JPH0736424U - 可飽和リアクタ - Google Patents

可飽和リアクタ

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JPH0736424U
JPH0736424U JP7127893U JP7127893U JPH0736424U JP H0736424 U JPH0736424 U JP H0736424U JP 7127893 U JP7127893 U JP 7127893U JP 7127893 U JP7127893 U JP 7127893U JP H0736424 U JPH0736424 U JP H0736424U
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cores
insertion hole
core
saturable reactor
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JP7127893U
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政一 菊地
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榛名電子株式会社
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 巻線工程の自動化を可能とし、各構成部材の
組立を容易にし、しかも磁路の磁気抵抗を小さくする。 【構成】 可飽和リアクタは、中心にコア挿入孔26を
有する巻胴部22を備えたボビン21と、一端が前記コ
ア挿入孔26の両端から挿入されてボビン21内で対向
すると共に、他端がコア挿入孔26の外側で互いに対向
した一対のコ字形のコア30、30と、ボビン21の中
央部27の前記コア30、30の両端が対向する位置に
各々設けられた凹部28、29と、この凹部28、29
に収納され、前記コア30、30の両端で挟持された永
久磁石31、31と、前記ボビン21の巻胴部22に巻
かれた一次コイル23と、前記ボビン21の巻胴部22
に巻かれた二次コイル24、25とを有する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、テレビジョン受像器等のディスプレイ装置の上下糸巻歪を補正する 歪補正トランス等として使用される可飽和リアクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の可飽和リアクタは、図6に示すように、磁性体製のコアCと、このコ アCの周りに巻かれた一次コイルA、コアCの周りに巻かれた一対の二次コイル B、B’とからなる。二次コイルB、B’は、互いに逆方向に巻かれており、コ アCには、バイアス磁界が加えられている。 この種の可飽和リアクタの具体的な構造としては、例えば、図5に示すような ものが従来から知られている。この可飽和リアクタは、フェライト、Ni−Zn 等の磁性体からなる一対のドラム形のコア1、2と、円柱形の永久磁石5と、6 つのピン状の端子7、8、9を有する台座6とを備えている。
【0003】 2つのドラム形のコア1、2にわたって一次コイル(図5では二次コイルに隠 れて見えない)が巻かれ、さらにその上に各々のコア1、2に分けて二次コイル 3、4が巻かれている。このコイルを施したドラム形のコア1、2の間に永久磁 石5を挟み、これらコア1、2及び永久磁石5を台座6の上に載せ、接着剤等で 固定する。この場合、一対の二次コイル3、4は、それらの巻き方向が互いに逆 になるよう配置される。さらに、各コイル3、4(一次コイルも含む)の引出線 を端子7、8、9の基部に絡げて接続する。これにより、図6に示すような等価 回路を有する可飽和リアクタが得られる。
【0004】
【考案が解決しようとしている課題】
しかしながら、このような可飽和リアクタは、別体である2つのコア1、2に わたって一次コイルを巻き、さらに各々のコア1、2に二次コイル3、4を巻か なければならないため、巻線作業は極めて面倒である。特に、ドラム形のコア1 、2に巻線を行うため、巻線の自動化がしにくい。さらに、これら一次コイルと 二次コイル3、4を巻いた一対のドラム形のコア1、2と永久磁石5とを台座6 の上に載せて接着しなければならないため、コア1、2と永久磁石5が完全に固 定されるまで、保持しなければならない等、各構成部材組立作業にも多くの手数 がかかる。
【0005】 さらに、コア1、2と永久磁石5とによって形成されるバイアス磁界の磁路が 、コア1、2の永久磁石5を挟んだのと反対側の端部で各々オープン状態となっ ているため、磁気抵抗が大きいという欠点もあった。 そこで、本考案は、前記従来の課題に鑑み、巻線工程の自動化が可能で、各構 成部材の組立もきわめて容易に行え、しかも磁路の磁気抵抗の小さな可飽和リア クタを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち、前記の目的を達成するため、本考案で採用した手段は、バイアス磁 界を与えたコア30、30の周り一次コイル23と一対の二次コイル24、25 とを巻いた可飽和リアクタにおいて、中心にコア挿入孔26を有する巻胴部22 を備えたボビン21と、一端が前記コア挿入孔26の両端から挿入されてボビン 21内で対向すると共に、他端がコア挿入孔26の外側で互いに対向した一対の コ字形のコア30、30と、ボビン21の中央部27の前記コア30、30の両 端が対向する位置に各々設けられた凹部28、29と、この凹部28、29に収 納され、前記コア30、30の両端で挟持された永久磁石31、31と、前記ボ ビン21の巻胴部22に巻かれた一次コイル23と、前記ボビン21の巻胴部2 2に巻かれた二次コイル24、25とを有することを特徴とするものである。
【0007】
【作用】
前記本考案の可飽和リアクタでは、全てのコイル23、24、25が一つのボ ビン21に巻かれるため、その巻線作業がきわめて容易であり、特にボビン21 をチャッキングして自動巻線を行うことが可能となる。 さらに、巻線した後のボビン21の凹部28、29に永久磁石31、31を挿 入し、コア挿入孔26に一対のコ字形のコア30、30の一端部を挿入し、その コア30、30の両端で前記永久磁石31、31を挟持すればよいので、各部材 の組立も容易に行える。特に、永久磁石31、31に磁力により、双方のコア3 0、30の両側が吸着され、前記の組立状態が自ずと仮固定されるので、その後 の各部材の接着も、極めて簡単に行える。 さらに、コ字形のコア30、30の両端に2つの永久磁石31、31が挟持さ れることにより、コア30、30にバイアス磁界を与えるために閉磁路が形成さ れ、磁気抵抗の小さな磁気回路が形成できる。
【0008】
【実施例】
次に、図面を参照しながら、本考案の実施例について、詳細に説明する。 図1〜図4に示すように、可飽和リアクタは、絶縁性のボビン21と、このボ ビン21に巻かれた一次及び二次コイル23、24、25と、このボビンに挿入 された一対のコア30、30と、このコア30、30の先端の間に挟持された永 久磁石31、31を備える。
【0009】 ボビンは、樹脂等の成形体からなり、中心にコア挿入孔26を有する巻胴部2 2(図3及び図4参照)を備えている。この巻胴部22の外周は、その外周側に 直交するよう設けられたほぼ矩形の中央部27によって2つの部分に仕切られて いる。さらに巻胴部22の両端にフランジ36、36が設けられている。
【0010】 図3に示されたように、前記巻胴部22の中を貫通するよう設けられたコア挿 入孔26は、後述するコア30、30の断面形状よりやや大きな矩形の孔であり 、フランジ36、36が設けられた両端側から前記中央部27に達している。図 1に示されたように、中央部27とフランジ36、36の上縁には、コア30、 30の幅よりやや幅の広い凹部38、39が設けられている。図示の実施例では 、後述するコア30、30はコ字形の対称形をなしており、これに応じて前記コ ア挿入孔26の幅と凹部38、39の幅が何れも同じとなっている。さらに、中 央部27とフランジ36、36の底面から3対のピン状の端子32、33、34 が突設されている。
【0011】 図3及び図4に示されたように、中央部27の上下に凹部28、29が設けら れている。この凹部28、29の幅及び長さは、後述する永久磁石31、31の 寸法よりやや大きい。また、上側の凹部28は浅く、永久磁石31が約半分程入 る深さとなている。他方、下側の凹部29は深く、コア挿入孔26が中央部27 を貫通する位置にまで達している。これら凹部28、29の形状は永久磁石31 、31の形状に対応しており、図示の実施例では円柱状の永久磁石31、31を 収納するため、凹部28、29の底面及び上面は何れも半円筒面となっている。
【0012】 前記巻胴部22には、一次コイル23と二次コイル24、25が巻かれている 。まず、中央部27の両側にわたって巻胴部22の下側に一次コイル23が巻か れ、その両端の引出線がボビン21の両端のフランジ36の底部に設けられた端 子32、32の基部に絡げられ、半田付けされている。この一次コイル23は、 中央部27において、その上側の凹部28の片側に設けられた溝35を通して中 央部27の両側に巻かれる。図4に符号23’で示したのは、この溝35を通る 一次コイル23の中間部である。二次コイル24、25は、前記中央部27の両 側に分けて一次コイル23の上に巻かれており、それらの両端の引出線がボビン 21の中央部27とフランジ36の底部に各々設けられた端子33、33、34 、34の基部に絡げられ、半田付けされている。これら二次コイル24、25の 巻き方向は、互いに逆である。 二次コイル24、25の外周は、その保護及び絶縁性の確保等の観点から、外 装樹脂、外装ワニス或は外装テープ等で覆うことが好ましい。
【0013】 コア30、30は、フェライト、Ni−Zn等の磁性体からなり、全体として コ字形を呈し、断面が矩形となっている。既に述べた通り、このコア30、30 の断面は、巻胴部22の中を貫通して設けられたコア挿入孔26の形状に対応し ており、その幅及び高さより僅かに小さい。また、コア30、30の両端部の長 さは、コア挿入孔26のフランジ36側の開口部から、中央部27の凹部29に 達する長さとなっている。このコア30、30は、その一端部が各々両側のフラ ンジ側から前記コア挿入孔26に挿入され、その他端部が中央部27とフランジ 36、36の溝38、39に嵌め込まれている。また、その中間部は、フランジ 36、36の上部に縦に添えられている。
【0014】 このコア30、30は、その断面形状が両端部において同じになるよう、対称 形とするのがよく、それにより、コア30、30のコア挿入孔26への挿入等の 組立がより容易となる。また、コア30、30の断面形状は、必ずしも図示の実 施例のように矩形である必要はなく、他の形状であってもよい。但し、その場合 は、その形状に合わせてコア挿入孔26の断面形状を変えるのがよい。
【0015】 永久磁石31、31は、両端面に対極する磁極を有するものであり、図示の例 では円柱形の永久磁石31、31が使用されている。この永久磁石31、31が 前記中央部27の凹部28、29に各々挿入され、その中で前記コア30、30 の先端の間に挟持されている。この永久磁石31、31はコア30、30を通し てコイル23、24、25にバイアス磁界を与えるものであるから、その磁極が 各々所定の方向を向くようコア30、30の先端に挟持されるものであり、これ によりコア30、30及び永久磁石32、32により構成されて磁気回路に一定 の方向の磁束が通る。
【0016】 このようにして、永久磁石31、31をコア30、30の両端で挟持した状態 では、永久磁石31、31の磁力によってコア30、30の先端が引かれ、その 組立状態が仮固定される。従って、最終的にコア30、30、永久磁石31、3 1及びボビン21が互いに固定されるよう接着剤等が塗布され、硬化されるが、 その間前記のような組立状態が自ずと保持される。 なお、永久磁石31、31の断面形状は、必ずしも図示の実施例のように円柱 形である必要はなく、他の形状であってもよい。但し、その場合は、永久磁石3 1、31の形状に合わせてそれを収納する凹部28、29の形状を変えるのがよ い。
【0017】
【考案の効果】
以上説明した通り、本考案によれば、コイル23、24、25の巻線作業が容 易となり、その自動化が可能になると共に、各部材の組立も容易に行えるため、 その生産性の向上を図ることができる。 さらに、磁気抵抗の小さな磁気回路が形成できるため、その特性の向上を図る ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例による可飽和リアクタの一部分
解斜視図である。
【図2】同実施例による組立状態の可飽和リアクタの斜
視図である。
【図3】同実施例による組立状態の可飽和リアクタを中
央で縦に断側した側面図である。
【図4】同実施例による組立状態の可飽和リアクタを中
央で縦に断側した正面図である。
【図5】従来例である可飽和リアクタの斜視図である。
【図6】可飽和リアクタの等価回路図である。
【符号の説明】
21 ボビン 22 ボビンの巻胴部 23 一次コイル 24 二次コイル 25 二次コイル 26 ボビンのコア挿入孔 27 ボビンの中央部 28 ボビンの凹部 29 ボビンの凹部 30 コア 30 コア 31 永久磁石

Claims (1)

    【整理番号】 0930122−02 【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バイアス磁界を与えたコア(30)、
    (30)の周り一次コイル(23)と一対の二次コイル
    (24)、(25)とを巻いた可飽和リアクタにおい
    て、中心にコア挿入孔(26)を有する巻胴部(22)
    を備えたボビン(21)と、一端が前記コア挿入孔(2
    6)の両端から挿入されてボビン(21)内で対向する
    と共に、他端がコア挿入孔(26)の外側で互いに対向
    した一対のコ字形のコア(30)、(30)と、ボビン
    (21)の中央部(27)の前記コア(30)、(3
    0)の両端が対向する位置に各々設けられた凹部(2
    8)、(29)と、この凹部(28)、(29)に収納
    され、前記コア(30)、(30)の両端で挟持された
    永久磁石(31)、(31)と、前記ボビン(21)の
    巻胴部(22)に巻かれた一次コイル(23)と、前記
    ボビン(21)の巻胴部(22)に巻かれた二次コイル
    (24)、(25)とを有することを特徴とする可飽和
    リアクタ。
JP7127893U 1993-12-06 1993-12-06 可飽和リアクタ Expired - Lifetime JP2569628Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002175925A (ja) * 2000-12-06 2002-06-21 Tokin Corp インダクタ
JP4623818B2 (ja) * 2000-12-06 2011-02-02 Necトーキン株式会社 インダクタ

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JP2569628Y2 (ja) 1998-04-28

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