JPH0320006A

JPH0320006A - トランス

Info

Publication number: JPH0320006A
Application number: JP12217589A
Authority: JP
Inventors: Yusuke Ikeda; 祐介池田
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1989-05-16
Filing date: 1989-05-16
Publication date: 1991-01-29

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は電子レンジのマグネトロン駆動用として利用さ
れるトランスに関するものである。

従来の技術この種のトランスは、Ｕ字状コアを用い、一方の磁脚に
巻線を施したボビンを設け、ボビンは要部を覆う絶縁ケ
ースに挿入されており、Ｕ字状コアの突合せ面には、板
状の非磁性体よりなるギャップ紙を挿入して、磁気抵抗
を高くし、所要のインダクタンスを得ていた。

第１３図は従来例のトランスを示すもので、１，ｌ゛は
Ｕ字状コア、２，２′はギャップ紙、３はボビン、４お
よび５は巻線、６は絶縁ケース、７はコアを固定するた
めのバネである。

第１３図におけるボビン３と絶縁ケース６の斜視図を第
１４図に示す。絶縁ケース６は側面が一部切欠きを有し
、この切欠き部にてボビン３と嵌合するものである。

発明が解決しようとする課題このような従来の構成では、ボビン３と絶縁ケース６と
の嵌合部分には隙間ができるため、絶縁ケース６にエボ
キシ等の絶縁樹脂を注入し硬化する際、隙間から絶縁樹
脂が漏れるという欠点があった。このため、隙間に接着
剤等を塗布して漏れ防止を行っているが塗布むらがあっ
て完全でなく、また塗布作業も手間のかかるもので、工
数の増加となっていた。

またギャップ紙２゛を挿入する場合、ボビン３の内部に
挿入するので、外からは確認しにくく、挿入忘れや、枚
数が多い等の不具合が生じやすく、また挿入作業もしに
くいという欠点があった。

本発明は、このような課題を解決するもので、絶縁樹脂
充填の際の漏れをなくすと共に、ギャップ紙挿入の作業
性を向上することを目的としたものである。

課題を解決するための手段この課題を解決するために、本発明は、巻線を施したボ
ビンに棒コアを組み込み、これらを絶縁ケースに収納し
、上記絶縁ケースの外側にコアを組み込むことにより、
上記棒コアと共に閉磁路を構成する構造としたものであ
る。

作用この構成において、巻線を施したボビンと棒コアは全体
が絶縁ケースに収納されるため、絶縁樹脂等を注入した
ときに漏れるような隙間がなくなり、また、絶縁ケース
の外側にコアを組み込むので、絶縁ケースをギャップと
して利用することができることになる。

実施例第１図は、本発明の第１の実施例によるトランスの斜視
図である。第１図において１０は絶縁ケースでこの中に
は巻線を施したボビンと棒コアが収納されており、絶縁
樹脂１１が充填され、ボビンに設けた端子１２が外に露
出している。１３，１４は、絶縁ケース１０の外側に組
み込んだコアで、いずれも棒状であり、コア１３は絶縁
ケース１０およびコア１４の先端に接する面が平面とな
っており、コア１４は円筒状となっている。第１図では
図示していないが、絶縁ケース１０のコア１３と反対側
には、コア１３と同様のコア１３゛が組み込まれ、これ
ら３本の棒コア１３．１３’１４と絶縁ケース１０の中
に収納された棒コアとで閉磁路を構成している。これら
の棒コアはギャップ紙１５を突き合せ面に設けるととも
に、ばね１６で固定されている。第２図は、第１の実施
例によるトランスの断面図である。１７はボビンで、巻
４！Ｊｔｌ８，１９が施されており、棒コア２０が組み
込まれている。棒コア２０は、その両端が絶縁ケース１
０の内側に接するようになっている。そして、第１図で
説明したように棒コア２０の両端に対応した絶縁ケース
１０の外側に、棒コア１３，１３’が組み込まれ、かつ
ギャップ紙１５．１５’をはさんで棒コア１４を組み込
み、はね１６で固定されている。

このように、絶縁ケース１０は、上部開口部以外は隙間
がないので、絶縁樹脂１１を注入した場合も漏れること
はない。

また絶縁ケース１０はギャップとしての効果も合せ持っ
ているので、この部分はギャップ紙が不要である。

さらに本実施例では、棒コア１３．１３’と棒コア１４
との突合わせ面にギャップ紙１５．１５’を挿入するの
で、このギャップ紙１５．１５’の厚さを変えることに
より、インダクタンスを調節することができるという効
果も得ることができる。

第３図は、本発明の第２の実施例を示すトランスの断面
図であり、第３図において第１図および第２図に示す部
分と同一部分については、同一番号を付して説明を省略
する。

この実施例においては、閉磁路を構成するコアを、Ｌ字
状コア２１．２１’にて構成したもので、ギャップ紙１
５をこれら２つのＬ字状コア２１，２１′の突合わせ面
に設けたものである。

この構成により、上記第１の実施例の効果が得られると
ともに、部品点数が少ないため、組み立てが容易になる
という効果も有するものである。

第４図は、本発明の第３の実施例を示すトランスの断面
図であり、第４図において第１図および第２図に示す部
分と同一部分については、同一番号を付して説明を省略
する。

この実施例においては、閉磁路を構成するコアとして、
Ｕ字状コア２２を用いたものである。

この構成により、上記第１の実施例の効果に加え、Ｕ字
状コア２２にはギャップがないため、漏洩磁束が非常に
少ないという効果が得られる。

第５図は、本発明の第４の実施例を示すトランスの断面
図であり、第５図において第１図および第２図に示す部
分と同一部分については、同一番号を付して説明を省略
する。

この実施例においては、閉磁路を構成するコアとして、
口字状コア２３を用いたものである。この構成により、
上記第１の実施例の効果に加え、口字状コア２３にはギ
ャップがないため、漏洩磁束が少ないという効果を有す
ると共に、口字状コア２３が、絶縁ケース１０を囲むよ
うに配置されるため、口字状コア２３の位置決めが容易
になるという効果も有するものである。

第６図は、本発明の第５の実施例を示すトランスの斜視
図であり、第７図は同じく断面図である。

第６図，第７図において、第１図および第２図に示す部
分と同一部分については、同一番号を付して説明を省略
する。

この実施例においては、閉磁路を構威ずるコアとしてＵ
字状コア２４．２４’と、棒コア２５を用い、これらコ
アの突合せ面にはギャップ紙１５，１５′を設けたもの
である。またＵ字状コア２４，２４゛の磁脚にはボビン
２７．２７’が設けられ、それぞれ巻線２８．２８’が
施されている。

この構成により、上記第１の実施例の効果に加えて、Ｕ
字状コア２４．２４’の磁脚にも巻線２８，２８゜を設
けることができるので絶縁ケース１０の内部の巻線ｌ８
と、外側にある巻線２８．２８とを確実に絶縁すること
ができるという効果も有するものである。

第８図は、本発明の第６の実施例を示すトランスの斜視
図であり、第９図は同要部の分解斜視図、第ｌＯ図は同
断面図である。

第８図，第９図，第１０図において、第１図および第２
図に示す部分と同一部分については、同一番号を付して
説明を省略する。

この実施例においては、絶縁ケース１０から一体に舌片
２９，２９’を設け、この舌片２９．２９’を介して棒
コア１３．１３゜，１４を配置することにより，舌片２
９，２９’をギャップとして用いるものである。また舌
片２９．２９゜には周壁３０．３０’を設けることによ
り、棒コア１３，１３゛の位置ずれを防止することもで
きる。

この構成により、上記第１の実施例の効果に加えて、ギ
ャップ紙が不要で組立てが容易になるという効果が得ら
れる。

第１１図は、本発明の第７の実施例を示すトランスの斜
視図であり、第１２図は同上面図である。第１１図およ
び第１２図において、第１図および第２図に示す部分と
同一部分については、同一番号を付して説明を省略する
。

この実施例においては、絶縁ケース１０に一体にコア収
納ケース３１，３２．３３を設け、その中に棒コア１３
．１３’，１４を収納して閉磁路を構威したものである
。コア収納ケース３１〜３３内には仕切り３３．３３゜
を設けて、捧コア１３，１３’．１４の位置決め並にギ
ャップとして用いる。棒コア１３．１３’，１４はそれ
ぞれ接着剤等で固定する。

この構成により、上記第１の実施例の効果に加えて、ば
ねが不要であり、棒コア１３．１３’１４の位置決め、
固定が容易で組立てが簡単になるという効果が得られる
。

発明の効果以上のように本発明によれば，巻線を施したボビンに棒
コアを組み込み、これらを絶縁ケースに収納し、上記絶
縁ケースの外側に上記棒コアとで閉磁路を構威するコア
を組み込むことにより、絶縁樹脂を絶縁ケース内に充填
する際に、樹脂の漏れがなく、ギャップ紙挿入の作業性
が向上するという効果を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１の実施例によるトランスを示す斜
視図、第２図は同断面図である。第３図は本発明の第２
の実施例によるトランスを示す断面図、第４図は本発明
の第３の実施例によるトランスを示す断面図、第５図は
本発明の第４の実施例によるトランスを示す断面図であ
る。第６図は本発明の第５の実施例によるトランスを示
す斜視図、第７図は同断面図である。第８図は本発明の
第６の実施例によるトランスを示す斜視図、第９図は同
要部分解斜視図であり、第１０図は同断面図である。第
１１図は本発明の第７の実施例によるトランスの斜視図
、第ｌ２図は同上面図、第１３図は従来のトランスの断
面図、第１４図は同要部の分解斜視図である。１０・・・・・・絶縁ケース、１ｌ・・・・・・絶縁樹
脂、１２・・・・・・端子、１３．１３’　　１４，２
０．２５・・・・・・棒コア、１５．１５’・・・・・
・ギャップ紙、１６・・・・・・ばね、１７，２７．２
７　’・・・・・・ボビン、１８，１９，２８．２８’
・・・・・・巻線、２１．２１　’・・・・・・Ｌ字状
コア、２２，２４，２４゜・・・・・・Ｕ字状コア、２
３・・・・・・口字状コア、２９．２９’・・・・・・
舌片、３０．３０’・・・・・・周壁、３１．３１’，
３２・・・・・・コア収納ケース、３３．３３’・・・
・・・仕切り。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）巻線を施したボビンに棒コアを組み込み、これら
を絶縁ケースに収納し、上記絶縁ケースの外側に上記棒
コアとで閉磁路を構成するコアを組み込んでなるトラン
ス。
（２）閉磁路を構成するコアは、３本の棒コアの組み合
せである請求項１記載のトランス。
（３）閉磁路を構成するコアは、２つのＬ字状コアの組
み合せである請求項１記載のトランス。
（４）閉磁路を構成するコアは、１つのＵ字状コアであ
る請求項１記載のトランス。
（５）閉磁路を構成するコアは、１つのロ字状コアであ
る請求項１記載のトランス。
（６）閉磁路を構成するコアは、２つのＵ字状コアと１
本の棒コアの組み合せである請求項１記載のトランス。
（７）絶縁ケースから一体に突出する舌片を設け、閉磁
路を構成するコアのギャップとした請求項１記載のトラ
ンス。
（８）絶縁ケースに一体にコア収納ケースを設け、その
中に閉磁路を構成するコアを収納した請求項１記載のト
ランス。
（９）絶縁ケース内に絶縁性樹脂を充填した請求項１記
載のトランス。