JPH073655U - 術後用の体外排液吸収パッド - Google Patents

術後用の体外排液吸収パッド

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JPH073655U
JPH073655U JP3357693U JP3357693U JPH073655U JP H073655 U JPH073655 U JP H073655U JP 3357693 U JP3357693 U JP 3357693U JP 3357693 U JP3357693 U JP 3357693U JP H073655 U JPH073655 U JP H073655U
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JP
Japan
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absorbent
absorbent pad
drainage
water
plastic sheet
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Pending
Application number
JP3357693U
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English (en)
Inventor
巌 松浦
輝夫 山本
Original Assignee
トーヨー衛材株式会社
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Publication of JPH073655U publication Critical patent/JPH073655U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 外科手術時に形成された排液放出孔から排出
される体外排液を吸収するための術後用の体外排液吸収
パッド10が、外側の透視可能プラスチックシート11
と内側の患部に当接する透水性不織布13の間に、高吸
水性樹脂と吸水性繊維からなる吸収体12が装填されて
いる。 【効果】 従来のガーゼ、綿花片といった吸収性に劣る
吸収材料の代わりに高吸水性樹脂を利用することによっ
て、嵩が低くしかも吸収性に優れた術後用の体外排液吸
収パッドを提供することができた。本考案の吸収パッド
は一体化されているので、ガーゼや綿花片を複数枚重ね
る手間がなくなり、交換頻度も少なくて済むため、看護
婦や看護人にとって非常に有用である。しかも、最外層
のプラスチックシートは透視可能な液不透過性であるた
め、吸収パッドに対する体液の浸透状態が目視可能であ
る上に、院内感染の危険がなくなった。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は外科手術後に、縫合された内臓等から出る血液や体液をドレイン管等 を通じて体外に排出する場合に、この排液を効率よく衛生的に吸収するための院 内感染予防にも有用な術後用の体外排液吸収パッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
手術後の傷口は、傷口から分泌される体液を吸収し、かつ傷口を細菌から保護 するために、滅菌後のガーゼや綿花片によって覆われているのが一般的である。 一方、内臓に対して外科的手術が施された場合は、内臓の縫合後の傷から分泌さ れる血液や体液等の排液を、皮膚に設けられた排液放出孔から、直接もしくはチ ューブ状のドレイン管を通して体外に排出する処置が一般的に行なわれている。 しかしこの処置は、例えば図1に示した様に、人体Sの内臓Nからドレイン管1 を介して対外排出される排液は、通常150mm×250mm(約10g程度) の綿花片2を複数枚患部に乗せ、その上に300mm×300mmのガーゼ3を 適当に折り曲げ重ねて乗せた後、患部に絆創膏4で固定することによって行なわ れるが、この作業が煩雑で、看護婦の手間を増やす原因の一つとなっている。
【0003】 また、排液の排出量が非常に多い時は、排液がガーゼ上部まで浸出するので、 エイズや、ウイルス性肝炎やMRSA等の感染の機会が増えるという問題が生じ ている。さらに、これらの使用済みガーゼや綿花片は、感染防止のために再利用 することが避けられる様になっており廃棄物扱いとなるが、ガーゼや綿花片は吸 収能力が低いため、一度に使用する枚数を多くしたり、頻繁に取り替えなければ ならず、廃棄物の容積が増大してしまうことも新たに問題となっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
そこで本考案の目的は、外科手術後に縫合された内臓等から出る血液や体液を 効率よく衛生的に吸収するための院内感染予防にも有用な術後用の体外排液吸収 パッドを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成し得た本考案の術後用の体外排液吸収パッドは、外科手術時に 形成された排液放出孔から排出される体外排液を吸収するための吸収パッドであ って、外側の透視可能プラスチックシートと内側の患部に当接する透水性不織布 の間に、高吸水性樹脂と吸水性繊維からなる吸収体が装填されたものであるとこ ろに要旨を有する。
【0006】
【作用および実施例】
図2には本考案の術後用の体外排液吸収パッド10の代表的実施例を示した。 透視可能プラスチックシート11と透水性不織布13の間に吸収体12が装填さ れている。プラスチックシートと透水性不織布および吸収体の接着方法は特に限 定されず、ホットメルト接着剤による間欠接着や、熱融着素材を利用する加熱接 着等周知の技術を応用できる。本考案の吸収パッドは、大きさ、形状等は特に限 定されないが、一辺が30〜200mmの正方形もしくは長方形、あるいは、直 径30〜200mm程度の円形等が好ましく、厚みは5〜50mmが好ましい。
【0007】 本考案は上述のように、従来のガーゼ、綿花片といった吸収性に劣る吸収材料 の代わりに、高吸水性樹脂を利用することによって、嵩が低くしかも吸収性に優 れた術後用の体外排液吸収パッドを提供するものである。特に本考案の吸収パッ ドは、最外層のプラスチックシートを透視可能に、実質的には透明とすることに よって吸収パッドに対する体液の浸透状態を目視可能にした点と、感染の危険が なくなる様に液不透過性としたところに特徴を有する。
【0008】 さらに好ましい実施態様としては、患部当接相当部上には吸収体を設けず外側 のプラスチックシート側から直接患部を透視可能にしたものが挙げられる。すな わち、本考案の術後用吸収パッドは手術後の患部を覆うものであるから、吸収パ ッド着用中であっても医者や看護婦等が患部の状態を把握できることが好ましい 。このため、患部当接相当部上には吸収体を設けずに、外側から患部を透視可能 にした吸収パッドの構成を採用してもよい。図3にはこのような構成の吸収パッ ドの斜視説明図を、図4にはY−Y線断面図を例示した。吸収パッド10の中央 部に吸収体非存在部分として穴5を設けた吸収体12を作成し、透視可能プラス チックシート11と透水性不織布13の間に装填した構成の吸収パッド10は、 吸収体の穴部5が患部の上に位置する様においた場合、透視可能プラスチックシ ート11と透水性不織布13を透かして吸収パッド10の上からでも患部の状態 を把握することができる。患部から排出される排液は、穴の周囲の吸収体によっ て速やかに吸収されるので、排液が漏れる様な不都合はない。
【0009】 透視可能プラスチックシートとしては、吸収状態や患部の状態を把握すること ができる様に、実質的に透明なポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィ ン系不透水性シートが好ましく用いられる。従来用いられていたガーゼでは、最 表面にまで滲み出した体液によって周囲の者が感染する危険があるが、本考案の 吸収パッドの最外層は不透水性シートであるので、吸収パッド内の排液がパッド 表面ににじみ出すことがなく、排液に触れずに廃棄することもできるため、エイ ズ、MRSA、ウイルス性肝炎等のウイルスや細菌によって起きる院内感染を確 実に防止することができる。また、感染の恐れのない患者の場合は、不透水性シ ートに微細な空孔を設けた蒸気通過性で液不透過性である不透水性シートを用い てもよく、患部のムレを減らすことができる。
【0010】 透水性不織布としては、患部に接触する素材であるので、安全で肌ざわりが良 く、かつ透水性に優れた不織布であれば特に素材、製法は限定されない。体液の 逆戻りを防止する構造の不織布がより好ましく用いられる。また本考案では、患 部が透視可能となる様に不織布の目付を適宜選択する。
【0011】 プラスチックシートと透水性不織布の間に装填される吸収体は、高吸水性樹脂 とパルプ繊維または合成吸水性繊維の混合体をティッシュで包んだもの等が用い られる。高吸水性樹脂は、粒子状のものが市販されており、安価であるため好ま しく用いられ、その使用量は繊維重量に対して5〜30重量%が一般的である。 本考案の吸収パッドは、衛生的な透水性不織布が患部に接触し、また不純物を含 まない吸収体から構成されているので、医療用途に用いてもなんら問題はない。 さらに本考案者が、大腸菌、黄色ブドウ球菌、セレウス菌等について現行ガーゼ と本考案の吸収パッドの培地培養テストを行なった結果、差は認められなかった 。
【0012】 本考案の吸収パッドは、ドレイン管や患部の圧迫を防ぐため、図5および図6 に示したような中央部に凹部10Aを設けた構成とすることもできる。吸収パッ ドをこのように付形するには、例えばエンボスロールを通過させる方法や、プラ スチック製の付形可能なネットを吸収体の中に配設して凹部を形成する方法等適 宜選択すればよい。 また、必要に応じて透水性不織布側に、患部周辺の肌と吸収パッドを粘着させ るための両面粘着テープが貼着されていてもよい。この場合、皮膚に対して刺激 を与えない安全性の高い粘着テープを使用することが好ましい。
【0013】
【考案の効果】
本考案は以上の様に構成されているので、従来のガーゼ、綿花片といった吸収 性に劣る吸収材料の代わりに高吸水性樹脂を利用することによって、嵩が低くし かも吸収性に優れた術後用の体外排液吸収パッドを提供することができた。本考 案の吸収パッドは一体化されているので、ガーゼや綿花片を複数枚重ねる手間が なくなり、交換頻度も少なくて済むため、看護婦や看護人にとって非常に有用で ある。しかも、最外層のプラスチックシートは透視可能な液不透過性シートであ るため、吸収パッドに対する体液の浸透状態が目視できる上に、院内感染の危険 がなくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例を示す側面説明図である。
【図2】本考案の代表的な実施例を示す断面説明図であ
る。
【図3】本考案の他の実施例を示す説明図である。
【図4】図3のY−Y断面図である。
【図5】本考案の他の実施例を示す説明図である。
【図6】図5の断面図である。
【符号の説明】
4 絆創膏 5 穴 10 吸収パッド 11 プラスチックシート 12 吸収体 13 透水性不織布

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外科手術時に形成された排液放出孔から
    排出される体外排液を吸収するための吸収パッドであっ
    て、外側の透視可能プラスチックシートと内側の患部に
    当接する透水性不織布の間に、高吸水性樹脂と吸水性繊
    維からなる吸収体が装填されたものであることを特徴と
    する術後用の体外排液吸収パッド。
  2. 【請求項2】 透視可能プラスチックシートが、ポリオ
    レフィン系シートである請求項1に記載の吸収パッド。
  3. 【請求項3】 患部当接相当部上には吸収体を設けず、
    透視可能プラスチックシート側から患部を透視可能にし
    た請求項1または2に記載の吸収パッド。
JP3357693U 1993-06-22 1993-06-22 術後用の体外排液吸収パッド Pending JPH073655U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3357693U JPH073655U (ja) 1993-06-22 1993-06-22 術後用の体外排液吸収パッド

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JP3357693U JPH073655U (ja) 1993-06-22 1993-06-22 術後用の体外排液吸収パッド

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Publication Number Publication Date
JPH073655U true JPH073655U (ja) 1995-01-20

Family

ID=12390365

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JP3357693U Pending JPH073655U (ja) 1993-06-22 1993-06-22 術後用の体外排液吸収パッド

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015506205A (ja) * 2011-12-27 2015-03-02 ハッピーデアミス シック−チック リミテッドHappydermiss Sick−Chic Ltd. 術後の乳房ドレッシング

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015506205A (ja) * 2011-12-27 2015-03-02 ハッピーデアミス シック−チック リミテッドHappydermiss Sick−Chic Ltd. 術後の乳房ドレッシング
US9993035B2 (en) 2011-12-27 2018-06-12 Ezbra Advanced Wound Care Ltd. Post surgical breast dressing

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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19991026