JPH0736513A - 制御装置 - Google Patents

制御装置

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JPH0736513A
JPH0736513A JP17945593A JP17945593A JPH0736513A JP H0736513 A JPH0736513 A JP H0736513A JP 17945593 A JP17945593 A JP 17945593A JP 17945593 A JP17945593 A JP 17945593A JP H0736513 A JPH0736513 A JP H0736513A
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JP
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target
control
pattern
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JP17945593A
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Yasuyuki Nakada
康之 中田
Mitsuru Shiraishi
満 白石
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オペレータが与えた力パターン或いは当該制
御装置内で自動的に生成した力パターンに追従して、作
業に必要な接触力を発生して力制御動作を実行するロボ
ットの制御装置、並びに人手評価される部品としてのC
RTのチルト動作を自動的に行うことの可能な制御装置
を提供することを目的とする。 【構成】 制御対象9を作動させる操作部7と、制御対
象9が受ける力を制御する力制御部5と、制御対象9が
目標とする力パターンが格納されている目標力パターン
記憶部23と、パラメータの設定、サンプリング時毎の
目標力生成、並びに接触または非接触処理を行う制御指
令生成部3とを有して構成し、制御指令生成部3は、オ
ペレータ1が与えた力のパターン或いは当該制御装置内
で自動生成した力パターンに追従し、作業に必要な接触
力を発生して、力制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はロボット等の制御装置に
係り、特に、オペレータが与えた力パターン或いは制御
装置内で自動的に生成した力パターンに追従して、作業
に必要な接触力を発生して力制御動作を実行するロボッ
トの制御装置に関する。また、人手により評価される部
品試験としてのCRTのチルト動作を自動的に行うこと
の可能な制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】オペレータがロボットのアーム部を直接
操作して、その動作軌跡を教示する方法として、直接教
示(ダイレクト・ティーチ)法が知られている(「ロボ
ット工学ハンドブック」コロナ社参照)。これは、オペ
レータがロボットを目標とする動作軌跡に沿って直接移
動させて、軌跡上の点を与え、再生動作時に得られた動
作軌跡上の点を目標点として移動することで、所要の動
作軌跡を得る方法である。
【0003】また教示時にロボットを直接動かす方法に
は、ロボットアームのパワー電源を切断し、フリー状態
にして人手でアームを動かす方法と、ロボットに力覚セ
ンサを接続しサーボ系を働かせてアームを人手で動かす
方法がある。
【0004】図14に、従来例として、オペレータ10
1が力覚センサを利用してロボットを移動し、動作軌跡
を教示する場合の制御装置のブロック図を示す。同図
(1)は、教示時のブロック図を示しており、制御対象
109であるロボットは、オペレータ101の直接教示
動作指令を受け取ると、力制御状態となる。力制御状態
下では、ロボット(109)に取り付けられた力覚セン
サに力を加えるとロボット(109)を直接操作するこ
とができる。位置検出部113では、オペレータ101
がロボット(109)を直接操作している時のロボット
(109)の先端位置を、適当な時間間隔で位置記憶部
に格納する。
【0005】また再生動作時には、図14(2)に示す
ように、記憶されている動作点を位置記憶部119から
取り出して目標点として位置制御部117に与える。位
置制御部117では、次々と与えられる目標点に追従す
るようにロボット(109)を制御するため、ロボット
(109)はオペレータ101が与えた軌跡を辿る。こ
うした制御を行うと、オペレータ101が動かした動作
をロボット(109)が再生するため、作業の教示が簡
単になるという利点がある。
【0006】一方、ユーザが直接触れる製品(例えばキ
ーボード、ロック機構等)の耐久試験や、手先の微妙な
力加減を必要とする作業(例えば塗装作業、研磨作業
等)の自動化を行う場合、オペレータが作業を行う時に
部材に与えた接触力を再現して作業する必要がある。こ
うした作業では、作業中の接触力のパターンを獲得し、
そのパターンに基づいて接触力を再生する必要がある
が、上述した動作軌跡を直接教示するロボットでは実行
できない。そこで、オペレータが教示した力パターンに
追従する動作を行うロボットの開発が望まれていた。
【0007】また、情報機器の分野では、製品の小型軽
量化を図るためにプラスティック部品が多く使われてい
るが、プラスチックの場合には金属に比較して強度が弱
く特性が複雑なために、信頼性評価を十分に行う必要が
ある。特に人手により操作される部品(以下では操作部
品と呼ぶ)の場合には、不確定な力が繰り返しかかるの
で、耐久試験を十分に行う必要がある。操作部品の耐久
性試験は、従来、主として人手で行われていたが、同一
動作を繰り返し行うことは作業者にとって負担が大き
く、自動化に対する要求は大きい。
【0008】このように人手によって評価される部品に
CRT(Cathode Ray Tube)のチルト動作があるが、C
RTは大きいうえに、チルト動作を行うためには比較的
大きな力が必要であり、自動化に対する要求が大きい。
しかしながら、従来、CRTのチルト動作を自動的に行
う方法は無かった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
制御装置では、ユーザが直接触れる製品の耐久試験や、
手先の微妙な力加減を必要とする作業の自動化を行う場
合、オペレータが作業を行う時に部材に与えた接触力を
再現して作業する必要があり、そのため作業中の接触力
のパターンを獲得し、該パターンに基づいて接触力を再
生する必要があるが、従来の動作軌跡を直接教示するロ
ボットの制御装置では実行できないという問題があっ
た。
【0010】また、人手によって評価される部品動作試
験としてCRTのチルト動作試験があるが、CRTは大
きいうえ、チルト動作を行うためには比較的大きな力が
必要で、自動化に対する要求が大きいが、従来、CRT
のチルト動作を自動的に行う制御装置は無かった。
【0011】本発明は、上記問題点を解決するもので、
オペレータが与えた力パターン或いは当該制御装置内で
自動的に生成した力パターンに追従して、作業に必要な
接触力を発生して力制御動作を実行するロボットの制御
装置を提供することを目的とする。
【0012】また本発明の他の目的は、人手により評価
される部品動作としてのCRTのチルト動作を自動的に
行うことの可能な制御装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の第1の特徴の制御装置は、図1に示す如
く、制御対象9を作動させる操作部7と、前記制御対象
9が受ける力を制御する力制御部5と、前記制御対象9
が目標とする力パターンが格納されている目標力パター
ン記憶部23と、パラメータの設定、サンプリング時毎
の目標力生成、並びに接触または非接触処理を行う制御
指令生成部3とを有して構成し、前記制御指令生成部3
は、オペレータ1が与えた力のパターン或いは当該制御
装置内で自動生成した力パターンに追従し、作業に必要
な接触力を発生して、力制御を行う。
【0014】また、本発明の第2の特徴の制御装置は、
第1の特徴の制御装置において、図2(1)に示す如
く、前記制御装置は、オペレータ1が部材51を操作す
る時の力を力覚センサ31で検出する力検出部11と、
前記力検出部11が検出した力信号を基に目標とする力
パターンを算出し、前記目標力パターン記憶部23に格
納する力パターン加工手段34とを有して構成する。
【0015】また、本発明の第3の特徴の制御装置は、
第2の特徴の制御装置において、前記力検出部11は、
制御対象9の部材51に対する接触力を検出し、前記制
御指令生成部3は、前記力検出部11により検出した制
御対象9の接触力から、力パターンの時系列データの先
読みを防止し、接触力を目標とする力パターンに一致さ
せる。
【0016】また、本発明の第4の特徴の制御装置は、
図8に示す如く、滑りを伴う回転動作を行う動作対象2
04の回転動作を自動的に行う制御装置であって、前記
動作対象204の滑り位置Pと当該制御装置201が前
記動作対象204を把持する位置CまたはDとを結んだ
直線の方向に、力を与える。
【0017】また、本発明の第5の特徴の制御装置は、
第4の特徴の制御装置において、前記制御装置201
は、力の向きに応じて出力する力の大きさを決定する。
また、本発明の第6の特徴の制御装置は、第4または第
5の特徴の制御装置において、前記動作対象204の滑
り位置Pと当該制御装置201が前記動作対象204を
把持する位置CまたはDとを結んだ直線が水平面となす
角度αが、所定の値以下である。
【0018】また、本発明の第7の特徴の制御装置は、
第4,第5または第6の特徴の制御装置において、図9
に示す如く、前記動作対象204に対して、該動作対象
204と一体で動くジグ210が取り付けられ、前記制
御装置201は、前記ジグ210を操作することにより
前記動作対象204を回転させる。
【0019】また、本発明の第8の特徴の制御装置は、
第6または第7の特徴の制御装置において、前記制御装
置201は、人手により前記動作対象204を回転させ
た時の軌跡データから前記滑り位置Pと角度αを求め、
該結果を基に出力する力の大きさを決定する。
【0020】また、本発明の第9の特徴の制御装置は、
第4、第5、第6、第7、または第8の特徴の制御装置
において、前記制御装置201は、繰り返し同一動作を
行った時の位置及び力に関するデータを保持する。
【0021】
【作用】本発明の第1、第2、及び第3の特徴の制御装
置では、図1及び図2に示す如き構成を備えている。図
1は再生動作時の構成図、図2は教示動作時の構成図で
ある。
【0022】例えば制御対象9をロボットとした場合、
制御装置は、ロボット9の先端に接続されたハンドと作
業対象の部材51との間に働く接触力を検出する力検出
部11、制御指令生成部3から与えられた目標力と検出
した接触力を一致させるような制御を行う力制御部5、
及びロボット9のアクチュエータを駆動する操作部7か
ら成る力フィードバックループと、オペレータ1が指示
した作業指令を解釈して力制御部5へ動作指令を与える
制御指令生成部3と、オペレータ1が教示した接触力パ
ターンに基づいた適当な時間感覚毎の目標力が記憶され
ている目標力パターン記憶部23とから構成されてい
る。
【0023】力検出部11では、ロボット9の手首部に
取り付けられた力覚センサ31で検出された信号を較正
して、ハンド部が受ける接触力を検出する。力制御部5
では、制御指令生成部3から指令された目標力と力検出
部11で検出された接触力との偏差をゼロにするような
信号を操作部7へ送る。
【0024】操作部7では、力制御部5からの信号に応
じたロボット9の駆動信号を発生してロボット9を動作
させる。目標力パターン記憶部3には、オペレータ1が
教示した接触力パターンが格納されている。目標力の時
系列データは、ロボット9が力パターン追従動作を行う
時に制御指令生成部3へ渡される。
【0025】制御指令生成部3では、オペレータ1から
受け取った動作コマンドを解釈し、コマンドが力パター
ン追従コマンドであれば、目標力パターン記憶部23か
ら目標力の時系列データを受け取り、力制御部5へ適当
なパラメータを転送する。また、制御指令生成部3で
は、ロボット9の接触/非接触状態を検出してロボット
9の制御状態を切り替えている。
【0026】つまり、教示動作時には、力検出部11に
より、オペレータ1が部材51を操作する時の力を力覚
センサ31で検出し、力パターン加工手段34により、
力検出部11が検出した力信号を基に目標とする力パタ
ーンを算出し、目標力パターン記憶部23に格納する。
またこの教示動作は、計算は適当な算術関数を使用して
力パターンを目標力パターン記憶部23に格納すること
で実現してもよい。
【0027】再生動作時には、制御指令生成部3は、力
検出部11により検出した制御対象9の接触力から、力
パターンの時系列データの先読みを防止し、接触力を目
標とする力パターンに一致させながら、オペレータ1が
与えた力のパターン或いは当該制御装置内で自動生成し
た力パターンに追従するよう、作業に必要な接触力を発
生して力制御を行う。
【0028】これにより、オペレータ1が部材51に与
えた接触力を再現して作業を行うことができ、従来でき
なかったユーザが直接触れる製品(キーボード、ロック
機構等)の力パターンを基にした耐久試験や、手先の微
妙な力加減を必要とする作業(塗装作業、研磨作業等)
の自動化を実現することができる。
【0029】また、本発明の第4、第5、第6、第7、
第8、及び第9の特徴の制御装置では、図8または図9
に示す如く構成され、その動作原理は以下のように説明
できる。尚、ここでは制御装置201はロボットであ
り、動作対象204はCRTである。
【0030】CRT204のチルト動作は大きく分けて
2つある。1つは垂直軸回りに回転する動作であり、以
下では水平方向のチルト動作と呼ぶ。もう1つはCRT
204のディスプレイ部の向きを上下方向に回転する動
作であり、以下では縦方向のチルト動作と呼ぶ。
【0031】作業者が操作した場合、水平方向のチルト
動作は比較的簡単に実現できるが、縦方向のチルト動作
に関しては、単純に押しただけでは回転しない場合があ
る。先ず、この点について考察する。 (1)縦方向のチルト機構 図11(1)及び(2)にCRT204のモデル構造図
を示す。縦方向のチルト機構は回転部分が完全な円形で
はなく、扇型になっているのが特徴である。図11
(2)は、チルト部分を横から見たモデル構造図である
が、CRT204は外枠で支持されていて、通常、外枠
に沿って回転させるが、回転中にCRT204が上側に
移動しないようにするため、内枠も備えている。 (2)転がりによる回転と滑りによる回転 円柱物体の移動動作の内、簡単な場合として、円柱物体
が平面上を移動する場合について考える。円柱物体の移
動は2つの要因に分けることができる。1つは図12
(1)に示すように円柱物体CPが平面PL上を転がる
場合であり、もう1つは図12(2)に示すように円柱
物体CPが平面PL上を滑る場合である。
【0032】図12(1)のように円柱CPが平面PL
上を滑ることなく転がる場合には、円柱CP上の接触点
の移動距離(円弧BP’の長さ)と平面PL上の接触点
の移動距離(線分ABの長さ)が等しいので、次式の関
係が成り立つ。
【0033】 r・θ=L (1) また図12(2)の場合には、円柱物体CPは平面PL
上を滑るだけであるので、円柱は同一点Pで平面PLと
接触することになる。一般に、転がり摩擦は滑り摩擦に
比較してかなり小さい値をとるので、転がすことにより
円柱物体CPは比較的小さい力で移動させることができ
る。円柱物体CPが円筒形の壁面内を回転する場合につ
いても同様に考えることができる。
【0034】従って、水平方向のチルト動作は主として
転がりによる回転動作のため、比較的容易に操作を行う
ことができる。 (3)縦方向のチルトの回転メカニズム 次に、縦方向のチルトの移動動作について考察する。最
初に、転がり動作のみで移動する場合について考える。
この場合には、わずかの角度移動した段階で、CRT2
04が内枠に接触してそれ以上回転できなくなる。この
ため、チルト動作では単に力をかけただけではうまく回
転できない場合がある。
【0035】以上のことから、チルトを移動させるため
には、転がり動作ではなく滑り動作で回転動作を行う必
要があることが分かる。そのための条件としては、以下
のようにまとめられる。 [条件1]接触点回りの回転モーメント≦CRT204
を転がすに必要な回転モーメント [条件2]力の水平方向成分≧滑り摩擦 逆に言えば、上記条件1及び2を満たさないと、縦方向
のチルト動作を円滑に行うのは困難である。
【0036】本発明の第4、第5、第6、第7、第8、
及び第9の特徴の制御装置は、以上の考察に基づいてな
されたものであり、ロボット201によって滑りを伴う
回転動作を実現するようにしたものであり、より具体的
には、上記[条件1]及び[条件2]を満たすようにロ
ボット201を制御することにより、CRT204の縦
方向のチルト動作の自動化を実現するものである。
【0037】
【実施例】次に、本発明に係る実施例を図面に基づいて
説明する。第1実施例 図1及び図2(1)に本発明の第1実施例に係る制御装
置の構成図を示す。図1は、本実施例の制御装置におい
て、獲得した力パターンを基に実際に行う再生動作を説
明するための構成図、図2(1)は、目標とする力パタ
ーンを得る動作を説明するための構成図である。
【0038】図1において、制御装置の再生動作時に必
要となる構成は、(オペレータ1、)制御指令生成部
3、力制御部5、操作部7、制御対象(ロボット)9、
力検出部11、速度制御部21、及び目標力パターン記
憶部23から構成されている。
【0039】また図2(1)において、制御装置の教示
動作時に必要となる構成は、作業対象(部材)51、力
検出部11(力覚センサ31及び力信号交換部33)、
力パターン加工手段34(サンプラ35、力パターン記
憶部37、及びパターン加工部39)、並びに目標力パ
ターン記憶部23から構成されている。
【0040】先ず、図2(1)の構成図を参照して、目
標とする力パターンを得る場合の各構成要素の機能を説
明する。力検出部11は、力覚センサ31と力信号変換
部33から成る。力覚センサ31は、部材51を人手で
操作した時に、部材51に加わる力を検出するデバイス
であり、部材51或いは第1の台53が受ける力、即ち
トルクに相当する信号を出力する。また、力信号変換部
33は、力覚センサ31で検出された信号を、ロボット
9が動作する時に使用する適当な座標系で表現された接
触力に変換する。
【0041】サンプラ35は、一定時間間隔毎に力検出
部11で検出した力の値を取り込む。サンプリング時間
は必要に応じて値を切り換える。力パターン記憶部37
では、サンプラ35を介して取り込んだ一定時間間隔毎
の力データを一時的に記憶する。尚、力データの記憶開
始及び停止は、それぞれオペレータ1が指令する記憶開
始信号及び記憶終了信号の検出によって実行される。
【0042】パターン加工部39は、力パターン記憶部
37に格納されている力パターンを適当な波形に加工す
る。具体的には、フィルタリング処理、スプライン処
理、並びにデータの付加及び間引きが行われる。
【0043】パターン加工部39で加工された力の時系
列データは目標力パターン記憶部23に記憶される。次
に、図1の構成図を参照して、獲得した力パターンを基
に再生動作を行う場合の各構成要素の機能を説明する。
【0044】制御指令生成部3は、(1) オペレータ1か
ら指令された動作コマンドの解釈、(2) 目標力、力制御
パラメータ、及び選択行列の転送を行い、作業を実行す
るための動作指令を生成する。尚、動作手順はオペレー
タ1が予め設定しておく。例えば、力パターン追従動作
を行う時には、動作開始位置への移動、目標力パターン
の獲得、再生力制御動作の指令、の順に動作指令を発生
する。
【0045】また制御指令生成部3では、力検出部11
で検出した接触力の値からロボット9が部材51と接触
を保っているか否かを判定し、その結果によって、ロボ
ット9の制御状態を切り換えて、接触した時には目標力
パターンを初期値に再設定し力パターン追従動作を行
う。
【0046】力制御部5では、制御指令生成部3から指
令された目標力と、力検出部5で検出されたロボット9
と部材51の間に働く接触力との差をゼロにするような
信号を操作部7へ送出する。
【0047】操作部7は、サーボ・モータ、パワー・ア
ンプ、D/Aコンバータ、及び補償器で構成され、力制
御部5で生成された速度指令に追従するようにロボット
9の関節部を駆動する。
【0048】力検出部11は、前述のように、ロボット
アームの先端に接続された力覚センサ31と、力覚セン
サ31で検出された電気信号をロボット9の基準座標系
における接触力に変換する力信号変換部33とから成
り、ロボット9の基準座標系での接触力を検出する。
【0049】目標力パターン記憶部23では、格納され
ている力パターンの時系列データをサンプリング時間毎
に制御指令生成部3へ転送する。また、制御指令生成部
3から指令があれば、力パターンを初期値に戻して、再
び制御指令生成部3へ転送する。
【0050】次に、以上の構成を備える本実施例の制御
装置において、教示動作及び再生動作を行う時の各部の
動作の詳細について述べる。 (1)力検出部11 6軸力覚センサ31の各軸の電気信号Ef は、アンプ及
びA/Dコンバータ(ゲインGA )によってディジタル
信号に変換される。力のディジタル信号を、力覚センサ
31の形状に応じて適当に設定される力覚センサ31の
座標軸上で表現するために、較正する較正行列Ks を作
用させる。更に、力を基準座標系で表現するために、較
正後の力を基準座標系で表した力覚センサ31の座標系
の各座標軸の単位ベクトルを用いて変換する。X軸、Y
軸、及びZ軸の単位ベクトルをそれぞれn、o、及びa
と置くと、基準座標系への変換行列 0s は、次式で表
される。
【0051】
【数1】 以上から、基準座標系の力Farは、次式で与えられる。 Far 0s ・Ks ・GA ・Ef (3) (2)パターン加工部39 パターン加工部39では、フィルタリング処理、スプラ
イン処理、並びにデータの付加及び間引きによって、所
望の力パターンを得る。例として、ローパス・フィルタ
リング処理を行う時の構成を以下に示す。
【0052】フィルタとして、1次のパワーワース・ロ
ーパス・フィルタ(低域通過型フィルタ)を用いる場
合、離散型の伝達関数H(z)は次式で与えられる。
【0053】
【数2】 但し、Far(z)はフィルタ通過前の力信号のz変換、
qr(z)はフィルタ通過後の力信号のz変換、τはサ
ンプリング時間、fcはカットオフ周波数、z-1はz変
換の演算子である。 (3)目標力パターン記憶部23 目標力パターン記憶部23は、メモリ、磁気ディスク装
置等の記憶装置から成り、力の時系列データを適当な記
憶位置に格納する。例えば、メモリに格納する場合は、
図3に示すように、サンプリング時間毎(図3(1)参
照)、或いは各座標軸毎(図3(2)参照)にまとめて
記憶するとよい。 (4)制御指令生成部3 制御指令生成部3では、オペレータ1から力パターン追
従動作コマンドが与えられると、力パターン追従動作モ
ードの初期設定を行い、各サンプリング時のパターンデ
ータから目標値を決定する。また、ロボット9の先端が
部材に接触しているか否かによって制御モードを切り換
える。
【0054】先ず、力パターン制御モードの初期設定を
行う時の処理の流れを図4に示す。図4では、ファイル
に格納されているデータをメモリ上に展開している。こ
れは、一般にメモリのアクセス時間が磁気ディスク装置
のアクセス時間よりも短いため、メモリにデータを記憶
した方がサンプリング時間を短くできるからである。
【0055】また図4では、力の制御方向はある一方向
のみとし、他の方向の力制御は行わない場合についてパ
ラメータの設定方法を示している。力の制御方向は作業
座標系で定義され、力の制御方向は座標系のX軸に一致
し、Y軸及びZ軸はX軸と直交するように定められる。
【0056】力制御方向の単位ベクトルは、次のように
して算出する。オペレータ1が与えた基準座標系表現の
力制御方向のベクトルを、 FOP=[FOPx OPy OPz T (5) とすると、力制御方向の単位ベクトルnW は、 nW =[nWxWyWzT =FOP/|FOP| (6) で与えられる。この時、他の座標軸の単位ベクトルoW
及びaW は oW =[−nWyWx 0]T (7) aW =nW ×oW (8) となる。力制御方向を作業座標系のX軸方向のみとする
と、後述の力制御部5で用いられる選択行列は、 Sf =diag(1 0 0 0 0 0) (9) で与えられる。
【0057】力パターン制御モードの初期設定は、図4
のフローチャートにおいて次のようにして行われる。先
ずステップS1で、オペレータ1による処理として、不
感帯幅の設定、オペレータによる力パターン動作指令、
ファイル名の設定、並びに、力制御方向のベクトルの設
定が行われる。
【0058】次に、制御指令生成部3における処理とし
て以下のステップS11からS16が行われる。つま
り、ステップS11でファイル名を獲得し、ステップS
12でデータ総数を計数して設定する。またステップS
13ではメモリ領域を確保し、パターンデタの先頭アド
レスの設定を行う。ステップS14では、(6)式によ
り力制御方向の単位ベクトルnW を算出し、(7)及び
(8)式により力制御方向以外の方向の単位ベクトルo
W 及びaW を算出する。更にステップS15で最終目標
力Fowの設定を行い、ステップS16で(9)式に基づ
き選択行列Sf を設定する。
【0059】次に、各サンプリング時間毎に目標力を生
成するための処理方法を図5に示す。サンプリング時間
毎の目標力は、図3で示したパターンデータメモリの先
頭アドレスのデータから順に読み込まれ(ステップS2
1〜S23)、力制御部5へ転送される。パターンデー
タメモリのアドレスが最終データのアドレスを越える
(ステップS23の判断の結果がYES)と、制御モー
ドを力パターン動作状態から一定力制御状態へ変更し、
力パターンの最終値を目標力Fowとして力制御部5へ与
える(ステップS25)。
【0060】また、力制御動作では、接触/非接触時の
動作状態の切り替えを行う必要があり、この制御は図6
に示す如く行われる。先ず、ステップS31で目標力F
owが設定されている不感帯幅以上であることを確認し
て、更に、力検出部で検出した接触力が予め設定してあ
る不感帯幅よりも小さ(ステップS33の判断結果がY
ES)ければ、ステップS34に進んで速度制御モード
とし、Sf を“0”にセットして、力制御状態の初期化
を行い、更に力制御方向への定速移動命令を発して、力
制御方向へ一定速度で移動するような制御を行う。
【0061】また接触力が不感帯幅よりも大き(ステッ
プS33の判断結果がNO)ければ、ステップS35に
進んでSf が“1”でないことを確認すると、ステップ
S36に進んで力制御(力パターン動作)モードとし、
f に“1”をセットして、速度制御状態の初期化を行
い、パターンデータメモリのアドレスを先頭アドレスに
セットして、目標力に力パターンを設定する。
【0062】尚、接触/非接触処理を行うのは、ロボッ
ト9の先端が接触する前に力パターンが読み込まれ、目
標力と実際の接触力との偏差が大きくなるのを防ぐため
である。この処理は、従来例で示した軌跡パターンを表
示する直接教示装置では行われず、力パターン追従を行
う本実施例の制御装置特有のものである。 (5)力制御部5 力制御部5では、制御指令生成部3から指令された目標
力とロボット9及び部材51間の接触力との偏差をゼロ
とする速度指令を生成する。 (a) 目標力と検出力との偏差の算出 目標力ベクトルFo と検出力ベクトルFqrとの偏差ベク
トルdFは、 dF=Fo −Fqr=−Fqr (11) である。 (b) 力補償器による速度指令の生成 力制御速度指令ベクトルvf ’は、ゲインGf (s)を
用いて、 vf ’=Gf (s)・dF (12) となる。
【0063】力制御方向の速度指令成分は、制御指令生
成部から与えられた選択行列Sf によって抽出される。
最終的な速度指令ベクトルvf は、 vf =Sf ・vf ’ (13) である。
【0064】図7に力制御部5の詳細構成図を示す。同
図に示すように、力制御部5は、座標変換行列
W0 )演算部61と、力制御ゲインGf (s)の力
補償器63と、選択行列(Sf )演算部65と、座標変
換行列( 0w )演算部67とから構成されている。 (6)速度制御部21 速度制御部21では、ロボット(9)の先端が一定速度
で移動するような速度指令を生成する。目標一定速度を
c 、加速度をactと置くと、速度指令vowは次式で表
される。
【0065】
【数3】 第2実施例 図2(2)に本発明の第2実施例に係る制御装置の教示
動作時の構成図を示す。尚、本実施例の制御装置におい
て再生動作時の構成は、図1に示す第1実施例と同じ構
成である。
【0066】図2(2)において、制御装置の教示動作
時に必要となる構成は、力パターン生成部41及び目標
力パターン記憶部23から構成されている。本実施例の
制御装置では、教示動作時に、力パターン生成部41に
より計算によって力の時系列データを算出する。尚、計
算は適当な算術関数を使用して行う。力パターン生成部
41によって算出された力パターンは目標力パターン記
憶部23に記憶される。
【0067】その他の構成、並びに、教示動作時及び再
生動作時の動作説明は、第1実施例と同様であるので省
略する。以上のように第1及び第2実施例では、オペレ
ータ1が部材51に与えた接触力を再現して作業が行え
るようになるため、従来できなかったユーザが直接触れ
る製品(キーボード、ロック機構等)の力パターンを基
にした耐久試験や、手先の微妙な力加減を必要とする作
業(塗装作業、研磨作業等)の自動化を実現することが
できる。第3実施例 図8に本発明の第3実施例に係る制御装置の構成図を示
す。
【0068】同図において、201はX,Y,及びZの
3方向の空間移動並びにZ軸(上下方向)の回りの回転
動作が可能ないわゆる直交座標型ロボットである。ロボ
ット201の先端には、X,Y,及びZ軸方向、並びに
X,Y,及びZ軸回りのモーメントを測定可能な6軸力
センサ202を介してハンド203が装着されている。
204は動作対象のCRTである。尚、ハンド203の
CRT204を把持している先端部位(図示せず)は、
点Qの回りに回転可能である。
【0069】図13は、ロボット201におけるチルト
動作に適した力の与え方を説明する説明図であり、図1
3(1)はCRT204を押して回転させる場合、図1
3(2)はCRT204を引っ張って回転させる場合の
説明図である。
【0070】ロボット201がCRT204に与える力
Fの向きは、接触点Pを通るようにする。このようにす
ることにより、力Fにより発生する接触点P回りの回転
モーメントを理論上ゼロにすることができ、前述の[条
件1]を常に満たすことができる。この時、力Fの向き
が水平面となす角度をαとすると、前述の[条件2]を
満たすためには角度αに制限が加わる。このことを図1
3(1)の場合と図13(2)の場合とに分けて説明す
る。 (a)下方向に力Fをかける場合(図13(1)参照) CRT204の回転部位における滑り摩擦係数をμ、C
RT204の重量をWとすると、[条件2]を満たすた
めには、次式が成立する必要がある。
【0071】Fcosα>μ(W+Fsinα) ∴ F(cosα−μsinα)>μW ここで、力F、滑り摩擦係数μ、重量W共に負の値をと
らないから、 cosα−μsinα≧0 でなければならない。
【0072】 ∴ cotα≧μ α≧cot-1μ=α0 (限界角度) (15) 従って、ロボット201がCRT204を把持する位置
は(15)式を満たす必要がある。この時、ロボット2
01が出力すべき力Fは、次式を満たさなければならな
い。
【0073】
【数4】 (b)上方向に力Fをかける場合(図13(2)参照) (a)の場合と同様に、 Fcosα>μ(W−Fsinα) ∴ F(cosα+μsinα)>μW ここで、力F、滑り摩擦係数μ、重量W共に負の値をと
らないから、 cosα+μsinα≧0 ∴ μ≧−cotα (17) 0≦α≦90[deg ]だから、上式は常に成立する。従
って、この場合にはロボット201はCRT204のど
の位置を把持してもよいことになる。この時、ロボット
201が出力すべき力Fは、次式を満たさなければなら
ない。
【0074】
【数5】 次に、ロボット201の把持位置と力Fの向きについて
具体的に説明する。最初に、上方向の力FのみをCRT
204にかけて回転させる場合について説明する。図8
において、矢印aの方向に回転させたい時は、Cの位置
でCRT204を把持し、矢印Gの方向に力Fをかけ、
また、矢印bの方向に回転させたい時は、把持位置をD
の位置に変更し、矢印Hの方向に力Fをかける。この場
合には、力Fの向きを常に接触点Pに保ち、且つ[式
(18)の条件]を満たすようにロボット201を動作
させればよい。
【0075】次に、把持位置を固定して、回転動作を行
う場合について説明する。図8において、位置CでCR
T204を把持した状態で、CRT204を矢印a及び
bの方向に回転させる。具体的には、矢印aの向きに回
転させる場合には、接触点Pを通るように力Fを矢印G
の方向にかける。この時の力Fは[式(18)の条件]
を満たすものとする。
【0076】次に、矢印bの向きに回転させる場合に
は、逆方向に力Fをかける。この場合には、角度αが式
(15)を満足するように、把持位置を設定する必要が
ある。そして、力Fは[式(16)の条件]を満たすも
のとする。この場合の動作方法は、把持位置が常に固定
であるため、前記動作方法に対して作業を高速化するこ
とができる。第4実施例 図9に本発明の第4実施例に係る制御装置の構成図を示
す。第3実施例(図8)と同じ構成要素については、同
一の番号を付与している。
【0077】同図において、201は直交座標型ロボッ
ト、202は6軸力センサ、203はハンド、204は
CRT、210はCRT204を把持するためのジグで
ある。ジグ210の上方から見た図を図10に示す。
【0078】図10において、211〜214はネジ式
のチャック機構であり、部材215に固定されている。
216は部材215と一体の部材である。217は部材
216に対して回転可能となるように支持するシャフト
部である。
【0079】図9において、ハンド203でジグ210
のシャフト部217を把持することにより、CRT20
4の回転動作を行う。この場合には、ハンド203の把
持位置に回転機構を持たせる必要はない。また、把持部
位がシャフト部217なので、ハンド203の開閉量を
小さくすることができ、ひいてはハンド203を小型す
ることができる。またこの場合には、把持位置を低くし
易いので、把持位置と接触点とのなす角度αを小さくで
きるため、より小さい力で回転動作を行うことができ
る。
【0080】次に、本実施例の接触点Pと力Fの向きα
の求め方について説明する。最初に、ハンド203でC
RT204を把持させ、更に力センサ202の信号を基
に外力に応じて動作できるようにロボット201を設定
する。この状態で、実際に人手によりCRT204を回
転させる。この時の軌跡をロボット201内のメモリ上
に記憶させ、この軌跡から回転中心と回転半径を求め
る。ロボット201が収集した位置データが少なくとも
3点以上あれば、回転中心と回転半径を求めることがで
き、回転中心と回転半径が求まれば、接触点の位置Pを
求めることができる。
【0081】最初に行った動作を再生させる時には、力
センサ202の信号を基に、接触点Pの向きαに力Fを
発生させる。また回転と共に、向きαは変化するが、予
め軌跡が分かっているので、ロボット201内部で計算
により、向きαを求めることができ、動作に伴って力F
の向きαと大きさを変化させることができる。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1、第
2、及び第3の特徴の制御装置によれば、教示動作時に
は、力検出部により、オペレータが部材を操作する時の
力を力覚センサで検出し、力パターン加工手段により、
力検出部が検出した力信号を基に目標とする力パターン
を算出して、或いは適当な算術関数を使用して力パター
ンを算出して目標力パターン記憶部に格納し、再生動作
時には、制御指令生成部は、力検出部により検出した制
御対象の接触力から、力パターンの時系列データの先読
みを防止し、接触力を目標とする力パターンに一致させ
ながら、オペレータが与えた力のパターン或いは当該制
御装置内で自動生成した力パターンに追従するよう、作
業に必要な接触力を発生して力制御を行うこととしたの
で、オペレータが部材に与えた接触力を再現して作業を
行うことができ、従来できなかったユーザが直接触れる
製品の力パターンを基にした耐久試験や、手先の微妙な
力加減を必要とする作業の自動化を実現しうる制御装置
を提供することができる。
【0083】また、本発明の第4、第5、第6、第7、
第8、及び第9の特徴の制御装置によれば、滑りを伴う
回転動作を行う動作対象の回転動作を自動的に行う制御
装置であって、動作対象の滑り位置と当該制御装置が動
作対象を把持する位置とを結んだ直線が水平面となす角
度が所定の値以下となるように、動作対象の滑り位置と
制御装置が動作対象を把持する位置とを結んだ直線の方
向に力を与えることとし、また、動作対象に対して取り
付けられたジグを操作することにより動作対象を回転さ
せることとしたので、CRTのチルト動作を繰り返し自
動的に行うことができ、CRT及びCRTを搭載した製
品の耐久性試験の自動化を図り得る制御装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る制御装置の再生動作
時の構成図である。
【図2】図2(1)は第1実施例に係る制御装置の教示
動作時の構成図、図2(2)は第2実施例に係る制御装
置の教示動作時の構成図である。
【図3】第1実施例の目標力パターン記憶部の力パター
ンデータの格納方法の説明図であり、図3(1)はサン
プリング時間毎に格納する場合、図3(2)は座標軸毎
に格納する場合である。
【図4】力パターン制御モードの初期設定を行う時の処
理を説明するフローチャートである。
【図5】各サンプリング時間毎に目標力を生成する処理
を説明するフローチャートである。
【図6】接触/非接触時の動作状態の切替処理を説明す
るフローチャートである。
【図7】力制御部の詳細構成図である。
【図8】本発明の第3実施例に係る制御装置の構成図で
ある。
【図9】本発明の第4実施例に係る制御装置の構成図で
ある。
【図10】ジグ及びCRTを上方から見た構成図であ
る。
【図11】CRTのモデル構造図であり、図11(1)
は正面図、図11(2)はチルト部分を横から見たモデ
ル構造図である。
【図12】平面上での円柱物体の移動を説明する図であ
り、図12(1)は円柱物体が平面上を転がる場合、図
12(2)は円柱物体が平面上を滑る場合である。
【図13】ロボットにおけるチルト動作に適した力の与
え方を説明する説明図であり、図13(1)はCRTを
押して回転させる場合、図13(2)はCRTを引っ張
って回転させる場合の説明図である。
【図14】従来の制御装置の構成図であり、図14
(1)は教示動作時、図14(2)は再生動作時の構成
図である。
【符号の説明】
1…オペレータ 3…制御指令生成部 5…力制御部 7…操作部 9…制御対象(ロボット) 11…力検出部 21…速度制御部 23…目標力パターン記憶部 31…力覚センサ(6軸力覚センサ) 33…力信号交換部 34…力パターン加工手段34 35…サンプラ 37…力パターン記憶部 39…パターン加工部 41…力パターン生成部 51…作業対象(部材) 53,54…台 Ef …6軸力覚センサ31の各軸の電気信号 Ks …較正行列0s …基準座標系への変換行列 Far…基準座標系の力 FOP…基準座標系表現の力制御方向のベクトル nw …力制御方向の単位ベクトル ow ,aw …他の座標軸の単位ベクトル Sf …選択行列 Fow…最終目標力 Fo …目標力ベクトル Fqr…検出力ベクトル dF…偏差ベクトル vf ’…力制御速度指令ベクトル Gf (s)…ゲイン vf …最終的な速度指令ベクトル 61…座標変換行列( W0 )演算部 63…力制御ゲインGf (s)の力補償器 65…選択行列(Sf )演算部 67…座標変換行列( 0w )演算部 vc …目標一定速度 act…加速度 vow…速度指令 101…オペレータ 103…制御指令生成部 105…力制御部 107…操作部 109…制御対象 111…力検出部 113…位置検出部 115…位置記憶部 117…位置制御部 119…位置記憶部 201…直交座標型ロボット(制御装置) 202…6軸力センサ 203…ハンド 204…CRT(動作対象) 210…CRTを把持するジグ 211〜214…ネジ式のチャック機構 215…部材 216…部材215と一体の部材 217…シャフト部 F…力 α…把持位置と接触点とのなす角度(動作対象の滑り位
置と把持位置とを結ぶ直線が水平面となす角度) CP…円柱物体 PL…平面 P…接触点(動作対象の滑り位置)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御対象(9)を作動させる操作部
    (7)と、 前記制御対象(9)が受ける力を制御する力制御部
    (5)と、 前記制御対象(9)が目標とする力パターンが格納され
    ている目標力パターン記憶部(23)と、 パラメータの設定、サンプリング時毎の目標力生成、並
    びに接触または非接触処理を行う制御指令生成部(3)
    とを有し、 前記制御指令生成部(3)は、オペレータ(1)が与え
    た力のパターン或いは当該制御装置内で自動生成した力
    パターンに追従し、作業に必要な接触力を発生して、力
    制御を行うことを特徴とする制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御装置は、 オペレータ(1)が部材(51)を操作する時の力を力
    覚センサ(31)で検出する力検出部(11)と、 前記力検出部(11)が検出した力信号を基に目標とす
    る力パターンを算出し、前記目標力パターン記憶部(2
    3)に格納する力パターン加工手段(34)とを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記力検出部(11)は、制御対象
    (9)の部材(51)に対する接触力を検出し、 前記制御指令生成部(3)は、前記力検出部(11)に
    より検出した制御対象(9)の接触力から、力パターン
    の時系列データの先読みを防止し、接触力を目標とする
    力パターンに一致させることを特徴とする請求項2に記
    載の制御装置。
  4. 【請求項4】 滑りを伴う回転動作を行う動作対象(2
    04)の回転動作を自動的に行う制御装置であって、 前記動作対象(204)の滑り位置(P)と当該制御装
    置(201)が前記動作対象(204)を把持する位置
    (CまたはD)とを結んだ直線の方向に、力を与えるこ
    とを特徴とする制御装置。
  5. 【請求項5】 前記制御装置(201)は、力の向きに
    応じて出力する力の大きさを決定することを特徴とする
    請求項4に記載の制御装置。
  6. 【請求項6】 前記動作対象(204)の滑り位置
    (P)と当該制御装置(201)が前記動作対象(20
    4)を把持する位置(CまたはD)とを結んだ直線が水
    平面となす角度(α)が、所定の値以下であることを特
    徴とする請求項4または5に記載の制御装置。
  7. 【請求項7】 前記動作対象(204)に対して、該動
    作対象(204)と一体で動くジグ(210)が取り付
    けられ、 前記制御装置(201)は、前記ジグ(210)を操作
    することにより前記動作対象(204)を回転させるこ
    とを特徴とする請求項4、5または6のいずれかに記載
    の制御装置。
  8. 【請求項8】 前記制御装置(201)は、人手により
    前記動作対象(204)を回転させた時の軌跡データか
    ら前記滑り位置(P)と角度(α)を求め、該結果を基
    に出力する力の大きさを決定することを特徴とする請求
    項6または7に記載の制御装置。
  9. 【請求項9】 前記制御装置(201)は、繰り返し同
    一動作を行った時の位置及び力に関するデータを保持す
    ることを特徴とする請求項4、5、6、7、または8の
    いずれかに記載の制御装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020062721A (ja) * 2018-10-17 2020-04-23 株式会社安川電機 ロボットシステム及びロボット制御方法

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