JPH0735533B2 - 真空精錬用取鍋蓋 - Google Patents
真空精錬用取鍋蓋Info
- Publication number
- JPH0735533B2 JPH0735533B2 JP2373189A JP2373189A JPH0735533B2 JP H0735533 B2 JPH0735533 B2 JP H0735533B2 JP 2373189 A JP2373189 A JP 2373189A JP 2373189 A JP2373189 A JP 2373189A JP H0735533 B2 JPH0735533 B2 JP H0735533B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ladle
- metal frame
- annular metal
- lid
- ladle lid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
- Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
- Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は真空下で溶鋼を精錬する取鍋の上部に載置され
る真空精錬用取鍋蓋の改良に関するものである。
る真空精錬用取鍋蓋の改良に関するものである。
溶鋼を精錬する装置のうち、真空容器内に設置した取鍋
内に溶鋼を注入し真空容器内を減圧して取鍋内の溶鋼を
アルゴンガスの如き不活性ガスで攪拌しながら酸素ガス
を上吹きする如き溶鋼の真空精錬装置は、脱炭反応を優
先的に進行させて極低炭素鋼を製造できると共に脱ガ
ス,攪拌,成分調整を効果的に進めることができるた
め、近年数多く設置されてきた。上記の如き減圧下で溶
鋼を精錬する真空精錬装置においては、取鍋内の溶鋼か
ら真空容器の内壁への輻射熱を遮断するだけでなく真空
容器内の圧力を減圧する作業開始初期及び酸素吹精時に
起こり易い溶鋼表面の激しい突沸によるスプラツシユの
飛散及び溶鋼の取鍋外への流出を防止するために取鍋上
部に載置される取鍋蓋は欠かせないものである。
内に溶鋼を注入し真空容器内を減圧して取鍋内の溶鋼を
アルゴンガスの如き不活性ガスで攪拌しながら酸素ガス
を上吹きする如き溶鋼の真空精錬装置は、脱炭反応を優
先的に進行させて極低炭素鋼を製造できると共に脱ガ
ス,攪拌,成分調整を効果的に進めることができるた
め、近年数多く設置されてきた。上記の如き減圧下で溶
鋼を精錬する真空精錬装置においては、取鍋内の溶鋼か
ら真空容器の内壁への輻射熱を遮断するだけでなく真空
容器内の圧力を減圧する作業開始初期及び酸素吹精時に
起こり易い溶鋼表面の激しい突沸によるスプラツシユの
飛散及び溶鋼の取鍋外への流出を防止するために取鍋上
部に載置される取鍋蓋は欠かせないものである。
この取鍋蓋は、例えば75ton処理用真空精錬装置におい
て取鍋上に載置される取鍋蓋は、取鍋上端の外径が3260
mmの大きさを有しているので使用される耐火物の総重量
が約5000kgにも及ぶために耐火物自体が自重を支えるこ
とができないので、上端より下端の内径を小さくせしめ
た円環状金枠の内側に下部が上部に比べてその横断面積
の小さな台形状縦断面形状を成した定形耐火物を順次配
置したアーチ構造に形成されているのである。
て取鍋上に載置される取鍋蓋は、取鍋上端の外径が3260
mmの大きさを有しているので使用される耐火物の総重量
が約5000kgにも及ぶために耐火物自体が自重を支えるこ
とができないので、上端より下端の内径を小さくせしめ
た円環状金枠の内側に下部が上部に比べてその横断面積
の小さな台形状縦断面形状を成した定形耐火物を順次配
置したアーチ構造に形成されているのである。
このような取鍋蓋に利用されるアーチ構造には、ジヤツ
クアーチ,ドームアーチなどその形状が異なるものがあ
るが、ほとんどのアーチ構造は耐火物の荷重を該耐火物
の外側に設けられた円環状金枠により支持している。
クアーチ,ドームアーチなどその形状が異なるものがあ
るが、ほとんどのアーチ構造は耐火物の荷重を該耐火物
の外側に設けられた円環状金枠により支持している。
しかしながら、このような取鍋蓋は減圧下において使用
されるものであるために前記円環状金枠の水冷は水蒸気
爆発が発生するので採用できないのであり、且つ取鍋上
端の内径と取鍋蓋の円環状金枠下端の内径とがほぼ等し
い大きさに形成されていたので円環状金枠が溶鋼から直
接受ける輻射熱や耐火煉瓦を介して伝達される熱により
変形し易く、更に酸素吹精中に溶鋼表面の激しい突沸に
より飛散したスプラツシユが取鍋蓋の耐火物及び取鍋上
端に付着するだけでなく円環状金枠に溶着して円環状金
枠が損傷し易い欠点を有していたのである。
されるものであるために前記円環状金枠の水冷は水蒸気
爆発が発生するので採用できないのであり、且つ取鍋上
端の内径と取鍋蓋の円環状金枠下端の内径とがほぼ等し
い大きさに形成されていたので円環状金枠が溶鋼から直
接受ける輻射熱や耐火煉瓦を介して伝達される熱により
変形し易く、更に酸素吹精中に溶鋼表面の激しい突沸に
より飛散したスプラツシユが取鍋蓋の耐火物及び取鍋上
端に付着するだけでなく円環状金枠に溶着して円環状金
枠が損傷し易い欠点を有していたのである。
そして取鍋蓋は上記した如きアーチ構造に形成されてい
るために、耐火煉瓦の上方から働く力に対しては強いが
耐火煉瓦の下方から働く力に対して弱いのであり、飛散
したスプラツシユが取鍋上端及び取鍋蓋の耐火煉瓦に付
着した状態で取鍋蓋を取鍋上に載置すると取鍋蓋の耐火
煉瓦に下方から力が働いてアーチ構造に形成されている
耐火煉瓦が弛緩して陥落しアーチ構造が崩壊するという
問題点があつた。更に取鍋蓋の円環状金枠に伝達される
熱量が多く変形し易い状態で耐火煉瓦荷重を受けること
になるので、円環状金枠が広がる方向に変形するため
に、アーチ構造に形成されている耐火煉瓦が弛緩して耐
火煉瓦が陥落して寿命が短いという問題点もあつた。ま
た酸素吹精中に発生するスプラツシユの飛散により耐火
煉瓦に付着したスプラツシユは除去作業を比較的容易に
且つ短時間に行うことができるのに対して円環状金枠に
付着したスプラツシユは溶着するのでスプラツシユ除去
作業が困難であり除去時間を長く要することから作業効
率を低下させるという問題点もあつた。
るために、耐火煉瓦の上方から働く力に対しては強いが
耐火煉瓦の下方から働く力に対して弱いのであり、飛散
したスプラツシユが取鍋上端及び取鍋蓋の耐火煉瓦に付
着した状態で取鍋蓋を取鍋上に載置すると取鍋蓋の耐火
煉瓦に下方から力が働いてアーチ構造に形成されている
耐火煉瓦が弛緩して陥落しアーチ構造が崩壊するという
問題点があつた。更に取鍋蓋の円環状金枠に伝達される
熱量が多く変形し易い状態で耐火煉瓦荷重を受けること
になるので、円環状金枠が広がる方向に変形するため
に、アーチ構造に形成されている耐火煉瓦が弛緩して耐
火煉瓦が陥落して寿命が短いという問題点もあつた。ま
た酸素吹精中に発生するスプラツシユの飛散により耐火
煉瓦に付着したスプラツシユは除去作業を比較的容易に
且つ短時間に行うことができるのに対して円環状金枠に
付着したスプラツシユは溶着するのでスプラツシユ除去
作業が困難であり除去時間を長く要することから作業効
率を低下させるという問題点もあつた。
本発明は、前記した如き従来技術の欠点を解消して取鍋
蓋の寿命を長くすることができると共にスプラツシユの
飛散により取鍋蓋に付着したスプラツシユ除去作業を容
易に且つ短時間に行うことのできる真空精錬用取鍋蓋を
提供することを課題とする。
蓋の寿命を長くすることができると共にスプラツシユの
飛散により取鍋蓋に付着したスプラツシユ除去作業を容
易に且つ短時間に行うことのできる真空精錬用取鍋蓋を
提供することを課題とする。
本発明者はかかる課題を解決すべく種々検討した結果、
円環状金枠に溶着したスプラツシユの除去作業が耐火煉
瓦に付着したスプラツシユの除去作業に比べて長時間を
要すると共に取鍋蓋の耐火煉瓦の弛緩・欠落の原因が主
として円環状金枠の変形にあり、円環状金枠の変形は溶
鋼からの輻射熱が非常に大きな原因をなしていることに
着目して、円環状金枠が溶鋼の注入されている取鍋の上
端内縁より離れるほど円環状金枠に伝達される熱量を少
なくせしめることができて且つ飛散したスプラツシユが
円環状金枠に溶着せずに耐火煉瓦にのみ付着することを
究明して本発明を完成したのである。
円環状金枠に溶着したスプラツシユの除去作業が耐火煉
瓦に付着したスプラツシユの除去作業に比べて長時間を
要すると共に取鍋蓋の耐火煉瓦の弛緩・欠落の原因が主
として円環状金枠の変形にあり、円環状金枠の変形は溶
鋼からの輻射熱が非常に大きな原因をなしていることに
着目して、円環状金枠が溶鋼の注入されている取鍋の上
端内縁より離れるほど円環状金枠に伝達される熱量を少
なくせしめることができて且つ飛散したスプラツシユが
円環状金枠に溶着せずに耐火煉瓦にのみ付着することを
究明して本発明を完成したのである。
以下、図面により本発明に係る真空精錬用取鍋蓋につい
て詳細に説明する。
て詳細に説明する。
第1図は本発明に係る真空精錬用取鍋蓋の1実施例を示
す平面図、第2図は第1図におけるA−A線断面図、第
3図は真空精錬装置を示す説明図、第4図は第3図にお
けるB部拡大断面図である。
す平面図、第2図は第1図におけるA−A線断面図、第
3図は真空精錬装置を示す説明図、第4図は第3図にお
けるB部拡大断面図である。
図面中、1は溶鋼を真空精錬する取鍋7上に載置される
取鍋蓋であり、この取鍋蓋1は上端2aの内径より下端2b
の内径を小さくせしめられている円環状金枠2の内側に
耐火煉瓦3がアーチ構造に形成されているのであつて、
この円環状金枠2は円環状金枠2の下端2bの内径が取鍋
7の上端7aの内径に取鍋7の上端7aの肉厚tの2/3以上4
/3以下の値を加算された寸法をなしている。すなわち、
取鍋蓋1を取鍋7上に載置した際に円環状金枠2の下端
2bの内縁2cが取鍋7の上端7aの内縁7bから取鍋7の上端
7aの肉厚tの1/3以上2/3以下の範囲内に位置する大きさ
にせしめられているのである。また取鍋蓋1には通常真
空中で酸素吹精するために酸素ランスを挿入するランス
口6a,取鍋7内に合金鉄等を転化するための合金鉄等投
入口6b及び取鍋7内を真空にするためにガスを抜き取る
ガス抜き口6cの貫通孔部6が形成されており、これらの
貫通孔部6は不定形耐火物により形成されていることが
使用頻度の少ない形状の定形耐火物を準備しておく必要
がないので好ましい。4は前記耐火煉瓦3の上面3aに位
置せしめられて取鍋7の上端7aや取鍋蓋1の耐火煉瓦3
に飛散したスプラツシユが盛り上がつた状態で付着して
いる状態で取鍋蓋1を取鍋7上に載置した際に耐火煉瓦
3が迫り上がることを防止する円輪状板である。すなわ
ち前記した如きアーチ構造に形成されている耐火煉瓦3
はその下方から上方に働く力に対して弱いために単に円
環状金枠2の内側に耐火煉瓦3がアーチ構造に形成され
ているだけの構造の場合は取鍋蓋1を取鍋7上に載置す
ると耐火煉瓦3が簡単に迫り上がり弛緩するので、この
耐火煉瓦3の迫り上がりを防止するために少なくとも取
鍋7の上端7aの内縁7b直上に位置する耐火煉瓦3の上面
3aに位置せしめられていることが必要なのである。5は
円輪状板4を固定するために前記円環状金枠2上に突設
されている固定金具2dに打ち込まれているコツタであ
り、このコツタ5は少なくとも3個以上設けられている
ことが必要であると共にほぼ等角度に配設されていると
効果的に前記円輪状板4を固定することができる。8は
取鍋7が設置される真空容器である。
取鍋蓋であり、この取鍋蓋1は上端2aの内径より下端2b
の内径を小さくせしめられている円環状金枠2の内側に
耐火煉瓦3がアーチ構造に形成されているのであつて、
この円環状金枠2は円環状金枠2の下端2bの内径が取鍋
7の上端7aの内径に取鍋7の上端7aの肉厚tの2/3以上4
/3以下の値を加算された寸法をなしている。すなわち、
取鍋蓋1を取鍋7上に載置した際に円環状金枠2の下端
2bの内縁2cが取鍋7の上端7aの内縁7bから取鍋7の上端
7aの肉厚tの1/3以上2/3以下の範囲内に位置する大きさ
にせしめられているのである。また取鍋蓋1には通常真
空中で酸素吹精するために酸素ランスを挿入するランス
口6a,取鍋7内に合金鉄等を転化するための合金鉄等投
入口6b及び取鍋7内を真空にするためにガスを抜き取る
ガス抜き口6cの貫通孔部6が形成されており、これらの
貫通孔部6は不定形耐火物により形成されていることが
使用頻度の少ない形状の定形耐火物を準備しておく必要
がないので好ましい。4は前記耐火煉瓦3の上面3aに位
置せしめられて取鍋7の上端7aや取鍋蓋1の耐火煉瓦3
に飛散したスプラツシユが盛り上がつた状態で付着して
いる状態で取鍋蓋1を取鍋7上に載置した際に耐火煉瓦
3が迫り上がることを防止する円輪状板である。すなわ
ち前記した如きアーチ構造に形成されている耐火煉瓦3
はその下方から上方に働く力に対して弱いために単に円
環状金枠2の内側に耐火煉瓦3がアーチ構造に形成され
ているだけの構造の場合は取鍋蓋1を取鍋7上に載置す
ると耐火煉瓦3が簡単に迫り上がり弛緩するので、この
耐火煉瓦3の迫り上がりを防止するために少なくとも取
鍋7の上端7aの内縁7b直上に位置する耐火煉瓦3の上面
3aに位置せしめられていることが必要なのである。5は
円輪状板4を固定するために前記円環状金枠2上に突設
されている固定金具2dに打ち込まれているコツタであ
り、このコツタ5は少なくとも3個以上設けられている
ことが必要であると共にほぼ等角度に配設されていると
効果的に前記円輪状板4を固定することができる。8は
取鍋7が設置される真空容器である。
上記した如き本発明に係る真空精錬用取鍋蓋は取鍋7の
上端7a上に設置されて使用されると、円環状金枠2の受
熱量が主として耐火煉瓦3を介して伝達されるため円環
状金枠2の下端2bの内縁2cが取鍋7の上端7aの内縁7bか
ら取鍋7の上端7aの肉厚tの1/3以上の取鍋7の上端7a
に位置するので円環状金枠2に伝達される熱量が減少さ
れるのであり、飛散したスプラツシユが円環状金枠2に
溶着することがほとんどないのである。また飛散したス
プラツシユが取鍋蓋1の耐火煉瓦3及び取鍋7の上端7a
に付着した状態で取鍋蓋1を取鍋7の上端7a上に載置し
た場合でも迫り上がろうとする耐火煉瓦3はコツタ5に
より固定されている円輪状板4で押えられるので迫り上
りは防止されるのである。更に円環状金枠2の下端2bの
内縁2cが取鍋7の上端7aの内縁7bから取鍋7の上端7aの
肉厚tの2/3以下の取鍋7の上端7aに位置するので、取
鍋蓋1は少なくとも強度部材である円環状金枠2で支持
されることになつて耐火煉瓦3が損傷することもないの
である。
上端7a上に設置されて使用されると、円環状金枠2の受
熱量が主として耐火煉瓦3を介して伝達されるため円環
状金枠2の下端2bの内縁2cが取鍋7の上端7aの内縁7bか
ら取鍋7の上端7aの肉厚tの1/3以上の取鍋7の上端7a
に位置するので円環状金枠2に伝達される熱量が減少さ
れるのであり、飛散したスプラツシユが円環状金枠2に
溶着することがほとんどないのである。また飛散したス
プラツシユが取鍋蓋1の耐火煉瓦3及び取鍋7の上端7a
に付着した状態で取鍋蓋1を取鍋7の上端7a上に載置し
た場合でも迫り上がろうとする耐火煉瓦3はコツタ5に
より固定されている円輪状板4で押えられるので迫り上
りは防止されるのである。更に円環状金枠2の下端2bの
内縁2cが取鍋7の上端7aの内縁7bから取鍋7の上端7aの
肉厚tの2/3以下の取鍋7の上端7aに位置するので、取
鍋蓋1は少なくとも強度部材である円環状金枠2で支持
されることになつて耐火煉瓦3が損傷することもないの
である。
下表は取鍋7の上端7aの外径,内径及び肉厚tがそれぞ
れ3260mm,2840mm及び210mmの大きさを有する75ton処理
用真空精錬装置において本発明に係る真空精錬用取鍋蓋
と他の取鍋蓋とを使用して溶鋼の真空精錬を行つた結果
である。
れ3260mm,2840mm及び210mmの大きさを有する75ton処理
用真空精錬装置において本発明に係る真空精錬用取鍋蓋
と他の取鍋蓋とを使用して溶鋼の真空精錬を行つた結果
である。
表中、Aは本発明に係る真空精錬用取鍋蓋の1実施例で
あり円環状金枠2の下端2bの内径が3000mmの大きさを有
している。B,C及びDは実施例Aと比較するために円環
状金枠2の下端2aの内径がそれぞれ3280mm,2880mm及び2
800mmの大きさを有している比較例である。表に示す如
く、本発明に係る真空精錬用取鍋蓋を使用すると、比較
例B,C及びDの取鍋蓋を使用した場合と比較して比較例
C及びDよりも取鍋蓋耐用回数が著しく増加し、スプラ
ツシユ除去時間は実施例Aが比較例C及びDの如く除去
作業に時間を要する円環状金枠2へのスプラツシユの溶
着がないので大幅に短縮されるのである。また円環状金
枠2の内径に比例して耐火煉瓦の使用量が増加するので
耐用回数及びスプラツシユ除去時間の面で実施例Aと同
じ効果のある比較例Bは耐火煉瓦原単価指数が著しく増
加するのである。
あり円環状金枠2の下端2bの内径が3000mmの大きさを有
している。B,C及びDは実施例Aと比較するために円環
状金枠2の下端2aの内径がそれぞれ3280mm,2880mm及び2
800mmの大きさを有している比較例である。表に示す如
く、本発明に係る真空精錬用取鍋蓋を使用すると、比較
例B,C及びDの取鍋蓋を使用した場合と比較して比較例
C及びDよりも取鍋蓋耐用回数が著しく増加し、スプラ
ツシユ除去時間は実施例Aが比較例C及びDの如く除去
作業に時間を要する円環状金枠2へのスプラツシユの溶
着がないので大幅に短縮されるのである。また円環状金
枠2の内径に比例して耐火煉瓦の使用量が増加するので
耐用回数及びスプラツシユ除去時間の面で実施例Aと同
じ効果のある比較例Bは耐火煉瓦原単価指数が著しく増
加するのである。
〔発明の効果〕 以上詳述した如く本発明に係る真空精錬用取鍋蓋は、円
環状金枠の大きさを特定範囲に限定することによつて円
環状金枠に伝達される熱量を減少させることによりアー
チ構造に形成されている耐火煉瓦の弛緩・陥落の大きな
原因であつた円環状金枠の変形を防止し、耐火煉瓦の弛
緩・陥落の原因であつた耐火煉瓦の迫り上がりを耐火煉
瓦の上面に固定されている円輪状板により防止すること
ができ、取鍋蓋に付着するスプラツシユの除去作業も容
易であると共に除去時間が短縮され、更に取鍋蓋は少な
くとも強度部材である円環状金枠で支持されるので耐火
煉瓦にかかる負担を軽減することができ、寿命が長く経
済性に優れているなど種々の利点を有しており、溶鋼の
真空精錬を能率良く行うことを可能とするものであり、
その工業的価値は非常に大きなものである。
環状金枠の大きさを特定範囲に限定することによつて円
環状金枠に伝達される熱量を減少させることによりアー
チ構造に形成されている耐火煉瓦の弛緩・陥落の大きな
原因であつた円環状金枠の変形を防止し、耐火煉瓦の弛
緩・陥落の原因であつた耐火煉瓦の迫り上がりを耐火煉
瓦の上面に固定されている円輪状板により防止すること
ができ、取鍋蓋に付着するスプラツシユの除去作業も容
易であると共に除去時間が短縮され、更に取鍋蓋は少な
くとも強度部材である円環状金枠で支持されるので耐火
煉瓦にかかる負担を軽減することができ、寿命が長く経
済性に優れているなど種々の利点を有しており、溶鋼の
真空精錬を能率良く行うことを可能とするものであり、
その工業的価値は非常に大きなものである。
第1図は本発明に係る真空精錬用取鍋蓋の1実施例を示
す平面図、第2図は第1図におけるA−A線断面図、第
3図は真空精錬装置を示す説明図、第4図は第3図にお
けるB部拡大断面図である。 図面中 1……取鍋蓋 2……円環状金枠 2a……上端 2b……下端 2c……内縁 2d……固定金具 3……耐火煉瓦 3a……上面 4……円輪状板 5……コツタ 6……貫通孔部 6a……ランス口 6b……合金鉄等投入口 6c……ガス抜き口 7……取鍋 7a……上端 7b……内縁 8……真空容器 t……肉厚
す平面図、第2図は第1図におけるA−A線断面図、第
3図は真空精錬装置を示す説明図、第4図は第3図にお
けるB部拡大断面図である。 図面中 1……取鍋蓋 2……円環状金枠 2a……上端 2b……下端 2c……内縁 2d……固定金具 3……耐火煉瓦 3a……上面 4……円輪状板 5……コツタ 6……貫通孔部 6a……ランス口 6b……合金鉄等投入口 6c……ガス抜き口 7……取鍋 7a……上端 7b……内縁 8……真空容器 t……肉厚
Claims (2)
- 【請求項1】上端(2a)の内径より下端(2b)の内径を
小さくせしめられている円環状金枠(2)の内側に耐火
煉瓦(3)がアーチ構造に形成されており溶鋼を真空精
錬する取鍋(7)上に載置される取鍋蓋(1)であつ
て、該取鍋蓋(1)を該取鍋(7)上に載置した際に少
なくとも取鍋(7)の内縁(7b)の直上に位置する耐火
煉瓦(3)の上面(3a)に円輪状板(4)が載置せしめ
られていると共に前記円環状金枠(2)上に突設されて
いる固定金具(2d)に打ち込まれたコツタ(5)により
該円輪状板(4)が固定されており、該円環状金枠
(2)の下端(2b)の内径が前記取鍋(7)の上端(7
a)の内径に該取鍋(7)の上端(7a)の肉厚(t)の2
/3以上4/3以下の値を加算された寸法をなしていること
を特徴とする真空精錬用取鍋蓋。 - 【請求項2】取鍋蓋(1)に設けられている貫通孔部
(6)が不定形耐火物で形成されている請求項1に記載
の真空精錬用取鍋蓋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2373189A JPH0735533B2 (ja) | 1989-02-03 | 1989-02-03 | 真空精錬用取鍋蓋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2373189A JPH0735533B2 (ja) | 1989-02-03 | 1989-02-03 | 真空精錬用取鍋蓋 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02205619A JPH02205619A (ja) | 1990-08-15 |
JPH0735533B2 true JPH0735533B2 (ja) | 1995-04-19 |
Family
ID=12118457
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2373189A Expired - Lifetime JPH0735533B2 (ja) | 1989-02-03 | 1989-02-03 | 真空精錬用取鍋蓋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0735533B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100762461B1 (ko) * | 2001-10-26 | 2007-10-02 | 주식회사 포스코 | 래들 아크로의 고수명 센터피스 |
KR100836000B1 (ko) * | 2007-02-07 | 2008-06-09 | 조선내화 주식회사 | 충진형 센터피스 |
KR100887147B1 (ko) * | 2007-09-05 | 2009-03-04 | 주식회사 포스코 | 전기로의 센터피스 재생방법 |
-
1989
- 1989-02-03 JP JP2373189A patent/JPH0735533B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02205619A (ja) | 1990-08-15 |
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