JPH0737433B2 - 7−アミノ−6−デメチル−6−デオキシテトラサイクリンの製造法 - Google Patents

7−アミノ−6−デメチル−6−デオキシテトラサイクリンの製造法

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JPH0737433B2
JPH0737433B2 JP62181640A JP18164087A JPH0737433B2 JP H0737433 B2 JPH0737433 B2 JP H0737433B2 JP 62181640 A JP62181640 A JP 62181640A JP 18164087 A JP18164087 A JP 18164087A JP H0737433 B2 JPH0737433 B2 JP H0737433B2
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C237/00Carboxylic acid amides, the carbon skeleton of the acid part being further substituted by amino groups
    • C07C237/24Carboxylic acid amides, the carbon skeleton of the acid part being further substituted by amino groups having the carbon atom of at least one of the carboxamide groups bound to a carbon atom of a ring other than a six-membered aromatic ring of the carbon skeleton
    • C07C237/26Carboxylic acid amides, the carbon skeleton of the acid part being further substituted by amino groups having the carbon atom of at least one of the carboxamide groups bound to a carbon atom of a ring other than a six-membered aromatic ring of the carbon skeleton of a ring being part of a condensed ring system formed by at least four rings, e.g. tetracycline

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は広範囲な抗菌スペクトルを有する抗生物質であ
るミノサイクリンを製造するための合成中間体、7−ア
ミノ−6−デメチル−6−デオキシテトラサイクリンの
製造法に関する。
従来の技術 ミノサイクリンの製造法として6−デメチル−6−デオ
キシテトラサイクリン(以下、化合物2という。)を用
いる以下に示す合成法が知られている。
合成法1. 化合物2をニトロ化して、7−ニトロ体と9−ニトロ体
の混合物を得た後、7−ニトロ体を分離し、この7−ニ
トロ体を接触還元して、7−アミノ−6−デメチル−6
−デオキシテトラサイクリン(化合物3)とし、次いで
還元的ジメチル化を行い、ミノサイクリンが得られる。
〔J.Org.Chem.,36,723(1971),J.Med.Chem.,10,44(19
67),J.Med.Pharm.Chem.,,538(1962)〕 合成法2. 化合物2の9位を3級ブチル基で保護した後、7位にニ
トロ基を導入する。次いでニトロ基を接触還元でアミノ
基とした後、還元的ジメチル化、さらに脱3級ブチル化
をしてミノサイクリンが得られる〔Farmaco.Ed.Sci.,3
0,736(1975)、特公昭57−41458〕 合成法3. 化合物2にアゾジカルボン酸ジエステルを反応させた
後、得られた化合物を酸加水分解あるいは加水素分解に
より化合物3を経て、引続き還元的ジメチル化によりミ
ノサイクリンが得られる(特公昭50−37666、特公昭52
−15594) 合成法4. 化合物2の11a位をハロゲンあるいは11位のカルボニル
基をエナミンとして保護した後に、ジアゾカップリング
反応を行い、その後貴金属触媒存在下による脱ハロゲン
化、アゾ基の加水素分解を行い、化合物3を経て、還元
的ジメチル化によりミノサイクリンが得られる(ベルギ
ー特許696488、米国特許3239499) 合成法1,3及び4において中間体として化合物3を経
て、ミノサイクリンが製造されている。合成法1におい
ては、窒素官能基の導入の際、目的とする7位以外の9
位にも導入され、反対の位置選択性が悪い。従ってミノ
サイクリンの収率が低く、位置異性体の混在のために精
製が複雑である。合成法2においては、上記の問題点は
解決されているが、保護、脱保護の工程が加わるため、
工程数が多く、反応収率が低い。
合成法3においては、アゾジカルボン酸ジエステルの付
加反応の際、高価な試薬やメタンスルホン酸等の溶媒を
用いるため、耐触性の反応装置が必要である。
本発明と関連が深い合成法4について、以下に詳しく述
べる。
具体的に示されているものとして、化合物2とハロゲン
化剤との反応で得られる式(IV) (式中、R1は塩素またはフッ素原子を表す)で表される
6−デメチル−6−デオキシ−11a−ハロテトラサイク
リンを用い、式(V) (式中、R2は塩素原子またはスルホン酸基を表す)で表
されるジアゾニウム化合物とジアゾカップリング反応で
得られる式(VI) (式中、R1およびR2は前記と同義である)で表される6
−デメチル−6−デオキシ−11a−ハロ−7−置換アリ
ールアゾテトラサイクリン(以下化合物6という)を製
造し、さらに、貴金属触媒存在下、加水素分解すること
により化合物3を製造する方法が米国特許3239499に開
示されている。また、前記化合物3を貴金属触媒存在下
に、ホルマリンを共存させ水素を用いる還元的ジメチル
化により、ミノサイクリンを製造する方法(特公昭42−
8380)、および化合物6を貴金属触媒存在下にホルマリ
ンを共存させ水素雰囲気下で反応を行うことにより、化
合物3を単離することなく、ミノサイクリンを製造する
方法(ベルギー特許696488)が知られている。
また、本発明の亜ジチオン酸塩を用いる還元反応は、テ
トラサイクリン類の製造において7,11a−ジクロロ−6
−デメチル−6−デオキシテトラサイクリンから7−ク
ロロ−6−デメチル−6−デオキシテトラサイクリンの
製造が報告されている(米国特許3043875)。
化合物6から化合物3への工程においては、貴金属触媒
存在下における加水素分解反応による方法のみであり、
安価な還元剤を用いて製造する方法は知られていない。
発明が解決しようとする問題点 合成法4が高価な貴金属触媒を用いるという経済性にお
いて不利な面とともに化合物6の物性等にも問題があ
る。
即ち、反応終了後化合物6を単離する際反応系を酸性に
することにより微細な粉末として得られるが、その取
には多大な労力と長い時間を要し、かつその操作中に4
位のジメチルアミノ基のエピ化や、分解が生じる。ま
た、化合物6より化合物3あるいはミノサイクリンへの
工程における反応条件、即ち、酸性条件下では、化合物
6は難溶性であり、大量の溶媒が必要となり生産性が悪
い。さらには反応時間も長く、反応を促進するために
は、高価な貴金属触媒が多量に必要である。
したがって、経済性等の上からも貴金属触媒を用いな
い、より操作の単純な工程が望まれている。このような
背景から、7−アミノ−6−デメチル−6−デオキシテ
トラサイクリンの製造を目的として研究を重ねた結果、
本発明が完成された。
問題点を解決するための手段 本発明によれば化合物3は後述の式(I)で表される化
合物(以下化合物1という)を亜ジチオ酸塩を還元剤と
して還元することによって得られる。
本発明はさらに化合物2から化合物3を同一反応容器内
で製造する方法を提供する。
式中、Arは置換アリール基を示し、Xは鉱酸の水素を除
いた残基を示す。
Arにおけるアリール基としては炭素数6〜12のアリール
基、例えばフェニル、ナフチルが示される。置換アリー
ル基はジアゾニウム化可能な置換芳香族第1級アミンの
アリール残基を示す。
該置換基としては電子吸引性の置換基が好ましくニト
ロ、スルホ、シアノ、ハロゲン例えば塩素、臭素等が例
示される。
又前記鉱酸としては塩酸、硫酸等が例示される。
以下各工程について詳細に説明する。
工程1 化合物2を適当な溶媒中クロル化剤の存在下に0〜50℃
好ましくは10〜25℃の温度でクロル化して化合物7を得
ることができる。
クロル化剤としては塩素陽イオンを発生する試薬であれ
ばよく、例えば塩素ガス、N−クロロ低級脂肪酸アミ
ド、例えばN−クロロアセタミド、N−クロロジカルボ
ン酸イミド、例えばN−クロロコハク酸イミド、次亜塩
素酸低級アルキル、例えば次亜塩素酸ブチルなどが用い
られるが、好ましくはN−クロロコハク酸イミドが用い
られる。
クロル化剤の使用量は化合物2に対して1当量用いれば
よい。反応速度を早めるために3〜10当量用いることが
できるが、好ましくは1.05〜1.5当量である。
反応溶媒は水、緩衝液、メタノール、エタノール等の低
級アルコール類、ジメチルホルムアミド等が単独、ある
いはこれらの溶媒の混合物が用いられるが、工程2を連
続して行うためには水を用いることが望ましい。
反応は24時間以内に完了するが水を溶媒とする反応溶媒
において、N−クロロコハク酸イミドを用いた反応では
15分〜1時間で完了する。
工程2 化合物7を工程1で用いられる溶媒中ジアゾカップリン
グ剤の存在下−10〜30℃好ましくは0〜10℃で反応させ
ることによって化合物1を得ることができる。
ジアゾカップリング剤としては、ジアゾ化しうる芳香族
1級アミンより生成するジアゾニウム化合物であり、好
ましくは、アニリンのオルト位またはパラ位に電子吸引
性、例えばスルホン酸基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲ
ン等を1から2個有する化合物より得られるジアゾニウ
ム化合物が挙げられる。ジアゾカップリング剤は安定な
塩として単離した後用いてもよく、または調製した溶液
をそのまま、あるいは濃縮した後用いてもよい。ジアゾ
カップリング剤の使用量は化合物7に対して1当量用い
ればよいが、通常1当量以上用いる。反応を追跡しなが
ら化合物7が消失するまで加えるが、大過剰量用いるこ
とは好ましくない。好ましくは2〜5当量用いて行われ
る。
反応に先立ち、工程1で得られた反応液を濃縮あるいは
水、緩衝液、メタノール、エタノール等の低級アルコー
ル、ジメチルホルムアミド等を加えて使用してもよい。
反応のpHは反応が進行するにつれて低下するが、アルカ
リ溶液あるいは緩衝剤を加えることによりpH6〜9、好
ましくはpH7〜8に保つことが好ましい。反応は1〜4
時間で完結する。
工程3 化合物1を還元剤として亜ジチオン酸塩の存在下工程1
で用いられる溶媒中0〜60℃好ましくは0〜20℃で還元
して化合物3を得る。
亜ジチオン酸塩としては、亜ジチオン酸ナトリウムが化
合物1に対して3当量もしくは過剰量好ましくは3〜50
当量用いられる。
反応液のpHは反応の進行に伴い低下するが、アルカリ溶
液また緩衝剤の添加によりpH5〜10、好ましくは7〜8
に保つことが好ましい。反応は5分〜6時間で完結す
る。
用いられる化合物1は工程2の反応生成物をそのまま用
いることもできるが、pHを下げて化合物を沈殿させて分
離し用いることも可能である。
さらに化合物2から化合物3迄途中単離工程なしに同一
反応容器内で製造できる。この反応において用いられる
溶媒は水が好ましい。
各工程において、反応溶液からの目的化合物の単離精製
は反応液を濃縮後、目的化合物あるいはその塩として晶
出、カラムクロマトグラフィー、溶媒による抽出等によ
って単離できる。
以下、実施例、参考例を示す。
実施例1 11a−クロロ−6−デメチル−6−デオキシ−7−(パ
ラ−スルホフェニルアゾ)テトラサイクリンより7−ア
ミノ−6−デメチル−6−デオキシテトラサイクリンの
合成(工程3) 参考例1で得られる11a−クロロ−6−デメチル−6−
デオキシ−7−(パラ−スルホフェニルアゾ)テトラサ
イクリン145mgを4mlの水に溶解し、0.5N−炭酸ナトリウ
ム水溶液でpH7.5とした。399mgの亜ジチオン酸ナトリウ
ムを加え、pHを7〜8に保ちながら、25℃にて30分間攪
拌した。この反応液を高速液体クロマトグラフィー
〔(以下、HPLCと言う。)JASCO Trirotar II型、検出
器:JASCO Uvidec−100III型、カラム:YMC AM−312(6.0
φ×150mm、ODS5μm)、溶出液:0.1M−クエン酸−アセ
トニトリル(8:2、v/v)+0.1%(wt/wt)ペンタンスル
ホン酸ナトリウム、1ml/min.、検出:UV254nm、保持時
間:4.51分〕を用いて定量すると、7−アミノ−6−デ
メチル−6−デオキシテトラサイクリンが81mg(収率82
%)生成していることが確認された。精製な三菱ダイヤ
イオンHP20を担体とすカラムクロマトグラフィーに吸着
させ、カラムを水洗後、水−メタノール(3:7、v/v)で
溶出する画分を集め、減圧下に濃縮し、濃縮液を凍結乾
燥をして淡黄色粉末の7−アミノ−6−デメチル−6−
デオキシテトラサイクリン(化合物3)45mg(収率46
%)を得た。本物質はJ.Med.Chem.,10,44(1967)に記
載の方法に従い別途合成した標準品とHPLC、CV、MS等の
物理化学的性質が同一であることより確認した。
実施例2 6−デメチル−6−デオキシテトラサイクリンより同一
反応容器内(one pot反応)による7−アミノ−6−デ
メチル−6−デオキシテトラサイクリンの合成。
パラ−スルホフェニルジアゾニウムクロリドは参考例1
と同様の方法により調製した。
1.0gの6−デメチル−6−デオキシテトラサイクリンを
60mlの水に懸濁し、2.4mlの1N−塩酸と338mgのN−クロ
ロコハク酸イミドを加え、25℃で30分間攪拌した(11a
−クロロ−6−デメチル−6−デオキシテトラサイクリ
ンの合成、工程1)。反応液を0〜5℃に冷却し、同温
度に保ちながら、1N−水酸化ナトリウム水溶液を滴下し
てpHを7.5に調整した。先に調製したパラ−スルホフェ
ニルジアゾニウムクロリドの溶液26mlを滴下した。この
間、反応温度は0〜5℃に保ち、またpHは0.5N−炭酸ナ
トリウム水溶液を滴下することにより7.5〜8.0に保っ
た。同条件下で更に2時間攪拌した。〔11a−クロロ−
6−デメチル−6−デオキシ−7−(パラ−スルホフェ
ニルアゾ)テトラサイクリンの合成、工程2〕。反応液
に0.5N−炭酸ナトリウム水溶液を加え、pHを8.0に調整
し、4.2gの亜ジチオン酸ナトリウムを加え、25℃で1時
間攪拌した。この間、0.5N−炭酸ナトリウム水溶液で7.
5〜8.0に保った。実施例1と同様なHPLCによる定量で、
7−アミノ−6−デメチル−6−デオキシテトラサイク
リンが597mg(6−デメチル−6−デオキシテトラサイ
クリンから収率57%)生成していることが確認された。
精製は実施例1と同様な操作を行うことにより、7−ア
ミノ−6−デメチル−6−デオキシテトラサイクリン41
8mg(6−デメチル−6−デオキシテトラサイクリンか
ら収率40%)を得た(工程3)。
実施例3 6−デメチル−6−デオキシテトラサイクリンより、11
a−クロロ−6−デメチル−6−デオキシ−7−(パラ
−ニトロフェニルアゾ)テトラサイクリンを経る7−ア
ミノ−6−デメチル−6−デオキシテトラサイクリンの
合成 300mgの6−デメチル−6−デオキシテトラサイクリン
を20mlの水に懸濁し、0.7mlの1N−塩酸、101mgのN−ク
ロロコハク酸イミドを加え、参考例1と同様な操作によ
り、11a−クロロ−6−デメチル−6−デオキシテトラ
サイクリンを得た(工程1)。
上記反応液を0〜5℃に、pHを7.5〜8.0に保ちつつ、25
9mgのパラ−ニトロフェニルジアゾニウム・ペンタフル
オロフォスフェートを加え、同条件下で2時間攪拌し
た。濃塩酸でpHを2として生じた沈殿を遠心分離し、得
られた固体を減圧下乾燥することにより粗11a−クロロ
−6−デメチル−6−デオキシ−7−(パラ−ニトロフ
ェニルアゾ)テトラサイクリン396mg(収率86%)を得
た(工程2)。
120mgの上記、粗11a−クロロ−6−デメチル−6−デオ
キシ−7−(パラ−ニトロフェニルアゾ)テトラサイク
リンを4mlの水に懸濁し、0.5N−炭酸ナトリウム水溶液
でpH8.0とした後、525mgの亜ジチオン酸ナトリウムを加
え、pHを7.5〜8.0に保ちつつ、25℃で4時間攪拌した。
実施例1と同様な操作を行うことにより、7−アミノ−
6−デメチル−6−デオキシテトラサイクリン56mg(6
−デメチル−6−デオキシテトラサイクリンから収率61
%)を得た(工程3)。
参考例1 11a−クロロ−6−デメチル−6−デオキシ−7−(パ
ラ−スルホフェニルアゾ)テトラサイクリンの合成(工
程1と2を同一反応容器内で実施) 2.0gの6−デメチル−6−デオキシテトラサイクリンを
6.0mlの水と4.8mlの1N−塩酸水溶液との混合液に溶解
後、0.68gのN−クロロコハク酸イミドを加え、25℃で1
5分間攪拌した。
HPLCの分析により反応は定量的に進行していることを確
認した(工程1)。
0.78gの炭酸ナトリウムと2.55gのスルファニル酸を55ml
の水に溶解し、0℃に冷却した後、1.11gの亜硝酸ナト
リウムの水溶液6mlを加え、反応温度を0〜5℃に保
ち、冷却した15mlの2N−塩酸を加えパラ−スルホフェニ
ルジアゾニウムクロリドを得た。反応の完結はヨウ素デ
ンプン紙の変色により決定した。
工程1で得られた反応液を0〜5℃冷却し、同温度に保
ちながら、1N−水酸化ナトリウム水溶液を滴下してpH7.
5とし、パラ−スルホフェニルジアゾニウムクロリド溶
液の全量を滴下した。この間、反応温度は0〜5℃に保
ち、pHは0.5N−炭酸ナトリウム水溶液を滴下することに
より7.5〜8.0に保った。滴下後同条件下で更に2.5時間
攪拌した後、濃塩酸でpHを2.5とし、生じた沈殿を遠心
分離した。固体を減圧下乾燥して、 11a−クロロ−6−デメチル−6−デオキシ−7−(パ
ラ−スルホフェニルアゾ)テトラサイクリン2.89g(収
率89%)を得た(工程2)。
参考例2 7−アミノ−6−デメチル−6−デオキシテトラサイク
リンよりミノサイクリン(6−デメチル−6−デオキシ
−7−ジメチルアミノ−テトラサイクリン)の合成 12.8mgの7−アミノ−6−デメチル−6−デオキシテト
ラサイクリンを2.4mlのメタノールに溶解し、0.5mlの1N
−塩酸、0.1mlの37%ホルムアルデヒド溶液および5mgの
10%−パラジウム・炭素を加え、25℃で3.5時間、常圧
水素雰囲気下、還元的ジメチル化反応を行った。この反
応液を実施例1に記載のHPLCを用いて定量することによ
りミノサイクリン・2塩酸塩・1水和物(保持時間:5.1
6分)16.3mg(収率;定量的)が生成していることが確
認された。
発明の効果 本発明はミノサイクリンの合成中間体である7−アミノ
−6−デメチル−6−デオキシテトラサイクリンの製造
法に関し、貴金属触媒を用いる加水素分解に代わる安価
な還元剤である亜ジチオン酸塩を用い、かつ全ての工程
を同一反応容器内(one pot反応)でできる操作上の簡
便及び経済的効果の高い製造法である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(I) (式中、Arは置換アリール基を表す)で表される11a−
    クロロ−6−デメチル−6−デオキシ−7−(置換アリ
    ールアゾ)テトラサイクリンを亜ジチオン酸塩で還元す
    ることを特徴とする7−アミノ−6−デメチル−6−デ
    オキシテトラサイクリンの製造法。
  2. 【請求項2】Arがオルト位および/またはパラ位に電子
    吸引性の置換基を1又は2個有するフェニル基である特
    許請求の範囲第1項記載の製造法。
  3. 【請求項3】Arがパラ−ニトロフェニル、パラ−スルホ
    フェニルおよびパラ−(置換スルホニル)フェニル基か
    ら選ばれる特許請求の範囲第1項記載の製造法。
  4. 【請求項4】亜ジチオン酸塩が亜ジチオン酸ナトリウム
    である特許請求の範囲第1項記載の製造法。
  5. 【請求項5】11a−クロロ−6−デメチル−6−デオキ
    シ−7−(置換アリールアゾ)テトラサイクリンが6−
    デメチル−6−デオキシテトラサイクリンの11a位をク
    ロル化した後に、ArN2 +X-(式中、Arは前記と同義であ
    る。Xは鉱酸の水素を除いた残基である。)で表される
    置換アリールジアゾニウム塩を作用させて得られる特許
    請求の範囲第1項記載の製造法。
  6. 【請求項6】11a−クロロ−6−デメチル−6−デオキ
    シ−7−(置換アリールアゾ)テトラサイクリンが反応
    混合物から単離されることなく次の工程で用いられる特
    許請求の範囲第5項記載の製造法。
  7. 【請求項7】6−デメチル−6−デオキシテトラサイク
    リンから最終化合物を得る反応が同一容器内で行われる
    特許請求の範囲第5項記載の製造法。
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