JPH073699A - 水崩壊性剥離ライナー - Google Patents

水崩壊性剥離ライナー

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JPH073699A
JPH073699A JP5008990A JP899093A JPH073699A JP H073699 A JPH073699 A JP H073699A JP 5008990 A JP5008990 A JP 5008990A JP 899093 A JP899093 A JP 899093A JP H073699 A JPH073699 A JP H073699A
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正弘 重光
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文雄 立島
Shiro Kojima
四郎 小島
Makoto Ariyoshi
信 有吉
Mitsuru Endo
満 遠藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、水崩壊性剥離ライナーに関し、更に
詳しくは、廃棄処理の容易な剥離用の素材として使用で
きるライナーに関する。 【構成】ポリエチレンオキシドを含む溶液を塗布、乾燥
したパルプ、レーヨンまたはそれらの混合物の水崩壊性
紙の塗布面に、剥離用シリコーン層を形成してなること
水崩壊性剥離ライナーである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水崩壊性剥離ライナー
に関し、更に詳しくは、現在、クラフト紙、グラシン
紙、パーチメント紙など耐水性の大きい紙にポリエチレ
ン・ラミネートを行い、シリコーン・ポリマーを塗布
し、加熱、重合、硬化によって調製されている廃棄処理
の困難な既存の剥離ライナーの代りに、廃棄処理の容易
な剥離用の素材として使用できる。水崩壊性の剥離ライ
ナーは、主成分が微生物分解性であるので、土中に埋没
処理することにより分解し、環境に対して問題を生ずる
ことがない。従って本発明による水崩壊性剥離ライナー
は、生理帯用粘着剤の剥離ライナーとして使用可能で、
装着時に不用となったライナーをトイレット中に投入す
ることにより水中で崩壊して放流可能となる。また紙お
むつの使用にあたっては、本来は、大便をトイレット中
に処理して一般のゴミと共に廃棄することになっている
が、実際は大便を含んだ状態のものを一般のゴミと捨て
られているのが現状であり、大きな社会的問題となって
いる。この紙おむつの使用に際して、本発明の水崩壊性
剥離ライナーを紙おむつの身体に接触する面に重ねて使
用するときは、小便は既存の紙おむつに吸収されて、ラ
イナーは常に乾燥した状態にあり、大便はこのライナー
で包んでトイレットに投入することにより水中に崩壊し
て放流可能となる。年間消費量は生理帯で約100億
枚、紙おむつで約60億枚消費されていることからみる
と非常に大きな市場であることが明らかである。
【0002】
【従来の技術】一般に、剥離ライナーとしては、不活性
な表面を形成するシリコーン・ポリマーを塗布、加熱、
重合、硬化した紙が使用されている。既存の剥離ライナ
ーそのものは、使用後、廃棄するのみであるが、前記し
たような処理のため、廃棄後も微生物により生分解され
ることがなく、年間1,700,000km2 の値が示
す大量消費の商品の一つとして、その廃棄物としての処
理方法が社会問題となっている。剥離ライナーは基材に
よってポリエチレン・ラミネートしたクラフト紙、グラ
シン紙、パーチメント紙などがあげられるが、いずれも
耐水性の大きい紙を使用しているので、古紙の回収プロ
セス、土中への埋没処理に適さず、焼却処理以外に適切
な方法はない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記したように、従来
の剥離性ライナーは耐水性の大きい、硬質の紙にシリコ
ーン・ポリマーを塗布、加熱、重合、硬化させて非常に
不活性な紙質のシリコーン塗布紙が中心となっているの
で、環境上に悪影響を与えない適切な処理方法が見出さ
れていない。つまり、前記したような大量の使用済の剥
離性ライナーを焼却するか、分解しないゴミとして埋め
る方法しか存在しない。従って本発明は、前記した既存
の廃棄処理困難な剥離性ライナーとは全く逆の、水崩壊
性微生物分解性の素材にシリコーン・ポリマーの薄膜を
形成し、使用後は、古紙回収のプロセスを経て、パルプ
を回収するか、土中に埋めて微生物による生分解を行う
かの廃棄処理方法の可能な水崩壊性剥離ライナーを提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に従えば、ポリエ
チレンオキシドの稀薄溶液を、水崩壊紙上に塗布、乾燥
し、その上に剥離性シリコーン・ポリマー薄膜を設けて
なる水崩壊性剥離ライナーが提供される。本発明では、
例えば平均分子量10万〜500万のポリエチレンオキ
シドを含む溶液、通常1〜15重量%、好ましくは1〜
10重量%のポリエチレンオキシドを含む溶液を水崩壊
性紙に塗布、乾燥し、その表面に、従来より知られてい
る、剥離用シリコーン用薄膜を形成できる反応性ジメチ
ルシロキサン1〜6重量%溶液を塗布して温度100〜
120℃で加熱、重合、硬化させることによって、水崩
壊性剥離ライナーを得ることができる。
【0005】水崩壊性紙としては従来より知られている
紙が使用できるが、通常ポリビニルアルコール、カルボ
キシルメチルセルロース等の水溶性樹脂を5〜15重量
%程度混入した紙が使用できる。通常、パルプ、レーヨ
ンなどの繊維をシートにするときに、予じめ水溶性樹脂
を内添しておくことにより水崩壊性紙とすることができ
る。
【0006】ポリエチレンオキシドは、エチレンオキシ
ドが開環して多数線状につながり、規則正しいらせん構
造を持った、白色の水溶性熱可塑性樹脂で、平均分子量
10万〜500万のものが使用される。ポリエチレンオ
キシドは、水だけでなく、アセトニトリル、塩化エチレ
ン、クロロホルム、トリクロルエチレン、塩化メチレン
等に可溶であり、芳香族系溶剤、脂肪族1価アルコー
ル、1,4−ジオキサン等には、一般に室温では難溶性
であるが、少し温めることにより溶解する。
【0007】本発明においては、例えばアルコール−水
混合溶液に溶解したポリエチレンオキシド溶液をパル
プ、レーヨンまたはこれらの混合素材からなる水崩壊性
紙に塗布、乾燥し、その上に剥離性シリコーン・ポリマ
ー溶液を塗布して、乾燥後、温度100〜120℃で約
10秒間、加熱、硬化させるときは、前記水崩壊性紙の
表面に剥離性シリコーン・ポリマーの薄膜が生成した剥
離性ライナーが得られる。
【0008】ここに得られた水崩壊性剥離ライナーは、
アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、ホットメルト系粘着
剤に対して、すぐれた剥離性をなし、特に生理帯に使用
するときは、その使用時に、不用となった前記ライナー
をトイレットに投入、崩壊、放流することができる。ま
た、紙おむつの身体に接触する内面に重ねて使用すると
きは、小便は容易に紙おむつに浸透吸収されて、崩壊し
ないで湿った感覚はない。また大便は、前記ライナーで
包み、トイレットに投入、崩壊、放流が可能である。
【0009】このように、本発明の水崩壊性剥離ライナ
ーは、単に各種粘着剤の剥離ライナーとして使用可能で
あるばかりでなく、紙おむつにおける、使用時は水に崩
壊しない剥離ライナーとしての機能を有し、使用後は大
便を包んでトイレットに投入、崩壊、放流を可能とする
新しい機能を有する素材であり、これらの廃棄物処理に
関する社会的問題を解決するものである。
【0010】本発明で得られる剥離ライナー表面のシリ
コーン・ポリマー薄膜の厚さは1〜5ミクロンで、剥離
ライナーを水中に浸漬するときは容易に崩壊してスラリ
ー状のパルプ分散液となり、主要成分は微生物によって
生分解される。
【0011】
【実施例】次に実施例で本発明を具体的に説明するが、
本発明をこれらの実施例に限定するものでないことはい
うまでもない。例中「%」とは重量%を示す。 実施例1 平均分子量約20万のポリエチレンオキシド5%エタノ
ール/水(1:1)溶液を、パルプ95%、ポリビニル
アルコール5%からなる水崩壊性紙に塗装、乾燥する。
ここに得られた水崩壊性紙に、反応性ポリシロキサン系
剥離シリコーン5%トルエン溶液を塗布、乾燥した後、
温度110〜120℃で約10秒間加熱、硬化させる
と、厚さ約2ミクロンのシリコーン・ポリマーの薄膜を
有する水崩壊性剥離ライナーが得られる。ここに得られ
たライナーは、アクリル系、ゴム系、ホットメルト系粘
着剤に対して良好な剥離性を有し、更に水中に投入した
場合には、容易に溶解してその形状を消失する。更にこ
のものの主成分は微生物によって生分解される。 実施例2 実施例1で得られた水崩壊性剥離ライナーを、ホットメ
ルト粘着剤を使用した生理帯に使用した。このときの剥
離性の経時変化、接着性保持率の経時変化は次の通りで
あった。なお、剥離性は剥離速度0.3または60M
(メーター)で行った結果を示す。
【0012】 1日 28日 剥離性g/5cm 0.3M(メーター)/分 20 22 60M/分 22 26 接着性保持率% 94 92 前記測定結果は、従来使用されてきた剥離紙と殆ど同じ
値を示し、トイレットに投入するときは容易に水中で崩
壊し放流することができた。 実施例3 実施例1でパルプの代わりにレーヨンを使用した水崩壊
性剥離性ライナーを、紙おむつの身体に接する内面に重
ねて使用するときは、小便は容易に紙おむつに浸透して
殆ど乾燥した状態を示した。また大便のときは包んでト
イレットに投入して崩壊、放流することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 7/02 JKV D21H 19/32 19/16 7199−3B D21H 1/34 C (72)発明者 小島 四郎 東京都中央区京橋二丁目3番13号東洋イン キ製 造株式会社内 (72)発明者 有吉 信 東京都中央区京橋二丁目3番13号東洋イン キ製 造株式会社内 (72)発明者 遠藤 満 神奈川県川崎市中原区小田中六丁目5番19 号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエチレンオキシドを含む溶液を塗
    布、乾燥したパルプ、レーヨンまたはそれらの混合物の
    水崩壊性紙の塗布面に、剥離用シリコーン層を形成して
    なることを特徴とする水崩壊性剥離ライナー。
  2. 【請求項2】 ポリエチレンオキシドを1〜15重量%
    含む溶液を用いる請求項1記載の水崩壊性剥離ライナ
    ー。
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