JPH0737475Y2 - 脱穀装置 - Google Patents

脱穀装置

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JPH0737475Y2
JPH0737475Y2 JP3670589U JP3670589U JPH0737475Y2 JP H0737475 Y2 JPH0737475 Y2 JP H0737475Y2 JP 3670589 U JP3670589 U JP 3670589U JP 3670589 U JP3670589 U JP 3670589U JP H0737475 Y2 JPH0737475 Y2 JP H0737475Y2
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孝夫 庄村
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、内部点検を容易に行えるように構成した脱穀
装置に関する。詳しくは、扱胴を軸架した上部扱胴ケー
スを、下部扱胴ケースに対して揺動開閉自在に支持する
とともに、前記下部扱胴ケースに支持フレームを固定設
置し、前記上下の扱胴ケースで形成される扱室内の前記
支持フレームに受網を着脱自在に取付けた脱穀装置に関
する。
〔従来の技術〕
従来の脱穀装置として、受網を扱胴の周方向に二分割
し、分割受網を支持フレームに対して扱室中心側に取り
外し自在に係止固定する構成が知られている(例えば、
実開昭63-151720号公報参照)。
〔考案が解決しようとする課題〕
従来の構成では、分割受網の個々に対して着脱作業を行
う必要があった。また、脱穀作業中の受網の目詰まりを
防ぐために受網を振動させる脱穀装置では、受網の側縁
を上下から挟む断面コの字形の案内レールを設け、この
案内レールで取付枠を構成しなければならず、従来の着
脱の構成をそのままの形では採用できない問題があっ
た。
本考案は、従来技術が有する以上の問題点を解消しよう
とするもので、受網を振動させる構成を備えた脱穀装置
の受網案内レールとしても使用でき、受網の着脱が簡単
な脱穀装置の提供を目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために、本考案における脱穀装置
は、扱胴を軸架した上部扱胴ケースを、下部扱胴ケース
に対して揺動開閉自在に支持するとともに、前記下部扱
胴ケースに支持フレームを固定設置し、前記上下の扱胴
ケースで形成される扱室内の前記支持フレームに受網を
着脱自在に取付けた脱穀装置において、扱室の入口側と
出口側とに前記受網の側縁を上下から挟む取付枠を設
け、この取付枠の一方を、前記受網の側縁の上方側への
移動を規制する上部ガイドと、前記受網の側縁を下から
受け止める下部ガイドとの組合せで構成し、前記上部ガ
イドと前記下部ガイドとのそれぞれは前記受網の側縁に
沿った状態で下方に突出した縦壁片を備え、前記下部ガ
イドの縦壁片の上部の外面と前記支持フレームとの間に
一定の隙間を形成しかつ前記下部ガイドの縦壁片の下部
を前記支持フレームに固着し、前記隙間に前記上部ガイ
ドの縦壁片を挿入して組付け、この組付けてある前記上
部ガイドと下部ガイドとの夫々の縦壁片と前記支持フレ
ームとにわたる貫通孔を前記取付枠長手方向の複数箇所
に形成し、この貫通孔に挿脱自在な固定ピンを挿入側に
バネ付勢して、前記支持フレームに支点ピンを介して回
動自在に取付けてあることを特徴構成とする。
〔作用〕
前記取付枠は、受網の側縁を上部ガイドと下部ガイドと
によって上下から挟んで扱胴の周方向に往復移動自在に
支持する。すなわち、下部扱胴ケースに固定された支持
フレームに縦壁片の下部を固定した下部ガイドと、支持
フレームとの間の一定の隙間に、上部ガイドの縦壁片を
挿入した状態にすると、受網の側縁を上部ガイドと下部
ガイドとによって上下から挟んで扱胴の周方向に往復移
動自在に支持する状態となる。そして、上部ガイドの縦
壁片と下部ガイドの縦壁片とに形成した貫通孔に固定ピ
ンを挿脱することで、下部扱胴ケースに固定された支持
フレーム及び下部ガイドに対して、取付枠の一方の上部
ガイドを着脱するように働き、抜き出した位置でその固
定ピンを支点ピン周りに回動することにより貫通孔から
外れた位置に保持される。上部ガイドは、取り外したと
きに受網の扱胴軸心方向への抜き出しを許す。
〔考案の効果〕
従って、本考案の構成によれば次の効果を奏する。
本考案の脱穀装置は、従来技術のように受網を分割して
構成する必要がなく、一方の取付枠の上部ガイドだけを
着脱することで受網の装着や取り外しを簡単に行える効
果がある。本考案の取付枠は、受網を振動させる脱穀装
置の受網支持構造として有効に利用できる。しかも、固
定ピンを貫通孔から外れた位置に保持できるので固定ピ
ンの紛失がなく、着脱作業を簡単に行える効果がある。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例について図面を参照しながら説明
する。
脱穀装置の基本構成は従来から周知のものである。扱室
(2)内に供給された穀稈を、扱胴(1)の回転で脱穀
して受網(3)から漏下するとともに、藁屑の多い脱穀
処理物を扱室(2)の終端に形成した排塵口(4)から
排出する。これら脱穀処理物を揺動選別板(5)上に供
給し、揺動送りを与えながら唐箕(8)で発生する選別
風との共働で一番物と二番物と排塵とに選別する。一番
物は一番スクリューコンベア(6)によって機外に取り
出し、二番物は二番スクリューコンベア(7)によって
機体横側部に搬送して図外の回転羽根式処理装置で再処
理を施した後に前記揺動選別板(5)の送り始端部に還
元する。藁屑は機体の後部から排出し、塵埃は横断流フ
ァン(9)で吸引して機外に排出する。
この脱穀機は、受網(3)を扱胴(1)の周方向に沿っ
て強制振動させて目詰まりを防ぐように構成している。
受網(3)そのものは、耐摩耗性とはっ水性に優れる超
高分子量ポリエチレンの一体成形で構成し、扱室(2)
の入口側と出口側の側縁を円弧状の取付枠(10),(1
1)で上下から挟んで扱胴(1)の周方向に往復移動自
在に支持している。第6図に示すように、扱室(2)の
奥側で上部には受網(3)の強制振動装置(12)を設け
ている。振動装置(12)は、回転軸(13)に偏心カム
(14)を取り付け、扱室(2)の側壁に一端を枢支した
揺動アーム(15)の途中を前記偏心カム(14)の外輪
(16)に軸着し、揺動アーム(15)の遊端に係合部(1
8)を設けて構成している。前記係合部(18)は受網
(3)の端部外面に軸支したローラ(17)に係合し、偏
心カム(14)の回転で上下動する揺動アーム(15)の振
動を受網(3)に伝えている。前記回転軸(13)は、図
外のベルト伝動機構によって扱胴(1)から動力伝達さ
れるように構成している。
扱胴(1)を軸架した上部扱胴ケース(1A)は、下部扱
胴ケース(1B)に対して、扱口(28)と反対側の横軸心
(P)周りに揺動開閉自在に支持して脱穀機内部のメン
テナンスを容易にしている。この構成により、上部扱胴
ケースは、通常の脱穀作用位置と、扱胴(1)を持ち上
げて扱室(2)内を開放する位置とを選択でき、扱室
(2)内を大きく開放して清掃などのメンテナンスを容
易にしている。このように扱室(2)内を開放したと
き、扱室(2)の下に位置する前記揺動選別装置(5)
のメンテナンスも行えるように、この脱穀装置は次に説
明する受網(3)の着脱構成を備えている。
下部扱胴ケース(1B)に半円弧状の受網支持フレーム
(22)が設けてあり、この支持フレーム(22)の扱室
(2)入口側と出口側とに、受網(3)を上下から挟ん
で扱胴(1)の周方向に往復移動自在に案内する前記円
弧状の取付枠(10),(11)が設けてある。受網(3)
を着脱自在にするために、両取付枠(10),(11)の一
方、この実施例では出口側の取付枠(11)を、上部ガイ
ド(11a)と下部ガイド(11b)とで構成してあり、上部
ガイド(11a)の取り外しによって受網(3)を扱胴
(1)の軸心方向に抜き出して揺動選別板(5)部分を
開放する。
第2図及び第3図に示すように、下部ガイド(11b)は
断面を逆L字形状に形成して、受網(3)の側縁を下か
ら受け止める部分に対して長手方向すなわち受網(3)
の側縁に沿う方向に沿って下方に突出形成した縦壁片
(11B)をクランク状に折り曲げている。このクランク
状に折り曲げ縦壁片(11B)の下部外面を支持フレーム
(22)に固着することで、この縦壁片(11B)の上部外
面と支持フレーム(22)との間に一定の隙間を形成して
いる。断面を逆L字形状に形成した上部ガイド(11a)
の受網(3)の側縁を上方への移動を位置規制する部分
に対して長手方向すなわち受網(3)の側縁に沿う方向
に沿って下方に突出形成した縦壁片(11A)がこの隙間
に挿入される。隙間に縦壁片(11A)を挿入した上部ガ
イド(11a)を止め付けるために、上部ガイド(11a)を
受網(3)の周方向から差し込む嵌合部と、固定ピン
(24)挿入用の貫通孔(23)を設けている。嵌合部は、
上部ガイド(11a)の扱口(28)と反対側端部の着脱を
容易にするもので、支持フレーム(22)の前記振動装置
(12)側の端部から接線方向に突起(22a)を立設し、
受網(3)の周方向から突起(22a)に嵌合するボス部
(29)を上部ガイド(11a)の扱口(28)と反対側端部
に形成している。また、固定ピン(24)挿入用の貫通孔
(23)は、扱口(28)に近い箇所で上部ガイド(11a)
の長手方向二箇所に、上部ガイド(11a)及び下部ガイ
ド(11b)の夫々と支持フレーム(22)とにわたって形
成している。この固定ピン(24)は、下部ガイド(11
b)と支持フレーム(22)との固着部分を貫通する支点
ピン(25)に連結プレート(26)を介して支持したもの
で、貫通孔(23)から抜き出して支点ピン(25)周りに
回動自在で、支点ピン(25)の軸部分に嵌め込んだ圧縮
バネ(27)力によって常に挿入側に付勢している。
受網(3)を抜き出すときは、先ず前記連結プレート
(26)を持って固定ピン(24)を貫通孔(23)から抜き
出し、支点ピン(25)周りに回動させて貫通孔(23)か
ら外しておき、この抜き出しの操作を各固定ピン(24)
に対して行った後、上部ガイド(11a)を受網(3)の
周方向に抜き出して取り外し、受網(3)を扱胴(1)
の軸心方向に抜き出して行う。
尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利
にする為に符号を記すが、該記入により本考案は添付図
面の構造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は、本発明にかかる脱穀装置の実施例を示し、第1
図は受網とその支持部の分解斜視図、第2図は受網支持
部の縦断正面図、第3図は受網固定ピン部分の縦断正面
図、第4図はその側面図、第5図は上部ガイドと下部ガ
イドの着脱を示す側面図、第6図は脱穀装置の要部を示
す縦断側面図、第7図は脱穀装置の縦断正面図である。 (1)……扱胴、(1A)……上部扱胴ケース、(1B)…
…下部扱胴ケース、(2)……扱室、(3)……受網、
(10),(11)……取付枠、(11a)……上部ガイド、
(11b)……下部ガイド、(11A)……縦壁片、(11B)
……縦壁片、(22)……支持フレーム、(23)……貫通
孔、(24)……固定ピン、(25)……支点ピン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】扱胴(1)を軸架した上部扱胴ケース(1
    A)を、下部扱胴ケース(1B)に対して、揺動開閉自在
    に支持するとともに、前記下部扱胴ケース(1B)に支持
    フレーム(22)を固定設置し、前記上下の扱胴ケース
    (1A),(1B)で形成される扱室(2)内の前記支持フ
    レーム(22)に受網(3)を着脱自在に取付けた脱穀装
    置において、扱室(2)の入口側と出口側とに前記受網
    (3)の側縁を上下から挟む取付枠(10),(11)を設
    け、この取付枠(10),(11)の一方を、前記受網
    (3)の側縁の上方側への移動を規制する上部ガイド
    (11a)と、前記受網(3)の側縁を下から受け止める
    下部ガイド(11b)との組合せで構成し、前記上部ガイ
    ド(11a)と前記下部ガイド(11b)とのそれぞれは前記
    受網(3)の側縁に沿った状態で下方に突出した縦壁片
    (11A),(11B)を備え、前記下部ガイド(11b)の縦
    壁片(11B)の上部の外面と前記支持フレーム(22)と
    の間に一定の隙間を形成しかつ前記下部ガイド(11b)
    の縦壁片(11B)の下部を前記支持フレーム(22)に固
    着し、前記隙間に前記上部ガイド(11a)の縦壁片(11
    A)を挿入して組付け、この組付けてある前記上部ガイ
    ド(11a)と下部ガイド(11b)との夫々の縦壁片(11
    A),(11B)と前記支持フレーム(22)とにわたる貫通
    孔(23)を前記取付枠(11)長手方向の複数箇所に形成
    し、この貫通孔(23)に挿脱自在な固定ピン(24)を挿
    入側にバネ付勢して、前記支持フレーム(22)に支点ピ
    ン(25)を介して回動自在に取付けてあることを特徴と
    する脱穀装置。
JP3670589U 1989-03-29 1989-03-29 脱穀装置 Expired - Lifetime JPH0737475Y2 (ja)

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JPH02127136U JPH02127136U (ja) 1990-10-19
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