JPH05329787A - 力制御ロボットにおける作業対象物の位置検出装置 - Google Patents

力制御ロボットにおける作業対象物の位置検出装置

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JPH05329787A
JPH05329787A JP4133656A JP13365692A JPH05329787A JP H05329787 A JPH05329787 A JP H05329787A JP 4133656 A JP4133656 A JP 4133656A JP 13365692 A JP13365692 A JP 13365692A JP H05329787 A JPH05329787 A JP H05329787A
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榑沼  透
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 力制御ロボットにおいて、ロボットの手先部
分による実際の接触により作業対象物の位置を検出する
と共に、正確な接触力に基づき正確な位置を迅速に検出
する。 【構成】 手先効果器7に加わる力を検出する力検出手
段7,13と、手先効果器の位置を検出する位置検出手
段8,14と、予め設定された力目標値と検出された力
検出値の偏差によって手先効果器の移動速度が決まる力
制御モードを少なくとも実行する位置と力の制御手段
9,10,15を有する。この位置と力の制御手段に付
加された位置検出装置は、手先効果器が非接触状態であ
るとき、手先効果器を力制御モードで移動させかつ作業
対象物に接触させる接触動作実行手段21,25と、力
検出手段で検出した力の大きさが予め設定した力を越え
た時、手先効果器7と作業対象物6が接触したと判断す
る接触判定手段27と、接触判定手段で接触状態である
と判定した時に、接触時点の位置検出手段で検出した位
置に関するデータを記憶する接触位置記憶手段29から
構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は作業対象物の位置検出装
置に係り、特に、多自由度作業機械の動作を制御する位
置と力の制御装置に組み込まれ、タッチセンサとして機
能する作業対象物の位置検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】産業用ロボット等の多自由度作業機械で
位置と力の制御に基づいて作業対象物に対して所望の作
業を行う場合、作業対象物の位置決めに起因する誤差、
各種変形に起因する誤差を検出し、位置と力の制御を実
行する制御装置でのデータ処理で、位置データに関し補
正を行う必要が生じる。このため、作業対象物の位置を
正確に検出する位置検出装置を設けなければならない。
【0003】作業対象物の位置を検出する位置検出装置
として、従来では、リミットスイッチ、光学式または超
音波式の距離センサ、視覚認識装置などが使用されてい
た。これらの位置検出装置は、制御装置に対し検出信号
を送給する専用の検出装置として構成される。すなわ
ち、制御装置以外に特別な専用装置が必要である。
【0004】さらに専用装置を備える場合には、手先効
果器の周辺部にセンサやカメラが取り付けられるので、
作業の邪魔になる。
【0005】加えて、手先効果器とセンサ等の距離やセ
ンサ等の取り付け方向が正確に設定されることが要求さ
れる。この条件を満たさないと、センサで検出した作業
対象物の位置と手先効果器で作業する位置との間でずれ
が生じる。
【0006】かかる問題を解決する方法として、産業用
ロボットの位置・力制御装置に含まれる力制御機能を使
用し、ロボット自身で作業対象物の位置検出を行う構成
が、特開昭61−170805号公報で提案された。こ
の文献に開示される構成は、速度制御ループと電流制御
ループを有し、速度制御ループの働きによって作業対象
物に近づき作業対象物に接触すると、電流制御ループの
働きで疑似的に力制御を行う。このとき、位置検出器の
値が変化しないことを検知することで、接触状態にある
ことを検出し、かつその時の位置検出器の検出値を読み
取ることで作業対象物の位置を検出する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の産業ロボットに
おける技術では、その力制御において力センサを使用せ
ず、当該力制御を電流制御を利用して疑似的に行ってい
る。すなわち、電流制御に基づいてモータのトルクを制
御するものであり、ロボットのアームの先に力センサを
取り付けて力を検出しながら、手先効果器に加わる力を
制御するものではない。このため、手先効果器と作業対
象物との間の接触点における力を正確に制御することが
できない。
【0008】換言すれば、従来技術によれば、手先効果
器と作業対象物の接触状態で、接触力を自由に変えた
り、または最適な接触力を得るようにすることが難し
い。一般的に、ロボットの手先部分は、接触状態におい
て、たわみ変形が生じるので、当該手先部分の接触力を
正確に把握しないと、作業対象物の位置を正確に検出す
ることができないという問題がある。
【0009】また前述の従来技術では、接触した状態
を、位置検出器の出力値が変化しないことで検出してい
るが、出力値が変化しなくなったということを確実に知
るにはある程度の時間を必要とする。特に、ロボットの
手先部分にたわみが生じる場合には、時間を要し、加え
てどの時点を接触時点とするかに応じて検出値が異なる
という不具合も有している。
【0010】本発明の目的は、力制御ロボットにおい
て、ロボットの手先部分による実際の接触により作業対
象物の位置を検出すると共に、正確な接触力に基づき正
確な位置を迅速に検出する作業対象物の位置検出装置を
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る力制御ロボ
ットにおける作業対象物の位置検出装置は、次のように
ように構成される。
【0012】本発明による作業対象物の位置検出装置が
適用される力制御ロボットは、手先効果器に加わる少な
くとも1軸の力を検出する力検出手段と、手先効果器の
位置を検出する位置検出手段と、予め設定された力目標
値と力検出手段で検出された力検出値との偏差によって
手先効果器の移動速度が決まる力制御モードを少なくと
も実行する位置と力の制御手段を有する。この位置と力
の制御手段に位置検出装置の構成を付加する。この位置
検出装置は、手先効果器が非接触状態であるとき、手先
効果器を力制御モードで移動させかつ作業対象物に接触
させる接触動作実行手段と、力検出手段で検出した力の
大きさが予め設定した力を越えた時、手先効果器と作業
対象物が接触したと判断する接触判定手段と、接触判定
手段で接触状態であると判定したときに、接触時点の位
置検出手段で検出した位置に関するデータを記憶する接
触位置記憶手段とから構成される。
【0013】前記の構成において、好ましくは、さら
に、手先効果器が作業対象物に接触した状態にあると
き、手先効果器を力制御モードで当該接触状態から非接
触状態に移動させる離脱動作実行手段を備える。
【0014】前記の各構成において、好ましくは、位置
検出手段で検出した位置データに対し、力検出手段で検
出した力データに基づきロボット手先部のたわみ量要素
を除く補正を行う位置補正手段を備える。
【0015】
【作用】本発明による作業対象物の位置検出装置は、力
制御ロボットにおいて、力制御モードを利用して接触方
向に力目標値を設定すれば、空中の非接触移動では手先
効果器に反力が加わらず、力センサでの検出力はゼロに
なるので、手先効果器は力目標値に比例した速度で移動
する。このような力制御モードの移動によって、手先効
果器は作業対象物に接触する。手先効果器が作業対象物
に接触すると、力センサは作業対象物からの反力を検出
して、目標力と検出力が等しくなるように制御されて、
ロボットは力制御状態で静止する。こうして、手先効果
器は、対象物に滑らかに接触すると共に、予め設定した
接触力を保つことができる。また、この接触力は自由に
設定することができる。
【0016】そして、接触の検出を力センサでの検出値
で行っているので、迅速な接触の検出を行うことがで
き、また検出時の力の大きさを知ることもできる。
【0017】こうして接触力および接触判定時の力を自
由に設定でき、そのため、最適な接触力にしてロボット
手先部のたわみによる影響を取り除くことが可能であ
る。
【0018】具体的に、例えば、接触力および接触判定
時の力を、たわみが問題とならない程度の小さい力に設
定したり、またはロボットが作業する時と同程度の力を
設定することにより、作業時と同程度のたわみ量を起こ
させ、たわみの影響を除去する。
【0019】また力センサで得られた検出力を用いてた
わみを補正する構成では、いっそう正確な位置検出を行
うことができる。
【0020】位置検出の構成で接触位置を記憶した後、
力制御モードで、手先効果器を接触状態から非接触状態
に移行させるべく離脱動作を行うようにさせれば、位置
検出動作の間、継続して力制御モードに維持される。従
って、モード切換えを行う必要がないため、不連続な動
きがなく、過大力発生等の不具合が生じにくく、スムー
ズな動作を行うことが可能となる。
【0021】
【実施例】以下に、本発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0022】図1は、作業対象物の位置検出装置を含む
多自由度作業機械の位置と力の制御装置を示す。図1に
おいて、1はロボット本体で、複数の関節部を有するア
ーム2を支持基台3に取り付けている。アーム2の各関
節部の可動作用に基づき、アーム先部は作業上必要とさ
れる位置に移動し、アーム2の全体姿勢は作業上必要な
姿勢に変化する。アーム2の先部に位置するリスト部4
に6軸の力センサ5が取り付けられ、さらに力センサ5
には、作業対象物であるワーク6に対して所要作業を行
う手先効果器7が取り付けられる。ロボット本体1の内
部には、アーム2の各関節部等を動作させるためのモー
タが複数内蔵されている。これらのモータのそれぞれに
は、その駆動量を計測する角度計8が取り付けられ、当
該角度計8で各関節部の軸角度データを得る。
【0023】次に、ロボット本体1の動作を制御するた
めの制御装置の構成を説明する。
【0024】図1では制御装置の構成部分をブロック回
路で示している。制御装置は、例えばコンピュータを利
用してソフト技術で構成される。この制御装置は、ロボ
ット本体1の動作において、所要作業を実行するための
位置と力の制御を行う。
【0025】図1において、9は力目標値設定部、10
は位置目標値設定部である。力目標値設定部9にはx,
y,zの各座標軸について押し付け力の目標値〈fr〉
が予め設定され、力目標値設定部9は設定された目標値
〈fr〉を減算器11に対し出力する。力目標値の設定
は、データを教示することにより行われる。ここで、記
号「〈fr〉」はfrがベクトル量であること意味す
る。「〈 〉」の意味は以下同じである。
【0026】位置目標値設定部10には、各座標軸につ
いて、手先効果器7の位置の目標値〈pr〉が予め設定
され、位置目標値設定部10は、設定された目標値を減
算器12に対し出力する。位置目標値の設定には、例え
ば教示データを補間した値が使用される。
【0027】力センサ5で検出された力は、力演算部1
3に送られ、力演算部13でセンサ座標系から手先座標
系である基準座標系に変換すると共に、手先効果器7の
重力分を差し引くことにより重力補償を行う。これによ
りワーク6と手先効果器7との接触点で、手先効果器7
に加わる力〈f〉を算出する。力演算部13で得られた
力のデータは、減算器11に与えられる。一方、角度計
8で検出された各軸の角度データは位置演算部14に送
られ、ここで角度データに基づき絶対座標系における手
先効果器7の位置〈p〉が算出される。位置演算部14
で得られた位置のデータは減算器12に与えられる。
【0028】減算器11では、力〈f〉と力目標値〈f
r〉とが比較され、その偏差〈Δf〉=〈f〉−〈f
r〉が出力される。一方、減算器12では、位置〈p〉
と位置目標値〈pr〉が比較され、その偏差〈Δp〉が
出力される。こうして得られた各偏差〈Δf〉と〈Δ
p〉は位置・力制御演算部15に入力される。
【0029】位置・力制御演算部15は、パラメータを
設定することにより、位置制御モードと力制御モードの
うち少なくともいずれか一方を選択し、選択した制御モ
ードを実行するための制御指令値を算出する機能を有し
ている。位置制御モードでは〈Δp〉の要素Δpiに比
例した目標速度viを演算する。力制御モードでは、
〈Δf〉の要素Δfiに比例した目標速度viを演算す
る。上記の演算は、各座標軸ごとに行われる。なお、Δ
piとΔfiを用いて、コンプライアンス制御モードで
制御を行うように構成することもできる。
【0030】上記のごとく演算された目標速度〈v〉を
表す速度指令値は、位置・力制御演算部15から出力さ
れ、駆動指令部20に供給される。駆動指令部20で、
速度指令値〈v〉はロボット本体1の各駆動モータの駆
動指令値〈θ〉に変換される。変換された駆動指令値
は、ロボット本体1の各駆動モータに供給され、この指
令値によりモータは所要速度で動作する。
【0031】動作指令部21は、位置と力の制御を実行
する制御装置の制御モードを指令・設定する要素であ
る。動作指令部21は、予め教示された動作データを格
納し、この動作データに基づいて制御装置を動作せし
め、ロボット本体1に対し教示動作を再生させる機能を
有する。本実施例では、特に制御モード切替え指令22
を位置・力制御演算部15に与えたり、教示された位置
データを補間しその補間データ24を位置目標値設定部
10に与えたり、教示された力目標値24を出力し力目
標値設定部9に与える機能を有する。
【0032】動作指令部21は、さらに、接触動作指示
部25に対して接触動作指示を行わせるための指令26
を与えたり、接触判定部27からの接触判定信号28を
受けて位置記憶部29に位置記憶指令30を与える。
【0033】接触動作指示部25は、ロボット本体1の
手先効果器7の接触動作に備えて、動作指令部21から
の指令26に基づき、位置・力制御演算部15に対し
て、手先効果器7の移動方向(ワーク6との接触が開始
される方向)を、接触のための力制御モードに設定する
指令22Aを出力する。接触動作指示部25は、併せて
力目標値23として接触のための移動に適した値を、力
目標値設定部9に出力する。
【0034】上記のごとく、接触動作指示部25は、動
作指令部21の指令に従って、力目標値設定部9および
位置・力制御演算部15等を介して、手先効果器7の移
動方向の制御モードを力制御モードに設定し、手先効果
器7を力制御モードで移動させてワーク6に接触させる
ことを指示する機能を有する。接触力判定部27は、力
演算部13の出力信号を入力し、力演算部13で出力さ
れる力を監視する。手先効果器7がワーク6に接触した
ときの所定の接触力を検知した時には、接触判定信号2
8を動作指令部21に送る。
【0035】位置記憶部29は、動作指令部21から与
えられる位置記憶指令30を受け、その時の位置演算部
14で出力される位置データ〈p〉と、位置記憶指令3
0と共に送られる基準位置と上記位置データの偏差とを
記憶する。
【0036】次に、制御装置の動作について説明する。
動作の一例を図2のフローチャートに示す。この動作
は、非接触状態で空中を移動する手先効果器7が任意の
方向からワーク6に接近し、接触して位置を検出すると
きの制御装置における制御動作である。
【0037】動作指令部21が接触動作指令26を接触
動作指示部25に与えると、接触動作指示部25は、位
置・力制御演算部15に指令22Aを出力し、手先効果
器7のワーク6への接近方向の制御モードを力制御と
し、それ以外の他方向の制御モードを位置制御として設
定する(ステップ40)。接近方向については、接触動
作指示部25によって、力目標値設定部9に設定される
力目標値がfrである状態で力制御が行われる。
【0038】次のステップ41では、前述の設定状態に
基づき、手先効果器7の移動に関して接近方向に力制御
モードでの移動動作が行われる。接近方向の移動に関し
ては力制御が行われているので、制御装置では、力目標
値設定部9に設定された力目標値frと力演算部13で
算出された力fとの偏差が減算器11で求められる。こ
こでの説明は、接近方向のみを対象とするので、力目標
値および力はスカラー量で扱う。しかし、非接触状態の
空中では、手先効果器7の受ける力は0であるので、Δ
f=−frの値が位置・力制御演算部15に入力され
る。力制御モードでは、位置・制御演算部15はΔfに
比例した速度vを出力する。このときの位置・力制御演
算部15のゲインをKcとすると、v=−Kc・frが
駆動指令部20に入力され、ロボット本体1が前述の速
度指令値vで移動する。換言すれば、ロボット本体1
は、力目標値設定部9に設定された力目標値frに比例
した速度で動作する。以下の説明において、かかる移動
動作を「力制御モードでの移動」と呼ぶ。また接近方向
以外の方向については、位置制御モードに設定されてお
り、かつその位置目標値は一定地に保持されるので,接
近方向以外の方向には移動しない。従って、手先効果器
7は接近方向に直線的に移動することになる。
【0039】上記の移動状態において、接触力判定部2
7は、適当なタイミングで、力演算部13で求められる
力を入力し、接近方向について得られる力が接触判定部
27内に設定された力f0 よりも大きいか否かを判定す
る(ステップ42)。空中の移動では、手先効果器7に
おける接触力、すなわち外力として加わる力は0である
ので、その間はステップ41,42を繰り返す。なお、
接触判定部27に設定される力f0 は、力制御モードで
移動するための力目標値frよりも小さい値である。
【0040】手先効果器7がワーク6に接触すると、力
センサ5は接触力を検出し、力演算部15は力センサで
検出された力に対応する信号を出力する。このため、減
算器11には力fが入力され、Δfはf−frとなる。
力制御は、Δfが0になるように行われる。ステップ4
3での移動は通常の力制御状態となり、f=frとなり
速度vが0になって手先効果器7は停止する。
【0041】ステップ43では、接近方向の力が設定値
0 よりも大きくなっている。このステップでは、動作
指令部21からの位置記憶指令30に基づき位置記憶部
29は、位置演算部14から出力されたその時点の手先
効果器7の位置を記憶する。または、位置記憶指令30
と共に送られる基準位置との偏差を記憶する。ステップ
43が実行される間、手先効果器7は、力制御に基づい
てワーク6に接触状態に維持される。
【0042】上記のごとく、空中を移動中の手先効果器
7がワーク6に接触した時の位置を検出する。検出され
た位置は、例えば、教示されたワークの位置に対して、
実際の作業時のワークの位置ずれを補正したり、教示さ
れていないワークの位置や形状を測定するのに用いられ
る。
【0043】上記実施例では、手先効果器7は力制御状
態でワーク6に接近し、滑らかに接触し、予め設定した
押し付け力でワーク6上に静止する。この時の押し付け
力は自由に設定することができるので、手先効果器やワ
ークのたわみが問題とならないような適切な押し付け力
に設定することが可能である。さらに、上記の押し付け
力を実際に作業する時と等しい押し付け力に設定するこ
とにより、前記たわみによる影響を考慮せずに済むこと
もある。また手先効果器7がワーク6の表面に接触する
時の接触状態の検出は力センサ4を含む力検出系および
力制御系を用いて行われ、力検出系および力制御系にタ
ッチセンサとしての機能を持たせるように構成したの
で、迅速に接触検出を行うことができる。
【0044】上記の実施例において、手先効果器7のワ
ーク6における接触位置を記憶した後のロボットの動作
については、例えば、検出した位置データに基づいてワ
ークの位置ずれを補正し、継続して研削等の作業を行
う。
【0045】次に図3に従って本発明の他の実施例を説
明する。この実施例では、手先効果器7をワーク6から
離れさせるための動作を実行する部分を含む制御構成を
示している。前述した位置検出動作において、何点もの
位置を検出したり、あるいは次の作業位置が別である場
合には、ワーク6に接触状態にある手先効果器7は、ワ
ーク6から離れて別の場所に移動する。このような場合
に本実施例の制御構成は適している。
【0046】図3の構成は基本的に図1で示した構成と
同じである。以下では、相違点のみを説明する。相違す
る構成部分は離脱動作指示部31が付加されたことであ
る。離脱動作指示部31は、動作指令部21からの離脱
動作指示を行わせるための指令32に基づき、力目標値
設定部9に対して離脱方向の力目標値を与える。
【0047】本実施例の動作を、図4に示したフローチ
ャートを参照して説明する。ステップ40〜43までは
図2で説明した動作と同じであるので、説明を省略す
る。ステップ44で、離脱動作指示部31は、力目標値
設定部9に設定されている接触方向の力目標値を、符号
が逆である離脱方向の力目標値に変える。これによって
力制御の方向を接近方向から離脱方向に変える。
【0048】次にステップ45では、ステップ44で設
定された力目標値によって、力制御モードでの移動が行
われる。すなわち、力目標値は接触動作の場合に逆方向
の値に設定されているので、移動方向は接触動作の場合
と逆になる。そのため、離脱動作が行われることにな
る。
【0049】ステップ46では、動作指令部21は、離
脱動作が開始されてからの時間を計測し、予め設定した
時間が経過するまではステップ45,46を繰り返す。
設定された時間の経過後、離脱動作を終了して次の動作
に移行する。
【0050】上記のごとく、手先効果器7のワーク6か
らの離脱動作を、力制御モードでの移動で行うことによ
り、ステップ40からステップ46までの間ロボットの
制御機構は力制御モードに保持される。換言すれば、動
作指令部21から位置・力制御演算部15に対して、制
御モード切替え信号を出力して制御モードを切り換える
ことなく、かつモード切換えによる過大力発生等の不具
合なく、位置検出動作を滑らかに行うことができる。
【0051】なお、ステップ46では、設定された一定
時間を監視しているが、他の構成として、一定距離を監
視するようにしてもよい。
【0052】また、離脱動作のための力目標値は、接触
動作のための力目標値の符号を反転させるだけでもよ
い。さらには、符号が逆で、絶対値が異なる値を設定し
てもよい。
【0053】図5に他の実施例を説明する。この実施例
では、手先効果器7やワーク6のたわみ分を考慮して位
置を補正するものである。当該補正に関する技術内容
は、特願平2−66310号に記載されている。
【0054】図5に示された構成では、図1の構成に位
置補正部33が追加される。位置補正部33は、力演算
部13が出力する力に関するデータと、位置演算部14
が出力する手先効果器7の位置に関するデータを入力
し、これらのデータを基づいて補正された位置データ3
4を出力する。
【0055】位置補正部33では、予め接触点近傍で測
定して設定された、手先効果器やワークを含めたロボッ
トの接触方向の剛性KR と、接触方向の力fから、接触
方向のたわみ量Δeをf/KR によって算出し、算出さ
れたたわみ量を用いて接触方向の位置を補正し、出力を
行う。
【0056】上記のごとく、たわみ量を考慮して位置を
補正するので、正確な位置の検出を行うことができる。
【0057】本実施例の特徴的な構成は、図3に示した
構成に追加することもできる。
【0058】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明によ
れば、位置と力の制御装置およびこれに関連する検出機
構を備え、アーム先端に所要の作業を実行する手先効果
器を取り付けた力制御ロボットにおいて、作業対象物の
位置の検出を、手先効果器を力制御モードで移動させ作
業対象物との接触力を検出することで、正確に行うこと
ができる。ロボットに設けられた力センサと位置センサ
と位置および力の制御装置に基づき力制御を利用して、
タッチセンサを実現する。本発明の位置検出装置によれ
ば、特別に検出のための専用装置を設ける必要がないの
で、ロボットの構成上の本来の作業の邪魔にならず、好
都合である。位置検出ための構成がコンパクトに形成す
ることができる。
【0059】作業対象物に手先効果器が接触したこと
を、力センサによる検出力を利用して検出するので、迅
速に当該接触を検出することができる。
【0060】さらに、作業を行う手先効果器で直接に接
触を行って作業対象物の位置を検出するため、作業点と
センサ手段とのずれを考慮する必要がなく、作業に適し
た作業対象物の位置検出手法である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すブロック構成図であ
る。
【図2】第1実施例の動作を説明するフローチャートで
ある。
【図3】本発明の第2実施例を示すブロック構成図であ
る。
【図4】第2実施例の動作を説明するフローチャートで
ある。
【図5】本発明の第3実施例を示すブロック構成図であ
る。
【符号の説明】
1 ロボット本体 2 アーム 5 力センサ 6 ワーク 7 手先効果器 9 力目標値設定部 10 位置目標値設定部 13 力演算部 14 位置演算部 15 位置・力制御演算部 21 動作指令部 25 接触動作指示部 27 接触力判定部 29 位置記憶部 31 離脱動作指示部 33 位置補正部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手先効果器に加わる少なくとも1軸の力
    を検出する力検出手段と、前記手先効果器の位置を検出
    する位置検出手段と、予め設定された力目標値と前記力
    検出手段で検出された力検出値との偏差によって前記手
    先効果器の移動速度が決まる力制御モードを少なくとも
    実行する位置と力の制御手段を有する力制御ロボットに
    おいて、 前記手先効果器が非接触状態であるとき、前記手先効果
    器を力制御モードで移動させかつ作業対象物に接触させ
    る接触動作実行手段と、 前記力検出手段で検出した力の大きさが予め設定した力
    を越えた時、前記手先効果器と前記作業対象物が接触し
    たと判断する接触判定手段と、 前記接触判定手段で接触状態であると判定したときに、
    接触時点の前記位置検出手段で検出した位置に関するデ
    ータを記憶する接触位置記憶手段と、 から構成されることを特徴とする力制御ロボットにおけ
    る作業対象物の位置検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の力制御ロボットにおける
    作業対象物の位置検出装置において、前記手先効果器が
    前記作業対象物に接触した状態にあるとき、前記手先効
    果器を力制御モードで当該接触状態から非接触状態に移
    動させる離脱動作実行手段を備えることを特徴とする力
    制御ロボットにおける作業対象物の位置検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の力制御ロボット
    における作業対象物の位置検出装置において、前記位置
    検出手段で検出した位置データに対し、前記力検出手段
    で検出した力データに基づきロボット手先部のたわみ量
    要素を除く補正を行う位置補正手段を備えることを特徴
    とする力制御ロボットにおける作業対象物の位置検出装
    置。
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