JPH0737178B2 - 透明記録用原図の作成方法 - Google Patents

透明記録用原図の作成方法

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JPH0737178B2
JPH0737178B2 JP30384486A JP30384486A JPH0737178B2 JP H0737178 B2 JPH0737178 B2 JP H0737178B2 JP 30384486 A JP30384486 A JP 30384486A JP 30384486 A JP30384486 A JP 30384486A JP H0737178 B2 JPH0737178 B2 JP H0737178B2
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英彦 牧
章 羽田
茂 横沢
邦彦 富田
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ダイニツク株式会社
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/10Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein by using carbon paper or the like

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、インパクト方式によるプリンターを用いて第
2原図、オーバーヘッドプロジエクター用原図等の透明
記録原図を作成する方法に関するものである。
(従来の技術) 透明記録原図の作成方法としては従来透明な紙或いは
フィルムに手書きにて書き込む。カラーフィルム等を
使った透明粘着テープを貼りつける。電子コピー方式
による複写。閃光(フラッシュ)方式やサーマルヘッ
ド方式による熱転写(例えば特開昭58−148793号、特開
昭51−56234号に記載されるような方法)インクジェ
ット方式によるプリント(例えば特開昭57−14091号)
カーボンリボン等を使ったインパクト方式による転写
印字(例えば特開昭58−112735号)銀塩写真やジアゾ
発色方式による等いろいろな方式がとられている。
(発明が解決しようとする問題点) オーバーヘッドプロジェクター用等の透明原図は、その
用途から多数の色を用いた色分けの必要性が急速に高ま
っている。しかし、手書きによる方法や、カラーフィル
ム等の透明粘着テープを透明フィルム基材に貼り付ける
方法等は、非常に手間がかかるうえ、精密な図面等を作
成するには熟練と高度な技術を必要とする。電子コピー
方式は、単色の場合には非常に手軽で簡単に透明原図を
得られるが、フィルム上に載るトナーが不透明な為に汚
い感じがするうえに、多色の原図を得る為には普及度の
低いカラーコピー機を使用しなければならないだけでな
く、原稿自体を予め着色しておく必要もある。熱転写方
式や銀塩写真は、ランニングコストが高いという欠点が
ある。又インパクト方式を用いたプリンターでは不乾性
油や不揮発性油を用いたインクを使用している為に、オ
ーバーヘッドプロジェクター用原図等の透明原図を作成
するときに一般的に用いられているポリエステルフィル
ムや延伸ポリプロピレンフィルム、アセテートフィルム
等に印字した場合には、紙の上に印字する場合と違って
フィルム表面にインク吸収性が無い為に、インクが落ち
て消えてしまい、全く実用にはならなかった。
しかしながら、インパクト方式による印字の場合、同一
リボンによる多数回印字が可能であり、ランニングコス
トが非常に安価であるという経済的メリットが大きい。
本発明はインパクト方式によるプリンターを用いて透明
基材上に印字された画像が素早く定着し、指等で擦って
もインク落ちがせず、鮮明で高濃度な画像を持った原図
を作成する方法を提供するものである。
(問題点を解決するための手段及び作用) 少なくとも1種以上の、20℃における蒸気圧が1mmHg以
下の高沸点液体成分、その他着色剤等を含むインクを付
着させてなるインクリボンを用いて、インパクト方式プ
リンターにより、文字画像を印字する記録方法におい
て、上記インク中の高沸点液体成分との濡れ接触角が45
゜以下であり、かつ該高沸点液体成分に溶解ないし膨潤
する表面を持つ透明基材を用いることを特徴とする透明
記録原図の作成方法。
本発明の原理は、従来インクリボンに用いられている不
乾性インク中の油成分として、印字される透明基材の表
面との濡れ接触角が付着1分後で45゜以下の高沸点液体
混合物を用いることによって、印字されたインクが透明
基材表面に薄く拡がって付着し、鮮明で高濃度な画像を
与える。濡れ接触角が45゜以上の場合、得られた透明記
録原図をオーバーヘッドプロジェクターを用いて、スク
リーン上に投影した時、赤、青、黄色といったカラー画
像は、彩度の落ちた、黒っぽい色になる。これは、イン
クが透明基材表面に盛り上がって付着し、部分的にイン
ク層が厚くなるために、透過光としての発色が悪く、更
に、盛り上がりによって形成された表面の凸凹によっ
て、透過光の光散乱が生じるからである。次いて、薄く
拡がったインク中に含有されている高沸点液体が、基材
表面を、溶解するか、若しくは少なくとも膨潤すること
により、透明基材の表面に、高沸点液体が吸収或いは浸
透して、印字されたインク層の固型分比が増大して乾燥
状態になり、その結果、指や布等で擦ってもインク落ち
のしない印字が可能になるのである。従って本発明の方
法においては、従来のインク組成中の油成分を、不乾性
油や、鉱油に替えて、印字される透明基材表面との濡れ
接触角が、45゜以下でかつ、透明基材表面を溶解若しく
は少なくとも膨潤する、1成分以上からなる高沸点液体
混合物を一組成分として含有するインクを付着せしめた
リボンを用いることが重要であり、ここで用いるインク
組成としては、高沸点液体混合物と着色剤の他に、必要
に応じて添加剤等、従来通常のインクに使用しているも
のを、そのまま添加使用することも出来るものである。
更に本発明に於て使用するインク組成に関して詳述する
と、高沸点液体としては、20℃に於ける蒸気圧が1mmHg
以下の高沸点液体であり、より好ましくは20℃に於ける
蒸気圧が0.1mmHg以下の遅乾性液体を用いることが非常
に良い結果をもたらす。乾燥性の早い液体を用いた場合
にはインクリボン上に付着されたインク中の溶剤成分が
インクリボン上で蒸気気化してインクの粘度が上昇した
り、更にはインクリボンが乾燥固化して印字できなくな
る。従って本発明に用いる高沸点液体は、常温で気化性
の非常に低い液体を使用しなければならない。この条件
を満たして実用的なインクリボンを得るべく種々実験し
た結果、20℃に於ける蒸気圧が1mmHg以下の高沸点液
体、より好ましくは20℃に於ける蒸気圧が0.1mmHg以下
の遅乾性液体を使用することによって、この問題点を解
消するに至ったものである。更には、使用する高沸点液
体は、必ずしも一成分からなる必要はなく、二成分以上
を混合した高沸点液体混合物として使用しても良いが、
高沸点液体混合物として物性が、被記録材として提供さ
れる透明記録用基材の表面との濡れ接触角が45゜以下で
かつ、基材表面を溶解乃至は少なくとも膨潤させるもの
でなければならず、溶剤としての溶解力の高いものが望
ましい。このような高沸点液体としては、具体的には、
トリエチルベンゼン、ジテルペン、芳香族石油ナフサ
(高溶解性ナフサ)等の芳香族系炭化水素、n−オクチ
ルアルコール、n−デシルアルコール、ポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレング
リコールとポリプロピレングリコールの共重合体等のア
ルコール類、エチレングリコールモノフエニルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノフエニルエーテル、ジエ
チレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコ
ールモノエチルヘキシルエーテル等のエーテル類、酢酸
ジエチレングリコールモノエチルエーテル、酢酸ジエチ
レングリコールモノブチルエーテル等のエステル系溶
剤、ポリエチレングリコールアルキルフェニルエーテ
ル、ポリエチレングリコールアルキルエーテル、ポリエ
チレングリコール脂肪酸エステル、N−ポリエチレング
リコールアルキルアミン等のノニオン型界面活性剤等が
あげられる。これらの高沸点液体の中から、少なくとも
一成分以上を、被記録材である透明基材表面の物性に応
じて適宜選択組み合わせて混合物として使用すれば良
い。
インクの調整に際しては、高沸点液体混合物、着色剤の
他に、一般にインク、ラッカー、油性塗料等に用いられ
ている天然樹脂や合成樹脂であって、前記、高沸点液体
混合物に可溶性のものを、インクの定着速度を早める目
的や、インク粘性の改良の目的で添加することもある。
着色剤は、一般に使用されている殆んどの染料、顔料等
が使用できるが、透明性の高いものを使用することが好
ましい。
その他染料や顔料の分散性を上げる為の分散剤や可塑
剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等の添加あるいは、イン
クリボン上でのインク乾燥の遅延の障害にならない程度
に、沸点或いは中沸点溶剤を加えることも可能である。
本発明に使用する透明基材は、透明紙や透明フィルム等
の透明度の高いシートを用いるが、少なくともその片面
が本発明に使用する高沸点液体混合物に溶解若しくは膨
潤する表面層であることが必要である。基材として使用
する透明度の高いシートそのものの材質が本発明に使用
する高沸点液体混合物に溶解若しくは膨潤する素材であ
れば、特に新たに表面層を設ける必要は無いが、基材と
して使用する透明度の高いシートそのものの材質が本発
明に使用する高沸点液体混合物に溶解若しくは膨潤する
素材で無い場合には、少なくとも片面(勿論両面であっ
ても可)の表面に本発明に使用する高沸点液体混合物に
溶解若しくは膨潤する層をコーティング、ラミネート等
の適当な手段によって設けることが必要である。
このような表面層は、インクに用いる高沸点液体混合物
に溶解若しくは膨潤する天然樹脂や合成樹脂を主体とす
る組成物の基材への塗布によって形成する。又必要なら
ば基材シートへの接着性の改良や表面層の耐摩耗性や耐
傷性改良の為に他の樹脂を加えたり、透明性を減少させ
ない程度の無機及び/又は有機の微粉末を加えて、イン
クの浸透性を上げることもできるし、必要に応じて可塑
剤、着色剤、酸化防止剤等を加えても良い。さらに透明
記録原図を構成する透明基材が複層である場合には、表
面層と透明基材との接着性を改良する為に層間にアンカ
ー層を設けても良い。
本発明に用いる高沸点液体混合物に溶解若しくは膨潤す
る樹脂としては、例えば酢酸セルロース、酢酸酪酸セル
ロース、ニトロセルロース、エチルセルロース等のセル
ロース系樹脂や、ポリビニルブチラール、ポリスチレ
ン、ポリビニルアルコール、水溶性アクリルポリマー、
ポリアクリルアミド、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合樹脂等の比較的耐溶剤性に乏しいものが
挙げられる。
本発明に使用する透明基材は、透明紙、ポリエステルフ
ィルム、ポリプロピレンフィルム、塩化ビニル樹脂フィ
ルム、アセテートフィルム等の透明性の高いシートが適
している。
(実施例) 以下に本発明の実施例を示す。
インクリボン用インク組成物として、 赤色顔料 25部 ポリエチレングリコール(平均分子量300) 40部 ポリプロピレングリコールポリエチレングリコールエー
テル(エパン450、第一工業製薬(株)製) 35部 を混合し、三本ロールミルを用いて分散させた赤色イン
クを用いて、インク付着量15g/m2としたインクリボンを
作成した。
水溶性アクリルアミド樹脂 5 部 水性アクリル樹脂(固型分25%) 60 部 シリカ微粉末(サイロイド620、富士デヴィソン(株)
製) 0.2部 水 35 部 からなる水系塗料を調整し、ワイヤーバーを用いて、厚
さ100μの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィル
ムの片面に塗布、乾燥することにより、塗膜厚さ3μの
透明シート材を作成した。
このシート上に、先に調整済みのインクリボンを用いて
ワイヤードットプリンターにて印字したところ、印字後
約5秒で完全に定着し、指などで擦ってもインク落ちの
無い印字を有する透明記録原図を得た。本透明記録原図
をオーバーヘッドプロジェクターにかけて投影したとこ
ろ、鮮明で高濃度の赤色画像の投影像がえられた。
又、このインクリボン用インク組成物中の高沸点液体混
合物である、ポリエチレングリコールとポリプロピレン
グリコールポリエチレングリコールエーテルの重量比4
0:35の混合物を、このシートに適下して、1分後の濡れ
接触角を測定したところ38゜であった。接触角測定はエ
ルマ光学(株)製のエルマゴニオメータ式接触角測定器
G−I型を用いて行った。
(比較例1) インクリボン用インク組成物として、実施例中のポリプ
ロピレングリコールポリエチレングリコールエーテル35
部を除いて、ポリエチレングリコール75部とする以外
は、実施例と同じ方法で、インクリボン及び透明シート
材を作成、印字したところ、実施例と同様に、定着はし
たが、オーバーヘッドプロジェクターにかけて投影した
投影像は、黒く濁った赤色をしており、鮮明さに欠けて
いた。
ポリエチレングリコールと透明シート材との濡れ接触角
を実施例と同じ方法で測定したところ、60゜であった。
(比較例2) 未処理の100μの二軸延伸ポリエステルフィルムに、実
施例に用いたインクリボンを用いて同様の印字を施した
場合には1日後、でも指等で印字面を擦ったときに簡単
にインクが落ちてしまい、全く実用にはならなかった。
(発明の効果) 本発明による透明記録原図の作成方法は、従来から使用
されているタイプライター、電子計算機用プリンター等
のインパクト方式による印字方法にそのまま適用できる
ものであり、実施例に示した如く、透明なシート材にあ
たかも紙に印字するのと同様に鮮明で高濃度の印字をす
ることを可能にしたものである。
又本発明になるインクリボンを複色リボンとして多色用
の印字機を使用すれば、多色のカラー透明記録原図をも
簡単に得ることを可能としたものである。
本発明によるインクリボンがそのまま普通の紙に対して
使用出来ることは、もちろんである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少くとも1種類以上の、20℃における蒸気
    圧が1mmHg以下の高沸点液体成分、その他着色剤等を含
    むインクを付着させてなるインクリボンを用いて、イン
    パクト方式プリンターにより、文字画像を印字する記録
    方法において、上記インク中の高沸点液体成分との濡れ
    接触角が45゜以下であり、かつ該高沸点液体成分に溶解
    ないし膨潤する表面を持つ透明基材を用いることを特徴
    とする透明記録原図の作成方法。
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