JPH0737299Y2 - コイル部品 - Google Patents

コイル部品

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JPH0737299Y2
JPH0737299Y2 JP1988010350U JP1035088U JPH0737299Y2 JP H0737299 Y2 JPH0737299 Y2 JP H0737299Y2 JP 1988010350 U JP1988010350 U JP 1988010350U JP 1035088 U JP1035088 U JP 1035088U JP H0737299 Y2 JPH0737299 Y2 JP H0737299Y2
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JP
Japan
Prior art keywords
bobbin
coil component
cores
core
adhesive
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1988010350U
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English (en)
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JPH01115222U (ja
Inventor
慎一 倉野
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、例えば電源ラインのノイズフィルタとして
用いられるコモンモードチョークコイルやトランス等の
コイル部品に関する。
〔従来の技術〕
第2図は、従来のコイル部品の一例を示す正面図であ
る。
このコイル部品2は、前述したコモンモードチョークコ
イルの場合の例であり、4本の(2本のみ図に表れてい
る)ピン端子12が下方に向けて突設された絶縁物製のボ
ビン4の二つの巻溝に二つの巻線6a、6bを互いに逆向き
に巻き、両巻線6a、6bの両端部をピン端子12にそれぞれ
半田付け等によって接続している。
そして当該ボビン4に両側から二つのコ字形のコア(例
えばフェライトコア)8a、8bの一片をそれぞれ挿入して
両コア8a、8bを互いに突き合わせ、ボビン4の軸方向に
対して直角に両コア8a、8bの突き合わせ面が位置するよ
うにし、かつ両コア8a、8bをコ字形の押え金具10で両側
から押さえている。9はコア8a、8bの突き合わせ部であ
る。
そしてピン端子12を除く全体をワニス漬けすることによ
って表面をワニス(図面省略)で覆い、それによって各
パーツ間の固定を行っている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところが、上記コイル部品2は表面をワニスで覆ってい
るため、ワニスの厚みによる浮遊容量が大きく、これが
当該コイル部品2のインダクタンス特性等を低下させる
原因になっている。
また、ワニスの硬化までに約4時間程度要するため、当
該コイル部品2の組立に多くの時間がかかるという問題
もある。
そこでこの考案は、これらの点を改善したコイル部品を
提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案のコイル部品は、前述したようなボビンの片側
とコア間および二つのコアのボビン外の突き合わせ部を
接着剤でそれぞれ接着固定すると共に、当該ボビンの接
着固定していない側の外側面とそれに対向するコアの内
側面との間に隙間を設けていることを特徴とする。
〔実施例〕
第1図はこの考案の一実施例に係るコイル部品を示すも
のであり、(A)は正面図、(B)は平面図である。第
2図の例と同一または相当する部分には同一符号を付
し、以下においてはそれとの相違点を主に説明する。
このコイル部品20も、従来例の場合と同様にコモンモー
ドチョークコイルであるが、この実施例においては、従
来のようにピン端子12を除く全体をワニス漬けする代わ
りに、ボビン4の片側(図中左側)とコア8a間および二
つのコア8a、8bのボビン外の突き合わせ部9を接着剤14
でそれぞれ接着固定しており、それによって各パーツ間
を固定して位置ずれ等を防止している。その場合、図示
例のように接着剤14を押え金具10にもかかるようにすれ
ば押え金具10の接着固定も併せて行うことができるので
都合が良いが、必ずしもそのようにしなくても良い。
上記のようにした結果、浮遊容量が従来のワニスで覆っ
たコイル部品2に比べて約2割程度減り、そのぶん当該
コイル部品20のインダクタンス特性等が向上した。
また、従来のコイル部品2ではワニスの硬化に約4時間
程度もかかっていたが、このコイル部品20では接着剤14
はスポット付けであるため短時間で硬化させることがで
き、その結果組立時間も大幅に短縮することができた。
特に、接着剤14には例えば紫外線硬化型接着剤のような
短時間硬化型接着剤を用いるのが好ましく、そのように
すれば、接着剤14を非常に短時間に、例えば紫外線硬化
型接着剤の例で言えば秒単位で硬化させることができる
ので、組立時間のより一層の短縮を図ることができる。
しかもこのコイル部品20においては、ボビン4の接着剤
14によって接着固定していない側(図中右側)の外側面
とそれに対向するコア8bの内側面との間に隙間Gを積極
的に設けている。ちなみに、接着剤14を付与した側のボ
ビン4とコア8a間の隙間の有無はここでは問わない。
これは、ボビン4の熱膨張係数が通常はコア8a、8bのそ
れに比べて4〜5倍大きいため、仮に上記隙間Gがなく
ボビン4とコア8bとが密着していれば、当該コイル部品
20のヒートサイクル(例えば−25℃〜+85℃)試験や紫
外線照射による接着剤14の硬化時の温度上昇によって、
ボビン4がコア8a、8b同士を押し広げる作用をし、それ
によってコア8a、8bの突き合わせ部9に隙間が発生して
インダクタンス低下等の不具合を発生させるようになる
が、この例のように接着固定していない側に隙間Gを積
極的に設ければ、そこでボビン4の熱膨張を逃がすこと
ができるので、そのような不具合を無くすることができ
るからである。
尚、以上ではいずれもコモンモードチョークコイルを例
に説明したが、この考案のコイル部品はそれ以外のも
の、例えば上記のようなボビンに一つの巻線を施したチ
ョークコイル、あるいは上記のようなボビンに一次巻線
および二次巻線等を施したトランス等であっても良い。
〔考案の効果〕
以上のようにこの考案によれば、従来のようにワニス漬
けする代わりに接着剤を用いて各パーツ間を固定してい
るので、ワニスに起因していた浮遊容量が減少し、それ
によってインダクタンス特性等が改善される。しかも接
着剤はワニスに比べて短時間で硬化させることができる
ので、組立時間を短縮することもできる。また、ボビン
の接着固定していない側とコア間に隙間を積極的に設け
ていてそこでボビンの熱膨張を逃がすことができるの
で、コアの突き合わせ部に隙間が発生してインダクタン
ス特性等が低下するのを防止することもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例に係るコイル部品を示すも
のであり、(A)は正面図、(B)は平面図である。第
2図は、従来のコイル部品の一例を示す正面図である。 4……ボビン、6a、6b……巻線、8a、8b……コア、9…
…突き合わせ部、14……接着剤、20……実施例に係るコ
イル部品、G……隙間。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】巻線を施したボビンに両側から二つのコ字
    形のコアの一片をそれぞれ挿入して両コアを互いに突き
    合わせ、ボビンの軸方向に対して直角にコアの突き合わ
    せ面が位置した構造のコイル部品において、前記ボビン
    の片側とコア間および二つのコアのボビン外の突き合わ
    せ部を接着剤でそれぞれ接着固定すると共に、当該ボビ
    ンの接着固定していない側の外側面とそれに対向するコ
    アの内側面との間に隙間を設けていることを特徴とする
    コイル部品。
JP1988010350U 1988-01-28 1988-01-28 コイル部品 Expired - Lifetime JPH0737299Y2 (ja)

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JP1988010350U JPH0737299Y2 (ja) 1988-01-28 1988-01-28 コイル部品

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JP1988010350U JPH0737299Y2 (ja) 1988-01-28 1988-01-28 コイル部品

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Publication Number Publication Date
JPH01115222U JPH01115222U (ja) 1989-08-03
JPH0737299Y2 true JPH0737299Y2 (ja) 1995-08-23

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5880818A (ja) * 1981-11-10 1983-05-16 Nippon Ferrite Ltd チヨ−クコイル

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Publication number Publication date
JPH01115222U (ja) 1989-08-03

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