JPH0736376B2 - 2容量型電解コンデンサ及びその製造方法 - Google Patents

2容量型電解コンデンサ及びその製造方法

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JPH0736376B2
JPH0736376B2 JP2418792A JP41879290A JPH0736376B2 JP H0736376 B2 JPH0736376 B2 JP H0736376B2 JP 2418792 A JP2418792 A JP 2418792A JP 41879290 A JP41879290 A JP 41879290A JP H0736376 B2 JPH0736376 B2 JP H0736376B2
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electrolytic capacitor
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山口  勲
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ジェーシーシーエンジニアリング株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2容量型電解コンデン
サ及びその製造方法に係り、特に部品点数を削減すると
共に製造工程の連続処理を可能として自動化を容易に
し、コストを大幅に低減させた2容量型電解コンデンサ
及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電解コンデンサは、金属の表面に電気化
学的に酸化被膜を形成し、該被膜を誘電体としたコンデ
ンサであり、単一容量型と複合容量型とがある。単一容
量型は、図11を参照して、陽極1と陰極2とを夫々1
個ずつ持つものであり、最も一般的なものとして知られ
ている。一方複合容量型電解コンデンサ3は、図12か
ら図14を参照して、同一の収納容器4内に陰極2を共
通として容量の異なる陽極1を複数持たせたものであ
る。
【0003】従来の複合容量型電解コンデンサは、図1
2から図15に示す2容量型電解コンデンサ3を例に説
明すると、表面に酸化被膜が形成された長さの異なる厚
さ約0.2mm程度のアルミニウム箔である2本の陽極
箔を位置を合わせながら順に供給して陰極箔及び電解紙
と共に円筒形状に巻き上げて素子5としていた。そして
該陽極箔及び陰極箔(図示せず)に接続しているリード
片6とラグ端子8をリベット9、ワッシャ10により板
状のゴム11とベークライト12からなる封入板13に
かしめて固着した後、収納容量4に収納して封入し製作
されていた。
【0004】しかし該従来の電解コンデンサ3は、長さ
の異なる陽極箔及び陰極箔を位置決めしながら供給しな
ければならず、作業が複雑となる欠点があった。またラ
グ端子8を封入板13にかしめる構造であるため、部品
点数が多く、構造も複雑であり、自動化し難くコストが
高くなるという欠点があった。また自動化したとしても
製造装置が大型で複雑なものとなってしまい、設備費が
高価となると共に保守にも多くの工数を要するという欠
点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来技術の欠点を除くためになされたものであって、その
目的とするところは、2本の極引出し用の端子が所定の
間隔で固着された陽極箔を該極引出し用の端子の間で切
除した後絶縁性粘着テープで接続し、陰極箔及び電解紙
と共に円筒形状に巻き上げて2容量型電解コンデンサと
することにより、陽極箔を位置決めして供給することな
く連続して巻き上げるだけで2容量型電解コンデンサを
製作できるようにすると共に2容量型電解コンデンサの
製作工程を簡素化することであり、またこれによって自
動化を容易にして2容量型電解コンデンサのコストを大
幅に低減させることである。また他の目的は、リード線
が固着された極引出し用の端子を用いることによって、
2容量型電解コンデンサの部品点数を削減して構造を簡
単にすると共にラグ端子のかしめ作業を不要とすること
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】 要するに本発明に係る2
容量型電解コンデンサは、極引出し用の端子が夫々固着
された長さの異なる陽極箔を所定の間隔だけ離間して絶
縁性粘着テープで接続した構造とされた陽極箔を極引出
し用の端子が固着された陰極箔に電解紙を介在させて重
ね合わせ、前記陽極箔、前記陰極箔及び前記電解紙を同
時に円筒形状に巻き上げて構成したことを特徴とするも
のである。 また本発明に係る2容量型電解コンデンサの
製造方法は、2本の極引出し用の端子が所定の間隔で固
着された陽極箔を前記2本の極引出し用の端子の間の前
記陽極箔を所定幅で切除した後前記2本の極引出し用の
端子の間隔を変化させることなく絶縁性粘着テープで接
続し、前記陽極箔を極引出し用の端子が固着された陰極
箔に電解紙を介在させて重ね合わせ、前記陽極箔、前記
陰極箔及び前記電解紙を同時に円筒形状に巻き上げるこ
とを特徴とするものである。
【0007】
【実施例】以下本発明を図面に示す実施例に基いて説明
する。本発明に係る2容量型電解コンデンサ13は、図
1において、純度99.99%程度で厚さ0.2mmの
アルミニウム箔の表面に酸化被膜を形成した陽極箔14
にリード線15aが固着された極引出し用の端子15が
機械的に、又は溶接により所定の間隔2Aだけ離間して
固着されている。該陽極箔は、図示しない搬送装置によ
り連続して搬送されるが、図2も参照して、該搬送の途
中の工程に配設された切断装置16において、2本の極
引出し用の端子15の両側部分の陽極箔14が、2乃至
4mm離間して固定された固定刃18と押えステー19
とにより押圧保持されて回転刃20が2本の極引出し用
の端子15の間の陽極箔14を所定の幅で切断して除去
し、該切除された陽極箔は固定刃18の間の隙間18a
から落下して収集される。次いで、図3に示すように、
接続装置(図示せず)により該2分された陽極箔14を
極引出し用の端子15の間隔2Aを変化させることな
く、絶縁性粘着テープ21で接続した後、押えステー1
9が上昇して再び陽極箔14は一体となって搬送され
る。
【0008】図4を参照して、上記した如く2本の極引
出し用の端子15の間で切断された長さの異なる2本の
陽極箔14が絶縁性粘着テープ21で接続されてあたか
も1本の如くされた陽極箔14は、該陽極箔と同様にリ
ード線22aが固着された極引出し用の端子22が機械
的に、又は溶接によって固着された陰極箔23と該3本
の極引出し用の端子15及び22が等しい間隔Aとなる
ように電解紙24を介在させて重ね合わされる。そして
心金25によって円筒形状に巻き上げられた後、外周部
26aを粘着テープ28でテーピングして、図5に示す
ように、素子26が作成されるが、3本の極引出し用の
端子15(又はリード線15a)及び22(又はリード
線22a)は等間隔に並べられているので、略同心円上
に配置され、陽極の極引出し用の端子15(又はリード
線15a)は180°離れて互いに対向し、陰極の極引
出し用の端子22(又はリード線22a)は、該2本の
陽極の極引出し用の端子15(又はリード線15a)間
の片方の円弧の中間に位置することとなる。
【0009】次に3つの挿入穴29aが形成されたゴム
パッキン29(図6)の該挿入穴に各々のリード線15
a及び22aを挿入し(図7)、素子26に電解液を含
浸させた後、円筒状のアルミニウムケース30中に挿入
する(図8、図9)。次いでアルミニウムケース30の
開口部30aをゴムパッキン29を押圧するようにかし
めて密封し、2容量型電解コンデンサ13が完成する
(図10)。
【0010】そして本発明製造方法は、2本の極引出し
用の端子15が所定の間隔2Aで固着された陽極箔14
を該2本の極引出し用の端子の間の陽極箔14を所定幅
で切除した後2本の極引出し用の端子15の間隔2Aを
変化させることなく絶縁性粘着テープ21で接続し、陽
極箔14を極引出し用の端子22が固着された陰極箔2
3に電解紙24を介在させて重ね合わせ、陽極箔14、
陰極箔23及び電解紙24と同時に円筒形状に巻き上げ
る製造方法である。
【0011】本発明は、上記のように構成されており、
以下その作用について説明する。図1から図5におい
て、極引出し用の端子15は、陽極箔14に所定の間隔
2Aを以て固着されており、切断装置16が該極引出し
用の端子の両側の陽極箔14を押圧して固定し、所定幅
だけ切除した後該陽極箔を押えステー19で押圧した状
態のまま絶縁性粘着テープ21で接続するので、極引出
し用の端子15の間隔は変化することがなく、陰極箔2
3及び電解紙24と共に円筒形状に巻き上げた時その位
置精度のバラツキが小さく以後の工程の自動化が容易と
なると共に極引出し用の端子15の位置不良による自動
機の故障が皆無となる。
【0012】また陽極箔14の供給を連続して行うこと
ができるので、2容量型電解コンデンサ13の製造工程
の作業効率が大幅に向上する。
【0013】更にラグ端子を廃し封入板へのかしめ工程
も単にゴムパッキン29にリード線15a及び22aを
挿入するだけてよくなるため、部品点数が減少して構造
も簡単であり、製作工程も少ないので安価に2容量型電
解コンデンサ13を製作することができる。
【0014】
【発明の効果】本発明は、上記のように2本の極引出し
用の端子が所定の間隔で固着された陽極箔を該極引出し
用の端子の間で切除した後絶縁性粘着テープで接続し、
陰極箔及び電解紙と共に円筒形状に巻き上げて2容量型
電解コンデンサとするようにしたので、陽極箔を位置決
めして供給することなく連続して巻き上げるだけで2容
量型電解コンデンサを製作できるという極めて優れた効
果が得られ、しかも製作工程を簡素化することができ、
またこの結果自動化が容易となり、2容量型電解コンデ
ンサのコストを大幅に低減させることができる効果があ
る。
【0015】またリード線が固着された極引出し用の端
子を用いるため、部品点数を削減して2容量型電解コン
デンサの構造を簡単にすることができると共に、ラグ端
子のかしめ作業を不要とすることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】展開された陽極箔と極引出し用の端子の状態を
示す部分斜視図である。
【図2】切断装置により陽極箔を切断している状態を示
す斜視図である。
【図3】絶縁性粘着テープで接続された陽極箔の状態を
示す斜視図である。
【図4】陽極箔、陰極箔及び電解紙が重ね合わされて巻
き上げられる状態を示す斜視図である。
【図5】巻き上げられた素子の斜視図である。
【図6】ゴムパッキングの斜視図である。
【図7】巻き上げられた素子のリード線をゴムパッキン
グに挿入している状熊を示す斜視図である。
【図8】ゴムパッキングが装着された素子をアルミニウ
ムケースに挿入する状態を示す斜視図である。
【図9】アルミニウムケースに挿入された素子の斜視図
である。
【図10】完成した2容量型電解コンデンサの斜視図て
ある。
【図11】従来の単一容量型電解コンデンサの模式図て
ある。
【図12】従来の2容量型電解コンデンサの模式図であ
る。
【図13】従来の2容量型電解コンデンサの縦断面図で
ある。
【図14】図13に示す従来の2容量型電解コンデンサ
の底面図である。
【図15】従来の2容量型電解コンデンサの組立工程を
示す分解斜視図である。
【符号の説明】
13 2容量型電解コンデンサ 14 陽極箔 15 極引出し用の端子 22 極引出し用の端子 21 絶縁性粘着テープ 23 陰極箔 24 電解紙

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 極引出し用の端子が夫々固着された長さ
    の異なる陽極箔を所定の間隔だけ離間して絶縁性粘着テ
    ープで接続した構造とされた陽極箔を極引出し用の端子
    が固着された陰極箔に電解紙を介在させて重ね合わせ、
    前記陽極箔、前記陰極箔及び前記電解紙を同時に円筒形
    状に巻き上げて構成したことを特徴とする2容量型電解
    コンデンサ。
  2. 【請求項2】 2本の極引出し用の端子が所定の間隔で
    固着された陽極箔を前記2本の極引出し用の端子の間の
    前記陽極箔を所定幅で切除した後前記2本の極引出し用
    の端子の間隔を変化させることなく絶縁性粘着テープで
    接続し、前記陽極箔を極引出し用の端子が固着された陰
    極箔に電解紙を介在させて重ね合わせ、前記陽極箔、前
    記陰極箔及び前記電解紙を同時に円筒形状に巻き上げる
    ことを特徴とする2容量型電解コンデンサの製造方法。
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