JPH0736663Y2 - 医療用チューブ導入用具 - Google Patents
医療用チューブ導入用具Info
- Publication number
- JPH0736663Y2 JPH0736663Y2 JP1990096232U JP9623290U JPH0736663Y2 JP H0736663 Y2 JPH0736663 Y2 JP H0736663Y2 JP 1990096232 U JP1990096232 U JP 1990096232U JP 9623290 U JP9623290 U JP 9623290U JP H0736663 Y2 JPH0736663 Y2 JP H0736663Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- body part
- tube
- introduction tool
- thread hooking
- main body
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、カテーテルのような医療用チューブ類を体
内、とくに血管内に導入する際、安全性と確実性を確保
するために用いる導入用具の改良に関する。
内、とくに血管内に導入する際、安全性と確実性を確保
するために用いる導入用具の改良に関する。
〔従来の技術〕 診断や治療の目的で、例えば血管バルーンカテーテル、
血管造影カテーテルあるいは温度、pH、酸素等を検知す
るセンサー付カテーテルなどを血管内に導入するにあた
っては、極めて慎重かつ安全で確実な処置操作が要求さ
れる。
血管造影カテーテルあるいは温度、pH、酸素等を検知す
るセンサー付カテーテルなどを血管内に導入するにあた
っては、極めて慎重かつ安全で確実な処置操作が要求さ
れる。
通常、血管用カテーテルを経皮的に血管内に導入する操
作としては、まずセルシンガー法によって血管内にガイ
ドワイヤーを挿入し、ついで拡張器を組み合わせた導入
用具をガイドワイヤーに沿って血管内に侵入させたのち
拡張器とガイドワイヤーを抜去して導入用具の先端を残
留させ、この導入用具の誘導に沿ってカテーテルを血管
内に挿管するプロセスが採られる。
作としては、まずセルシンガー法によって血管内にガイ
ドワイヤーを挿入し、ついで拡張器を組み合わせた導入
用具をガイドワイヤーに沿って血管内に侵入させたのち
拡張器とガイドワイヤーを抜去して導入用具の先端を残
留させ、この導入用具の誘導に沿ってカテーテルを血管
内に挿管するプロセスが採られる。
この処理に用いられる導入用具は、第３図に示すように
シースチューブ１を接続した本体部位２と、該本体部位
２と嵌合するキャップ部位３および前記本体部位２とキ
ャップ部位３との間に挟持固定して内部を挿通するカテ
ーテル４を液封状態に保持するための弾性物質からなる
膜形状の弁機構５とから構成されているが、使用時、導
入用具の先端を長時間に亘って体内に留置する場合には
導入用具の挿入部分が体内から外れないように糸を用い
て皮膚の一部と縫合固定することがある。このため、導
入用具には第３図（ａ）にように本端部位２の先端に環
状突起による溝状糸掛片６を形成したり、第４図（ａ）
に示すように薬液供給用の分岐管７の付け根部分にリン
グ状糸掛片８を介設する構造が提案されている。
シースチューブ１を接続した本体部位２と、該本体部位
２と嵌合するキャップ部位３および前記本体部位２とキ
ャップ部位３との間に挟持固定して内部を挿通するカテ
ーテル４を液封状態に保持するための弾性物質からなる
膜形状の弁機構５とから構成されているが、使用時、導
入用具の先端を長時間に亘って体内に留置する場合には
導入用具の挿入部分が体内から外れないように糸を用い
て皮膚の一部と縫合固定することがある。このため、導
入用具には第３図（ａ）にように本端部位２の先端に環
状突起による溝状糸掛片６を形成したり、第４図（ａ）
に示すように薬液供給用の分岐管７の付け根部分にリン
グ状糸掛片８を介設する構造が提案されている。
ところが、第３図（ａ）による溝状糸掛片６の場合には
シースチューブ１の固定化は確実となる利点はあるが、
皮下脂肪の厚い患者に適用すると往々にして第３図
（ｂ）に示すように糸掛片まで皮膚９に埋入してしまっ
て縫合固定が不可能となるケースが生じる。また、第４
図（ａ）によるリング状糸掛片８の構造では前記のよう
な縫合ができない事態は生じないが、糸掛片と縫合する
皮膚９の位置が遠い関係で確実に固定化することが困難
となる難点がある。
シースチューブ１の固定化は確実となる利点はあるが、
皮下脂肪の厚い患者に適用すると往々にして第３図
（ｂ）に示すように糸掛片まで皮膚９に埋入してしまっ
て縫合固定が不可能となるケースが生じる。また、第４
図（ａ）によるリング状糸掛片８の構造では前記のよう
な縫合ができない事態は生じないが、糸掛片と縫合する
皮膚９の位置が遠い関係で確実に固定化することが困難
となる難点がある。
本考案の目的は、上記のような糸掛け機構の問題点を改
善し、患者の体型および使用目的に応じて選択すること
ができ、常に確実な縫合固定が可能な糸掛け機構を備え
る安全性の高い医療用チューブ導入用具を提供しようと
するところにある。
善し、患者の体型および使用目的に応じて選択すること
ができ、常に確実な縫合固定が可能な糸掛け機構を備え
る安全性の高い医療用チューブ導入用具を提供しようと
するところにある。
上記の目的を達成するための本考案による医療用チュー
ブ導入用具は、シースチューブを接続した先端部から拡
径化して分岐管を備える本体部位、該本体部位に嵌合さ
れた後端開口部を有するキャップ部位、前記本体部位と
キャップ部位との間に挟持固定されて挿通チューブ類と
の液封状態を保持するための弁機構とからなり、前記本
体部位の先端近傍および分岐管近傍の外面位置に１個ま
たは複数個の溝状およびリング状糸掛片を併設した構造
を備えることを構成上の特徴としている。
ブ導入用具は、シースチューブを接続した先端部から拡
径化して分岐管を備える本体部位、該本体部位に嵌合さ
れた後端開口部を有するキャップ部位、前記本体部位と
キャップ部位との間に挟持固定されて挿通チューブ類と
の液封状態を保持するための弁機構とからなり、前記本
体部位の先端近傍および分岐管近傍の外面位置に１個ま
たは複数個の溝状およびリング状糸掛片を併設した構造
を備えることを構成上の特徴としている。
本考案の医療用チューブ導入用具は、本体部位の外面に
各１個または複数個の溝状およびリング状糸掛片が併設
された構造を備えているから、長時間使用時の縫合固定
化は患者の体型、処置の状況に応じて溝状糸掛片、リン
グ状糸掛片もしくはこれらの位置を適宜に選択すること
が可能となる。したがって、常に適切で確実な皮膚部分
との縫合固定をおこなうことができる。
各１個または複数個の溝状およびリング状糸掛片が併設
された構造を備えているから、長時間使用時の縫合固定
化は患者の体型、処置の状況に応じて溝状糸掛片、リン
グ状糸掛片もしくはこれらの位置を適宜に選択すること
が可能となる。したがって、常に適切で確実な皮膚部分
との縫合固定をおこなうことができる。
そのうえ、内部機構は挿通チューブ（カテーテル類）を
誘導案内するシースチューブと、挿通チューブとの間を
液封止する弁機構により構成されているため、チューブ
の体内導入は血液等の逆流、流出を防止しながら円滑に
おこなうことができる。
誘導案内するシースチューブと、挿通チューブとの間を
液封止する弁機構により構成されているため、チューブ
の体内導入は血液等の逆流、流出を防止しながら円滑に
おこなうことができる。
上記の作用が相俟って、体内の診断や治療に際する安全
性ならびに確実性が大幅に改善される。
性ならびに確実性が大幅に改善される。
以下、本考案の実施例を第１図および第２図に基づいて
説明する。なお、これら図において、第３図および第４
図と同一部材については同一の符号を付した。
説明する。なお、これら図において、第３図および第４
図と同一部材については同一の符号を付した。
第１図は、本考案に係る医療用チューブ導入用具を示し
た断面図で、２は本体部位、３はキャップ部位、５は弁
機構である。
た断面図で、２は本体部位、３はキャップ部位、５は弁
機構である。
本体部位２は、先端部にカテーテル４を体内に導入する
シースチューブ１が接続されており、該先端部から拡径
化した胴体部には薬液等を供給するための分岐管７が設
置されている。シースチューブ１の長さは目的によって
も異なるが、概ね10〜170mmの範囲内に設定される。キ
ャップ部位３は、前記本体部位２と嵌合して後端開口部
10を形成するように結合されている。弁機構５は本体部
位２とキャップ部位３の部材間に挟持固定されており、
チューブ類を挿通しない場合には本体部位２の胴体部で
区画される導入孔11を閉鎖し、カテーテル４などのチュ
ーブ類を挿通した場合にはその外面と密着して液封状態
を保持するように例えばゴム、樹脂等から選ばれた柔軟
弾性物質の円盤膜状弁により形成される。弁の構成は、
シール性能を確実とするため第１図のように複数枚を重
ねてセットすることが好ましい。
シースチューブ１が接続されており、該先端部から拡径
化した胴体部には薬液等を供給するための分岐管７が設
置されている。シースチューブ１の長さは目的によって
も異なるが、概ね10〜170mmの範囲内に設定される。キ
ャップ部位３は、前記本体部位２と嵌合して後端開口部
10を形成するように結合されている。弁機構５は本体部
位２とキャップ部位３の部材間に挟持固定されており、
チューブ類を挿通しない場合には本体部位２の胴体部で
区画される導入孔11を閉鎖し、カテーテル４などのチュ
ーブ類を挿通した場合にはその外面と密着して液封状態
を保持するように例えばゴム、樹脂等から選ばれた柔軟
弾性物質の円盤膜状弁により形成される。弁の構成は、
シール性能を確実とするため第１図のように複数枚を重
ねてセットすることが好ましい。
本考案の主要な改良点は、上記の構造において糸掛け機
構を本体部位２の先端部近傍および分岐管近傍の外面位
置に溝状糸掛片６およびリング状糸掛片８として併設す
るところにある。これら溝状糸掛片６およびリング状糸
掛片８は各１個づつ設置してもよいが、選択する形状、
位置を多くするため第１図のように各複数個づつ設置し
ておくことが望ましい。
構を本体部位２の先端部近傍および分岐管近傍の外面位
置に溝状糸掛片６およびリング状糸掛片８として併設す
るところにある。これら溝状糸掛片６およびリング状糸
掛片８は各１個づつ設置してもよいが、選択する形状、
位置を多くするため第１図のように各複数個づつ設置し
ておくことが望ましい。
上記の構成からなる医療用チューブ導入用具を使用する
に当たっては、まず内針付中空針を経皮的に穿刺して血
管内に挿入し、ついで内針を抜去して中空針内にガイド
ワイヤーを挿入し、引き続き中空針を抜去してガイドワ
イヤーのみを血管内に残す。そこで、第２図（ａ）に示
すようにガイドワイヤー12に沿わせてダイレータ（拡張
器）13の先端部を血管の壁孔を拡張しながら挿入し、シ
ースチューブ１を血管内に導入させる。ついで、分岐管
７に供給チューブ14を内挿してヘパリン加食塩水を導入
孔11に注入しながら、ダイレータ13およびガイドワイヤ
ー12を抜去する。この段階で導入用具を介してカテーテ
ルを導入した状態を示したのが第２図（ｂ）であり、４
はカテーテル、15は血管である。
に当たっては、まず内針付中空針を経皮的に穿刺して血
管内に挿入し、ついで内針を抜去して中空針内にガイド
ワイヤーを挿入し、引き続き中空針を抜去してガイドワ
イヤーのみを血管内に残す。そこで、第２図（ａ）に示
すようにガイドワイヤー12に沿わせてダイレータ（拡張
器）13の先端部を血管の壁孔を拡張しながら挿入し、シ
ースチューブ１を血管内に導入させる。ついで、分岐管
７に供給チューブ14を内挿してヘパリン加食塩水を導入
孔11に注入しながら、ダイレータ13およびガイドワイヤ
ー12を抜去する。この段階で導入用具を介してカテーテ
ルを導入した状態を示したのが第２図（ｂ）であり、４
はカテーテル、15は血管である。
操作過程における弁機構５の働きは、ガイドワイヤー12
やダイレータ13が挿入されている間、その外面を密着シ
ールして液封し、血液の逆流、流出を防止する。ガイド
ワイヤー12やダイレータ13を抜去した状態でも、シース
チューブ１を介して逆流してくる血液を完全に遮断する
機能を果たす。
やダイレータ13が挿入されている間、その外面を密着シ
ールして液封し、血液の逆流、流出を防止する。ガイド
ワイヤー12やダイレータ13を抜去した状態でも、シース
チューブ１を介して逆流してくる血液を完全に遮断する
機能を果たす。
カテーテル４を導入したのちにおこなわれる導入用具の
縫合固定化は、患者の体型、体位、挿管位置、医療目的
等を勘案し、最も適正な箇所の溝状糸掛片６またはリン
グ状糸掛片８を選定して縫合糸16によって皮膚面と確実
に縫合固定化する。
縫合固定化は、患者の体型、体位、挿管位置、医療目的
等を勘案し、最も適正な箇所の溝状糸掛片６またはリン
グ状糸掛片８を選定して縫合糸16によって皮膚面と確実
に縫合固定化する。
以上のとおり、本考案よればシースチューブと液封性の
弁機構を備える医療用チューブ導入用具の特定外面位置
に１個または複数個の溝状およびリング状糸掛片を併設
した構造を有するから、カテーテルを血管内に導入して
長時間に亘る診断または治療をおこなう場合の安全性と
確実性を効果よく向上改善させることができる。
弁機構を備える医療用チューブ導入用具の特定外面位置
に１個または複数個の溝状およびリング状糸掛片を併設
した構造を有するから、カテーテルを血管内に導入して
長時間に亘る診断または治療をおこなう場合の安全性と
確実性を効果よく向上改善させることができる。
第１図は本考案による医療用チューブ導入用具の１実施
例を示した断面図、第２図（ａ）、（ｂ）は本考案によ
る医療用チューブ導入用具の使用状態を示した説明図で
ある。第３図および第４図は従来構造の医療用チューブ
導入用具を示したもので、第３図（ａ）は一部切欠断面
図、第４図（ａ）は側面図、第３図および第４図の
（ｂ）は使用状態説明図である。 １……シースチューブ、２……本体部位 ３……キャップ部位、４……カテーテル ５……弁機構、６……溝状糸掛片 ７……分岐管、８……リング状糸掛片 ９……皮膚、10……後端開口部 11……導入孔、12……ガイドワイヤー 13……ダイレータ、14……供給チューブ 15……血管、16……縫合糸
例を示した断面図、第２図（ａ）、（ｂ）は本考案によ
る医療用チューブ導入用具の使用状態を示した説明図で
ある。第３図および第４図は従来構造の医療用チューブ
導入用具を示したもので、第３図（ａ）は一部切欠断面
図、第４図（ａ）は側面図、第３図および第４図の
（ｂ）は使用状態説明図である。 １……シースチューブ、２……本体部位 ３……キャップ部位、４……カテーテル ５……弁機構、６……溝状糸掛片 ７……分岐管、８……リング状糸掛片 ９……皮膚、10……後端開口部 11……導入孔、12……ガイドワイヤー 13……ダイレータ、14……供給チューブ 15……血管、16……縫合糸
Claims (1)
- 【請求項１】シースチューブを接続した先端部から拡径
化して分岐管を備える本体部位、該本体部位に嵌合され
た後端開口部を有するキャップ部位、前記本体部位とキ
ャップ部位との間に挾持固定されて挿通チューブ類との
液封状態を保持するための弁機構とからなり、前記本体
部位の先端部近傍および分岐管近傍の外面位置に１個ま
たは複数個の溝状およびリング状糸掛片を併設した構造
を備える医療用チューブ導入用具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990096232U JPH0736663Y2 (ja) | 1990-09-13 | 1990-09-13 | 医療用チューブ導入用具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990096232U JPH0736663Y2 (ja) | 1990-09-13 | 1990-09-13 | 医療用チューブ導入用具 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0455357U JPH0455357U (ja) | 1992-05-12 |
| JPH0736663Y2 true JPH0736663Y2 (ja) | 1995-08-23 |
Family
ID=31835588
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1990096232U Expired - Lifetime JPH0736663Y2 (ja) | 1990-09-13 | 1990-09-13 | 医療用チューブ導入用具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0736663Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3899346B2 (ja) * | 2004-03-19 | 2007-03-28 | 株式会社グッドマン | Ｙコネクタ |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6156661A (ja) * | 1984-06-07 | 1986-03-22 | アルゴン・メデイカル・コ−ポレイシヨン | 軟質カラ−支持材 |
| JPH0446758Y2 (ja) * | 1988-01-22 | 1992-11-04 |
-
1990
- 1990-09-13 JP JP1990096232U patent/JPH0736663Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0455357U (ja) | 1992-05-12 |
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