JPH0735909B2

JPH0735909B2 - 空気調和システム

Info

Publication number: JPH0735909B2
Application number: JP62255355A
Authority: JP
Inventors: 剛保小川
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 1987-10-09
Filing date: 1987-10-09
Publication date: 1995-04-19
Anticipated expiration: 2010-04-19
Also published as: JPH0198841A

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕この発明はビルの冷・暖房等の空気調和に使用される空
気調和システムに関するものである。

〔従来の技術〕

従来の直膨マルチ空気調和システムは１台の室外機に複
数台の室内機を冷媒配管にて接続し冷暖房を行なうが、
空気調和の目的である温度，湿度塵埃濃度,CO・CO₂濃
度，気流制御のうち、温度と気流についてしか満足でき
ず「ビルの衛生的環境の確保に関する法律」、通称「ビ
ル管法」の規制値をクリヤーするには程遠い空調しか出
来なかつた。又、CO・CO₂濃度制御については、外気を
導、入して希釈する必要があり、換気扇等で給・排気を
実施しているが、暖めたり、冷した室内空気を排気する
為、エネルギーのロスも大きく、冬場の湿度制御，塵埃
濃度制御等は、空調システムとは別に、室内に加湿器，
空気清浄機を設置する必要があつた。つまり、従来の直
膨マルチ空気調和システムでは、ビル管法の規制値をク
リヤーする事は困難とされており、ビル管法適用外の小
さなビル用システム又は、暖ためる，冷やすだけの安物
空調システムとの認識を世に与えていた。

第３図は、従来の直膨マルチ空気調和システム図であ
る。（１）は圧縮機、四方弁・凝縮器、冷媒制御回路
（図示せず）等により構成され、ビル屋上に設置された
室外機、（２）は蒸発器，絞り装置（図示せず）等によ
り構成され、室内天井裏に設置された室内機で、冷媒配
管（３）により室外機（１）と接続されている。（7a）
は室内に外気を導入する換気扇、（7b）は換気扇（7a）
の換気扇風量と同等の室内空気を排出する換気扇、
（８）は室内床面に設置された除塵用空気清浄機、
（９）は冬場に換気扇（7a）より導入した外気量に見合
つた加湿をする為の加湿ユニツトである。

次に作用について述べると、冷房時は室外機（１）及び
室内機（２）を運転する事により室内の冷房を行ない、
換気扇（7a），（7b）により換気，空気清浄機（８）に
より室内の除塵を行なう。暖房時は、四方弁等により冷
媒回路を暖房サイクルへ切り換え、室内機（２）を凝縮
側、室外機（１）を蒸発側として室内の暖房を行なう。
この時、トータル空調するには換気扇（7a），（7b），
空気清浄機（８），加湿ユニツト（９）も同時に運転す
る必要が有る。又、中間期にも、換気扇（7a），（7b）
及び空気清浄機（８）は、運転するようにしている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

従来の直膨マルチ空気調和システムは、以上のように冷
・暖房しか行なえず、トータル空調を実現する為には、
別設置の換気扇，空気清浄機，加湿器等を必要とし、各
空調機能部品同志の制御が繁雑，システム費用が高い，
床スペースを取る，排気によるエネルギーロス，室用意
匠等で問題があつた。

この発明は、上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので、空気調和を行なう室内機と併用して、換
気，除塵，熱回収，加湿を行なうトータル空調が可能な
空気調和システムを得ることを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明に係る空気調和システムは、室外機と冷媒配管
接続される複数台の室内機のうち少なくとも一台は換
気，除塵，熱回収，加湿機能を有する外気処理専用室内
機とするようにしたものである。

〔作用〕

この発明における空気調和システムは、同一室外機に、
冷・暖房及び除塵用の室内機と、同一冷媒配管で接続さ
れた外気処理専用室内機により、外気取入，室内排気，
外気の除塵，室内排気からの熱回収、又は加湿（暖房
時）された外気により室内の温度，湿度，塵埃濃度,CO
・CO₂濃度を制御し、トータル空調を実現する。

〔発明の実施例〕

以下、この発明の一実施例を図について説明する。第１
図において（１）は室外機、（２）は高性能フイルタ
（22）を組込んだ室内機、（３）は冷媒配管、（４）は
外気処理専用室内機で、第２図に示すように構成されて
いる。すなわち、（21）は室外空気吸込口、（22）は室
外空気中に含まれる塵埃を取り除くための高性能フイル
タ、（23）は全熱交換器ユニツト、（24a）は室外空気
を吸込み室内へ放出する為の送風機、（25）は室外機
（１）と冷媒配管（３）にて接続され、絞り装置（25
a）を有する蒸発器で、暖房時は、四方弁（図示せず）
等の冷媒回路切換により凝縮器として使用する。（26）
は暖房時上記凝縮器（25）を通過した空気を加湿する加
湿器、（27）は処理された外気を室内へ放出する為の室
外空気吹出口であり、以上から吸気路（Ａ）が構成され
ている。（28）は室内空気吸込口、（29）は室内空気中
の塵埃を除去する中性能フイルタ、（23）は全熱交換器
ユニツト、（24b）は室内空気を吸込み、室外へ放出す
る為の送風機、（30）は室内空気吹出口であり、以上か
ら排気路（Ｂ）が構成されており、上記全熱交換器ユニ
ツト（23）は、吸気路（Ａ）と排気路（Ｂ）間に設けら
れ、吸気路（Ａ）と排気路（Ｂ）を流通する空気同志を
熱交換する。

（５）は、上記外気処理専用室内機（４）の屋外空気吹
出口（27）と接続されたダクトで、分岐ダクト（5a）に
て室内機（２）に接続されている。（６）は、室内空気
を吸い込む吸い込みグリルで上記外気処理専用室内機
（４）の室内空気吸込口（28）にダクト（6a）にて接続
されている。（11）は外壁で、上記外気処理専用室内機
（４）の室外空気吸込口（21）及び室内空気吹出口（3
0）は、ダクト（10a）及び（10b）にて、この外壁（1
1）を貫通し、外気と連通されている。（12）は天井材
である。

次に作用について述べると、外気は室外空気吸込口（2
1）より外気処理専用室内機（（４）に吸い込まれ、高
性能フイルタ（22）にて除塵され、全熱交換器（23）へ
流入する。一方室内空気は、室内空気吸込グリル（６）
から吸い込まれダクト（6a）を通つて室内空気吸込口
（28）から外気処理専用室内機（４）に吸い込まれる。
そして中性能フイルタ（29）にて除塵され、全熱交換器
ユニツト（23）へ流入し、ここで室外空気と室内空気が
熱交換され、室内空気は送風機（24b）により、室内空
気吹出口（30）、ダクト（10b）を通つて外壁（11）外
へ放出される。又、室外空気は送風機（24a）により、
蒸発器（暖房の場合は凝縮器）で冷却（暖房時は加熱）
され、室外空気吹出口（27）、ダクト（５）及び（5a）
を通つて室内機（２）の蒸発器（暖房時は凝縮器）の一
次側へ放出される。暖房時は、加湿器（25）にて加湿さ
れた空気を放出することは言うまでもない。一方室内機
（２）は、冷房又は暖房運転と同時に組み込まれた高性
能フイルタ（22）にて室内空気の除塵運転も行なう。そ
して、外気処理専用室内機（４）で除塵，熱回収，冷却
又は加熱，加湿（暖房時）された外気も同時に室内機
（２）の吹出口から室内へ放出され、室内をトータル空
調する。

〔発明の効果〕

以上のように、この発明によれば、室外機と冷媒配管接
続される複数台の室内機のうち少なくとも一台を換気，
除塵，熱回収，加湿機能を有する外気処理専用室内機と
したので、トータル空調可能な、安価で省エネルギー、
省スペースかつ意匠性の良い空気調和システムが得られ
る効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す直膨マルチ空気調和
システム図、第２図は外気処理専用室内機の外形図、第
３図は従来の直膨マルチ空気調和システム図である。図中、（１）は室外機、（２）は室内機、（３）は冷媒
配管、（４）は外気処理専用室外機、（５）及び（5a）
は室内機（２）との連通ダクト、（６）は吸込グリル、
（7a），（7b）は換気扇、（８）は空気清浄機、（９）
は加湿ユニツト、（10a），（10b）は吸・排気ダクト、
（22）は高性能フイルタ、（23）は全熱交換器ユニツ
ト、（24a），（24b）は送風機、（25）は蒸発器（凝縮
器）、（26）は加湿器、（11）は外壁、（12）は天井材
である。尚、図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】圧縮機，凝縮器等により構成された室外機
と，蒸発器，絞り装置等から構成された複数台の室内機
とを冷媒配管にて接続して冷媒サイクルを形成し，室内
の空気調和を行なう空気調和システムにおいて，上記複
数台の室内機のうちの少なくとも一台は換気，除塵，熱
回収，加湿機能を有する外気処理専用ユニットにて構成
したことを特徴とする空気調和システム。