JPH0735563Y2 - 魚釣用リ−ルのバックラッシュ防止装置の非磁性導電部を形成したスプ−ル鍔と対応する側に設けられた磁性板 - Google Patents

魚釣用リ−ルのバックラッシュ防止装置の非磁性導電部を形成したスプ−ル鍔と対応する側に設けられた磁性板

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JPH0735563Y2
JPH0735563Y2 JP1985024745U JP2474585U JPH0735563Y2 JP H0735563 Y2 JPH0735563 Y2 JP H0735563Y2 JP 1985024745 U JP1985024745 U JP 1985024745U JP 2474585 U JP2474585 U JP 2474585U JP H0735563 Y2 JPH0735563 Y2 JP H0735563Y2
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紀安 福島
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ダイワ精工株式会社
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、魚釣用リールのバックラッシュ防止装置にお
ける磁性板の改良に関するものである。
[従来の技術] 磁性を利用した魚釣用リールのバックラッシュ防止装置
は、米国特許第2361239号公報、米国特許第2517926号公
報及び米国特許第2550861号公報において公知である。
前記公知技術における欠陥は、該装置の構成に用いられ
た磁石によればスプールの非磁性導電部に対し効果的に
磁力を作用させ、強力な制動力をスプールの回転にあた
えることができない点である。
すなわち、前記公知技術は独立した複数個の凹状縦断面
を有する小磁石片の、同方向に小間隔をへだてて突出し
た2つの端面にN極とS極の両極をスプール側の非磁性
導電部に対向させるように形成されるのみで、それらの
複数個の小磁石片の磁気回路をつなぐ継鉄を具えないた
め、その磁気回路は、個々の磁石のN極とS極との間に
おいてのみ形成され、複数個の小磁石片間には形成され
ない。この場合、スプールの非磁性導電部に作用する磁
力を高めるには、小磁石片の数を増加することにより補
うのであるが、前記のごとく凹状縦断面を有する小磁石
片の場合には、非磁性導電部と相対する側にN極とS極
が近接した状態で位置するから同一の大きさの小磁石片
の取付面においては、小磁石片が増加されたことにとも
ない、必然的に小磁石片の径は小となり、その2つの端
面に形成されたN極とS極との間隔は一層小間隔となら
ざるを得ない。同一磁石の至近距離に形成されたN極と
S極から発する磁束はスプール側の非磁性導電部に到達
する量が少く、多くの磁束が至近の極に向う磁気回路を
形成してしまい、小磁石片の数量を増加した割に制動力
を高めることはできないし、更に、リール全体としての
重量の増加、形状の大型化、特にスプールを中心とした
一方の側板寸法が拡大されてリール全体としての形状、
重量がくずれる等の種々の欠陥を有するものである。
[考案が解決しようとする問題点] 公知技術である実開昭57-11963号公報によれば、磁石を
継鉄と共に使用し、スプール側より筒状の非磁性導電環
体を突設したバックラッシュ防止装置が示されている
が、磁石はスプール側の非磁性導電環体を囲むように円
筒状に一体形成した環体であるために大型化、肉厚化、
重量化する。前記磁石の筒状環体を薄肉にすると真円度
に狂いが生ずるという製造上の問題があるため、薄肉化
には限度があり、よってリールの側板形状が大型化す
る。更に、一体に形成した環状磁石は、磁石の製造工程
において磁極数を着磁するので各仕様の磁石を多数種類
保有するという部品管理上の煩雑差を生ずる。又制動力
の調節は、環状磁石をすプール軸方向に移動することに
より非磁性導電環体に対する磁気作用力を増減するが、
この方法においては環状磁石を大巾に変位させない限り
最大制動から無制動の間の調節機能をはたせないので装
置が軸方向に大型化する欠陥がある。
本考案はスプール鍔の非磁性導電部と相対して形成され
るN,S磁極が至近距離に位置することなく、又N極及び
S極のそれぞれの磁極の数は総磁極数の2分の1に減ず
るが、非磁性導電部に作用する磁束の力は2倍となり、
又魚釣用リールにおいて要望されている小型、軽量化と
いう機能を具えながら而もスプールの制動力として作用
する磁力の利用効率を高め、かつ魚釣用リールとしての
デザイン、バランスを良好にすることができる魚釣用リ
ールのバックラッシュ防止装置の非磁性導電部を形成し
たスプール鍔と対向する側に設けた磁性板を提供するこ
とを目的とするものである。
〔考案の構成〕
[問題点を解決するための手段] 本考案は上述の目的を達成するため、スプールの一側に
非磁性導電体を設けると共に、継鉄により構成された板
状体のスプール鍔側の面に、直径寸法よりも厚さ寸法を
小とした小円盤状の複数個の磁石の一方を、そのN極と
S極とが交互に位置し、且板状体の同一中心円上に磁石
の磁気が作用した状態で位置させると共に、前記磁石の
他方を前記非磁性導電体に対向させ、前記板状体と小円
盤状磁石とからなる磁性板をスプール軸方向に遠近多動
可能にリール側板に保持されたことを特徴すると魚釣用
リールのバックラッシュ防止装置の非磁性導電部を形成
したスプール鍔と対応する側に設けられた磁性板なる構
成を有するものであって、上記構成を図面に示す実施例
について説明すれば次の通りである。
図示の実施例は魚釣用両軸受型リールを示したものであ
って、第1図に示す如く、スプール1の鍔の外側に銅や
アルミなどの環状非磁性導電体3が設けられている。2
は上記環状非磁性体3の内面に重合固定された鉄などの
環状の強磁性体であるが、この環状の強磁性体は必ずし
も必要としない。スプールの両側の鍔から外方にスプー
ル軸4が突設され、非磁性導電体3と対向する図示され
ない側板側に図示されない機構で磁性板5がスプール軸
4の軸方向に移動自在に配置されている。
前記磁性板5は継鉄により構成された環状の板状体7
と、上記板状体7のスプール1の鍔に設けた非磁性体3
と相対する面にN極とS極とが交互に位置し、且板状体
の同一中心円上に磁石の磁気力が作用した状態で位置さ
せた小円盤状の複数個の磁石6とからなる。環状の板状
体7と複数個の小円盤状磁石6の固定の1例としては、
合成樹脂製であり、同一同心上に位置決め支承部の1例
として複数の磁石嵌合用孔5aが形成された磁石保持環5
の上記孔内に、小円板状の磁石6が交互にN極、S極に
なるように嵌合配列され、磁石保持環5の背面には板状
体7の係止部としての凹部5bが形成されて環状の継鉄7
が嵌合固定され、継鉄7に磁石6の磁気力が作用した状
態で位置している。
[作用] 本考案においては、直径寸法よりも厚さ寸法を小とした
小円盤状に形成された複数の磁石の、その円盤状両端面
に形成されたN、S極のうち、一方の面の磁極のみをス
プールの非磁性導電部に対向して配置したから磁石の数
量において公知の磁石と同数であっても一方の面におい
て非磁性導電部と対向する磁極は従来の1/2となり、磁
極が密集せずに磁束を前記非磁性導電部に十分作用させ
てスプールの制動を効果的に行うことができる。このよ
うな構成では、一方面(正面)に配列される磁極の数は
前記の通り総磁極の1/2に減ずるが他方の面(裏面)に
配列された夫々の磁石6は継鉄7によってつながれてい
るから、夫々の磁石相互の間で磁気回路が構成される。
該継鉄7の有無による効果を実験比較した結果による
と、磁石を同じ配列となして継鉄7を有する場合は継鉄
の無い場合の2倍の磁束をスプールの非磁性導電部に作
用せしめることができた。つまりスプールの非磁性導電
部に対向した磁極数量を1/2に減じた場合でも、前記非
磁性導電部とは正反対に向いた磁石の裏面に着磁の磁力
が、非磁性導電部と対向する正面磁極に集まり2倍の磁
束力を生ずるようになるのである。
また、小盤片状の磁石のN極とS極の着磁面間の距離を
かなり狭くして磁石を薄くすることも可能である。従っ
て、手に持って操作することが多い魚釣用リールにおい
て要望されている機能である小型軽量化しながらスプー
ルの制動力を十分有し、かつ魚釣用リールとしてデザイ
ンバランスがとれ、その構成が簡単で加工組立が容易な
ものが可能となる。
〔効果〕
本考案は、直径寸法より厚さ寸法を小とした小円盤状磁
石と継鉄により構成された薄い板状体とからなる磁性板
をスプール側の非磁性導電体に対向する構成としたので
磁性板全体としてのスプール軸方向の厚さ寸法を極力薄
くする一方で磁力線をスプール鍔面に放射する磁極面を
広くしてスプールに対する制動効率を向上することがで
きた。これによって、リールのスプール軸方向の寸法が
薄型化する共にスプールに対する制動効率を向上すると
いう2面的組合せ効果を同時に奏することが可能とな
り、魚釣用リールとしてのキャスティング性及び携帯性
を一段と向上できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すものであって、第1図は
スプール鍔に設けた非磁性導電体と磁性板の磁石とが対
向配置された要部断面側面図、第2図は磁性板の正面図
である。 1……スプール、2……強磁性体、3……非磁性導電
体、4……スプール軸、5……磁性板、6……小円盤状
の磁石、7……継鉄より形成された板状体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】スプールの一側に非磁性導電体を設けると
    共に、継鉄により構成された板状体のスプール鍔側の面
    に、直径寸法よりも厚さ寸法を小とした小円盤状の複数
    個の磁石の一方を、そのN極とS極とが交互に位置し、
    且板状体のほぼ同一中心円上に磁石の磁気力が作用した
    状態で位置させると共に、前記磁石の他方を前記非磁性
    導電体に対向させ、前記板状体と小円盤状磁石とからな
    る磁性板をスプール軸方向に遠近移動可能にリール側板
    に保持したことを特徴とする魚釣用リールのバックラッ
    シュ防止装置の非磁性導電部を形成したスプール鍔と対
    応する側に設けられた磁性板。
JP1985024745U 1985-02-25 1985-02-25 魚釣用リ−ルのバックラッシュ防止装置の非磁性導電部を形成したスプ−ル鍔と対応する側に設けられた磁性板 Expired - Lifetime JPH0735563Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20160099456A (ko) * 2015-02-12 2016-08-22 가부시키가이샤 시마노 스풀 제동 장치 및 낚시용 릴

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