JPH0736698Y2 - パチンコ機木枠 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 考案の目的 ［産業上の利用分野］ 本考案は弾球遊技における、パチンコ機遊技中景品球導
出機構内に発生する静電気の放電手段に関し、例えばパ
チンコ機裏部品の適所（下タンク底面等）に金属板を装
設し、アース線を介して、パチンコ機枠金具を経由させ
パチンコ機外枠底面と金属製島台カウンターの接地部に
集電容易な金属板を装着させ放電させる静電気除去に関
するものである。

［従来の技術］ 従来、静電気対策に関する考案は多くなされているが、
最近特に多く装設されている役物デジタル及び複雑な駆
動制御を駆使したいわゆるIC基盤を使用した機械への静
電気作用の影響は大きく、例えば計数器誤動作又は、基
盤破壊という事態が生じた。

また、機械周辺に浮遊する細塵をところかまわず吸着す
る悪現象から球の流動にも支障する等問題があった。

さらに、突然発生する静電気作用は、遊技客に感電状態
の不快感を与えると共に、遊技意欲さえ消失させてい
た。

そのため、弾球用モーター線を利用して結線させ放電し
たり、島台引き通し線のアース線に接続する等の手段を
取って除電対策を計っていた。

しかし、上述する方法の場合、除電効果は少なくまた静
電気除去装置において、いずれも島台側とのアース線結
線作業を必要とするため、その取付手数と前記の作業忘
れ等が生じる欠点があった。

［考案が解決しようとする課題］ このため、従来手段においては、静電気の完全除去が困
難なうえ、アース線接続作業に手数を要した為、静電気
を簡略で的確に除去することにある。

本考案は、上記した問題点に鑑みてなされたもので、そ
の目的とするところは、パチンコ機より発生した静電気
を、パチンコ機木枠（以下内枠、外枠と分けて説明す
る）の内枠・外枠の開閉用蝶番の金属製を利用して、内
枠から外枠に誘導し、更に島台側に装設された金属カウ
ンターに誘導して、放電作用をさせるよう構成するもの
で静電気を最短距離で、且つ簡略手段にて除去すること
にある。

［課題を解決するための手段］ パチンコ機における、外枠１と内枠２からなる外枠底面
1Aが島台の金属カウンターＢに接触整列する外枠１にお
いて、外枠蝶番４から外枠底面1A間に、金属片の誘導部
３を外枠１の裏面に装着形成し、該内枠蝶番５に取付端
子８を設け、アース線６を自在接続可能に形成し、該機
外島台側に放電するよう構成したことを特長とする。

［作用］ 図面に基づき本考案の作用を説明する。

第２図はパチンコ機Ａの内枠２を、前方に開いた状態を
示し、パチンコ機Ａの内枠２下部の適所に取付端子８を
設け、一括結線したアース線６を接続する。パチンコ機
Ａの内枠２を閉めると内枠蝶番５と、外枠蝶番４が接続
し、金属等で形成した略コの字状誘導部３（第１図乃至
第３図破線表示）の一端を接触させ、他端を金属カウン
ターＢの表面一部に必ず接触させ静電気を確実に放電す
るよう構成するものである。

［実施例］ 以下、図面を参照して、本考案に係る実施例について説
明する。

第４図は、パチンコ機Ａの全体図を示し、パチンコ機Ａ
は、額縁状に形成された内枠２を有し、該内枠２の開口
に金枠が周設されている。

また、金枠には、ガラス板を収納するガラス扉と遊技盤
11が設けられる。そして裏面には遊技による景品球の払
い出し機械部が装置され（図示省略）前面側に上皿12、
その下方に下皿13が固着され、ハンドル14が装設された
内枠２は、一側を軸支して開閉自在となるよう形成され
ているもので、以下詳細に説明する。

内枠２側において、内枠蝶番５の取付部を利用して、取
付端子８を装着する。取付端子８は、機械裏部品の静電
気の発生しやすい適所に取り付けられるアース線６を一
括結線出来るよう装設する。

つぎに外枠蝶番４に接続する誘導部３を説明すれば、断
面コの字状の金属薄板の誘導部３の上端に、前述外枠蝶
番４に略連結する接地点10を形成し、外枠蝶番４に一端
を敷設し、他側を枠裏を経由し、外枠底面1Aの島台長手
方向に設置された金属カウンターＢに接触するよう曲折
し、金属カウンターＢのカウンター接地部9Aに接当する
よう形成する。

尚金属の誘導部３は、導電性の高い材質及び幅は適宜選
択し、本考案では一枚の金属片で木枠腰裏に敷設した場
合で説明したが、特に限定するものでない。

Ｂは島台側の金属カウンターを示し、外枠１を固定し装
設する。

第５図は他の実施例を示すもので、前記パチンコ機Ａの
外枠１において、外枠蝶番４より底面に至る側面に沿っ
て誘導部３を粘着させ、該外枠底面1Aの誘導部３の一端
が必らず島台側に金属カウンターＢのカウンター接地部
9Aに接当するよう形成する点においては、前記説明と同
様であり、本考案の要旨とする機械部に発生する静電気
を機外に金属カウンターＢに誘導し放電させることにあ
り、実用新案登録請求の範囲に示す範囲で広く利用でき
るものである。

［考案の効果］ 以上、本考案による効果を説明すれば、誘導部を外枠組
立時に簡単な作業で装着することにより、ホールにおい
て遊技中客に、突然電気特有のショックを与える静電気
の不快さを解消すると共に、パチンコ機に内蔵されてい
る各種電子部品等の誤作用を防止させたり、また、細塵
を吸着させる等の諸問題を、本考案により解消可能とな
る。

尚機械設置と同時にアース線の着脱作業を必要とせず装
着できる。

本考案は経費削減の上においても効果は多大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は島台に誘導部を取付けた実施例図。 第２図は本実施例の要部拡大図。 第３図は接地部要部拡大図。 第４図はパチンコ機全体図。 第５図は他の実施例図。 １……外枠、1A……外枠底面、２……内枠、３……誘導
部、４……外枠蝶番、５……内枠蝶番、６……アース
線、７……抵抗器、８……取付端子、9A……カウンター
接地部、10……接地点、11……遊技盤、12……上皿、13
……下皿、14……ハンドル、Ａ……パチンコ機、Ｂ……
金属カウンター。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】パチンコ機における、外枠１と内枠２とか
   らなる外枠底面1Aが島台の金属カウンターＢに接触整列
   する外枠１において、外枠蝶番４から外枠底面1A間に、
   金属片の誘導部３を外枠１の裏面に装着形成し、該内枠
   蝶番５に取付端子８を設け、他のアース線６を自在接続
   可能に形成し、該機外島台側に放電するよう構成したパ
   チンコ機木枠。