JPH0735801Y2 - 安全ベルトのウエビング連結用金具 - Google Patents
安全ベルトのウエビング連結用金具Info
- Publication number
- JPH0735801Y2 JPH0735801Y2 JP1989029671U JP2967189U JPH0735801Y2 JP H0735801 Y2 JPH0735801 Y2 JP H0735801Y2 JP 1989029671 U JP1989029671 U JP 1989029671U JP 2967189 U JP2967189 U JP 2967189U JP H0735801 Y2 JPH0735801 Y2 JP H0735801Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- webbing
- curved portion
- safety belt
- protrusion
- center
- Prior art date
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- Buckles (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は安全ベルトのウエビング連結用金具に関し、
ウエビングの端部を車体に固定するアンカープレートの
ウエビング挿通孔の内縁でウエビングが切断されるのを
防止したものである。
ウエビングの端部を車体に固定するアンカープレートの
ウエビング挿通孔の内縁でウエビングが切断されるのを
防止したものである。
[従来の技術] 一般に、安全ベルト装置のウエビングは、合成繊維を長
尺の平板状に織成したものであって、これを自動車の車
体若しくは座席等に連結するには、ウエビング連結金具
を用いる。このウエビング連結金具は、例えば、ウエビ
ングの端部を車体に固定するアンカープレートであっ
て、鋼板を所定の形状に打ち抜くと同時に、その一部に
ウエビング挿通孔として、スリット状の長孔が穿設され
る。しかして、このように鋼板を打ち抜くと、長孔内縁
の角部には所謂ばりが生じて刃形が形成されるため、ウ
エビングがその刃形に接触して磨り切れ、若しくはウエ
ビングに荷重が掛かると刃形により切断される恐れがあ
る。そこで、ウエビング挿通孔内縁の角部をやすり等の
研摩器で研削してアール部を形成し、若しくはウエビン
グ挿通孔の内縁に樹脂コーティング若しくは合成樹脂の
縁取部を設けたり、或いは、長孔内縁の一部を外方へ折
り曲げてアール部を形成したりして、ウエビングが角部
に直接接触しないような工夫がなされ、ウエビング切断
防止対策が講じられている。
尺の平板状に織成したものであって、これを自動車の車
体若しくは座席等に連結するには、ウエビング連結金具
を用いる。このウエビング連結金具は、例えば、ウエビ
ングの端部を車体に固定するアンカープレートであっ
て、鋼板を所定の形状に打ち抜くと同時に、その一部に
ウエビング挿通孔として、スリット状の長孔が穿設され
る。しかして、このように鋼板を打ち抜くと、長孔内縁
の角部には所謂ばりが生じて刃形が形成されるため、ウ
エビングがその刃形に接触して磨り切れ、若しくはウエ
ビングに荷重が掛かると刃形により切断される恐れがあ
る。そこで、ウエビング挿通孔内縁の角部をやすり等の
研摩器で研削してアール部を形成し、若しくはウエビン
グ挿通孔の内縁に樹脂コーティング若しくは合成樹脂の
縁取部を設けたり、或いは、長孔内縁の一部を外方へ折
り曲げてアール部を形成したりして、ウエビングが角部
に直接接触しないような工夫がなされ、ウエビング切断
防止対策が講じられている。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、上記従来のウエビング切断防止対策は、
前記アール部程度の手段では、アール部が鋼板の肉厚に
限定されるので、効果的なアール部とは言い難く、さり
とて、肉厚を大きくすると重量増加、コストアップをも
たらすので不利である。また、長孔の一部を外方へ折り
曲げる加工は別加工工程を要してコストアップを招来
し、さらに、樹脂コーティング若しくは合成樹脂の縁取
部を設けるのは、材料費とその加工コストを要してコス
トアップを生じ、効果的ではあるが、なおコスト低下を
もたらすことが望ましいほか、樹脂は熱に弱く、変形し
易い欠点があり、実用面では現状の樹脂コーティングを
したものではウエビングが切れる恐れが十分考えられ
る。
前記アール部程度の手段では、アール部が鋼板の肉厚に
限定されるので、効果的なアール部とは言い難く、さり
とて、肉厚を大きくすると重量増加、コストアップをも
たらすので不利である。また、長孔の一部を外方へ折り
曲げる加工は別加工工程を要してコストアップを招来
し、さらに、樹脂コーティング若しくは合成樹脂の縁取
部を設けるのは、材料費とその加工コストを要してコス
トアップを生じ、効果的ではあるが、なおコスト低下を
もたらすことが望ましいほか、樹脂は熱に弱く、変形し
易い欠点があり、実用面では現状の樹脂コーティングを
したものではウエビングが切れる恐れが十分考えられ
る。
そこで、この考案は上記ウエビング連結金具の改良を目
的としてなされたものである。
的としてなされたものである。
[課題を解決するための手段] この考案は上記課題を解決を図るため、安全ベルト装置
におけるウエビングの端部を車体に固定するウエビング
の連結用金具において、ウエビングを挿通する長孔の内
縁が、連結用金具の肉厚の中心からずれた位置に中心を
有する略半円断面の曲部に形成されると共に、この曲部
の中心をずらした側の面を盛り上がらせて突起部が形成
され、かつ、この突起部に曲部から連続するアール部が
形成されていることを特徴とする安全ベルトのウエビン
グ連結用金具を構成した。
におけるウエビングの端部を車体に固定するウエビング
の連結用金具において、ウエビングを挿通する長孔の内
縁が、連結用金具の肉厚の中心からずれた位置に中心を
有する略半円断面の曲部に形成されると共に、この曲部
の中心をずらした側の面を盛り上がらせて突起部が形成
され、かつ、この突起部に曲部から連続するアール部が
形成されていることを特徴とする安全ベルトのウエビン
グ連結用金具を構成した。
[作用] 上記構成に係るこの考案によれば、連結金具の曲部は、
ウエビングを挿通する長孔の内縁におけるウエビングの
巻き掛け部分の曲率半径を大きくしたので、荷重が掛か
った際にウエビングが切断される等の事態を防止する。
ウエビングを挿通する長孔の内縁におけるウエビングの
巻き掛け部分の曲率半径を大きくしたので、荷重が掛か
った際にウエビングが切断される等の事態を防止する。
[実施例] 次に、この考案の実施例を図面に基づき説明する。第1
図は正面図、第2図は第1図II-II線断面図、第3図は
部分拡大図である。図示のように、鋼板等を打ち抜き形
成してなる連結用金具1は、ウエビング2を挿通する長
孔3とアンカーボルト挿通孔4が穿設されている。長孔
3の内縁は断面が連結用金具1の肉厚の中心から一方に
ずれた位置に中心を有する略半円形の曲部5が形成さ
れ、その曲部5の中心をずらした側の連結金具1の片面
6に突出して突起部7が形成され、かつ、その突出部7
には曲部5から連続するアール部8が形成されている。
したがって、曲部5の半径Rは、連結金具1の肉厚Tよ
りも大きくしてウエビング2に荷重が加わった際に切断
を生じさせない形状が施されている。
図は正面図、第2図は第1図II-II線断面図、第3図は
部分拡大図である。図示のように、鋼板等を打ち抜き形
成してなる連結用金具1は、ウエビング2を挿通する長
孔3とアンカーボルト挿通孔4が穿設されている。長孔
3の内縁は断面が連結用金具1の肉厚の中心から一方に
ずれた位置に中心を有する略半円形の曲部5が形成さ
れ、その曲部5の中心をずらした側の連結金具1の片面
6に突出して突起部7が形成され、かつ、その突出部7
には曲部5から連続するアール部8が形成されている。
したがって、曲部5の半径Rは、連結金具1の肉厚Tよ
りも大きくしてウエビング2に荷重が加わった際に切断
を生じさせない形状が施されている。
上記曲部5、突起部7及びアール部8は、型成型される
ものであって、第4図に示したように、連結金具1を挟
む上型9を下型10に押圧して成形する。上型9と下型10
のパーティング面11を境として曲部5を形成する型面1
2,13とアール部8を形成する型面14が設けられている。
そこで、第4図に示したように、予め長孔3を穿設した
連結用金具1を上型9と下型10で挟み、長孔3の内縁角
部の肉15を、まず片面16から長孔3側へ盛り上がるよう
に移動させ、ついで他の片面6に移動させるとともに、
片面6に移動した突出部7にアール部8を型成形するの
である(第5図参照)。なお、この型成形は、連結金具
1の打ち抜き形成と同時に行なってもよく、若しくは打
ち抜き形成後に別工程として行なってもよい。
ものであって、第4図に示したように、連結金具1を挟
む上型9を下型10に押圧して成形する。上型9と下型10
のパーティング面11を境として曲部5を形成する型面1
2,13とアール部8を形成する型面14が設けられている。
そこで、第4図に示したように、予め長孔3を穿設した
連結用金具1を上型9と下型10で挟み、長孔3の内縁角
部の肉15を、まず片面16から長孔3側へ盛り上がるよう
に移動させ、ついで他の片面6に移動させるとともに、
片面6に移動した突出部7にアール部8を型成形するの
である(第5図参照)。なお、この型成形は、連結金具
1の打ち抜き形成と同時に行なってもよく、若しくは打
ち抜き形成後に別工程として行なってもよい。
かくして構成された連結金具1によると、第6図に示し
たように、曲部5及びアール部8に巻き掛けるウエビン
グ2の巻き掛け部分の曲率を大きくでき、荷重が加わっ
た際に、ウエビング2に切断が生じない。
たように、曲部5及びアール部8に巻き掛けるウエビン
グ2の巻き掛け部分の曲率を大きくでき、荷重が加わっ
た際に、ウエビング2に切断が生じない。
[考案の効果] 以上説明したこの考案によれば、ウエビングを挿通する
長孔の内縁が、肉厚の中心からずれた位置に中心を有す
る略半円断面の曲部に形成されると共に、この曲部の中
心をずらした側の面を盛り上がらせて突起部が形成さ
れ、かつ、この突起部に曲部から連続するアール部が形
成されているから、長孔に形成した曲部の半径を板厚の
半分より大きくすることができるため、ウエビングの巻
き掛け部分の曲率半径を大きくでき、荷重が掛かった際
にウエビングが切断される等の事態を防止することがで
きる。したがって、ウエビングの耐久性を向上させる。
また、曲部、突起部及びアール部の成形が1工程で簡単
に行えるほか、樹脂を用い若しくは一部を折り曲げる等
の加工を省略できるため、加工が簡単でコストダウンを
図ることができる。また、曲部は長孔の内周縁にリブを
形成したのと等質であるから、ウエビング連結金具の強
度を向上させる、等の効果を奏する。
長孔の内縁が、肉厚の中心からずれた位置に中心を有す
る略半円断面の曲部に形成されると共に、この曲部の中
心をずらした側の面を盛り上がらせて突起部が形成さ
れ、かつ、この突起部に曲部から連続するアール部が形
成されているから、長孔に形成した曲部の半径を板厚の
半分より大きくすることができるため、ウエビングの巻
き掛け部分の曲率半径を大きくでき、荷重が掛かった際
にウエビングが切断される等の事態を防止することがで
きる。したがって、ウエビングの耐久性を向上させる。
また、曲部、突起部及びアール部の成形が1工程で簡単
に行えるほか、樹脂を用い若しくは一部を折り曲げる等
の加工を省略できるため、加工が簡単でコストダウンを
図ることができる。また、曲部は長孔の内周縁にリブを
形成したのと等質であるから、ウエビング連結金具の強
度を向上させる、等の効果を奏する。
図面はこの考案の実施例を示し、第1図はウエビング連
結金具の正面図、第2図は第1図II-II線断面図、第3
図は要部拡大図、第4図は加工工程を示す説明図、第5
図および第6図は作用説明図である。 1……連結金具、2……ウエビング、3……長孔、5…
…曲部、8……アール部
結金具の正面図、第2図は第1図II-II線断面図、第3
図は要部拡大図、第4図は加工工程を示す説明図、第5
図および第6図は作用説明図である。 1……連結金具、2……ウエビング、3……長孔、5…
…曲部、8……アール部
Claims (1)
- 【請求項1】安全ベルト装置におけるウエビングの端部
を車体に固定するウエビングの連結用金具において、ウ
エビングを挿通する長孔の内縁が、連結用金具の肉厚の
中心からずれた位置に中心を有する略半円断面の曲部に
形成されると共に、この曲部の中心をずらした側の面を
盛り上がらせて突起部が形成され、かつ、この突起部に
曲部から連続するアール部が形成されていることを特徴
とする安全ベルトのウエビング連結用金具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989029671U JPH0735801Y2 (ja) | 1989-03-15 | 1989-03-15 | 安全ベルトのウエビング連結用金具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989029671U JPH0735801Y2 (ja) | 1989-03-15 | 1989-03-15 | 安全ベルトのウエビング連結用金具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02120272U JPH02120272U (ja) | 1990-09-27 |
JPH0735801Y2 true JPH0735801Y2 (ja) | 1995-08-16 |
Family
ID=31254083
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989029671U Expired - Fee Related JPH0735801Y2 (ja) | 1989-03-15 | 1989-03-15 | 安全ベルトのウエビング連結用金具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0735801Y2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3095967B2 (ja) * | 1994-08-31 | 2000-10-10 | 株式会社遠州 | シートベルト装置用ベルト取付金具 |
JP2644456B2 (ja) * | 1995-01-11 | 1997-08-25 | 有限会社睦道研究所 | ベルト連結用金具およびその製造方法 |
JP2779328B2 (ja) * | 1995-02-10 | 1998-07-23 | 株式会社遠州 | シートベルト吊持具及びその製造方法 |
JP4524518B2 (ja) * | 2000-09-21 | 2010-08-18 | Tkj株式会社 | ウェビング挿通部材 |
JP2017159902A (ja) * | 2017-04-24 | 2017-09-14 | 株式会社遠州 | ベルト取付具 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE7814486U1 (de) * | 1978-05-12 | 1979-01-18 | Repa Feinstanzwerk Gmbh, 7071 Alfdorf | Umlenkung fuer sicherheitsgurte |
-
1989
- 1989-03-15 JP JP1989029671U patent/JPH0735801Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02120272U (ja) | 1990-09-27 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |