JPH0737384Y2 - 展示用ディスプレイ機能付き無線通信機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 この考案は展示用ディスプレイ機能付き無線通信機に係
り、特に、店頭等でのディスプレイに特別の接続や専用
の器具を不要とし、無線通信機に付加されている機能表
示素子を利用して機能動作のディスプレイを行わせるの
好適な展示用ディスプレイ機能付き無線通信機に関す
る。

（ロ）従来技術 従来の展示用ディスプレイの無線通信機としては、例え
ば、第４図のブロック図で示すようなものであって、無
線通信機としての本来の送信、受信動作機能はなく機能
表示動作のみのものが提供されていた。

図において、11はマイクロコンピュータ、12は表示駆動
部、13は周波数表示部、14は機能表示部、15は通信機本
体部、16は操作キー入力部である。

ブロックの構成としてはマイクロコンピュータ11の出力
ポートから表示駆動部12に表示データが接続されてい
て、表示駆動部12からは周波数表示部13と機能表示部14
とが接続されている。

マイクロコンピュータ11内の記憶素子ROMには予め記憶
された表示データと表示の順番を決めるプログラムデー
タが記憶されていてこの展示ディスプレイ装置の電源が
入れられると、ROMのプログラムデータによって展示表
示用のプログラムが動作を開始して順に表示データを、
ROM（或は、RAMに記憶された表示データをRAMより）か
ら読出して出力ポートを介して表示駆動部12に送出す
る。

表示駆動部12ではマイクロコンピュータ11より送られて
来た表示データの内容が周波数データであれば、その表
示データを周波数表示部13に送って周波数データを表示
させ、マイクロコンピュータ11より送られて来た表示デ
ータが機能表示（例えば、送信／受信状態の表示、モー
ド表示等）であれば、機能表示部14へ表示データを送っ
て表示点灯させるようになっている。

従って、両表示部13,14にはマイクロコンピュータ11内
のプログラムによって表示が規定されて通信機本体部15
の操作キー入力16を操作しても両表示部13,14にはその
操作による表示は全く行われないようになっていた。

（ハ）考案が解決しようとする問題点 しかし、上記した従来の展示用ディスプレイの無線通信
機においては、第４図に示すように周波数表示部13及び
機能表示部14への表示データはマイクロコンピュータ11
内に予め記憶されたプログラムデータによって規定され
ていて、実際に無線通信機の操作キー入力16を操作して
も全く両表示部13,14にはその表示がされないようにな
っているので、店頭における展示用ディスプレイを行う
上で客が実際に操作キー入力16の操作を行って機能動作
と表示を試したくてもその機能がなくなっているのでそ
の確認ができず一方的な展示用表示ディスプレイしかで
きない欠点があった。

また、通常の無線通信機を改造したり、専用の展示用デ
ィスプレイ装置を作るには手間が掛る欠点があった。

この考案は上記した点に鑑みてなされたものであり、そ
の目的とするところは従来例の欠点を解消し、通常の無
線通信機内のマイクロコンピュータに展示用表示のプロ
グラムを持たせ且つ、通常の無線通信機の機能操作を行
うことによって表示が通常の機能表示に切替わるように
し、所定時間機能操作がないと元の展示用表示に戻るよ
うに構成した展示用ディスプレイ機能付き無線通信機を
提供するところにある。

（ニ）問題を解決するための手段 第１図はこの考案の機能ブロック図であり、この考案の
展示用ディスプレイ機能付き無線通信機は、周波数、チ
ャンネル、送受信状態を表示する表示部と、機能操作を
行う操作キー入力部と、前記表示部を操作キー入力部の
操作によって制御するマイクロコンピュータと、送受信
機とにより構成される無線通信機において、前記マイク
ロコンピュータの制御による無線通信機の通常の動作を
行わせる通常機能処理手段と、操作キー入力部の操作に
よって無線通信機の通常の動作を停止して展示用の機能
動作を行わせる展示機能手段と、展示機能手段によっ
て、予め記憶されている機能動作の表示を順次行わせる
擬似動作表示手段と、前記展示機能手段が動作中に通常
機能処理手段の操作が行われると、機能を切替え、且
つ、一定時間通常機能処理手段の操作が行われないと元
の展示機能に戻す機能切替手段とを設け、前記操作キー
入力部の操作によって展示機能手段を作動させると、通
常機能動作の表示から切替えられて擬似動作表示手段に
よって予め記憶されている展示機能動作を順に表示部に
よって表示し、この機能動作中に通常機能の操作が行わ
れると、通常機能処理手段へ機能が切替えられ且つ、通
常機能の操作が一定時間以上行われなくなると、元の展
示機能の表示に切替わるように構成したものである。

（ホ）作用 この考案の作用を第１図を用いて説明する。

この考案によれば、周波数、チャンネル、送受信状態を
表示する表示部と、機能操作を行う操作キー入力部と、
前記表示部を操作キー入力部の操作によって制御するマ
イクロコンピュータと、送受信機とにより構成される無
線通信機において、マイクロコンピュータの制御による
無線通信機の通常の動作を行わせる通常機能処理手段
と、操作キー入力部の操作によって無線通信機の通常の
動作を停止して展示用の機能動作を行わせる展示機能手
段と、展示機能手段によって、予め記憶されている機能
動作の表示を順次行わせる擬似動作表示手段と、前記展
示機能手段が動作中に通常機能処理手段の操作が行われ
ると、機能を切替え、且つ、一定時間通常機能処理手段
の操作が行われないと元の展示機能に戻す機能切替手段
とを設け、前記操作キー入力部の操作によって展示機能
手段を作動させると、通常機能動作の表示から切替えら
れて擬似動作表示手段によって予め記憶されている展示
機能動作を順に表示部によって表示し、この機能動作中
に通常機能の操作が行われると、通常機能処理手段へ機
能が切替えられ且つ、通常機能の操作が一定時間以上行
われなくなると、元の展示機能の表示に切替わるように
構成したので、単なる展示用ディスプレイ機能のみでは
なく、本来の無線通信機としての機能動作を通常の操作
によって行わせることができ両機能を合わせ持たせるこ
とができるようになる。

（ヘ）実施例 この考案に係る展示用ディスプレイ機能付き無線通信機
の実施例を第１図乃至第３図に基づいて説明する。

第１図はこの考案の機能ブロック図、第２図はハードの
ブロック構成図、第３図はフローチャートである。

図において、１は無線通信機本来の機能操作を行うため
の操作キー入力部、２はこの無線通信機を制御するマイ
クロコンピュータ、３は送受信回路及びオーディオアン
プ、その他付属回路を含めた通信機本体部、４は操作キ
ー入力部１の操作によって設定された機能或は周波数等
の表示データをマイクロコンピュータより入力し表示素
子を駆動する表示駆動部、５は操作キー入力部１で設定
された送受信周波数データを表示する周波数表示部、６
は操作キー入力部１で設定された通信機本体部３の機
能、モード状態で表示する機能表示部である。

また、マイクロコンピュータ２はデータの演算処理を行
う中央処理装置と実行すべきプログラムを格納するROM
とデータを記憶するRAM及び入出力ポートから構成され
ていて、操作キー入力部１と通信機本体部３の一部とは
マイクロコンピュータ２の入力ポートに、また、表示駆
動部４及び通信機本体部３の一部はマイクロコンピュー
タ２の出力ポートに接続している。

そして、この考案の展示用ディスプレイ機能付き無線通
信機は操作キー入力部１の展示機能の操作を行うと、マ
イクロコンピュータ２のROMに記憶された展示用の擬似
動作のプログラムが動作して予めROM或はRAMに記憶され
ている表示データが表示駆動部４に出力し、周波数表示
部５及び機能表示部６を駆動して表示動作が行われる。

更に、上記状態が動作中に操作キー入力部１を操作して
無線通信機の通常機能の設定を行うことで、両表示部5,
6は通常の無線通信機の機能表示に切替り、所定時間以
上次の通常機能の操作が行われないと、両表示部5,6に
は元の展示用の擬似動作に戻ってプログラムによって規
定される表示データが表示されるようになっている。

次に、この展示用ディスプレイ機能付き無線通信機の動
作を第３図のフローチャートに基づき説明する。

この無線通信機が動作を開始すると無線通信機本来の通
常機能動作状態となり、操作キー入力部１のキー操作、
ツマミ操作によって周波数の変更、送受信の切替え、音
量の増減等が行われ、周波数表示部５、機能表示部６に
その設定内容が表示される（ステップS1）。

次に、操作キー入力部１の操作によって展示用表示の機
能に設定されて展示機能中になっているかどうかチェッ
クされる（ステップS2）。

ステップS2で展示機能中となっていれば所定時間以内に
操作キー入力部１のキー操作或はツマミ操作が行われな
い限り次のステップに移り、所定時間以内に操作キー或
はツマミ操作が行われると、通常機能動作状態に戻り操
作キー或はツマミによって設定された動作と表示が行わ
れる（ステップS3）。

ステップS3で所定時間以内に操作キー操作或はツマミ操
作が行われないときは、マイクロコンピュータ２内のプ
ログラム動作によって擬似動作の表示データが表示駆動
部４に送出されて、周波数表示部５及び機能表示部６に
は順に擬似動作の表示データが展示用として表示される
（ステップS4）。

展示用表示が行われている間に操作キー入力部１でキー
操作或はツマミ操作が行われると、展示用表示は中止し
キー操作或はツマミ操作で設定された通常機能での表示
に周波数表示部５、機能表示部６が切替えられ、キー操
作或はツマミ操作が行われないときは展示用表示は繰返
して続けられる（ステップS5）。

このようにこの考案の展示用表示機能付き無線通信機
は、周波数、チャンネル、送受信状態を表示する表示部
と、機能操作を行う操作キー入力部と、前記表示部を操
作キー入力部の操作によって制御するマイクロコンピュ
ータと、送受信機とにより構成される無線通信機におい
て、前記マイクロコンピュータの制御による無線通信機
の通常の動作を行わせる通常機能処理手段と、操作キー
入力部の操作によって無線通信機の通常の動作を停止し
て展示用の機能動作を行わせる展示機能手段と、展示機
能手段によって、予め記憶されている機能動作の表示を
順次行わせる擬似動作表示手段と、前記展示機能手段が
動作中に通常機能処理手段の操作が行われると、機能を
切替え、且つ、一定時間通常機能処理手段の操作が行わ
れないと元の展示機能に戻す機能切替手段とを設け、前
記操作キー入力部の操作によって展示機能手段を作動さ
せると、通常機能動作の表示から切替えられて擬似動作
表示手段によって予め記憶されている展示機能動作を順
に表示部によって表示し、この機能動作中に通常機能の
操作が行われると、通常機能処理手段へ機能が切替えら
れ且つ、通常機能の操作が一定時間以上行われなくなる
と、元の展示機能の表示に切替わるように構成したもの
である。

（ト）考案の効果 この考案に係る展示用ディスプレイ機能付き無線通信機
によれば、通常の無線通信機の機能を制御するマイクロ
コンピュータ内に展示用表示機能のプログラムデータを
持たせ、通常の無線通信機の操作入力を行うと展示用表
示から通常機能の表示に切替わり、更に、所定時間内に
キー操作或はツマミ操作が行われなければ元の展示用機
能のプログラムデータが表示されるように構成したの
で、店頭での展示時、客が実際に操作キー入力を操作す
ると本来の無線通信機としての機能を試すことができる
と共に、客が去って操作キー入力操作がなくなると自動
的に展示用表示が行われるので手間が掛らず展示効果が
高められる。

また、通常の無線通信機を改造したり、専用の展示用装
置を作る必要もなくなるので展示準備等の省力化も図れ
る効果がある。

しかも、構造が簡単であって、また、安価に構成するこ
とができるため実施も容易であるなどの優れた特長を有
している。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図はこの考案に係る展示用ディスプレイ
機能付き無線通信機の実施例を示し、第１図は機能ブロ
ック図、第２図はハードのブロック構成図、第３図はフ
ローチャートである。 第４図は従来例のブロック構成図である。 主な符号の説明 1:操作キー入力部 2:マイクロコンピュータ 3:通信機本体部 4:表示駆動部 5:周波数表示部 6:機能表示部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】周波数、チャンネル、送受信状態を表示す
   る表示部と、機能操作を行う操作キー入力部と、前記表
   示部を操作キー入力部の操作によって制御するマイクロ
   コンピュータと、送受信機とにより構成される無線通信
   機において、 前記マイクロコンピュータの制御による無線通信機の通
   常の動作を行わせる通常機能処理手段と、操作キー入力
   部の操作によって無線通信機の通常の動作を停止して展
   示用の機能動作を行わせる展示機能手段と、展示機能手
   段によって、予め記憶されている機能動作の表示を順次
   行わせる擬似動作表示手段と、前記展示機能手段が動作
   中に通常機能処理手段の操作が行われると、機能を切替
   え、且つ、一定時間通常機能処理手段の操作が行われな
   いと元の展示機能に戻す機能切替手段とを設け、前記操
   作キー入力部の操作によって展示機能手段を作動させる
   と、通常機能動作の表示から切替えられて擬似動作表示
   手段によって予め記憶されている展示機能動作を順に表
   示部によって表示し、この機能動作中に通常機能の操作
   が行われると、通常機能処理手段へ機能が切替えられ且
   つ、通常機能の操作が一定時間以上行われなくなると、
   元の展示機能の表示に切替わるように構成したことを特
   徴とする展示用ディスプレイ機能付き無線通信機。