja) * | 2011-10-28 | 2013-05-02 | 昭和アルミニウム缶株式会社 | 缶蓋および飲料缶 |
JP2013095435A (ja) * | 2011-10-28 | 2013-05-20 | Showa Aluminum Kan Kk | 缶蓋および飲料缶 |
JP2013095434A (ja) * | 2011-10-28 | 2013-05-20 | Showa Aluminum Kan Kk | 缶蓋および飲料缶 |
JP2013095464A (ja) * | 2011-10-31 | 2013-05-20 | Showa Aluminum Kan Kk | 缶蓋および飲料缶 |
JP2013107706A (ja) * | 2011-10-28 | 2013-06-06 | Showa Aluminum Kan Kk | 缶蓋および飲料缶 |
-
1993
- 1993-12-24 JP JP7645293U patent/JPH0737924U/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013062062A1 (ja) * | 2011-10-28 | 2013-05-02 | 昭和アルミニウム缶株式会社 | 缶蓋および飲料缶 |
JP2013095435A (ja) * | 2011-10-28 | 2013-05-20 | Showa Aluminum Kan Kk | 缶蓋および飲料缶 |
JP2013095434A (ja) * | 2011-10-28 | 2013-05-20 | Showa Aluminum Kan Kk | 缶蓋および飲料缶 |
JP2013107706A (ja) * | 2011-10-28 | 2013-06-06 | Showa Aluminum Kan Kk | 缶蓋および飲料缶 |
JP2013095464A (ja) * | 2011-10-31 | 2013-05-20 | Showa Aluminum Kan Kk | 缶蓋および飲料缶 |
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