JPH0736720U

JPH0736720U - サイズ調節型指輪

Info

Publication number: JPH0736720U
Application number: JP068185U
Authority: JP
Inventors: 光男濱地
Original assignee: 株式会社ユニケミー
Priority date: 1993-12-21
Filing date: 1993-12-21
Publication date: 1995-07-11

Abstract

(57)【要約】【目的】指へのスムーズな装着、離脱、また、違和感
の無い装着状態を実現するとともに、指輪の非所望な回
動を防止すること。【構成】サイズ調節型指輪は、指輪本体１とサイズ調
節手段２と台座３と宝石４とから構成される。指輪本体
１は、白金、金その他の金属からなる。指輪本体１の内
周面には、台座３の取付位置と１８０°ずれた位置に凹
部１１が形成されている。サイズ調節手段２は、略Ｕ字
状の金属製の板ばね２１と、この板ばね２１と同種の金
属製の取付部２２とから構成されている。板ばね２１及
び取付部２２は、指輪本体１と同種の金属製である。板
ばね２１の幅は、指輪本体１の幅よりも小さい。板ばね
２１の周縁部は丸みをもっている。取付部２２は、板ば
ね２１の中心部下端に設けられている。取付部２２は、
指輪本体１の内周面に形成された凹部１１に、ハンマー
で打ち込まれたり、溶着、接着等により埋め込まれてい
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、サイズ調節型指輪、詳しくは、サイズ（内径）の調節が可能なサイズ調節型指輪に関する。

【０００２】

【従来の技術】

実公昭５８−４７８７１号公報には、サイズ調節型指輪が開示されている。このサイズ調節型指輪は、指輪本体の内周面に、所定の肉厚を有する嵌合体を離脱可能に嵌合させ、指輪本体の内径を調節できるよう構成されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、指の形状には個人差があるが、一般に、指の第２関節は指の他の部位と比べて太い場合が多く、指輪のサイズを選ぶ際、通常、第２関節が通ることのできるサイズであることが必須の条件とされている。しかし、指輪が第２関節を通ることができても、第２関節と指の付け根との間の指部位が極端に細いような場合、指輪とこの指部位との間に大きな隙間が生じ、指輪がぶかぶかしたような装着状態となり、このような装着状態が気に懸かったり、指輪の回動に伴って、指輪本体の外周面の台座に取り付けられた宝石が指の腹側にズレてしまうなどの問題を招いていた。

【０００４】このような問題点は、上記のような従来のサイズ調節型指輪においても生じると言える。

【０００５】本考案は上記の点に着目してなされたものであり、指にスムーズに装着でき、また、指からスムーズに離脱でき、しかも、指の第２関節と付け根との間の指部位に違和感なく装着され、また、指輪の非所望な回動を防止することができるサイズ調節型指輪を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案に係るサイズ調節型指輪は、指輪本体の内周側に、指の形状に応じて弾性変形する弾性体を有するサイズ調節手段を設けたことを特徴とする。

【０００７】

【考案の作用効果】

弾性体は、指輪を装着、離脱する際、指の第２関節の形状に応じて弾性変形する。このため、指輪が第２関節をスムーズに通ることから、指輪を指にスムーズに装着し、離脱することができる。

【０００８】また、弾性体は、第２関節と付け根との間の指部位に装着された際、この指部位の形状に応じて弾性変形し、この指部位と軽い密着状態とすることができる。このため、指輪は、この指部位に違和感無く装着され、また、指輪が非所望に回動しないため宝石の非所望なズレを防止することができる。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

【００１０】 (1) 第１実施例（図１）図１は、本実施例に係るサイズ調節型指輪を示し、図１(A) は、同指輪の正面、図１(B) は、同指輪の側面をそれぞれ示している。

【００１１】図１(A)、(B) において、サイズ調節型指輪は、指輪本体１とサイズ調節手段２と台座３と宝石４とから構成されている。

【００１２】指輪本体１は、白金、金その他の金属製（合金製を含める。）からなる。指輪本体１の内周面には、台座３の取付位置と１８０°ずれた位置に、凹部１１が形成されている。

【００１３】サイズ調節手段２は、弾性体（略Ｕ字状の金属製の板ばね）２１と、この板ばね２１と同種の金属製の取付部２２とから構成されている。板ばね２１及び取付部２２は、腐食防止等の見地から、指輪本体１と同種の金属製であることが望ましい。板ばね２１の幅は、指輪本体１の幅よりも小さく設定することが外観上望ましい。また、板ばね２１は、指輪を指に装着、離脱する際に、指を傷つけないよう、また、指に装着された状態のときに指に刺激を与えないよう、周縁部に丸みをもたせることが望ましい。取付部２２は、板ばね２１の中心部下端に設けられている。取付部２２は、指輪本体１の内周面に形成された凹部１１に、ハンマーで打ち込まれたり、溶着、接着等により埋め込まれている。

【００１４】次に、上記構成のサイズ調節型指輪の動作を説明する。

【００１５】指輪が指に装着される際、板ばね２１は、指の形状に応じて弾性変形する。すなわち、板ばね２１は、指輪が第２関節を通る際、拡径し、第２関節を通過すると、第２関節と付け根との間の指部位が第２関節より細いため、今度は縮径するようになる。

【００１６】指輪装着後は、板ばね２１は、この指部位と軽く密接した状態となる。

【００１７】一方、指輪が指から離脱される際には、板ばね２１は、上述した装着時とは略逆の弾性変形をする。

【００１８】以上説明したように、板ばね２１は、指輪を装着、離脱する際、指の第２関節の形状に応じて弾性変形する。このため、指輪が第２関節をスムーズに通ることから、指輪を指にスムーズに装着し、離脱することができる。また、板ばね２１は、第２関節と付け根との間の指部位に装着された際、この指部位の形状に応じて弾性変形し、軽く密着した状態となる。このため、指輪は、この指部位に違和感無く装着され、また、指輪が非所望に回動しないため宝石４の非所望なズレを防止することができる。また、板ばね２１を指輪本体１と同種の金属製とした場合、板ばね２１によって指輪の高級感を阻害することが無いという意匠的な効果もある。

【００１９】 (2) 第２実施例（図２〜図４）図２は、第２実施例に係るサイズ調節型指輪の構成を示し、図２(A) は同指輪の正面、図２(B) は同指輪の側面をそれぞれ示している。また、図３は、同指輪のサイズ調節手段の構成を示し、図３(A) は同サイズ調節手段の正面、図３(B) は同サイズ調節手段の側面をそれぞれ示している。また、図４は、同指輪の指輪本体の下部の斜視図を示している。

【００２０】図２(A)、(B) 、図３(A)、(B) 及び図４において、指輪本体１の内周面には、台座３の取付位置と１８０°ずれた位置に、凹部１１が形成されている。この凹部１１は、指輪本体１の両側面まで達するよう形成されており、取付部２２に対する位置決め作用及び回動防止作用を発揮する。

【００２１】サイズ調節手段２は、弾性体（略Ｕ字状の金属製の板ばね）２１と、弾性変形可能な合成樹脂製の取付部２２とから構成されている。板ばね２１は、上記第１実施例の板ばね２１と略同様に構成されている。ただし、板ばね２１の中心部は、外側にコ字状に折れ曲がっている。取付部２２は、板ばね２１の上記コ字状部２１ａをインサート体として成形されている。取付部２２の上面２２ａは、指の形状に合わせるために、板ばね２１の内周面２１ｂと面一の円弧面となるよう形成されている。取付部２２は、指輪本体１の幅方向に一対の係止脚部２２ｂ，２２ｂを有している。一対の係止脚部２２ｂ，２２ｂは、取付部２２を指輪本体１に対し着脱可能にするとともに、装着状態において、指輪本体１を弾性的に挟持して取付部２２の脱落を防止する。

【００２２】なお、本実施例のサイズ調節型指輪を指に装着、離脱する際の当該指輪の動作、及び、装着状態の動作は、それぞれ第１実施例の指輪の動作と同様である。

【００２３】従って、本実施例によっても、指輪を指にスムーズに装着し、離脱することができ、また、違和感無く装着され、更に、宝石４の非所望なズレを防止することができる。また、本実施例は、サイズ調節手段２を指輪本体１に対し着脱可能としたため、必要に応じてサイズ調節手段２を用いたり、用いないように自由に選択することができ、指輪としての自由度が高くなる。

【００２４】なお、第２実施例における板ばね２１は、金属製でなく合成樹脂製であってもよい。この場合、取付部２２との一体成形が可能になり、コスト低減等の効果が奏される。

【００２５】 (3) 第３実施例（図５）図５は、第３実施例に係るサイズ調節型指輪の主要部の構成を示している。

【００２６】図５において、指輪本体１の内周面には、上記第１，第２実施例に示したような凹部１１は一切形成されていない。

【００２７】サイズ調節手段２は、弾性体（略Ｕ字状の金属製又は合成樹脂製の板ばね）２１と、弾性変形可能な金属製又は合成樹脂製の取付部２２とから構成されている。板ばね２１は、上記第１実施例の板ばね２１と略同様に構成されている。取付部２２は、指輪本体１の幅方向に一対の係止脚部２２ｂ，２２ｂを有している。一対の係止脚部２２ｂ，２２ｂは、取付部２２を指輪本体１に対し着脱可能にするとともに、装着状態において、指輪本体１を弾性的に挟持して取付部２２の脱落及び回動を防止する。

【００２８】なお、本実施例のサイズ調節型指輪を指に装着、離脱する際の当該指輪の動作、及び、装着状態の動作は、それぞれ第１実施例の指輪の動作と同様である。

【００２９】従って、本実施例によっても、指輪を指にスムーズに装着し、離脱することができ、また、違和感無く装着され、更に、宝石４の非所望なズレを防止することができる。また、本実施例は、サイズ調節手段２を指輪本体１に対し着脱可能としたため、上記第２実施例と同様、必要に応じてサイズ調節手段２を用いたり、用いないように自由に選択することができ、指輪としての自由度が高くなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１実施例に係るサイズ調節型指輪の正面図及
び側面図

【図２】第２実施例に係るサイズ調節型指輪の正面図及
び側面図

【図３】同指輪のサイズ調節手段の正面図及び側面図

【図４】同指輪の指輪本体の下部の斜視図

【図５】第３実施例に係るサイズ調節型指輪の要部斜視
図

【符号の説明】

１指輪本体２サイズ調節手段２１弾性体（板ばね）２２取付部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】指輪本体の内周側に、指の形状に応じて
弾性変形する弾性体を有するサイズ調節手段を設けたこ
とを特徴とするサイズ調節型指輪。
【請求項２】前記請求項１において、前記弾性体が、略Ｕ字状の金属製の板ばねからなること
を特徴とするサイズ調節型指輪。
【請求項３】前記請求項２において、前記板ばねが、前記指輪本体と同種の金属製からなるこ
とを特徴とするサイズ調節型指輪。
【請求項４】前記請求項２において、前記サイズ調節手段が、前記板ばねの中心部に設けられ
かつ前記指輪本体に固定される取付部を有することを特
徴とするサイズ調節型指輪。
【請求項５】前記請求項４において、前記取付部が、金属製であり、かつ、前記指輪本体の内
周面に形成された凹部に埋め込まれて固定されることを
特徴とするサイズ調節型指輪。
【請求項６】前記請求項４において、前記取付部が、弾性変形可能な合成樹脂製又は金属製で
あり、かつ、前記指輪本体に着脱可能に固定されること
を特徴とするサイズ調節型指輪。