JPS599615Y2 - 生理処理ナプキン個別包装体 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は両面粘着テープ付き生理処理ナプキンに関する
ものであって、特にその個別包装用フイルムを両面粘着
テープの保護材としても利用しようとするものである。

従来より月経血液の吸収部材として生理処理ナプキンが
使用されているが、近年あらかじめ両面粘着テープが貼
付されている生理処理ナプキンが多く使われるようにな
ってきている。

これは生理処理ナプキンと下着とを固定しておき、使用
中のずれ等を防止しようとするものである。

しかし使用の際に不要となる両面粘着テープの保護材で
ある剥離紙を剥がす必要があるため面倒であり、しかも
剥がして用済みとなった剥離紙を不用意に便器に流すと
便器がつまるといった問題が解決されていないのが現状
である。

本考案はこのような従来技術の情況に鑑み検討した結果
、本考案を完或するに至ったものである。

すなわち本考案は、表面の一部に粘着層を有する生理処
理ナプキンを少なくとも一部がポリオレフイン系フイル
ムである包装材によって、該粘着層がポリオレフイン系
フイルムに当接するよう包装してなる生理処理ナプキン
個別包装体を提供するものである。

前記個別包装材料として用いるポリオレフイン系フイル
ムとはポリエチレン，ポリプロピレン，ポノブタジエン
等のフイルム形戒能を有するオレフイン系高分子類およ
び一部酢酸ビニル等他の或分を共重合したものや、又は
可塑剤、軟化剤、老化防止剤など添加剤を加えた誘導体
を指称するものである。

このポリオレフイン系フイルムは、その経済性や加工性
等の面から一般に包装材料としてよく用いられるもので
あり、しかも、一般に粘着剤との接着性は低い水準にあ
るため、粘着剤層の保護材としても利用できるものであ
る。

また、一般には上記ポリオレフインフイルム単独で包装
すればよいが、必要があれば、粘着層と当接しない部分
は他の適宜の包装材を用いても差し支えない。

本考案において粘着層を形戒するための粘着剤としては
、例えば天然ゴム、ブタジエン・スチレン共重合体、ブ
タジエン・アクリロニトリル共重合体、ブチルゴム、ポ
リイソブチレン、アクリル酸エステル共重合体の単独も
しくは２種以」二を組合せたものとそれにテルペン樹脂
、石油樹脂などの粘着付与剤、その他必要に応じて安定
剤、老化防止剤などの添加剤を配合したものを粘着剤と
して用い、必要ならばそれを水溶性又は水膨潤性、氷解
性としておくこともできる。

又、これらの粘着剤によつて粘着層を形戒するには、塗
工方式でもよいが両面粘着テープを用いることが好まし
く、このテープの芯材として紙類、不織布、織布、合或
フイルムなどを入れた通常の両面粘着テープ若しくは芯
材を用いないで粘着剤層単独から或り立っていてもよい
。

また生理処理ナプキンとは月経血液吸収部材としての通
常のもので、不織布、吸収綿、脱脂綿、合或高分子フイ
ルムおよび合或高分子フイルムをラミネートした不織布
などで構或されている。

又、血液の吸収量を増すための水溶性、水膨潤性高分子
を用いたり、脱臭剤や香料を配合してもよい。

以下図面をもって本考案の実例を具体的に説明する。

第１図、第２図および第３図は本考案の実例を示す断面
図であって、１は生理処理ナプキン、２は粘着層、３は
ナプキンの個別包装材料および粘着層表面の保護材とし
て用いたポリオレフイン系フイルムである。

本考案の両面粘着テープ付き生理処理ナプキンは以上の
ように構或されているので、使用に際して個別包装のフ
イルムを破って、中の生理処理ナプキンを取り出せば、
その時同時に粘着層表面が露出するので直ちに使用する
ことができる。

即ち、従来のテープ用保護材を剥がす面倒がなくなり、
しかもその用後処理が必要なくなり前記した問題点を一
度に解決することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図および第３図は本考案の実例を示す断面
図であり、図中の記号は下記のとおりである。 １・・・・・・生埋処理ナプキン、２・・・・・・粘着
層、３・・・・・・ポノオレフィン系フイルム。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 表面の一部に粘着層を有する生理処理ナプキンを少なく
   とも一部がポリオレフイン系フイルムである包装材によ
   って、該粘着層がポリオレフイン系フイルムに当接する
   よう包装してなる生理処理ナプキン個別包装体。